JP2002213403A - 順次動作シリンダシステム - Google Patents

順次動作シリンダシステム

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JP2002213403A JP2001010380A JP2001010380A JP2002213403A JP 2002213403 A JP2002213403 A JP 2002213403A JP 2001010380 A JP2001010380 A JP 2001010380A JP 2001010380 A JP2001010380 A JP 2001010380A JP 2002213403 A JP2002213403 A JP 2002213403A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数を少なくすることで、低コストかつ構
造が簡単な順次動作シリンダシステムを提供することが
できる。 【解決手段】流体供給路を構成するエア通路66〜68
によって複数のエアシリンダA1,A2が互いに接続さ
れている。そして、それらのエア通路66〜68には1
つの切換電磁弁69が設けられている。その切換電磁弁
69によって、各流体圧シリンダA1.A2に対する流
体の供給方向が切り換えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の流体圧シリ
ンダを備え、ロッドを順次動作させる順次動作シリンダ
システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】順次動作シリンダシステムは、流体圧シ
リンダとしてのエアシリンダを複数備えている。各エア
シリンダのシリンダチューブ内には、一体化された移動
体が往復移動可能に収容されている。シリンダチューブ
の内部空間は、ピストンの存在によりヘッド側圧力作用
室とロッド側圧力作用室とに区画されている。そして、
シリンダチューブのヘッド側圧力作用室に加圧エアが供
給されることによりロッドが突出し、ロッド側圧力作用
室に加圧エアが供給されることによりロッドが没入する
ようになっている。
【0003】従来の順次動作シリンダシステムでは、各
エアシリンダのロッドの動作が終了した後に、他のエア
シリンダのロッドが動作するようになっている。この動
作を得るために、従来の順次動作シリンダシステムで
は、各エアシリンダごとにそれぞれ切換電磁弁を設け、
各切換電磁弁をコントローラによって個別に開閉制御し
ている。
【0004】例えば、エアシリンダが2つある場合につ
いて具体的に説明する。ロッドを突出させる前において
各エアシリンダのロッドはいずれも没入された状態にあ
るものとする。この状態で、一方のエアシリンダのヘッ
ド側圧力作用室に加圧エアを供給することにより一方の
ロッドを突出させる。そして、そのロッドがストローク
エンドに到達したら、コントローラは、各切換弁を開閉
制御し、一方のシリンダチューブに対する加圧エアの供
給を停止し、他方のシリンダチューブに加圧エアを供給
する。これにより、他方のエアシリンダのヘッド側圧力
作用室に加圧エアを供給することにより他方のロッドを
突出させる。又、各エアシリンダのロッドを没入する場
合には、上述した動作と逆の動作で加圧エアを各シリン
ダチューブのロッド側圧力作用室に供給する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の順次
動作シリンダシステムは、各エアシリンダの数量分だけ
切換電磁弁が必要であるため、その切換電磁弁の設置工
数がかかるとともに部品点数も増加する。従って、製造
コストが高くなるとともに順次動作シリンダシステムの
構造が複雑化するという問題がある。
【0006】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、部品点数を少なくすることで、低
コストかつ構造が簡単な順次動作シリンダシステムを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、シリンダチューブ内
に往復移動可能な移動体を有し、かつその移動体によっ
てシリンダチューブの内部空間がヘッド側圧力作用室と
ロッド側圧力作用室とに区画された流体圧シリンダを複
数設け、各ヘッド側圧力作用室又は各ロッド側圧力作用
室に流体を供給することにより、各流体圧シリンダに設
けたそれぞれの移動体を所定のタイミングで順次移動さ
せるようにした順次動作シリンダシステムにおいて、少
なくとも1つ以上の流体圧シリンダに流体を供給する流
体供給路を設け、その流体供給路に流体圧シリンダの総
数よりも数が少なくかつ流体の供給方向を切り換える切
換弁を設け、前記各流体圧シリンダのヘッド側圧力作用
室を第1流路によって互いに連通するとともに、ロッド
側圧力作用室を第2流路によって互いに連通し、特定の
流体圧シリンダに設けた移動体が所定の位置に移動した
ときに前記第1流路及び第2流路のうち少なくともいず
れか一方を機械的に開閉する開閉手段を設けたことを要
旨とする。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の順次動作シリンダシステムにおいて、前記流体圧シ
リンダは2つ設けられ、両流体圧シリンダのうち少なく
ともいずれか一方のヘッド側圧力作用室に配置された給
気パイプにて前記開閉手段が構成され、その給気パイプ
は、移動体の移動方向に沿って延設されかつ流体圧シリ
ンダに設けられた移動体内に挿入可能とされ、前記給気
パイプの長さは、移動体がロッド側ストロークエンド付
近に移動したときに、給気パイプの端部から移動体が離
脱するように設定されていることを要旨とする。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1に記
載の順次動作シリンダシステムにおいて、前記流体圧シ
リンダは2つ設けられ、前記第1流路及び第2流路のう
ち少なくともいずれか一方に設けられたメカニカルバル
ブによって前記開閉手段が構成され、メカニカルバルブ
は、移動体がストロークエンド付近に移動したときに、
移動体との接触によって同メカニカルバルブが配置され
た前記流路を機械的に開閉するものであることを要旨と
する。
【0010】請求項4に記載の発明では、請求項1に記
載の順次動作シリンダシステムにおいて、前記流体圧シ
リンダは2つ設けられ、一方の流体圧シリンダのヘッド
側圧力作用室に配置された給気パイプと、前記第2流路
に設けられたメカニカルバルブによって前記開閉手段が
構成され、前記給気パイプは、流体圧シリンダに設けら
れた移動体内に挿入可能とされ、前記給気パイプの長さ
は、移動体がロッド側ストロークエンド付近に移動した
ときに、給気パイプの端部から移動体が離脱するように
設定され、前記メカニカルバルブは、両流体圧シリンダ
のうちいずれか一方の移動体がストロークエンド付近に
移動したときに、いずれか一方の移動体との接触によっ
て前記第2流路を機械的に開閉するものであることを要
旨とする。
【0011】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1に記載の発明によると、複数ある流体圧シ
リンダのうち特定の流体圧シリンダのヘッド側圧力作用
室に流体が供給されると、特定の流体圧シリンダに設け
られた移動体が移動を開始する。そして、移動体が所定
の位置に到達すると、開閉手段によって流体圧シリンダ
同士を接続する流路が開かれる。これにより、特定の流
体圧シリンダから別の流体圧シリンダにも流体が供給さ
れ、別の流体圧シリンダに設けた移動体が移動を開始す
る。
【0012】請求項2に記載の発明によると、一方の流
体圧シリンダのヘッド側圧力作用室に流体が供給される
と、一方の移動体はロッド側ストロークエンドに向けて
移動し始める。一方の移動体がロッド側ストロークエン
ド付近に到達すると、給気パイプの端部から移動体が離
間するため、給気パイプの端部が開放される。この開放
に伴って両流体圧シリンダのヘッド側圧力作用室が連通
される。これにより、他方の流体圧シリンダのヘッド側
圧力作用室に流体が供給され、他方の移動体はロッド側
ストロークエンドに向けて移動し始める。
【0013】請求項3に記載の発明によると、一方の流
体圧シリンダのヘッド側圧力作用室に流体が供給される
と、一方の移動体はロッド側ストロークエンドに向けて
移動し始める。一方の移動体がロッド側ストロークエン
ド付近に到達すると、メカニカルバルブが開かれ、両流
体圧シリンダのヘッド側圧力作用室が連通される。これ
により、他方の流体圧シリンダのヘッド側圧力作用室に
流体が供給され、他方の移動体はロッド側ストロークエ
ンドに向けて移動し始める。
【0014】請求項4に記載の発明によると、一方の流
体圧シリンダのヘッド側圧力作用室に流体が供給される
と、一方の移動体はロッド側ストロークエンドに向けて
移動し始める。一方の移動体がロッド側ストロークエン
ド付近に到達すると、給気パイプの端部から移動体が離
間するため、給気パイプの端部が開放される。この開放
に伴って両流体圧シリンダのヘッド側圧力作用室が連通
される。これにより、他方の流体圧シリンダのヘッド側
圧力作用室に流体が供給され、他方の移動体はロッド側
ストロークエンドに向けて移動し始める。
【0015】続いて、両流体圧シリンダのヘッド側圧力
作用室のうちいずれか一方に流体が供給される。例え
ば、他方のヘッド側圧力作用室に流体が供給されると、
他方の移動体はヘッド側ストロークエンドに向けて移動
し始める。そして、他方の移動体がヘッド側ストローク
エンド付近に到達すると、メカニカルバルブが開かれ、
両流体圧シリンダのロッド側圧力作用室が連通される。
これにより、一方のロッド側圧力作用室に流体が供給さ
れ、一方の移動体はヘッド側ストロークエンドに向けて
移動し始める。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
具体化した実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図
1は、順次動作シリンダシステム11の断面図であり、
図2〜図7は順次動作シリンダシステム11の動作を模
式的に示す図である。
【0017】図1,図2に示すように、順次動作シリン
ダシステム11は、流体シリンダとしての第1エアシリ
ンダA1と第2エアシリンダA2とを備えている。ま
ず、第1エアシリンダA1から説明する。第1エアシリ
ンダA1のシリンダチューブ12の一端開口部はヘッド
側カバー14によって閉塞され、他端開口部はロッド側
カバー15によって閉塞されている。
【0018】ヘッド側カバー14には、第1エア給排ポ
ート16が形成されている。この第1エア給排ポート1
6は、流路17を介してシリンダチューブ12の内部空
間に連通している。ロッド側カバー15には、第2エア
給排ポート18が形成されている。このポート18は、
流路19を介して、シリンダチューブ12の内部空間に
連通している。
【0019】シリンダチューブ12の内部空間には、第
1ピストン25がシリンダチューブ12の長手方向に沿
って往復移動可能に収容されている。第1ピストン25
の外周面には、ピストンパッキン23及びウェアリング
24が装着されている。このピストンパッキン23によ
って、第1ピストン25の周面とシリンダチューブ12
の内周面とのシールが図られている。
【0020】シリンダチューブ12の内部空間は、この
第1ピストン25の存在によって2つの圧力作用室2
7,28に区画されている。ヘッド側圧力作用室27に
は、第1エア給排ポート16から流体としての加圧エア
が給排される。一方、ロッド側圧力作用室28には、第
2エア給排ポート18から加圧エアが給排される。
【0021】第1ピストン25の中心部には突部25a
が形成され、その突部25aには第1ピストンロッド2
6が螺合されている。その外端部はロッド側カバー15
に形成されたロッド挿通孔21を貫通してシリンダチュ
ーブ12の外部に突出されている。そして、第1ピスト
ンロッド26は、ロッド挿通孔21の内端側周面に装着
されたブッシュ30を介してロッド側カバー15に摺動
可能に支持されている。このロッド挿通孔21の外端側
内周面には、環状のロッドパッキン31が装着されてい
る。このロッドパッキン31によって、第1ピストンロ
ッド26の外周面とロッド挿通孔21の内周面とのシー
ルが図られている。
【0022】前記ヘッド側カバー14の外端面中央部に
は第3エア給排ポート32が形成され、この第3エア給
排ポート32と前記第1エア給排ポート16とは流路3
3を介して連通されている。流路33上には逆止弁34
が設けられている。この逆止弁34の働きにより、第1
エア給排ポート16に供給される加圧エアが流路33を
介して第3エア給排ポート32から排出されないように
なっている。
【0023】ヘッド側カバー14の内端面中央部には、
給気パイプ35の基端部が挿入固定され、給気パイプ3
5は、シリンダチューブ12の軸線方向、つまり第1ピ
ストン25が移動する方向に沿って延びている。第1ピ
ストン25がロッド側ストロークエンド付近の位置にな
いときに、第1ピストン25の中央部に形成された挿通
孔36に給気パイプ35が貫通するようになっている。
第1ピストン25から突出されている給気パイプ35の
一部分は、第1ピストンロッド26の内部空間に挿入さ
れるようになっている。なお、挿通孔36の内周面には
パッキン37が設けられ、このパッキン37によって同
挿通孔36の内周面と給気パイプ35の外周面との間の
シールが図られている。
【0024】上記のことをより詳しく言うと、第1ピス
トン25がロッド側のストロークエンド付近に位置する
とき、給気パイプ35の先端開口部は開放される。これ
に対して第1ピストン25がロッド側のストロークエン
ド付近以外の位置にあるとき、給気パイプ35の先端開
口部は第1ピストン25によって閉塞される。従って、
給気パイプ35の長さは、第1ピストン25がロッド側
のストロークエンド付近に到達するまで同給気パイプの
他端を閉塞するように設定されている。
【0025】次に、第2エアシリンダA2について説明
する。図1,図2に示すように、第2エアシリンダA2
のシリンダチューブ40の一端開口部はヘッド側カバー
41によって閉塞され、他端開口部はロッド側カバー4
2によって閉塞されている。ロッド側カバー42には、
第4エア給排ポート43及び第5エア給排ポート44が
形成されている。各エア給排ポート43,44は、流路
45,46を介してシリンダチューブ40の内部空間に
連通している。ヘッド側カバー41には第6エア給排ポ
ート47が形成され、このポート47は、流路48を介
して、シリンダチューブ40の内部空間に連通してい
る。
【0026】シリンダチューブ40の内部空間には、第
2ピストン50がシリンダチューブ40の長手方向に沿
って往復移動可能に収容されている。第2ピストン50
の外周面には、ピストンパッキン51及びウェアリング
52が装着されている。このピストンパッキン51によ
って、第2ピストン50の外周面とシリンダチューブ4
0の内周面とのシールが図られている。
【0027】シリンダチューブ40の内部空間は、この
第2ピストン50の存在によって2つの圧力作用室5
3,54に区画されている。ヘッド側圧力作用室53に
は、第4エア給排ポート43又は第5エア給排ポート4
4を介して加圧エアが給排される。一方、ロッド側圧力
作用室54には、第6エア給排ポート47を介して加圧
エアが給排される。
【0028】第2ピストン50の中心部には第2ピスト
ンロッド55が螺合固定されている。第2ピストンロッ
ド55の外端部はロッド側カバー42に形成されたロッ
ド挿通孔56を貫通してシリンダチューブ40の外部に
突出されている。そして、第2ピストンロッド55は、
ロッド挿通孔56の内端側周面に装着されたブッシュ5
7を介してロッド側カバー42に摺動可能に支持されて
いる。このロッド挿通孔56の外端側周面には、環状の
ロッドパッキン58が装着されている。このロッドパッ
キン58によって、第2ピストンロッド55の外周面と
ロッド挿通孔56の内周面とのシールが図られている。
【0029】図1,図2に示すように、前記ヘッド側カ
バー41には、第2ピストン50の位置変更に応じて開
閉する2位置2ポートタイプのメカニカルバルブ60が
設けられている。メカニカルバルブ60は、ヘッド側カ
バー41において開口された第1接続ポート60a及び
第2接続ポート60bを開閉するものである。第1ポー
ト60aは、連通パイプ62を介して前記第5エア給排
ポート44に接続されている。なお、本実施形態では、
メカニカルバルブ60及び給気パイプ35によって開閉
手段が構成されている。
【0030】前記メカニカルバルブ60には作動部材6
3が設けられている。この作動部材63は、シリンダチ
ューブ40のヘッド側圧力作用室53内に出没可能で、
かつ第2ピストン50に接触可能となっている。作動部
材63の先端部は、第2ピストン50に接触されていな
いとき、復帰バネ64の弾性力によってシリンダチュー
ブ40のヘッド側圧力作用室53内に突出されている。
そして、第2ピストン50がヘッド側のストロークエン
ドに位置している場合には、作動部材63が復帰バネ6
4の弾性力に抗してヘッド側圧力作用室53の外部へ押
し出されることにより、第1接続ポート60aと第2接
続ポート60bとが連通される。
【0031】次に、上述した第1エアシリンダA1と第
2エアシリンダA2との接続回路について説明する。図
1,図2に示すように、前記第1エアシリンダA1に設
けられた第2エア給排ポート18と、第2エアシリンダ
A2に設けられた第5エア給排ポート44とは、第2流
路としてのエア通路66を介して連通されている。つま
り、このエア通路66によって、両ロッド側圧力作用室
28,54は互いに連通されている。なお、既に説明し
た連通パイプ62、メカニカルバルブ60は、エア通路
66の上に配置されている。
【0032】第1エアシリンダA1に設けられた第3エ
ア給排ポート32と、第2エアシリンダA2に設けられ
た第6エア給排ポート47とは、第1流路としてのエア
通路67を介して連通されている。第1エアシリンダA
1に設けられた第1エア給排ポート16と、第2エアシ
リンダA2に設けられた第4エア給排ポート43とは、
流体供給路としてのエア供給路68に接続されている。
【0033】エア供給路68には、2位置5ポートタイ
プの切換電磁弁(切換弁)69が設けられている。そし
て、図2〜図4に示すように、切換電磁弁69に備えら
れているソレノイド70を励磁することにより、エア圧
供給源71からの加圧エアが第1エア給排ポート16を
介してシリンダチューブ12内に供給され、第4エア給
排ポート43から排出されるようになっている。これに
対して、図5〜図7に示すように、ソレノイド70が消
磁されることにより、エア圧供給源71からの加圧エア
がヘッド側圧力作用室53を介してシリンダチューブ4
0内に供給され、第1エア給排ポート16から排出され
るようになっている。
【0034】前記エア通路66上には絞り弁72が設け
られている。この絞り弁72を設けたのは、第1エアシ
リンダA1の第1ピストン25の移動速度が遅い場合
に、第1ピストン25がロッド側ストロークエンドに到
達するよりも前に切換電磁弁69が切り換えられても、
ロッド側圧力作用室28に残っている背圧を確実に抜く
ようにするためにである。つまり、第1ピストン25が
ロッド側ストロークエンドに到達しなくなるのを防止す
るために、絞り弁72が設けられている。
【0035】次に、上記のように構成された第1実施形
態における順次動作シリンダシステム11の作用につい
て説明する。図2に示すように、第1エアシリンダA1
の第1ピストン25、及び第2エアシリンダA2の第2
ピストン50は、共にヘッド側ストロークエンドに位置
するものとする。つまり、両ピストンロッド26,55
はいずれも没入状態にあるものとする。この状態で切換
電磁弁69のソレノイド70が励磁されると、エア圧供
給源71からの加圧エアが第1エア給排ポート16、流
路17を介してヘッド側圧力作用室27に供給され、同
ヘッド側圧力作用室27内の圧力が上昇する。すると、
第1ピストン25及び第1ピストンロッド26がロッド
側(図2の左側)に移動し始めるとともに、ロッド側圧
力作用室28内のエアが流路19、第2エア給排ポート
18、エア通路66を介して第2エアシリンダA2の第
5エア給排ポート44に供給される。そして、そのエア
は流路45、第4エア給排ポート43を介して外部に排
出される。
【0036】図3に示すように、第1ピストン25がロ
ッド側ストロークエンド付近に到達すると、第1ピスト
ン25によって閉塞されていた給気パイプ35の先端開
口部が開放される。この開放により、ヘッド側圧力作用
室27内の加圧エアは、給気パイプ35、第3エア給排
ポート32、エア通路67、第6エア給排ポート47、
流路48を介して第2エアシリンダA2のヘッド側圧力
作用室53に供給される。すると、第2エアシリンダA
2におけるヘッド側圧力作用室53内の圧力が上昇し、
第2ピストン50及び第2ピストンロッド55がロッド
側ストロークエンド(図3の右側)に移動し始める。こ
の移動開始とほぼ同時に第1エアシリンダA1における
第1ピストン25はロッド側ストロークエンドに到達す
る。
【0037】図4に示すように、第2エアシリンダA2
の第2ピストン50が移動し始めると、メカニカルバル
ブ60の作動部材63が復帰バネ64の弾性力によりヘ
ッド側圧力作用室53内に突出される。これにより、メ
カニカルバルブ60が閉じられ、エア通路66にエアが
流れなくなる。つまり、第2ピストン50がロッド側ス
トロークエンドに移動することによって、ロッド側圧力
作用室54内のエアは、流路45を介して第4エア給排
ポート43のみから排出される。従って、第2エアシリ
ンダA2内のエアが第2エア給排ポート18を介して第
1エアシリンダA1に供給されることがないため、第1
エアシリンダA1の第1ピストン25はヘッド側ストロ
ークエンドに戻ることはない。要するに、第1実施形態
の順次動作シリンダシステム11では、第1エアシリン
ダA1の第1ピストンロッド26の突出がほぼ終了した
後に、第2エアシリンダA2の第2ピストンロッド55
が突出を開始するという順序で動作する。
【0038】なお、第1エアシリンダA1における第1
ピストン25がロッド側ストロークエンドに完全に到達
する前において、メカニカルバルブ60が切り換えられ
ることがある。特に、第1ピストン25の移動速度が遅
い場合には上記のようなことが起こるおそれがある。こ
の場合において、ロッド側圧力作用室28内のエアは、
エア通路66、第5エア給排ポート44、流路46、ロ
ッド側圧力作用室54、第4エア給排ポート43を介し
て外部に排出される。従って、第1エアシリンダA1の
第1ピストン25がロッド側ストロークエンドに到達す
る直前に停止することはない。
【0039】しかも、エア通路66上に絞り弁72が設
けられているため、第2エア給排ポート18から排出さ
れたエアが再び第1エアシリンダA1のロッド側圧力作
用室28に戻ることがない。従って、第1ピストン25
及び第1ピストンロッド26は、ヘッド側ストロークエ
ンドに保持されたままなる。
【0040】続いて、第1ピストンロッド26と第2ピ
ストンロッド55とを没入させる場合について説明す
る。図5に示すように、ソレノイド70の消磁によって
切換電磁弁69が切り換えられると、エア圧供給源71
からの加圧エアが第4エア給排ポート43、流路45を
介して第2エアシリンダA2のロッド側圧力作用室54
内に供給される。すると、ロッド側圧力作用室54内の
圧力が上昇し、第2ピストンロッド55がヘッド側(図
5の左側)に移動し始める。それとともに、第2エアシ
リンダA2におけるヘッド側圧力作用室53内のエア
は、第6エア給排ポート47、エア通路67、第3エア
給排ポート32、給気パイプ35を介して第1エアシリ
ンダA1のヘッド側圧力作用室27に供給される。更に
そのエアは流路17、第1エアシリンダA1の第1エア
給排ポート16を介して外部に排出される。
【0041】図6に示すように、第2ピストン50がヘ
ッド側ストロークエンド付近に到達すると、第2ピスト
ン50によって作動部材63が押し出され、メカニカル
バルブ60が開く。すると、ロッド側圧力作用室54内
の加圧エアは、流路46、第5エア給排ポート44、エ
ア通路66、第2エア給排ポート18、流路19を介し
て第1エアシリンダA1のロッド側圧力作用室28内に
供給される。
【0042】図7に示すように、第1エアシリンダA1
の第1ピストン25及び第1ピストンロッド26は、ヘ
ッド側ストロークエンドに向けて移動し始める。する
と、給気パイプ35の先端部分は、第1ピストン25を
貫通し、更に第1ピストンロッド26の内部空間に挿入
される。これにより、給気パイプ35の先端開口部が第
1ピストン25によって閉塞される。要するに、第1実
施形態の順次動作シリンダシステム11では、第2エア
シリンダA2の第2ピストンロッド55が没入した後
に、第1エアシリンダA1の第1ピストンロッド26が
没入を開始するという順序で動作する。
【0043】なお、第2エアシリンダA2における第2
ピストンロッド55がヘッド側ストロークエンドに完全
に到達する前において、メカニカルバルブ60が切り換
えられることがある。この場合には、第2エアシリンダ
A2におけるヘッド側圧力作用室53内のエアは第6エ
ア給排ポート47、エア通路67、第3エア給排ポート
32、流路33、第1エア給排ポート16、エア供給路
68を介して外部に排出される。従って、第2エアシリ
ンダA2の第2ピストンロッド55がヘッド側ストロー
クエンドに到達する直前に停止することはない。
【0044】しかも、流路33上に設けられている逆止
弁34によって、第2エアシリンダA2のヘッド側圧力
作用室53内にエアが再び戻ることはない。従って、第
2ピストン50及び第2ピストンロッド55は、ヘッド
側ストロークエンドに保持されたままとなる。
【0045】本実施形態によれば以下のような効果を得
ることができる。 (1) 流体供給路を構成するエア通路66〜68によ
って複数のエアシリンダA1,A2が互いに接続されて
いる。そして、それらのエア通路66〜68には1つの
切換電磁弁69が設けられ、その切換電磁弁69によっ
て各エア通路66〜68を流れるエアの方向が切り換え
られる。そのため、各エアシリンダA1,A2につき、
切換電磁弁69を必要としなくても、第1エアシリンダ
A1の第1ピストンロッド26と、第2エアシリンダA
2の第2ピストンロッド55とを順次動作することがで
きる。よって、切換電磁弁69の設置工数が少なくな
り、部品点数も減少することができるので、製造コスト
を低くすることができる。
【0046】(2) 特に、本実施形態では、エアシリ
ンダA1,A2が2つ設けられている。第1エアシリン
ダA1のヘッド側圧力作用室27には、給気パイプ35
が設けられ、その給気パイプ35の基端開口部は、エア
通路67を介して第2エアシリンダA2のヘッド側圧力
作用室53に連通されている。又、給気パイプ35の先
端開口部は、第1ピストン25によって閉塞可能となっ
ている。そのため、第1エアシリンダA1の第1ピスト
ン25がロッド側ストロークエンド付近移動したとき
に、加圧エアを第2エアシリンダA2のヘッド側圧力作
用室53に供給することができる。これにより、メカニ
カルバルブ等の部品を設置することなく、各エアシリン
ダA1,A2にある各ピストン25,55を順次突出さ
せることができる。従って、部品点数の低減及びそれに
伴う設置工数の低減を図ることができるので、よりいっ
そう製造コストを低減することができる。
【0047】(3)エア通路66上には絞り弁72が設
けられている。そのため、第1ピストン25がロッド側
ストロークエンドに到達する直前に切換電磁弁69が切
り換えられても、第1エアシリンダA1のロッド側圧力
作用室28に残っている背圧を確実に抜くことができ
る。従って、第1ピストン25をロッド側ストロークエ
ンドに確実に移動させることができる。
【0048】(4)第1エア給排ポート16と第3エア
給排ポート32との間には流路33が設けられ、その流
路33上には逆止弁34が設けられている。そのため、
第2ピストンロッド55がヘッド側ストロークエンドに
到達する直前に切換電磁弁69が切り換えられても、第
2エアシリンダA2のヘッド側圧力作用室53に残って
いる背圧を確実に抜くことができる。従って、第2ピス
トンロッド55をヘッド側ストロークエンドに確実に移
動させることができる。
【0049】(第2実施形態)図8に示すように、第2
実施形態において第1実施形態の構成と異なる点は、前
記第1実施形態で示したメカニカルバルブ60が第2エ
アシリンダA2ではなく第1エアシリンダA1のシリン
ダチューブ12に設けられていることである。
【0050】メカニカルバルブ60に設けられた作動部
材63は、第1エアシリンダA1におけるシリンダチュ
ーブ12のヘッド側圧力作用室27内に出没可能で、か
つ第1ピストン25に接触可能となっている。作動部材
63の先端部は、第1ピストン25に接触されていない
とき、復帰バネ64の弾性力によってシリンダチューブ
12のヘッド側圧力作用室27内に突出されている。そ
して、第1ピストン25がヘッド側ストロークエンドに
位置している場合には、作動部材63が復帰バネ64の
弾性力に抗してヘッド側圧力作用室27の外部へ押し出
されることにより、両ロッド側圧力作用室28,54が
連通される。
【0051】又、第1実施形態の構成と異なる構成とし
て、前記第4エア給排ポート43が第2エアシリンダA
2のシリンダチューブ40に設けられておらず、第1エ
アシリンダA1のシリンダチューブ12に設けられてい
る。つまり、第4エア給排ポート43は流路45を介し
て第1エアシリンダA1のロッド側圧力作用室28に連
通されている。更に、前記第1実施形態ではエア通路6
6上に絞り弁72が使用されているのに対して、本実施
形態ではその代わりとして逆止弁75が使用されてい
る。この逆止弁75の役割としては、基本的に前記絞り
弁72と同じである。
【0052】更に、第1エアシリンダA1における第1
ピストン25のロッド側端面には段差部25bが形成さ
れている。この段差部25bの存在により、第1ピスト
ン25がロッド側ストロークエンドに位置する場合に、
シリンダチューブ12の内壁面と第1ピストン25との
間には、エア通路(図9参照)22が形成されている。
そして、第1ピストン25がロッド側ストロークエンド
に位置する場合に、第2エア給排ポート18と第4エア
給排ポート43とは、エア通路22によって形成される
空間部を介して互いに連通されるようになっている。
【0053】第2の実施形態における順次動作シリンダ
システム11の動作について説明する。図8に示すよう
に、第1エアシリンダA1の第1ピストン25、及び第
2エアシリンダA2の第2ピストン50は、共にヘッド
側ストロークエンドに位置するものとする。この状態で
切換電磁弁69のソレノイド70が励磁されると、エア
圧供給源71からの加圧エアが第1エア給排ポート1
6、流路17を介してヘッド側圧力作用室27に供給さ
れ、同ヘッド側圧力作用室27内の圧力が上昇する。す
ると、第1ピストン25及び第1ピストンロッド26が
ロッド側に移動し始める。その移動とともに、メカニカ
ルバルブ60の作動部材63が復帰バネ64の弾性力に
よりヘッド側圧力作用室27内に突出される。これによ
り、メカニカルバルブ60が閉じられ、エア通路66に
エアが流れなくなる。つまり、第1ピストン25がロッ
ド側ストロークエンドに移動することによって、ロッド
側圧力作用室28内のエアは、流路45、第4エア給排
ポート43、エア供給路68を介して外部に排出され
る。
【0054】図9に示すように、第1ピストン25がロ
ッド側ストロークエンド付近に到達すると、第1ピスト
ン25によって閉塞されていた給気パイプ35の先端開
口部が開放される。この開放により、ヘッド側圧力作用
室27内の加圧エアは、給気パイプ35、第3エア給排
ポート32、エア通路67、第6エア給排ポート47、
流路48を介して第2エアシリンダA2のヘッド側圧力
作用室53に供給される。すると、第2エアシリンダA
2におけるヘッド側圧力作用室53内の圧力が上昇し、
第2ピストン50及び第2ピストンロッド55がロッド
側ストロークエンドに移動し始める。この移動開始とほ
ぼ同時に第1エアシリンダA1における第1ピストン2
5はロッド側ストロークエンドに到達する。
【0055】図10に示すように、第2エアシリンダA
2の第2ピストン50が移動し始めると、第2エアシリ
ンダA2におけるロッド側圧力作用室54内のエアは、
流路46、第5エア給排ポート44、エア通路66、逆
止弁75、第2エア給排ポート18、流路19、エア通
路22、流路45、第4エア給排ポート43、エア供給
路68を介して外部に排出される。要するに、第2実施
形態の順次動作シリンダシステム11では、第1エアシ
リンダA1の第1ピストンロッド26の突出がほぼ完了
した後に、第2エアシリンダA2の第2ピストンロッド
55が突出を開始するという順序で動作する。
【0056】続いて、第1ピストンロッド26と第2ピ
ストンロッド55とを没入させる場合について説明す
る。図11に示すように、ソレノイド70の消磁によっ
て切換電磁弁69が切り換えられると、エア圧供給源7
1からの加圧エアが第4エア給排ポート43、流路45
を介して第1エアシリンダA1のロッド側圧力作用室2
8に供給される。すると、ロッド側圧力作用室28内の
圧力が上昇し、第1ピストン25はヘッド側に移動し始
める。それとともに、第1エアシリンダA1におけるヘ
ッド側圧力作用室27内のエアは流路17、第1エア給
排ポート16、エア供給路68を介して外部に排出され
る。
【0057】なお、第4エア給排ポート43からロッド
側圧力作用室28に供給されるエアは、逆止弁75によ
ってエア通路66を介して第2エアシリンダA2に流れ
ることはない。従って、第1エアシリンダA1における
第1ピストン25の移動中に、第2エアシリンダA2に
おける第2ピストンロッド55が移動することはない。
【0058】図12に示すように、第1ピストン25が
ヘッド側ストロークエンド付近に到達すると、第1ピス
トン25によって作動部材63が押し出され、メカニカ
ルバルブ60が開いて、エア通路66にエアが流れるよ
うになる。すると、ロッド側圧力作用室28内の加圧エ
アは、流路19、第2エア給排ポート18、エア通路6
6、第5エア給排ポート44、流路46を介して第2エ
アシリンダA2のロッド側圧力作用室54内に供給され
る。
【0059】図13に示すように、第2エアシリンダA
2の第2ピストン50及び第2ピストンロッド55は、
ヘッド側ストロークエンドに向けて移動し始める。する
と、第2エアシリンダA2におけるヘッド側圧力作用室
53内のエアは、流路48、第6エア給排ポート47、
エア通路67、流路33、流路17、第1エア給排ポー
ト16、エア供給路68を介して外部へ排出される。要
するに、第2実施形態の順次動作シリンダシステム11
では、第1エアシリンダA1の第1ピストンロッド26
が没入した後に、第2エアシリンダA2の第2ピストン
ロッド55が没入を開始するという順序で動作する。
【0060】(第3実施形態)図14に示すように、第
3実施形態において第1実施形態と大きく異なる点は、
前記第1実施形態で示した給気パイプ35が省略されて
いることである。このような構成の相違により、エア供
給路68の途中にエア通路67が接続されている。言い
換えれば、エア供給路68の一部と、エア通路67との
一部とが共用されている。エア通路67上には、第1ピ
ストン25の位置変更に応じて伴って開閉する2位置2
ポートタイプのメカニカルバルブ77が設けられてい
る。なお、本実施形態では、両メカニカルバルブ60,
77により開閉手段が構成されている。
【0061】このメカニカルバルブ77には作動部材7
7aが設けられている。この作動部材77aは、第1エ
アシリンダA1におけるシリンダチューブ12のロッド
側圧力作用室28内に出没可能で、かつ第1ピストン2
5に接触可能となっている。作動部材77aの先端部
は、第1ピストン25に接触されていないとき、復帰バ
ネ77bの弾性力によってシリンダチューブ12のロッ
ド側圧力作用室28内に突出されている。そして、第1
ピストン25がロッド側ストロークエンドに位置してい
る場合には、作動部材77aが復帰バネ77bの弾性力
に抗してロッド側圧力作用室28の外部へ押し出される
ことにより、エア通路67とエア供給路68とが連通さ
れる。
【0062】又、本実施形態においてエア通路67及び
エア供給路68には、前記逆止弁34を有する流路33
が接続されている。更に、前記第1実施形態ではエア通
路66に絞り弁72が使用されているのに対して、本実
施形態ではその代わりとして逆止弁75が使用されてい
る。
【0063】第3実施形態における順次動作シリンダシ
ステム11の動作について説明する。図14に示すよう
に、第1エアシリンダA1の第1ピストン25、及び第
2エアシリンダA2の第2ピストン50は、共にヘッド
側ストロークエンドに位置するものとする。この状態
で、エア圧供給源71からの加圧エアがヘッド側圧力作
用室27に供給されると、第1ピストン25及び第1ピ
ストンロッド26がロッド側に移動し始める。この移動
に伴って第1エアシリンダA1におけるロッド側圧力作
用室28内のエアは、流路19、第2エア給排ポート1
8、エア通路66、第5エア給排ポート44、流路4
6、第2エアシリンダA2のロッド側圧力作用室54内
に供給される。
【0064】図15に示すように、第1ピストン25が
ロッド側ストロークエンド付近に到達すると、第1ピス
トン25によって作動部材77aが押し出され、メカニ
カルバルブ77が開く。つまり、エア供給路68の一部
とエア通路67とが連通した状態となる。すると、エア
圧供給源71から供給される加圧エアは、第6エア給排
ポート47、流路48を介してヘッド側圧力作用室53
内に供給される。すると、第2エアシリンダA2におけ
るヘッド側圧力作用室53内の圧力が上昇し、第2ピス
トン50及び第2ピストンロッド55がロッド側ストロ
ークエンドに移動し始める。この移動開始とほぼ同時に
第1エアシリンダA1における第1ピストン25はロッ
ド側ストロークエンドに到達する。
【0065】図16に示すように、第2エアシリンダA
2の第2ピストン50が移動し始めると、メカニカルバ
ルブ60の作動部材63が復帰バネ64の弾性力により
ヘッド側圧力作用室53内に突出される。これにより、
メカニカルバルブ60が閉じられ、エア通路66にエア
が流れなくなる。従って、第2エアシリンダA2のロッ
ド側圧力作用室54内のエアは、流路45、第4エア給
排ポート43、エア供給路68を介して外部に排出され
る。要するに、第3実施形態の順次動作シリンダシステ
ム11では、第1エアシリンダA1の第1ピストンロッ
ド26の突出がほぼ終了した後に、第2エアシリンダA
2の第2ピストンロッド55が突出を開始するという順
序で動作する。
【0066】続いて、第1ピストンロッド26と第2ピ
ストンロッド55とを没入させる場合について説明す
る。図17に示すように、切換電磁弁69が切り換えら
れることにより、エア圧供給源71からの加圧エアが第
2エアシリンダA2のロッド側圧力作用室54内に供給
される。すると、第2ピストンロッド55がヘッド側
(図5の左側)に移動し始める。それとともに、第2エ
アシリンダA2におけるヘッド側圧力作用室53内のエ
アは、エア通路67、エア供給路68を介して外部に排
出される。
【0067】図18に示すように、第2ピストン50が
ヘッド側ストロークエンド付近に到達すると、メカニカ
ルバルブ60が開き、エア通路66にエアが流れるよう
になるので、ロッド側圧力作用室54内の加圧エアは、
第1エアシリンダA1のロッド側圧力作用室28内に供
給される。
【0068】図19に示すように、第1エアシリンダA
1の第1ピストン25及び第1ピストンロッド26は、
ヘッド側ストロークエンドに向けて移動し始める。する
と、メカニカルバルブ77が閉じられ、エア通路67と
エア供給路68とが非連通状態となる。よって、第1ピ
ストン25の移動に伴い第1エアシリンダA1のヘッド
側圧力作用室27内のエアは、エア供給路68を介して
外部に排出される。要するに、第3実施形態の順次動作
シリンダシステム11では、第2エアシリンダA2の第
2ピストンロッド55が没入した後に、第1エアシリン
ダA1の第1ピストンロッド26が没入を開始するとい
う順序で動作する。
【0069】(第4実施形態)図20に示すように、第
4実施形態において第1実施形態と大きく異なる点は、
前記第1実施形態で示したメカニカルバルブ60が省略
されていることである。従って、本実施形態では、給気
パイプ35のみによって開閉手段が構成されている。
【0070】又、第1実施形態の構成と異なる構成とし
て、前記第4エア給排ポート43が第2エアシリンダA
2のシリンダチューブ40に設けられておらず、第1エ
アシリンダA1のシリンダチューブ12に設けられてい
る。つまり、第4エア給排ポート43は流路45を介し
て第1エアシリンダA1のロッド側圧力作用室28に連
通されている。更に、前記第1実施形態ではエア通路6
6上に絞り弁72が使用されているのに対して、それが
本実施形態では省略されている。
【0071】なお、本実施形態では、第1ピストン25
の端面に第2実施形態で説明した段差部25bが形成さ
れ、この段差部25bによって第1ピストン25がロッ
ド側ストロークエンドにあるときにエア通路22が形成
されるようになっている。
【0072】第4実施形態における順次動作シリンダシ
ステム11の動作について説明する。図20に示すよう
に、第1エアシリンダA1の第1ピストン25、及び第
2エアシリンダA2の第2ピストン50は、共にヘッド
側ストロークエンドに位置するものとする。この状態
で、エア圧供給源71からの加圧エアが第1エアシリン
ダA1のヘッド側圧力作用室27に供給されると、第1
ピストン25及び第1ピストンロッド26がロッド側に
移動し始める。それとともに、ロッド側圧力作用室28
内のエアが第4エア給排ポート43、エア供給路68を
介して外部に排出される。
【0073】図21に示すように、第1ピストン25が
ロッド側ストロークエンド付近に到達すると、第1ピス
トン25によって閉塞されていた給気パイプ35の先端
開口部が開放される。この開放により、ヘッド側圧力作
用室27内の加圧エアは、エア通路67を介して第2エ
アシリンダA2のヘッド側圧力作用室53に供給され
る。すると、第2ピストン50及び第2ピストンロッド
55がロッド側ストロークエンドに移動し始める。この
移動開始とほぼ同時に第1エアシリンダA1における第
1ピストン25はロッド側ストロークエンドに到達す
る。
【0074】図22に示すように、第2エアシリンダA
2の第2ピストン50が移動し始めると、第2エアシリ
ンダA2におけるロッド側圧力作用室54内のエアは、
流路46、第5エア給排ポート44、エア通路66、第
2エア給排ポート18、流路19を介して第1エアシリ
ンダA1のロッド側圧力作用室28内に供給される。更
にそのエアはエア通路22、流路45、第4エア給排ポ
ート43、エア供給路68を介して外部に排出される。
要するに、第4実施形態の順次動作シリンダシステム1
1では、第1エアシリンダA1の第1ピストンロッド2
6の突出がほぼ完了した後に、第2エアシリンダA2の
第2ピストンロッド55が突出を開始するという順序で
動作する。
【0075】続いて、第1ピストンロッド26と第2ピ
ストンロッド55とを没入させる場合について説明す
る。図23,24に示すように、切換電磁弁69が切り
換えられると、エア圧供給源71からの加圧エアが第4
エア給排ポート43、流路45を介して第1エアシリン
ダA1のロッド側圧力作用室28に供給される。更に、
そのエアは流路19、第2エア給排ポート18、エア通
路66、第5エア給排ポート44、流路46を介して第
2エアシリンダA2のロッド側圧力作用室54にも供給
される。
【0076】すると、第1ピストン25及び第2ピスト
ン50は、ヘッド側に向けて同時に移動し始める。これ
らの移動に伴い、第1エアシリンダA1におけるヘッド
側圧力作用室27内のエアは、流路17、第1エア給排
ポート16、エア供給路68を介して外部に排出され
る。又、第2エアシリンダA2におけるヘッド側圧力作
用室53内のエアは、第6エア給排ポート47、エア通
路67、ポート32、逆止弁34、流路33、流路1
7、第1エア給排ポート16、エア供給路68を介して
外部に排出される。この結果、図25に示すように、第
4実施形態の順次動作シリンダシステム11では、第1
及び第2エアシリンダA1,A2の両ピストンロッド2
6,55の没入が同時に開始され、両ピストンロッド2
6,55はヘッド側ストロークエンドに同時に到達す
る。
【0077】従って、本実施形態の順次動作シリンダシ
ステム11によれば、メカニカルバルブが用いられてい
ないので、全体の構成を簡素化することができ、製造コ
ストをいっそう低減することができる。
【0078】(第5実施形態)図26に示すように、本
実施形態の順次動作シリンダシステム11では、3つの
エアシリンダA1〜A3から構成されている。第1エア
シリンダA1については、第1実施形態に示す第1エア
シリンダA1と同じ構成となっている。
【0079】第2エアシリンダA2については、第3実
施形態で説明した第2エアシリンダA2と基本的に同じ
構成となっている。第3実施形態と異なる点としては、
第4エア給排ポート43が流路45を介してヘッド側圧
力作用室53に連通していることである。そして、両流
路45,48に通じる流路78が形成され、その流路上
には逆止弁79が設けられている。
【0080】又、第3実施形態と比較して異なること
は、第2エアシリンダA2に給気パイプ35が設けられ
ていることである。そして、第2ピストン50がロッド
側のストロークエンド付近に位置するとき、給気パイプ
35の先端開口部は開放される。これに対して第2ピス
トン50がロッド側のストロークエンド付近に位置しな
いとき、給気パイプ35の先端開口部は第1ピストン2
5によって閉塞される。
【0081】第3エアシリンダA3については、そのシ
リンダチューブ80内に往復移動可能な第3ピストン8
1及び第3ピストンロッド82が往復移動可能に収容さ
れている。シリンダチューブ80の内部空間は、第3ピ
ストン81によりヘッド側圧力作用室83と、ロッド側
圧力作用室84と区画されている。第3ピストン81の
端面には、第3ピストンロッド82が一体的に固定され
ている。そして、第3ピストン81の移動に伴い、シリ
ンダチューブ80から第3ピストンロッド82が出没可
能になっている。
【0082】シリンダチューブ80には、第7エア給排
ポート85及び第8エア給排ポート86が形成されてい
る。第7エア給排ポート85は、流路87を介してヘッ
ド側圧力作用室83に連通されている。第8エア給排ポ
ート86は、流路88を介してロッド側圧力作用室84
に連通されている。
【0083】シリンダチューブ80には、第3ピストン
81のポジションが変わることによって開閉する2位置
2ポートタイプのメカニカルバルブ89が設けられてい
る。メカニカルバルブ89に設けられた作動部材89a
が第3ピストン81にて押し込まれることにより、メカ
ニカルバルブ89は開く。これに対して、作動部材89
aから第3ピストン81が離れることにより、メカニカ
ルバルブ89に設けられた弾性バネ89bの弾性力が働
き、メカニカルバルブ89は閉じる。なお、本実施形態
では、2つの給気パイプ35及び2つのメカニカルバル
ブ60,89によって開閉手段が構成されている。
【0084】以上説明した、各エアシリンダA1〜A3
の接続関係について説明する。切換電磁弁69が設けら
れたエア供給路68の一端は、第1エアシリンダA1の
第1エア給排ポート16に接続され、他端は、第3エア
シリンダA3の第8エア給排ポート86に接続されてい
る。
【0085】第1エアシリンダA1の第3エア給排ポー
ト32と、第2エアシリンダA2の第4エア給排ポート
43とがエア通路67を介して接続されている。よっ
て、第1エアシリンダA1のヘッド側圧力作用室27
と、第2エアシリンダA2のヘッド側圧力作用室53と
がエア通路67によって連通されている。更に、第2エ
アシリンダA2の第6エア給排ポート47と、ヘッド側
圧力作用室83の第7エア給排ポート85とがエア通路
90を介して接続されている。よって、第2エアシリン
ダA2のヘッド側圧力作用室53と第3エアシリンダA
3のヘッド側圧力作用室83とがエア通路90によって
連通されている。従って、本実施形態では、両エア通路
67、90によって第1流路が構成されている。
【0086】第1エアシリンダA1の第2エア給排ポー
ト18と、第2エアシリンダA2の第5エア給排ポート
44と、第3エアシリンダA3の第8エア給排ポート8
6とは、第2流路としてのエア供給路66を介して接続
されている。従って、第1エアシリンダA1のロッド側
圧力作用室28と、第2エアシリンダA2のロッド側圧
力作用室54と、第3エアシリンダA3のロッド側圧力
作用室84とはエア通路66によって連通されている。
なお、本実施形態では、エア通路66の一部とエア供給
路68の一部とが共用されている。
【0087】次に、上記のように構成された第5実施形
態における順次動作シリンダシステム11の作用につい
て説明する。各エアシリンダA1〜A3のピストン2
5,55,82は、いずれもヘッド側ストロークエンド
に位置するものとする。この状態で、エア圧供給源71
からの加圧エアが第1エア給排ポート16、流路17を
介して第1エアシリンダA1のヘッド側圧力作用室27
に供給されると、第1ピストン25がロッド側ストロー
クエンドに向けて移動する。このとき、第1エアシリン
ダA1におけるロッド側圧力作用室28内のエアは、流
路19、第2エア給排ポート18、エア供給路68を介
して外部に排出される。
【0088】第1ピストン25がロッド側ストロークエ
ンド付近に到達すると、給気パイプ35の先端開口部が
開放され、ヘッド側圧力作用室27内の加圧エアは、第
3エア給排ポート32、エア通路67、第4エア給排ポ
ート43、流路45を介して第2エアシリンダA2のヘ
ッド側圧力作用室53に供給される。すると、第2ピス
トン50及び第2ピストンロッド55がロッド側ストロ
ークエンドに移動し始める。この移動開始とほぼ同時に
第1エアシリンダA1における第1ピストン25はロッ
ド側ストロークエンドに到達する。
【0089】第2エアシリンダA2の第2ピストン50
が移動し始めると、メカニカルバルブ60が閉じられ、
第2エアシリンダA2のロッド側圧力作用室54内のエ
アは、流路46、第5エア給排ポート44、エア通路6
6の一部、エア供給路68を介して外部に排出される。
従って、第1エアシリンダA1の第1ピストン25はヘ
ッド側ストロークエンドに保持されることとなる。
【0090】第2ピストン50がロッド側ストロークエ
ンド付近に到達すると、給気パイプ35の先端開口部が
開放され、ヘッド側圧力作用室53内の加圧エアは、流
路48、第6エア給排ポート47、エア通路90、第7
エア給排ポート85、流路87を介して第3エアシリン
ダA3のヘッド側圧力作用室83に供給される。する
と、第3ピストン81がロッド側ストロークエンドに移
動し始める。この移動開始とほぼ同時に第2エアシリン
ダA2における第2ピストン50は、ロッド側ストロー
クエンドに到達する。
【0091】第3エアシリンダA3の第3ピストン81
が移動し始めると、メカニカルバルブ89が閉じられ
る。よって、第3ピストン81の移動により、第3エア
シリンダA3のロッド側圧力作用室84内のエアは、第
2エアシリンダA2のロッド側圧力作用室54に供給さ
れることがない。つまり、ロッド側圧力作用室54のエ
アは、流路88、第8エア給排ポート86、エア供給路
68を介して外部に排出される。従って、第1エアシリ
ンダA1の第1ピストン25はヘッド側ストロークエン
ドに保持されることとなる。
【0092】要するに、第5実施形態の順次動作シリン
ダシステム11では、第1エアシリンダA1の第1ピス
トンロッド26の突出がほぼ完了した後に、第2エアシ
リンダA2の第2ピストンロッド55が突出を開始す
る。更に第2ピストンロッド55の突出がほぼ完了した
後に、第3エアシリンダA3の第3ピストンロッド82
が突出を開始する。
【0093】続いて、第1ピストンロッド26と第2ピ
ストンロッド55とを没入させる場合について説明す
る。切換電磁弁69が切り換えられると、エア圧供給源
71からのエアは、第3エアシリンダA3のロッド側圧
力作用室84内に供給される。すると、第3ピストン8
1がヘッド側に移動し始めるとともに、第3エアシリン
ダA3におけるヘッド側圧力作用室83内のエアは、エ
ア通路90、第2エアシリンダA2、エア通路67、第
1エアシリンダA1、エア供給路68を介して外部に排
出される。
【0094】第3ピストン81がヘッド側ストロークエ
ンド付近に到達すると、メカニカルバルブ89が開か
れ、エア圧供給源71の加圧エアは、エア供給路68、
エア通路66の一部、第5エア給排ポート44、流路4
6を介して第2エアシリンダA2のロッド側圧力作用室
54内に供給される。すると、第2エアシリンダA2の
第2ピストン50は、ヘッド側ストロークエンドに向け
て移動し始める。このとき、第2エアシリンダA2にお
けるヘッド側圧力作用室53内のエアは、エア通路6
7、第1エアシリンダA1、エア供給路68を介して外
部に排出される。
【0095】第2ピストン50がヘッド側ストロークエ
ンド付近に到達すると、メカニカルバルブ60が開か
れ、エア圧供給源71の加圧エアは、エア供給路68、
エア通路66、第2エア給排ポート18、流路19を介
して第1エアシリンダA1のロッド側圧力作用室28内
に供給される。すると、第1エアシリンダA1の第1ピ
ストン25は、ヘッド側ストロークエンドに向けて移動
し始める。このとき、第1エアシリンダA1におけるヘ
ッド側圧力作用室27内のエアは、エア供給路68を介
して外部に排出される。
【0096】要するに、第5実施形態の順次動作シリン
ダシステム11では、第3エアシリンダA3の第3ピス
トンロッド82の突出がほぼ完了した後に、第2エアシ
リンダA2の第2ピストンロッド55が没入を開始す
る。更に第2ピストンロッド55の没入がほぼ完了した
後に、第1エアシリンダA1の第1ピストンロッド26
が没入を開始する。
【0097】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・第1実施形態の別例として、エア通路66上に設けら
れている絞り弁72に代えて逆止弁を使用してもよい。
【0098】・第1実施形態の別例として、第1エア給
排ポート16と第3エア給排ポート32との間の流路3
3上に設けられた逆止弁34に代えて、絞り弁にしても
よい。
【0099】・前記第2実施形態の別例として、第1ピ
ストン25の端面に設けた段差部25bを省略してもよ
い。この構成を採用する場合には、軸線方向における給
気パイプ35の長さを短くする。この構成によれば、第
1エアシリンダA1の第1ピストン25がロッド側スト
ロークエンドに向けて移動した際に、給気パイプ35の
先端部が早く開放される。このような構成にすれば、第
2ピストン50が移動する際に排出される第2エアシリ
ンダA2からのエアを、第1ピストン25とシリンダチ
ューブ12との間から外部にスムーズに排出することが
できる。
【0100】・エアシリンダが4つ以上からなる順次動
作シリンダシステム11に具体化してもよい。次に、特
許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述し
た実施形態によって把握される技術的思想を以下に示
す。
【0101】(1) シリンダチューブ内に往復移動可
能な移動体を有し、かつその移動体によってシリンダチ
ューブの内部空間がヘッド側圧力作用室とロッド側圧力
作用室とに区画された流体圧シリンダを2つ設け、各ヘ
ッド側圧力作用室又は各ロッド側圧力作用室に流体を供
給することにより、各流体圧シリンダに設けたそれぞれ
の移動体を所定のタイミングで順次移動させるようにし
た順次動作シリンダシステムにおいて、流体圧シリンダ
に流体を供給する流体供給路を設け、その流体供給路に
流体の供給方向を切り換える切換弁を1つ設け、前記各
流体圧シリンダのヘッド側圧力作用室を第1流路によっ
て互いに連通するとともに、ロッド側圧力作用室を第2
流路によって互いに連通し、両流路のうちいずれか一方
に、移動体がストロークエンド付近に移動したときに、
その流路を機械的に開閉するメカニカルバルブを設け、
他方の流体圧シリンダのヘッド側圧力作用室に、他方の
流体圧シリンダに設けられた移動体内に挿入可能な給気
パイプを設け、その給気パイプの長さを、移動体がロッ
ド側ストロークエンド付近に移動したときに、同給気パ
イプの端部から移動体が離脱するように設定したことを
特徴とする順次動作シリンダシステム。
【0102】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
切換弁の数を少なくすることで、低コストでかつ構造が
簡単な順次動作シリンダシステムを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における順次動作シリンダシステ
ムを示す断面図。
【図2】順次動作シリンダシステムの動作を示す回路
図。
【図3】図2に続く順次動作シリンダシステムの動作を
示す回路図。
【図4】図3に続く順次動作シリンダシステムの動作を
示す回路図。
【図5】図4に続く順次動作シリンダシステムの動作を
示す回路図。
【図6】図5に続く順次動作シリンダシステムの動作を
示す回路図。
【図7】図6に続く順次動作シリンダシステムの動作を
示す回路図。
【図8】第2実施形態における順次動作シリンダシステ
ムの動作を示す回路図。
【図9】図8に続く順次動作シリンダシステムの動作を
示す回路図。
【図10】図9に続く順次動作シリンダシステムの動作
を示す回路図。
【図11】図10に続く順次動作シリンダシステムの動
作を示す回路図。
【図12】図11に続く順次動作シリンダシステムの動
作を示す回路図。
【図13】図12に続く順次動作シリンダシステムの動
作を示す回路図。
【図14】第3実施形態における順次動作シリンダシス
テムの動作を示す回路図。
【図15】図14に続く順次動作シリンダシステムの動
作を示す回路図。
【図16】図15に続く順次動作シリンダシステムの動
作を示す回路図。
【図17】図16に続く順次動作シリンダシステムの動
作を示す回路図。
【図18】図17に続く順次動作シリンダシステムの動
作を示す回路図。
【図19】図18に続く順次動作シリンダシステムの動
作を示す回路図。
【図20】第4実施形態における順次動作シリンダシス
テムの動作を示す回路図。
【図21】図20に続く順次動作シリンダシステムの動
作を示す回路図。
【図22】図21に続く順次動作シリンダシステムの動
作を示す回路図。
【図23】図22に続く順次動作シリンダシステムの動
作を示す回路図。
【図24】図23に続く順次動作シリンダシステムの動
作を示す回路図。
【図25】図24に続く順次動作シリンダシステムの動
作を示す回路図。
【図26】第5実施形態における順次動作シリンダシス
テムの回路図。
【符号の説明】
A1…第1エアシリンダ(流体圧シリンダ)、A2…第
2エアシリンダ(流体圧シリンダ)、A3…第3エアシ
リンダ(流体圧シリンダ)、11…順次動作シリンダシ
ステム、12…シリンダチューブ、25…第1ピスト
ン、26…第1ピストンロッド、35…給気パイプ(開
閉手段)、40…シリンダチューブ、50…第2ピスト
ン、55…第2ピストンロッド、60…メカニカルバル
ブ(開閉手段)、66…エア通路(第2通路)、67…
エア通路(第1流路)、68…エア供給路(流体供給
路)、69…切換電磁弁(切換弁)、77…メカニカル
バルブ(開閉手段)、81…第3ピストン、82…第3
ピストンロッド、80…シリンダチューブ、89…メカ
ニカルバルブ(開閉手段)、90……エア通路(第1流
路)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダチューブ内に往復移動可能な移
    動体を有し、かつその移動体によってシリンダチューブ
    の内部空間がヘッド側圧力作用室とロッド側圧力作用室
    とに区画された流体圧シリンダを複数設け、各ヘッド側
    圧力作用室又は各ロッド側圧力作用室に流体を供給する
    ことにより、各流体圧シリンダに設けたそれぞれの移動
    体を所定のタイミングで順次移動させるようにした順次
    動作シリンダシステムにおいて、 少なくとも1つ以上の流体圧シリンダに流体を供給する
    流体供給路を設け、その流体供給路に流体圧シリンダの
    総数よりも数が少なくかつ流体の供給方向を切り換える
    切換弁を設け、前記各流体圧シリンダのヘッド側圧力作
    用室を第1流路によって互いに連通するとともに、ロッ
    ド側圧力作用室を第2流路によって互いに連通し、特定
    の流体圧シリンダに設けた移動体が所定の位置に移動し
    たときに前記第1流路及び第2流路のうち少なくともい
    ずれか一方を機械的に開閉する開閉手段を設けたことを
    特徴とする順次動作シリンダシステム。
  2. 【請求項2】 前記流体圧シリンダは2つ設けられ、両
    流体圧シリンダのうち少なくともいずれか一方のヘッド
    側圧力作用室に配置された給気パイプにて前記開閉手段
    が構成され、その給気パイプは、移動体の移動方向に沿
    って延設されかつ流体圧シリンダに設けられた移動体内
    に挿入可能とされ、前記給気パイプの長さは、移動体が
    ロッド側ストロークエンド付近に移動したときに、給気
    パイプの端部から移動体が離脱するように設定されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の順次動作シリンダ
    システム。
  3. 【請求項3】 前記流体圧シリンダは2つ設けられ、前
    記第1流路及び第2流路のうち少なくともいずれか一方
    に設けられたメカニカルバルブによって前記開閉手段が
    構成され、メカニカルバルブは、移動体がストロークエ
    ンド付近に移動したときに、移動体との接触によって同
    メカニカルバルブが配置された前記流路を機械的に開閉
    するものであることを特徴とする請求項1に記載の順次
    動作シリンダシステム。
  4. 【請求項4】 前記流体圧シリンダは2つ設けられ、一
    方の流体圧シリンダのヘッド側圧力作用室に配置された
    給気パイプと、前記第2流路に設けられたメカニカルバ
    ルブによって前記開閉手段が構成され、前記給気パイプ
    は、流体圧シリンダに設けられた移動体内に挿入可能と
    され、前記給気パイプの長さは、移動体がロッド側スト
    ロークエンド付近に移動したときに、給気パイプの端部
    から移動体が離脱するように設定され、前記メカニカル
    バルブは、両流体圧シリンダのうちいずれか一方の移動
    体がストロークエンド付近に移動したときに、いずれか
    一方の移動体との接触によって前記第2流路を機械的に
    開閉するものであることを特徴とする請求項1に記載の
    順次動作シリンダシステム。
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