JPH01182420A - ピン連結構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ピン連結部を有する建設機械、産業機械に係
り、特にビン連結部の隙間に隙間調整用の部材を設けた
ピン連結構造に関する。

〔従来の技術〕

従来のピン連結構造を、建設機械として一般的に用いら
れている油圧ショベルを例にして説明する。油圧ショベ
ルは第４図に示すように構成されており、１は走行体、
２は走行体１上に旋回可能に取り付けられた旋回体、３
は旋回体２に取り付けられた作業機構であり、該作業機
構はプーム４゜アーム５．パケット６などの作業リンク
と、それらを揺動するブームシリンダ７、アームシリン
ダ８、パケットシリンダ９などのアクチュエータとによ
って構成されている。そして、それら作業リンク及びア
クチュエータの枢着部はそれぞれピン連結構造となって
いる。第４図は第３図のアーム５、パケット６とのビン
連結部Ａのピン連結構造を示している。この図で、１１
はピン１０が挿入されているアーム５の先端部、１２は
先端部１１を把持するようにパケット６の背部に形成さ
れたピン受は部で、該ピン受は部にはピン１０が両持ち
支持されている。先端部１１とピン受は部１２との間に
は、加工公差及び組立の容易性を考慮して軸方向に隙間
１３を設けている。そして、この隙間１３には、該隙間
１３を小さくして作業機構のガタつきと部材同志の衝突
騒音を少なくするために、金属性のスペーサ１４が挿入
されている。

このスペーサ１４は、ピン受は部１２にねじ込まれ、か
つ端部がスペーサ１４に当たっているボルト１５と、該
ボルトのねじ込み量を調節するために、ボルト１５とピ
ン受は部１２との間に挿入された複数のシム１６とによ
って構成された調整装置により、先端部１１の側端面に
当接されている。

これにより、スペーサ１４及び先端部１１の側面が摩耗
して隙間１３が大きくなったときには、その隙間量に応
じてシム１６をボルト１５とピン受は部１２との間から
適宜の枚数抜き取り、ボルト１５をねじ込んでスペーサ
１４を先端部１１側に移動させることによって、隙間１
３を容易に調整することができる。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、上記従来の構成では、調整装置のシム１６の
厚さが予め設定されているので、隙間１３を完全になく
すことはできず、作業中に旋回体２が旋回すると、先端
部１１とピン受は部１２の側面とがスペーサ１４及びボ
ルト１５を介して衝突し、騒音を発生する。また調整装
置は、スペーサ１４、ボルト１５．シム１６などの部品
で構成されているため、コスト高となってしまうと共に
、ピン受は部１２に取り付けるためスペースが確保され
ていなければならないという問題点がある。

本発明は上記の問題点に鑑みなされたもので、その目的
とするところは、スペースの制約を受けずに調整部材を
簡単に隙間へ装着することができ、かつ隙間をほぼ完全
になくすことができるピン連結構造を提供することにあ
る。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上記の目的を達成するために、２つの部材をピ
ンによって連結し、その部材間に生じている隙間に、該
隙間を少なくするための調整部材を介在させているピン
連結構造において、前記調整部材を素材が流動性もしく
は半固体で、定められた処理により硬化して一体化しう
る物質の素材を、前記隙間に注入して、充填することに
より形成したことを特徴としている。

〔作用〕

上記の構成により、隙間は調整部材によってほぼ完全に
なくなるので、２部材の衝突が生じることがない。

〔実施例〕

以下本発明のピン連結構造の一実施例を第１図及び第２
図によって説明する。なお、図において、第４図と同様
なものには同じ符号を付けている。

図において、１１はピン１０が挿入されているアームの
先端部（一方の部材を形成している）、１２１は先端部
１１を把持するようにパケットの背部に形成されたピン
受は部（他方の部材を形成している）で、該ピン受は部
にはピン１０が両持ち支持されている。先端部１１とピ
ン受は部１２１との間には、隙間１３が生じている。こ
の隙間１３には、環状の調整部材１４１が介在されてい
る。この調整部材１４１は、素材が流動性もしくは半固
体（ペースト状）で、化学反応、加熱、冷却処理などの
定められた処理により硬化して一体化しうる物質の素材
であって、例えば、エポキシ系樹脂。

熱硬化性プラスティック、ナイロンなどである。

次に、調整部材１４１をエポキシ性樹脂で形成する場合
について、第２図により説明する。ボルト２２、ナツト
２３によって結合された２つの半円形のカバー２０．２
１を、隙間１３を覆うように、先端部１１とピン受は部
１２１に亘って取り付けることにより、隙間１３に部屋
を形成し、上に位置するカバー２０の頂部に形成した開
口２４から、カバー２０．２１内の隙間１３に硬化剤を
混合させたエポキシ樹脂液を注入して、隙間１３内を充
填する。これにより、エポキシ樹脂液は化学反応によっ
て数時間後には硬化し、環状の調整部材１４１を形成す
る。調整部材１４１が形成された後に、ボルト２２．ナ
ツト２３をゆるめてカバー２０゜２１を取り外す。

なお、先端部１１とピン受は部１２１との間には、それ
らを潤滑するために、グリースなどの潤滑剤が給脂され
ており、この潤滑剤が先端部１１及びピン受は部１２１
の表面に付着しているので、エポキシ樹脂液の硬化時に
、エポキシ樹脂が先端部１１及びピン受は部１２１に固
着することばない。

この構成において、先端部１１とピン受は部１２１との
間の隙間■３は、調整部材１４１によってほぼ完全にな
くなるので、ピン１０の軸方向に衝撃的な荷重が作用し
ても、調整部材１４１によって先端部１１とピン受は部
１２１とが相対的に移動することがないため、衝撃によ
る騒音の発生も生じない。

調整部材１４１を弾性作用の大きく、かつ摩擦係数の小
さい樹脂で形成すると、衝撃的な荷重がさらに吸収され
て、ピン受は部１２１における高応力の発生が防止され
ると共に、調整部材１４１と先端部１１またはピン受は
部１３との摺動性が良好な状態となる。

また、上記実施例のカバー２０．２１の代わりに、粘着
テープを用いると、さらに簡単に調整部材を形成するこ
とができる。

また、上記の実施例では、エポキシ樹脂を例にして説明
したが、熱硬化性プラスティック、ナイロンなどの材料
も用いることができ、摩擦係数が低い材料はどよい。

さらに、素材がペースト状の材料であるならば、上記の
カバー、粘着テープなどを用いないで、簡単に調整部材
を形成することができる。

〔発明の効果〕

以上説明した本発明のピン連結構造によれば、スペース
め制約を受けずに調整部材を簡単に隙間へ装着すること
ができ、かつ隙間をほぼ完全になくすことができるため
、ピンの軸方向に衝撃的な荷重が作用した時の騒音の発
生をほとんど防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のピン連結構造の一実施例を示す一部簡
略した断面正面図、第２図は第１図の調整部材を形成す
る状態を示す説明用側面図、第３図は一般的な油圧ショ
ベルを示す側面図、第４図は従来のピン連結構造を示す
一部簡略した断面正面図である。 ｔ　ｏ−−−−−−−ピン、Ｉ　Ｌ−−−−−−一先端
部、１３・−一一一一一一隙間、第１図 第２図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、２つの部材をピンによつて連結し、その部材間に生
   じている隙間に、該隙間を少なくするための調整部材を
   介在させているピン連結構造において、前記調整部材を
   素材が流動性もしくは半固体で、定められた処理により
   硬化して一体化しうる物質の素材を、前記隙間に注入し
   て、充填することにより形成したことを特徴とするピン
   連結構造。