JP3581924B2 - 防振装置 - Google Patents

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    • F16F13/101Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper the plastics spring forming at least a part of the wall of the fluid chamber of the damper the wall being at least in part formed by a flexible membrane or the like characterised by buffering features or stoppers

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として自動車のエンジン等を支承するのに使用される防振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
自動車エンジン等の振動発生体を、その振動を車体に伝達させないように支承するマウントとして、液封入式の防振装置が知られている(例えば、特開平9−89037号公報、特開平10−9330号公報)。
【0003】
この防振装置は、支持側に取付固定される本体金具と、エンジン等の振動発生体側に取付けられる上側取付金具とが、外形形状が略截頭円錐形をなすゴム弾性体よりなる厚肉の防振基体を介して結合され、さらに前記本体金具の下部側に防振基体と対向するダイヤフラムが装着され、その両者間の内室が液封入室とされ、この液封入室が仕切部材により防振基体側とダイヤフラム側の2つの液室に仕切られ、両液室がオリフィスにより連通せしめられており、オリフィスによる両液室間の液流動効果や防振基体の制振効果により、振動減衰機能と振動絶縁機能を果すように構成されている。
【0004】
かかる防振装置においては、一般に、振動に伴う防振基体の変形による上側取付金具の一定以上の大変位を規制するためのストッパ機構を備えている。このストッパ機構として、従来例の装置の場合、上側取付金具に径方向に突出するストッパ用フランジを設ける一方、前記本体金具に、前記防振基体の外方を前記フランジの上方にまで延びる筒形のストッパ金具を固定し、このストッパ金具の上端部を内側に折曲形成してストッパ部とし、このストッパ部を、前記フランジとその上方に取付け固定される振動発生体側のブラケット等の部材との間に位置させ、上下方向の大変位に対して、前記ストッパ部が上側取付金具のストッパ用フランジと振動発生体側のブラケット等の部材に当接することで、ストッパ作用を果たすように構成している。前記ストッパ金具のストッパ部等には、振動発生体側の部材やストッパ用フランジとの当接時の緩衝を目的として、ストッパゴムを一体に加硫成形しておく場合もある。
【0005】
前記の構造において、前記ストッパ金具は、エンジン等の他部品からの輻射熱や熱気が防振基体の部分に入り込むのを遮る役目も担っている。すなわち、防振基体が輻射熱等により加熱されると、その特性が変化する等の問題が生じることから、前記の構造が採用されている。
【0006】
しかしながら、従来装置の前記ストッパ金具は、プレス鋼板製であって、このストッパ金具のみによって、比較的大きい略截頭円錐形をなす防振基体の全体を覆うように構成すると、ストッパ金具自体の重量が重くなり、防振装置の軽量化を妨げる結果となっている。これは、ストッパゴムを一体に加硫成形したものについても同様である。
【0007】
なお、かしめ締結による固定や組立の容易性の点から、前記ストッパ金具を一部を切欠いた筒形にすることが提案されている。この場合、ストッパ金具を軽量化できるものの、前記切欠部を通じて輻射熱や熱気がストッパ金具内の防振基体の部分に入り込むことになり、遮熱効果の点で問題があった。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなしたものであり、前記のストッパ機構を備えた防振装置において、ストッパ金具を一部を切欠いた形状にして軽量化を図り、しかも他部品からの輻射熱を確実に遮断でき、軽量でかつ遮熱性に優れる防振装置を、容易にかつ安価に提供すべく発明したものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、筒状胴部を有する本体金具の上端開口部と、振動発生体側に連結される上側取付金具とが、ゴム弾性体よりなる防振基体を介して結合され、前記本体金具には、一部を切欠した略筒形をなしかつ防振基体の外方を上方に延びるストッパ金具が連接され、該ストッパ金具の上端部がストッパ部として内向きに折曲形成され、前記上側取付金具の上下方向の大変位に対するストッパ作用を果たすように設けられた防振装置において、上記の課題を解決するために、前記ストッパ金具にはストッパ部上面から側板外面に渡ってストッパゴム部が加硫成形により装着されるとともに、前記ストッパ金具における前記切欠部を塞ぐ遮熱用ゴム膜部が該ストッパゴム部と一体に加硫成形されてなることを特徴とする。
【0010】
この防振装置によれば、ストッパ金具が一部を切欠いた略筒形をなし、その切欠部をストッパゴム部と一体の遮熱用ゴム部のみにより塞ぐようにしたため、ストッパ金具が防振基体の全周を覆う通常の筒形をなすものに比して軽量化でき、しかも遮熱用ゴム部によりストッパ金具内の防振基体を他部品の輻射熱から遮断できることになる。
【0011】
前記ストッパ金具は、全周の略1/3〜1/4周の範囲が切欠されており、前記遮熱用ゴム膜部がストッパゴム部と略同じ曲率を持つ形状で該切欠部を塞ぐように形成されてなるものが好ましい。
【0012】
このように形成されていると、外観的な体裁がよい上、軽量化及び遮熱効果を良好に発揮でき、かつストッパ作用も良好に行われる。すなわち、前記切欠部の範囲が狭くなると、軽量化の効果が小さくなり、また切欠部の範囲が大きくなると、ストッパ作用の当接範囲が小さくなり、ストッパ作用が良好に行われなくなるので、前記範囲を切欠部とするのがよい。
【0013】
前記の防振装置において、前記遮熱用ゴム膜部の周方向の略中央部に、左右両側部分より薄肉の薄膜部分を縦方向に連続して形成しておくことができる。これにより、ストッパゴム部および遮熱用ゴム部をストッパ金具と一体に加硫成形する場合において、前記ゴム膜部の加硫収縮による形状変化、寸法変化を前記薄膜部分により吸収でき、加硫条件に左右されることなく成形できる。さらに前記薄膜部分は、外部からの干渉に対してクッション部として機能し、ゴム膜部の捲れや破れに対する効果を発揮できる。
【0014】
前記薄膜部分は、その周方向幅がゴム膜部の周方向幅に対して1/3以下、厚みがゴム膜部の他部分の厚みの1/2以下であるのが好ましい。これにより、ストッパゴム部と略同じ曲率の形状を保持でき、しかも加硫成形時の形状や寸法変化、および外力による変形に対して該薄膜部分のみで変形し対応できる。すなわち、前記薄膜部分の幅が大きくなり過ぎると、ゴム膜部の保形性が低下し、また厚みが前記より大きくなると、形状屋寸法変化に対する対応性が低下する。
【0015】
前記の防振装置において、上側取付金具は防振基体の上面より上で外方に張り出したストッパ用フランジを有し、前記ストッパ金具のストッパ部が、前記フランジとその上方に取付け固定される振動発生体側との間に挿入配置されて、前記上側取付金具の上下方向の大変位に対してストッパ作用を果たすように設けられる。これによりストッパ作用が良好になされる。
【0016】
本発明は、前記本体金具の下部側に前記防振基体と対向してゴム膜よりなるダイヤフラムが配され、防振基体とダイヤフラムとの間の内室が液封入室とされ、この液封入室が仕切部材により防振基体側とダイヤフラム側との二つの液室に仕切り構成され、両液室がオリフィスにより連通せしめられてなる、液封入式の防振装置において、特に好適に利用できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
【0018】
図1は本発明の1実施例の液封入式防振装置の概略斜視図、図2は同装置の縦断面図、図3は図1のX−X線の横断面図、図4は同上の加硫前の形状を示す横断面図である。
【0019】
図において、(1)は筒状胴部(11)を有する本体金具であり、その底部に取付用ボルト(1a)が突設されている。図の場合、筒状胴部(11)の下端部に取付金具としての底部材(12)がかしめ手段により締結されて構成されているが、これを一体に形成しておく場合もある。(2)は圧入あるいは溶接手段により固着された取付用ボルト(2a)を有する上側取付金具である。(3)は図に示すように外形が略截頭円錐形をなすゴム弾性体よりなる防振基体であり、この防振基体(3)の軸心上に前記上側取付金具(2)の一部が加硫成形手段により埋設されて固定されている。また前記防振基体(3)の下端外周部は本体金具(1)に対し加硫成形手段により固着されている。すなわち、本体金具(1)と上側取付金具(2)とが防振基体(3)を介して結合されている。通常、前記の上側取付金具(2)がエンジン等の振動発生体側に締結され、本体金具(1)が車体フレーム等の支持側に固定されて使用される。
【0020】
さらに、前記本体金具(1)の下部側に前記防振基体(3)と対向するゴム膜よりなるダイヤフラム(4)が装着され、このダイヤフラム(4)と防振基体(3)との間の内室が液封入室(5)として形成されている。本体金具(1)内周には、外周にオリフィス(6)を有する仕切部材(7)が液密に嵌着されており、前記液封入室(5)が仕切部材(7)により防振基体側とダイヤフラム側の2つの液室(5a)(5b)に仕切られて、オリフィス(6)により連通せしめられており、両液室(5a)(5b)間の液流動効果や防振基体(3)の制振効果により、振動減衰機能と振動絶縁機能を果すようになっている。前記ダイヤフラム(4)および仕切部材(7)の外周端部は、前記筒状胴部(11)と底部材(12)とのかしめ締結部に一体にかしめ固定されている。
【0021】
そして、前記の上側取付金具(2)には、防振基体(3)への埋設部分より上方に延びた軸部分(21)に径方向に突出するストッパ用フランジ(22)が設けられている。このフランジ(22)の上面から外周面にわたってストッパゴム(23)が加硫接着手段により付設されており、後述するストッパ金具に対して弾力的に当接するようになっている。前記取付用ボルト(2a)は前記軸部分(21)より上方に突設しており、振動発生体側の取り付け用ブラケット等の部材(9)を軸部分(21)の上に固定できるようになっている。
【0022】
また、前記本体金具(1)には、前記防振基体(3)の外方を前記フランジ(22)より上方の位置にまで延びるストッパ金具(8)が、その下端部(8a)が前記本体金具(1)の開口端に対してかしめ締結されることにより固定されている。このストッパ金具(8)は、図のように一部を切欠した略円筒形をなすとともに、上端部がストッパ部(81)として内側に折曲形成されてなり、該ストッパ部(81)が前記上側取付金具(2)のストッパ用フランジ(22)とその上方に取付け固定される振動発生体側の部材(9)との間に挿入配置されている。これにより、振動に伴う前記上側取付金具(2)の上方向の大変位時には前記フランジ(22)が前記ストッパ部(81)に対し当接し、また下方向への大変位時には前記部材(9)がストッパ部(81)に対し当接することで、ストッパ作用を果たすようになっている。また軸直角方向(車両の前後、左右方向)の大変位時には前記ストッパ部(81)の内側端縁部が前記上側取付金具(2)の軸部分(21)の外周に当接するようになっている。
【0023】
前記ストッパ金具(8)には、前記当接によるストッパ作用時の緩衝を目的として、ストッパ部(81)の部分から側板部(82)の外面の所要高さ位置に渡ってストッパゴム部(15)が加硫成形により装着されている。さらに、本発明の場合、前記ストッパ金具(8)における前記切欠部(83)を前記ストッパゴム部(15)と略同じ曲率を持つ形状で塞ぐように遮熱用ゴム膜部(17)がストッパゴム部(15)と一体に加硫成形されている。
【0024】
前記のストッパ金具(8)は、一部を切欠した略筒形を成すものとして、例えば図3に示すように、円筒形のストッパ金具の全周に対して略1/3〜1/4の範囲を切欠した形状とするとするのがよい。これによって、その下端部(8a)を本体金具(1)の開口端に対して容易にかしめ締結でき、かしめ締結範囲およびストッパ作用時の当接範囲も大きくなり、しかも軽量化もできる。
【0025】
さらに、前記遮熱用ゴム膜部(17)は、その内面がストッパ金具(8)の内面と略同じ曲率面をなすとともに、その外面が、前記ストッパゴム部(15)の下端と略同じ高さ位置までは該ストッパゴム部(15)と略同じ曲率面をなすように、すなわちストッパ金具(8)とストッパゴム部(15)とを合わせた肉厚を有するように形成されており、さらにその下方にストッパ金具(8)の外面と略同じ曲率面をなすやや薄肉のスカート部(18)が延長形成されている。これによって、前記の切欠部(83)を略完全に塞ぐように設けられている。
【0026】
また、前記遮熱用ゴム膜部(17)には、周方向の略中央部の外面が縦方向に凹設されて、左右両側部分(17a)(17b)より薄肉の薄膜部分(19)が縦方向に連続して形成されており、前記ゴム膜部(17)の加硫収縮による形状や寸法変化を該薄膜部分(19)により吸収できるように設けられている。図の場合、前記スカート部(18)より上部側のみに前記薄肉部分(19)が形成されている。
【0027】
前記薄膜部分(19)は、その周方向幅(W1)および厚み(T1)については、加硫成形時の形状や寸法変化、および外力による変形に対して該薄膜部分(19)のみで変形し対応できるように設定するもので、そのため、周方向幅(W1)は遮熱用ゴム膜部(17)の周方向幅(W0)に対してほぼ1/3以下、厚み(T1)はゴム膜部(17)の他部分の厚み(T0)の1/2以下とされる。
【0028】
上記実施例の防振装置は、例えば、本体金具(1)を車体フレーム等の支持側に固定し、上側取付金具(2)をエンジン等の振動発生体側の取付用ブラケット等の部材(9)に対し取り付け固定して使用する。この使用において、振動発生体の振動によって、上側取付金具(2)に上下方向の大変位が生じた時には、一部を切欠した略筒形をなすストッパ金具(8)のストッパ部(81)に対して、上側取付金具(2)のストッパ用フランジ(22)または前記振動発生体側の部材(9)がストッパゴム部(15)を介して弾力的に当接することで、大きな衝撃を生じさせることなくストッパ作用を果たすことができる。
【0029】
特に、この防振装置の場合は、前記ストッパ金具(8)が一部を切欠いた略筒形をなしているため、ストッパ金具が防振基体(3)の全周を覆う通常の筒形をなすものに比して大幅に軽量化できる。しかも、その切欠部(83)をストッパゴム部(15)と一体の遮熱用ゴム部(17)により塞いでいるため、外観的な体裁がよくて、かつ他部品の輻射熱や熱気を遮断でき、ストッパ金具(8)内の防振基体(3)を良好に保護でき、良好な遮熱効果を発揮できる。
【0030】
さらに、前記遮熱用ゴム膜部(17)の略中央部に薄膜部分(19)を形成したことにより、ストッパゴム部(15)および遮熱用ゴム部(17)をストッパ金具(8)と一体に加硫成形する場合の、前記ゴム膜部(15)の加硫収縮による形状や寸法変化を前記薄膜部分(19)により吸収でき、加硫条件に左右されることなく成形できる。例えば、図4のように、加硫前の形状において、加硫成形後の収縮を考慮して、遮熱用ゴム膜部(17)に収縮代(20)を持たせておくことにより、加硫成形後の形状をストッパゴム部(15)と略同じ形状にでき、正確に成形できることになる。
【0031】
さらに、前記薄膜部分(19)を形成することにより、ゴム膜部(17)に対する外部からの干渉をこの薄膜部分(19)で和らげるクッション部として機能し、ゴム膜部(17)の捲れ、破れ防止効果を発揮できる。その上、仮に薄膜部分(19)が破れてもゴム膜部(17)全体の保形、遮熱性能には殆ど影響を与えない。
【0032】
なお、防振装置の内部機構や全体構成については、上記した実施例のものには限らず、他の構造の防振装置にストッパ機構を備えているものにおいて、同様に実施可能である。
【0033】
【発明の効果】
上記したように本発明の防振装置によれば、支持側と振動発生体側とに取付けられる本体金具と、上側取付金具と、両金具間に介設される防振基体とを備える防振装置で、上下方向の大変位に対するストッパ作用を果たすストッパ金具を備えたものにおいて、このストッパ金具を一部を切欠した形状をなすことにより、その軽量化、ひいては防振装置の軽量化を図ることができる。しかも、前記切欠部をストッパゴム部と一体の遮熱用ゴム膜部で塞いで、他部品からの輻射熱を遮断するようにしたので、良好な遮熱効果を発揮でき、内部の防振基体を良好に保護できる。
【0034】
さらに、前記遮熱用ゴム膜部に薄膜部分を形成した場合には、加硫収縮による形状や寸法変化、さらには外力による形状変化に対して容易に対応でき、所定の形状に正確に成形でき、以て軽量でかつ遮熱性に優れる防振装置を容易にかつ安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の液封入式防振装置の概略斜視図である。
【図2】同上の装置の縦断面図である。
【図3】図1のX−X線の横断面図である。
【図4】同上の加硫前の形状を示す横断面図である。
【符号の説明】
(1) 本体金具
(2) 上側取付金具
(21) 軸部分
(22) ストッパ用フランジ
(3) 防振基体
(4) ダイヤフラム
(5) 液封入室
(5a)(5b) 液室
(6) オリフィス
(7) 仕切部材
(8) ストッパ金具
(81) ストッパ部
(82) 側板部
(83) 切欠部
(9) 振動発生体側の部材
(15) ストッパゴム部
(17) 遮熱用ゴム膜部
(17a)(17b) 左右両側部分
(18) スカート部
(19) 薄膜部分

Claims (6)

  1. 筒状胴部を有する本体金具の上端開口部と、振動発生体側に連結される上側取付金具とが、ゴム弾性体よりなる防振基体を介して結合され、前記本体金具には、一部を切欠した略筒形をなしかつ防振基体の外方を上方に延びるストッパ金具が連接され、該ストッパ金具の上端部がストッパ部として内向きに折曲形成され、前記上側取付金具の上下方向の大変位に対するストッパ作用を果たすように設けられた防振装置において、
    前記ストッパ金具にはストッパ部上面から側板外面に渡ってストッパゴム部が加硫成形により装着されるとともに、前記ストッパ金具における前記切欠部を塞ぐ遮熱用ゴム膜部が該ストッパゴム部と一体に加硫成形されてなることを特徴とする防振装置。
  2. 前記ストッパ金具は、全周の略1/3〜1/4周の範囲が切欠されており、前記遮熱用ゴム膜部がストッパゴム部と略同じ曲率を持つ形状で該切欠部を塞ぐように形成されてなる請求項1に記載の防振装置。
  3. 前記遮熱用ゴム膜部の周方向の略中央部に、左右両側部分より薄肉の薄膜部分が縦方向に連続して形成されてなる請求項1または2に記載の防振装置。
  4. 前記薄膜部分は、その周方向幅がゴム膜部の周方向幅に対して1/3以下、厚みがゴム膜部の他部分の厚みの1/2以下である請求項3に記載の防振装置。
  5. 前記上側取付金具は防振基体の上面より上で外方に張り出したストッパ用フランジを有し、前記ストッパ金具のストッパ部が、前記フランジとその上方に取付け固定される振動発生体側の部材との間に挿入配置されて、前記上側取付金具の上下方向の大変位に対してストッパ作用を果たすように設けられてなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の防振装置。
  6. 前記本体金具の下部側に前記防振基体と対向してゴム膜よりなるダイヤフラムが配され、防振基体とダイヤフラムとの間の内室が液封入室とされ、この液封入室が仕切部材により防振基体側とダイヤフラム側との二つの液室に仕切り構成され、両液室がオリフィスにより連通せしめられてなる請求項1〜5のいずれか1項に記載の防振装置。
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