JP3464507B2 - トイレット用水処理剤組成物 - Google Patents
トイレット用水処理剤組成物Info
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Description
成物に関する。鉄道車両、航空機、船舶、長距離バスで
は、循環式トイレット及び吸引式トイレットが使用され
ている。循環式トイレットは、その使用に際して汚物タ
ンクに適量の水を入れ、これにトイレット用水処理剤を
添加溶解しておき、使用毎にスイッチを押すと循環ポン
プにより洗浄水が循環して、便器を洗浄する方式であ
る。従って使用2回目以降は洗浄水と共に排泄物が混入
してくるので、循環式トイレット用水の処理剤は洗浄
力、着色力、防臭力、殺菌力等が要求される。吸引式ト
イレットは、集中汚物タンクを減圧にし、各トイレット
から汚物を吸引により集める方式である。汚物を流す水
は使用の都度新しい水(再利用しない)を用いるため、
200ml以下/1回に抑えなければならない。従って
汚物がボールと付着して残らないよう、この流水に充分
な洗浄力と殺菌力を持たせることが望ましい。 【0002】 【従来の技術】従来のトイレット用水処理剤は洗浄剤と
しては、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤を用
いてきた。また着色剤としては青色の直接染料、酸性染
料、塩基性染料、顔料等、殺菌剤としては、塩素化フェ
ノールの塩、塩素化イソシアヌール酸、クロラミンT等
の有効塩素を持つ化合物、ホルマリン、カチオン界面活
性剤等、防臭剤としては、屎尿から発生する悪臭成分で
あるアンモニア、硫化水素等をマスキングするため、香
料等を用いてきた。しかし香料を用いたマスキング法で
は、使用中に汚物臭と香料臭が混合した臭いとなり、人
によっては不快な臭いとなる。また殺菌剤として有効塩
素を用いる場合、塩素特有の刺激臭が鼻につき、それが
香料臭と混ざり合って、人によっては不快臭となり、満
足できるトイレット処理剤とは言い難い。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】近年この欠点を改善す
るため、屎尿から発生する硫化水素等の硫黄化合物とア
ンモニアを脱臭するために、2−ブロモ−2−ニトロプ
ロパン−1,3−ジオール(以下BNPDと略す)の使
用が提案されている(特開平2−154764号)。B
NPDは屎尿の腐敗分解の防止には有効であるが、単独
使用では殺菌力に乏しく、持続性が短く、またトイレッ
トのボールや配管に付着する汚物、着色剤、チリ紙等の
洗浄力が殆どないという欠点がある。本発明者等は防臭
力に優れ、かつ洗浄力、殺菌力を充分に満足させるトイ
レット用水処理剤を開発すべく、種々研究した結果、グ
ルコン酸クロルヘキシジン(以下GCHと略す)と第4
級アンモニウム塩界面活性剤(以下カチオンと略す)を
トイレット用水処理剤として使用すると極めて有効であ
ることを見出した。 【0004】 【作用】屎尿に含まれる腸内細菌等の微生物は107 個
以上/mlと非常に多いため、トイレットの汚物タンク
に堆積してくる排泄物は、微生物によって分解しアンモ
ニアや硫化水素の悪臭物を発生する。カチオンは腸内細
菌等の微生物を殺菌して、微生物数を減少させると共
に、トイレットのボールや配管に付着する汚物、着色
剤、チリ紙等を洗浄する。さらにGCHを併用すること
によってカチオン単独では殺菌できなかった残りの微生
物がそれ以上に増殖しないよう、相乗的に作用して悪臭
の発生を防止するもので現在まで、この様な考えで試み
られたことはなかったものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、GCHとカチ
オンを含有するトイレット用水処理剤組成物である。 【0006】本発明に用いるGCHは医薬用、工業用の
殺菌、防臭剤として知られ、市販品を使用することがで
きる。本発明に用いるカチオンとしては、次の化合物が
挙げられるが、これらに限定されるものではない。オク
タデシルトリメチルアンモニウムクロライド、アルキル
(牛脂)トリメチルアンモニウムクロライド、ドデシル
トリメチルアンモニウムクロライド、アルキル(ヤシ)
トリメチルアンモニウムクロライド、ヘキサデシルトリ
メチルアンモニウムクロライド、アルキル(ヤシ)ジメ
チルベンジルアンモニウムクロライド、テトラデシルジ
メチルベンジルアンモニウムクロライド、オクタデシル
ジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ジオレイル
ジメチルアンモニウムクロライド、ポリオキシエチレン
ドデシルモノメチルアンモニウムクロライド、アルキル
(ヤシ)イソキノリニウムブロマイド、セチルトリメチ
ルアンモニウムブロマイド、テトラデシルトリメチルア
ンモニウムブロマイド、1,6−ヘキサメチレンビス
(トリメチルアンモニウムブロマイド)、デカメチレン
−ビス−(トリメチルアンモニウムブロマイド)、トリ
メチル−3−クロロ−2−ヒドロキシ−プロピルアンモ
ニウムクロライド、トリメチル−2−オキシエチルアン
モニウムクロライド、モノメチルトリヒドロキシエチル
アンモニウムクロライド、オクタデシルトリ(2−ヒド
ロキシエチル)アンモニウムクロライド、テトラキス
(ヒドロキシエチル)アンモニウムクロライド、ドデシ
ルトリス(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムクロラ
イド、オクタデシルトリス(2−ヒドロキシエチル)ア
ンモニウムクロライド等。 【0007】本発明のトイレット用水処理剤はGCH及
びカチオンを重量で1:99〜99:1の割合で含有す
ることが好ましい。本発明の防臭剤はトイレット用水に
対し1〜5000ppm、好ましくは100〜3000
ppm添加する。本発明のトイレット用水処理剤はGC
H及びカチオンの他に、着色剤として顔料、酸性染料、
直接染料、塩基染料等、洗浄剤としてノニオン活性剤、
両性活性剤等、脱臭剤として硫酸アルミニウム、硫酸第
一鉄等、芳香剤として香料を用いることもできる。本発
明のトイレット用水処理剤はGCH及びカチオン、着色
剤、洗浄剤、消泡剤、芳香剤、脱臭剤を溶媒に溶解して
使用できる。水溶性の固体、微粉末の固体等を増量剤と
して粉剤、錠剤として使用することもできる。 【0008】溶媒としては水が好ましいが、メタノー
ル、エタノール等のアルコール類、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、
ジエチレングリコール、エチレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレング
リコールモノブチルエーテル等のグリコール類、ジメチ
ルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、エチレングリ
コールジアセテート、ジエチレングリコールモノエチル
エーテルアセテート等を使用することができる。粉剤に
する場合には食塩、無水芒硝、硫酸マグネシウム等の無
機塩、高分子量のポリエチレングリコール、ブドウ糖、
乳糖等の糖類と防臭剤をニーダー、ブレンダー等で混合
して使用することもできる。 【0009】 【実施例】製剤例の組成は下記の通りである。なお、製
剤例中の『部』は重量部を意味する。 製剤例1(液剤) GCH 10部 カチオンAB(日本油脂製) 10部 〔オクタデシルトリメチルアンモニウムクロライド〕 青色1号 1部 香料 1部 水 78部 製剤例2(液剤) GCH 7部 カチオンF2 −20R(日本油脂製) 13部 〔塩化ベンザルコニウム20%〕 青色1号 1部 水 79部 製剤例3(液剤) GCH 13部 カチオンPB−40(日本油脂製) 7部 〔ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド〕 青色1号 1部 香料 1部 水 78部 【0010】 製剤例4(液剤) GCH 0.5部 サニゾールB−50(花王製) 60部 〔塩化ベンザルコニウム〕 水 39.5部 製剤例5(液剤) GCH 5部 サニゾールB−50 50部水 45部 製剤例6(粉剤) GCH 10部 カチオン2DB(日本油脂) 10部 〔ジデシルジメチルアンモニウムクロライド〕 青色1号 1部 香料 1部 硫酸マグネシウム 40部 PEG6000p(三洋化成製) 38部 製剤例7(粉剤) GCH 5部 カチオンM2 −100(日本油脂製) 15部 〔塩化ベンザルコニウム〕 青色1号 1部 香料 1部 ブドウ糖 78部 【0011】実施例1 5人の健康な成人より集めた新鮮な尿(混合尿)に肉エ
キス(かつお魚肉エキス)1.3%、ポリペプトン(細
菌培養基用)0.2%を加えよく混合し人口屎尿とし
た。この人口屎尿100mlを500ml容三角フラス
コに取り、GCHと塩化ベンザルコニウム又はジデシル
ジメチルアンモニウムクロライドの合計が0.1%にな
るように薬剤を加える。室温で24時間放置後北川式ガ
ス検知管で三角フラスコ内のアンモニア濃度を測定し
た。同時に薬剤無添加(ブランク)も試験した。結果を
表1及び表2に示す。 【0012】 【表1】 【0013】 【表2】【0014】実施例2 循環式トイレットタンクに水20リットルを入れ、薬剤
50gを添加し水を5回循環させて溶解させる。健康な
成人男子20人が使用後、タンク内の液中の大腸菌群数
を測定した。菌数の測定は下水道試験方法〔発行所:社
団法人日本下水道協会第245〜248頁〕に従い、デ
スオキシコレート培地を用いて測定した。同時に無添加
(ブランク)も試験した。薬剤はGCHと塩化ベンザル
コニウム又はジデシルジメチルアンモニウムクロライド
の合計が20%、硫酸マグネシウム80%の混合粉末を
使用した。結果を表3及び表4に示す。 【0015】 【表3】 【0016】 【表4】【0017】 【発明の効果】本発明のトイレット用水処理剤は、防臭
力に優れ、かつ洗浄力、殺菌力も充分に満足できる。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 グルコン酸クロルヘキシジンと第4級ア
ンモニウム塩界面活性剤を含有することを特徴とするト
イレット用水処理剤組成物。
Priority Applications (1)
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JP25628993A JP3464507B2 (ja) | 1993-09-21 | 1993-09-21 | トイレット用水処理剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP25628993A JP3464507B2 (ja) | 1993-09-21 | 1993-09-21 | トイレット用水処理剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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ID=17290591
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25628993A Expired - Fee Related JP3464507B2 (ja) | 1993-09-21 | 1993-09-21 | トイレット用水処理剤組成物 |
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-
1993
- 1993-09-21 JP JP25628993A patent/JP3464507B2/ja not_active Expired - Fee Related
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