JP3240328B2 - 液封入式防振装置 - Google Patents

液封入式防振装置

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JP3240328B2 JP29885097A JP29885097A JP3240328B2 JP 3240328 B2 JP3240328 B2 JP 3240328B2 JP 29885097 A JP29885097 A JP 29885097A JP 29885097 A JP29885097 A JP 29885097A JP 3240328 B2 JP3240328 B2 JP 3240328B2
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幸夫 高島
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Toyo Tire Corp
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Toyota Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、主として自動車のエンジン等の
振動発生体を防振的に支承するのに使用される液封入式
防振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】自動車エ
ンジン等の振動発生体を、その振動を車体へ伝達させな
いように支承するマウントとして、液封入式の防振装置
が知られている。この液封入式防振装置としては、例え
ば図5のようなものがあり、支持側に取付けられる筒状
の本体金具(101)と振動発生体側に連結される上側
金具(103)とを、これらに加硫接着された厚肉のゴ
ム弾性体からなる防振基体(102)を介して結合して
なり、本体金具(101)の内部に防振基体(102)
と対向するゴム膜よりなるダイヤフラム(104)を配
して、その内室を液封入室(105)として形成すると
ともに、この液封入室(105)を仕切部材(107)
により二つの液室(105a)(105b)に仕切り構
成し、両液室(105a)(105b)を仕切部材(1
07)の外周部に形成されたオリフィス(106)によ
り連通させて、オリフィス(106)による両室間の液
流動効果と防振基体(102)の防振効果により、振動
減衰機能と振動絶縁機能を果すようになっている。
【0003】そして、前記の防振装置の上側金具(10
3)には、エンジン等の振動発生体に連結されるブラケ
ット(112)を固定するための取付ボルト(113)
が突設され、この取付ボルト(113)に対しブラケッ
ト(112)が固定されると同時に、上下方向の大変位
を抑制するためのスタビライザ(118)が固定されて
おり、このスタビライザ(118)の一部と、防振基体
(102)の一部の張出し部(111)とを上下方向の
ストッパーとして構成している。
【0004】しかしながら、前記構造の液封入式防振装
置においては、一つの取付ボルト(113)に対してブ
ラケット(112)とスタビライザ(118)とを同時
にナット等の締結手段により締結固定するものであるた
めに、その組立て作業が複雑になり、相当の時間を要す
るという問題があった。
【0005】なお、この種の防振装置の軽量化と組立作
業の簡略化を図るために、振動発生体に連結されるブラ
ケットと、防振基体の一部に設けられた張出し部に対し
て当接することでストッパ作用を果すスタビライザとを
鋳造物により一体に形成しておいて、これを防振基体上
面に固着された上側金具に対して取付け固定することが
提案されている(例えば、特開平7−301280
号)。
【0006】この場合、スタビライザと一体のブラケッ
ト金具を、防振基体に加硫接着された上側金具に対して
取付ける場合に、スタビライザの位置が防振基体の一部
の張出し部に位置合せする必要がある等、組立て作業か
面倒なものになっている。またこのスタビライザと防振
基体の一部の張出し部とよりなるストッパでは、その支
持強度が十分でなく、大変位時にストッパ抜けが生じる
おそれもある。
【0007】本発明は、上記に鑑み、製造上の加硫およ
び結合作業等の組立て工程のさらなる改善と、信頼性を
高め、特に耐熱性と耐久性の向上を図るためになしたも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】請求項1の発
明は、筒状胴部を有する本体金具の上側の開口部と、エ
ンジン等の振動発生体側に連結されるブラケット金具と
を、ゴム弾性体からなる防振基体を介して結合し、本体
金具の下部側に防振基体と対向して仕切部材とゴム膜か
らなるダイヤフラムとを配し、防振基体とダイヤフラム
の間の内室を、オリフィスにより連通する二つの液室に
仕切り構成した液封入室とし、ダイヤフラムの外側に空
気室を形成してなる液封入式防振装置であって、上記の
課題を解決する手段として、前記防振基体の中央部に、
フランジ状の上面部を有する断面凹形状をなすインナー
金具を加硫接着手段により固定し、前記ブラケット金具
は、その下端部に、上下方向に所要間隔を有して2つの
ストッパ用フランジ部が一体に形成され、下側のフラン
ジ部が前記インナー金具のフランジ状の上面部に対しそ
の周縁部のかしめ手段により固定され、また、一部を切
欠いた環形をなしかつ上端部をストッパ部として内側に
折曲形成してなるストッパ金具が、その下端部のかしめ
手段により本体金具の上端部に取着され、該ストッパ金
具の前記ストッパ部が前記2つのフランジ部の間に挿入
配置されてなることを特徴とする。
【0009】前記の防振装置において、前記本体金具が
上下に開口する筒状をなす場合、この本体金具の上側開
口部に防振基体を加硫接着手段により結合し、また本体
金具の下側開口部に、前記防振基体と対向する仕切部材
およびダイヤフラムと共に取付金具をかしめ手段により
取着して、ダイヤフラムとの間に空気室を形成すること
ができる。
【0010】また前記の防振装置において、前記本体金
具が上方に開口する有底筒状をなす場合、この本体金具
の上側開口部に防振基体をかしめ手段により取着し、本
体金具内の下側に、前記防振基体と対向する仕切部材と
ゴム膜からなるダイヤフラムとを配して、ダイヤフラム
と本体金具の底部との間に空気室を形成することができ
る。
【0011】前記の液封入式防振装置は、本体金具の下
端部に取着した取付金具、あるいは有底筒状の本体金具
の底部をシャーシ等の支持側に取付け固定し、上部のブ
ラケット金具をエンジン等の振動発生体側に連結固定し
て使用する。
【0012】この際、本体金具の上端部にかしめ手段に
より固定されたストッパ金具のストッパ部が、ブラケッ
ト金具と一体に形成された上下2つのフランジ部の間に
挿入配置されているため、振動発生体の振動によるブラ
ケット金具の上下方向の大変位時には、ストッパ金具上
端のストッパ部に、2つのフランジ部が各々当接するこ
とによりストッパ作用を果し、それ以上の大変位を抑制
する。しかも前記ストッパ金具は、一部を切り欠いた環
形をなしており、比較的広い範囲でフランジ部と当接し
てストッパ作用を果すので、十分な支持力を確保でき
る。
【0013】また、いずれの場合も、ブラケット金具の
下側のフランジ部がインナー金具の上面部に対しかしめ
手段で固定されて、インナー金具の内部空間に空気が閉
じ込められているために、ブラケット金具の側から防振
基体側への熱伝導を遮断する役目を果し、耐熱性も良好
に保持される。特に請求項4のように、インナー金具の
内部空間が、ブラケット金具の上側フランジ部上面に開
口する貫通孔により外気と連通せしめられている場合、
該空間の空気流通によりさらに耐熱性が良好になる。
【0014】さらに、前記ストッパ用の上下二つのフラ
ンジ部がブラケット金具に一体に形成されており、した
がって、この下側のフランジ部を防振基体に加硫接着さ
れたインナー金具に対し、かしめ手段により固定するこ
とにより、強固に取付けることができる。またそのた
め、防振装置より大きいブラケットを直接加硫金型へ入
れる必要がなく、金型への位置決めも簡単にでき、さら
に加硫取りの個数も増やすことができる。
【0015】またストッパ金具は、一部を切欠いた環形
をなしているために、前記のように、ブラケット金具を
固定した後で、側方より組込んで、かしめ手段により固
定することができ、組立て容易である。特に請求項3の
発明の場合、本体金具外周のかしめ部分が1個所で済
み、さらに組立てが容易になる。
【0016】請求項4の発明は、前記の発明の液封入式
防振装置において、本体金具の上端部がフランジ状に外
側に延設されるとともに、その略2/3〜3/4周の部
分が短縁部として形成され、これに対応して略2/3〜
3/4周の環形に形成されたストッパ金具の下端部が、
前記短縁部に対しかしめ手段により固定されてなること
を特徴とする。
【0017】この場合、ストッパ金具が略2/3〜3/
4周の環形をなすために、比較的広い範囲でフランジ部
と当接して十分な支持力を持ったストッパ作用を果すば
かりか、ストッパ金具をかしめ手段で固定する場合の位
置決めが容易であって、しかもかしめ固定部分が径方向
に過度に突出することがない。
【0018】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基いて説明する。
【0019】図1は本発明の第1の実施例を示してい
る。
【0020】図において、(1)は上部がテーパ状をな
す胴部を有しかつ上端部に外向きのフランジ状縁部(1
a)を有する上下に開口した筒状の本体金具であり、テ
ーパ状をなす上側開口部にゴム弾性体からなる厚肉の防
振基体(2)が加硫接着手段により一体に固着されてい
る。(3)はフランジ状の上面部(3a)を残すように
中央部をカップ状に凹設してなる断面略凹形のインナー
金具であり、前記防振基体(2)の軸心部に前記カップ
状凹設部(3b)が埋設されて、その外周面および上面
部の下面が防振基体(2)と加硫接着されている。この
インナー金具(3)の上面部(3a)の外周端部は後述
するブラケット金具のかしめ部として延設されている。
【0021】(4)は本体金具(1)の下側開口部に防
振基体(2)と対向してシール状態に取着されたゴム膜
からなるダイヤフラムであり、このダイヤフラム(4)
と前記防振基体(2)との間の内室が液封入室(5)と
して形成されている。本体金具(1)の内周には、外周
にオリフィス(6)を有する仕切部材(7)が、防振基
体(2)と一体の筒状のシール用ゴム部(8)を介して
液密に嵌着されており、前記液封入室(5)が前記オリ
フィス(6)により連通する上下2つの液室(5a)
(5b)に仕切り構成されている。仕切部材(7)とし
ては、図のように板状体からの絞り加工により形成した
もののほか、鋳造物や成形体を用いることもできる。
【0022】また前記ダイヤフラム(4)の下方には、
取付ボルト(9)が下向きに突設された取付金具(1
0)がかしめ締結手段により取着されて、ダイヤフラム
(4)と取付金具(10)の間に空気室(11)が形成
されている。図の場合、前記仕切部材(7)の外周部、
および前記ダイヤフラム(4)の外周部に加硫接着され
た補強金具(4a)とが前記取付金具(10)と共に本
体金具(1)の下端部にかしめ締結されている。なお前
記空気室(11)は外気に連通させておくことも、気密
に保持しておくこともできる。
【0023】(12)はエンジン等の振動発生体側にボ
ルト等による締結手段により連結されるブラケット金具
で、アルミ等の金属の鋳造により形成されてなる。この
ブラケット金具(12)は、ブラケット部の下端部に、
上下2つのストッパ用フランジ部(13)(14)が、
これより径小の頚部(15)による所定の間隔を存して
上下2段に一体に形成されている。そして下側のフラン
ジ部(14)が前記インナー金具(3)の上面部(3
a)に当接した状態でその外周端部のかしめ手段により
固定されている。これにより本体金具(1)とブラケッ
ト金具(12)とは防振基体(2)およびインナー金具
(3)を介して結合されている。
【0024】前記ようにブラケット金具(12)が固定
されることにより、インナー金具(3)の内部空間(1
6)によってブラケット金具(12)から防振基体
(2)への熱伝導を遮断する役目を果しているが、図示
する実施例の場合は、前記ブラケット金具(12)の上
側フランジ部(13)の上面に開口する貫通孔(17)
により、前記内部空間(16)を外気と連通せしめてい
る。これにより、前記内部空間(16)の空気流通によ
って、ブラケット金具(12)から防振基体(2)側へ
の熱伝導の遮断の効果を高め、耐熱性をさらによくして
いる。
【0025】(18)は円環の一部を切り欠いた環形を
なすとともに、上端部をストッパ部(19)として内向
きに折曲形成してなるストッパ金具であり、その下端部
(18a)が本体金具(1)上端のフランジ状縁部(1
a)に対しかしめ手段により締結固定されて、該ストッ
パ金具(18)の前記ストッパ部(19)が前記2つの
フランジ部(13)(14)の間に挿入配置されてい
る。これにより、上下方向の大変位時にフランジ部(1
3)(14)がストッパ部(19)に当接してストッパ
作用を果すようになっている。(19a)はストッパ用ゴ
ム部である。
【0026】特に前記ストッパ金具(18)の一部を切
り欠いた環形をなすものとしては、防振装置の本体部分
に対して側方より組合せることが可能な範囲で、できる
だけ円周方向に長い環形をなすもの、例えば図3に示す
ように、略2/3〜3/4周(例えば略3/4周)の環
形をなすものが好適で、これによって、防振装置の本体
部分に対して側方より組合せることが可能で、その下端
部(18a)を本体金具(1)のフランジ状縁部(1a)
に対して容易にかしめ締結でき、組立作業が容易に行な
えるとともに、かしめ締結範囲も大きくなる。
【0027】また前記の本体金具(1)のフランジ状縁
部(1a)は、ストッパ金具(18)の環形に対応し
て、例えば略3/4周の部分が他よりやや短かく形成さ
れ、この短径部分に対して、前記ストッパ金具(18)
の下端部(18a)がかしめ締結されている。これによ
り、ストッパ金具(18)の周方向の動きを規制できる
上、かしめ締結時の位置決めが容易で、かしめ作業が行
ない易くなってい。またかしめ締結部とフランジ状縁部
の外周に段差が生じず、体裁も良好である。
【0028】なお、図においてはストッパ部(19)が
下側のフランジ部(14)に当接して図示されている
が、使用時には、エンジン等の振動発生体の荷重を受け
ることにより、前記フランジ部(14)がストッパ部
(19)から離れて保持されることになる。
【0029】この実施例において、下側の取付金具(1
0)をシャーシ等の支持側に取付け固定し、上部のブラ
ケット金具(12)をエンジン等の振動発生体側に連結
固定して使用する。この使用において、振動発生体の振
動によってブラケット金具(12)に上下方向の大変位
が生じた時には、一部を切り欠いた環形をなすストッパ
金具(18)のストッパ部(19)に、上下のフランジ
部(13)(14)が略3/4周の広い範囲で当接して
ストッパ作用を果し、しかも十分な支持力を持ち、スト
ッパ抜けのおそれもない。
【0030】図4は、本発明の第2の実施例を示してい
る。
【0031】この実施例の防振装置は、上記第1の実施
例に対して本体部分の構成を変更したもので、基本的に
上記第1の実施例と同じ構成をなしている。なお、同構
成部分には同符号を付している。
【0032】この実施例において、本体金具(1)は、
上方に開口する有底筒状をなしており、この本体金具
(1)の上側の開口部に、ゴム弾性体からなる防振基体
(2)の外周部に補助金具(2a)を加硫接着して、該
補助金具(2a)を後述するかしめ締結手段により本体
金具(1)の上端開口部に締結している。
【0033】また本体金具(1)内には、前記防振基体
(2)と対向して仕切部材(7)とゴム膜からなるダイ
ヤフラム(4)を配し、防振基体(2)とダイヤフラム
(4)の間の内室を、仕切部材(7)外周のオリフィス
(6)により連通する上下2つの液室(5a)(5b)
に仕切り構成した液封入室(5)とし、ダイヤフラム
(4)と本体金具(1)の取付金具を兼ねる底部(1
b)との間を空気室(11)として形成している。
【0034】図の場合、ダイヤフラム(4)の外周部に
は本体金具(1)の内周に嵌合する筒状の補助金具(4
a)が加硫接着手段により連接され、該補助金具(4
a)の内周にダイヤフラム(4)と一体のシールゴム層
(4b)を介して仕切部材(7)が気密に嵌着されてい
る。さらに前記補助金具(4a)の上端部と仕切部材
(7)の外周端部とが、前記防振基体(2)の補助金具
(2a)とともに本体金具(1)の上端部に、後述する
ストッパ金具(18)のかしめ締結と同時に一体に締結
固定されている。
【0035】そして、前記のような構造の防振装置にお
いて、上記第1の発明と同様に、前記防振基体(2)に
インナー金具(3)を加硫接着手段により固定し、また
前記ブラケット金具(12)に一体に形成した上下2つ
のストッパ用フランジ部(13)(14)のうちの下側
のフランジ部(14)を、前記インナー金具(3)のフ
ランジ状の上面部(3a)に対しその周縁部のかしめ手
段により固定し、さらに一部を切欠いた環形、例えば略
2/3〜3/4周の環形をなすストッパ金具(18)
を、その下端部(18a)のかしめ締結手段により本体金
具(1)の上端部に固定して、該ストッパ金具(18)
上端のストッパ部(19)を前記2つのフランジ部(1
3)(14)の間に挿入配置している。
【0036】なお、図4では、前記補助金具(4a)の
上端部、仕切部材(7)の外周端部および防振基体
(2)の補助金具(2a)と本体金具(1)の上端部の
フランジ状縁部(1a)を共に、ストッパ金具(18)
の下端部(18a)により抱持するようにかしめて締結固
定しているが、本体金具(1)の上端部をかしめること
により締結固定することもできる。また前記ストッパ金
具(18)の下端部(18a)のかしめ部分を、側方から
の組付けが可能な範囲で周方向に延長して、かしめ部分
を延長することもできる。いずれにしても、本体金具
(1)外周のかしめ部分が1個所で済み、組立てが容易
になる。
【0037】この実施例の場合も、振動発生体の振動に
よってブラケット金具(12)に上下方向の大変位が生
じた時には、ストッパ金具(18)のストッパ部(1
9)に、上下のフランジ部(13)(14)が略3/4
周の広い範囲で当接してストッパ作用を果すことにな
る。
【0038】
【発明の効果】上記したように本発明の液封入式防振装
置は、製造上の加硫および結合作業等の組立て工程を改
善でき、しかも前記ストッパ金具は、一部を切り欠いた
環形をなすもので、比較的広い範囲でフランジ部と当接
してストッパ作用を果すので、十分な支持力を確保で
き、ストッパ抜けの心配がなく、信頼性を高め、またイ
ンナー金具の内部空間によりブラケット金具から防振基
体側への熱伝導を抑制でき、耐熱性が良好で、耐久性の
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液封入式防振装置の第1の実施例の半
部縦断面図である。
【図2】図1のX−X線のストッパ金具を組付ける前の
断面図である。
【図3】同上のストッパ金具を組付けた状態の断面図で
ある。
【図4】本発明の液封入式防振装置の第2の実施例の半
部縦断面図である。
【図5】従来の液封入式防振装置を例示する縦断面図で
ある。
【符号の説明】
(1) 本体金具 (1a) フランジ状縁部 (2) 防振基体 (3) インナー金具 (3a) 上面部 (3b) カップ状凹設部 (4) ダイヤフラム (5) 液封入室 (5a)(5b) 上下の液室 (6) オリフィス (7) 仕切部材 (9) 取付ボルト (10) 取付金具 (11) 空気室 (12) ブラケット金具 (13)(14) ストッパ用フランジ部 (16) 内部空間 (17) 貫通孔 (18) ストッパ金具 (19) ストッパ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高岡 政嗣 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平11−51117(JP,A) 特開 平10−30672(JP,A) 特開 平7−301280(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 13/06 B60K 5/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状胴部を有する本体金具の上側の開口部
    と、エンジン等の振動体側に連結されるブラケット金具
    とを、ゴム弾性体からなる防振基体を介して結合し、本
    体金具の下部側に防振基体と対向して仕切部材とゴム膜
    からなるダイヤフラムとを配し、防振基体とダイヤフラ
    ムの間の内室を、オリフィスにより連通する二つの液室
    に仕切り構成した液封入室とし、ダイヤフラムの外側に
    空気室を形成してなる液封入式防振装置であって、 前記防振基体の中央部には、フランジ状の上面部を有す
    る断面略凹形のインナー金具が加硫接着手段により固定
    され、前記ブラケット金具は、その下端部に、上下に間
    隔をおいて2つのストッパ用フランジ部が一体に形成さ
    れ、下側のフランジ部が前記インナー金具のフランジ状
    の上面部に対しその周縁部のかしめ手段により固定さ
    れ、 また、一部を切欠いた環形をなしかつ上端部をストッパ
    部として内向きに折曲形成してなるストッパ金具が、そ
    の下端部のかしめ手段により本体金具の上端部に取着さ
    れ、該ストッパ金具の前記ストッパ部が前記2つのフラ
    ンジ部の間に挿入配置されてなることを特徴とする液封
    入式防振装置。
  2. 【請求項2】本体金具が上下に開口する筒状をなし、こ
    の本体金具の上側開口部に防振基体を加硫接着手段によ
    り結合し、また本体金具の下側開口部に、前記防振基体
    と対向する仕切部材およびダイヤフラムと共に取付金具
    をかしめ手段により取着して、ダイヤフラムとの間に空
    気室を形成してなる請求項1に記載の液封入式防振装
    置。
  3. 【請求項3】本体金具が上方に開口する有底筒状をな
    し、この本体金具の上側開口部に防振基体をかしめ手段
    により取着し、本体金具内の下側に、前記防振基体と対
    向する仕切部材とゴム膜からなるダイヤフラムとを配し
    て、ダイヤフラムと本体金具の底部との間に空気室を形
    成してなる請求項1に記載の液封入式防振装置。
  4. 【請求項4】本体金具の上端部がフランジ状に外側に延
    設されるとともに、その略2/3〜3/4周の部分が短
    縁部として形成され、これに対応して略2/3〜3/4
    周の環形に形成されたストッパ金具の下端部が、前記短
    縁部に対しかしめ手段により固定されてなる請求項1ま
    たは2に記載の液封入式防振装置。
  5. 【請求項5】ブラケット金具の下側フランジ部とインナ
    ー金具とにより画された空間が、上側フランジ部上面に
    開口する貫通孔により外気と連通せしめられてなる請求
    項1〜3のいずれか1項に記載の液封入式防振装置。
JP29885097A 1997-10-30 1997-10-30 液封入式防振装置 Expired - Fee Related JP3240328B2 (ja)

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