JPH10277139A - 抗菌・消臭剤組成物 - Google Patents

抗菌・消臭剤組成物

Info

Publication number
JPH10277139A
JPH10277139A JP9102548A JP10254897A JPH10277139A JP H10277139 A JPH10277139 A JP H10277139A JP 9102548 A JP9102548 A JP 9102548A JP 10254897 A JP10254897 A JP 10254897A JP H10277139 A JPH10277139 A JP H10277139A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zinc
copper
acid
composition
antibacterial
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9102548A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Otaguro
隆浩 大田黒
Tomoo Itsukida
智夫 五木田
Yoshimi Ishikawa
芳美 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP9102548A priority Critical patent/JPH10277139A/ja
Publication of JPH10277139A publication Critical patent/JPH10277139A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 あらゆる悪臭に対して優れた消臭効力を有
し、かつ抗菌作用と防カビ作用を同時に発現し、しかも
人体、動物、家畜に対して安全性を有する抗菌・消臭剤
組成物を提供すること。 【解決手段】 芳香族カルボン酸亜鉛、芳香族カルボン
酸銅、芳香族オキシカルボン酸亜鉛及び芳香族オキシカ
ルボン酸銅から選ばれた少なくとも1種を必須成分とし
て含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗菌・消臭剤組成
物に関し、詳しくは、トイレ、台所、下駄箱、浴室、部
屋等で発生するあらゆる悪臭に対して、優れた消臭効力
を有し、かつ抗菌作用と防かび作用を同時に発現し、し
かも人体、動物、家畜に対して安全性を有する抗菌・消
臭剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般家庭内悪臭の発生源には、種々のも
のがある。家庭内の生活環境において悪臭が発生する場
所は、例えば台所、冷蔵庫、ゴミ箱、靴入れ、トイレ、
浴室等である。これらの悪臭は、アンモニア、アミン等
の含窒素化合物、あるいは硫化水素、メチルメルカプタ
ン等の硫黄含有物質によるものが直接の原因である。こ
れらの悪臭物質は、バクテリア等を含む微生物が介在し
て、栄養源の脂肪酸系化合物、蛋白質、炭水化物等を分
解した結果、発生されるものである。そこで、これらの
種々の悪臭物質を除去、脱臭するために、最近脱臭効果
の高い物質として、グルコン酸銅を用いた抗菌・脱臭剤
(特開平8−198709号公報)が提案されており、
またトイレ用の糞尿、台所の生ゴミ等に対する悪臭に対
しては、次亜塩素酸塩と塩素酸塩類を特定の割合で含有
する水溶液を有効成分とした脱臭剤組成物が提案されて
いる(特開平8−196608号公報)。
【0003】しかし、これらの抗菌・消臭剤や脱臭剤組
成物には、それぞれ問題点がある。すなわち、グルコン
酸銅を含む組成物を栄養条件等が異なる実際の生活環境
下において、抗菌性試験及び防かび試験を行うと、十分
に満足できる抗菌性及び防かび性が得られないことがわ
かった。また、次亜塩素酸塩と塩素酸塩類を特定の割合
で含有する水溶液を有効成分とした組成物を用いた脱臭
剤に関しては、消臭効果は非常に優れているものの、経
時的、温度的な安定性が悪く、例えば、スプレーによっ
て使用した場合、誤って人の目に入ったりすると非常に
大変であるという問題があった。このように家庭内の生
活環境の中から、発生するあらゆる悪臭を確実にかつ安
全に除去できる抗菌・消臭剤組成物は、未だに開発され
ていないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、あらゆる悪臭に対して優れた消臭効力を有し、かつ
抗菌作用と防かび作用を同時に発現し、しかも人体、動
物、家畜に対して安全性を有する抗菌・消臭剤組成物を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、人体に安
全で、しかも優れた消臭効果及び抗菌・防かび効果を有
する抗菌・消臭剤組成物について、鋭意研究を重ねた結
果、芳香族(オキシ)カルボン酸金属(この金属は亜鉛
及び/又は銅)塩を使用することにより、前記の課題が
解決されること見出し、ついに本発明に至った。
【0006】すなわち、本発明によれば、芳香族カルボ
ン酸亜鉛、芳香族カルボン酸銅、芳香族オキシカルボン
酸亜鉛及び芳香族オキシカルボン酸銅から選ばれた少な
くとも1種を含有することを特徴とする抗菌・消臭剤組
成物が提供される。
【0007】本発明の抗菌・消臭剤組成物は、芳香族
(オキシ)カルボン酸金属(この金属は亜鉛及び/又は
銅)塩を含有するものとしたことから、冷蔵庫やトイ
レ、浴室、台所、下駄箱、玄関、ペットまわり等の悪臭
の発生する場所に配置することにより、雰囲気中の悪臭
に対して、優れた消臭効力を有し、かつ抗菌作用と防か
び作用を同時に発現する。しかも、本組成物は人体、動
物、家畜に対する安全性も高い。なお、芳香族(オキ
シ)カルボン酸金属(この金属は、亜鉛及び/又は銅)
塩は、悪臭成分との化学的反応や物理的な吸着作用等に
より、悪臭ガスを除去するものである。また、亜鉛、銅
のイオン効果により抗菌性や防かび性を有するものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に詳しく説明す
る。本発明の組成物においては、芳香族カルボン酸金属
塩又は芳香族オキシカルボン酸金属塩が用いられる。そ
の具体例としては、例えば芳香族カルボン酸金属塩は下
記一般式(I)で示され、芳香族オキシカルボン酸金属
塩は下記一般式(II)で示される。
【0009】
【化1】
【化2】
【0010】上式中のMは亜鉛原子又は銅原子を表す。
1、R2、R3、R4、R5は、それぞれ、水素原子、ハ
ロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、アルキルアミノ
基、アミド基、スルホ基、スルホナト基、カルボキシ
基、カルボキシラト基、ニトロ基、ホルミル基、アルキ
ル基、シクロアルキル基、アリール基、アルキルアリー
ル基、アラルキル基、アルコキシ基など炭素数18以下
の基を表す。また、同一の化合物に同時に置換基が2個
以上付されてもよい。接続する基は、互いに閉環し、5
員もしくは6員環を形成する。
【0011】上記一般式(I)で示される化合物には、
例えば安息香酸金属塩の誘導体が挙げられる。同一化合
物には、同一又は異種の置換基が1種又は2種以上置換
されていても良い。
【0012】具体的な芳香族カルボン酸金属塩の亜鉛化
合物としては、安息香酸亜鉛、o−ニトロ安息香酸亜
鉛、m−ニトロ安息香酸亜鉛、p−ニトロ安息香酸亜
鉛、バニリン酸亜鉛、3,5−ビス(トリフルオロメチ
ル)安息香酸亜鉛、o−ヒドロキシ安息香酸亜鉛、m−
ヒドロキシ安息香酸亜鉛、p−ヒドロキシ安息香酸亜
鉛、4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシ安息香酸亜
鉛、3−ヒドロキシ−4−ニトロ安息香酸亜鉛、o−
[(p−ヒドロキシフェニル)アゾ]安息香酸亜鉛、2
−ヒドロキシ−5−メトキシ安息香酸亜鉛、p−ter
tブチル安息香酸亜鉛、2−ブロモ安息香酸亜鉛、3−
ブロモ安息香酸亜鉛、p−ブロモ安息香酸亜鉛、5−ブ
ロモ−2−ヒドロキシ安息香酸亜鉛、4−(ブロモメチ
ル)安息香酸亜鉛、o−ホルミル安息香酸亜鉛、p−ホ
ルミル安息香酸亜鉛、6−ホルミル−2,3−ジメトキ
シ安息香酸亜鉛、o−メチル安息香酸亜鉛、m−メチル
安息香酸亜鉛、p−メチル安息香酸亜鉛、2−メチル−
3−ニトロ安息香酸亜鉛、o−メトキシ安息香酸亜鉛、
m−メトキシ安息香酸亜鉛、p−メトキシ安息香酸亜
鉛、p−ヒドロキシフェニル酢酸亜鉛、2−アセチル安
息香酸亜鉛、o−アミノ安息香酸亜鉛、m−アミノ安息
香酸亜鉛、p−アミノ安息香酸亜鉛、2−アミノ−5−
クロロ安息香酸亜鉛、2−アミノ−3,5−ジクロロ安
息香酸亜鉛、3,5−ジアミノ安息香酸亜鉛、2,4−
ジクロロ安息香酸亜鉛、2,5−ジクロロ安息香酸亜
鉛、3,4−ジクロロ安息香酸亜鉛、2,3−ジヒドロ
キシ安息香酸亜鉛、2,4−ジヒドロキシ安息香酸亜
鉛、2,5−ジヒドロキシ安息香酸亜鉛、2,6−ジヒ
ドロキシ安息香酸亜鉛、3,5−ジヒドロキシ安息香酸
亜鉛、3,4−ジヒドロキシ安息香酸亜鉛、2,3,5
−トリヨード安息香酸亜鉛、2,4,6−トリメチル安
息香酸亜鉛、3,4,5−トリメトキシ安息香酸亜鉛、
4−アミノ−2−ヒドロキシ安息香酸亜鉛、5−アミノ
−2−ヒドロキシ安息香酸亜鉛、3−ヒドロキシ−4−
ニトロ安息香酸亜鉛、o[p−ヒドロキシフェニル)ア
ゾ]安息香酸亜鉛、2−クロロ−4−ニトロ安息香酸亜
鉛、2−クロロ−5−ニトロ安息香酸亜鉛、4−クロロ
−2−ニトロ安息香酸亜鉛、、4−クロロ−3−ニトロ
安息香酸亜鉛、5−クロロ−2−ニトロ安息香酸亜鉛、
2−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸亜鉛、5−クロロ
−2−ヒドロキシ安息香酸亜鉛、m−(ジメチルアミ
ノ)安息香酸亜鉛、p−(ジメチルアミノ)安息香酸亜
鉛、o−(p−ジメチルアミノフェニルアゾ)安息香酸
亜鉛、2,4−ジメトキシ安息香酸亜鉛、2,6−ジメ
トキシ安息香酸亜鉛、3,4−ジメトキシ安息香酸亜
鉛、3,5−ジメトキシ安息香酸亜鉛、2−スルホ安息
香酸アンモニウム亜鉛、2−スルホ安息香酸一カリウム
亜鉛、p−スルホ安息香酸亜鉛、m−スルホ安息香酸ー
ナトリウム亜鉛、3,4,5−トリヒドロキシ安息香酸
亜鉛塩等を挙げることができる。
【0013】また、芳香族カルボン酸金属塩の銅化合物
としては、安息香酸銅、o−ニトロ安息香酸銅、m−ニ
トロ安息香酸銅、p−ニトロ安息香酸銅、バニリン酸
銅、3,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸銅、
o−ヒドロキシ安息香酸銅、m−ヒドロキシ安息香酸
銅、p−ヒドロキシ安息香酸銅、4−ヒドロキシ−3,
5−ジメトキシ安息香酸銅、3−ヒドロキシ−4−ニト
ロ安息香酸銅、o−[(p−ヒドロキシフェニル)ア
ゾ]安息香酸銅、2−ヒドロキシ−5−メトキシ安息香
酸銅、p−tertブチル安息香酸銅、2−ブロモ安息
香酸銅、3−ブロモ安息香酸銅、p−ブロモ安息香酸
銅、5−ブロモ−2−ヒドロキシ安息香酸銅、4−(ブ
ロモメチル)安息香酸銅、o−ホルミル安息香酸銅、p
−ホルミル安息香酸銅、6−ホルミル−2,3−ジメト
キシ安息香酸銅、o−メチル安息香酸銅、m−メチル安
息香酸銅、p−メチル安息香酸銅、2−メチル−3−ニ
トロ安息香酸銅、o−メトキシ安息香酸銅、m−メトキ
シ安息香酸銅、p−メトキシ安息香酸銅、p−ヒドロキ
シフェニル酢酸銅、2−アセチル安息香酸銅、o−アミ
ノ安息香酸銅、m−アミノ安息香酸銅、p−アミノ安息
香酸銅、2−アミノ−5−クロロ安息香酸銅、2−アミ
ノ−3,5−ジクロロ安息香酸銅、3,5−ジアミノ安
息香酸銅、2,4−ジクロロ安息香酸銅、2,5−ジク
ロロ安息香酸銅、3,4−ジクロロ安息香酸銅、2,3
−ジヒドロキシ安息香酸銅、2,4−ジヒドロキシ安息
香酸銅、2,5−ジヒドロキシ安息香酸銅、2,6−ジ
ヒドロキシ安息香酸銅、3,5−ジヒドロキシ安息香酸
銅、3,4−ジヒドロキシ安息香酸銅、2,3,5−ト
リヨード安息香酸銅、2,4,6−トリメチル安息香酸
銅、3,4,5−トリメトキシ安息香酸銅、4−アミノ
−2−ヒドロキシ安息香酸銅、5−アミノ−2−ヒドロ
キシ安息香酸銅、3−ヒドロキシ−4−ニトロ安息香酸
銅、o[p−ヒドロキシフェニル)アゾ]安息香酸銅、
2−クロロ−4−ニトロ安息香酸銅、2−クロロ−5−
ニトロ安息香酸銅、4−クロロ−2−ニトロ安息香酸
銅、、4−クロロ−3−ニトロ安息香酸銅、5−クロロ
−2−ニトロ安息香酸銅、2−クロロ−4−ヒドロキシ
安息香酸銅、5−クロロ−2−ヒドロキシ安息香酸銅、
m−(ジメチルアミノ)安息香酸銅、p−(ジメチルア
ミノ)安息香酸銅、o−(p−ジメチルアミノフェニル
アゾ)安息香酸銅、2,4−ジメトキシ安息香酸銅、
2,6−ジメトキシ安息香酸銅、3,4−ジメトキシ安
息香酸銅、3,5−ジメトキシ安息香酸銅、2−スルホ
安息香酸アンモニウム銅、2−スルホ安息香酸一カリウ
ム銅、p−スルホ安息香酸銅、m−スルホ安息香酸ーナ
トリウム銅、3,4,5−トリヒドロキシ安息香酸銅塩
等を挙げることができる。
【0014】上記一般式(II)で示される化合物には、
例えばサリチル酸金属塩の誘導体が挙げられる。同一化
合物には、同一又は異種の置換基が1種又は2種以上置
換されていても良い。
【0015】具体的な芳香族オキシカルボン酸金属塩の
亜鉛化合物としては、サリチル酸亜鉛、4−アミノサリ
チル酸亜鉛、5−アミノサリチル酸亜鉛、5−スルホサ
リチル酸亜鉛、スルホサリチル酸ナトリウム亜鉛、チオ
サリチル酸亜鉛等を挙げることができる。
【0016】また、芳香族オキシカルボン酸金属塩の銅
化合物としては、サリチル酸銅、4−アミノサリチル酸
銅、5−アミノサリチル酸銅、5−スルホサリチル酸
銅、スルホサリチル酸ナトリウム銅、チオサリチル酸銅
塩等を挙げることができる。
【0017】これらの中で、特に安息香酸亜鉛、安息香
酸銅、サリチル酸亜鉛、サリチル酸銅は、安全性等の面
で好ましい。
【0018】芳香族カルボン酸塩又は芳香族オキシカル
ボン酸塩の抗菌・消臭剤組成物に対する割合は、0.1
〜20重量%、好ましくは、0.5〜10%である。配
合量が0.1重量%未満では、消臭、脱臭効力及び抗菌
性、防かび性が不十分である。一方、20重量%を越え
る場合には、著しい抗菌及び消臭効果は見られず、安定
性が低下し、不経済である。そして芳香族カルボン酸塩
又は芳香族オキシカルボン酸塩は1種又は2種以上を混
合して用いてもよい。
【0019】本発明の組成物は、前記したように芳香族
(オキシ)カルボン酸塩を必須成分とするが、pH調整
剤を併用して、pHを所望の範囲(好ましくはほぼ中性
付近)に調整すると、酸性及びアルカリ性の悪臭に対す
る消臭能力が向上し、また安全性も向上するので非常に
好ましい。
【0020】この場合のpH調整剤としては、水溶液中
(25℃)における酸解離定数(pka)が12以下を
示す有機酸及び有機酸塩、あるいは無機酸及び無機酸塩
であれば、いずれでも使用できる。例えば、芳香族カル
ボン酸亜鉛を用いる場合には、pH調整剤と芳香族カル
ボン酸亜鉛とを併用して水に溶かしたときに、pH調整
剤の作用により溶液のpHが5から8を呈するものであ
れば、pH調整剤は何でも差支えない。すなわち、pH
調整剤としては、有機酸、無機酸、有機酸塩及び無機酸
塩から選ばれる1種、あるいは2種以上のものを用いる
ことができる。
【0021】有機酸の具体例としては、ヒドロキシカル
ボン酸、例えば、グリコール酸、乳酸、ヒドロキシ酪
酸、グリセリン酸、リンゴ酸、酒石酸、メチルリンゴ
酸、クエン酸、イソクエン酸、安息香酸、サリチル酸等
を挙げることができ、無機酸の具体例としては、塩酸、
硫酸などを挙げることができる。
【0022】また、有機酸塩及び無機塩としては、グリ
コール酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ヒドロキシ酪酸
ナトリウム、グリセリン酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリ
ウム、メチルリンゴ酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、
クエン酸ナトリウム、イソクエン酸ナトリウム、安息香
酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム、モノエタノール
アミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、
炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、又は水酸化カリウ
ム等を挙げられる。
【0023】その他の有機酸又はその塩では、シュウ
酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピ
メリン酸、マレイン酸、メチルマレイン酸、フマル酸、
メチルフマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、アセチレ
ン酸、シュウ酸ナトリウム、マロン酸ナトリウム、コハ
ク酸ナトリウム、グルタル酸ナトリウム、アジピン酸ナ
トリウム、ピメリン酸ナトリウム、マレイン酸ナトリウ
ム、メチルマレイン酸ナトリウム、フマル酸ナトリウ
ム、メチルフマル酸ナトリウム、イタコン酸ナトリウ
ム、シトラコン酸ナトリウム、アセチレン酸ナトリウム
等のモノ、ジ、又はトリカルボン酸又はその塩が挙げら
れる。塩の対イオンは、ナトリウム、カリウム、アンモ
ニウム等でも差支えない。
【0024】消臭剤として実用性と安全性が必要である
ことを考慮すると、抗菌・消臭剤に用いるには、食品添
加物に指定されている乳酸、リンゴ酸、クエン酸、フマ
ル酸、コハク酸、安息香酸及び乳酸ナトリウム、リンゴ
酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、フマル酸ナトリウ
ム、コハク酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、炭酸ナ
トリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが好まし
い。
【0025】本発明の抗菌・消臭剤組成物では、芳香族
カルボン酸塩又は芳香族オキシカルボン酸塩とpH調整
剤は任意の割合で配合できるが、抗菌・消臭剤組成物の
好ましいpHの範囲である、5〜8に調整されるように
使用される。また、芳香族カルボン酸塩又は芳香族オキ
シカルボン酸塩とpH調整剤による混合溶液のより好ま
しいpHの範囲は、6〜8の中性付近である。このよう
にpH調整剤により本発明の抗菌・消臭剤組成物が、そ
のpHが6〜8のほぼ中性領域付近に調整されるため
に、酸性の悪臭、アルカリ性の悪臭に対して優れた消臭
効果を示すばかりではなく、安全性の面でも好ましいも
のである。
【0026】特に、本発明の抗菌・消臭組成物の保存安
定性を考慮すると、pH調整剤としては、金属イオンと
キレート力を有するヒドロキシカルボン酸又は/及びそ
の塩を用いるのが好ましい。例えば、芳香族オキシカル
ボン酸亜鉛にpH調整剤としてモノエタノールアミンや
水酸化ナトリウム等のアルカリ剤を併用して、水に溶か
したとき、コロイド状の沈澱物が発生し、安定な亜鉛金
属イオンを含む組成物ができないことがわかった。同時
に十分な抗菌・消臭効果が得ることはできなかった。そ
のため、pH調整剤として種々検討した結果、芳香族カ
ルボン酸金属鉛(亜鉛あるいは銅)又は芳香族オキシカ
ルボン酸金属塩(亜鉛あるいは銅)にヒドロキシカルボ
ン酸又は/及びその塩を併用して、水に溶かしたとき、
溶液のpHが5〜8を呈し、かつ安定な亜鉛金属イオン
(銅金属イオン)を含む組成物が得られる基剤であるこ
とがわかった。
【0027】このことから、安定な亜鉛金属イオン(銅
金属イオン)を含む組成物が得られる基剤として、ヒド
ロキシカルボン酸又は/及びその塩が有効であることが
わかった。用いるヒドロキシカルボン酸又は/及びその
塩は、1種あるいは2種以上のものを組み合わせても安
定性の良い組成物が得られる。また、この組成物にモノ
エタノールアミンや水酸化ナトリウム等のアルカリ剤を
併用しても安定性が良いことがわかった。
【0028】用いるヒドロキシカルボン酸又は/及びそ
の塩は、例えば、グリコール酸、乳酸ヒドロキシ酪酸、
グリセリン酸、リンゴ酸、酒石酸、メチルリンゴ酸、ク
エン酸、イソクエン酸、安息香酸、サリチル酸、グリコ
ール酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ヒドロキシ酪酸ナ
トリウム、グリセリン酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウ
ム、メチルリンゴ酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、ク
ケン酸ナトリウム、イソクエン酸ナトリウム、安息香酸
ナトリウム、サリチル酸ナトリウム等の酸及びその塩が
挙げられる。
【0029】このように芳香族カルボン酸金属塩(亜鉛
あるいは銅)及び芳香族オキシカルボン酸金属塩(亜鉛
あるいは銅)にオキシカルボン酸又はその塩をpH調整
剤として用いたとき、安定な亜鉛金属イオンを含む本発
明の抗菌・消臭組成物が得られることがわかった。ま
た、時間が経過しても安定な組成物が得られることがわ
かった。この組成物を用いて、抗菌性、防かび性及び消
臭試験を行うと、製造直後(初期)の抗菌性、防かび性
及び消臭効果と同等であった。
【0030】更に、本発明の組成物では、溶媒を用いる
ことが好ましい。というのは、溶媒は芳香族カルボン酸
塩又は芳香族オキシカルボン酸塩を液状で安定に保つと
共にpH調整剤を溶液状に保持し、抗菌・消臭剤組成物
合体のpHを5〜8の範囲に維持させる作用を有するた
めである。
【0031】溶媒としては、芳香族カルボン酸塩又は芳
香族オキシカルボン酸塩及びpH調整剤を溶液状に保つ
ことができるものであれば差支えない。具体的な溶媒と
しては、水、アルコール類、グリコールアルキルエーテ
ル類などを用いることができる。
【0032】アルコール類としては、脂肪族アルコール
を挙げることができる。脂肪族アルコールとしては、メ
チルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコー
ル、エチレングリコール、グリセリンなどを挙げること
ができる。
【0033】グリコールアルキルエーテル類としては、
アルキレングリコールアルキルエーテル系溶剤を挙げる
ことができる。アルキレングリコールエーテル系の化合
物としては、例えば、エチレングリコールモノブチルエ
ーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ
ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエ
ーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ト
リエチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエチ
レングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレング
リコールモノブチルエーテル、トリプロピレンエチレン
グリコールジメチルエーテル、ポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレングリコールモノブチルエーテル等を挙
げることができる。
【0034】これらは、1種あるいは2種以上を組み合
わせて使用することができる。アルコールやグリコール
は水を含んだ状態で差支えない。
【0035】溶媒は抗菌・消臭剤組成物100重量%に
対して80〜99重量%、好ましくは90〜99重量%
含有させることができる。この範囲を越えるときは保有
時の安定性が低下し、不経済であり、この範囲未満では
十分な抗菌及び消臭効果が得られない。
【0036】本発明の抗菌・消臭剤組成物のpHは5〜
8の範囲、好ましくは6〜8である。この範囲に保つに
はpH調整剤の添加量により行われる。組成物のpHが
5未満、又は8を越える範囲では、消臭力、脱臭力が十
分でない場合があり、かつ身体への安全性に対しても不
十分な場合がある。
【0037】本発明は、必要に応じて他の任意成分を適
宜配合することができる。任意成分としては、界面活性
剤、低温下又は高温下での液性を保持するのに配合され
る低級アルコール、低級アルキルベンゼンスルホン酸又
はその塩、エチレングリコールなどのハイドロトロープ
剤、殺菌剤、防腐及び防かび剤、香料、色素、酸化防止
剤、増粘剤及び紫外線吸収剤がある。また、本発明の抗
菌・消臭剤組成物を、他の消臭剤や脱臭剤と組み合わせ
て使用することも可能である。なお、これら任意成分に
用いられる化合物は、通常消臭剤に使用されるものなら
ばどのようなものでもよく、特に限定されるものではな
い。
【0038】本発明の抗菌・消臭剤組成物は、任意の使
用形態で使用できる。具体的には、ゲル形態及び多孔質
の含浸体に含浸させる形態やスプレー(トリガータイプ
やディスペンサータイプ)、更にエアゾール形態で噴霧
して使用したりあるいは容器に抗菌・消臭剤組成物を入
れ、薬液中に吸い上げ芯を挿入し、毛細管現象により吸
い上げ揮散させる形態等が挙げられる。
【0039】
【実施例】次に、本発明の抗菌・消臭剤組成物につい
て、実施例により説明する。
【0040】本発明の抗菌・消臭剤組成物の効果を確認
するために、アンモニアの消臭試験、硫化水素の消臭試
験、生ゴミに対する消臭試験、防かび性試験及び抗菌性
試験を行った。これらの試験方法の詳細は次の通りであ
る。
【0041】(アンモニアの消臭試験方法)横20c
m、縦20cm、高さ20cm(8リットル)の密閉ガ
ラス容器の中央部に試料1.0ccずつ取り、直径70
mmの濾紙に含浸させて作製した試験片を配置し、一定
量のアンモニアを注入し、その後アンモニア注入直後及
びアンモニア注入後90分経過時の気体中のアンモニア
濃度変化をアンモニア検知管を用いて測定する。
【0042】(硫化水素の消臭試験方法)横25cm、
縦25cm、高さ20cm(12.5リットル)の密閉
ガラス容器の中央部に試料(直径70mmの濾紙に試料
1.0ccを含浸させた試験片)を配置し、その後一定
量の硫化水素を注入し、硫化水素注入直後及び硫化水素
注入後90分経過時の硫化水素濃度変化を硫化水素検知
管により測定する。
【0043】(生ゴミに対する消臭試験方法)5リット
ルのポリ容器(蓋付き)2個それぞれに生ゴミ(魚、
肉、野菜、などを刻んで混ぜたもの)を300g入れて
放置する。その後、本発明組成物約15mlをスプレー
容器で生ゴミに直接噴霧し、2日間放置後の消臭効果に
ついて、パネラー5人に蓋をあけてその臭いの官能評価
を行う。 評価基準 0;臭いを感じない。 1;やっと臭いを感知できる。 2;何の臭いかわかる弱い臭い。 3;らくに感知できる臭い。 4;強い臭い。 5;強烈な臭い。
【0044】(防かび性試験方法)本発明組成物を、家
の風呂場の壁タイルの一部にトリガータイプの容器を用
いて、1週間3回の割合でスプレーする。スプレーした
タイル部分については、4週間後、8週間後及び12週
間後の経日的変化について、タイルの表面状態を目視に
より判定し、更にグルコン酸銅を含む組成物、安息香酸
Naを含む組成物、リンゴ酸Naを含む組成物と比較す
る。 タイルの表面状態の測定基準 ○ ;かびが生えていない × ;かびが少し生えている ××;かびがかなり生えている
【0045】(抗菌性試験方法)本発明組成物の抗菌性
の試験を、最小発育阻止濃度測定法により試験を行う。
予め寒天培地で前培養した菌体を、白金耳で滅菌生理食
塩水に、マックファーランドスタンダード3(約108
CFU/ml)相当に懸濁した。供試菌は、この懸濁液
1容量に対して生理食塩水100容量を加えて希釈した
ものを接種用菌液として用いる。菌体としては、S.a
ureu 209P及びE.coliIFO3301を
用いる。評価サンプルの調製方法では、安息香酸亜鉛2
gとpH調整剤のリンゴ酸Na10gをガラス瓶SV5
0に秤量し、精製水50mlを加えて溶解する(4
%)。これをガラス瓶SV50に20mlとり、精製水
で2倍に希釈した後、更に順次希釈することによって、
2%、1.0%、0.5%、0.25%及び0.125
%の評価サンプルを作成する。
【0046】次に、各濃度に調整したそれぞれのサンプ
ル1mlを標準寒天培地19mlに混釈(1/20倍)
したものを測定用平板培地とし、ここに上記で調製した
接種菌液一白金耳を画線し、35℃で48時間培養す
る。培養後、菌の発育の有無を肉眼で判定して、発育の
認められない薬剤の最小発育阻止濃度をMIC(pp
m)とする。
【0047】実施例1〜24、比較例1〜5 本発明の抗菌・消臭剤組成物の具体例を実施例1〜24
として表1〜4に、またそれらの実施例の評価結果を表
5及び6に示す。比較例の抗菌・消臭剤組成物の具体例
を表4に、またそれらの評価結果を表5に示す。なお、
表3−1及び表3−2の界面活性剤には、ポリオキシエ
チレン(EO平均付加モル数15)ノニルフェニルエー
テルを用いた。
【0048】
【表1】 *)組成物全体で500gとした。
【0049】
【表2】 *)組成物全体で500gとした。
【0050】
【表3−1】
【0051】
【表3−2】
【0052】
【表4】 *)組成物全体で500gとした。
【0053】
【表5】
【0054】
【表6】
【0055】実施例25〜26、比較例6〜8 スプレー容器を用いて本発明組成物を生ゴミに噴霧した
ときの消臭効果について試験を行った。表7に本発明の
抗菌・消臭剤組成物(実施例25〜26)及び比較例の
組成物(比較例6〜8)を示す。
【0056】
【表7】 *)組成物全体で500gとした。
【0057】次に消臭試験を行った。5リットルのポリ
容器(蓋付き)2個それぞれに、生ゴミ(魚、肉、野
菜、などを刻んで混ぜたもの)を300g入れて放置し
た。その後、表7に示す本発明の組成物(実施例25及
び実施例26)約15mlをスプレー容器で生ゴミに直
接噴霧し、2日間放置後の消臭効果について、パネラー
5人に蓋を開けてその臭いの官能評価を行った。比較例
についても同様に処理した。その結果を表8に示す。
【0058】
【表8】
【0059】また、本発明組成物の防かび性について試
験を行った。表7で示した安息香酸亜鉛を含む組成物
(実施例25)を用いて、これを家の風呂場の壁タイル
の一部にトリガータイプの容器を用いて、1週間3回の
割合でスプレーした。スプレーしたタイル部分について
は、4週間後、8週間後及び12週間後の経日的変化に
ついて、比較例6で示したグルコン酸銅を含む組成物、
比較例7で示した安息香酸Naを含む組成物、比較例8
で示したリンゴ酸Naを含む組成物と比較した。以下安
息香酸亜鉛と同様に、実施例26で示したサリチル酸亜
鉛を含む組成物を用いて、同様に防かび性についての試
験を行った。その結果を表9に示す。
【0060】
【表9】 表中の○×はタイルの表面状態を表わす。 ○:かびが生えていない ×:かびが少し生えている ××:かびがかなり生えている
【0061】実施例27及び比較例9〜11 本発明の組成物の抗菌性に対する試験最小発育組成濃度
測定法により試験を行った。予め寒天培地で前培養した
菌体を、白金耳で滅菌生理食塩水に、マックファーラン
ドスタンダード3(約108CFU/ml)相当に懸濁
した。供試菌は、この懸濁液1容量に対して生理食塩水
100容量を加えて希釈したものを接種用菌液として用
いた。菌体としては、S.aureu 209P及び
E.coliIFO3301を用いた。評価サンプルの
調製方法では、安息香酸亜鉛2gとpH調整剤のリンゴ
酸Na10gをガラス瓶SV50に秤量し、精製水50
mlを加えて溶解した(4%)。これをガラス瓶SV5
0に20mlとり、精製水で2倍に希釈した後、更に順
次希釈することによって、2%、1.0%、0.5%、
0.25%及び0.125%の評価サンプルを得た。
【0062】次に、各濃度に調整したそれぞれのサンプ
ル1mlを標準寒天培地19mlに混釈(1/20倍)
したものを測定用平板培地とし、ここに上記で調製した
接種菌液一白金耳を画線し、35℃で48時間培養し
た。培養後、菌の発育の有無を肉眼で判定して、発育の
認められない薬剤の最小発育阻止濃度をMIC(pp
m)とした。
【0063】以下、安息香酸亜鉛と同様に、サリチル酸
亜鉛、2,4ジクロロ−安息香酸亜鉛、2,5−ジヒド
ロキシ安息香酸亜鉛、2−クロロ−4−ヒドロキシ安息
香酸亜鉛、p−スルホ安息香酸一カリウム亜鉛、3,
4,5−トリヒドロキシ安息香酸亜鉛について調製し、
抗菌性を最小発育阻止濃度測定法により評価した。ま
た、上記方法と同様に比較例として、グルコン酸銅を含
む組成物を比較例9、安息香酸Naを含む組成物を比較
例10、リンゴ酸Naを含む組成物を比較例11とし
た。その結果を表10に示す。
【0064】
【表10】
【0065】以上の結果より、本発明の抗菌・消臭剤組
成物は、アンモニア、硫化水素の悪臭に対して優れた消
臭効果を発揮したことがわかる。また、本発明の抗菌・
消臭組成物は、消臭作用を有し、同時に顕著な抗菌作用
と防かび作用を発現することがわかった。
【0066】実施例28及び比較例12 保存安定性に関しての試験を行った。各実施例(実施例
2、実施例4、実施例8、実施例10)の保存安定性試
験を行った。比較例12として、市販の13%次亜塩素
酸ナトリウム水溶液45gと43%塩素酸ナトリウム水
溶液45g及び塩化ナトリウム10gを混合した脱臭組
成物を用いた。組成物の保存条件は試料それぞれを密封
して、5、25、40℃の恒温槽中に放置し、6ヶ月後
の保存安定性の試験を行った。その結果を表11に示
す。
【0067】
【表11】 表中の○×は以下のことを表わす。 ○:析出物なし ×:析出物あり
【0068】実施例29 実施例28で行った6ヶ月保存後の組成物(40℃)を
用いて、アンモニア、硫化水素に対する消臭効果試験、
抗菌性試験及び防かび性試験を行った。このとき用いた
組成物は、保存6ヶ月後の実施例2、実施例4、実施例
8、実施例10及び比較例12(市販の13%次亜塩素
酸ナトリウム水溶液45gと43%塩素酸ナトリウム水
溶液45g及び塩化ナトリウム10gを混合した脱臭組
成物)を用いて評価した。その結果を表12に示す。
【0069】
【表12】 保存前(初期)と比較したときの性能(効果) ○:保存前の効果と同等の性能である ×:保存前の効果と比較して性能が劣化している
【0070】以上の結果より、本発明の抗菌・消臭組成
物は、5、25、40℃の恒温槽中に6ヶ月保存後も、
組成物調製時と変わらない安定性を示した。すなわち、
芳香族カルボン酸塩(亜鉛あるいは銅)及び芳香族オキ
シカルボン酸金属塩(亜鉛あるいは銅)を含む本発明の
抗菌・消臭剤組成物からは、経日においても安定な組成
物が得られることがわかった。また、保存後の組成物を
用いて、抗菌性、防かび性及び消臭試験を行うと、本発
明組成物は、製造直後(初期)の消臭効果、抗菌性、及
び防かび性と同等であることがわかった。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の抗菌・消
臭剤組成物は、家庭内において発生するあらゆる悪臭に
対して優れた消臭効果と、顕著な抗菌作用及び防かび作
用を同時に発現すると共に、人体、動物、家畜に対して
安全で無害である利点も有する。また、本発明の組成物
は、ゲル、スプレー、ディスペンサー又はエアゾール等
の形態あるいは撒布方法で使用し得る。また、家具や被
服、皮膚、器物等に付着しても安全で、傷めないもので
ある。
【0072】本発明の抗菌・消臭剤の具体的用途は、一
般家庭内におけるペット、生ゴミ、台所、シンクタンク
内の三角コーナーやストレーナー、トイレの便器やその
空間、風呂内の配水管や目皿、靴、ゴミ箱、排水口、下
駄箱、ペットまわり、エアコン、カーテン、畳、床、カ
ーペット、ロッカー、自動車内等で発生する嫌な臭いの
除去、その他、乗り物内のタバコの臭いの除去、ワキ
ガ、生理臭、足の臭い、オムツ、タオル、フキン、ハン
カチの臭いの除去に使用できるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族カルボン酸亜鉛、芳香族カルボン
    酸銅、芳香族オキシカルボン酸亜鉛及び芳香族オキシカ
    ルボン酸銅から選ばれた少なくとも1種を含有すること
    を特徴とする抗菌・消臭剤組成物。
JP9102548A 1997-04-04 1997-04-04 抗菌・消臭剤組成物 Pending JPH10277139A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9102548A JPH10277139A (ja) 1997-04-04 1997-04-04 抗菌・消臭剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9102548A JPH10277139A (ja) 1997-04-04 1997-04-04 抗菌・消臭剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10277139A true JPH10277139A (ja) 1998-10-20

Family

ID=14330309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9102548A Pending JPH10277139A (ja) 1997-04-04 1997-04-04 抗菌・消臭剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10277139A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005509671A (ja) * 2001-11-19 2005-04-14 イサグロ ソシエタ ペル アチオニ 第二銅塩に基づく組成物、第二銅塩及び植物病原体を制御するためのその使用
JP2007502314A (ja) * 2003-05-21 2007-02-08 イサグロ ソシエタ ペル アチオニ 有機酸の銅塩及び殺カビ剤としてのその使用
JP2008000243A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Kao Corp 消臭剤組成物
JP2016533425A (ja) * 2013-10-03 2016-10-27 ルイス・アルベルト・アメスティカ・サラサール Mf、uf、pf、muf、及びフェノール樹脂から選択される1つ又は複数の樹脂;並びに1つを超える可溶性銅塩を含む、殺生物性樹脂組成物
WO2018110148A1 (ja) * 2016-12-12 2018-06-21 理研香料ホールディングス株式会社 消臭剤

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005509671A (ja) * 2001-11-19 2005-04-14 イサグロ ソシエタ ペル アチオニ 第二銅塩に基づく組成物、第二銅塩及び植物病原体を制御するためのその使用
JP2007502314A (ja) * 2003-05-21 2007-02-08 イサグロ ソシエタ ペル アチオニ 有機酸の銅塩及び殺カビ剤としてのその使用
JP2008000243A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Kao Corp 消臭剤組成物
JP4550017B2 (ja) * 2006-06-21 2010-09-22 花王株式会社 消臭剤組成物
JP2016533425A (ja) * 2013-10-03 2016-10-27 ルイス・アルベルト・アメスティカ・サラサール Mf、uf、pf、muf、及びフェノール樹脂から選択される1つ又は複数の樹脂;並びに1つを超える可溶性銅塩を含む、殺生物性樹脂組成物
WO2018110148A1 (ja) * 2016-12-12 2018-06-21 理研香料ホールディングス株式会社 消臭剤
JPWO2018110148A1 (ja) * 2016-12-12 2019-10-24 理研香料ホールディングス株式会社 消臭剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4637521B2 (ja) 抗菌性消臭剤
CN101455849A (zh) 空气净化剂
ES2402047T3 (es) Preparaciones sinérgicas a base de mezclas de éter de glicerol con alcohol aromático para controlar micobacterías
JPH0211501A (ja) 抗菌剤組成物
JPH10328284A (ja) 抗菌・消臭剤組成物
JPH02288808A (ja) 噴霧可能な表面用消毒剤
JPH10236904A (ja) 抗菌・消臭剤組成物
US4078050A (en) Deodorant compositions and process of deodorizing using 2,4-disubstituted 6-hydroxy-1,3-dioxane compounds
BR112020023183A2 (pt) uma composição antimicrobiana
JPH10277139A (ja) 抗菌・消臭剤組成物
JP4772274B2 (ja) 無生物材料の臭気を減少させる液体組成物および方法
JPH10328280A (ja) 抗菌・消臭剤組成物
EP1738646B1 (en) Forming germicidal aromatic dialdehydes with acetals
US6207143B1 (en) Antimicrobial cat litter
KR20070049650A (ko) 항균 화합물
GB1582731A (en) Anti-odorant compositions
TWI292789B (ja)
US6703010B1 (en) Spray containing amphoteric material to reduce malodors
JP2007023009A (ja) 抗菌性化粧料
JP2006129707A (ja) 鮮度保持用又は消臭用組成物、並びにその使用方法
JP6887347B2 (ja) 酢酸刺激臭抑制方法
JP4099305B2 (ja) トイレ洗浄用固形剤
JPH0769873A (ja) 緑膿菌用殺菌・消毒剤
JP2007260132A (ja) 空気清浄用フィルター、空気清浄化フィルター用処理剤セット、空気清浄器及び空調装置
JP3463202B2 (ja) 消臭剤組成物