JP3463202B2 - 消臭剤組成物 - Google Patents

消臭剤組成物

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政行 堀越
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エステー化学株式会社
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は消臭剤組成物に関し、詳
しくは、安定性が良く人体の安全でしかも、トイレ、部
屋等で発生するあらゆる悪臭に対して優れた消臭効力を
有する消臭剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般家庭内において発生する悪臭には種
々のものがある。代表的なものとしては、冷蔵庫内にお
いて食物が腐敗した時などに発生するアミン臭や硫化水
素、トイレで発生する糞尿の臭いのアンモニア臭やメル
カプタン臭等があげられる。
【0003】そこで、以前からこれらの種々の悪臭を消
臭するための消臭剤が数多く提案されている。それらの
代表的なものについていくつか挙げるとまず、植物から
抽出される天然の消臭剤が挙げられる。これらは、植物
の茎、葉などから適当な溶媒により抽出されるもので具
体的には、茶から抽出されたカテキン類やフラボノイド
などである。この植物抽出物の消臭剤は悪臭を包接して
消臭を行うものである。また他には悪臭を、酸化、還元
などにより分解して消臭を行う化学反応タイプの消臭剤
がある。具体的には二酸化塩素や次亜塩素酸、オゾンが
このタイプに属する。このほかにもクエン酸、水酸化ナ
トリウム等の中和反応により消臭する消臭剤も挙げられ
る。
【0004】しかし、これらの消臭剤にはそれぞれの問
題点がある。まず、悪臭包接タイプである植物抽出物の
消臭剤については、一般的に他の種類の消臭剤に比べて
消臭効力か弱い。一方、酸化還元による化学反応タイプ
の消臭剤については、消臭効力に関しては非常に優れて
いるものの、経時的、温度的な安定性が悪く、また、ス
プレーによって使用した場合、誤って人の目に入ったり
すると非常に危険なものになってしまう。中和タイプの
消臭剤に関しては、安定性、安全性の面では問題はない
が、酸タイプの消臭剤はアルカリ性の悪臭(例えばアン
モニア)に対しては優れた消臭効果を有するが、酸性の
悪臭(例えば硫化水素)に対して全く効果を有さず、逆
にアルカリタイプの消臭剤は酸性の悪臭には効くが、ア
ルカリ性の悪臭に対しては効果を有しないという問題が
あった。
【0005】従って、安定性が良く人体に安全で、しか
もあらゆる悪臭に対して優れた消臭効力を有する消臭剤
の開発が望まれていた。
【0006】本発明者は、安定性が良く安全である消臭
剤について鋭意研究を重ねた結果、特定の塩とアルカリ
性薬剤の組み合わせが有効であることを見いだし、つい
に本発明に至った。すなわち、本発明は、グルコン酸亜
鉛と、アルカリ性薬剤と、前記グルコン酸亜鉛とアルカ
リ性薬剤が溶解可能な溶媒からなる消臭剤組成物であっ
て、グルコン酸亜鉛とアルカリ性薬剤の配合比率が、
1:3〜1:4である液状消臭剤組成物を提供するもの
である。
【0007】本発明に使用されるグルコン酸塩としては
特に限定されないが、グルコン酸亜鉛、グルコン酸銅、
グルコン酸カルシウム、グルコン酸第一鉄等があげるこ
とができる。特にグルコン酸亜鉛、グルコン酸銅は、食
品添加物にも指定されており、安全性の面で好ましい。
【0008】また、本発明に使用されるアルカリ性薬剤
としては、水に溶かした場合アルカリ性を呈するもので
あれば何でも良く、有機系アルカリ剤、無機系アルカリ
剤のどちらでも良い。有機系アルカリ剤の具体例として
はリンゴ酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、クエン酸
ナトリウム等があげられ、無機系のアルカリ剤としては
炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等
があげられる。やはり安全性の面から食品添加物に指定
さているリンゴ酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ク
エン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムが好ましい。
【0009】本発明の消臭剤組成物のうち、グルコン酸
塩とアルカリ性薬剤は任意の割合で配合できるが、好ま
しい配合比率としては、グルコン酸塩とアルカリ性薬剤
の比率が1:1から1:9である。もし、グルコン酸塩
の割合が大きくなると、アルカリ性の悪臭に対して効力
がなくなり、逆にアルカリ性薬剤の割合が大きくなる
と、酸性の悪臭に対して効果を有しなくなってしまう。
また、さらに好ましい配合比率としては、グルコン酸塩
とアルカリ性薬剤の比率が1:3から1:4である。こ
のような比率で配合された本発明の消臭剤組成物は、そ
のpHが7〜8のほぼ中性であるため、酸性の悪臭、ア
ルカリ性の悪臭に対して優れた消臭効力を示すばかりで
なく安全性の面でも好ましい。
【0010】本発明の消臭剤組成物には香料、色素、界
面活性剤、水溶性溶剤等の任意の成分を加えることも可
能である。また、本発明の消臭剤組成物を他の消臭剤や
脱臭剤と組み合わせて使用することも可能である。
【0011】本発明の消臭剤組成物に用いる溶媒として
はグルコン酸塩とアルカリ性薬剤が溶解可能であればよ
く、その使用形態によって適した溶媒を使用できる。具
体的には、エタノール、メタノール等のアルコール類、
プロピレングリコール等のグリコール類、水またはこれ
らの組み合わせが挙げられる。
【0012】本発明の消臭剤組成物は任意の使用形態で
使用できる。具体的には、多孔質の含浸体に含浸させる
形態やスプレー、あるいは容器に本発明の消臭剤組成物
を入れ、薬液中に吸い上げ芯を挿入し、毛細管現象によ
って吸い上げ揮散に展開させて揮散させる形態等があげ
られる。
【0013】
【作用】本発明の消臭剤組成物を、冷蔵庫内やトイレ等
の悪臭の発生する場所に配置することにより、雰囲気中
の悪臭を消臭する。
【0014】
【実施例】以下に本発明の消臭剤組成物について実施例
を用いて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。
【0015】(試料の作成)表1に示す割合で、本発明
の消臭剤組成物に係る実施例1〜5を調製した。
【0016】
【表1】
【0017】表2に示す割合で比較例1〜5を調製し
た。
【0018】
【表2】
【0019】(実験例1)実施例1〜5及び比較例1〜
5をそれぞれ5.0gづつ取り、5.0cm×5.0c
mの濾紙に含浸させで作成した試験片を用い、アンモニ
ア、硫化水素の2種類の代表的な悪臭に対する消臭効力
試験を下記の方法にて行った。結果を表3に示す。
【0020】(アンモニアの消臭試験方法)横30c
m、縦30cm、高さ30cm(約27リットル)の密閉
ガラス容器に一定量のアンモニアを注入し、該密閉ガラ
ス容器の中央部に上記実施例1及び比較例1から5の試
料を配置した。試料配置直後及び試料配置後90分後の
アンモニア濃度を検知管法により測定した。
【0021】(硫化水素の消臭試験方法)横50cm、
縦50cm、高さ50cm(約125リットル)の密閉ガ
ラス容器に一定量の硫化水素を注入し、該密閉ガラス容
器の中央部に上記実施例1及び比較例1から5の試料を
配置した。試料配置直後及び試料配置後90分後の硫化
水素濃度を検知管法により測定した。
【0022】
【表3】
【0023】以上の結果より、本発明の消臭剤組成物
は、アンモニア、硫化水素の2種類の悪臭に対して優れ
た消臭効果を有した。
【0024】(実験例2)実施例1と比較例2の試料を
それぞれ密封し、40℃の恒温層中に放置し、6ヶ月後
に再び試験例1と同様にアンモニア、硫化水素について
消臭効力試験を行った。結果を表4に示す。
【0025】
【表4】
【0026】以上の結果より、比較例2は40℃恒温層
に6ヶ月放置後著しく消臭効力が低下したが、本発明の
消臭剤組成物は、40℃恒温層中に6ヶ月放置後も、薬
剤調製時と変わらない消臭効力を有した。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明の消臭剤組成物は家
庭内において発生するあらゆる悪臭に対して優れた消臭
効力を発すると共に、食品添加物にも指定されているた
め人体に対して安全である。また、スプレー形態で使用
した場合、家具や被服等に付着しても安全である。ま
た、化学反応タイプの消臭剤のように安定性が悪くなく
長期間にわたってその消臭効力を持続することができ
る。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グルコン酸亜鉛と、アルカリ性薬剤と、
    前記グルコン酸亜鉛とアルカリ性薬剤が溶解可能な溶媒
    からなる消臭剤組成物であって、グルコン酸亜鉛とアル
    カリ性薬剤の配合比率が、1:3〜1:4である液状消
    臭剤組成物。
  2. 【請求項2】アルカリ性薬剤が、リンゴ酸ナトリウム、
    安息香酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、炭酸ナトリ
    ウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムである請
    求項1項記載の液状消臭剤組成物。
JP14400694A 1994-06-02 1994-06-02 消臭剤組成物 Expired - Fee Related JP3463202B2 (ja)

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JPH07328105A JPH07328105A (ja) 1995-12-19
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