JP3613427B2 - 用紙搬送装置及びインクジェット記録装置 - Google Patents

用紙搬送装置及びインクジェット記録装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は用紙搬送装置及びこの用紙搬送装置を用いたインクジェット記録装置に関し、特に用紙を搬送ベルトを用いて搬送する用紙搬送装置及びインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録装置は、記録時の振動、騒音が殆どなく、カラー化が容易なことから、コンピュータ等のデジタル処理装置のデータを出力するプリンタの他、ファクシミリやコピー等にも用いられるようになっている。このような記録装置は、例えば記録ヘッドをキャリッジに搭載して、記録ヘッドを主走査方向に移動させると共に、用紙を主走査方向と直交する副走査方向に移動させながら、記録ヘッドのノズル列から記録信号に応じてインク滴を記録媒体に吐出して、用紙上に画像を記録する。なお、本明細書において「用紙」とは、画像が形成される媒体を意味し、材質が紙に限られるものではなく、OHPシートなどを含むものである。
【0003】
ところで、特に、インクジェット記録装置などのドット形成手段を用いてドットで画像を記録する記録装置においては、画質を向上する上で、用紙を高精度に搬送して正確な位置合せを行うことが必要になる。
【0004】
従来の用紙搬送装置としては、所謂プラテンローラを用いたものが一般的であるが、この他、特公平8−9251号公報に記載されているように第1の送りローラと第2の送りローラとの間に記録ヘッドに対向する位置に吸引手段を配置して、この吸引手段で用紙を保持するようにしたもの、特開平7−304167号公報に記載されているように多孔質膜又は網目状シートで構成した搬送ベルトと、この搬送ベルトの内側に位置して真空吸引用の吸引溝を設けて、真空吸引溝から真空吸引することで搬送ベルト上に載置された用紙を真空吸引するようにした真空吸引搬送装置などが知られてる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ゴム、金属ローラ等のプラテンローラによる用紙の搬送は、インク滴の吸収による紙の伸びなどの影響によって正確な位置合せが困難になる。また、搬送ベルトを用いて空気の吸引を行うことで用紙を搬送ベルトなどに真空吸着するものでは、吸引ポンプが必要になるなど、装置が大型化しコストも高くなる。
【0006】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で用紙を正確に搬送することができる用紙搬送装置及びこの用紙搬送装置を備えたインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1の用紙搬送装置は、画像が記録される用紙を搬送ベルトで搬送する用紙搬送装置において、前記搬送ベルトは前記用紙を載置する搬送面側が開口する多数の空孔を有する弾性部材からなり、前記搬送ベルトを複数のローラ部材で支持して回動させ、前記搬送ベルトが前記ローラ部材の周面に接触することで前記搬送ベルトの空孔が縮められ、この搬送ベルトの前記空孔を縮ませた状態で前記用紙を搬送面に接触させて前記空孔の開口を塞ぐことで前記用紙を前記搬送面に吸着させて搬送する構成とした。
【0008】
請求項2の用紙搬送装置は、請求項1の用紙搬送装置において、前記搬送ベルトにテンションを付与する手段を備えている構成とした。
【0009】
請求項3の用紙搬送装置は、画像が記録される用紙を搬送ベルトで搬送する用紙搬送装置において、前記搬送ベルトは前記用紙を載置する搬送面側が開口する多数の空孔を有する弾性部材からなり、前記搬送ベルトを複数のローラ部材で支持して回動させると共に、前記搬送ベルトを支持するローラ部材と前記搬送ベルトを挟んで対向し、前記搬送ベルトを圧縮する圧縮用ローラ部材を備え、前記搬送ベルトの圧縮ローラとの接触部分付近から前記用紙の搬送面への接触を開始させる構成とした。
【0010】
請求項4の用紙搬送装置は、画像が記録される用紙を搬送ベルトで搬送する用紙搬送装置において、前記搬送ベルトは前記用紙を載置する搬送面側が開口する多数の空孔を有する弾性部材からなり、前記搬送ベルトを複数のローラ部材で支持して回動させると共に、前記ローラ部材より小径で前記搬送ベルトの方向を変える小径ローラ部材を前記ローラ部材の近傍に配設し、前記搬送ベルトの小径ローラ部材で方向を変えられる部分から前記用紙の搬送面への接触を開始させる構成とした。
【0011】
請求項5の用紙搬送装置は、請求項1ないし4のいずれかの用紙搬送装置において、前記搬送ベルトは前記搬送面側が開口する多数の空孔を有する弾性部材を一部に用いている構成とした。
【0012】
請求項6の用紙搬送装置は、請求項1ないし5のいずれかの用紙搬送装置において、前記搬送ベルトから前記用紙を剥離する位置で前記搬送ベルトの内側に接触して前記搬送ベルトの方向を変える部材を設けた構成とした。
【0013】
請求項7のインクジェット記録装置は、搬送ベルトで搬送される用紙に記録ヘッドからインク滴を吐出して画像を形成記録するインクジェット記録装置において、前記請求項1ないし6のいずれかに記載の用紙搬送装置を備えた構成とした。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。図1は本発明を適用したインクジェット記録装置における搬送装置の第1実施例を示す概略構成図、図2は同搬送装置の搬送ベルトの模式的拡大断面図、図3は同搬送装置の作用説明に供する説明図である。
【0016】
この搬送装置1は、画像形成用の用紙2を搬送するための搬送ベルト3を有し、この搬送ベルト3で用紙2を搬送しながらインクジェットヘッドからなる記録ヘッド4から記録画像に応じてインク滴を吐出することで、用紙2上に所要の画像を記録する。
【0017】
ここで、搬送ベルト3は、図示しない駆動源によって回転駆動される複数のローラ部材である駆動ローラ5と従動ローラ6との間に張装して回動可能に支持し、駆動ローラ5を回転駆動することで搬送ベルト3は矢示方向に回動する。この搬送ベルト3は、図2に示すように用紙2を載置する搬送面3a側に開口する多数の空孔7,7……を有する弾性部材で形成している。この搬送ベルト3は例えば多孔質体で形成することができる。
【0018】
このように構成した用紙搬送装置1においては、用紙2が搬送ベルト3に接触し始める際に搬送ベルト3の空孔7内の空気が接触する用紙2を境にして外気と遮断される。それと共に、駆動ローラ5と従動ローラ6との間に張装した搬送ベルト3を駆動ローラ5の回転で回動させるとき、図3に示すように駆動ローラ5の周面の入口付近と出口付近での速度差によって搬送ベルト3が縮んだ状態になって空孔7が押し潰されるように縮むために、空孔7内の空気が用紙2と接触を開始する以前に外部へ排出されて空孔7が小さくなっている状態にある。
【0019】
そのため、このような状態にある搬送ベルト3の搬送面3aに用紙2が接触することによって、縮小した空孔7の開口が用紙2で塞がれた状態になり、駆動ローラ5の周面から離れて搬送ベルト3自身の弾性によって空孔7が元の大きさに復元しようとするとき、空孔7内部の圧力と外部の圧力との間に圧力差が発生して、用紙2が搬送ベルト3の搬送面3aに吸着され、搬送ベルト3の回動によって用紙2が搬送される。
【0020】
このとき、記録ヘッド1からのインク滴が着弾した用紙2は紙であれば繊維が伸びようとするが、搬送ベルト3に対する用紙2の位置に変化が生じることがなく、正確な精度で用紙2を搬送することができて、高画質の画像を記録することができる。
【0021】
このように用紙を載置する搬送面側が開口する多数の空孔を有する弾性部材からなる搬送ベルトを備え、この搬送ベルトの空孔を縮ませた状態で用紙を搬送面に接触させて空孔の開口を塞ぐことで搬送ベルトに用紙を吸着させて搬送することによって、簡単な構成で、用紙を正確に搬送することができる。
【0022】
この場合、搬送ベルトを複数のローラ部材で支持して回動させることによって、搬送ベルトがローラ部材の周面に接触することで空孔を縮めることができて、より簡単な構成とすることができる。
【0023】
次に、図4は本発明に係る用紙搬送装置の第2実施例を示す要部斜視図である。この実施例において、搬送ベルト10は、中央部部分に配置した上記第1実施例と同様な搬送面側が開口した多数の空孔を有する弾性部材からなる中央搬送部11と、この中央搬送部11の両側に配置した搬送面が平坦な両側搬送部12,13とからなる。
【0024】
この用紙搬送装置においては、搬送ベルト10の中央搬送部11で上記第1実施例と同様にして用紙を吸着して記録ヘッドによる印写部に搬送する。ここで、記録ヘッドからのインク滴が着弾することで用紙が伸びたときには、その用紙の伸びが両側搬送部12,13に逃げるので画質を低下させることなく用紙を正確に搬送することができる。この場合、空孔を有する中央搬送部11は伸びやすい性質を持つが、両側搬送部12,13に伸びの少ないゴムベルトなどを用いることで全体として搬送ベルトとしての適切な張力を与えることができる。
【0025】
なお、ここで空孔を有する弾性部材からなる搬送部分は、図4に示すように中央部に設ける場合に限らず、格子状に配置したり、チェッカー状に配置したりすることができる。
【0026】
このように、搬送ベルトは搬送面側が開口する多数の空孔を有する弾性部材を一部に用いている構成とすることによって、用紙の伸びを吸収しながら用紙を搬送することができ、より正確な搬送を行うことができる。
【0027】
次に、図5は本発明に係る用紙搬送装置の第3実施例を示す要部説明図である。この実施例においては、上記第1実施例における駆動ローラ5及び(又は)従動ローラ6に対し、それぞれ図示しない機構によって矢示方向(離間方向)の力を与えることによって、搬送ベルト3に対して強い張力(テンション)を付与している。
【0028】
したがって、搬送ベルト3は駆動ローラ5及び従動ローラ6の周面では薄く押し潰されて厚みt2になり、その他の部分では厚みt1(t1>t2)となる。これにより、搬送ベルト3が駆動ローラ5の周面から離れるときに大きな復元量が得られるので、搬送ベルト3が元の厚みに戻り始める箇所から用紙2を接触させることで大きな吸着力F1が得られ、従動ローラ6の周面に接触を始める箇所では厚みが薄くなるために所要の離反力F2が得られて、用紙2が搬送ベルト3の搬送面から離反できる。
【0029】
このように、搬送ベルトを支持するローラ部材を介してベルトに張力を与えることによって、大きな吸着力を得られて、より正確な搬送を行うことができる。
【0030】
次に、図6は本発明に係る用紙搬送装置の第4実施例を示す要部説明図である。この実施例においては、上記第1実施例における駆動ローラ5と搬送ベルト3を挟んで対向する駆動ローラ5よりも小径の圧縮用ローラ部材である小径ローラ14を、搬送ベルト3を押し潰せる(圧縮できる)位置に配置し、この小径ローラ14と搬送ベルト3との接触部から用紙2を咬み込ませる、つまり用紙2の搬送面3aへの接触を開始するようにしている。
【0031】
したがって、小径ローラ14によって用紙2が搬送ベルト3に押し付けられると共に、小径ローラ14によって搬送ベルト3が圧縮されることで空孔7内の空気が外部に押し出される。そして、搬送ベルト3が小径ローラ14から離れることで、搬送ベルト3の空孔7が元に戻ろうとして空孔7内に負圧が生じて、外気との圧力差によって搬送ベルト3の搬送面に用紙2が吸着される。
【0032】
このように、搬送ベルトを複数のローラ部材で支持して回動させると共に、搬送ベルトを支持するローラ部材と搬送ベルトを挟んで対向し、搬送ベルトを圧縮する圧縮用ローラ部材を備え、搬送ベルトの圧縮ローラとの接触部分付近から用紙の搬送面への接触を開始させることで、搬送ベルトの空孔をより縮めることができて大きな吸着力が得られ、より正確な搬送を行うことができる。
【0033】
次に、図7は本発明に係る用紙搬送装置の第5実施例を示す要部説明図である。この実施例においては、上記第1実施例における駆動ローラ5の近傍に、駆動ローラ5よりも小径のローラ部材である小径ローラ15を備え、この小径ローラ15は搬送ベルト3が駆動ローラ5を経て接触する位置に配置して搬送ベルト3の方向を変えられるようにし、搬送ベルト3が小径ローラ15と接触して方向が変わる部分、即ち搬送ベルト3が小径ローラ15で最も潰される位置から用紙2が搬送面3aに接触を開始するようにしている。
【0034】
このように、搬送ベルト3を張装する小径ローラ15を配置して、この小径ローラ15の部分から用紙2の搬送面3aへの接触を開始させるので、搬送ベルト3は小径ローラ15の部分で大きく潰されることになり、空孔7の縮み量が大きくなって搬送ベルト3が元の厚みに戻り始めときに用紙2を接触させることで大きな吸着力が得られる。
【0035】
このように、搬送ベルトを複数のローラ部材で支持して回動させると共に、ローラ部材より小径で搬送ベルトの方向を変える小径ローラ部材をベルト支持用のローラ部材の近傍に配設し、搬送ベルトの小径ローラ部材で方向を変えられる部分から用紙の搬送面への接触を開始させることで、搬送ベルトの吸着力を大きくすることができて、より正確な搬送を行うことができる。
【0036】
次に、図8は本発明に係る用紙搬送装置の第6実施例を示す要部説明図である。この実施例においては、搬送ベルト3から用紙2を離反させる位置で搬送ベルト3の内側に用紙分離部材16を設け、搬送ベルト3の反転(方向転換)半径を小さくしている。また、用紙分離部材16に対応して補助分離爪17を配置している。
【0037】
このように構成したので、用紙2が用紙分離部材16に対応する部分に差し掛かると、搬送ベルト3はこの用紙分離部材16によって押し潰されながら急な角度で方向が変えられ、搬送ベルト3が押し潰される。搬送ベルト3が押し潰されたときに空孔7が潰されて空孔7内の圧力と外部圧力との差がなくなり、用紙2を搬送ベルト3に吸着させる力がなくなる。また、急な反転角度が与えられることで、搬送ベルト3表面にある空孔7の開口から外部の空気が流入しやすくなって、空孔内部の圧力が外部圧力と均衡するまでの時間が短くなる。加えて、用紙の紙のコシによる分離のきっかけを得やすくなり、更に分離性が向上する。これによって、用紙2は搬送ベルト3から分離されて排出される。
【0038】
なお、上記実施例においては、本発明をインクジェット記録装置の用紙搬送装置に適用した例で説明したが、その他のサーマル記録装置などにも同様に適用することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の用紙搬送装置によれば、搬送ベルトは用紙を載置する搬送面側が開口する多数の空孔を有する弾性部材からなり、搬送ベルトを複数のローラ部材で支持して回動させ、搬送ベルトがローラ部材の周面に接触することで搬送ベルトの空孔が縮められ、この搬送ベルトの空孔を縮ませた状態で用紙を搬送面に接触させて空孔の開口を塞ぐことで用紙を搬送面に吸着させて搬送する構成としたので、用紙を正確に搬送することができる。また、インクジェット記録装置に用いた場合には、インク滴の着弾で紙が伸びる影響を最小限に抑えることができて高画質画像を得ることができる。
【0040】
請求項2の用紙搬送装置によれば、請求項1の用紙搬送装置において搬送ベルトにテンションを付与する手段を備えている構成としたので、搬送ベルトの縮み量を大きくすることができて、吸着力が高くなり、より正確な用紙の搬送を行うことができる。
【0041】
請求項3の用紙搬送装置によれば、画像が記録される用紙を搬送ベルトで搬送する用紙搬送装置において、搬送ベルトは用紙を載置する搬送面側が開口する多数の空孔を有する弾性部材からなり、搬送ベルトを複数のローラ部材で支持して回動させると共に、搬送ベルトを支持するローラ部材と搬送ベルトを挟んで対向し、搬送ベルトを圧縮する圧縮用ローラ部材を備え、搬送ベルトの圧縮ローラとの接触部分付近から用紙の搬送面への接触を開始させる構成としたので、搬送ベルトの空孔を完全に縮ませることが可能になり、搬送ベルトの復元による大きな吸着力を得ることができて、より正確な用紙の搬送を行うことができる。
【0042】
請求項4の用紙搬送装置によれば、搬送ベルトは用紙を載置する搬送面側が開口する多数の空孔を有する弾性部材からなり、搬送ベルトを複数のローラ部材で支持して回動させると共に、ローラ部材より小径で搬送ベルトの方向を変える小径ローラ部材をローラ部材の近傍に配設し、搬送ベルトの小径ローラ部材で方向を変えられる部分から用紙の搬送面への接触を開始させる構成としたので、搬送ベルトの空孔を完全に縮ませることが可能になり、搬送ベルトの復元による大きな吸着力を得ることができて、より正確な用紙の搬送を行うことができると共に、小径ローラ部材が用紙に接触しないので用紙のシワの発生を防止することができる。
【0043】
請求項5の用紙搬送装置によれば、請求項1ないし4のいずれかの用紙搬送装置において、搬送ベルトは搬送面側が開口する多数の空孔を有する弾性部材を一部に用いている構成としたので、用紙の伸びを吸収しながら正確に搬送することができて、より画質の向上を図ることができると共に、搬送ベルトの伸びを少なくすることが可能になって、搬送ベルトの適正なテンションを維持することができる。
【0044】
請求項6の用紙搬送装置によれば、請求項1ないし5のいずれかの用紙搬送装置において、搬送ベルトから用紙を剥離する位置で搬送ベルトの内側に接触して搬送ベルトの方向を変える部材を設けた構成としたので、搬送ベルトの吸着力が減った状態で用紙の分離を行うことができて、効率が向上すると共に、搬送ベルトの曲率半径を小さくすることができるので、更に効率的に用紙をはくりすることができる。
【0045】
請求項7のインクジェット記録装置によれば、搬送ベルトで搬送される用紙に記録ヘッドからインク滴を吐出して画像を形成記録するインクジェット記録装置において、請求項1ないし6のいずれかに記載の用紙搬送装置を備えた構成としたので、インクジェット記録装置における用紙搬送を正確に行うことができて、画像品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置における搬送装置の第1実施例を示す概略構成図
【図2】同搬送装置の搬送ベルトの模式的拡大断面図
【図3】同搬送装置の作用説明に供する説明図
【図4】本発明に係る用紙搬送装置の第2実施例を示す要部斜視図記録ヘッドの要部拡大断面図
【図5】本発明に係る用紙搬送装置の第3実施例を示す要部説明図
【図6】本発明に係る用紙搬送装置の第4実施例を示す要部説明図
【図7】本発明に係る用紙搬送装置の第5実施例を示す要部説明図
【図8】本発明に係る用紙搬送装置の第6実施例を示す要部説明図
【符号の説明】
1…用紙搬送装置、2…用紙、3…搬送ベルト、3a…搬送面、4…記録ヘッド、5…駆動ローラ、6…従動ローラ、7…空孔、10…搬送ベルト、11…中央搬送部、12,13…両側搬送部、14…小径ローラ、15…小径ローラ、16…用紙分離部材。

Claims (7)

  1. 画像が記録される用紙を搬送ベルトで搬送する用紙搬送装置において、前記搬送ベルトは前記用紙を載置する搬送面側が開口する多数の空孔を有する弾性部材からなり、前記搬送ベルトを複数のローラ部材で支持して回動させ、前記搬送ベルトが前記ローラ部材の周面に接触することで前記搬送ベルトの空孔が縮められ、この搬送ベルトの前記空孔を縮ませた状態で前記用紙を搬送面に接触させて前記空孔の開口を塞ぐことで前記用紙を前記搬送面に吸着させて搬送することを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 請求項1に記載の用紙搬送装置において、前記搬送ベルトにテンションを付与する手段を備えていることを特徴とする用紙搬送装置。
  3. 画像が記録される用紙を搬送ベルトで搬送する用紙搬送装置において、前記搬送ベルトは前記用紙を載置する搬送面側が開口する多数の空孔を有する弾性部材からなり、前記搬送ベルトを複数のローラ部材で支持して回動させると共に、前記搬送ベルトを支持するローラ部材と前記搬送ベルトを挟んで対向し、前記搬送ベルトを圧縮する圧縮用ローラ部材を備え、前記搬送ベルトの圧縮ローラとの接触部分付近から前記用紙の搬送面への接触を開始させることを特徴とする用紙搬送装置。
  4. 画像が記録される用紙を搬送ベルトで搬送する用紙搬送装置において、前記搬送ベルトは前記用紙を載置する搬送面側が開口する多数の空孔を有する弾性部材からなり、前記搬送ベルトを複数のローラ部材で支持して回動させると共に、前記ローラ部材より小径で前記搬送ベルトの方向を変える小径ローラ部材を前記ローラ部材の近傍に配設し、前記搬送ベルトの小径ローラ部材で方向を変えられる部分から前記用紙の搬送面への接触を開始させることを特徴とする用紙搬送装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の用紙搬送装置において、前記搬送ベルトは前記搬送面側が開口する多数の空孔を有する弾性部材を一部に用いていることを特徴とする用紙搬送装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の用紙搬送装置において、前記搬送ベルトから前記用紙を剥離する位置で前記搬送ベルトの内側に接触して前記搬送ベルトの方向を変える部材を設けたことを特徴とする用紙搬送装置。
  7. 搬送ベルトで搬送される用紙に記録ヘッドからインク滴を吐出して画像を形成記録するインクジェット記録装置において、前記請求項1ないし5のいずれかに記載の用紙搬送装置を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
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