JP2810696B2 - タイムインジケーター - Google Patents
タイムインジケーターInfo
- Publication number
- JP2810696B2 JP2810696B2 JP11109389A JP11109389A JP2810696B2 JP 2810696 B2 JP2810696 B2 JP 2810696B2 JP 11109389 A JP11109389 A JP 11109389A JP 11109389 A JP11109389 A JP 11109389A JP 2810696 B2 JP2810696 B2 JP 2810696B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compound
- organic compound
- indicator
- color
- time indicator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
- Color Printing (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本発明は、タイムインジケーター、詳しくは色素を利
用して、その色調変化によつて、特に防虫剤、忌避剤、
殺虫剤、芳香剤、防菌防黴剤、脱臭剤、医薬品等の有効
期間の限られた製品の有効期間を目視判別するためのタ
イムインジケーターに関する。
用して、その色調変化によつて、特に防虫剤、忌避剤、
殺虫剤、芳香剤、防菌防黴剤、脱臭剤、医薬品等の有効
期間の限られた製品の有効期間を目視判別するためのタ
イムインジケーターに関する。
＜従来の技術＞ 従来より、色調変化を利用するタイムインジケーター
は、種々提案されている。それらは、中和反応、酸化還
元反応等の化学反応によつて色調変化を伴う指示薬を利
用するもの（たとえば特開昭60−95381号公報参照）及
び大気中のO2ガス、CO3ガス等との接触により色調変化
を生じる指示薬を利用するもの（たとえば特開昭60−12
9681号公報参照）などがある。
は、種々提案されている。それらは、中和反応、酸化還
元反応等の化学反応によつて色調変化を伴う指示薬を利
用するもの（たとえば特開昭60−95381号公報参照）及
び大気中のO2ガス、CO3ガス等との接触により色調変化
を生じる指示薬を利用するもの（たとえば特開昭60−12
9681号公報参照）などがある。
＜発明が解決しようとする問題点＞ しかしながら、これらの従来の技術は、いづれも環境
条件に大きく左右されるため、製品の持つ有効期間との
対応に確実性が問題となり、その用途にかなりの制約を
受ける不利があり、あまり普及していない。
条件に大きく左右されるため、製品の持つ有効期間との
対応に確実性が問題となり、その用途にかなりの制約を
受ける不利があり、あまり普及していない。
また、最近電子供与性呈色性有機化合物、フエノール
性水酸基を有する化合物、減感作用を有する化合物との
混合物を基材に施してなるインジケーターが提案されて
いる。このインジケーターは、減感作用を有する化合物
の揮散により、徐々に着色して行くものである。この方
法のインジケーターは複雑な反応機構もなく、かなり有
効なものである。
性水酸基を有する化合物、減感作用を有する化合物との
混合物を基材に施してなるインジケーターが提案されて
いる。このインジケーターは、減感作用を有する化合物
の揮散により、徐々に着色して行くものである。この方
法のインジケーターは複雑な反応機構もなく、かなり有
効なものである。
しかし、このものの欠点としては、徐々に着色してい
くのでどの色調を終点とするのかという点に判別上困難
がある。
くのでどの色調を終点とするのかという点に判別上困難
がある。
＜問題点を解決するための手段＞ 本発明は、色調変化を製品の有効期間とより正確に一
致させることができ、更に製造、保存、使用等が簡便
で、経済的にも有利な新しいインジケーターを提供する
ことによつて前述のインジケーターに見られる欠点を解
消することに成功した。
致させることができ、更に製造、保存、使用等が簡便
で、経済的にも有利な新しいインジケーターを提供する
ことによつて前述のインジケーターに見られる欠点を解
消することに成功した。
すなわち、本発明は、あらかじめカチオン系高分子化
合物を部分的に施した基材に対して、色素として電子供
与性呈色性有機化合物、顕色剤としてフエノール性水酸
基を有する化合物及び減感剤として常温で液体の有機化
合物からなる混合物を適用保持させてなり、常温で液体
の有機化合物が揮散しても、上記高分子化合物を施した
部分は、色調変化を受けず、他の未処理部分は、色調変
化を生じ、処理部分の文字や模様などが、明確になつた
時点を終点とすることを特徴とするタイムインジケータ
ーに係る。
合物を部分的に施した基材に対して、色素として電子供
与性呈色性有機化合物、顕色剤としてフエノール性水酸
基を有する化合物及び減感剤として常温で液体の有機化
合物からなる混合物を適用保持させてなり、常温で液体
の有機化合物が揮散しても、上記高分子化合物を施した
部分は、色調変化を受けず、他の未処理部分は、色調変
化を生じ、処理部分の文字や模様などが、明確になつた
時点を終点とすることを特徴とするタイムインジケータ
ーに係る。
＜作用＞ 本発明のタイムインジケーターは、その使用開始時に
は、実質的に無色であるが、常温で液体の有機化合物が
経時的に揮散して、ある程度の揮散量に達すると、常温
で液体の有機化合物の有する減感作用が弱まり、その結
果着色が始まり、さらに常温で液体の有機化合物の揮散
によりフエノール性化合物の持つている顕色作用が強ま
つて色調が濃くなる。しかしながら、カチオン系高分子
化合物を施してある部分は、そのカチオン性のため発色
せず、文字や模様などが浮き出てきて常温で液体の有機
化合物の揮散が終るか、又はその付近で文字や模様が明
確になり、その時点が終点となる。
は、実質的に無色であるが、常温で液体の有機化合物が
経時的に揮散して、ある程度の揮散量に達すると、常温
で液体の有機化合物の有する減感作用が弱まり、その結
果着色が始まり、さらに常温で液体の有機化合物の揮散
によりフエノール性化合物の持つている顕色作用が強ま
つて色調が濃くなる。しかしながら、カチオン系高分子
化合物を施してある部分は、そのカチオン性のため発色
せず、文字や模様などが浮き出てきて常温で液体の有機
化合物の揮散が終るか、又はその付近で文字や模様が明
確になり、その時点が終点となる。
即ち、本発明タイムインジケーターは、これに利用す
る常温で液体の有機化合物の揮散によつて、終点が判別
できるものであり、その終点までの期間は、用いる常温
で液体の有機化合物の種類、使用量に応じて非常に容易
に変化調節できる。従つて、本発明のタイムインジケー
ターは、これを有効期限のある各種製品に適用して、そ
の有効期限（終点）を正確に目視判断することができ
る。
る常温で液体の有機化合物の揮散によつて、終点が判別
できるものであり、その終点までの期間は、用いる常温
で液体の有機化合物の種類、使用量に応じて非常に容易
に変化調節できる。従つて、本発明のタイムインジケー
ターは、これを有効期限のある各種製品に適用して、そ
の有効期限（終点）を正確に目視判断することができ
る。
本発明インジケーターに用いられる色素は、電子供与
性呈色性有機化合物であれば、特に限定はなく、例え
ば、 クリスタルバイオレツトラクトン、マラカイドグリー
ンラクトン、ローダミンＢラクタム、２−Ｎ・Ｎ−ジベ
ンジルアミノ−６−ジエチルアミノフルオラン、６−ジ
エチルアミノ−ベンゾ［ａ］−フルオラン、１・３−ジ
メチル−６−ジエチルアミノフルオラン、３・６−ビス
（ジエチルアミノ）フルオラン−γ−（４′−ニトロ−
アニリノラクタム、２−（２−クロロアニリノ）−６−
ジブチルアミノフルオラン、３・７−ビス（ジメチルア
ミノ）−10−ベンゾイルフエノチアジン、２−アニリノ
−３−メチル−６−（Ｎ−エチル−Ｎ−フルフリルアミ
ノ）フルオランなどが例示できる。これらの電子供与性
呈色性有機化合物は、１種単独でも２種以上組み合せて
も利用でき、更に他の色素とも併用することができる。
性呈色性有機化合物であれば、特に限定はなく、例え
ば、 クリスタルバイオレツトラクトン、マラカイドグリー
ンラクトン、ローダミンＢラクタム、２−Ｎ・Ｎ−ジベ
ンジルアミノ−６−ジエチルアミノフルオラン、６−ジ
エチルアミノ−ベンゾ［ａ］−フルオラン、１・３−ジ
メチル−６−ジエチルアミノフルオラン、３・６−ビス
（ジエチルアミノ）フルオラン−γ−（４′−ニトロ−
アニリノラクタム、２−（２−クロロアニリノ）−６−
ジブチルアミノフルオラン、３・７−ビス（ジメチルア
ミノ）−10−ベンゾイルフエノチアジン、２−アニリノ
−３−メチル−６−（Ｎ−エチル−Ｎ−フルフリルアミ
ノ）フルオランなどが例示できる。これらの電子供与性
呈色性有機化合物は、１種単独でも２種以上組み合せて
も利用でき、更に他の色素とも併用することができる。
例えば、黄色の色素とＲ−DCF（後述）と併用すれ
ば、最初黄色で終点は、赤味の強い橙色となる。
ば、最初黄色で終点は、赤味の強い橙色となる。
上記、電子供与性呈色性有機化合物の使用量は、イン
ジケーターの本来の色調変化部分と未変化部分が鮮明と
なるように適宜決定され、通常適用基材100cm2当り0.01
〜100mg程度の範囲から選択されるのが望ましい。
ジケーターの本来の色調変化部分と未変化部分が鮮明と
なるように適宜決定され、通常適用基材100cm2当り0.01
〜100mg程度の範囲から選択されるのが望ましい。
本発明インジケーターに用いられるフエノール性水酸
基を有する化合物としては、モノフエノール類やポリフ
エノール類があり、更に種々の置換基を有するフエノー
ル類がある。例えば、tert−ブチルフエノール、tert−
アミルフエノール、Ｐ−ノニルフエノール、ｐ−tert−
オクチルフエノール、α−ナフトール、グアヤコール、
オイゲノール、ｏ−フエニルフエノール、ｐ−フエニル
フエノール、４−ヒドロキシアセトフエノン、P.P′−
ビスエノール、ビスフエノールＡ、ビスフエノールＳ、
４・４′−ジヒドロキシベンゾフエノン、ｐ−ヒドロキ
シ安息香酸メチル、ｐ−ヒドロキシ安息香酸エチル、ｐ
−ヒドロキシ安息香酸プロピル、ｐ−ヒドロキシ安息香
酸ブチル、２−エチルヘキシル、２−エチルベンジル;1
・２−ジオキシナフタレン、プロトカテキロン酸メチ
ル、プロトカテキロン酸エチル、プロトカテキロン酸プ
ロピル；没食子酸メチル、没食子酸エチル、没食子酸プ
ロピル;P−クミルフエノール、BHA、BHT、フエノール樹
脂なとが例示されるが、これらに限定されるものではな
い。
基を有する化合物としては、モノフエノール類やポリフ
エノール類があり、更に種々の置換基を有するフエノー
ル類がある。例えば、tert−ブチルフエノール、tert−
アミルフエノール、Ｐ−ノニルフエノール、ｐ−tert−
オクチルフエノール、α−ナフトール、グアヤコール、
オイゲノール、ｏ−フエニルフエノール、ｐ−フエニル
フエノール、４−ヒドロキシアセトフエノン、P.P′−
ビスエノール、ビスフエノールＡ、ビスフエノールＳ、
４・４′−ジヒドロキシベンゾフエノン、ｐ−ヒドロキ
シ安息香酸メチル、ｐ−ヒドロキシ安息香酸エチル、ｐ
−ヒドロキシ安息香酸プロピル、ｐ−ヒドロキシ安息香
酸ブチル、２−エチルヘキシル、２−エチルベンジル;1
・２−ジオキシナフタレン、プロトカテキロン酸メチ
ル、プロトカテキロン酸エチル、プロトカテキロン酸プ
ロピル；没食子酸メチル、没食子酸エチル、没食子酸プ
ロピル;P−クミルフエノール、BHA、BHT、フエノール樹
脂なとが例示されるが、これらに限定されるものではな
い。
上記フエノール性水酸基を有する化合物の使用量は、
電子供与性呈色性有機化合物の使用量に左右されるが、
通常電子供与性呈色性有機化合物１に対して、0.1〜50
倍量程度の範囲から選択されるのが望ましい。
電子供与性呈色性有機化合物の使用量に左右されるが、
通常電子供与性呈色性有機化合物１に対して、0.1〜50
倍量程度の範囲から選択されるのが望ましい。
本発明インジケーターに用いられる常圧で沸点が150
〜450℃である常温で液体の有機化合物として、代表的
には例えば、 ノニルアルコール、デカノール、ベンジルアルコー
ル、フエニルエチルアルコール、ゲラニオール、シトロ
ネロール、ヘキシルセロソルブ、ブチルカルビノール等
のアルコール類、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチ
ル、フタル酸ジ−ｎ−プロピル、フタル酸ジ−iso−プ
ロピル、フタル酸ジ−ｎ−ブチル、フタル酸ジ−iso−
ブチル；アジピン酸ジエチル、アジピン酸ジ−ｎ−プロ
ピル、アジピン酸ジ−iso−プロピル、アジピン酸ジ−
ｎ−ブチル、アジピン酸ジ−iso−ブチル、セバシン酸
ジメチル、セバシン酸ジエチル；安息香酸ｎ−ブチル、
安息香酸ｎ−アミル、安息香酸ｎ−ヘキシル、安息香酸
ベンジル、安息香酸iso−アミル；ラウリン酸ｎ−ブチ
ル、ラウリン酸iso−ブチル、ラウリン酸ｎ−アミル、
ラウリン酸iso−アミル、カプリン酸−ｎ−アミル、カ
プリン酸ｎ−ヘプチル、ミリスチン酸メチル、ミリスチ
ン酸エチル、ミリスチン酸iso−プロピル；プロピオン
酸リナリル、酢酸ゲラニル、トリブチリン等のエステル
類、ジペンチルケトン、ブチロフエノン等のケトン類、
ジヘキシルエーテル、ジベンジルエーテル、ジエチレン
グリコール、ジ−ｎ−ブチルエーテル等のエーテル類、
含チツ素化合物として、Ｎ・Ｎ−ジエチル−ｍ−トルア
ミド等が例示でき、これらに限定されるものではない。
〜450℃である常温で液体の有機化合物として、代表的
には例えば、 ノニルアルコール、デカノール、ベンジルアルコー
ル、フエニルエチルアルコール、ゲラニオール、シトロ
ネロール、ヘキシルセロソルブ、ブチルカルビノール等
のアルコール類、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチ
ル、フタル酸ジ−ｎ−プロピル、フタル酸ジ−iso−プ
ロピル、フタル酸ジ−ｎ−ブチル、フタル酸ジ−iso−
ブチル；アジピン酸ジエチル、アジピン酸ジ−ｎ−プロ
ピル、アジピン酸ジ−iso−プロピル、アジピン酸ジ−
ｎ−ブチル、アジピン酸ジ−iso−ブチル、セバシン酸
ジメチル、セバシン酸ジエチル；安息香酸ｎ−ブチル、
安息香酸ｎ−アミル、安息香酸ｎ−ヘキシル、安息香酸
ベンジル、安息香酸iso−アミル；ラウリン酸ｎ−ブチ
ル、ラウリン酸iso−ブチル、ラウリン酸ｎ−アミル、
ラウリン酸iso−アミル、カプリン酸−ｎ−アミル、カ
プリン酸ｎ−ヘプチル、ミリスチン酸メチル、ミリスチ
ン酸エチル、ミリスチン酸iso−プロピル；プロピオン
酸リナリル、酢酸ゲラニル、トリブチリン等のエステル
類、ジペンチルケトン、ブチロフエノン等のケトン類、
ジヘキシルエーテル、ジベンジルエーテル、ジエチレン
グリコール、ジ−ｎ−ブチルエーテル等のエーテル類、
含チツ素化合物として、Ｎ・Ｎ−ジエチル−ｍ−トルア
ミド等が例示でき、これらに限定されるものではない。
上記化合物は、単独で用いることもでき、２種以上を
併用することもできる。
併用することもできる。
本発明インジケーターに用いられる常温で液体の有機
化合物の種類及び使用量は、適用される製品の有効期間
に合せて適宜選択すれば良い。
化合物の種類及び使用量は、適用される製品の有効期間
に合せて適宜選択すれば良い。
また、常温で液体の有機化合物には、適度な揮散性を
有し、それ自体殺虫活性、忌避活性等の有害生物防除活
性を有する化合物も包含される。かかる化合物の代表例
としては、エンペントリン、DDVP等の殺虫剤、N,N−ジ
エチル−ｍ−トルアミド等の忌避剤、４−クロロフエニ
ル−３′−ヨードプロパギルフオルマール等の防黴剤等
を例示できる。これらを使用すれば、本発明インジケー
ターを兼ね備えた所望の防虫シートや忌避シートや防バ
イシートが得られる。
有し、それ自体殺虫活性、忌避活性等の有害生物防除活
性を有する化合物も包含される。かかる化合物の代表例
としては、エンペントリン、DDVP等の殺虫剤、N,N−ジ
エチル−ｍ−トルアミド等の忌避剤、４−クロロフエニ
ル−３′−ヨードプロパギルフオルマール等の防黴剤等
を例示できる。これらを使用すれば、本発明インジケー
ターを兼ね備えた所望の防虫シートや忌避シートや防バ
イシートが得られる。
ただし、その場合それらの化合物の使用量は、安全
性、経済性等から、あまり多くできず、またあまり少な
いとすぐに発色してしまうので、有効活性化合物と同じ
ような揮散スピードを有する常温で液体の有機化合物を
併用するので適当である。
性、経済性等から、あまり多くできず、またあまり少な
いとすぐに発色してしまうので、有効活性化合物と同じ
ような揮散スピードを有する常温で液体の有機化合物を
併用するので適当である。
本発明インジケーターに用いられるカチオン系高分子
化合物として、代表的に商品名を挙げると、ジメチルジ
アリルアンモニウムクロライドのホモポリマー（商品名
「マーコート100」マツモト交商）、高カチオン性ポリ
アミドエポキシ系樹脂商品名（スミレーズレジン665住
友化学）、第４級窒素含有セルロースエステル（商品名
ポリマーJRユニオンカーバイド）、ジアルキルアミノア
ルキルエーテル澱粉（商品名「EX−No.3」日澱化学）、
ポリエチレンイミン（商品名エポミンＰ−1000日本触媒
化学）などが例示できるが、これらに限定されるもので
はない。上記カチオン系高分子化合物は、それらの持つ
粘度あるいは、模様などを処理する時の条件によつて左
右されるが通常0.1〜50％の範囲の濃度で使用するのが
適当である。
化合物として、代表的に商品名を挙げると、ジメチルジ
アリルアンモニウムクロライドのホモポリマー（商品名
「マーコート100」マツモト交商）、高カチオン性ポリ
アミドエポキシ系樹脂商品名（スミレーズレジン665住
友化学）、第４級窒素含有セルロースエステル（商品名
ポリマーJRユニオンカーバイド）、ジアルキルアミノア
ルキルエーテル澱粉（商品名「EX−No.3」日澱化学）、
ポリエチレンイミン（商品名エポミンＰ−1000日本触媒
化学）などが例示できるが、これらに限定されるもので
はない。上記カチオン系高分子化合物は、それらの持つ
粘度あるいは、模様などを処理する時の条件によつて左
右されるが通常0.1〜50％の範囲の濃度で使用するのが
適当である。
本発明インジケーターは、前述の電子供与性呈色性有
機化合物、フエノール性水酸基を有する化合物及び常温
で液体の有機化合物の混合物を、あらかじめカチオン系
高分子化合物で文字や模様など印刷、塗布された基材に
滴下、含浸又は塗布することにより作製される。ここで
用いられる基材は、物に制限されるものではなく、従来
より防虫シート、忌避シート等に用いられている各種の
ものと同一でよく、通常紙、不織布、布、木、皮革これ
らと他の無機有機繊維シートないし、合成樹脂と、金属
シートとの積層シート等を例示でき、特に前述混合物を
吸収しやすいものが好ましい。
機化合物、フエノール性水酸基を有する化合物及び常温
で液体の有機化合物の混合物を、あらかじめカチオン系
高分子化合物で文字や模様など印刷、塗布された基材に
滴下、含浸又は塗布することにより作製される。ここで
用いられる基材は、物に制限されるものではなく、従来
より防虫シート、忌避シート等に用いられている各種の
ものと同一でよく、通常紙、不織布、布、木、皮革これ
らと他の無機有機繊維シートないし、合成樹脂と、金属
シートとの積層シート等を例示でき、特に前述混合物を
吸収しやすいものが好ましい。
また、これらシート基材は本発明に従い色調変化の目
視判断容易な色調を有しているものが望ましく、特に白
色が好ましい。得られた本発明インジケーターは、これ
をそのまま又は、使用時にナイフやハサミで任意に切断
するか、予め任意の大きさにミシン目を設けておき、該
ミシン目に従い切断して有効期限を有する製品に適用さ
れる。
視判断容易な色調を有しているものが望ましく、特に白
色が好ましい。得られた本発明インジケーターは、これ
をそのまま又は、使用時にナイフやハサミで任意に切断
するか、予め任意の大きさにミシン目を設けておき、該
ミシン目に従い切断して有効期限を有する製品に適用さ
れる。
その適用は前述したように本発明インジケーター自体
が防虫シートないし忌避シートとなるものであつてもよ
く、また防虫剤、忌避剤、殺虫剤、脱臭剤、芳香剤、防
菌防黴剤、医薬品等の有効期限のある製品の包装材料と
してもよく、またタツクシール等として上記製品に貼り
付けたり、製品に添付して適用することができる。
が防虫シートないし忌避シートとなるものであつてもよ
く、また防虫剤、忌避剤、殺虫剤、脱臭剤、芳香剤、防
菌防黴剤、医薬品等の有効期限のある製品の包装材料と
してもよく、またタツクシール等として上記製品に貼り
付けたり、製品に添付して適用することができる。
更に本発明インジケーターは、その必須成分とする常
温で液体の有機化合物の揮散性を調節するために、例え
ばPE、PP、EVAなどのフイルム、微多孔性シートで被覆
することも可能である。
温で液体の有機化合物の揮散性を調節するために、例え
ばPE、PP、EVAなどのフイルム、微多孔性シートで被覆
することも可能である。
＜実施例＞ 以下、本発明のタイムインジケーターの実施例を挙
げ、更に詳しく説明するが、本発明は、この実施例に限
定されるものではない。
げ、更に詳しく説明するが、本発明は、この実施例に限
定されるものではない。
実施例１−46 第１表に示す電子供与性有機化合物（成分Ａ）1mg、
フエノール性水酸基を有する化合物（成分Ｂ）4mg、常
温で液体の有機化合物（成分Ｃ）100mgを含むアセトン
溶液0.5mlを、カチオン系高分子化合物（成分Ｄ）10％
含有水溶液で模様を書いてある直径7cmのろ紙（東洋
紙（株）製規格No.2）に含浸させて、本発明のインジケ
ーターを得た。
フエノール性水酸基を有する化合物（成分Ｂ）4mg、常
温で液体の有機化合物（成分Ｃ）100mgを含むアセトン
溶液0.5mlを、カチオン系高分子化合物（成分Ｄ）10％
含有水溶液で模様を書いてある直径7cmのろ紙（東洋
紙（株）製規格No.2）に含浸させて、本発明のインジケ
ーターを得た。
得られたインジケーターについて、それらを40℃の恒
温室に吊り下げ、その経時的色調変化を目視判断し、施
された模様の確認を行なつた。
温室に吊り下げ、その経時的色調変化を目視判断し、施
された模様の確認を行なつた。
結果を第１表に併記する。
以下、実施例中の略語は、これと同様である。第１表
より、本発明インジケーターは、いずれも明確な色調変
化が認められ、れにより模様部分が明確に判別でき、よ
つてインジケーター本来の機能を十分に発揮できるもの
であることが判る。
より、本発明インジケーターは、いずれも明確な色調変
化が認められ、れにより模様部分が明確に判別でき、よ
つてインジケーター本来の機能を十分に発揮できるもの
であることが判る。
実施例47−58 第２表に示す電子供与性呈色性有機化合物（成分
Ａ）、フエノール性水酸基を有する化合物（成分Ｂ）、
常温で液体の有機化合物（成分Ｃ）のそれぞれ（）内の
重量（mg）を含むアセトン溶液0.5mlを、カチオン系高
分子化合物（成分Ｄ）10％含有水溶液で予め文字を書い
ておいた直径7cmのろ紙（No.2）に均一含浸させて、本
発明のタイムインジケーターを作製した。
Ａ）、フエノール性水酸基を有する化合物（成分Ｂ）、
常温で液体の有機化合物（成分Ｃ）のそれぞれ（）内の
重量（mg）を含むアセトン溶液0.5mlを、カチオン系高
分子化合物（成分Ｄ）10％含有水溶液で予め文字を書い
ておいた直径7cmのろ紙（No.2）に均一含浸させて、本
発明のタイムインジケーターを作製した。
得られた各インジケーターを室温下に吊り下げて、色
調変化が認められ、それによつて、文字が明確に目視判
定できるようになるまでの各インジケーターの有効期間
を調べた。
調変化が認められ、それによつて、文字が明確に目視判
定できるようになるまでの各インジケーターの有効期間
を調べた。
結果を第２表に併記する。
第２表より、本発明のタイムインジケーターは、使用
した常温で液体の有機化合物の種類と供試量によつて、
色調変化によつて、文字が明確に認められる時（終点）
を自由に設定できることが明らかである。
した常温で液体の有機化合物の種類と供試量によつて、
色調変化によつて、文字が明確に認められる時（終点）
を自由に設定できることが明らかである。
実施例59 表面にマーコート10％含有水溶液で文字を書き、裏面
にPEを接着し、このPE面に接着剤を処理したろ紙（No.
2、2.5×2.5cm）の表面に対して、アジピン酸ジ−ｎ−
プロピル 10mg、ビスフエノールA 0.4mg、Ｐ−DCF 0.1
mgを含むアセトン溶液30μを用いて均一に含浸させ
て、タツクシール状の本発明インジケーターを作製し
た。
にPEを接着し、このPE面に接着剤を処理したろ紙（No.
2、2.5×2.5cm）の表面に対して、アジピン酸ジ−ｎ−
プロピル 10mg、ビスフエノールA 0.4mg、Ｐ−DCF 0.1
mgを含むアセトン溶液30μを用いて均一に含浸させ
て、タツクシール状の本発明インジケーターを作製し
た。
このものは、色調変化にともない、文字が明確に判定
できるのに約２ケ月を要したので、該２ケ月のタイムイ
ンジケーターとして利用することができる。
できるのに約２ケ月を要したので、該２ケ月のタイムイ
ンジケーターとして利用することができる。
実施例60 フタル酸ジ−iso−プロピル 100mg、エムペントリン
150mg、レジトツプPS−28803mg、Ｏ−DCF 2mgを含む
アセトン溶液2mlを、エポミン 10％含有水溶液で模様
を書いた10×10cmの不織布TCF−508（二村化学工業）に
均一に含浸させて、防虫シートを兼ねた本発明インジケ
ーターを作製した。
150mg、レジトツプPS−28803mg、Ｏ−DCF 2mgを含む
アセトン溶液2mlを、エポミン 10％含有水溶液で模様
を書いた10×10cmの不織布TCF−508（二村化学工業）に
均一に含浸させて、防虫シートを兼ねた本発明インジケ
ーターを作製した。
このものは、色調変化にともない、模様が明確に判定
できるのに約３ケ月を要し、エムペントリンの揮散とよ
く一致していた。
できるのに約３ケ月を要し、エムペントリンの揮散とよ
く一致していた。
＜発明の効果＞ 本発明インジケーターは、上記のように３成分を組合
せることで、環境条件に左右されず、非常に簡単な機構
で色調変化を起し、この色調変化を製品の有効期間と一
致させることができ、更に製造、保存、使用が簡便で、
きわめて低コストで得られる等多くの特徴を有する。
せることで、環境条件に左右されず、非常に簡単な機構
で色調変化を起し、この色調変化を製品の有効期間と一
致させることができ、更に製造、保存、使用が簡便で、
きわめて低コストで得られる等多くの特徴を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−179640（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−52686（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−212364（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−161081（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G04F 1/00
Claims (4)
- 【請求項１】あらかじめ、カチオン系高分子化合物を部
分的に施した基材に対して、電子供与性呈色性有機化合
物、フエノール性水酸基を有する化合物及び揮散性を有
する常温で液体の有機化合物からなる混合物を適用保持
させてなり、常温で液体の有機化合物が揮散しても上記
高分子化合物を施した部分は変色せずに他の部分のみが
変色して、上記カチオン系高分子化合物を施した部分が
明確に判別できた点を終点とすることを特徴とするタイ
ムインジケーター。 - 【請求項２】常温で液体の有機化合物が、常圧で沸点が
150〜450℃である請求項（１）に記載のタイムインジケ
ーター。 - 【請求項３】フエノール性水酸基を有する化合物の沸点
が常温で液体の有機化合物の沸点より高い請求項（１）
に記載のタイムインジケーター。 - 【請求項４】カチオン系高分子化合物が、水あるいは有
機溶剤に可溶である請求項（１）に記載のタイムインジ
ケーター。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11109389A JP2810696B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | タイムインジケーター |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11109389A JP2810696B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | タイムインジケーター |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02290593A JPH02290593A (ja) | 1990-11-30 |
| JP2810696B2 true JP2810696B2 (ja) | 1998-10-15 |
Family
ID=14552205
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11109389A Expired - Fee Related JP2810696B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | タイムインジケーター |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2810696B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007114514A1 (en) * | 2006-03-31 | 2007-10-11 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Indicator |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010281606A (ja) * | 2009-06-02 | 2010-12-16 | Osaka Gas Co Ltd | 寿命評価材料及びゴム管 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5536652Y2 (ja) * | 1976-04-05 | 1980-08-29 | ||
| JPS594741A (ja) * | 1982-06-28 | 1984-01-11 | タカムラ建設株式会社 | 立体三角トラス構造物およびコンクリート用型枠構造物 |
| JPH0229137Y2 (ja) * | 1984-10-03 | 1990-08-06 |
-
1989
- 1989-04-28 JP JP11109389A patent/JP2810696B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007114514A1 (en) * | 2006-03-31 | 2007-10-11 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Indicator |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02290593A (ja) | 1990-11-30 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0227167B1 (en) | Time duration indicator systems, and also products containing such indicator systems having a limited duration of use or life | |
| US3685734A (en) | Controlled fragrance release device | |
| AU2007240802B2 (en) | Water-based ink system | |
| JP2810696B2 (ja) | タイムインジケーター | |
| JP2919853B2 (ja) | タイムインジケーター | |
| JP2607361B2 (ja) | 薬効指示性組成物及び薬効指示性薬剤保持体 | |
| JP3191328B2 (ja) | 経時間表示材 | |
| JP2928568B2 (ja) | 蒸散方法および蒸散器 | |
| US7033990B2 (en) | Compositions able to indicate when they become inefficient in use | |
| KR930006674B1 (ko) | 약제 포장체 | |
| JP3086462B2 (ja) | タイムインジケーター | |
| JPS6051101A (ja) | インジケータ付の揮発性防虫シート | |
| JPS62179640A (ja) | 薬効終点指示方法 | |
| JP2640717B2 (ja) | 薬効指示性組成物及び薬効指示性薬剤保持体 | |
| JP2607365B2 (ja) | 薬効指示性組成物 | |
| JPH07324003A (ja) | 防虫剤用インジケーター | |
| JP3901243B2 (ja) | 防虫剤及び防虫剤の色調変化調整方法 | |
| JPH1030986A (ja) | 気体状物質検知体およびこれを用いる気体状物質検知方法 | |
| JPS62235562A (ja) | 間接薬効終点指示体 | |
| JPH06116544A (ja) | 表示材および表示方法 | |
| JPH01161081A (ja) | タイムインジケーター | |
| JPH0534334A (ja) | 酸塩基性指示体 | |
| JP3278986B2 (ja) | タイムインジケーター | |
| JPS6360901A (ja) | 薬効指示性防虫剤 | |
| JP2000292563A (ja) | タイムインジケーター用組成物及びこれを保持したタイムインジケーター |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |