JPH10328284A - 抗菌・消臭剤組成物 - Google Patents
抗菌・消臭剤組成物Info
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- JPH10328284A JPH10328284A JP9155815A JP15581597A JPH10328284A JP H10328284 A JPH10328284 A JP H10328284A JP 9155815 A JP9155815 A JP 9155815A JP 15581597 A JP15581597 A JP 15581597A JP H10328284 A JPH10328284 A JP H10328284A
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 (A)グルコン酸亜鉛及び/又は乳酸亜
鉛、(B)ヒドロキシカルボン酸、(C)溶媒を含有し
てなり、(A)成分と(B)成分の重量比が1:0.0
1〜1:0.2であり、かつpHが3〜6であることを
特徴とする抗菌・消臭剤組成物。 【効果】 本発明の抗菌・消臭剤組成物は、家庭内にお
いて発生するあらゆる悪臭に対して、優れた消臭効果及
び抗菌作用を同時に発現すると共に、安全性が高い組成
物である。
鉛、(B)ヒドロキシカルボン酸、(C)溶媒を含有し
てなり、(A)成分と(B)成分の重量比が1:0.0
1〜1:0.2であり、かつpHが3〜6であることを
特徴とする抗菌・消臭剤組成物。 【効果】 本発明の抗菌・消臭剤組成物は、家庭内にお
いて発生するあらゆる悪臭に対して、優れた消臭効果及
び抗菌作用を同時に発現すると共に、安全性が高い組成
物である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗菌・消臭剤組成
物に関し、更に詳しくは、特に犬、猫等より発生するあ
らゆる悪臭に対して優れた消臭効果を有し、かつ抗菌作
用を同時に発現し、しかも動物、家畜に対して安全性を
有する抗菌・消臭剤組成物に関する。
物に関し、更に詳しくは、特に犬、猫等より発生するあ
らゆる悪臭に対して優れた消臭効果を有し、かつ抗菌作
用を同時に発現し、しかも動物、家畜に対して安全性を
有する抗菌・消臭剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】家庭で
飼育しているペットから発生する悪臭には、種々のもの
がある。例えば、犬、猫等の糞尿から発生する代表的な
悪臭物質は、アンモニア、アミン等の含窒素化合物や硫
化水素、メチルメルカプタン臭等の硫黄含有物質の混合
臭気が挙げられる。
飼育しているペットから発生する悪臭には、種々のもの
がある。例えば、犬、猫等の糞尿から発生する代表的な
悪臭物質は、アンモニア、アミン等の含窒素化合物や硫
化水素、メチルメルカプタン臭等の硫黄含有物質の混合
臭気が挙げられる。
【0003】そこで、以前からこれら種々の悪臭を消臭
するために多くの化学的消臭剤が提案されている。
するために多くの化学的消臭剤が提案されている。
【0004】例えば、最近、トイレ用、冷蔵庫、部屋等
に対する悪臭物質を除去、脱臭するために、化学消臭剤
のグルコン酸亜鉛とアルカリ性薬剤を併用した消臭組成
物が提案されている(特開平7−328105号公
報)。
に対する悪臭物質を除去、脱臭するために、化学消臭剤
のグルコン酸亜鉛とアルカリ性薬剤を併用した消臭組成
物が提案されている(特開平7−328105号公
報)。
【0005】しかし、グルコン酸亜鉛とアルカリ性薬剤
を併用した消臭組成物をペットの糞尿臭に対して使用し
たとき、犬、猫等の糞尿から発生する実際の悪臭に対し
て、満足する消臭効果が得られず、また、アルカリ性薬
剤を使用していることから動物の皮膚にアルカリ性薬剤
が残留すると皮膚を著しく傷めるという問題があった。
を併用した消臭組成物をペットの糞尿臭に対して使用し
たとき、犬、猫等の糞尿から発生する実際の悪臭に対し
て、満足する消臭効果が得られず、また、アルカリ性薬
剤を使用していることから動物の皮膚にアルカリ性薬剤
が残留すると皮膚を著しく傷めるという問題があった。
【0006】このようにペットの糞尿から発生するアン
モニア、アミンや、硫化水素、メチルメルカプタン臭等
の悪臭に対して確実に、安全に、かつ手軽に除去できる
抗菌・消臭剤組成物は、未だに開発されていないのが現
状である。
モニア、アミンや、硫化水素、メチルメルカプタン臭等
の悪臭に対して確実に、安全に、かつ手軽に除去できる
抗菌・消臭剤組成物は、未だに開発されていないのが現
状である。
【0007】従って、本発明の課題は、特にペットの糞
尿から発生するあらゆる悪臭を確実に、安全に、かつ手
軽に除去できる抗菌・消臭剤組成物を提供することを目
的とする。
尿から発生するあらゆる悪臭を確実に、安全に、かつ手
軽に除去できる抗菌・消臭剤組成物を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、安全性が高く、しかも優れた消臭効果及び抗
菌効果を有する抗菌・消臭剤組成物について、鋭意研究
を重ねた結果、(A)グルコン酸亜鉛又は乳酸亜鉛から
選ばれる1種又は2種の亜鉛化合物、(B)ヒドロキシ
カルボン酸、(C)溶媒を含有し、(A)/(B)の重
量比が1:0.01〜1:0.2からなり、かつそのp
Hが3〜6である組成物にすることにより、前記の課題
を解決し得ることを見出し、本発明をなすに至ったもの
である。
発明者は、安全性が高く、しかも優れた消臭効果及び抗
菌効果を有する抗菌・消臭剤組成物について、鋭意研究
を重ねた結果、(A)グルコン酸亜鉛又は乳酸亜鉛から
選ばれる1種又は2種の亜鉛化合物、(B)ヒドロキシ
カルボン酸、(C)溶媒を含有し、(A)/(B)の重
量比が1:0.01〜1:0.2からなり、かつそのp
Hが3〜6である組成物にすることにより、前記の課題
を解決し得ることを見出し、本発明をなすに至ったもの
である。
【0009】本発明の抗菌・消臭剤組成物は、ペットま
わり等の悪臭の発生する場所に使用することにより、雰
囲気中の悪臭に対して、優れた消臭効力を有し、かつ抗
菌作用を同時に発現し、しかも、安全性が高いものであ
る。
わり等の悪臭の発生する場所に使用することにより、雰
囲気中の悪臭に対して、優れた消臭効力を有し、かつ抗
菌作用を同時に発現し、しかも、安全性が高いものであ
る。
【0010】以下、本発明につき更に詳述する。本発明
に係るグルコン酸亜鉛及び/又は乳酸亜鉛、ヒドロキシ
カルボン酸、及び溶媒を含有する組成物は、悪臭成分と
化学的な反応及び物理的な吸着作用等により悪臭ガスを
除去するものである。また、亜鉛イオン等の効果により
抗菌性を有するものである。
に係るグルコン酸亜鉛及び/又は乳酸亜鉛、ヒドロキシ
カルボン酸、及び溶媒を含有する組成物は、悪臭成分と
化学的な反応及び物理的な吸着作用等により悪臭ガスを
除去するものである。また、亜鉛イオン等の効果により
抗菌性を有するものである。
【0011】本発明に使用されるグルコン酸亜鉛は、食
品添加物にも指定されており、安全性の面で好ましい。
また、乳酸亜鉛も同様に安全面で好ましい。
品添加物にも指定されており、安全性の面で好ましい。
また、乳酸亜鉛も同様に安全面で好ましい。
【0012】(A)成分のグルコン酸亜鉛又は乳酸亜鉛
の抗菌・消臭剤組成物に対する割合は、0.1〜10重
量%、好ましくは0.5〜7重量%である。その配合量
が0.1重量%未満では、消臭効果及び抗菌効果が不十
分である。一方、10重量%を超える配合量では、著し
い消臭効果及び抗菌効果は見られず、組成中の安定性が
低下し、不経済である。
の抗菌・消臭剤組成物に対する割合は、0.1〜10重
量%、好ましくは0.5〜7重量%である。その配合量
が0.1重量%未満では、消臭効果及び抗菌効果が不十
分である。一方、10重量%を超える配合量では、著し
い消臭効果及び抗菌効果は見られず、組成中の安定性が
低下し、不経済である。
【0013】また、本発明では、ヒドロキシカルボン酸
((B)成分)が使用される。ヒドロキシカルボン酸と
しては、水溶液中(25℃)における酸解離定数pka
が7未満を示すヒドロキシカルボン酸であればいずれで
も使用できる。
((B)成分)が使用される。ヒドロキシカルボン酸と
しては、水溶液中(25℃)における酸解離定数pka
が7未満を示すヒドロキシカルボン酸であればいずれで
も使用できる。
【0014】例えば、ヒドロキシカルボン酸の具体例と
して、グリコール酸、乳酸、ヒドロキシ酪酸、グリセリ
ン酸、リンゴ酸、酒石酸、メチルリンゴ酸、クエン酸、
イソクエン酸、安息香酸、サリチル酸等を使用できる
が、特に好ましいものは、安全性の面で食品添加物に指
定されている乳酸、リンゴ酸、酒石酸及びクエン酸であ
る。なお、これらのヒドロキシカルボン酸は1種を単独
で又は2種以上を併用して用いることができる。
して、グリコール酸、乳酸、ヒドロキシ酪酸、グリセリ
ン酸、リンゴ酸、酒石酸、メチルリンゴ酸、クエン酸、
イソクエン酸、安息香酸、サリチル酸等を使用できる
が、特に好ましいものは、安全性の面で食品添加物に指
定されている乳酸、リンゴ酸、酒石酸及びクエン酸であ
る。なお、これらのヒドロキシカルボン酸は1種を単独
で又は2種以上を併用して用いることができる。
【0015】上記ヒドロキシカルボン酸は、水溶液中
で、グルコン酸亜鉛及び乳酸亜鉛含有組成物の安定性を
向上させ、かつ犬、猫等の糞尿から発生するアンモニ
ア、アミン等の含窒素化合物を無臭にする基剤である。
ヒドロキシカルボン酸を配合することにより、組成物の
安定性や消臭性能を良好なものとすることができる。ま
た、この組成物は保存後経日(3ヶ月)においても安定
であり、消臭試験(アンモニア、硫化水素)及び抗菌性
試験を行うと、製造直後(初期)の消臭効果及び抗菌効
果と同等であった。
で、グルコン酸亜鉛及び乳酸亜鉛含有組成物の安定性を
向上させ、かつ犬、猫等の糞尿から発生するアンモニ
ア、アミン等の含窒素化合物を無臭にする基剤である。
ヒドロキシカルボン酸を配合することにより、組成物の
安定性や消臭性能を良好なものとすることができる。ま
た、この組成物は保存後経日(3ヶ月)においても安定
であり、消臭試験(アンモニア、硫化水素)及び抗菌性
試験を行うと、製造直後(初期)の消臭効果及び抗菌効
果と同等であった。
【0016】上記(A)成分と(B)成分とは、その重
量比を1:0.01〜1:0.2とする比率で組み合わ
せて配合する。(B)成分が上記比率より少なくなると
(重量比が上記範囲より小さくなると)、アンモニア等
の塩基性ガスの消臭効果が低下し、十分な消臭効果及び
抗菌効果が得られない。また、重量比率が大きくなる
と、pHが3以下になるため、硫化水素などの酸性ガス
に対する消臭効果が十分に得られない。
量比を1:0.01〜1:0.2とする比率で組み合わ
せて配合する。(B)成分が上記比率より少なくなると
(重量比が上記範囲より小さくなると)、アンモニア等
の塩基性ガスの消臭効果が低下し、十分な消臭効果及び
抗菌効果が得られない。また、重量比率が大きくなる
と、pHが3以下になるため、硫化水素などの酸性ガス
に対する消臭効果が十分に得られない。
【0017】本発明では、溶媒((C)成分)が用いら
れる。この溶媒は、グルコン酸亜鉛、乳酸亜鉛及びヒド
ロキシカルボン酸を液状で安定に保つ作用、抗菌・消臭
剤組成物のpHを3〜6の範囲に維持させる作用を有す
るものである。
れる。この溶媒は、グルコン酸亜鉛、乳酸亜鉛及びヒド
ロキシカルボン酸を液状で安定に保つ作用、抗菌・消臭
剤組成物のpHを3〜6の範囲に維持させる作用を有す
るものである。
【0018】溶媒としては、グルコン酸亜鉛、乳酸亜鉛
及びヒドロキシカルボン酸を溶液状に保つことができる
ものであれば差し支えない。
及びヒドロキシカルボン酸を溶液状に保つことができる
ものであれば差し支えない。
【0019】具体的な溶媒としては、水、アルコール
類、グリコールアルキルエーテル類などを用いることが
できる。アルコール類としては、脂肪族アルコールを挙
げることができる。脂肪族アルコールとしては、メチル
アルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、
エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリ
ンなどが挙げられる。グリコールアルキルエーテル類と
しては、アルキレングリコールアルキルエーテル系溶媒
を挙げることができる。アルキレングリコールエーテル
系の化合物としては、例えば、エチレングリコールモノ
ブチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ
ブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエー
テル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル、
トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリプロ
ピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレン
エチレングリコールジメチルエーテル、ポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレングリコールモノブチルエーテ
ル等を挙げることができる。これらは1種或いは2種以
上を組み合わせて使用できる。アルコール類やグリコー
ル類は、水を含んだ状態で差し支えない。
類、グリコールアルキルエーテル類などを用いることが
できる。アルコール類としては、脂肪族アルコールを挙
げることができる。脂肪族アルコールとしては、メチル
アルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、
エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリ
ンなどが挙げられる。グリコールアルキルエーテル類と
しては、アルキレングリコールアルキルエーテル系溶媒
を挙げることができる。アルキレングリコールエーテル
系の化合物としては、例えば、エチレングリコールモノ
ブチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ
ブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエー
テル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル、
トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリプロ
ピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレン
エチレングリコールジメチルエーテル、ポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレングリコールモノブチルエーテ
ル等を挙げることができる。これらは1種或いは2種以
上を組み合わせて使用できる。アルコール類やグリコー
ル類は、水を含んだ状態で差し支えない。
【0020】溶媒は、抗菌・消臭剤組成物100重量%
に対して88〜99重量%、好ましくは92〜99重量
%含有させることができる。この範囲を超えるときは、
グルコン酸亜鉛を含有する組成物の安定性が低下し、か
つ不経済である。また、この範囲未満では十分な消臭効
果及び抗菌性が得られない。
に対して88〜99重量%、好ましくは92〜99重量
%含有させることができる。この範囲を超えるときは、
グルコン酸亜鉛を含有する組成物の安定性が低下し、か
つ不経済である。また、この範囲未満では十分な消臭効
果及び抗菌性が得られない。
【0021】本発明の抗菌・消臭剤組成物のpHは3〜
6の範囲である。組成物のpHが3未満又は6を超える
範囲では、消臭力、抗菌力が十分でなく、かつ身体への
安全性に対して十分なものではない結果となる。
6の範囲である。組成物のpHが3未満又は6を超える
範囲では、消臭力、抗菌力が十分でなく、かつ身体への
安全性に対して十分なものではない結果となる。
【0022】本発明の抗菌・消臭剤組成物には、必要に
応じて他の任意成分を適宜配合することができる。任意
成分としては、界面活性剤、低温下又は高温下での液性
を保持するのに配合される低級アルキルベンゼンスルホ
ン酸又はその塩、エチレングリコールなどのハイドロト
ロープ剤、殺菌剤、防腐剤及び防カビ剤、香料、色素、
酸化防止剤、増粘剤、紫外線吸収剤がある。また、本発
明の抗菌・消臭剤組成物を他の消臭剤や脱臭剤と組み合
わせて使用することも可能である。なお、これら任意成
分に用いられる化合物は、通常消臭剤に使用されるもの
ならばどのようなものでもよく、特に限定されるもので
はない。
応じて他の任意成分を適宜配合することができる。任意
成分としては、界面活性剤、低温下又は高温下での液性
を保持するのに配合される低級アルキルベンゼンスルホ
ン酸又はその塩、エチレングリコールなどのハイドロト
ロープ剤、殺菌剤、防腐剤及び防カビ剤、香料、色素、
酸化防止剤、増粘剤、紫外線吸収剤がある。また、本発
明の抗菌・消臭剤組成物を他の消臭剤や脱臭剤と組み合
わせて使用することも可能である。なお、これら任意成
分に用いられる化合物は、通常消臭剤に使用されるもの
ならばどのようなものでもよく、特に限定されるもので
はない。
【0023】本発明の抗菌・消臭剤組成物は、任意の使
用形態で使用できる。具体的には、ゲル形態及び多孔質
の含浸体に含浸させる形態やスプレー(トリガータイプ
やディスペンサータイプ)、更にエアゾール形態で噴霧
して使用したり、或いは容器に抗菌・消臭剤組成物を入
れ、薬液中に吸い上げ芯を挿入し、毛細管現象により吸
い上げて揮散させる形態等が挙げられる。
用形態で使用できる。具体的には、ゲル形態及び多孔質
の含浸体に含浸させる形態やスプレー(トリガータイプ
やディスペンサータイプ)、更にエアゾール形態で噴霧
して使用したり、或いは容器に抗菌・消臭剤組成物を入
れ、薬液中に吸い上げ芯を挿入し、毛細管現象により吸
い上げて揮散させる形態等が挙げられる。
【0024】本発明の抗菌・消臭剤組成物は、一般家庭
内におけるペットの糞尿の消臭、ペットまわり等の嫌な
臭いの除去に好適に用いられるが、その他家具や被服、
皮膚、器物等に付着しても安全で、傷めないものである
から、種々の抗菌・消臭用途に使用することができる。
内におけるペットの糞尿の消臭、ペットまわり等の嫌な
臭いの除去に好適に用いられるが、その他家具や被服、
皮膚、器物等に付着しても安全で、傷めないものである
から、種々の抗菌・消臭用途に使用することができる。
【0025】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
【0026】本発明の抗菌・消臭剤組成物の効果を確認
するために、アンモニア及び硫化水素の消臭力試験、猫
の糞尿臭に対する消臭試験、抗菌性試験を行った。
するために、アンモニア及び硫化水素の消臭力試験、猫
の糞尿臭に対する消臭試験、抗菌性試験を行った。
【0027】〔実施例1〜8、比較例1〜6〕表1、2
に示す割合で各基剤と所定の水(約20℃)を200m
lのビーカーに添加した後、マグネットスターラーにて
30〜60分間撹拌して、各基剤を水に溶解させた後、
消臭試験用サンプルとした。このサンプルを用いてアン
モニア及び硫化水素の2種類の代表的な悪臭に対する消
臭力を評価した。その結果を表1、2に併記する。アンモニアの消臭試験方法 横20cm、縦20cm、高さ20cm(8リットル)
の密閉ガラス容器の中央部に試料1.0ccずつ取り、
直径70mmの濾紙に含浸させて作製した試験片を配置
し、一定量のアンモニアを注入し、その後、アンモニア
注入直後及び注入後90分経過後のアンモニア濃度変化
をアンモニア検知管を用いて測定した。 硫化水素の消臭試験方法 横25cm、縦25cm、高さ20cm(12.5リッ
トル)の密閉ガラス容器の中央部に試料(直径70mm
の濾紙に試料1.0ccを含浸させた試験片)を配置
し、一定量の硫化水素を注入し、その後、硫化水素注入
直後及び注入後90分経過後の硫化水素濃度変化を硫化
水素検知管を用いて測定した。
に示す割合で各基剤と所定の水(約20℃)を200m
lのビーカーに添加した後、マグネットスターラーにて
30〜60分間撹拌して、各基剤を水に溶解させた後、
消臭試験用サンプルとした。このサンプルを用いてアン
モニア及び硫化水素の2種類の代表的な悪臭に対する消
臭力を評価した。その結果を表1、2に併記する。アンモニアの消臭試験方法 横20cm、縦20cm、高さ20cm(8リットル)
の密閉ガラス容器の中央部に試料1.0ccずつ取り、
直径70mmの濾紙に含浸させて作製した試験片を配置
し、一定量のアンモニアを注入し、その後、アンモニア
注入直後及び注入後90分経過後のアンモニア濃度変化
をアンモニア検知管を用いて測定した。 硫化水素の消臭試験方法 横25cm、縦25cm、高さ20cm(12.5リッ
トル)の密閉ガラス容器の中央部に試料(直径70mm
の濾紙に試料1.0ccを含浸させた試験片)を配置
し、一定量の硫化水素を注入し、その後、硫化水素注入
直後及び注入後90分経過後の硫化水素濃度変化を硫化
水素検知管を用いて測定した。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】〔実施例9、比較例7〕表3に示す割合で
抗菌・消臭剤組成物を調製し、スプレー容器を用いて猫
の糞尿に対して噴霧したときの消臭力効果とその持続性
について試験を行った。その評価結果を表3に併記す
る。猫の糞尿臭に対する消臭試験 5リットルのポリ容器(蓋付き)4個にそれぞれ猫の糞
尿(糞、尿を混ぜたもの)を7g入れて放置した。その
後、表3に示す本発明組成物(実施例10〜15)約1
5mlをスプレー容器で糞尿に直接噴霧し、噴霧直後及
び3日間放置後の消臭効果の持続性について、蓋を開け
てその臭いの官能評価をパネラー5人により行った。評
価結果はパネラー5人の平均値とする。
抗菌・消臭剤組成物を調製し、スプレー容器を用いて猫
の糞尿に対して噴霧したときの消臭力効果とその持続性
について試験を行った。その評価結果を表3に併記す
る。猫の糞尿臭に対する消臭試験 5リットルのポリ容器(蓋付き)4個にそれぞれ猫の糞
尿(糞、尿を混ぜたもの)を7g入れて放置した。その
後、表3に示す本発明組成物(実施例10〜15)約1
5mlをスプレー容器で糞尿に直接噴霧し、噴霧直後及
び3日間放置後の消臭効果の持続性について、蓋を開け
てその臭いの官能評価をパネラー5人により行った。評
価結果はパネラー5人の平均値とする。
【0031】
【表3】
【0032】〔実施例10、比較例8、9〕本発明組成
物の抗菌性試験については、菌の発育有無によってその
効果を確認した。
物の抗菌性試験については、菌の発育有無によってその
効果を確認した。
【0033】〔接種用菌液の調製法〕予め寒天培地で前
培養した菌体を白金耳で滅菌生理食塩水に、マックファ
ーランドスタンダード3(約108CFU/ml)相当
に懸濁した。供試菌は、この懸濁液1容量に対して生理
食塩水100容量を加えて希釈したものを接種用菌液と
して用いた。菌体としては、S.aureu 209P
及びE.coli IFO3301を用いた。評価用サ
ンプルは、1.0重量%濃度に調整した実施例2の処方
を用いた。
培養した菌体を白金耳で滅菌生理食塩水に、マックファ
ーランドスタンダード3(約108CFU/ml)相当
に懸濁した。供試菌は、この懸濁液1容量に対して生理
食塩水100容量を加えて希釈したものを接種用菌液と
して用いた。菌体としては、S.aureu 209P
及びE.coli IFO3301を用いた。評価用サ
ンプルは、1.0重量%濃度に調整した実施例2の処方
を用いた。
【0034】次に、1.0重量%濃度に調整した実施例
2のサンプル1mlを標準寒天培地19mlに混釈(1
/20倍)したものを測定用平板培地とし、ここに上記
で調製した接種菌液一白金耳を画線し、35℃で48時
間培養した。培養後、菌の発育の有無を肉眼で判定し
た。
2のサンプル1mlを標準寒天培地19mlに混釈(1
/20倍)したものを測定用平板培地とし、ここに上記
で調製した接種菌液一白金耳を画線し、35℃で48時
間培養した。培養後、菌の発育の有無を肉眼で判定し
た。
【0035】比較例8、9は、実施例2と同量(0.1
重量%)のリンゴ酸及び安息香酸ナトリウムについて調
製し、抗菌性評価を行った。その結果を表4に示す。
重量%)のリンゴ酸及び安息香酸ナトリウムについて調
製し、抗菌性評価を行った。その結果を表4に示す。
【0036】
【表4】
【0037】以上の結果より、本発明の抗菌・消臭剤組
成物は、ペットの糞尿から発生するアンモニアや硫化水
素の悪臭に対して優れた消臭効力を有し、同時に消臭力
の持続性が向上することが確認された。また、本発明の
抗菌・消臭剤組成物は、消臭作用を有すると共に抗菌効
果が確認された。
成物は、ペットの糞尿から発生するアンモニアや硫化水
素の悪臭に対して優れた消臭効力を有し、同時に消臭力
の持続性が向上することが確認された。また、本発明の
抗菌・消臭剤組成物は、消臭作用を有すると共に抗菌効
果が確認された。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の抗菌・消
臭剤組成物は、家庭内において発生するあらゆる悪臭に
対して、優れた消臭効果及び抗菌作用を同時に発現する
と共に、安全性が高い組成物である。
臭剤組成物は、家庭内において発生するあらゆる悪臭に
対して、優れた消臭効果及び抗菌作用を同時に発現する
と共に、安全性が高い組成物である。
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)グルコン酸亜鉛及び/又は乳酸亜
鉛、(B)ヒドロキシカルボン酸、(C)溶媒を含有し
てなり、(A)成分と(B)成分の重量比が1:0.0
1〜1:0.2であり、かつpHが3〜6であることを
特徴とする抗菌・消臭剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9155815A JPH10328284A (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 抗菌・消臭剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9155815A JPH10328284A (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 抗菌・消臭剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10328284A true JPH10328284A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=15614088
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9155815A Pending JPH10328284A (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 抗菌・消臭剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10328284A (ja) |
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