JPH0789356A - 車両用防振マウントの支持構造 - Google Patents

車両用防振マウントの支持構造

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JPH0789356A
JPH0789356A JP25916593A JP25916593A JPH0789356A JP H0789356 A JPH0789356 A JP H0789356A JP 25916593 A JP25916593 A JP 25916593A JP 25916593 A JP25916593 A JP 25916593A JP H0789356 A JPH0789356 A JP H0789356A
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JP
Japan
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vibration
mount
stabilizer
vibration isolating
stopper
Prior art date
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Pending
Application number
JP25916593A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatsugu Takaoka
政嗣 高岡
Yukio Takashima
幸夫 高島
Seiichi Hamate
誠一 濱手
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Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴム弾性体を介して連結した2つの金具の夫
々から、一方向にストッパ部とスタビライザとを延出せ
しめた防振マウントにおいて、このマウントのボルト締
付面への応力集中の低減を行う。 【構成】 一端にストッパ部13とスタビライザ14と
を有する防振マウントを少なくとも1対用い、これら防
振マウントを、互いの対向側に傾斜せしめて、支持部材
Sと被支持部材Eの間に介設すると共に、これら各防振
マウントのストッパ部13及びスタビライザ14を、夫
々防振マウントの反傾斜側に配設した構成を特徴として
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用防振マウントに係
り、特にそのゴム弾性体の変形を限定するストッパー機
構を有する防振マウントの支持構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】車両用防振マウントは、車体とエンジ
ン、あるいは車体とサスペンション部材との間等に介設
されて、エンジンや足回りの振動が車体に伝わりにくい
ようにする防振支持装置であり、通常、そのゴム弾性体
の一定限度以上の変形を防止するためにストッパー機構
が設けられている。
【0003】かかる防振マウントとしては、例えば図5
に示すようなエンジンマウントが周知である。この防振
マウントは、互いに離隔して設けた上部取付金具1′と
本体金具2′の間にゴム弾性体3′を介設してなり、筒
状の本体金具2′から一体に延出した金具の一部を外周
の一方向に突出せしめてストッパ部13′を形成すると
共に、本体金具2′に設けた金具によって、上記ストッ
パ部13′との間に所定の間隙を設けた状態で、これを
覆うスタビライザ14′を形成せしめた構造を有してい
る。
【0004】即ち、この防振マウントは、上記ストッパ
部13′とスタビライザ14′との当接に基づいて、ゴ
ム弾性体3′の上下方向の圧縮変形や引張変形、および
横方向のずれ変形、ならびに斜めに圧縮が加わる曲げ変
形に関し、一定限度以上の変形を夫々防止する特性を有
している。
【0005】そして、上記防振マウントの従来の使用方
法は、例えば図6に示す通りであり、かかる構成の防振
マウントを1対、互いの対向方向に傾斜させた状態で、
車体側部材Sとエンジン側部材Eとの間に介在するよう
設けている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の防振マウントの支持構造では、ストッパ部13′と
スタビライザ14′が、対向側に傾斜して設置された防
振マウントの傾斜側に配設されてなることから、図5に
示すように、下部取付金具12′を介した本体金具2′
のボルト15とストッパ部13′の水平距離A′が長く
なり、ストッパ部13′とスタビライザ14′とが当接
した際に、ボルト締付面の一部に応力集中が生じるとの
問題を有している。
【0007】本発明は叙上の如き実状に対処し、上記ス
トッパ部とスタビライザとを対向する防振マウントの外
側に設けることにより、上記ボルト締付面への応力集中
を低減させることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的に適合す
る本発明防振マウントの支持構造の特徴は、ゴム弾性体
を介して連結された上部取付金具と本体金具とを有し、
上記本体金具から外周側の一方向にストッパ部を延出す
ると共に、上記上部取付金具からスタビライザを同様に
延出してなる防振マウントにおいて、上記防振マウント
を少なくとも1対、互いの対向側に傾斜せしめて、支持
部材と被支持部材の間に介設すると共に、これら各防振
マウントのストッパ部及びスタビライザを、夫々防振マ
ウントの反傾斜側に配設したところにある。
【0009】
【作用】上記本発明の防振マウントにおいては、ストッ
パ部とスタビライザとを防振マウントの対向外側、即ち
傾斜の外側に配したものであり、上記マウントの傾斜に
よって上記ストッパ部及びスタビライザと本体金具側の
ボルトとの水平距離が短縮され、これにより、ストッパ
機能が働いた際に、前記ボルト締付面に生じる応力集中
を大きく低減させることが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、さらに添付図面を参照して、本発明の
実施例を説明する。
【0011】図1は本発明実施例の車両用液封入防振マ
ウントを取付角度をもって示す断面正面図であり、この
マウントは、互いに離隔して配設した、略円形の上部取
付金具1及び円筒状の本体金具2と、これら上部取付金
具1と本体金具2との間に加硫接着されたゴム弾性体か
らなる防振基体3とを備え、上記上部取付金具1にはボ
ルト4によってエンジン側部材が、また上記本体金具2
には下部取付金具12のボルト15を介して車体側の部
材が、夫々固定されるようになっている。
【0012】そして、この実施例では、上記防振マウン
トとして液封入式のものを採用しており、上記本体金具
2の下部開口部に、ゴム膜からなるダイヤフラム5を液
密に取着せしめて液室6を形成している。このダイヤフ
ラム5は、その変形量を増大させるために、液室6側に
膨出する略球面状に形成されている。また、図において
7は仕切板であり、該仕切板7は、その周縁部と防振基
体3の一部とでオリフィス8を形成すると共に、該オリ
フィスの連通孔9にて連通させた状態で、上記液室6を
上部液室10と下部液室11とに分割している。そし
て、上記本体金具2の下端部には取付用ボルト15を有
する椀状の下部取付金具12が、本体金具2の一部とし
て、この本体金具2の下端部をかしめることにより取着
されている。なお、上記液封入式による防振効果の説明
は、ここでは省略する。
【0013】一方、本発明では、上記の如き防振マウン
トを1対またはそれ以上、図2に示すように互いの対向
側に傾斜せしめて、車体側部材Sとエンジン側部材Eの
間に介設する支持構造を採用するものであるが、特に、
上記2個の防振マウントの夫々の本体金具2から上記マ
ウントの対向側とは反対側にストッパ部13を延出する
と共に、夫々の上部取付金具1からスタビライザ14
を、上記ストッパ部13の上方に所定の間隙を形成せし
めて延出し、これらストッパ部13とスタビライザ14
の当接によりゴム弾性体の一定限度を越える変形を防止
するようにしている。
【0014】上記ストッパ部13は、本体金具2と一体
に設けられたストッパ金具13aと、このストッパ金具
13aの全周を覆うストッパゴム13bとからなり、上
記スタビライザ14とのかかり代Cを大きくするために
従来よりやや長めに突出形成されている。
【0015】また、上記スタビライザ14は、上記スト
ッパ部13へのかかり代を大きくすると共に、その剛性
を従来よりも高く設定されている。そして、上記スタビ
ライザ14は、上記ストッパ部13の上下左右及び先端
部を囲むように形成されて、このストッパ部13との当
接により、防振基体3の上下方向の圧縮変形や引張変
形、および横方向のずれ変形、ならびに斜めに圧縮が加
わる曲げ変形に関し、一定限度以上の変形を夫々防止す
る。
【0016】しかして、上記実施例の防振マウントを1
対用い、これらのマウントを、図2に示す如く、互いの
対向方向に傾斜させた状態で、かつこの傾斜側と反対側
に各ストッパ部13及びスタビライザ14を夫々配設せ
しめて、エンジン側部材Eと車体側部材Sの間に介設し
た。この際、図3に示すように、各防振マウントの下部
取付金具12の下に2つずつの歪ゲージ16を配して、
ボルト締付面Bに対する応力の検証を行った。
【0017】また、これに比較すべく、図6に示すよう
に、防振マウントの傾斜側にストッパ部13′及びスタ
ビライザ14′を配設した従来の支持構造に対しても、
図3と同じように下部取付金具12′の下に2つずつの
歪ゲージ16を配して、ボルト締付面B′に対する応力
の検証を行った。
【0018】上記検証の結果は図4に示す通りであり、
本発明では、図1に示すストッパ部及びスタビライザと
ボルトとの水平距離Aが図5に示す従来の水平距離A′
よりも短いことから、ストッパが当接した状態において
は、圧縮及び引張の両方共に、本発明の支持構造の方が
従来例よりもはるかに歪みが小さく、ボルト締付面Bに
対する応力集中が大幅に低減されていることが判る。
【0019】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明防振マウ
ントの支持構造は、一端にストッパ部とスタビライザと
を有する防振マウントを少なくとも1対用い、これら防
振マウントを、互いの対向側に傾斜せしめて、支持部材
と被支持部材の間に介設すると共に、これら各防振マウ
ントのストッパ部及びスタビライザを、夫々防振マウン
トの反傾斜側に配設したものであり、上記ストッパ部と
スタビライザとをマウントの傾斜の外側に配したことに
より、上記ストッパ等と本体金具側のボルトとの水平距
離を短縮する一方、この短縮によってストッパ部とスタ
ビライザのかかり代も大ならしめることができ、これら
によってストッパ機能が働く際の上記ボルトの締付面へ
の応力集中を大きく低減させ、マウントの取付強度を向
上せしめるとの顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の車両用防振マウントを取付角度
をもって示す断面正面図である。
【図2】本発明実施例の防振マウントの支持構造を示す
断面正面図である。
【図3】同支持構造に設けた歪ゲージの位置を示す底面
透視図である。
【図4】本発明と従来の支持構造の応力低減検証グラフ
である。
【図5】従来の車両用防振マウントを取付角度をもって
示す断面正面図である。
【図6】従来の防振マウントの支持構造を示す断面正面
図である。
【符号の説明】
1 上部取付金具 2 本体金具 3 防振基体(ゴム弾性体) 4 ボルト 5 ダイヤフラム 6 液室 7 仕切板 8 オリフィス 9 連通孔 10 上部液室 11 下部液室 12 下部取付金具 13 ストッパ部 13a ストッパ金具 13b ストッパゴム 14 スタビライザ 15 ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱手 誠一 愛知県西加茂郡三好町大字打越字生賀山3 番地 東洋ゴム工業株式会社自動車部品技 術センター内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに離隔して配設した上部取付金具お
    よび本体金具と、これら上部取付金具と本体金具との間
    に介設されたゴム弾性体とを備え、上記本体金具から外
    周側の一方向にストッパ部を延出すると共に、上記上部
    取付金具からスタビライザを、上記ストッパ部上方に所
    定間隙を形成せしめて延出し、これらストッパ部とスタ
    ビライザの当接によりゴム弾性体の一定限度を越える変
    形を防止する防振マウントにおいて、この防振マウント
    を1対、互いの対向側に傾斜せしめて、支持部材と被支
    持部材の間に介設すると共に、これら各防振マウントの
    ストッパ部及びスタビライザを、夫々防振マウントの反
    傾斜側に配設したことを特徴とする車両用防振マウント
    の支持構造。
JP25916593A 1993-09-22 1993-09-22 車両用防振マウントの支持構造 Pending JPH0789356A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6793207B2 (en) 2001-10-26 2004-09-21 Tokai Rubber Industries, Ltd. Liquid-confined vibration isolator
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US7182306B2 (en) 2004-02-13 2007-02-27 Tokai Rubber Industries, Ltd. Engine mount
JP2007168488A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械

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