JP3629484B2 - 防振装置 - Google Patents

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Description

〔技術分野〕
本発明は、主として自動車エンジン等の振動体を防振的に支承するのに用いられる防振装置に関するものである。
〔背景技術〕
自動車エンジン等の振動発生体を、その振動を車体に伝達させないように支承するマウントとして、液封入式の防振装置が知られている(例えば、特開平9−89037号公報、特開平10−9330号公報)。
かかる防振装置は、車体フレーム等の支持側に取付固定される筒状の本体金具と、エンジン等の振動発生体側に取付けられる上側取付金具とが、外形形状が略截頭円錐形をなすゴム材よりなる厚肉の防振基体を介して結合され、さらに前記本体金具の下部側に防振基体と対向するダイヤフラムが装着され、その両者間の内室が液封入室とされ、この液封入室が仕切部材により防振基体側とダイヤフラム側の2つの液室に仕切られ、両液室がオリフィスにより連通せしめられ、オリフィスによる両液室間の液流動効果や防振基体の制振効果により、振動減衰機能と振動絶縁機能を果すように構成されている。
この種の防振装置においては、エンジン等の振動によって防振基体が変形し、上側取付金具が上下方向および前後左右の軸直角方向に変位する場合において、該上側取付金具の一定以上の変位を規制するためのストッパ機構が設けられている。
このストッパ機構として、上側取付金具に径方向に張り出すストッパ用のフランジを設ける一方、前記筒状の本体金具に、前記防振基体の外方を前記フランジの上方にまで延びる筒状のストッパ金具を固定し、このストッパ金具の上端部分を前記フランジ上方に位置させるように内側に折曲形成して、ストッパ作用を果たすように構成したものがある。
このストッパ機構によれば、振動に伴う上方向あるいは軸直角方向(車両の前後方向や左右方向)の大変位時に、前記ストッパ用のフランジが前記ストッパ金具の内フランジ状の折曲端部あるいは側壁部に当接することで、上側取付金具の一定以上の挙動を抑えることができ、また車両の衝突時等にも前記上側取付金具の離脱(抜け)が起こり難く、強度上の信頼性は高い。
しかしながら、前記構造の防振装置の場合、防振基体の部分の全周がストッパ金具により覆われることになるため、このストッパ金具の内部にエンジンの輻射熱等による熱が籠り易く、該部分の雰囲気温度が外気のそれより高くなり、ひいてはゴム材よりなる防振基体が早期に亀裂したり破断する可能性があり、耐久性の悪化を招くことになる。また、ストッパ金具の上部開口より雨水等が侵入すると、その水が排出されずに溜まることになり、これが腐敗して腐食や錆を生じ易くなり、防振基体を変質、劣化させるおそれがある。
このような問題を解決する手段として、従来より、前記ストッパ金具の側壁部に水抜き兼換気用の切欠窓を開設することが考えられている(例えば、特開平8−210423号公報)。この場合において、前記切欠窓が1個所のみの場合は、換気効果が充分に得られないし、また侵入した雨水等の水抜き効果も充分ではない。そのため、前記切欠窓を相対向して二個所に形成しておくのが好ましい。
ところで、前記ストッパ金具は、前記切欠窓の部分を切り欠いた略筒形として、本体金具の開口端部に対して下端部がカシメ固定される。このカシメ固定において、本体金具の開口端部が全周に亘って同径円のフランジ状をなし、周方向の位置決めの手段を備えていないと、カシメ固定の際の位置合わせが容易でなく、本体金具に対するストッパ金具の方向にずれが生じ易い。
例えば、車体フレーム等の支持側に取付けられる本体金具に対して、ストッパ金具の切欠窓の方向を車両前後方向等の一定方向に位置合わせする必要がある場合、カシメ固定の際の位置合わせが難しく、この位置合わせのための特別の治具等が必要になる上、固定状態にずれが生じるおそれも多分にある。
また、前記防振装置の使用状態において、バウンド時には前記ストッパ金具が振動発生体側のブラケット等の部材に当接することになるが、この当接による荷重がストッパ金具に対し局部的にかつ繰り返し負荷されると、ストッパ金具が本体金具に対し周方向にずれたり、離れたりするおそれがある。特に、前記切欠窓を相対向して二個所に形成した場合は、カシメ固定部分が相対向する二部分に分離することになるため、前記のようなずれ等が生じ易くなると考えられる。
したがって、上記のように防振装置のストッパ金具に切欠窓を設ける場合は、このストッパ金具を本体金具の開口端部に対して容易にして確実に位置決めでき、しかもストッパ作用による荷重負荷によるずれ等も規制できることが望まれる。本発明は、このような課題を解決するものである。
〔発明の開示〕
本発明は、筒状胴部を有する本体金具と、該本体金具の軸心部上方に配された上側取付金具と、両金具を結合するゴム材よりなる防振基体と、前記本体金具の開口端部に固定されて前記防振基体の外方を上方に延び、かつその上端部分がストッパ部として内側に折曲されたストッパ金具とを有し、前記ストッパ金具が振動に伴う上側取付金具の大変位に対してストッパ作用を果たすように設けられてなる防振装置であって、前記ストッパ金具の下部における少なくとも相対向する二個所に水抜きおよび換気用の切欠窓が形成されてなるものにおいて、前記本体金具の開口端部に前記切欠窓に嵌入し係合する周方向の位置決め用の突起が設けられてなることを特徴とする。
この防振装置によれば、前記ストッパ金具を本体金具の開口端部に対して、例えばカシメ締結手段により固定する際、ストッパ金具の下部に有する切欠窓を、前記本体金具の開口端部に有する位置決め用の突起に嵌め合せることにより、容易に位置決めでき、かつ周方向の動きも規制できる。これにより、ストッパ金具はその切欠窓が本体金具に対し一定方向をなすように正確に位置決めされて固定される。
しかも、使用状態において、バウンド時のストッパ作用による荷重がストッパ金具に対し局部的にかつ繰り返し負荷されても、少なくとも相対向する二個所の切欠窓に対し前記位置決め用の突起が嵌入して係合しているために、ストッパ金具が本発明金具に対し周方向にずれたり、離れたりするおそれがない。それゆえ、少なくとも相対向する二個所の切欠窓により、良好かつ充分な水抜きおよび換気効果が得られることもあって、その耐久性を向上できる。
前記ストッパ金具の固定手段としては、通常、前記本体金具の開口端部がフランジ状に形成され、該フランジ状の開口端部に対し前記ストッパ金具の下端部がカシメ固定されるのがよい。これにより、前記のようにストッパ金具を容易に正確に位置決めできるとともに、容易にカシメ固定できることになる。
前記位置決め用の突起は、前記フランジ状の開口端部の端縁より径方向に突出形成しておくのが、製作容易である。また、前記突起を前記切欠窓の周方向側端縁に係合するように設けておくと、ストッパ金具の周方向の位置決め、ずれ防止を確実になすことができる。
さらに、前記の防振装置において、切欠窓が装置軸心よりみて50〜70°の角度範囲の開口幅を持ち、前記突起が前記切欠窓と対応する範囲の少なくとも両側端部に形成されているのが好ましい。これにより、切欠窓による水抜き、換気機能を良好に果たし、かつストッパ金具の位置決め、およびずれ防止効果を良好に発揮できる。
前記の防振装置において、前記上側取付金具が防振基体の上方で外方に張り出したストッパ用フランジを有し、前記ストッパ金具のストッパ部が、前記フランジとその上方に取付け固定される振動発生体側との間に挿入配置されて、前記上側取付金具の上下方向の大変位に対してストッパ作用を果たすように設けられる。これによりストッパ作用が良好になされる。
また、前記の防振装置において、前記本体金具の下部側に前記防振基体と対向してゴム膜よりなるダイヤフラムが配され、防振基体とダイヤフラムとの間の内室が液封入室とされ、この液封入室が仕切体により防振基体側とダイヤフラム側との二つの液室に仕切り構成され、両液室がオリフィスにより連通せしめられてなるものが、振動減衰機能および振動絶縁機能の点から好ましい。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の防振装置の1実施例を示す縦断面図である。
図2は、同上の防振装置の正面図である。
図3は、同上の防振装置の半部縦断側面である。
図4は、同上の防振装置の半面図である。
図5は、本体金具の開口端部にストッパ金具をカシメ固定する前の一部の拡大斜視図である。
図6は、同上のカシメ固定状態の一部の拡大斜視図である。
〔発明を実施するための最良の形態〕
次に本発明の実施例を図面に基づいて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図において、符合1は、筒状胴部11を有する本体金具であり、この本体金具1の底部に取付用ボルト1aが突設されている。図の場合、筒状胴部11の下端部に取付金具としての底部材12がかしめ固定手段により締結されて構成されている。これら筒状胴部11と底部材12とを一体に形成しておく場合もある。前記底部材12による本体金具1の底部1bは、装置軸心に対して直角の平面に対して一定の方向に傾斜せしめられており、本体金具1を車体フレーム等の支持側部材に対して一定方向、例えば車両の左右方向に傾斜させて固定できるようになっている。
符合2は、前記本体金具1の軸心部上方に所要の間隔をおいて配された上側取付金具であり、この上側取付金具2の一部、例えば中間部に径方向外方に張り出したストッパ用のフランジ2aが一体に形成され、これより上部の軸部分2bには図のように螺入手段あるいは圧入や溶接手段により取付用ボルト2cが突設されており、振動発生体側の取り付け用ブラケット等の部材20を固定できるようになっている。前記フランジ2aには上面部から外周部にわたってストッパゴム2dが加硫接着手段により付設されており、後述するストッパ金具に対して弾力的に当接するようになっている。
符合3は、図に示すように外形が略截頭円錐形をなすゴム材よりなる防振基体であり、この防振基体3の軸心上に前記上側取付金具2の前記フランジ2aより下側の部分が加硫成形手段により埋設されて固定されている。また前記防振基体3の下端外周部は、前記本体金具1の上端部1aに対し加硫成形手段により固着されている。図の場合、前記本体金具1の上端部13はテーパ状に拡径形成されており、該上端部13に前記防振基体3の下部外周が加硫接着されている。このほか、前記防振基体3の下端外周部に補強金具(図示省略)を加硫接着しておいて、該補強金具を本体金具1の上端部に圧入して固定することもできる。
前記本体金具1と前記上側取付金具2とは、前記のように防振基体3を介して結合されており、通常、前記上側取付金具2がエンジン等の振動発生体側に締結され、本体金具1が車体フレーム等の支持側に固定されて使用される。
さらに、前記本体金具1の下部側に前記防振基体3と対向するゴム膜よりなるダイヤフラム4が装着され、このダイヤフラム4と防振基体3との間の内室が液封入室5として形成されている。前記液封入室5における本体金具1の内周には、外周にオリフィス6を有する仕切部材7が液密に嵌着されており、前記液封入室5が前記仕切部材7により防振基体3側の液室5aとダイヤフラム4側の液室5bとに仕切られている。前記両液室5a,5bとは、前記オリフィス6により連通せしめられており、両液室5a,5b間での液流動効果や防振基体3の制振効果により、振動減衰機能と振動絶縁機能を果すようになっている。
前記ダイヤフラム4および仕切部材7の外周端部は、その下方を覆う前記底部材12と前記筒状胴部11とのカシメ固定により一体に固定されている。
また、前記本体金具1の開口端部15、すなわち上端部から径方向に折曲延成されたフランジ状の開口端部15には、前記防振基体3の外方を前記フランジ2aより上方の位置にまで延びる略円筒形のストッパ金具8がカシメ固定されている。このストッパ金具8は、その上端部がストッパ部8aとして内側に折曲されて内フランジ状に形成され、前記上側取付金具2のフランジ2aと、その上方で上側取付金具2に固定される振動発生体側の部材20との間に位置せしめられている。21は前記ストッパ部8aより上の上側取付金具2の軸部分2bに嵌着されたゴムカバーであり、ストッパ金具8の上部開口からの雨水等の侵入防止と、前記ストッパ金具8と前記部材20との当接時の衝撃吸収の役目を果たすように設けられている。
これにより、振動に伴う前記上側取付金具2の上方向の大変位時には前記フランジ2aが前記ストッパ金具8の上端部における内フランジ状のストッパ8aに対しストッパゴム2dを介して当接し、また下方向への大変位時には前記部材20が前記ストッパ部8aに対し前記ゴムカバー21を介して当接することで、ストッパ作用を果たすようになっている。また軸直角方向(前後、左右方向)の大変位時には、前記フランジ2aの外周が前記ストッパ金具8の側壁部に当接して、ストッパ作用を果たすようになっている。
そして、前記ストッパ金具8には、図のようにその下部側において径方向に相対向する二個所が下端から連続して切欠形成されることにより、水抜きおよび換気用の切欠窓81,81が設けられている。そのため、前記切欠窓81,81の部分を除く下端部8bにおいて前記本体金具1の開口端部15にカシメ固定されている。
さらに、前記開口端部15には、前記切欠窓81,81に嵌入し係合する周方向の位置決め用の突起16が、該開口端部15の端縁より径方向に突出して設けられており、これにより、前記ストッパ金具8を本体金具1に対して位置決めして、前記切欠窓81,81を一定の方向に向けてカシメ固定できるようになっている。したがって、この位置決め用の突起16の位置を適宜設定することにより、切欠窓81を求める方向に向けることができる。
前記位置決め用の突起16としては、前記切欠窓81の周方向両側端縁に係合できるように、該切欠窓81の周方向の開口幅W1に略対応する部分の外縁全体を、図4の鎖線のように前記フランジ状の開口端部15より径方向に突出形成しておくこともできるが、実施上は、図のように、前記切欠窓81に略対応する部分の外縁を接線方向に切除して、その両側端部に該切欠窓81の両側端縁に係合する突起16,16を設けておくのが、余分な突出および重量増を抑制でき好ましい。
いずれの場合も、位置決め用の突起16,16による周方向幅W2は、前記切欠窓81の開口幅W1と略同程度か、もしくはごく僅かに小さい幅とし、位置決めのための嵌入、係合操作を容易に行えるようにする。
なお、前記位置決め用の突起16の突出形態は、ストッパ金具8の切欠窓81に係合して位置決め機能を果たせるものであれば、どのような形状をなすものであってもよい。
また、前記ストッパ金具8における切欠窓81は、図のように相対向して二個所に形成する場合、装置軸心よりみて50〜70°、好ましくは60°前後の角度範囲の開口幅を持つものが、水抜きおよび換気効果を良好に保持して、しかも下端部8bによるカシメ固定部の強度保持の点から好ましい。また、前記切欠窓81を、周方向に間隔をおいて3個所以上に設けて実施することもできるが、この場合、その開口幅を前記より狭く設定し、切欠窓を除く下端部によるカシメ固定部に所定の強度を保持できるように設定する。これらの場合も、上記同様に本体金具の開口端部に、前記切欠窓に嵌入し係合する位置決め用の突起が設けられる。
上記実施例の防振装置によれば、その組み立てにおいて、本体金具1の開口端部15に対してストッパ金具8の下端部8bをカシメ固定する際、図5の鎖線のように、ストッパ金具8の切欠窓81を開口端部15に有する位置決め用の突起16に嵌め合わせることにより容易に位置決めでき、こうしてストッパ金具8の拡径形成した下端部8bを本体金具1の開口端部15に嵌合し、図6のようにカシメ固定する。このカシメ固定において、ストッパ金具8の周方向の動きを規制でき、切欠窓81が本体金具1に対し一定方向をなすように容易にして正確に固定できる。すなわち、前記位置決め用の突起16の位置を、本体金具1の取付状態との関係で適宜設定することにより、前記切欠窓81を車両前後方向や左右方向等の必要な方向に位置合わせすることができる。
例えば、本体金具1の底部1bの傾斜により車両の左右方向に傾斜させて取付けて使用する防振装置において、前記切欠窓81,81を車両前後方向に向ける場合、前記位置決め用の突起16を、前記底部1bの傾斜方向とは直交する方向の位置に設けておくことにより、前記ストッパ金具8の切欠窓81,81を車両前後方向に位置合わせして固定できる。前記切欠窓81,81を車両左右方向や斜め方向に向ける場合も、前記同様に突起16の位置にをその方向に合わせておくことにより、容易に位置合わせできる。
しかも、前記の防振装置を車両に取付けた使用状態において、バウンド時に前記ストッパ金具8が振動発生体側のブラケット等の部材20に当接し、この当接による荷重が、ストッパ金具8に対して図4において符合25で示すように局部的に繰り返し負荷されても、前記二個所の切欠窓81,81に前記突起16が嵌入し係合しているために、ストッパ金具8が本体金具1に対し周方向にずれたり、離れたりするおそれがなく、固定状態を安定性良く保持できるる。
しかも、少なくとも相対向する二個所の切欠窓81,81により、良好かつ充分な水抜きおよび換気効果が得られ、防振基体3の変質、劣化を防止でき、その耐久性を高めることができる。
〔産業上の利用可能性〕
本発明の防振装置は、少なくとも二個所に水抜きおよび換気用の切欠窓を設けたストッパ金具を、本体金具の開口端部に対して容易にして確実に位置決めして固定でき、しかもストッパ作用による荷重負荷によるずれ等も規制できるため、自動車エンジン等の振動発生体を防振的に支承するのに好適に使用することができる。

Claims (7)

  1. 筒状胴部を有する本体金具と、該本体金具の軸心部上方に間隔をおいて配された上側取付金具と、前記本体金具と上側取付金具との間に介設されて両金具を結合するゴム材よりなる防振基体と、前記本体金具の開口端部に固定されて前記防振基体の外方を上方に延び、かつその上端部分がストッパ部として内側に折曲されたストッパ金具とを有し、前記ストッパ金具が振動に伴う上側取付金具の大変位に対してストッパ作用を果たすように設けられてなる防振装置であって、前記ストッパ金具の下部における少なくとも相対向する二個所に水抜き兼換気用の切欠窓が形成されてなるものにおいて、
    前記本体金具の開口端部に前記切欠窓に嵌入し係合する周方向の位置決め用の突起が設けられてなることを特徴とする防振装置。
  2. 前記本体金具の開口端部がフランジ状に形成され、該フランジ状の開口端部に対し前記ストッパ金具の下端部がカシメ固定されてなる請求項1に記載の防振装置。
  3. 前記位置決め用の突起が、前記フランジ状の開口端部の端縁より径方向に突出形成されてなる請求項2に記載の防振装置。
  4. 前記位置決め用の突起が、前記切欠窓の周方向両側端縁に係合するように設けられてなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の防振装置。
  5. 前記切欠窓が装置軸心よりみて50〜70°の角度範囲の開口幅を持ち、前記突起が前記切欠窓と対応する範囲の少なくとも両側端部に形成されてなる請求項4に記載の防振装置。
  6. 前記上側取付金具は防振基体の上方で外方に張り出したストッパ用フランジを有し、前記ストッパ金具のストッパ部が、前記フランジとその上方に取付け固定される振動発生体側の部材との間に挿入配置されて、前記上側取付金具の上下方向の大変位に対してストッパ作用を果たすように設けられてなる請求項4に記載の防振装置。
  7. 前記本体金具の下部側に前記防振基体と対向してゴム膜よりなるダイヤフラムが配され、防振基体とダイヤフラムとの間の内室が液封入室とされ、この液封入室が仕切部材により防振基体側とダイヤフラム側との二つの液室に仕切り構成され、両液室がオリフィスにより連通せしめられてなる請求項6に記載の防振装置。
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