JP3444809B2 - 防振支承体用遮熱装置 - Google Patents

防振支承体用遮熱装置

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JP3444809B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のエンジン
などの振動発生体を車体側に防振的に支承する防振支承
体における遮熱装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】近年の自動車のエンジンルーム内は、省ス
ペース化に伴い各機能部品同士が接近した状態で配列さ
れている。このようなエンジンルームにおいて、エンジ
ンを車体に防振的に支承する防振支承体は、エンジン側
ブラケットに取り付けられる第1の取付金具と、車体側
に取り付けられる第2の取付金具と、両取付金具の間に
介在された防振基体とを備えている。しかし、ゴム状弾
性体からなる防振基体が外部に露出された状態となって
いるため、エンジン側のエキゾーストマニホールド等か
らの輻射熱に曝されることになる。そのため、輻射熱に
よる防振基体の熱劣化を防止する遮熱装置の存在が重要
になってくる。
【0003】従来の遮熱装置(ヒートインシュレータ)
は、エンジン側ブラケットと防振支承体との間にアルミ
溶融メッキ鋼板製の遮熱板を介在固定させて、防振基体
への輻射熱を遮る役目を担っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アルミ
溶融鋼板製の遮熱板では、大きい防振基体のすべてを覆
うには、それ自体の重量が大きくなり、近年の自動車の
軽量化の要求を満足しなくなるばかりか、金属製の遮熱
板自体が振動し、所望の振動特性が得られなくなるとい
った難点があった。
【0005】この問題点を解決するため、防振基体のエ
ンジン側に一体成形された大変位規制用ストッパゴムを
側方へ大きく張り出し、エンジン側からの輻射熱をスト
ッパゴム等により遮断する手法が考えられるが、このよ
うな構成では、ストッパ金具の形状に規制されて、遮熱
手段としての自由な形状を採用することができないばか
りか、本来のストッパ機能に左右されて耐油性に優れた
ゴム材料を使用することができないといった難点があっ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題に鑑
み、鋼板製の遮熱板や防振基体と一体のストッパ部品に
より遮熱手段を兼用させるのを避け、防振支承体とは別
体のゴム又は樹脂製の膜状の遮熱カバーで防振基体を覆
うようにして、軽量かつ安価で、かつストッパ機能に左
右されることがなく、耐熱性及び耐油性に優れた材料を
使用できる遮熱装置を提供するものである。
【0007】すなわち、本発明は、防振基体を覆う遮熱
カバーをゴム又は樹脂製とし、さらに膜状に形成したも
のを採用することで、軽量化を図り、かつ防振基体の振
動絶縁機能に影響を与えないように、防振基体と間隔を
おいて配置する構成を採用したものである。
【0008】この場合の遮熱カバーは、外部に露出する
防振基体を覆う形状ならば、いかなる形状であってもよ
いが、通常、防振基体は、側方に露出した形態となって
いるため、防振基体の側方をも覆い得る傘状又は逆椀状
の形態が望ましい。さらに、膜状に形成されているが故
に、形状安定性を確保して防振基体に影響を与えない形
状として、第1の取付金具側から第2の取付金具側に向
けて拡がる複数の段部が形成された傘状又は椀状の構成
が好適である。
【0009】このような段差形状とした場合、膜剛性を
高めることができるばかりか、エンジン側から滴下した
オイルのガイド溝としても機能することになる。すなわ
ち、遮熱カバーに段差部がない場合、エンジン側から滴
下したオイルが遮熱カバーの斜面に沿って第1の取付金
具側から防振基体側に流れるおそれがあるが、段差部を
設けることにより、滴下するオイルが段差部で受け止め
られ、段差面に沿って周方向に流れ、段差面の延長上に
排出され、防振基体へのオイルの滴下を防止できること
になる。特に、遮熱カバーが防振支承体に合わせてわず
かに傾斜した状態で設置される場合、段差部に沿って周
方向に流れたオイルは防振基体から離れた側方に流れる
ことになり、防振基体へのオイルの滴下を有効に防止で
きる。さらに、膜剛性を高めて形状安定化を図るには、
段差部を繋ぐリブを一体的に付設する態様が望ましい。
【0010】また、FR(フロントエンジン・リヤドラ
イブ)車等の防振支承体においては、防振基体の大変位
規制用のストッパ機構(スタビライザー機構)が設けら
れており、このストッパ機構として、第2の取付金具側
から外周方向に突出するストッパゴムと、基部が第1の
取付金具に取り付けられ、先端部がストッパゴムとの間
で間隔をおいてストッパゴムを囲むように配置されたス
トッパ金具とから構成されている。このストッパ金具
は、防振基体の側方露出部分の一部を覆い遮熱機能を有
しているため、このストッパ金具を遮熱部材の一部と
し、残りの部分を遮熱カバーで覆うように形状を設定す
ることもできる。例えば、遮熱カバーを半傘状又は半椀
状に形成することも可能である。
【0011】この場合、遮熱カバーをストッパ金具に何
らかの手段を講じて取り付け、これらを一体化して防振
支承体に取り付ける方が組立作業も容易に行える。遮熱
カバーをストッパ金具に取り付ける手段としては、膜状
カバー部と一体成形されたプレート金具を利用する手法
や、遮熱カバーをゴム又は樹脂単体から構成し、遮熱カ
バーと一体又は別体の固定具を用いてストッパ金具に固
定する手法や、さらには、遮熱カバーをストッパ金具と
一体成形する手法のいずれをも採用可能である。
【0012】プレート付きの遮熱カバーの場合、ストッ
パ金具を防振支承体に位置決め固定する手段、例えば、
ストッパ金具を位置決め固定するための第1の取付金具
側の取付ボルト及び位置決めピンを利用して、この取付
ボルト及び位置決めピンにプレート金具を貫通固定する
手法が採用可能である。なお、膜状カバー部とプレート
金具との一体成形は、カバー部がゴムの場合は加硫接
着、樹脂の場合はインサート成形などで行えばよい。
【0013】ゴム又は樹脂単体の遮熱カバーをストッパ
金具に固定する場合の固定具としては、ストッパ金具に
形成された貫通孔に係合する、カバー部一体成形の突起
ピンや、別部品のリベットやファスナー等が例示でき
る。
【0014】なお、膜状の遮熱カバーとしては、成形型
で予め所望の形状に成形したもの以外に、ストッパ金具
への取付時に切断又は折り曲げ可能な板状樹脂等をも含
むものである。
【0015】また、遮熱カバーを構成するゴム又は樹脂
は、耐熱性のあるものであればその材質を問わないが、
例えば、ゴムの場合、CR(クロロプレンゴム)、EP
DM(エチレンプロピレンゴム)、耐熱NR(天然ゴ
ム)が挙げられ、樹脂としては熱可塑性樹脂(例えばP
ET)や熱可塑性エラストマー(TPE)が挙げられ
る。さらに、遮熱カバーは、エンジン側から滴下するオ
イルに対応して耐熱性と共に耐油性を有するゴム又は樹
脂を採用する方が望ましい。
【0016】なお、防振支承体は、防振基体が外部に露
出するものならば、いかなる構造のものであってもよい
が、振動減衰性能が高い液封入式のものに適用すれば、
特に好適である。
【0017】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]図1は本発
明の第1の実施の形態を示す防振支承体の断面図、図2
は同じくその平面図、図3は同じくその正面図、図4は
同じくその側面断面図である。図示のごとく、本実施の
形態における遮熱装置1は、自動車のエンジンを車体に
防振的に支承する防振支承体2に設けられたものであ
る。
【0018】まず、防振支承体2の構成について説明す
ると、この防振支承体2は、液封入式のものであって、
エンジン側ブラケットに取り付けられる上側の第1取付
金具3と、車体側に取り付けられる下側の第2取付金具
4と、これら取付金具3、4の間に介在され両者を加硫
接着する防振基体5と、この防振基体5に対向して第2
の取付金具4側に配置されたダイヤフラム(図示せず)
との間に形成された液室6と備え、この液室6を主液室
と副液室とに仕切る仕切体(図示せず)に主液室と副液
室とを連通するオリフィス(図示せず)を形成し、この
オリフィスによる両液室の液流動効果による振動減衰機
能と、防振基体による振動絶縁機能とを発揮するように
なっている。
【0019】第1の取付金具3は、平板状に形成され、
その中央に上方へ突出してエンジン側ブラケットに取り
付けられる取付ボルト9と後述するストッパ金具の位置
決めピン10が固設されている。第2の取付金具4は、
車体側に取り付ける取付ボルト11が固設された有底筒
状部12と、この筒状部12にかしめ締結される筒状胴
部13とから上側開放の容器状に形成され、両者のかし
め部14でダイヤフラム及び仕切体を固定するようにな
っている。防振基体5は、ゴム状弾性体が傘状に形成さ
れて第1の取付金具3と第2の取付金具4の筒状胴部1
3を加硫接着するようになっている。
【0020】前記防振支承体2には、防振基体5の大変
位吸収用ストッパ機構(スタビライザー機構)15が設
けられている。このストッパ機構15は、エンジンルー
ム内の省スペース化の関係から防振支承体2の外周方向
の一部分で防振基体5の大変位を吸収するものであり、
第2の取付金具4側に形成されたストッパ部16と、第
1の取付金具3側に配されたストッパ金具17とを備え
ている。
【0021】ストッパ部16は、前記筒状胴部13の上
端外周の一部が外側に張り出されて形成されたフランジ
19と、このフランジ19の外端の下側において斜め方
向に配置された補強金具20と、フランジ19及び補強
金具20を囲むように防振基体5側から延設されたスト
ッパゴム部21とから構成されている。
【0022】ストッパ金具17は、一枚の金属板材(た
とえば、アルミ溶融メッキ鋼板)がプレス加工などによ
り折り曲げ形成されてなるものであって、平板状の基部
23と、その外端側から張り出してストッパゴム部16
を囲むように配され、ストッパゴム部16の上下方向に
おける一定以上の変位を規制する第1の規制部24と、
基部23及び第1の規制部24の側方から折り曲げられ
ストッパゴム部16の側方における一定以上の変位を規
制する第2の規制部25とから構成されている。そし
て、第2の規制部の下端には側方フランジ部26が外方
へ折り曲げられ形成されている。
【0023】また、基部23には、取付ボルト9を貫通
する長孔27と、位置決めピン10に貫通保持される位
置決め孔28とが形成され、基部23を取付ボルト9と
位置決めピン10に貫通保持することにより、ストッパ
金具17の位置決め固定が行われている。
【0024】このストッパ金具17は、防振基体5の一
部を覆いエンジン等からの輻射熱を遮る機能もあるた
め、遮熱装置1の一構成部品としても機能することにな
る。防振基体5のストッパ金具17で覆われた部分以外
の残りの部分は、膜状の遮熱カバー30で覆われてい
る。すなわち、本実施の形態の遮熱装置1は、ストッパ
金具17と、遮熱カバー30とから構成されている。
【0025】この遮熱カバー30は、ストッパ金具17
の基部の平坦な上面に取り付けられるプレート金具31
と、このプレート金具31の外周部に加硫接着されて一
体成形され防振基体5の周囲を覆うように防振基体5と
間隔をおいて配置された膜状のカバー部32とを備えて
いる。
【0026】プレート金具31は、金属製の板材からな
り、取付ボルト9及び位置決めピン10を貫通する孔3
4、35が形成され、取付ボルト9を挟んでストッパ金
具17の第1の規制部24と反対側に大きく張り出した
形状とされ、このプレート金具31により、遮熱カバー
30の位置決めがなされている。このプレート金具31
の第1規制部24側を除く3方向の外周部には剛性を持
たすための立ち上がりフランジが折り曲げ形成され、そ
のフランジ面にはカバー部30のゴムを加硫成形する際
にゴムを侵入固着させるための侵入孔49が形成されて
いる。
【0027】カバー部32は、ストッパ金具17の規制
部24、25を避けて防振基体5を間隔をおいて覆い、
エキゾーストマニホールド等の輻射熱から防振基体5を
遮蔽するものであって、耐熱性及び耐油性を有するゴ
ム、例えばCRから構成されている。そして、カバー部
32は、前記プレート金具31の周縁に加硫接着された
天部32aと、該天部から垂下し防振基体5と間隔をお
いて、その側方を覆う側方部32bとを備え、側方部に
おいては、剛性を確保して形状を安定化させるために、
また滴下したオイルのガイド溝となるように、上方から
下方に向けて階段状に拡がる略半逆椀状に形成されると
共に、各段差部36を繋ぐゴム状のリブ37によって補
強されている。
【0028】カバー部32の側方において、段差部36
の裏面よりも下側には、中心側(取付ボルト9側)に突
出するゴム状突起39が一体形成され、この突起39と
段差部36の裏面36aとでストッパ金具17の側方フ
ランジ部26を挟み込むようにして、遮熱カバー30の
さらなる形状の安定化を図っている。
【0029】このような構成においては、膜状の遮熱カ
バー30とストッパ金具17とで防振基体5の全周囲を
覆う構成となっているため、他の部品からの輻射熱を遮
断することが可能となる。また、ゴム状カバー部32に
はストッパ機能が設定されていないため、エンジンルー
ムのスペースに応じた自由な形状設定が可能なるばかり
か、耐熱性、耐油性に優れたゴム材料、例えば、CR、
EPDM、耐熱NR等を選択できる。また、遮熱カバー
30は、階段状に形成されて剛性を確保しているのみな
らず、その段差部36により、上方から滴下するオイル
を受け止め、これを段差面に沿って周方向に流して防振
基体5から離れた側方へ流下させることができるので、
防振基体5へのオイルの滴下を防止することができる。
【0030】なお、ゴム状カバー部32にはストッパ機
能が設定されていないため、プレート金具31の加硫前
処理も強固な接着力を必要とせず、従来の接着剤塗布な
どの処理だけでなく、予め金具31に防錆メッキ、カチ
オン電着塗装等を施しておくだけでよい。
【0031】[第2の実施の形態]図5は第2の実施の
形態を示す正面図、図6は同じくその側面断面図であ
る。この実施の形態の遮熱装置1は、遮熱カバー30と
して、第1の実施の形態における位置決め用のプレート
金具31の代わりに、ゴム又は樹脂単体から膜状に構成
し、遮熱カバー30と一体成形された固定具としての突
起ピンによりストッパ金具に固定したものである。その
他の構成は上記第1の実施の形態と同様である。
【0032】すなわち、遮熱カバー30は、ストッパ金
具17の基部23の内端側を覆い、かつ第1の取付金具
3の上方を覆う天部40と、滴下したオイルのガイド溝
と膜剛性を確保するために、上方から下方に向けて階段
状に拡がる略半逆椀状とされると共に、各段差部36を
繋ぐゴム状のリブ37によって補強された側方部41と
がゴムにより一体成形されている。
【0033】この遮熱カバー30の段差部36の裏面に
は固定具としての複数の突起ピン42が下方に突出一体
成形され、この突起ピン42がストッパ金具17の側方
フランジ部26に形成された貫通孔43に差込係合さ
れ、遮熱カバー30の位置ずれが防止されている。
【0034】このような構成においては、第1の実施の
形態と同様な効果を奏すると共に、第1の実施の形態の
ように位置決め用のプレート金具が不要となり、成形が
容易となる利点を有している。
【0035】[第3の実施の形態]図7は第3の実施の
形態を示す正面図で、この実施の形態では、第2の実施
の形態のゴム成形の遮熱カバーに代わり、PET等の樹
脂平板を折り曲げによって組立て、別部品の固定具によ
りストッパ金具17に固定したものである。
【0036】すなわち、遮熱カバー30は、PET等の
樹脂平板から構成し、第1の取付金具3及び防振基体5
の側方を覆う所望の展開形状に切断した後、固定具とし
ての別部品である硬質樹脂製の突起ピン47で、ストッ
パ金具17の側方フランジ部26に形成された貫通孔4
3に止着するようにしたものである。
【0037】このような構成においては、上記第1の実
施の形態と同様な効果を奏すると共に、遮熱カバー30
として板状部材を折り曲げて使用するため、遮熱カバー
30の成形に金型が不要となる利点を有している。
【0038】[第4の実施の形態]図8は第4の実施の
形態を示す斜視図であるが、この実施の形態は、上記第
3の実施の形態と同様に別部品の固定具(リベット)4
7を用いて遮熱カバー30をストッパ金具17の側面に
止着したもので、第3の実施の形態と同様な効果を奏す
るものである。
【0039】[第5の実施の形態]図9は第5の実施の
形態を示す正面図、図10は同じくその側面断面図であ
る。上記第1〜第4の実施の形態では、遮熱カバー30
をストッパ金具17に後付けする例を示したが、この実
施の形態は、遮熱カバー30をストッパ金具17に一体
成形したものである。
【0040】すなわち、遮熱カバー30は、ストッパ金
具17の基部23の周縁及び側方フランジ部26の端縁
に加硫接着されたもので、第1の取付金具3の上方を覆
う天部40と、滴下したオイルのガイド溝と膜剛性を確
保するために、上方から下方に向けて階段状に拡がる半
逆椀状とされると共に、各段差部36を繋ぐゴム状のリ
ブ37によって補強された側方部41とがゴムにより一
体成形されたものである。
【0041】このような構成においては、遮熱カバー3
0とストッパ金具17の接着力は、ストッパゴムほどの
接着力を必要としないので、一体加硫の場合でも接着剤
塗布工程前の金具処理も自由に選択可能となり、信頼性
のある遮熱装置を提供できる。例えば、遮熱カバー30
とストッパ金具17との接着面積が確保できれば、スト
ッパ金具17の側方フランジ部26の加硫前処理も強固
な接着力が必要なくなることから、防錆処理用のカチオ
ン電着塗装をしたままで両者を接合することもできる。
【0042】なお、上記実施の形態では、ストッパ金具
17の端縁に遮熱カバー30を加硫接着したが、ストッ
パ金具17の板面に加硫接着する態様も採用可能であ
る。また、加硫接着力を増大するために、ストッパ金具
の側方フランジ部に遮熱カバーのゴム侵入孔を形成した
構成を採用してもよい。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、防振支承体の外部に露出する防振基体の周囲に
ゴム又は樹脂製の膜状遮熱カバーを設けたので、軽量か
つ安価な部品で、他の部品からの輻射熱を有効に遮断で
きる上、ストッパ機能に左右されることがないので、耐
熱性及び耐油性に優れた材料を使用できる利点を有して
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す防振支承体の
断面図
【図2】同じくその平面図
【図3】同じくその正面図
【図4】同じくその側面断面図
【図5】第2の実施の形態を示す正面図
【図6】同じくその側面断面図
【図7】第3の実施の形態を示す正面図
【図8】第4の実施の形態を示す斜視図
【図9】第5の実施の形態を示す正面図
【図10】同じくその側面断面図
【符号の説明】
1 遮熱装置 2 防振支承体 3 第1の取付金具 4 第2の取付金具 5 防振基体 17 ストッパ金具 23 基部 24 第1の規制部 25 第2の規制部 26 フランジ部 30 遮熱カバー 31 プレート金具 36 段部 37 リブ 42 突起ピン 47 リベット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−83273(JP,A) 実開 昭64−12947(JP,U) 実開 平2−34843(JP,U) 実開 平5−71491(JP,U) 実開 昭64−20548(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 13/00 - 13/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン側ブラケットに取り付けられる第
    1の取付金具と、車体側に取り付けられる第2の取付金
    具との間に外部に露出する防振基体が介在され、前記防
    振基体の外周方向の一部分でその大変位を規制するスト
    ッパ機構が設けられ、該ストッパ機構は、前記第2の取
    付金具側の一部分から外周方向に突出するストッパ部
    と、基部が前記第1の取付金具に取り付けられ、先端部
    が前記ストッパ部との間で間隔をおいて該ストッパ部を
    囲むように配置されたストッパ金具とから構成された防
    振支承体において、 前記ストッパ金具が前記防振基体の側方露出部分の一部
    を覆う遮熱部材の一部をなし、前記防振基体のストッパ
    金具で覆われた部分以外の残部を覆うように前記防振基
    体と間隔をおいて防振基体と別体の膜状遮熱カバーが設
    けられ、前記遮熱カバーは、前記ストッパ金具の基部に取り付け
    られたプレート金具と、該プレート金具の外周部に一体
    成形され防振基体の周囲を覆い第1の取付金具側から第
    2の取付金具側に向けて拡がる階段状の側方部を有する
    ゴム又は樹脂製のカバー部とを備え、前記側方部の段部
    同士を繋ぐリブが一体形成され、前記側方部の段部の裏
    面よりも下側に、中心側に突出するゴム状突起が一体形
    成され、該突起と前記段部の裏面とで前記ストッパ金具
    の側方フランジ部を挟み込むように構成されたことを特
    徴とする防振支承体用遮熱装置。
  2. 【請求項2】前記遮熱カバーのゴム又は樹脂部が耐油性
    ゴム又は樹脂で構成された請求項1に記載の遮熱装置。
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