JP2001327589A - 悪臭吸着剤 - Google Patents

悪臭吸着剤

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JP2001327589A
JP2001327589A JP2000149309A JP2000149309A JP2001327589A JP 2001327589 A JP2001327589 A JP 2001327589A JP 2000149309 A JP2000149309 A JP 2000149309A JP 2000149309 A JP2000149309 A JP 2000149309A JP 2001327589 A JP2001327589 A JP 2001327589A
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malodor
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JP2000149309A
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Masao Fujita
真夫 藤田
Koichi Taniguchi
晃一 谷口
Isao Harada
功 原田
Yoshinori Nakano
欣紀 中野
Hiromi Fujita
宏海 藤田
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Rengo Co Ltd
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Rengo Co Ltd
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  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期使用における色調安定性のある悪臭吸着
剤を提供することを目的とする。 【解決手段】 酸性又は塩基性物質、pH指示薬及び保
湿剤を有する組成物に安定化剤を添加した発色組成物を
多孔質物質に担持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、悪臭の吸着剤、
特に酸性又は塩基性を示すガスを原因物質とする悪臭の
吸着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、冷蔵庫、室内、トイレ等の家
庭から発生する悪臭を感知し、変色するインジケータや
消臭性物質の能力判定手段として、特開昭61−264
258号公報、特開昭63−166433号公報等に記
載されているように、酸性又は塩基性物質とpH指示薬
を用いたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記p
H指示薬は、一般に耐候性が十分でなく、長期使用にお
ける色調安定性が低いという問題点を有する。
【0004】そこで、この発明は、長期使用においても
色調安定性のある悪臭吸着剤を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、酸性又は塩
基性物質、pH指示薬及び保湿剤を有する組成物に安定
化剤を添加した発色組成物を多孔質物質に担持させるこ
とにより、上記の課題を解決したものである。
【0006】安定化剤を加えるので、pH指示薬が紫外
線等の光による分解・変性を抑制できると共に、褪色を
防止できる。また、pH指示薬による発色が保持され、
悪臭除去の程度を目視で確認できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を説明
する。
【0008】この発明にかかる悪臭吸着剤は、酸性又は
塩基性物質、pH指示薬及び保湿剤を有する組成物に安
定化剤を添加した発色組成物を多孔質物質に担持させた
ものである。
【0009】この発明にかかる悪臭吸着剤によって吸着
される悪臭物質は、酸性又は塩基性を示すガスを原因物
質とする悪臭をいう。塩基性臭気物質としては、アンモ
ニア、トリメチルアミン、メチルアミン、エチルアミ
ン、ピリジン、インドール、スカトール、ニコチン等が
あげられる。また、酸性臭気物質としては、硫化水素、
亜硫酸、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カ
プロン酸、カプリル酸、アクリル酸、メタクリル酸、メ
チルメルカプタン、エチルメルカプタン、プロピルメル
カプタン、アリルメルカプタン、ジメチルサルファイ
ド、ジアリルサルファイド、ジメチルジサルファイド、
ジエチルサルファイド、エチルメチルサルファイド、テ
トラハイドロチオフェン等があげられる。例えば、煙草
の煙中の悪臭には、アンモニア、ニコチン等の塩基性臭
気物質や酢酸等の酸性臭気物質が含まれる。
【0010】上記酸性物質としては、塩酸、硫酸、リン
酸、ほう酸等の無機酸や、酢酸、クエン酸、乳酸、フェ
ノールスルホン酸等の有機酸等があげられる。
【0011】上記塩基性物質としては、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等の無機塩基
や、トリエタノールアミン、ポリアリルアミン、ポリエ
チレンイミン等の有機塩基等があげられる。
【0012】上記の酸性物質を用いるか、塩基性物質を
用いるかは、上記悪臭物質のpHにしたがって選択され
る。すなわち、悪臭物質が酸性臭気物質の場合は塩基性
物質を、悪臭物質が塩基性臭気物質の場合は酸性物質を
用いる。これは、悪臭物質を中和し、中和した悪臭物質
を再放出しないようにすることを意味する。これによ
り、悪臭物質を除去させることができる。
【0013】上記pH指示薬は、酸性物質又は塩基性物
質が悪臭物質を吸収することによるpHの変化を明示さ
せるものであり、pHの変化により色調が変化するもの
であればよい。具体例としては、メチルイエロー、メタ
ニールイエロー、メチルオレンジ、ヘキサメトキシレッ
ド、ペンタメトキシレッド、m−クレゾールパープル、
チモールブルー、p−キシレノールブルー、テトラブロ
ムフェノールブルー、ブロムクロルフェノールブルー、
キナルジンレッド、2,6−ジニトロフェノール、2,
4−ジニトロフェノール、ベンゾパープリン4B、ダイ
レクトパープル、ブロモフェノールブルー、コンゴーレ
ッド、ブロモチモールブルー、メチルレッド、ロゾール
酸、1,3,5−トリニトロベンゼン、トリニトロ安息
香酸ナトリウム、インジゴカルミン、トロペオリンO、
ニトロアミン、アリザリンイエローGG、アリザリンイ
エローR、ナイルブルー、チモールフタレイン、フェノ
ールフタレイン、o−クレゾールフタレイン、フェノー
ルレッド、クレゾールレッド、ブロモクレゾールグリー
ン、クロルフェノールレッド等があげられる。上記pH
指示薬には、酸性から中性に変化するときに色調の変化
が鮮やかなものや、塩基性から中性への色調の変化が鮮
やかなもの等があるが、これは、吸着対象の悪臭物質の
pHにしたがって選択される。
【0014】上記保湿剤とは、この発明にかかる悪臭吸
着剤の水分を保持するための添加剤をいう。pH指示薬
の色調変化を生じさせるためには水分が必要不可欠であ
り、長期間にわたり、悪臭吸着による悪臭吸着剤の色調
変化を生じさせるために必要な添加剤である。この保湿
剤の例としては、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、グリセリン、ポリオキシアルキレングリコール
等の多価アルコール、ヘキサグリセリンモノステアレー
ト、ヘキサグリセリントリステアレート等のグリセリン
エステル、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミ
ド等の極性溶媒、寒天、カラギーナン、カードラン等の
ゲル状物質等があげられる。
【0015】上記安定化剤は上記発色組成物に添加され
るものであり、上記のpH指示薬が紫外線や赤外線等の
光、酸素ガス、酸化性ガス等によって分解・変性するの
を防止するためのものであり、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、光安定剤、赤外線遮断剤等を使用することができ
る。この安定化剤は、紫外線吸収剤、酸化防止剤,光安
定剤、赤外線遮断剤等を単独で使用してもよく、これら
2種以上を併用してもよい。
【0016】上記紫外線吸収剤の具体例としては、フェ
ニルサリチレート、p−tert−ブチルフェニルサリ
チレート、p−オクチルフェニルサリチレート等のサリ
チル酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフ
ェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2
−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スル
ホン酸、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾ
フェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、2−
(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert
−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−
ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5
−クロロベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系
紫外線吸収剤、2−エチルヘキシル 2−シアノ−3,
3’−ジフェニルアクリレート、エチル 2−シアノ−
3,3’−ジフェニルアクリレート等のシアノアクリレ
ート系紫外線吸収剤等があげられる。
【0017】上記酸化防止剤の具体例としては、2,6
−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール(BHT)、
ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、2,2’−
メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェ
ノール)、4,4’−チオビス(3−メチル6−ter
t−ブチルフェノール)等のフェノール系酸化防止剤、
2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−
ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル
−6−tert−ブチルフェノール)等のビスフェノー
ル系酸化防止剤、1,1,3−トリス(2−メチル−4
−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタ
ン、α−トコフェロール等の高分子型フェノール系酸化
防止剤、ジラウリル 3,3’−チオジプロピオネー
ト、ジミリスチル 3,3’−チオジプロピオネート等
の硫黄系酸化防止剤、トリフェニルホスフェイト、ジフ
ェニルイソデシルホスフェイト等のリン系酸化防止剤、
エリソルビン酸、没食子酸プロピル、ノルジヒドログア
ヤレチック酸、クエン酸イソプロピル等があげられる。
【0018】上記光安定剤の具体例としては、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化セリウム等の無機系光安定
剤、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)セバケート、4−ベンゾイルオキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン等のヒンダードアミン
系光安定剤、ジブチルジチオカルバミン酸ニッケル、ニ
ッケルビス(オクチルフェニル)サルファイド等のニッ
ケル化合物系光安定剤等があげられる。
【0019】上記赤外線遮断剤の具体例としては、アン
チモンドープ酸化錫、錫ドープ酸化インジウム等の無機
系赤外線遮断剤、アントラキノン、シアニン、ポリメチ
ン等の有機系赤外線遮断剤等があげられる。
【0020】上記の発色組成物は、上記の多孔質物質に
担持させて使用される。この多孔質物質に担持させるこ
とにより、pH指示薬による発色がより鮮明となり、取
扱いが容易となる。この多孔質物質は、上記発色組成物
を担持でき、この発色組成物の各成分と反応しないもの
であれば、親水性であっても疎水性であってもよい。こ
の中でも、発色組成物の担持量を多くしたり、悪臭物質
との親和性との点から親水性の多孔質物質が好ましい。
この親水性多孔質物質の例としては、セルロース、酢酸
セルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロース等のセルロース類からなる多
孔質物質、デンプン、ポリビニルアルコール、アルギン
酸塩、カゼイン、コラーゲン、ポリアミド、ポリアクリ
ル酸塩等の親水性高分子からなる多孔質物質、親水化ポ
リウレタン、親水化ポリエチレン、親水化ポリプロピレ
ン等の親水化された疎水性高分子からなる多孔質物質等
があげられる。また、この多孔質物質の形態としては特
に限定されるものではなく、任意の形態を選択できる。
例としては、球状、角状、偏平状の形状を有する多孔質
粒体、織布、不織布、シート、マット等があげられる。
【0021】上記多孔質物質に発色組成物を担持させる
方法は、特に限定されるものではなく、発色組成物の溶
液に多孔質物質を浸漬する方法、多孔質物質に発色組成
物の溶液を塗布する方法等があげられる。
【0022】また、上記発色組成物は、包埋材と混合さ
せて上記多孔質物質に担持させ、使用することができ
る。ここでいう包埋材とは、上記発色組成物を賦形する
際の素材をいい、加熱時に溶融する常温固体の物質をい
う。包埋材を混合させることにより、上記発色組成物の
逸散を防止することができる。また、上記安定化剤を効
率的に機能させる、すなわち、上記pH指示薬が紫外
線、赤外線等の光、大気中の酸素ガスや酸化性ガス等に
より、分解・変性されるのを防止する能力を向上させ
る。さらに、褪色防止にも寄与する。さらにまた、包埋
材を用いても、悪臭物質の吸着能力の低下は生じない。
【0023】この包埋材としては、寒天、カラギーナ
ン、カードラン、アルギン酸塩等のゲル状物、鉱物ワッ
クス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワッ
クス等の石油ワックス、カルナウバワックス、ライスワ
ックス等の天然ワックス、ステアリルアルコール、ベヘ
ニルアルコール、テトラデカンジオール、ヘキサデカン
ジオール等の脂肪族アルコール、パルミチン酸、ステア
リン酸等の脂肪酸、ステアリン酸アミド等の脂肪酸アミ
ド、ショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖パルミチン酸
エステル、ステアリン酸グリセリド、ベヘニン酸グリセ
リド等の脂肪酸エステル類、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール等の高分子ポリオキシアルキ
レングリコール類等の常温で固体状の包埋材等があげら
れる。また、これらの包埋材は単独若しくは2種以上を
混合して使用してもよい。
【0024】上記悪臭吸着剤は、少なくとも2種を組み
合わせて使用することができる。例えば、煙草の悪臭に
対する上記悪臭吸着剤の場合、その悪臭中の塩基性臭気
物質を除去する上記悪臭吸着剤とその悪臭中の酸性臭気
物質を除去する上記悪臭吸着剤の組み合わせによるもの
があげられる。上記の少なくとも2つの悪臭吸着剤は、
同一容器の同一の収納部に収納したり、同一容器の異な
る収納部にそれぞれ収納してもよい。上記容器として
は、プラスチック成形容器、紙器、袋状物等があげられ
る。
【0025】また、上記悪臭吸着剤は、この悪臭吸着剤
以外の吸着剤又は揮散性薬剤と併用することができる。
上記の悪臭吸着剤以外の吸着剤としては、人体に影響を
及ぼすアルデヒド類、窒素酸化物等を対象とすることが
できる。上記の悪臭吸着剤とこの悪臭吸着剤以外の吸着
剤又は揮散性薬剤とは、同一容器の同一の収納部に収納
したり、同一容器の異なる収納部にそれぞれ収納しても
よい。上記容器としては上記に記載のものと同様のもの
を用いることができる。
【0026】上記のアルデヒド類、例えば、ホルムアル
デヒド、アセトアルデヒド等を対象とする場合は、アル
デヒド類を吸着する吸着剤を併用することができる。こ
のアルデヒド類を吸着する吸着剤としては、リン酸ヒド
ロキシルアミン、硫酸ヒドロキシルアミン、塩酸ヒドロ
キシルアミン等のヒドロキシルアミン類、3−メチル−
2−ベンゾチアゾリンヒドラゾン、2,4−ジニトロフ
ェニルヒドラジン、アゾベンゼン−p−フェニルヒドラ
ジンスルホン酸、アゾベンゼン−p−フェニルヒドラジ
ンスルホン酸、3−メチル−2−ベンゾチアゾリノンヒ
ドラゾン等のヒドラジン類、ジシアンジアミド、エチレ
ンジアミン、メラミン、グアナミン、フクシン硫酸塩、
フクシン亜硫酸塩、4−アミノ−3−ヒドラジノ−5−
メルカプト−1,2,4−トリアゾール、2,2’−ジ
チオビス(1−アミノナフタリン)、1,2−ジアミノ
ナフタリン、1,2−ジメトキシ−4,5−ジアミノベ
ンゼン、3,5−ジアミノ安息香酸、アリルアミン等の
アミノ化合物、グリシン、アラニン、グルタミン酸等の
アミノ酸、尿素、バルビツール等のアミド類、フェノー
ル、カテコール、レゾルシノール、ヒドロキノン等のフ
ェノール類があげられ、さらに、尿素、エチレン尿素、
アミン、アミド、酸イミド、メラミン、アクリル酸、ヒ
ドラジド、アミノ酸等の結合や官能基等を分子内に有す
る高分子化合物等があげられる。このアルデヒド類の除
去を併用する場合として、室内等に使用する場合があげ
られる。
【0027】さらに、窒素酸化物、例えばNOx等を対
象とする場合は、窒素酸化物を吸着する吸着剤を併用す
ることができる。この窒素酸化物を吸着させる吸着剤と
しては、酸化チタン、酸化亜鉛、三酸化タングステン、
酸化セリウム等の光触媒、芳香族アミン及びカップリン
グ成分を組み合わせた吸着発色剤等があげられる。
【0028】上記芳香族アミン系成分とは、窒素酸化物
と化学反応してジアゾ成分を生成する成分をいい、アニ
リン、トルイジン、m−フェニレンジアミン、トルイレ
ンジアミン又はそれらの塩素及びニトロ誘導体、アミノ
アセトアニリド、アミノフェノール、アミノフェニルエ
ーテル、アミノサリチル酸又はそれらのスルホン酸類、
ナフチルアミン又はそのスルホン酸類、アミノジフェニ
ルアミン、アミノジフェニルエーテル、アミノジフェニ
ルスルホン、アミノアゾベンゼン、デヒドロチオトルイ
ジン、プリムリン又はそれらのスルホン酸類、ベンジジ
ン誘導体等があげられる。
【0029】上記カップリング成分とは、ジアゾ成分と
化学反応してアゾ染料を生成する成分をいい、芳香族ア
ミン、フェノール、ナフトール、その他のフェノール性
OHを有する化合物、アミノフェノール、アミノナフト
ール類、反応性メチレン基を有するエノール化しうる化
合物、ヘテロ環化合物等があげられる。
【0030】上記揮散性薬剤とは、常温で揮散して効果
を発揮するものをいい、例えば、芳香剤、消臭剤、抗菌
剤、防虫剤等があげられる。
【0031】上記防虫剤としては、(R,S)−(E)
−1−エチニル−2−メチルペンテニル(1R)−シ
ス,トランスクリサンテマート(すなわち、「エンペン
スリン」)、1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニ
ル−2,2−ジメチル−3−(2’,2’)−ジシクロ
ルビニル−シクロプロパン−1−カルボキシレート、1
−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル−2,2−ジ
メチル−3−(2’−メチル−1’−プロペニル)シク
ロプロパン−1−カルボキシレート、1−エチニル−2
−メチル−ペンテニル−2,2,3,3−テトラメチル
シクロプロパンカルボキシレート、ベンフルスリン、フ
ェンフルスリン等のピレスロイド、ユーカリ油、ターピ
ネオール、ハッカ油等の天然ハーブ、ショウノウ、パラ
ジクロロベンゼン等の昇華性物質等があげられる。この
防虫剤を併用する場合として、タンスに使用する場合が
あげられる。
【0032】上記芳香剤としては、天然香料、合成香
料、及びこれらを混合した調合香料等があげられる。上
記消臭剤としては、竹エキス、ヨモギエキス等で代表さ
れる植物抽出成分等があげられる。上記抗菌剤として
は、アリルイソチオシアネート、オイゲノール、ヒノキ
チオール等があげられる。
【0033】
【実施例】以下にこの発明について実施例を用いてより
詳細に説明する。
【0034】以下の実施例及び比較例において用いた薬
品を次に記載する。 (1)酸性物質 ・クエン酸(ナカライテスク社製) ・リン酸(ナカライテスク社製) (2)塩基性物質 ・ポリエチレンイミン(日本触媒社製:エポミン SP
−103) (3)pH指示薬 ・ブロモクレゾールグリーン(東京化成工業社製) ・メチルレッド(ナカライテスク社製) ・ブロモフェノールブルー(和光純薬工業社製) (4)保湿剤 ・グリセリン(ナカライテスク社製) ・エチレングリコール(ナカライテスク社製) (5)包埋材 ・ショ糖ステアリン酸エステル(三菱化学フーズ社製:
S−170) ・ポリエチレングリコール(三洋化成社製:PEG60
00S) (6)安定化剤 酸化防止剤 ・BHT(武田薬品工業社製) 紫外線吸収剤 ・2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン(和光
純薬工業社製) (7)多孔質物質 ・セルロースビーズ(レンゴー社製:ビスコパールAH
−4050L) ・濾紙(80mm×130mm(1g)、アドバンテッ
ク東洋社製No.1)。
【0035】(実施例1〜5、7〜8、比較例1〜2)
熱溶融させた表1に記載の包埋材25gに、表1に記載
の酸性物質又は塩基性物質3g、pH指示薬6mg、保
湿剤1.5g、安定化剤0.75gを混練した液体を、
表1に記載の多孔質物質10gに含浸させ、室温まで冷
却して悪臭吸着剤を調製した。
【0036】得られた悪臭吸着剤4gを20L−テドラ
ーバッグに貼り付けた後、アンモニアガス(実施例2の
みは酢酸)を注入し、テドラーバッグ内の濃度を300
ppmに調製した。その時の色調変化を観察した。その
結果を表1又は表2に示す。
【0037】(実施例6)熱溶融させた表1に記載の包
埋材25gに、表1に記載の酸性物質3g、pH指示薬
6mg、保湿剤1.5g、安定化剤0.75gを混練し
た液体を、表1に記載の多孔質物質1gに浸漬させ、室
温まで冷却した後に他の濾紙に挟んで余分の発色組成物
を除去して悪臭吸着剤を調製した。上記の方法にしたが
って色調変化を観察した。その結果を表2に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【発明の効果】この発明によれば、安定化剤を加えるの
で、pH指示薬が紫外線等の光による分解・変性を抑制
できると共に、褪色を防止できる。また、pH指示薬に
よる発色が保持され、悪臭除去の程度を目視で確認でき
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 功 福井県坂井郡金津町自由ケ丘1丁目8番10 号 レンゴー株式会社福井研究所内 (72)発明者 中野 欣紀 福井県坂井郡金津町自由ケ丘1丁目8番10 号 レンゴー株式会社福井研究所内 (72)発明者 藤田 宏海 福井県坂井郡金津町自由ケ丘1丁目8番10 号 レンゴー株式会社福井研究所内 Fターム(参考) 4C080 AA05 BB02 CC01 HH09 JJ01 KK08 LL07 LL08 MM01 MM14 MM18 NN24 QQ03 4D012 BA01 CA09 CG01 CG04 4G066 AB06D AB07D AB26D AC02B AC33D BA22 CA02 CA29 DA02 FA03 FA12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸性又は塩基性物質、pH指示薬及び保
    湿剤を有する組成物に安定化剤を添加した発色組成物を
    多孔質物質に担持させた悪臭吸着剤。
  2. 【請求項2】 上記発色組成物に包埋材を混合させた請
    求項1に記載の悪臭吸着剤。
  3. 【請求項3】 少なくとも2種の請求項1又は2に記載
    の悪臭吸着剤を同一容器の同一の収納部に収納し、又は
    同一容器の異なる収納部にそれぞれ収納した悪臭吸着
    剤。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の悪臭吸着剤と、
    この悪臭吸着剤以外の吸着剤又は揮散性薬剤とを同一容
    器の同一の収納部に収納し、又は同一容器の異なる収納
    部にそれぞれ収納した悪臭吸着剤。
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Cited By (11)

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