JP3609580B2 - 電気かみそり - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、くせ髭を速やかにカットする粗剃孔を設けた網刃と、髭を短く深剃りする仕上剃孔を設けた網刃とを備える電気かみそりに関する
【0002】
【従来の技術】
電気かみそりは、くせ髭を速やかにカットすることが大切である。このことを実現するために、網刃に、粗剃孔と仕上剃孔を設けた電気かみそりが開発されている。この構造の電気かみそりは、下記の公報に記載される。
▲1▼ 実開昭55−101570号公報
▲2▼ 特開平03−131290号公報
▲3▼ 特開平55−96191号公報
▲4▼ 実開昭55−101569号公報
▲5▼ 実開昭55−101571号公報
【0003】
▲1▼と▲2▼の公報に記載される電気かみそりは、図1に示すように、アーチ外刃の網刃1Aに、部分的に粗剃孔29と仕上剃孔30とを設けている。▲3▼〜▲5▼の公報に記載される電気かみそりは、2連のアーチ内刃を平行に配設し、一方のアーチ内刃の網刃には粗剃孔を設け、他方のアーチ内刃の網刃には仕上剃孔を設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
くせ髭は、図2に示すように変形したもの、あるいは、図3に示すように、全体的に湾曲して先端を肌Hに接触させたものがある。このような形状のくせ髭は、網刃に設けた小さい仕上剃孔にスムーズに誘い込ませるのが難しい。仕上剃孔は、髭の先端を誘い込んで短くカットするのに適するように、小さく開口しているので、変形しているくせ髭Kを、速やかに誘い込ませるのが難しい。長いくせ髭Kをスムーズにカットするために、図1に示す従来の電気かみそりの網刃1Aは、縦長の粗剃孔29を設けている。粗剃孔29は、くせ髭を速やかに誘い込んでカットする。粗剃孔29は、くせ髭29をスムーズに誘い込みできるが、髭を短くカットするようには設計されない。粗剃孔29の網刃1Aでカットされたくせ髭は、図2と図3の鎖線で示す位置でカットされて短くなる。この状態にカットされたくせ髭Kは、先端を肌Hからほぼ垂直な方向に突出させる状態となって、仕上剃孔30に誘い込みできる形状となる。この形状にカットされたくせ髭Kは、仕上剃孔30に誘い込まれて短く深剃りされる。
【0005】
前述の公報に記載される電気かみそりは、以上のように、くせ髭を粗剃孔に誘い込んでカットして後、仕上剃孔に誘い込んで短くカットするために、網刃に粗剃孔と仕上剃孔とを設けている。
【0006】
しかしながら、前述の公報に記載される電気かみそりは、くせ髭を速やかに能率よくカットするのが難しい欠点がある。この電気かみそりは、くせ髭を深剃りするために、何回も繰り返し網刃を肌に接触させて往復運動させる必要がある。それは、粗剃孔でくせ髭を速やかにカットするのが難しいからである。くせ髭は、粗剃孔の網刃で、図2や図3の鎖線位置でカットすることが、鎖線位置でカットした後に、仕上剃孔の網刃で短くカットするよりも遙かに難しい。鎖線位置でカットされたくせ髭は、その後、速やかに仕上剃孔に誘い込まれて短く深剃りされる。
【0007】
網刃に粗剃孔と仕上剃孔を設けた従来の電気かみそりは、粗剃孔にくせ髭を誘い込んでカットすることはできるが、くせ髭を能率よく短時間でカットすることができず、アーチ外刃を肌に沿って繰り返し往復運動する必要があった。
【0008】
本発明は、この欠点を解消することを目的に開発されたもので、本発明の重要な目的は、くせ髭を速やかにカットして、能率よく綺麗に髭剃りできる電気かみそりを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の電気かみそりは、網刃1Aをアーチ状に湾曲しているアーチ外刃1を有する。アーチ外刃1は、網刃1Aに多数の粗剃孔29を開口している粗剃アーチ外刃1aと、この粗剃アーチ外刃1aと平行に配設されると共に、網刃1Aに多数の仕上剃孔30を開口している仕上剃アーチ外刃1bとを備える。
【0010】
さらに、本発明の電気かみそりは、仕上剃アーチ外刃1bの片側に粗剃アーチ外刃1aを、他の片側にスリット外刃2を配設して、スリット外刃2と粗剃アーチ外刃1aの間に仕上剃アーチ外刃1bを配設している。3列に配設されるスリット外刃2と仕上剃アーチ外刃1bと粗剃アーチ外刃1aは、その先端面を一直線上に並ぶ位置まで弾性的に押し出して配設している。
【0011】
仕上剃アーチ外刃1bの両側に、スリット外刃2と粗剃アーチ外刃1aを一直線に配設している本発明の電気かみそりは、外刃を肌Hに沿って往復運動させると、両側に配設されるスリット外刃2と粗剃アーチ外刃1aで、くせ髭をカットする。とくに、この構造の電気かみそりは、外刃を、肌Hに沿って左右に往復運動させるとき、一方に移動させる場合は、くせ髭Kをスリット外刃2でカットして、その後に仕上剃アーチ外刃1bで短く深剃りし、また、反対に移動させる場合には、粗剃アーチ外刃1aでくせ髭Kをカットした後に、仕上剃アーチ外刃1bで深剃りする。本発明の電気かみそりは、このように、往復運動させる方向によって、スリット外刃2あるいは粗剃アーチ外刃1aで先にくせ髭Kをカットして、仕上剃アーチ外刃1bでカットする。スリット外刃2と粗剃アーチ外刃1aとは、髭を誘い込みする状態が異なるので、両方の外刃を使用して、種々のくせ髭Kを確実に速やかにカットする。
【0012】
さらに、本発明の請求項2の電気かみそりは、仕上剃アーチ外刃1bと粗剃アーチ外刃1aの外側にスリット外刃2を配設している。粗剃アーチ外刃1aに隣接するスリット外刃2は、粗剃アーチ外刃1aよりも低く配設している。
【0013】
本発明の請求項3の電気かみそりは、スリット外刃2、仕上剃アーチ外刃1b、粗剃アーチ外刃1aを3列に配設すると共に、スリット外刃2よりも仕上剃アーチ外刃1bを突出させて、仕上剃アーチ外刃1bよりも粗剃アーチ外刃1aを突出させている。本明細書において、仕上剃アーチ外刃をスリット外刃よりも突出させ、さらに、粗剃アーチ外刃を仕上剃アーチ外刃よりも突出させる方向は、電気かみそり方向の軸方向に対して突出している状態を意味するものとする。したがって、本発明の電気かみそりは、スリット外刃と仕上剃アーチ外刃と粗剃アーチ外刃の先端面を一直線上に並べて、仕上剃アーチ外刃をスリット外刃よりも突出させ、さらに、粗剃アーチ外刃を仕上剃アーチ外刃よりも突出させることができる。さらに、本発明の電気かみそりは、3列の外刃は、仕上剃アーチ外刃1bと粗剃アーチ外刃1aの高低差を、スリット外刃2と仕上剃アーチ外刃1bとの高低差よりも大きくしている。すなわち、仕上剃アーチ外刃1bがスリット外刃2から突出する高低差よりも、粗剃アーチ外刃1aが仕上剃アーチ外刃1bから突出する高低差を大きくして、粗剃アーチ外刃1aを高く突出させている。この構造の電気かみそりは、粗剃アーチ外刃1aを最も優先して肌Hに接触させて、くせ髭Kを効率よくカットする。粗剃アーチ外刃1aでカットされたくせ髭Kは、スリット外刃2よりも優先して肌Hに接触する仕上剃アーチ外刃1bで短く深剃りされる。スリット外刃2は、細長いスリットを設けて、ここにくせ髭Kを誘い込してカットする。このため、スリット外刃2は、肌Hに軽く接触して、くせ髭Kを効率よく誘い込みしてカットできる。スリット外刃2と粗剃アーチ外刃1aでカットされたくせ髭Kは、スリット外刃2よりも優先して肌Hに接触する仕上剃アーチ外刃1bで、短く深剃りされる。
【0014】
本発明の請求項4の電気かみそりは、仕上剃アーチ外刃1bと粗剃アーチ外刃1aの外側にスリット外刃2を配設している。粗剃アーチ外刃1aに隣接するスリット外刃2は、粗剃アーチ外刃1aよりも低く配設している。この電気かみそりは、粗剃アーチ外刃1aを最も高く突出させ、粗剃アーチ外刃1aの片側には、仕上剃アーチ外刃1bとスリット外刃2を次第に低く配設し、さらに、他の片側には、スリット外刃2を低く配設している。
【0015】
この構造の電気かみそりは、2つの状態で使用できる。最も一般的に使用する方法は、粗剃アーチ外刃1aと仕上剃アーチ外刃1bとスリット外刃の3列の外刃を肌Hに沿って移動させる。この使用状態で、両側の粗剃アーチ外刃1aとスリット外刃2とでくせ髭Kをカットして、中央の仕上剃アーチ外刃1bで短く深剃りする。第2の使用方法は、粗剃アーチ外刃1aとスリット外刃の2連の外刃を肌Hに接触させる。この使用状態は、くせ髭Kを効率よくカットするのに適している。この使用状態は、カットするのが非常に難しい形態のくせ髭Kをカットするのに適している。この使用状態で、先端のカットされたくせ髭Kは、スリット外刃2と仕上剃アーチ外刃1bと粗剃アーチ外刃1aの3列の外刃を肌Hに沿わせて、短く深剃りされる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための電気かみそりを例示するものであって、本発明は電気かみそりを下記のものに特定しない。
【0017】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0018】
図4と図5の分解斜視図に示す電気かみそりは、かみそり本体に出入り自在に装着されている2連のアーチ外刃1と、このアーチ外刃1の両側に配設されているスリット外刃2と、スリット外刃2の外側とアーチ外刃1の間に配設されている3列の櫛4と、アーチ外刃1とスリット外刃2とを平行に配設して脱着自在に装着している外刃ケース6と、外刃ケース6を脱着自在に装着している外刃枠7と、アーチ外刃1の内面に押圧されて摺動されるアーチ内刃3と、スリット外刃2の内面に押圧されて摺動されるスリット内刃5と、アーチ内刃3とスリット内刃5とが連結されている内刃台11と、内刃台11を往復運動させる駆動機構(図示せず)とを備える。
【0019】
2連のアーチ外刃1と、2連のスリット外刃2は、図6の分解斜視図に示すように、中間台6aを介して、それぞれ独立して上下に移動できるように、すなわち、出入りできるように、外刃ケース6に装着される。スリット外刃2は、2連のアーチ外刃1の外側に隣接して平行に配設される。
【0020】
2連のアーチ外刃1は、プラスチック製の外刃ホルダー1Bに、網刃1Aをアーチ状に湾曲して固定している。アーチ外刃1は、一方を粗剃アーチ外刃1aとし、他方を仕上剃アーチ外刃1bとしている。粗剃アーチ外刃1aの網刃1Aは、無数の粗剃孔29を開口している。仕上剃アーチ外刃1bの網刃1Aは、無数の仕上剃孔30を開口している。
【0021】
粗剃孔29は、くせ髭をスムーズに誘い込みできるように、仕上孔30よりも開口面積を大きくしている。さらに、粗剃孔29は、仕上剃孔30よりも縦長にして、最長部分の全長を、仕上剃孔30よりも長くしている。粗剃孔29は、たとえば、細長い形状として、くせ髭を無理なく誘い込みできるようにしている。仕上剃孔30は、粗剃孔29の網刃1Aでカットされた髭を短くカットするために、たとえば、小さい円形や多角形状に開口されている。
【0022】
粗剃アーチ外刃1aの網刃1Aは、仕上剃アーチ外刃1bの網刃1Aよりも厚い金属板である。粗剃アーチ外刃1aの網刃1Aは、髭を短くカットする必要がないが、粗剃孔29を大きく開口しているので、十分な強度を有するように、厚い金属板で製作される。仕上剃アーチ外刃1bの網刃1Aは、髭を短くカットできるように、薄い金属板で製作される。
【0023】
さらに、粗剃アーチ外刃1aの粗剃孔29は、仕上剃アーチ外刃1bの仕上剃孔30よりも大きく長く開口されているので、肌に傷を付けやすい傾向がある。この弊害を防止するためにも、粗剃アーチ外刃1aは、仕上剃アーチ外刃1bよりも網刃1Aを厚くしている。網刃1Aを厚くすると、髭剃りするときに、粗剃孔29に押し込まれる肌が網刃1Aの内側に侵入し難くなる。肌が網刃1Aの内面から突出しないと、内刃で損傷を受けることはない。網刃1Aが、粗剃孔29から内面に髭を突出させて、内面を摺動する内刃でカットするからである。このため、厚い網刃1Aの粗剃アーチ外刃1aは、髭剃り後における肌の損傷を防止して、ヒリヒリするのを阻止できる。
【0024】
粗剃アーチ外刃1aの網刃1Aは、厚さを、たとえば、50〜150μm、最適には約70μmとし、仕上剃アーチ外刃1bの網刃1Aは、たとえば、30〜100μm、最適には約50μmとする薄い金属板である。網刃1Aを固定する外刃ホルダー1Bは、硬質のプラスチックを、上下に開口した長方形の角筒状に成形したものである。
【0025】
スリット外刃2は、図6に示すように、プラスチック製の外刃ホルダー2Bに、スリット外刃板2Aを固定したものである。スリット外刃板2Aは、図7と図8に示すように、金属板に、横方向に延長して複数の平行スリット2aを開口したものである。スリット外刃板2Aは、上面を平面状とする矩形状に金属板を折曲して、上面と外側のコーナー部から外側の垂直部まで延長して平行スリット2aを開口している。図7と図8に示すスリット外刃2は、平行スリット2aの幅を、外側に向かって広くするテーパー状としている。この形状のスリット外刃板2Aは、櫛のようにくせ髭Kを揃えて、平行スリット2aによりスムーズに誘い込みできる特長がある。
【0026】
スリット外刃2の分解斜視図を図9に、外刃ホルダー2Bの底面図を図10に示す。これ等の図のスリット外刃2は、スリット外刃板2Aを外刃ホルダー2Bに連結している。スリット外刃板2Aは、金属板をコ字状に折曲して、相対向する両側の下部に、外刃ホルダー2Bへの連結部2bを設けている。連結部2bは、外刃ホルダー2Bの外側に設けられた外側連結面2eに連結される外側連結部2cと、外刃ホルダー2Bの内側に設けられた内側連結面2fに連結される内側連結部2dとを下方に突出して設けている。外側連結部2cはスリット外刃板2Aの両端に、内側連結部2dはスリット外刃板2Aの中央部に設けられている。
【0027】
外刃ホルダー2Bは、プラスチックで角筒状に成形されている。外刃ホルダー2Bは、両端部の両面に外側連結面2eを、中央の内面に内側連結面2fを成形している。図に示すスリット外刃板2Aは、外側連結部2cと内側連結部2dとを同一平面に設けているので、外側連結面2eは、スリット外刃板2Aの外側連結部2cを嵌着できるように一段低い段差形状に成形され、内側連結面2fは、内側連結部2dを嵌着して、内側連結部2dと外刃ホルダー2Bの内面を同一平面とするように、内側に段差ができる形状に成形される。
【0028】
外刃ホルダー2Bに連結されたスリット外刃板2Aが抜けないように、外側連結部2cと内側連結部2dに貫通孔2gを設け、この貫通孔2gに挿入される引掛凸部2hを、外刃ホルダー2Bの外側連結面2eと内側連結面2fから突出して成形している。内側連結部2dの貫通孔2gに挿入される内側連結面2fの引掛凸部2hは、内側連結部2dの表面から突出しない高さに成形される。内側連結部2dから突出すると、往復運動する内刃ホルダーが引っかかってスムーズに運動できなくなるからである。
【0029】
スリット外刃板2Aの外側連結部2cと内側連結部2dが、外刃ホルダー2Bの外側連結面2eと内側連結面2fに連結されると、貫通孔2gに引掛凸部2hが挿入されて、スリット外刃板2Aは外刃ホルダー2Bの定位置に連結される。
【0030】
図7と図8に示すスリット外刃板2Aは上面を平面状としている。本発明の電気かみそりは、スリット外刃板の上面を必ずしも完全な平面状とする必要はない。たとえば、アーチ状に湾曲されるアーチ外刃1の曲率半径よりも大きい曲率半径に湾曲させて、ほぼ平面形状とすることもできる。
【0031】
スリット外刃板2Aの厚さは、アーチ外刃1の網刃1Aよりも厚く、例えば、0.1〜0.5mm、最適には、0.2〜0.3mmとして、網刃1Aの2〜10倍、最適には約5倍とする。スリット外刃板2Aを厚くするのは、平行スリット2aの幅を広くして、肌Hの損傷を少なくするためである。くせ髭Kをスムーズに平行スリット2aに案内するためには、平行スリット2aの幅を広くする必要がある。ところが、平行スリット2aを幅広にすると、ここに肌Hが圧入されやすくなって、内面を摺動するスリット内刃5で肌Hを損傷させやすくなる。この弊害を防止するために、スリット外刃板2Aを厚くしている。厚いスリット外刃板2Aは、肌Hを平行スリット2aに深く圧入しないかぎり、スリット内刃5で肌Hを損傷させなくなる。
【0032】
平行スリット2aの幅を広くして、アーチ外刃1の網刃1Aよりも厚くしているスリット外刃板2Aは、くせ髭Kを確実にカットして、しかも肌Hの損傷を少なくできる。スリット外刃2のスリット外刃板2Aは、くせ髭Kを粗剃りする。粗剃りされたくせ髭Kは、スリット外刃2に続いて肌Hに沿って移動されるアーチ外刃1で仕上げ剃りされる。短くカットされたくせ髭Kは、アーチ外刃1でさらに短くカットされる。
【0033】
粗剃アーチ外刃1aと仕上剃アーチ外刃1bとスリット外刃2は、図6に示すように、それぞれ独立して弾性的に出入りできるように、外刃ケース6に装着される。粗剃アーチ外刃1aと仕上剃アーチ外刃1bとスリット外刃2は、出入バネ16で肌に向かって弾性的に押し出される。出入バネ16は、コイルスプリングの押しバネで、大きなストロークで、アーチ外刃1とスリット外刃2を肌に押圧する。
【0034】
出入バネ16は、粗剃アーチ外刃1aよりも仕上剃アーチ外刃1bを強く弾性的に押し出している。粗剃アーチ外刃1aは、図11と図12に示すように、仕上剃アーチ外刃1bよりも高く突出しているが、肌に押圧されると、仕上剃アーチ外刃1bよりも軽く押し込まれる。この構造の電気かみそりは、高く突出する粗剃アーチ外刃1aを肌で押し込んで、粗剃アーチ外刃1aと仕上剃アーチ外刃1bの両方を肌に接触させて、広い面積で能率よく髭剃りできる。また、粗剃アーチ外刃1aと仕上剃アーチ外刃1bの両方を肌に接触させる状態で、仕上剃アーチ外刃1bを強く肌に押圧して、髭を短く深剃りできる特長もある。
【0035】
ただ、本発明の電気かみそりは、出入バネ16で、粗剃アーチ外刃1aと仕上剃アーチ外刃1bを同じ圧力で弾性的に押し出すこともできる。
【0036】
粗剃アーチ外刃1aと仕上剃アーチ外刃1bとスリット外刃2は、肌に接触しない状態、いいかえると、出入バネ16を圧縮する方向に押されない状態では、図12に示すように、左側のスリット外刃2と仕上剃アーチ外刃1bと粗剃アーチ外刃1aからなる3列の外刃の先端面を、破線Aで示すように、一直線上に並べている。この図の外刃は、仕上剃アーチ外刃1bを左側のスリット外刃2よりも突出させ、さらに、粗剃アーチ外刃1aを仕上剃アーチ外刃1bと隣接するスリット外刃2よりも突出させている。
【0037】
この図の外刃は、粗剃アーチ外刃1aを最も突出させて、粗剃アーチ外刃1aでくせ髭を速やかにカットする。さらに、この図の外刃は、粗剃アーチ外刃1aと仕上剃アーチ外刃1bとの高低差(H1)を、仕上剃アーチ外刃1bとスリット外刃の高低差(H2)よりも高くしている。この構造の外刃は、電気かみそりを多少傾斜する状態で肌に押し付けて、1直線に並べた3列の外刃を一緒に肌に接触させて、能率よく髭剃りできる。
【0038】
さらに、肌に接触させる電気かみそりの姿勢を、傾斜する状態から肌に直交する方向に向けるにしたがって、最も突出している粗剃アーチ外刃1aを、仕上剃アーチ外刃1bとスリット外刃2よりも確実に肌に接触できる。とくに、粗剃アーチ外刃1aと仕上剃アーチ外刃1bの高低差を、スリット外刃2と仕上剃アーチ外刃1bの高低差よりも大きくしているので、電気かみそりを、傾斜する姿勢から垂直姿勢に傾動させるにしたがって、粗剃アーチ外刃1aを他の内刃に比較してより優先的に肌に接触できる。さらに、電気かみそりが肌に直交する姿勢になるにしたがって、粗剃アーチ外刃1aを肌に接触させる割合を、仕上剃アーチ外刃1bおよびスリット外刃を肌に接触させる割合よりも急激に改善して、くせ髭を確実にカットできる。このため、電気かみそりを肌に直交する姿勢で当てるほど、くせ髭を能率よくカットできる。
【0039】
粗剃アーチ外刃1aの先端を仕上剃アーチ外刃1bの先端から突出させる高低差は、たとえば2〜4mm、好ましくは約2.5mm、仕上剃アーチ外刃1bをスリット外刃から突出させる高低差は、たとえば、1.5〜3mm、好ましくは約2mmに設定される。
【0040】
粗剃アーチ外刃1aと仕上剃アーチ外刃1bとスリット外刃2は、鎖線で示す位置まで押し下げられる。このとき、出入バネ16は弾性的に圧縮される。押し下げられた状態で、粗剃アーチ外刃1aと仕上剃アーチ外刃1bとスリット外刃2の先端面は、図12に示すように、同一平面に並ぶ。4連の外刃の先端が同一平面に並ぶ平面は、図12において、右上がりの傾斜面となる。同一平面に並ぶ粗剃アーチ外刃1aと仕上剃アーチ外刃1bとスリット外刃2は、4連全ての外刃で髭を能率よくカットできる。さらに、最も押し込まれた状態で、4連の外刃を傾斜面に並べる電気かみそりは、肌に直角にあてるのではなくて、多少傾斜する姿勢で接触されて、4連全ての外刃で、能率よく髭剃りできる特長がある。
【0041】
4連の外刃は、図6と図12に示すように、外刃ケース6に上下に移動できるように装着されている。したがって、粗剃アーチ外刃1aと仕上剃アーチ外刃1bとスリット外刃2は、外刃ホルダー1B、2Bの両端面に上下スリット9を設けている。上下スリット9には、外刃ケース6に装着される中間台6aの内面に突出しているガイド突起10を案内している。
【0042】
4連の外刃は、上下スリット9とガイド突起10とを介して上下に移動できるように、中間台6aを介して外刃ケース6に装着される。4連の外刃が、それぞれ独立して上下に移動されるとき、上下スリット9は、ガイド突起10に沿って上下に移動する。
【0043】
粗剃アーチ外刃1aは、仕上剃アーチ外刃1bよりも突出しているので、図6に示すように、粗剃アーチ外刃1aの上下スリット9を、仕上剃アーチ外刃1bの上下スリット9よりも上下に長く延長している。長い上下スリット9の粗剃アーチ外刃1aは、出入バネ16に弾性的に押されて、仕上剃アーチ外刃1bよりも高く突出する。さらに、図11において、右側に配設されるスリット外刃2は、図6に示すように、左側のスリット外刃2よりも外刃ホルダー1Bの上下スリット9を上下に長く延長して、左側のスリット外刃2よりも高く突出している。
【0044】
4連の外刃は、上下スリット9の下端を、ガイド突起10に当接させる位置まで、出入バネ16で弾性的に押し出される。いいかえると、上下スリット9とガイド突起10の相対位置で、粗剃アーチ外刃1aと上下スリット9とスリット外刃2の突出位置を調整できる。
【0045】
4連の外刃を外刃ケース6に装着する中間台6aは、外刃ケース6の内側に嵌着して固定される。中間台6aは、図6に示すように、両端に位置する弾性プレート61aと、この弾性プレート61aを連結する3本の連結ロッド62aとからなり、全体をプラスチックで一体成形している。弾性プレート61aは、粗剃アーチ外刃1aと仕上剃アーチ外刃1bとスリット外刃2を連結するガイド突起10を内側に設けている。
【0046】
弾性プレート61aは、外側の形状を、外刃ケース6両端の内面に嵌着される形状に成形している。弾性プレート61aの下端は、外刃ケース6の引掛凸部13を案内して、中間台6aが外刃ケース6から抜けないようにする貫通孔14を開口している。さらに、弾性プレート61aの上面には、出入バネ16を挿入する連結ピン8を突出して設けている。
【0047】
連結ロッド62aは、薄い板状に成形され、4連の外刃の間に配設されて、弾性プレート61aの上面の3カ所を連結している。弾性プレート61a中央の連結ロッド62aは、両側の連結ロッド62aよりも上方に突出して、その上面を櫛状に成形している。
【0048】
外刃ケース6は、両端に位置する端部プレート61と、この端部プレート61の両端を連結している側面プレート62とからなる。端部プレート61と側面プレート62からなる外刃ケース6は、プラスチックで方形状に一体成形されている。外刃ケース6は、内側に中間台6aを嵌着できる方形状である。側面プレート62は、上面に櫛4を設けている。櫛4の間隔は、スリット外刃2の平行スリット2aの間隔よりも広く成形される。くせ髭をスムーズに間に案内するためである。さらに、図8に示す櫛4は、先端部を外側に湾曲して突出されている。この形状の櫛4は、傾斜させる姿勢で肌Hに接触するときに、突出部がくせ髭Kを効率よく整列して、スリット外刃2に誘い込みできる特長がある。
【0049】
櫛4の位置は、スリット外刃2が出入バネ16で押し出される状態、いいかえると、スリット外刃2が肌に押圧されない状態では、図12の実線で示すように、スリット外刃2の上面よりも下方に位置する。スリット外刃2が肌に押圧されて、最も押し込まれた状態では、図の鎖線で示すように、櫛4は、上端をスリット外刃2の上面と同一平面とする。粗剃アーチ外刃1aと仕上剃アーチ外刃1bは、押圧された状態ではスリット外刃2と同一平面となり、押圧されない状態ではスリット外刃2よりも突出している。このため、粗剃アーチ外刃1aと仕上剃アーチ外刃1bとスリット外刃2は、櫛4よりも突出する位置で出入り自在に配設されており、粗剃アーチ外刃1aと仕上剃アーチ外刃1bとスリット外刃2が最も押し下げられると、櫛4の先端と同一平面となる。
【0050】
外刃ケース6は、図4に示すように、外刃枠7の上端開口部である開口窓7Cに脱着自在に装着される。外刃ケース6は、図4と図13に示すように、端部プレート61の外側に設けている引掛片6Aを、外刃枠7の内面に設けている凹部の引掛部7Aに引っかけて、外刃枠7に脱着自在に装着される。引掛片6Aは、外刃ケース6の両端面から突起して下から上に延長して設けられている。引掛片6Aは内面に弾性金属板6Bを内蔵して弾性変形できるようになっている。引掛片6Aは上端の幅を広くしてT字状としている。外刃枠7は、外刃ケース6を装着した状態で、図13の断面図に示すように、引掛片6Aを引っかける位置に引掛部7Aを設けている。外刃ケース6を外刃枠7に装着すると、引掛片6Aが引掛部7Aに案内されて外刃枠7に装着される。
【0051】
外刃ケース6を外刃枠7から外すために、外刃枠7の引掛部7Aには、脱着ツマミ15を配設している。脱着ツマミ15は、弾性変形するプラスチックで全体の形状を板状に成形している。脱着ツマミ15は、上部を弾性変形できるように、下端部を外刃枠7に固定している。脱着ツマミ15の上部には、T字状に形成された引掛片6Aの両端を押圧する押圧ロッド15Aを一体成形している。さらに、脱着ツマミ15は、外刃枠7の外部に突出する押ボタン15Bを一体成形している。押ボタン15Bは、外刃枠7の貫通孔7Bに出入りできるよう挿入されている。外刃ケース6を外刃枠7から外すときに、押ボタン15Bが押される。押ボタン15Bが押されると、押圧ロッド15Aが引掛片6Aを引掛部7Aから押し出して、外刃ケース6と外刃枠7の引っかけ状態が解除されて、外刃枠7から引き出される。
【0052】
図に示す電気かみそりは、外刃枠7を脱着自在に電気かみそりの本体に装着しているが、外刃枠は電気かみそり本体と一体構造とすることもできる。
【0053】
粗剃アーチ外刃1aと仕上剃アーチ外刃1bの内面を摺動するアーチ内刃3と、スリット外刃2の内面を摺動するスリット内刃5は、図14に示すように、内刃台11で往復運動される。内刃台11は、2連のアーチ内刃3を、互いに反対方向に往復運動させる。アーチ内刃3の外側に配設される2連のスリット内刃5も反対方向に往復運動されるように、1連のアーチ内刃3と1連のスリット内刃5とを一体として、互いに反対方向に振動される二つの内刃台11に連結している。
【0054】
アーチ内刃3は、図4に示すように、複数枚のアーチ金属刃3Aを平行に並べてプラスチック製の内刃ホルダー3Bにインサートして製造されている。アーチ金属刃3Aは金属板で、アーチ状に湾曲される粗剃アーチ外刃1aと仕上剃アーチ外刃1bの内面に接触するように上端を湾曲形状に成形している。
【0055】
スリット内刃5は、図8に示すように、櫛形にスリットを設けたスリット金属刃5Aを備える。スリット金属刃5Aの上面は、スリット外刃板2Aの内面を摺動して、スリット外刃板2Aの平行スリット2aに誘いこまれる髭をカットする。
【0056】
アーチ内刃3は、アーチ金属刃3Aをインサートしているプラスチック製の内刃ホルダー3Bに、図15に示すように、一対の連結支柱3Cを一体成形している。連結支柱3Cは、上下台11Aを介して内刃台11に連結される。上下台11Aは、出入りできるように内刃台11に連結されている。連結支柱3Cは、上下台11Aに挿入されるので、外側の間隔を上下台11Aの内側間隔にほぼ等しく設計している。
【0057】
さらに内刃ホルダー3Bは、内面に突出して係止部3Dを成形している。係止部3Dは、アーチ内刃3を上下台11Aに連結したときに、上下台11Aから簡単に外れるのを阻止する係止部材である。係止部3Dは、平行板の形状に成形される内刃ホルダー3Bの中央に位置して、その下端部に一体成形して設けられている。さらに、係止部3Dは、上下台11Aにスムーズに挿入して引っかけられるように、図15に示すごとく、対向面をテーパー面とするフック状に成形されている。係止部3Dは、アーチ内刃3を上下台11Aに連結したときに、上下台11Aの係止窓11aに案内されて、アーチ内刃3が上下台11Aから外れるのを防止する。アーチ内刃3の連結支柱3Cを、上下台11Aに挿入して連結するとき、平行板の形状に成形された内刃ホルダー3Bが弾性変形してその間隔が多少広がって、係止部3Dが上下台11Aの係止窓11aに案内される。係止部3Dが係止窓11aに案内されると、内刃ホルダー3Bの間隔は狭くなって、係止部3Dが係止窓11aに引っかかる。
【0058】
内刃ホルダー3Bは、上下台11Aの外側に、連結支柱3Cは上下台11Aの内側に挿入されるので、内刃ホルダー3Bと連結支柱3Cとの間には、上下台11Aを挿入できる隙間を設けている。
【0059】
上下台11Aは、コイルスプリングである中央スプリング21に押されて上下に移動できるように内刃台11の連結筒11Bに連結されている。したがって、上下台11Aは、図16に示すように、中央スプリング21を弾性的に押圧する状態で、内刃台11に連結される。
【0060】
上下台11Aは、上下に移動できるが抜けないように内刃台11に連結される。上下台11Aは、中央スプリング21を内蔵できる角筒状に成形され、図14に示すように、内蔵する中央スプリング21の上端に押圧される底板11bを中間に設けている。底板11bの下面には、中央スプリング21の上端を挿入する凸部を成形している。
【0061】
内刃台11は、図17に示すように、振動ホルダー23を介してブレードホルダー22に連結される。振動ホルダー23は、両端に弾性変形できる弾性アーム23Aを有し、この弾性アーム23Aの先端をブレードホルダー22に連結している。弾性アーム23Aは、水平方向に振動できるように振動ホルダー23をブレードホルダー22に連結する。
【0062】
図14と図16に示す内刃台11は、スリット内刃5を振動させるプラスチック製の駆動片11Cを連結している。駆動片11Cは、内刃台11を弾性的に挟着する挟着アーム11Dを有する。さらに、駆動片11Cは、スリット内刃5の下端を挿入して連結する連結凹部11Eとを有する。駆動片11Cは、振動ホルダー23をブレードホルダー22に連結して、振動ホルダー23とブレードホルダー22との間にパッキンゴム12を装着した後、内刃台11に連結される。この構造の内刃台11は、パッキンゴム12を簡単に装着できる。それは、パッキンゴム12を装着するときに、内刃台11から駆動片11Cが突出しないからである。
【0063】
スリット内刃5は、駆動片11Cを介して内刃台11で振動される。スリット内刃5は、スリット外刃2に装着され、スリット外刃2を中間台6aに装着して、スリット内刃5も中間台6aに装着されている。スリット内刃5は、アーチ内刃3のように、内刃台11に装着されない。スリット内刃5は、スリット外刃2を介して中間台6aに装着され、スリット内刃5とスリット外刃2は、一体的に出入りできるよう装着される。
【0064】
スリット内刃5とスリット外刃2の連結構造を示す分解斜視図を図18に示す。この図のスリット内刃5は、スリット金属刃5Aと、プラスチック製の内刃ホルダー5Bと、板バネである刃圧バネ24とを備える。スリット金属刃5Aと刃圧バネ24は、内刃ホルダー5Bに積層して固定されている。内刃ホルダー5Bは、全体の形状をT字状に成形して、上部側面の定位置に、スリット金属刃5Aと刃圧バネ24を連結する複数の凸起5Dを設けている。スリット金属刃5Aは、内刃ホルダー5Bの凸起5Dを挿入する位置に連結孔5Eを設けている。
【0065】
刃圧バネ24は、薄い弾性金属板をプレス成形したもので、内刃ホルダー5Bの凸起5Dを挿入する位置に連結孔24Aを設けて、両側にはハ字状に弾性片24Bを突出させている。弾性片24Bは、スリット外刃2の外刃ホルダー2Bの上面を押圧して、スリット金属刃5Aをスリット外刃2の内面に弾性的に押圧する。
【0066】
この図に示すスリット内刃5は、内刃ホルダー5Bの上部に、スリット金属刃5Aと刃圧バネ24の連結孔5E、24Aを、凸起5Dに挿入して簡単に、正確な位置に連結できる。この状態で、内刃ホルダー5Bの凸起5Dの先端を加熱して押し潰すと、スリット金属刃5Aと刃圧バネ24はより確実に内刃ホルダー5Bに連結される。スリット金属刃5Aと刃圧バネ24を連結したT字状の内刃ホルダー5Bは、下方に延長されるロッド部をスリット外刃2の外刃ホルダー2Bに挿入して、スリット外刃2に連結する。
【0067】
内刃ホルダー5Bが、外刃ホルダー2Bに挿入された後、外刃ホルダー2Bに、コ字状に折曲されたスリット外刃板2Aを連結して、スリット内刃5を、スリット外刃2の定位置に保持する。スリット金属刃5Aと刃圧バネ24とを連結している内刃ホルダー5Bは、全体の厚さを、スリット外刃板2Aの内幅にほぼ等しくして、スリット外刃2の内部で傾かないように定位置に保持される。
【0068】
アーチ内刃3とスリット内刃5とを振動させる二つの内刃台11は、図5に示すように、本体ケース25に内蔵される駆動機構によって互いに反対方向に往復運動される。駆動機構は、内刃台11を連結して振動させる振動台17と、この振動台17を往復運動させるモーター18と、モーター18の回転を往復運動に変換して振動台17を往復運動させる変換機構とを備える。
【0069】
変換機構は、モーター18の回転軸に固定されるカム軸19と、このカム軸19の偏心軸を振動台17に連結するコンロッド20とで構成される。カム軸19の中心は、2本のコンロッド20を反対方向に振動させるために、回転軸を中心として対称位置に配設されている。一方のコンロッド20が右に移動するとき、他方のコンロッド20は左に移動して、内刃台11を逆方向に往復運動させる。
【0070】
この構造の駆動機構は、モーター18でカム軸19を回転させ、カム軸19の偏心軸の回転運動をコンロッド20で往復運動に変換して振動台17を往復運動させる。振動台17の中央には、内刃台11の連結ロッドを連結する孔が垂直に開口されている。振動台17の孔に内刃台11の連結ロッドを挿入して、内刃台11は振動台17に連結される。
【0071】
振動台17は、本体ケース25の上端に設けた開口窓25Aから外部に表出されている。開口窓25Aは、髭屑等が本体ケース25に侵入するのを阻止するために、図4と図5に示すように、パッキンゴム26で閉塞している。パッキンゴム26は、外周を開口窓25Aの内周に連結し、内周を振動台17の外周に隙間なく連結している。パッキンゴム26は、自由な変形できる柔軟なゴム状弾性体で、振動台17を自由に振動できる状態で、振動台17と開口窓25Aの間の隙間を閉塞している。パッキンゴム26の外周を、開口窓25Aに確実に隙間なく連結するために、パッキンゴム26の上面に固定枠27を嵌入している。固定枠27は、プラスチックで開口窓25Aの周縁に沿う方形状に成形されており、本体ケース25の上面に設けられた段差部25Bに嵌着して固定される。段差部25Bは、固定枠27を嵌着できる幅に成形されており、かつ、上端面から内側に係止凸起28を突出させている。この構造は、パッキンゴム26を簡単な構造で確実に開口窓25Aに固定できる特長がある。また、狭い領域にパッキンゴム26を確実に固定できる特長もある。
【0072】
【発明の効果】
本発明の請求項1の電気かみそりは、くせ髭を速やかにカットして、能率よく綺麗に髭剃りできる特長がある。それは、本発明の電気かみそりが、網刃に多数の粗剃孔を開口している粗剃アーチ外刃と、網刃に多数の仕上剃孔を開口している仕上剃アーチ外刃とを備え、仕上剃アーチ外刃の片側に粗剃アーチ外刃を、他の片側にスリット外刃を配設して、3列に配設されるスリット外刃と仕上剃アーチ外刃と粗剃アーチ外刃の先端面を一直線上に並ぶ位置まで弾性的に押し出して配設しているからである。この構造の電気かみそりは、外刃を肌に沿って往復運動させると、仕上剃アーチ外刃の両側に配設されるスリット外刃と粗剃アーチ外刃で、くせ髭をカットできる。とくに、外刃を一方に移動させる場合は、くせ髭をスリット外刃でカットして、その後に仕上剃アーチ外刃で短く深剃りし、また、反対に移動させる場合には、粗剃アーチ外刃でくせ髭をカットした後に、仕上剃アーチ外刃で深剃りできる。このように、往復運動させる方向によって、スリット外刃あるいは粗剃アーチ外刃で先にくせ髭をカットでき、その後に、仕上剃アーチ外刃で仕上げ剃りできる。スリット外刃と粗剃アーチ外刃とは、髭を誘い込みする状態が異なるので、本発明の電気かみそりは、これらの両方の外刃を使用して、種々のくせ髭を確実に速やかにカットできる特長がある。しかも、本発明の電気かみそりは、スリット外刃と仕上剃アーチ外刃と粗剃アーチ外刃を一直線に配設しているので、一直線に並べた3列の外刃を一緒に肌に接触させて、能率よく髭剃りできる特長がある。
【0073】
さらに、本発明の請求項3の電気かみそりは、スリット外刃と仕上剃アーチ外刃と粗剃アーチ外刃を3列に配設すると共に、スリット外刃よりも仕上剃アーチ外刃を突出させて、仕上剃アーチ外刃よりも粗剃アーチ外刃を突出させている。さらに、3列の外刃は、仕上剃アーチ外刃と粗剃アーチ外刃の高低差を、スリット外刃と仕上剃アーチ外刃との高低差よりも大きくしている。すなわち、粗剃アーチ外刃を最も高く突出させている。したがって、この構造の電気かみそりは、最も突出している粗剃アーチ外刃を、仕上剃アーチ外刃とスリット外刃に比較してより優先的に、しかも確実に肌に接触できる特長がある。このように、粗剃アーチ外刃を肌に確実に接触できる電気かみそりは、くせ髭を最優先してカットでき、効率よく髭を剃ることができる。さらに、この電気かみそりは、粗剃アーチ外刃が肌に接触する割合を、電気かみそりの傾斜姿勢を変更して、簡単に改善できる特長も備える。このため、突出する粗剃アーチ外刃を、理想の状態で肌に接触させて、くせ髭を能率よくカットできる
【0074】
さらにまた、本発明の請求項2と請求項4の電気かみそりは、仕上剃アーチ外刃と粗剃アーチ外刃の外側にスリット外刃を配設し、粗剃アーチ外刃に隣接するスリット外刃を、粗剃アーチ外刃よりも低く配設している。これらの電気かみそりは、2通りの状態で使用できる特長がある。第1の使用方法は、粗剃アーチ外刃と仕上剃アーチ外刃とスリット外刃の3列の外刃を肌に沿って移動させる方法で、第2の使用方法は、粗剃アーチ外刃とスリット外刃の2連の外刃を肌に接触させる方法である。第一の方法は、最も一般的に使用する方法で、両側の粗剃アーチ外刃とスリット外刃とでくせ髭をカットして、中央の仕上剃アーチ外刃で短く深剃りする。また、第2の使用方法は、カットするのが非常に難しい形態のくせ髭を、効率よくカットするのに適している。このように、2通りの状態で髭剃りできる本発明の電気かみそりは、髭の形状や用途に応じて2通りの状態を使い分けて極めて便利に髭剃りでき、くせ髭を速やかに能率よく、しかも綺麗に髭剃りできる特長がある。
【0075】
とくに、請求項2の電気かみそりは、粗剃アーチ外刃の片側に、仕上剃アーチ外刃とスリット外刃を、3列の外刃の先端面が一直線上になるように配設している。したがって、2通りの状態で便利に使用できることに加えて、一直線に並べた3列の外刃を一緒に肌に接触させて、能率よく髭剃りできる特長も備える。また、請求項4の電気かみそりは、粗剃アーチ外刃の片側に、仕上剃アーチ外刃とスリット外刃を次第に低く配設し、さらに、他の片側に、スリット外刃を低く配設して、粗剃アーチ外刃を最も高く突出させている。したがって、2通りの状態で便利に使用できることに加えて、最も高く突出する粗剃アーチ外刃を確実に肌に接触させながら能率よく髭をカットできる特長も備える。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電気かみそりのアーチ外刃の網刃の平面図
【図2】変形したくせ髭の一例を示す断面図
【図3】くせ髭が湾曲して先端を肌に接触させる状態を示す断面図
【図4】本発明の実施例の電気かみそりの分解斜視図
【図5】図4に示す電気かみそりの分解斜視図
【図6】図4に示す電気かみそりのアーチ外刃とスリット外刃と中間台と外刃ケースを分解した状態を示す分解斜視図
【図7】図4に示す電気かみそりのアーチ外刃とスリット外刃と櫛の概略斜視図
【図8】櫛とスリット外刃が髭を平行スリットに誘い込みしてカットする状態を示す斜視図
【図9】図6に示すスリット外刃の分解斜視図
【図10】図9に示す外刃ホルダーの底面図
【図11】アーチ外刃とスリット外刃が中間台を介して外刃ケースに装着された状態を示す斜視図
【図12】図11に示すアーチ外刃とスリット外刃の横断面図
【図13】外刃ケースを脱着自在に外刃枠に連結する部分の断面図
【図14】アーチ内刃とスリット内刃を内刃台に連結する状態を示す一部断面側面図
【図15】アーチ内刃を内刃台に連結する状態を示す斜視図
【図16】内刃台をブレードホルダーに連結する状態を示す斜視図
【図17】内刃台を振動ホルダーを介してブレードホルダーに連結する状態を示す分解斜視図
【図18】スリット内刃の分解斜視図
【符号の説明】
1…アーチ外刃 1A…網刃 1B…外刃ホルダー
1a…粗剃アーチ外刃 1b…仕上剃アーチ外刃
2…スリット外刃 2A…スリット外刃板 2B…外刃ホルダー
2a…平行スリット 2b…連結部
2c…外側連結部 2d…内側連結部
2e…外側連結面 2f…内側連結面
2g…貫通孔 2h…引掛凸部
3…アーチ内刃 3A…アーチ金属刃 3B…内刃ホルダー
3C…連結支柱 3D…係止部
4…櫛
5…スリット内刃 5A…スリット金属刃 5B…内刃ホルダー
5D…凸起 5E…連結孔
6…外刃ケース 6A…引掛片 6B…弾性金属板
61…端部プレート 62…側面プレート
6a…中間台
61a…弾性プレート 62a…連結ロッド
7…外刃枠 7A…引掛部 7B…貫通孔
7C…開口窓
8…連結ピン
9…上下スリット
10…ガイド突起
11…内刃台 11A…上下台 11B…連結筒
11C…駆動片 11D…挟着アーム
11E…連結凹部
11a…係止窓 11b…底板
12…パッキンゴム
13…引掛凸部
14…貫通孔
15…脱着ツマミ 15A…押圧ロッド 15B…押ボタン
16…出入バネ
17…振動台
18…モーター
19…カム軸
20…コンロッド
21…中央スプリング
22…ブレードホルダー
23…振動ホルダー 23A…弾性アーム
24…刃圧バネ 24A…連結孔 24B…弾性片
25…本体ケース 25A…開口窓 25B…段差部
26…パッキンゴム
27…固定枠
28…係止凸起
29…粗剃孔
30…仕上剃孔
K…くせ髭 H…肌

Claims (4)

  1. 網刃(1A)に多数の粗剃孔(29)を開口している粗剃アーチ外刃(1a)と、この粗剃アーチ外刃(1a)と平行に配設されると共に、網刃(1A)に多数の仕上剃孔(30)を開口している仕上剃アーチ外刃(1b)とを備える電気かみそりにおいて、
    仕上剃アーチ外刃(1b)の一方の側部に粗剃アーチ外刃(1a)を、他の側部にスリット外刃(2)を配設して、スリット外刃(2)、仕上剃アーチ外刃(1b)、粗剃アーチ外刃(1a)を順番に平行に3列に並べて配設しており、
    3列に配設されるスリット外刃(2)と仕上剃アーチ外刃(1b)と粗剃アーチ外刃(1a)は、その先端面を一直線上に並ぶ位置まで弾性的に押し出されていることを特徴とする電気かみそり。
  2. 粗剃アーチ外刃(1a)の外側にスリット外刃(2)を配設しており、粗剃アーチ外刃(1a)に隣接するスリット外刃(2)を粗剃アーチ外刃(1a)よりも低く配設している請求項1に記載の電気かみそり。
  3. 網刃(1A)に多数の粗剃孔(29)を開口している粗剃アーチ外刃(1a)と、この粗剃アーチ外刃(1a)と平行に配設されると共に、網刃(1A)に多数の仕上剃孔(30)を開口している仕上剃アーチ外刃(1b)とを備える電気かみそりにおいて、
    仕上剃アーチ外刃(1b)の一方の側部に粗剃アーチ外刃(1a)を、他の側部にスリット外刃(2)を配設して、スリット外刃(2)、仕上剃アーチ外刃(1b)、粗剃アーチ外刃(1a)を順番に平行に3列に並べて配設しており、
    3列に配設されるスリット外刃(2)と仕上剃アーチ外刃(1b)と粗剃アーチ外刃(1a)は、スリット外刃(2)よりも仕上剃アーチ外刃(1b)を突出させて高低差を設け、仕上剃アーチ外刃(1b)よりも粗剃アーチ外刃(1a)を突出させて高低差を設け、
    仕上剃アーチ外刃(1b)と粗剃アーチ外刃(1a)の高低差が、スリット外刃(2)と仕上剃アーチ外刃(1b)との高低差よりも大きいことを特徴とする電気かみそり。
  4. 粗剃アーチ外刃(1a)の外側にスリット外刃(2)を配設しており、粗剃アーチ外刃(1a)に隣接するスリット外刃(2)を粗剃アーチ外刃(1a)よりも低く配設している請求項3に記載の電気かみそり。
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