JPH0623345A - し尿用清浄剤 - Google Patents

し尿用清浄剤

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JPH0623345A
JPH0623345A JP4204277A JP20427792A JPH0623345A JP H0623345 A JPH0623345 A JP H0623345A JP 4204277 A JP4204277 A JP 4204277A JP 20427792 A JP20427792 A JP 20427792A JP H0623345 A JPH0623345 A JP H0623345A
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JP
Japan
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excretion
agent
compound
parts
effective component
Prior art date
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Pending
Application number
JP4204277A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoichiro Kanehisa
正一郎 兼久
Kunihiko Sasaki
佐々木  邦彦
Akitomo Wakabayashi
昭友 若林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokko Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokko Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は人や家畜のし尿により発生する悪臭
の発生を防止するし尿用清浄剤を提供することを目的と
する。 【構成】 【化1】 (式中、R1は水素原子またはハロゲン原子を示し、R2
はアルキル基を示す)で表わされるイソチアゾロン誘導
体を有効成分として含有してなることを特徴とする、し
尿用清浄剤。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は、貯溜式、循環式または
ポータブル式便所等の人のし尿や家畜のし尿より発生す
る悪臭を防止する、し尿用清浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、家庭、バス、電車、汽車、艦船、
航空機等の貯溜式、循環式、ポータブル式等の便所や家
畜飼育場では、し尿の濃度が高くなった場合、し尿が長
く貯溜された場合または気温が上昇した場合に、し尿が
腐敗し、悪臭を発生する。
【0003】これに対処するため各種の消臭剤が知られ
ている。
【0004】例えば、悪臭成分をマスキングするための
香料や悪臭成分と反応する薬剤が使用されている。前者
は悪臭の根源を完全に除去しがたく、後者は悪臭成分と
反応する薬剤が早く消費しつくされ、長期の消臭効果が
期待できない。
【0005】また、し尿中の未消化蛋白質、未消化脂肪
および尿酸などを分解して、悪臭発生の原因となる微生
物の増殖を抑制する殺菌剤として、ビス(1−オキシ−
2−ピリジル)ジスルフィド(以下「化合物X」とい
う)、N−ジメチル−N´−フェニル−(N´−フロロ
ジクロロメチルチオ)−スルファミド(以下「化合物
Y」という)、2−ピリジンチオール−1−オキサイド
(Na塩)(以下「化合物Z」という)などが使用され
ている(特公昭56−7433号公報、特公昭56−3
0027号公報)。
【0006】しかしながら、これらの薬剤はし尿のpH
により溶解性が悪くなったり、し尿に吸着されたりして
殺菌効果がなくなり消臭効果も発揮されないことがあ
る。
【0007】一方、5−クロロ−2−メチル−4−イソ
チアゾリン−3−オン(以下「化合物A」という)、2
−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン(以下「化合
物B」という)、2−n−オクチル−4−イソチアゾリ
ン−3−オン(以下「化合物C」という)は工業用殺菌
剤(特開平1−157971号公報)として使用されて
いるが、し尿の消臭効果については知られていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の薬剤
に代わり、し尿の化学的性質に影響されずに、し尿の悪
臭にすぐれた消臭効果を発揮し、残効性を有するし尿用
消臭剤を提供することを目的とする。
【0009】
【発明の構成】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、酸性からアルカリ性の各pH域のし尿に溶解性が高
く、しかもし尿に吸着されない消臭剤について種々検討
した。その結果、下記式(1)で表わされるイソチアゾ
ロン誘導体がし尿に対してすぐれた消臭効果と残効性を
有することを見いだした。
【0010】すなわち、本発明の要旨とするところは
【0011】
【化2】
【0012】(式中、R1は水素原子またはハロゲン原
子を示し、R2はアルキル基を示す)で表わされるイソ
チアゾロン誘導体を有効成分として含有してなることを
特徴とする、し尿用清浄剤にある。
【0013】式(1)化合物としては、5−クロロ−2
−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル
−4−イソチアゾリン−3−オン、2−n−オクチル−
4−イソチアゾリン−3−オンなどが挙げられ、R2
メチル基、エチル基、n−プロピル基、ブチル基、n−
オクチル基などが挙げられる。
【0014】本発明の有効成分として例示した上記の化
合物A、化合物Bおよび化合物Cの水溶液中の安定性、
溶解性は下記のとおりである。
【0015】これらの化合物の酸性水溶液中の安定性
は、例えばリンゴ酸でpHを約3にした水溶液を40℃
で約2か月放置後の分解率は僅か約0.1%であり、ま
たその溶解性に関しては、し尿を約25%含みpHが約
8になった水に対しても酸性の場合と同様な濃度まで溶
解し、殺菌力の低下は30℃、24時間後においても約
0.3%にすぎず十分殺菌効果を有している。
【0016】本発明の有効成分である式(1)化合物の
し尿中の濃度は30ppm以上がよいが、消臭効果およ
び経済性の見地より30〜150ppmが望ましい。
【0017】本発明のし尿用清浄剤は有効成分を適当な
補助剤、例えば界面活性剤(非イオン界面活性剤である
ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテルおよび
ポリオキシエチレンアルキルまたは陰イオン界面活性剤
であるアルキルベンゼンスルホン酸塩およびアルキル硫
酸塩等)などと配合し、常法により粉剤、液剤、粒剤な
どに製剤化すればよい。
【0018】また、本発明のし尿用清浄剤は単独でもす
ぐれた効果を発揮するが、必要に応じて2−ヒドロキシ
エチル−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール、ドセ
シルグアニジン塩酸塩、ポリヘキサメチレンバイガナジ
ン塩酸塩、1,2−ビス(ブロモアセトキシ)エステ
ル、2−〔(ヒドロキシエチル)アミノ〕エステルなど
を併用してもよい。
【0019】また、本発明のし尿用清浄剤を製造する場
合、アルカリ土類金属(硫酸マグネシウム、塩化マグネ
シウムなど)などの安定剤、悪臭成分と反応する化学薬
剤、例えばグリオキザール、有機酸(リンゴ酸、クエン
酸など)、悪臭成分をマスキングする香料類、し尿色を
隠蔽する着色剤(染料、顔料など)など、を必要に応じ
て添加してもよい。
【0020】次に本発明のし尿用清浄剤の実施例および
比較例を挙げるが、本発明は以下の実施例のみに限定さ
れるものではない。
【0021】なお、実施例中部とあるのはすべて重量部
を示す。
【0022】
【実施例】
実施例1(粉剤) 化合物A 1部、リンゴ酸 25部、香料 1部、界面
活性剤〔ニューコール:日本乳化剤(株)の商品名〕
1部、粉末グリオキザール 1部、着色剤 0.5部、
硫酸ナトリウム 5部および芒硝 65.5部を配合
し、粉剤を得た。
【0023】実施例2(液剤) 化合物A 1部、リンゴ酸 25部、香料 1部、界面
活性剤〔ニューコール:日本乳化剤(株)の商品名〕
1部、粉末グリオキザール 1部、着色剤 0.5部お
よび水 70.5部の割合で溶解し、液剤を得た。
【0024】実施例3(粒剤) 化合物A 1部、リンゴ酸 25部、香料 1部、界面
活性剤〔ニューコール:日本乳化剤(株)の商品名〕
1部、粉末グリオキザール 1部、着色剤 0.5部、
硫酸ナトリウム 5部および芒硝 65.5部を配合
し、水を10部を加えて混練後、押出し造粒機で粒剤を
得た。
【0025】比較例1(粉剤) 化合物X 1部、リンゴ酸 25部、香料 1部、界面
活性剤〔ニューコール:日本乳化剤(株)の商品名〕
1部、粉末グリオキザール 1部、着色剤 0.5部、
硫酸ナトリウム 5部、芒硝65.5部を配合し、粉剤
を得た。
【0026】比較例2(粉剤) 化合物Xと化合物Yの1:1混合物 1部、リンゴ酸
25部、香料 1部、界面活性剤〔ニューコール:日本
乳化剤(株)の商品名〕 1部、粉末グリオキザール
1部、着色剤 0.5部、硫酸ナトリウム 5部および
芒硝 65.5部を配合し、粉剤を得た。
【0027】比較例3(液剤) 化合物Z 1部、リンゴ酸 25部、香料 1部、界面
活性剤〔ニューコール:日本乳化剤(株)の商品名〕
1部、粉末グリオキザール 1部、着色剤 0.5部お
よび水 70.5部の割合で配合して溶解し液剤を得
た。
【0028】比較例4(液剤) 化合物Yと化合物Zの1:1混合物 1部、リンゴ酸
25部、香料 1部、界面活性剤〔ニューコール:日本
乳化剤(株)の商品名〕 1部、粉末グリオキザール
1部、着色剤 0.5部および水 70.5部の割合で
配合して溶解し液剤を得た。
【0029】次に、本発明のし尿用清浄剤の有用性を示
すために試験例を示す。
【0030】
【試験例】
試験例1 実施例1および比較例1、比較例2に準じて調製した粉
状清浄剤6gを初期水約2リットルを入れたポータブル
トイレに添加して溶解後、人のし尿1.5kg(大便:
小便を1:4の比率で混合)を1回加え(初回の有効成
分濃度30ppm)、し尿の投入6時間、8時間および
12時間後に、発生量を、し尿上約10cmの高さで北
川式検知管(真空式)を用い、アンモニアガス、硫化水
素ガスの各濃度を測定した。また、し尿投入直後よりp
H値をpHメーターを用い測定した。
【0031】その結果を表1に示した。
【0032】
【表1】
【0033】試験例2 実施例2および比較例3、比較例4に準じて調製した清
浄液30gを初期水約6リットルを入れた一人用循環式
トイレに添加(初回の有効成分濃度は50ppm)して
溶解後、毎日新鮮な人のし尿1.5kg(大便:小便を
1:4の比率で混合)を投入し、し尿投入1日、2日お
よび3日後のアンモニアガス濃度、硫化水素ガス濃度を
試験例1と同様に測定した。またし尿の投入直後よりp
H値の変化をpHメーターにより測定した。また、化合
物A、化合物B、化合物C、化合物Yおよび化合物Zの
濃度は薄層クロマトグラフィー−比色法により測定し
た。
【0034】各測定はし尿各投入日直前に行った。
【0035】その結果を表2に示した。
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】本発明のし尿用清浄剤は、し尿に処理し
ても溶解性が低下したり、し尿に吸着されたりすること
なく、し尿中の未消化蛋白質、未消化脂肪および尿酸を
分解して悪臭の発生の原因となる微生物の増殖を完全に
おさえるため、アンモニアガス、硫化水素ガスの発生も
なく、すぐれた消臭効果と残効性を有する。したがっ
て、本発明のし尿用清浄剤は、悪臭発生源となる場所に
おいて有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 (式中、R1は水素原子またはハロゲン原子を示し、R2
    はアルキル基を示す)で表わされるイソチアゾロン誘導
    体を有効成分として含有してなることを特徴とする、し
    尿用清浄剤。 【0001】
JP4204277A 1992-07-09 1992-07-09 し尿用清浄剤 Pending JPH0623345A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4204277A JPH0623345A (ja) 1992-07-09 1992-07-09 し尿用清浄剤

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19703711A1 (de) * 1997-01-23 1998-07-30 Schuelke & Mayr Gmbh Verminderung von Emissionen flüchtiger Verbindungen durch Additive

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19703711A1 (de) * 1997-01-23 1998-07-30 Schuelke & Mayr Gmbh Verminderung von Emissionen flüchtiger Verbindungen durch Additive
DE19703711C2 (de) * 1997-01-23 1999-07-01 Schuelke & Mayr Gmbh Verminderung von Emissionen von HCN durch Additive

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