JP3618264B2 - エスケープメントシリンダ - Google Patents

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    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/21Elements
    • Y10T74/2142Pitmans and connecting rods

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、安定的な動作を行うエスケープメント用シリンダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シリンダボディに並列配置した二つのシリンダにおけるピストンロッドを圧力流体の給排によって交互に作動させ、しかも、一方のピストンロッドが作動してストロークエンドの近くに達したときに他方のピストンロッドを復帰させるようにしたエスケープメントシリンダは、従来から知られている(例えば、実用新案登録第2514783号公報参照)。この既知のエスケープメントシリンダにおいては、第1のピストンロッドが作動してストロークエンドの近くに達したときに、両シリンダ間に設けた連通路により、その第1のピストンロッドを作動させている圧力流体を、他方のシリンダにおけるピストンロッドを復帰させる側の圧力室に導入し、その圧力流体によって該ピストンロッドを復帰させるようにしている。
【0003】
このような構成のエスケープメントシリンダにおいては、連通路による圧力流体の適切な導入により、上述したように、一方のピストンロッドが作動してストロークエンドの近くに達したときに他方のピストンロッドを復帰させる、という所期の動作を行わせることができるが、一方のピストンロッドがストロークエンドの近くに達したときに、そのピストンロッドを駆動している圧力流体の一部を他方のシリンダに導入するので、その時点で一時的にピストンロッドを作動させる流体圧力が低下して、ピストンロッドの推力が低下するという問題がある。
また、一方のピストンロッドを駆動している間は、他方のシリンダのピストンロッドに流体圧力が作用せず、そのピストンロッドに外力が作用したときには、その外力でピストンが動いてしまうという問題がある。
【0004】
これらの問題を解決するためには、例えば、特開平11−82420号公報に開示されているように、上記一方のピストンロッドが駆動され、あるいは復帰動作を行っている間は、他方のピストンロッドを機械的にロックできるようにすればよいが、いずれかのピストンに作用させている流体圧力に基づく作用力が、そのピストンロッド及びロック機構を介して、他方のピストンロッドの軸線に対して直交する方向に作用し、ピストンロッドの動きに対して影響を与えることになるため、それに対する対策が必要になる。しかも、そのロック機構は構成が簡単で安定的に動作することが望まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような問題を解消するためになされたもので、その技術的課題は、基本的には、構成が簡単で安定的な動作を行うようにしたエスケープメントシリンダを提供することにある。
本発明の更に具体的な技術的課題は、一方のピストンロッドがストロークエンドの近くに達したときに、前述した流体圧力の低下による一時的なピストンロッドの推力の低下がなく、また、一方のピストンロッドを駆動している間に、他方のシリンダのピストンロッドが外力で動いてしまうことのないエスケープメントシリンダを提供することにある。
【0006】
本発明の他の技術的課題は、一方のピストンロッドが駆動され、あるいは復帰動作を行っている間、他方のピストンロッドを機械的にロックするが、その際、前記特開平11−82420号公報に開示されているエスケープメントシリンダのように、シリンダのピストンに作用させている流体圧力に基づく作用力が、そのピストンロッド及びロック機構を介して、他方のピストンロッドの軸線に対して直交する方向に作用するようなことがなく、したがって、ロック機構が極めて簡単な構成で安定的に動作を行うようにしたエスケープメントシリンダを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明のエスケープメントシリンダは、上述した一方のピストンロッドが作動してストロークエンドの近くに達したときに、他方のピストンロッドを復帰させるようにしたエスケープメントシリンダにおいて、両シリンダ間に、それぞれのシリンダにおけるピストンロッドが作動してストロークエンドの近くに達したときに、そのピストンロッドを作動させている圧力流体を、他方のシリンダにおけるピストンロッドを復帰させる側の圧力室に導入する連通路をそれぞれ設けると共に、上記両シリンダ間に、それぞれのピストンロッドが復帰位置から作動してストロークエンドの近くに達するまでの間、他方のピストンロッドの復帰動作を機械的に拘束するロック機構を設けるに際し、次のような手段を用いている。
【0008】
すなわち、上記ロック機構は、上記両シリンダのピストンロッド間においてピンにより中央部が揺動自在に支持され、それぞれのピストンロッドが復帰位置からストロークエンドの近くに達するまでの間、一つの隅角部がそのピストンロッドの拡径部に接すると共に、他の隅角部が他方のピストンロッドの拡径部端に係止してその復帰動作を拘束するロッド保持部片によって構成している。
【0009】
上記ロッド保持部片は、シリンダボディにおけるピストンロッドの突出側においてピンにより支持された三角形状の部片で構成するのが適切である。
また、上記一対のピストンロッドとその拡径部は、別体の部材により形成し、拡径部端に設けたT字状溝に、ピストンロッドの先端に設けたT字状連結部を遊嵌して、両者をフローティング状態で連結するのが、それらの芯出しを容易にすると共に、拡径部端における保持部片の隅角部が係止する部分の形成を容易にするために有効である。
【0010】
上記構成を有するエスケープメントシリンダは、基本的には、二つのシリンダにおけるピストンロッドを圧力流体の給排によって交互に作動させ、一方のピストンロッドが駆動され、あるいは復帰動作を行っている間、他方のピストンロッドをストロークエンドに機械的にロックするものである。したがって、例えば、第2のシリンダの第2のピストンロッドが作動してストロークエンドに達し、第2のピストンロッドがロッド保持部片の係止によってそのストロークエンドに保持されている場合には、第1のシリンダの第1のピストンロッドを駆動または復帰動作させることができる。
このように、ストロークエンドに達したピストンロッドはそこにロックされるため、前述した流体圧力の低下による一時的なピストンロッドの推力の低下がなく、また、一方のピストンロッドを駆動している間に、他方のシリンダのピストンロッドが外力で動いてしまうこともない。
【0011】
しかも、ロッド保持部片の一つの隅角部が第1のピストンロッドの拡径部外面に接すると共に、他の隅角部が第2のピストンロッドの拡径部端に係止して、そのピストンロッドの復帰動作を制限しているので、第1のシリンダのピストンに作用してそれを作動させる流体圧力の作用力が、その第1のピストンロッド及びロック機構を介して第2のピストンロッドに作用するようなことがなく、さらに第2のシリンダのピストンを復帰させる圧力流体は第1のピストンがストロークエンドの近くに達しないと連通路を通して第2のシリンダの圧力室に導入されないため、第2のピストンロッドが復帰可能になるまでその拡径部端がロッド保持部片の隅角部を押圧することがなく、したがって、他の隅角部も第1のピストンロッドに圧接することがなく、結果的に、ロック機構の構成が極めて簡単であるにも拘らず、それぞれのピストンロッドを安定的に動作させることができる。
【0012】
第1のピストンロッドは、第1のシリンダへの圧力流体の供給により、上記復帰位置からストロークエンドに駆動されるが、その第1のピストンロッドがストロークエンドの近くに達して、第1のピストンロッドの拡径部端がロッド保持部片の隅角部の位置まで達しないと、ロッド保持部片による第2のピストンロッドのロックは解除されないので、第2のピストンロッドは第1のピストンロッドがストロークエンドの近くに達した後に、第1のシリンダから連通路を通して送給される圧力流体により復帰を開始する。
したがって、第1及び第2のピストンロッドは交互に作動と復帰とを繰り返すが、一方のピストンロッドが作動してストロークエンドの近くに達したときに、他方のピストンロッドが復帰し、一方のピストンロッドが駆動あるいは復帰動作を行っている間には他方のピストンロッドがストロークエンドに機械的にロックされる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るエスケープメントシリンダの実施例を示している。この実施例のエスケープメントシリンダは、シリンダボディ1に第1及び第2のシリンダ2A,2Bが並列設置され、これらのシリンダ2A,2Bには、内部を摺動する第1及び第2のピストン3A,3Bを設け、それらのピストン3A,3Bにピストンロッド4A,4Bを連結して、それぞれをシリンダボディ1の外部に導出している。これらのピストンロッド4A,4Bは、シリンダ2A,2B内のヘッド側圧力室5A,5Bへの圧力流体の給排によって交互に作動させ、図1に示すように一方のピストンロッド4Bが作動してストロークエンドの近くに達したときに、他方のピストンロッド4Aが復帰動作等のために移動できるようにしている。反対に、ピストンロッド4Aがストロークエンドの近くに達したときに、他方のピストンロッド4Bが復帰動作できるのは勿論である。
【0014】
上記エスケープメントシリンダにおける両シリンダ2A,2Bには、それぞれのヘッド側圧力室5A,5Bに、外部から圧力流体を給排する給排ポート10A,10Bを設けている。また、両シリンダ2A,2Bのヘッド側の圧力室5A,5Bとロッド側の圧力室6B,6Aには、それぞれのシリンダ2A,2Bにおけるピストンロッド4A,4Bが作動してストロークエンドの近くに達したときに、それらのピストンロッド4A,4Bを作動させているヘッド側の圧力室5A,5Bの圧力流体を、他方のシリンダ2B,2Aにおけるロッド側の圧力室6B,6Aに導入する連通路11A,11Bをそれぞれ設けている。
【0015】
これらの連通路11A,11Bは、それぞれのシリンダ2A,2Bのピストン3A,3Bがストロークエンドの近くに達したときに、それらのピストン3A,3Bに設けたピストンパッキン7A,7Bが連通路11A,11Bの開口部を越えるように形成され、それによって、両シリンダ2A,2Bにおけるヘッド側の圧力室5A,5Bと、他方のシリンダ2B,2Aのロッド側の圧力室6B,6Aとが相互に連通するようにしたものである。そのため、圧力室5A,5Bのいずれかに給排ポート10A,10Bから圧力流体が供給されて、ピストンロッド4A,4Bがストロークエンドの近くに達し、ピストンパッキン7A,7Bが連通路11A,11Bへの開口部を越えたとき、ピストンロッド4Aまたは4Bを作動させているヘッド側の圧力室5A,5Bの圧力流体が、他方のシリンダ2B,2Aにおけるロッド側の圧力室6B,6Aに導入され、ピストンロッド4Bまたは4Aが復帰動作を開始することになる。
【0016】
また、上記両シリンダ2A,2B間には、それぞれのピストンロッド4A,4Bがストロークエンドから復帰し、あるいは復帰位置から作動してストロークエンドの近くに達するまでの間、ストロークエンドにある他方のピストンロッド4B,4Aの復帰動作を機械的に拘束するロック機構20を設けている。このロック機構20は、上記両シリンダ2A,2Bのピストンロッド4A,4B間において、シリンダボディ1にピン22により中央部を揺動自在に支持させた三角形状の部片からなるロッド保持部片21を備え、それぞれのピストンロッド4A,4Bがストロークエンドから復帰し、あるいは復帰位置からストロークエンドの近くに達するまでの間、そのロッド保持部片21における一つの隅角部21Aまたは21Bが、ピストンロッド4Aまたは4Bの拡径部24A,24Bに接すると共に、他の隅角部21Bまたは21Aが、他方のピストンロッド4Bまたは4Aの拡径部端25B,25Aに係止して、その復帰動作を拘束するように構成したものである。
【0017】
そのため、上記ピストンロッド4A,4Bには、拡径部24A,24Bを設けると共に、該ピストンロッド4A,4Bがストロークエンドにあるときにロッド保持部片21の隅角部21A,21Bが係止するように、その拡径部24B,24Aのピストン側端に、上記隅角部21A,21Bが係止する拡径部端25A,25Bを形成している。これらの拡径部24B,24Aは、ピストンロッド4A,4Bと一体に形成してもよい。
【0018】
また、上記エスケープメントシリンダにおいては、図3に明瞭に示すように、ピストンロッド4A,4Bとその拡径部24A,24Bとを別体の部材により形成し、拡径部端25A,25Bに設けたT字状溝26A,26Bに、ピストンロッド4A,4Bの先端に設けたT字状連結部27A,27Bを側方から遊嵌し、両者をフローティング状態で連結している。これにより、上記ピストンロッド4A,4Bとその拡径部24A,24Bとの芯出しを容易に行うと同時に、拡径部端25A,25Bにおける保持部片21の隅角部21A,21Bが係止する部分の形成を容易に行うことができる。
【0019】
上記構成を有するエスケープメントシリンダは、二つのシリンダ2A,2Bにおけるピストンロッド4A,4Bを、給排ポート10A,10Bからヘッド側圧力室5A,5Bへの圧力流体(圧縮空気等)の給排によって交互に作動させ、一方のピストンロッド4Aまたは4Bが駆動され、あるいは復帰動作を行っている間、他方のピストンロッド4Bまたは4Aはストロークエンドに機械的にロックされ、結果的には、少なくとも一方のピストンロッドが常にストロークエンドに位置するようにしたものである。
【0020】
すなわち、例えば、両ピストンロッド4A,4Bが共にストロークエンドにあり、その状態で給排ポート10Bから第2のシリンダ2Bのヘッド側圧力室5Bへ圧縮空気が供給され、一方、第1のシリンダ2Aのヘッド側圧力室5A内の圧縮空気が給排ポート10Aから排出されると、圧力室5Bの圧縮空気が連通路11Bを通して圧力室6Aに流入し、第1のピストン3Aを復帰動作させるので、図1に示す状態になる。上記両ピストンロッド4A,4Bが共にストロークエンドに達する直前に、第2のピストン3Bが圧力室5Bへの圧縮空気の供給によりストロークエンドに向かって駆動された場合には、第2のシリンダ2Bのピストン3Bがストロークエンドに近い位置に達して、ピストンパッキン7Bが連通路11Bの開口部を越えたときに、連通路11Bを通して第2のシリンダの圧力室5Bが第1のシリンダの圧力室6Aに連通し、圧力室5Bの圧縮空気が該圧力室6Aに流入して第1のピストン3Aを復帰動作させるので、その時点で、図1に示すように、第1のピストン3Aが復帰位置に移動する。
【0021】
この第1のピストンロッド4Aが復帰動作する段階では、そのピストンロッドの拡径部24Aによりロッド保持部片21における隅角部21Aが押圧され、それによって該ロッド保持部片21の他方の隅角部21Bが第2のピストンロッド4Bの拡径部端25Bに係止するので、第2のピストンロッド4Bがストロークエンドに保持される。
この状態においては、第1のシリンダ2Aの第1のピストンロッド4Aは、任意に駆動または復帰動作させることができる。
【0022】
第1のピストンロッド4Aが復帰位置に達した状態で、第1のシリンダ2Aの圧力室5Aへの圧縮空気の供給により、該ピストンロッド4Aを上記復帰位置からストロークエンドに向けて駆動すると、その第1のピストンロッド4Aがストロークエンドの近くに達して、第1のピストンロッド4Aの拡径部端25Aがロッド保持部片21の隅角部21Aの位置を越えたとき、ロッド保持部片21による第2のピストンロッド4Bのロックが解除され、また、第1のピストン3Aのピストンパッキン7Aが連通路11Aの開口部の位置を越えると、該連通路11Aを通して圧力室5Aの圧縮空気が第2のシリンダ2Bのロッド側圧力室6Bに送入され、それにより第2のピストンロッド4Bが復帰を開始する。
【0023】
上述のように駆動され、図1に示すようにストロークエンドに達したピストンロッド4Bは、他方のピストンロッド4Aの拡径部24Aによってそこにロックされるため、そのピストンロッド4Bを駆動していた圧力室5Bの圧縮空気の一部がストロークエンドにおいてシリンダ2Aのロッド側圧力室6Aに流入して、一時的にピストンロッド4Bを作動させる流体圧力が低下しても、ピストンロッド4Bの推力が低下するようなことはない。
また、第2のピストンロッド4Bが上述のようにロックされると、従来例のように、第1のピストンロッド4Aを駆動している間に、第2のシリンダ2Bのピストンロッド4Bが外力で動いてしまうこともない。
【0024】
さらに、ロッド保持部片21の一つの隅角部21Aが、第1のピストンロッド4Aの拡径部24Aの外面に接すると共に、他の隅角部21Bが第2のピストンロッド4Bの拡径部端25Bに係止して、そのピストンロッド4Bの復帰動作を制限するので、第1のシリンダ2Aのピストン3Aに作用してそれを作動させる流体圧力の作用力が、その第1のピストンロッド4A及びロック機構20を介して第2のピストンロッド4Bに作用するようなことがなく、また、第2のシリンダ2Bのピストン3Bを復帰させる圧縮空気は、第1のピストン3Aがストロークエンドの近くに達しないと連通路11Aを通して第2のシリンダ2Bの圧力室6Bに導入されないため、第2のピストンロッド4Bが復帰可能になるまでその拡径部端25Bがロッド保持部片21の隅角部21Bを押圧することがなく、したがって、他の隅角部21Aも第1のピストンロッド4Aの拡径部24Aに圧接してその駆動に影響を与えることがなく、結果的に、ロック機構の構成が極めて簡単であるにも拘らず、それぞれのピストンロッドを安定的に動作させることができる。
【0025】
図2の(1)〜(5)は、上述したエスケープメントシリンダを、搬送路30に沿って一つずつ送出されるワーク31の動作制御に利用した利用例を示している。
同図(1)は、第1のシリンダ2Aのピストンロッド4Aの突出により、その先端に取付けたストッパ32Aが搬送路30内に突出してワーク31の送出を停止させた状態を示し、同図(2)は、送出するワーク31の停止位置を設定するために、第2のシリンダ2Bへの圧縮空気の供給により第2のピストンロッド4Bを突出させて、その先端のストッパ32Bを搬送路30内に突出させた状態を、同図(3)は、上記第2のピストンロッド4Bの突出に伴って第1のピストンロッド4Aが復帰した状態を示している。
【0026】
また、同図(4)は、第1のシリンダ2Aの圧力室への圧縮空気の供給によりピストンロッド4Aを突出させて、その先端のストッパ32Aを搬送路30内に突出させることにより、後続のワーク31の送出を抑制した状態を、同図(5)は、上記第1のピストンロッド4Aの突出に伴って第2のピストンロッド4Bが復帰し、ストッパ32A,32B間に保持されていたワーク31を送出する状態を示している。
なお、ここに示したエスケープメントシリンダの利用例は単なる一例に過ぎないものであって、上記エスケープメントシリンダを各種の用途に利用できることは勿論である。
【0027】
【発明の効果】
以上に詳述した本発明によれば、構成が簡単で安定的な動作を行うようにしたエスケープメントシリンダを得ることができ、特に、一方のピストンロッドがストロークエンドの近くに達したときに、前述した従来例のように、流体圧力の低下による一時的なピストンロッドの推力の低下がなく、また、一方のピストンロッドを駆動している間に、他方のシリンダのピストンロッドが外力で動いてしまうこともない。
【0028】
更に、一方のピストンロッドが駆動され、あるいは復帰動作を行っている間、他方のピストンロッドを機械的にロックするが、その際、シリンダのピストンに作用させている流体圧力に基づく作用力が、ロック機構を介してピストンロッドの軸線に対して直交する方向に作用するようなことがなく、ピストンロッドの動作に悪影響を及ぼすことがない。
したがって、ロック機構を極めて簡単な構成で安定的に動作させることができ、特に、そのロック機構を構成するロッド保持部片を、シリンダボディにおけるピストンロッドの突出側においてピンにより支持された三角形状の部片で構成することにより、極めて簡単な構成で、安定的に動作させることができる。
【0029】
また、ピストンロッドとその拡径部とを別体の部材で形成して、両者をフローティング状態で連結しているので、上記ピストンロッドとその拡径部との芯出しを容易に行うと同時に、拡径部端における保持部片の隅角部が係止する部分の形成を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエスケープメントシリンダの実施例を示す正面図である。
【図2】(1)〜(5)は、上記エスケープメントシリンダの第2実施例を示す正面図である。
【図3】ピストンロッドと拡径部の連結部分の構造を分解状態で示す部分拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 シリンダボディ
2A,2B シリンダ
3A,3B ピストン
4A,4B ピストンロッド
5A,5B ヘッド側圧力室
6B,6A ロッド側圧力室
11A,11B 連通路
20 ロック機構
22 ピン
21 ロッド保持部片
21A,21B 隅角部
24A,24B 拡径部
25B,25A 拡径部端
26A,26B T字状溝
27A,27B T字状連結部

Claims (3)

  1. シリンダボディに並列設置した二つのシリンダにおけるピストンロッドを圧力流体の給排によって交互に作動させ、一方のピストンロッドが作動してストロークエンドの近くに達したときに、他方のピストンロッドを復帰させるようにしたエスケープメントシリンダにおいて、
    両シリンダ間に、それぞれのシリンダにおけるピストンロッドが作動してストロークエンドの近くに達したときに、そのピストンロッドを作動させている圧力流体を、他方のシリンダにおけるピストンロッドを復帰させる側の圧力室に導入する連通路をそれぞれ設けると共に、
    上記両シリンダ間に、それぞれのピストンロッドが復帰位置から作動してストロークエンドの近くに達するまでの間、他方のピストンロッドの復帰動作を機械的に拘束するロック機構を設け、
    このロック機構を、上記両シリンダのピストンロッド間においてピンにより中央部が揺動自在に支持され、それぞれのピストンロッドが復帰位置からストロークエンドの近くに達するまでの間、一つの隅角部がそのピストンロッドの拡径部に接すると共に、他の隅角部が他方のピストンロッドの拡径部端に係止してその復帰動作を拘束するロッド保持部片によって構成した、
    ことを特徴とするエスケープメントシリンダ。
  2. ロッド保持部片を、シリンダボディにおけるピストンロッドの突出側においてピンにより支持された三角形状の部片で構成した、
    ことを特徴とする請求項1に記載のエスケープメントシリンダ。
  3. 一対のピストンロッドとその拡径部とを別体の部材により形成し、拡径部端に設けたT字状溝に、ピストンロッドの先端に設けたT字状連結部を遊嵌して、両者をフローティング状態で連結した、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のエスケープメントシリンダ。
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