JPH11236913A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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JPH11236913A
JPH11236913A JP5750498A JP5750498A JPH11236913A JP H11236913 A JPH11236913 A JP H11236913A JP 5750498 A JP5750498 A JP 5750498A JP 5750498 A JP5750498 A JP 5750498A JP H11236913 A JPH11236913 A JP H11236913A
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JP
Japan
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pin
bracket
bearing device
connecting pin
plate
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Pending
Application number
JP5750498A
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English (en)
Inventor
Hideki Akita
秀樹 秋田
Shunsuke Shimakura
俊輔 島倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11236913A publication Critical patent/JPH11236913A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C11/00Pivots; Pivotal connections
    • F16C11/04Pivotal connections
    • F16C11/045Pivotal connections with at least a pair of arms pivoting relatively to at least one other arm, all arms being mounted on one pin

Landscapes

  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラケットのピン穴と連結ピンとの間のがた
付きを十分に小さく抑えることができ、両者間で発生す
る振動等を低減できるようにする。 【解決手段】 ブラケット19,20間にアームボス1
7を配置し、連結ピン21をブラケット19,20のピ
ン挿通穴19A,20Aとアームボス17のピン挿通穴
18Aとに挿通する。そして、連結ピン21の軸方向一
端側に位置する取付面21Aには廻止めプレート23を
衝合状態で着脱可能に取付ける。また、ブラケット19
には連結ピン21の径方向で対向した位置に各弾性体2
5を着脱可能に取付ける。そして、廻止めプレート23
の両端側を各弾性体25に設けた取付溝25Aに嵌合
(係合)させることにより、連結ピン21をブラケット
19,20に対して廻止め状態に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば建設機械に
装備される作業装置のピン結合部等に好適に用いられる
軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械にあ
っては、例えば作業装置のブーム、アームおよびバケッ
ト間をそれぞれ軸受装置により回動可能に連結し、土砂
等の掘削作業時にブームシリンダ、アームシリンダおよ
びバケットシリンダを伸縮させることによって、ブー
ム、アームおよびバケットをそれぞれ俯仰動(回動)す
るようにしている。
【0003】また、前記軸受装置としては、例えば実開
平3−48118号公報等に記載のように、アームの先
端側に設けられ内周側にブッシュが嵌着されたボスと、
バケットに設けられボスを軸方向両側から挟込むによう
に配設され、ピン穴としてのピン挿通穴が穿設された一
対のブラケットと、ブッシュ内に摺動可能に挿嵌され、
両端側が前記各ブラケットのピン挿通穴内に挿通される
ことにより、ボスを各ブラケット間に回動可能に連結し
た連結ピン等とから構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、連結ピンの軸方向両端側をブラケットに設
けたピン挿通穴に挿嵌させると共に、この連結ピンの軸
方向一端側を固定ボルト等によりブラケットに対し廻止
め状態で固定する構成としている。
【0005】しかし、ブラケットのピン挿通穴と連結ピ
ンとの間には加工誤差等に起因して実質的に微小な隙間
が形成され、両者間には前記隙間分だけのがた付きが生
じるため、掘削作業時等に例えばバケットに岩石等が衝
突して衝撃力が作用すると、ブラケットと連結ピンとが
互いに振動することがある。そして、この振動が運転室
側に伝わると、乗り心地が悪くなるという問題がある。
また、このような振動を繰返すうちにブラケットのピン
挿通穴と連結ピンとの間で摩耗が次第に進行し、両者間
のがた付きがさらに拡大すると、乗り心地が一層悪化
し、作業性が低下するという問題がある。
【0006】また、前記バケットは一対のブラケットを
含めた全体が溶接構造物として形成されるため、バケッ
トの製作時にはバケット本体に対する各ブラケットの取
付位置に製作上のズレが生じることがある。さらに、場
合によっては各ブラケットに設けたピン挿通穴の軸線が
互いに不一致となって、僅かに位置ずれすることもあ
る。そして、このような場合にも対応できるように各ピ
ン挿通穴の穴径を連結ピンの外径よりも予め大径に形成
すれば、各ピン挿通穴に対する連結ピンの挿嵌作業を短
時間で行うことが可能になる。しかし、この場合には各
ピン挿通穴と連結ピンとの間にがた付きが発生し易くな
り、信頼性や寿命等が低下するという問題がある。
【0007】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は、ブラケットのピン穴と連結ピ
ンとの間のがた付きを十分に小さく抑えることができ、
両者間で発生する振動等を低減できると共に、組立時の
作業性を向上させ、信頼性や寿命等を高めることができ
るようにした軸受装置を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明の建設機械の軸受装置は、ピン穴を有する
ボスと、前記ボスの軸方向両端側に配設され前記ボスに
対応するピン穴が形成された一対のブラケットと、前記
各ブラケットのピン穴と前記ボスのピン穴とにそれぞれ
挿通され、前記各ブラケット間に前記ボスを回動可能に
連結する連結ピンと、前記ブラケットに対して連結ピン
が相対回転するのを規制する廻止め手段とからなる軸受
装置を採用している。
【0009】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記廻止め手段は、前記連結ピンの軸方向一端
側に設けられた廻止めプレートと、前記一対のブラケッ
トのうち一方のブラケットに固定され、前記廻止めプレ
ートに係合することにより前記連結ピンを廻止め状態に
保持する弾性体とから構成したことにある。
【0010】このように構成することにより、ブラケッ
トとボスとを相対的に回動させるときには、連結ピンと
一体となった廻止めプレートがブラケット側に設けた弾
性体に係合し、連結ピンをブラケットに対して廻止め状
態に保持できる。そして、連結ピンがブラケットのピン
穴に対して相対移動するように挙動する場合には、この
ような挙動を弾性体によって抑えることができ、ピン穴
内での連結ピンの振動を小さく抑制することができる。
【0011】また、請求項2の発明では、前記一対のブ
ラケットのうち他方のブラケットに設けるピン穴は、穴
径が前記連結ピンの軸方向外側に向けて漸次縮径したテ
ーパ穴として形成し、前記連結ピンの他端側には前記テ
ーパ穴に対応するテーパ部を形成している。
【0012】これにより、連結ピンの他端側を他方のブ
ラケットのピン穴に挿入するときには、この連結ピンの
他端側をテーパ部によりブラケットのピン穴に円滑に導
くことができる。そして、ブラケットのピン穴をテーパ
穴として形成したので、ピン穴に対する連結ピンの芯合
わせを容易に行うことができる。
【0013】さらに、請求項3の発明では、前記ブラケ
ットと弾性体との間には、スペーサを介在させる構成と
している。
【0014】これにより、他方のブラケットのピン穴と
連結ピンとの間の隙間をブラケットと弾性体との間に設
けたスペーサにより調整してなくすことができる。
【0015】また、請求項4の発明では、前記廻止めプ
レートは、前記連結ピンの径方向に延びる長方形状のプ
レート体として形成し、前記プレート体の長さ方向両端
側にはそれぞれ前記弾性体を設ける構成としている。
【0016】このように構成することにより、プレート
体には一対の弾性体を設けることができ、連結ピンをブ
ラケットに対して廻止め状態に保持する弾性体の保持力
を高めることができる。
【0017】さらに、請求項5の発明では、前記廻止め
プレートは、先端側が前記連結ピンの径方向外側に向け
て放射状に延びる複数の腕部からなる放射状のプレート
体として形成し、このプレート体の先端側にはそれぞれ
前記弾性体を設ける構成としている。
【0018】このように構成することにより、プレート
体には少なくとも3個以上の弾性体を設けることがで
き、連結ピンをブラケットに対して廻止め状態に保持す
る弾性体の保持力を請求項4の発明のものに比べてより
高めることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
軸受装置を油圧ショベルのピン結合部に適用した場合を
例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
【0020】ここで、図1ないし図3は本発明による第
1の実施の形態を示している。図中、1は油圧ショベル
の下部走行体、2は下部走行体1上に旋回可能に搭載さ
れた上部旋回体を示し、この上部旋回体2は旋回フレー
ム3を有し、旋回フレーム3上には運転室4、機械室5
およびカウンタウェイト6等が設けられている。
【0021】7は上部旋回体2の前部に俯仰動可能に設
けられた作業装置を示し、この作業装置7は、上部旋回
体2の旋回フレーム3にピン結合されたブーム8と、ブ
ーム8の先端側にピン結合されたアーム9と、アーム9
の先端側にピン結合されたバケット10等とから大略構
成されている。
【0022】そして、作業装置7のブーム8は、ブーム
シリンダ11によって上,下に俯仰動され、アーム9は
アームシリンダ12によりブーム8に対して俯仰動さ
れ、バケット10はバケットシリンダ13によりアーム
9に対して回動される。
【0023】また、バケットシリンダ13はロッド先端
側が一対のリンク14,15にピン結合され、前記リン
ク14,15のうち一方のリンク14がアーム9の先端
側にピン結合され、他方のリンク15がバケット10に
ピン結合されている。そして、バケット10はバケット
シリンダ13を伸縮させることにより、アーム9の先端
側でリンク14,15を介して回動される。
【0024】ここで、これらの各ピン結合部には、軸受
装置が装備されており、例えばブーム8とアーム9と
は、図2および図3に示す軸受装置16により回動可能
に結合されている。そして、この軸受装置16は、後述
のアームボス17、ブラケット19,20、連結ピン2
1および廻止め具22等から構成されている。
【0025】17はアーム9の基端側に溶接等の手段を
用いて一体的に設けられたボスとしてのアームボスで、
このアームボス17は、鋳鉄等の金属材料により略円筒
状に形成され、その内周側にはブッシュ18が嵌着され
ている。そして、ブッシュ18はその内周側がピン穴と
してのピン挿通穴18Aとなっている。
【0026】19,20はブーム8の先端側に突設され
た左,右のブラケットを示し、このブラケット19,2
0には、アームボス17のピン挿通穴18Aに対応した
位置でピン穴としてのピン挿通穴19A,20Aが穿設
されている。そして、ブラケット19,20は、アーム
ボス17を挟むようにその軸方向両端側に配設されてい
る。
【0027】ここで、ブラケット19,20のうちブラ
ケット19のピン挿通穴19Aは円形の平行穴として形
成され、ブラケット20のピン挿通穴20Aは、穴径が
連結ピン21の軸方向外側に向けて漸次縮径したテーパ
穴として形成されている。
【0028】21はアームボス17をブラケット19,
20間に回動可能に連結する連結ピンを示し、この連結
ピン21は、ブッシュ18のピン挿通穴18A内に摺動
可能に挿通され、軸方向両端側はそれぞれブラケット1
9,20のピン挿通穴19A,20A内に挿嵌されてい
る。また、連結ピン21は、ブラケット19側となる軸
方向一端側の端面が後述の廻止めプレート23に対する
取付面21Aとなっている。さらに、連結ピン21の他
端側は、ピン挿通穴20Aに対応して軸方向外向きに漸
次縮径したテーパ部21Bとして形成されている。
【0029】22はブラケット19と連結ピン21の軸
方向一端側との間に設けられた廻止め手段としての廻止
め具を示し、この廻止め具22は、後述する廻止めプレ
ート23および各弾性体25等から構成され、ブラケッ
ト19,20に対して連結ピン21が相対回転するのを
規制し、連結ピン21を抜止め状態に保持するものであ
る。
【0030】23は連結ピン21の取付面21Aに着脱
可能に設けられた廻止めプレートを示し、この廻止めプ
レート23は、図2および図3に示す如く鋼板等から略
長方形状のプレート体として形成され、連結ピン21の
径方向外側へと細長く延びている。そして、廻止めプレ
ート23は、その長さ方向中間部分が連結ピン21の取
付面21Aに衝合した状態で一対の固定ボルト24,2
4により固定されている。
【0031】また、廻止めプレート23の長さ方向両端
側は、後述する各弾性体25の取付溝25A内に嵌合
(係合)状態で着脱可能に取付けられている。なお、こ
の場合、廻止めプレート23は、弾性体25の取付溝2
5Aに接着剤等を用いて一体に固着する構成としてもよ
い。
【0032】25,25は連結ピン21の径方向に離間
してブラケット19に着脱可能に設けられた一対の弾性
体を示し、この各弾性体25は、図2および図3に示す
如くNBR系の硬質のゴム材料またはウレタン系のプラ
スチック材料等から略直方体形状に形成されている。そ
して、各弾性体25は廻止めプレート23の長さ方向両
端側(連結ピン21の径方向)で互いに対向して配設さ
れている。
【0033】ここで、各弾性体25には、廻止めプレー
ト23の長さ方向両端側がそれぞれ嵌合状態で取付けら
れる取付溝25Aが設けられ、この取付溝25Aは、断
面略凹形状をなし一定の深さを有する有底の切欠凹溝と
して形成されている。そして、各弾性体25は、一対の
固定ボルト26,26によりブラケット19に固定さ
れ、廻止めプレート23と共に連結ピン21をブラケッ
ト19に対し廻止め状態に保持する構成となっている。
【0034】本実施の形態による軸受装置16は上述の
如き構成を有するもので、次にその組立手順について説
明するに、まず、アーム9の基端側に設けたアームボス
17内に予めブッシュ18等を嵌着し、次に、アームボ
ス17をブーム8のブラケット19,20間に配置し、
ブラケット19,20のピン挿通穴19A,20Aとア
ームボス17のピン挿通穴18Aとを互いに芯合わせす
る。
【0035】そして次に、廻止めプレート23の両端側
に各弾性体25を取付けると共に、廻止めプレート23
を各固定ボルト26により連結ピン21の取付面21A
に取付け、この状態で連結ピン21を左側のブラケット
19から右側のブラケット20に向けてピン挿通穴18
A,19A,20Aに挿通させるようにする。
【0036】ここで、連結ピン21はピン挿通穴20A
に挿嵌される挿通部位をテーパ部21Bとして形成した
ので、連結ピン21をテーパ部21Bによりブラケット
20のピン挿通穴20A内へと円滑に導くことができ、
連結ピン21の挿嵌作業を短時間で行うことができる。
【0037】そして、ブラケット20のピン挿通穴20
Aを連結ピン21の挿入方向(軸方向外側)に向けて漸
次縮径したテーパ穴として形成したので、テーパ部21
Bをピン挿通穴20Aに係合させることにより、連結ピ
ン21をピン挿通穴20Aに対して自動調心させること
ができる。これにより、連結ピン21のテーパ部21B
をピン挿通穴20Aに対して隙間なく挿嵌させることが
でき、ピン挿通穴20Aとテーパ部21Bとの間のがた
付きを小さく抑えることができる。
【0038】そして、最後に、各弾性体25を固定ボル
ト26によりブラケット19に締着することにより、連
結ピン21を廻止めプレート23および各弾性体25に
よりブラケット19に対して抜止め、廻止め状態に保持
する。
【0039】かくして、本実施の形態では、土砂等の掘
削作業時に岩石等が作業装置7に衝突し、ブーム8、ア
ーム9等に大きな衝撃力が加えられたときには、廻止め
プレート23が各弾性体25に対して弾性的に係合する
ことにより、前記衝撃力を各弾性体25で緩衝すること
ができ、ブラケット19のピン挿通穴19Aと連結ピン
21とが互いに強く衝突するのを防止でき、両者間での
がた付きをピン挿通穴20Aと連結ピン21との間と同
様に小さく抑えることができる。
【0040】従って、本実施の形態によれば、掘削作業
時等に軸受装置16が振動するのを低減でき、運転室4
内での乗り心地等を高めることができる。そして、ブラ
ケット19,20のピン挿通穴19A,20Aまたは連
結ピン21に摩耗、損傷等が生じるのを防止でき、両者
の寿命等を延ばして信頼性を高めることができる。
【0041】また、ブーム8に対するブラケット19,
20の取付位置に製作上のずれが生じ、ピン挿通穴19
A,20Aの軸線が互いに不一致となった場合でも、例
えばピン挿通穴19Aの穴径を連結ピン21よりも予め
大きく形成し、ピン挿通穴19Aと連結ピン21との間
に意図的にあそびを設けておくことにより、連結ピン2
1の挿通作業を短時間で行うことが可能になり、軸受装
置16の組立時の作業性を向上することができる。そし
て、このようにブラケット19のピン挿通穴19Aと連
結ピン21との間にあそびを設けた場合でも、両者間の
がた付きは各弾性体25により小さく抑えることができ
る。
【0042】次に、図4ないし図6は本発明による第2
の実施の形態を示し、本実施の形態では、前記第1の実
施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説
明を省略するものとする。しかし、本実施の形態の特徴
は、軸受装置31には前記第1の実施の形態で述べた廻
止め具22に替えて廻止め手段としての廻止め具32を
設け、廻止め具32の一部を構成する廻止めプレート3
3を放射状に延びる3本の腕部33A,33A,…から
なるプレート体により形成すると共に、廻止めプレート
33の各腕部33A先端側には弾性体34,34,…を
設け、ブラケット19と各弾性体34との間には環状の
スペーサ37を介在させる構成としたことにある。
【0043】ここで、軸受装置31は、第1の実施の形
態で述べた軸受装置16とほぼ同様に、アームボス1
7、ブラケット19,20、連結ピン21および廻止め
具32等から構成されている。また、この廻止め具32
は、廻止めプレート33および各弾性体34から構成さ
れている。
【0044】ここで、廻止めプレート33は、図5に示
す如く全体としてY字形状に形成され、連結ピン21の
径方向外側に向けて放射状に延びた3本の腕部33A,
33A,…を有している。そして、廻止めプレート33
は、固定ボルト35,35,…により連結ピン21の取
付面21Aに着脱可能に取付けられている。
【0045】また、弾性体34は、前記第1の実施の形
態で述べた弾性体25とほぼ同様に構成され、廻止めプ
レート33の各腕部33Aが嵌合(係合)した状態で取
付けられる取付溝34Aを有している。そして、この各
弾性体34は、それぞれ固定ボルト36,36,…によ
りブラケット19に対して固定されている。
【0046】さらに、スペーサ37は、ブラケット19
と各弾性体34との間に配設されたリング状の平板とし
て形成され、その周方向には各固定ボルト36用のボル
ト挿通穴37A,37A,…が形成されている。
【0047】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができるが、特に本実施の形態では、連結ピ
ン21を合計3個の弾性体34によりブラケット19に
対して廻止め状態に保持する構成としたので、掘削作業
時等に軸受装置31に対し大きな衝撃力が加えられたと
きには、この衝撃力がブラケット19,20のピン挿通
穴19A,20Aと連結ピン21との間に直接伝わるの
を、3個の弾性体34により小さく抑えることができ、
軸受装置31に生じる振動を低減することができる。
【0048】また、ブラケット19と各弾性体34との
間には、スペーサ37を介在させる構成としたので、予
め板厚の異なる複数枚のスペーサ37を用意しておき、
スペーサ37の板厚を変更することにより、ブラケット
20のピン挿通穴20Aに対する連結ピン21の取付位
置を軸方向で微調整することができる。これにより、ピ
ン挿通穴20Aと連結ピン21のテーパ部21Bとの間
の隙間をなくし、両者間でのがた付きを防止することが
でき、これによっても、軸受装置31に生じる振動をよ
り低減することができる。
【0049】次に、図7は本発明による第3の実施の形
態を示し、本実施の形態では、前記第2の実施の形態と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。しかし、本実施の形態の特徴は、ブラケ
ット19と各弾性体34との間には、前記第2の実施の
形態で述べたスペーサ37に替えて一対の半割体41
A,41Aからなるスペーサ41を介在させる構成とし
たことにある。
【0050】ここで、スペーサ41の各半割体41Aは
分割線O−Oに対して左右対称となる位置に配設され、
この半割体41Aには、それぞれ係合溝42,42,4
3,43が切欠溝として形成されている。そして、係合
溝42は、半割体41Aの端部のうち略半円形状をなし
た内側端の上部に、分割線O−Oに対して60度程度の
角度θをもって斜め下向きに開口している。また、係合
溝43は各半割体41Aの端部のうち、分割線O−Oに
沿った下側端部に分割線O−Oに対して垂直方向に開口
している。
【0051】そして、各半割体41Aの係合溝42は、
分割線O−Oに対して左右両側に位置した固定ボルト3
6に径方向外側から引掛けるようにして係合されると共
に、各係合溝43は対向する相手方の係合溝43と衝合
して略円形状の合わせ溝を形成し、分割線O−O上に位
置する固定ボルト36に径方向両側から係合するもので
ある。
【0052】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第2の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができるが、特に本実施の形態では、スペー
サ41を一対の半割体41Aから構成したので、スペー
サ41をブラケット19と各弾性体34との間に取付け
るときには、各固定ボルト35を予め緩めておくことに
より、各半割体41Aを各弾性体34とブラケット19
との間に差込むようにして挿入することができる。
【0053】そして、この状態で各固定ボルト35をブ
ラケット19に締結することにより、各半割体41Aを
ブラケット19と各弾性体34との間に容易に取付ける
ことができ、スペーサ41の取付時における作業性等を
向上できると共に、連結ピン21のテーパ部21Bとピ
ン挿通穴20Aとの隙間調整を容易に行うことができ
る。
【0054】次に、図8は本発明による第4の実施の形
態を示し、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。しかし、本実施の形態の特徴は、軸受装
置51には前記第1の実施の形態で述べた廻止め具22
に替えて廻止め手段としての廻止め具52を設け、廻止
め具52の一部を構成する廻止めプレート53を放射状
に延びる4本の腕部53A,53A,…からなるプレー
ト体により形成し、廻止めプレート53の各腕部53A
先端側にはそれぞれ弾性体54,54,…を設ける構成
としたことにある。
【0055】ここで、軸受装置51は、前記第1の実施
の形態で述べた軸受装置16とほぼ同様に、アームボス
17、ブラケット19,20、連結ピン21および廻止
め具52等から構成されている。また、この廻止め具5
2は、廻止めプレート53および各弾性体54から構成
されている。
【0056】また、廻止めプレート53は全体として十
字形状をなす各腕部53Aから構成され、その中心部は
固定ボルト55,55,…により連結ピン21の取付面
21Aに着脱可能に取付けられている。
【0057】さらに、弾性体54は、前記第1の実施の
形態で述べた弾性体25とほぼ同様に構成され、廻止め
プレート53の腕部53Aが嵌合(係合)した状態で取
付けられる取付溝54Aを有している。そして、この各
弾性体54は、それぞれ固定ボルト56,56,…によ
りブラケット19に対して固定されている。
【0058】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができるが、特に本実施の形態では、連結ピ
ン21を合計4個の弾性体54によりブラケット19に
対して廻止め状態に保持する構成としたので、掘削作業
時等に軸受装置51に対し大きな衝撃が加えられたとき
にも、各弾性体54により衝撃を緩衝でき、軸受装置5
1に生じる振動をさらに抑えることができる。
【0059】なお、前記第4の実施の形態では、廻止め
プレート53を合計4本の腕部53Aからなるプレート
体として形成することにより、廻止めプレート53には
4個の弾性体54を設けるものとして述べたが、これに
替えて、廻止めプレート53を5本以上の腕部からなる
プレート体として形成することにより、この廻止めプレ
ートには5個以上の弾性体を設ける構成としてもよい。
【0060】また、前記第1の実施の形態では、廻止め
プレート23に2個の弾性体25を設ける構成として述
べたが、これに替えて、例えば各弾性体25のうち一方
を排除することにより、一個の弾性体25のみによりブ
ラケット19を連結ピン21に対して廻止め状態に保持
する構成としてもよい。
【0061】さらに、前記第1,第4の実施の形態で
は、弾性体34(54)をブラケット19に直接衝合さ
せた状態で取付ける構成として述べたが、これに替え
て、例えば弾性体34(54)を前記第2,第3の実施
の形態と同様にスペーサ37(41)を介してブラケッ
ト19側に取付ける構成としてもよい。
【0062】また、前記各実施の形態では、廻止め具2
2(32,52)を連結ピン21の軸方向一端側のみに
設ける構成として述べたが、これに替えて、例えば廻止
め具22(32,52)を連結ピン21の他端側に設け
る構成としてもよい。
【0063】さらに、前記各実施の形態では、軸受装置
16(31,51)をブーム8とアーム9とのピン結合
部に用いた場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれ
に限らず、例えばアーム9とバケット10とのピン結合
部に設けてもよいし、旋回フレーム3とブーム8とのピ
ン結合部に設けてもよい。また、軸受装置16(31,
51)をリンク14,15間を連結する他のピン結合部
に適用してもよいし、油圧クレーン等の建設機械や、農
業用および産業用の作業機等に設けられたピン結合部に
適用してもよい。
【0064】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、ブラケットに対して連結ピンが相対回転す
るのを規制する廻止め手段を連結ピンの軸方向一端側に
設けられた廻止めプレートと、この廻止めプレートに係
合した状態でブラケットに設けられた弾性体により構成
したから、当該軸受装置に大きな衝撃力が作用したとき
には、この衝撃力を弾性体で緩衝することにより、ブラ
ケットのピン穴に対して連結ピンが強く衝突するのを防
止でき、両者間で生じるがた付きを小さく抑えることが
でき、当該軸受装置が振動するのを低減できる。そし
て、当該軸受装置を油圧ショベル等の建設機械に用いた
場合には、作業時または走行等に運転室側での乗り心地
等を高めることができる。また、ブラケットのピン穴、
連結ピンに摩耗、損傷等が生じるのを防止でき、両者の
寿命等を延ばして信頼性を高めることができる。さら
に、ピン穴を連結ピンの外径よりも大径に形成し、ピン
穴と連結ピンとの間に隙間を設けた場合でも、両者間の
がた付きを上述の如く弾性体により小さく抑えることが
でき、この場合には、連結ピンの挿通作業を円滑に行う
ことができ、当該軸受装置の組立時の作業性を向上する
ことができる。
【0065】また、請求項2の発明では、前記一対のブ
ラケットのうち他方のブラケットに設けるピン穴をテー
パ穴として形成する構成としたから、連結ピンの他端側
をテーパ部によりブラケットのピン穴に円滑に挿通する
ことができ、連結ピンの挿通作業時における作業性をよ
り向上することができる。また、連結ピンの他端側をテ
ーパ穴に対応するテーパ部として形成する構成としたか
ら、ブラケットのピン穴と連結ピンとの間のがた付きを
小さく抑えることができ、当該軸受装置の振動をさらに
低減することができる。
【0066】さらに、請求項3の発明では、ブラケット
と弾性体との間には、スペーサを介在させる構成とした
から、例えばスペーサの板厚を変更することにより、ブ
ラケットのピン穴に対する連結ピンの取付位置を軸方向
で微調整することができ、これによって、ピン穴と連結
ピンとの間の隙間をなくし、両者間でのがた付きを防止
することができ、当該軸受装置に生じる振動等をより一
層低減することができる。
【0067】また、請求項4の発明では、廻止めプレー
トを長方形状のプレート体として形成し、このプレート
体の長さ方向両端側にはそれぞれ弾性体を設ける構成と
したから、連結ピンをブラケットに対して一対の弾性体
により廻止め状態に保持することができ、これらの各弾
性体による連結ピンの保持力を高めることができる。そ
して、当該軸受装置に大きな荷重が加えられたときに、
この荷重がブラケットのピン穴と連結ピンとの間に直接
伝わるのを各弾性体で抑えることができ、当該軸受装置
の振動等をより低減することができる。
【0068】さらに、請求項5の発明では、廻止めプレ
ートを放射状に延びた複数本の腕部からなるプレート体
として形成し、このプレート体の先端側にはそれぞれ弾
性体を設ける構成としたから、連結ピンをブラケットに
対して3個以上の弾性体により廻止め状態に保持するこ
とができ、これらの各弾性体による連結ピンの保持力を
一層高めることができる。そして、当該軸受装置に大き
な荷重が加えられたときには、当該軸受装置の振動等を
さらに低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による軸受装置が適
用される油圧ショベルを示す外観図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた軸受装置を示
す縦断面図である。
【図3】図2中の廻止め具等を示す部分正面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態による軸受装置を示
す縦断面図である。
【図5】図4中の廻止め具等を示す部分正面図である。
【図6】図4中の矢示VI−VI方向からみた断面図であ
る。
【図7】本発明の第3の実施の形態による軸受装置を図
6と同様の位置からみた断面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態による軸受装置の廻
止め具等を示す部分正面図である。
【符号の説明】
16,31,51 軸受装置 17 アームボス 18A ピン挿通穴(ピン穴) 19,20 ブラケット 19A,20A ピン挿通穴(ピン穴) 21 連結ピン 21B テーパ部 22,32,52 廻止め具(廻止め手段) 23,33,53 廻止めプレート(プレート体) 33A,53A 腕部 25,34,54 弾性体 37,41 スペーサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピン穴を有するボスと、前記ボスの軸方
    向両端側に配設され前記ボスに対応するピン穴が形成さ
    れた一対のブラケットと、前記各ブラケットのピン穴と
    前記ボスのピン穴とにそれぞれ挿通され、前記各ブラケ
    ット間に前記ボスを回動可能に連結する連結ピンと、前
    記ブラケットに対して連結ピンが相対回転するのを規制
    する廻止め手段とからなる軸受装置において、 前記廻止め手段は、前記連結ピンの軸方向一端側に設け
    られた廻止めプレートと、前記一対のブラケットのうち
    一方のブラケットに固定され、前記廻止めプレートに係
    合することにより前記連結ピンを廻止め状態に保持する
    弾性体とから構成したことを特徴とする軸受装置。
  2. 【請求項2】 前記一対のブラケットのうち他方のブラ
    ケットに設けるピン穴は、穴径が前記連結ピンの軸方向
    外側に向けて漸次縮径したテーパ穴として形成し、前記
    連結ピンの他端側には前記テーパ穴に対応するテーパ部
    を形成してなる請求項1に記載の軸受装置。
  3. 【請求項3】 前記ブラケットと弾性体との間には、ス
    ペーサを介在させる構成としてなる請求項1または2に
    記載の軸受装置。
  4. 【請求項4】 前記廻止めプレートは、前記連結ピンの
    径方向に延びる長方形状のプレート体として形成し、前
    記プレート体の長さ方向両端側にはそれぞれ前記弾性体
    を設ける構成としてなる請求項1,2または3に記載の
    軸受装置。
  5. 【請求項5】 前記廻止めプレートは、先端側が前記連
    結ピンの径方向外側に向けて放射状に延びる複数の腕部
    からなるプレート体として形成し、このプレート体の各
    腕部先端側にはそれぞれ前記弾性体を設ける構成として
    なる請求項1,2または3に記載の軸受装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101250714B1 (ko) * 2005-12-27 2013-04-03 두산인프라코어 주식회사 건설중장비용 힌지어셈블리
JP2016075313A (ja) * 2014-10-03 2016-05-12 ウェイ チュー チェン ヒンジ

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101250714B1 (ko) * 2005-12-27 2013-04-03 두산인프라코어 주식회사 건설중장비용 힌지어셈블리
JP2016075313A (ja) * 2014-10-03 2016-05-12 ウェイ チュー チェン ヒンジ

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