JPH02169084A

JPH02169084A - し尿脱臭処理剤

Info

Publication number: JPH02169084A
Application number: JP63324153A
Authority: JP
Inventors: Nobuaki Miyakoshi; 宮腰　暢章; Hiroyuki Suzuki; 啓之鈴木
Original assignee: Nippon Soda Co Ltd
Current assignee: Nippon Soda Co Ltd
Priority date: 1988-12-22
Filing date: 1988-12-22
Publication date: 1990-06-29
Anticipated expiration: 2010-06-05
Also published as: JPH0751234B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野）本発明は、し尿脱臭処理剤に係り、さらに詳しくは、２
−ブロモ−２−ニトロプロパン−１，３−ジオールを主
成分とし、金属硫酸塩および／または金属塩酸塩とアゾ
ール化合物とを配合した、し尿脱臭処理剤に関する。

本発明のし尿脱臭処理剤は、貯溜式便所、特に列車、バ
ス、航空機、船舶等に使用される洗浄水循環式便所の脱
臭用処理剤として有用である。

〔従来の技術〕

従来から、し尿から発生する悪臭の除去方法として、（
１）香料等の片香バリにより悪臭をマスキングする感覚
的脱臭法、（２）グリオキザール、硫酸第一鉄等の化学
脱臭剤と悪臭物質との反応によｔ〉悪臭Ｐｌｆｆ質を無
臭化する化学的脱臭法、（３）活性炭等の吸着剤により
悪臭を吸着除去する物理的脱臭法、（４）微生物により
悪臭′＃ｉ宵を分解して無臭化する生物的脱臭法等、お
よびそれらを組み合わせた方法が採用されている。

一方、洗浄水循環式便所を使用しているＩ１１国鉄の列
車便所の脱臭には化学的脱臭法が採用３゛れ、脱突削と
してトリクロルイソシアヌール酸ｚ９の塩素化剤と香料
とが併用されてきた。

〔発明が解決しようとする問題点］し尿から発生する悪臭物質は、硫化水素等の硫昨化合物
とアンモニアとを主成分としている。これらは、１１ト
せつ時にし尿中に含まれるものと、排せつ律し尿中に含
まれる腸内細菌等の微生物によるし尿の腐敗分解により
発生するものとがあり、後者が前者に比べて圧倒的に多
い。

し尿から発生する悪臭の脱臭方法として、前記感覚的脱
臭法においては、悪臭の発生量が多いとマスキング効果
は不十分となり、場合によっては香料との混合臭がかえ
って不快感を与える。

化学的脱臭法においては、し尿の滞留時間に対応して化
学脱臭剤を使用する必要があり、特に、列車等の洗浄水
循環式便所のように長時間し尿が滞留する場合には多量
の脱臭剤を必要とする。さらに塩素化剤を使用した場合
には、循環される洗浄水への着色剤の添加ができないた
め、し原色で着色した洗浄水が循環し、利用者に不快感
を与える。また、これらのし尿を外部で活性汚泥処理す
る場合に、残留した脱臭剤が、活性汚泥に悪影響を及ぼ
す。

物理的脱臭法は、吸着設備の設置が必要であり、悪臭の
マスキングを目的とした芳香剤も吸着されるため香料と
の併用ができない。

生物的脱臭法は、無臭化に長い時間を要し、温度が低い
とほとんど効果がなくなる。

特に、列車等の洗浄水循環式便所の場合、特定の装置を
必要とする物理的脱臭法、無１化に時間のかかる生物的
脱臭法の採用は困難であり、感覚的脱臭法や化学脱臭法
では、ｈ籾や化学脱臭剤の使用量として、し尿の腐敗分
解で発生した態奥成分をマスキングまたは中和に必要な
量を使用するため、その使用量は膨大な量になる。

本発明は、薬剤の使用量が少なく、香料、着色剤等の添
加が可能で、かつ活性ｌｒ５泥へのＲｈ”２響が小さい
し圧用脱臭組成物を提供することを、その目的とする。

ｃ問題点を解決するための手段〕本発明者等は、ｆｌｉｔ記目的合目的すべく鋭意研究し
た結果、２−ブロモ−２−二トロブロバンー１゜３−ジ
オールが、し尿の腐敗分解の防止に極めて有効であるこ
と、製剤化に際し増量剤として金属硫酸塩、金属塩酸塩
等が好適であること、および腐蝕防止剤の添加が必須で
あり、その腐蝕防止剤としてアゾール化合物が有効であ
ることを見出し本発明を完成した。

本発明！；ｔ、２−フロモー２−ニトロプロパン−１，
３−ジオールと金属硫酸塩および／または金属塩酸塩と
からなる混合物に対し、０．１〜１０重量％のアゾール
化合物を配合したことを特徴とするし尿脱臭処理剤であ
る。

本発明において、２−ブロモ−２−ニトロプロパン−１
，３−ジオールは、し尿の腐敗を防止し、かつし尿から
発生する悪臭を化学的に除去するための主成分である。

使用量には特に限定はないが、通常全重量に対し３〜５
０重喰％である。

金属硫酸塩および金属塩酸塩は、前記２−ブロモ−２−
二トロブロバンー１．３−ジオールを主成分とする組成
物の製剤化に際して配合される増量剤であり、たとえば
硫酸カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、塩
化カリウム、塩化ナトリウム等が使用される。

アゾール化合物は、前記２−ブロモ−２−ニトロプロパ
ン−１，３−ジオールを主成分とし、ＩＵＩ剤として金
属硫酸塩および／または金属塩酸塩を配合し・た組成物
による鉄系材ネ４の腐蝕防止するための腐βイ；防ＩＦ
剤として配合される。

アゾール化合物として、たとえばチアゾール。

イソチアゾール、イミダゾール、ピクゾール１　トリア
ゾール。１．２．３−ベンズトリアゾール、トリルトリ
アゾール、ヘンズイミダゾール１　ベンズチアゾール。

１，２−ヘンズイソチアプリン−３−オン等が挙げられ
、それらの１種または２種以上が使用される。これらの
アゾール化合物の配合叶は、２−ブロモ−２−ニトロプ
ロパン−１，３−ジオールと金属硫酸塩および／または
金属塩酸塩との合計最に対し、０゜１〜ＩＯ重量％、好
ましくは０．３〜３重量％である。

本発明のし尿脱臭処理剤には、前記成分以外に溶解速度
調整削、芳香剤、界面活性剤、着色剤等の添加剤を、所
望により配合することができる。

本発明のし尿脱臭処理剤の剤形等には特に制限はな（、
粉剤、粒剤、錠剤等任意の剤形を選択することができる
。

本発明のし午脱臭処理剤は、し尿の滞留量に対応した２
−ブロモ−２−ニドロブａパンー１．３ジオールの有功
用にｍ５する≠を、し尿貯槽または洗浄ｌＫｗｉ環槽に
直接投入して使用する。

〔作　　用］本発明のし尿脱臭処理剤は、２−ブロモ−２ニトロプロ
パン−１，３−ジオールを主成分とし、硫酸カリウムお
よびアゾール化合物を配合したことを特徴とする。

本発明において、２−ブロモ−２−二トロブロバンー１
．３−ジオールは、し尿の腐敗の原因となる腸内細菌や
微生物等の殺菌剤であることから、それ自体極めて良好
なし尿腐敗防１Ｆ剤である。また、その水溶液において
は、その一部が分解してホルムアルデヒドおよび臭化水
素酸を生成し、し尿からの、悪臭物質の脱臭には有効に
作用する。ホルムアルデヒドは、アンモニア、硫化水素
等に対する良好な化学脱臭剤であり、特に排せつ直後の
し尿に含まれる悪臭物質の除去に有効である。また臭化
水素酸は、し尿液のｐＨを引き下げ、し庫の腐敗分解を
抑制すると共に、アンモニア等のアルカリ性の悪臭物′
ａと反応し無臭化する。

前記したように、２−ブロモ−２−二トロブロバンー１
．３〜ジオ一ル自体の殺菌作用、その加水分解生成物で
あるホルムアルデヒドおよび臭化水素酸の脱臭作用が相
乗的に作用することから、し尿の脱臭に極めて有効であ
る６しかしながら、２−ブロモ−２−ニトロプロパン−１，
３−ジオールは毒性が強く、かつ水に対する熔解性が良
好であるため、２−ブロモ−２−ニトロプロパン−１，
３−ジオールを主成分とする実用」二の製剤を調製する
に際しては増量剤が必要であり、その特性をｔｆ！なわ
ない増量剤として金属硫酸塩および／または金属塩酸塩
が選択される。

マタ、２−ブロモ−２−二トロブロバン〜１，３ジオー
ル単独の水溶液では、鉄系材料等の金属材ｔｉ＋に対す
る腐蝕はほとんど認められないが、前記無機金属塩との
併用系では、鉄系材Ｆ４を激しく腐蝕する。したがって
、席＆生防止剤の配りが必須である。腐蝕防止剤として
、−敏に鉄系材＃４の腐蝕防止に使用されているリン酸
系、アルキル尿素系、アミン系等の腐陣防ｌＦ削では、
全く席鍾防止効果が認められず、前記アゾール系のみが
有効である。

アゾール系の腐蝕防止ＪＲ構は、本発明の系でば鉄系材
料の表面に強［１〜）なアゾール系化合物の皮ＩＩ泉が
形成されるものと推定される。

を添加混合し、粉末状し尿処理脱臭剤：試ｆｉｔ　Ａ　
−１〜八−８を、主剤またはｍｆＡ防止剤を代えて比較
１衣料Ｃ＾−１〜ＣＡ−／Ｉを調製した。

各試料の配合組成を、第１表に示す。

〔実　施　例〕

本発明を、実施例および比較例により、さらに詳細に説
明する。

ただし、本発明の範囲は、以ドの実施例によりｒｉｒ等
の制限を受けるものではない。

ｆｌ）　　Ｌ尿脱臭処理剤の調製主剤である２−ブロモ−２−二トロプロパンー１．３−
ジオール、増量剤の無機金属塩および腐蝕防止剤のアゾ
ール系化合物の混合物に、添加剤として界面活性剤（商
品名・ＩＦＮＳ、　日本油脂０２１製）、メチレンブル
ーおよびキンモクセイ系調整香料等（２）評価試験市Ｉ記第１表に記載の各試料について、し尿脱臭試験お
よび鉄系材料の腐蝕試験を行った。

試験結果を、第１表中に示す。

（ａ）シ尿の脱臭試験前記第１表に記載した各試料のそれぞれの所定量を、１
００ｍｊ！の水に溶解しＩＩ！のポリエチレン瓶に入れ
、この中にｉＫ験ｅ（大便１＋小便５＋水１５混合液）
］０００ｍを投入して密栓した。

ｎル中の悪臭物質であるアンモニアおよび硫化水素濃度
を１時間、２４時間、７２時間経過後に北用式ガス検知
管を用いて；測定した。

（Ｉ））　　腐蝕試験前記第１表に記載した各試料を、それぞれ０．１％にな
るように水に熔解し試験液とした。

５０　（Ｌｍ　ｌガラスビーカーに試験液３００ｍ１を
入れ、この中に予め表面洗浄後Ｔｒｃ量を測定した鉄試
験片（５０Ｘ３０Ｘ１．５ｍｍ）を浸漬し、室温下に２
４時間放置後、試験片を取り出し表面を洗浄し、試験液
を交換し試験片を再浸漬した。

この操作を５回繰り返した後、試験片を取り出し塩酸（
］＋３１で３秒間洗浄後、乾燥、秤量し、腐食減量を測
定した。

第１表に示したように、２−ブロモ−２−二トロブロバ
ンー１．：（−ジオールを主剤とすることにＪ゛す、７
２時間後においても、アンモニアおよび硫化水素が検出
されず、優れた脱臭効果が維持される。

また、アゾール系ｙＡ蝕防止剤を成分に含有する系（実
施例）では、はとんど腐蝕が認められず、−・方、腐蝕
防止１β１を含有しない系およびアゾール系以外の席艙
防ＩＩ−，剤を使用した系（比較例）では、眉り蝕が極
めて激しい。

したがって、腐蝕防止剤としてアゾール系化合物が極め
て有効である。

（発明の効果〕本発明の２−ブロモ−２−ニトロプロパン−１゜３−ジ
オールを主成分とし、金属硫酸塩および／または金属塩
酸塩とアゾール系化合物とを配合したし尿用脱臭処理剤
は、前記実施例にも示したように、極めて良好なし尿腐
敗分解防止剤であると共に、し尿の分解４成物に対して
は脱阜作用を有するため、極めて漬れた脱臭効果を示す
だけでなく、便所に使用される金属材才、Ｉを席に虫し
ない。

したがって、貯溜式便所、特に洗浄水Ｗｆ環弐便所の脱
臭処理剤として、極めて有効である。

また、２−ブロモ−２−二トａプロパンー１，３〜ジオ
ールは、活性ｔη泥への影響も小さく、かつ香！：１、
着色剤等の添加剤へも悪影響を及ぼさないことから、実
施例に示した液荊以外に、粉剤、粒剤、Ｌｔ　７Ｆ１１
等使用目的に合わせて任意の剤形の製荊とすることがで
きる。

本発明は、脱臭効果の極めて優れた、かつ金属材料の腐
蝕の恐れのないし尿脱臭処理剤を従供するものであり、
その公衆？ｇｉ生上のまた産業上の意義は極めて大きい
。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）２−ブロモ−２−ニトロプロパン−１，３−ジオ
ールと金属硫酸塩および／または金属塩酸塩とからなる
混合物に対し、０．１〜１０重量％のアゾール化合物を
配合したことを特徴とするし尿脱臭処理剤