JP3600816B2 - 金銭登録装置 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ＰＯＳ（Ｐｏｉｎｔ Ｏｆ Ｓａｌｅｓ）ターミナル等の金銭登録装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年では、様々な情報をディジタル化し、このディジタル化されたデータを伝達，加工し、利用し合うというマルチメディアの進展に伴い、音楽，画像，アプリケーションプログラム，ゲームソフトウェア等のコンテンツをディジタルデータとしてパーソナルコンピュータ，携帯電話，電子ゲーム機等の電子機器にダウンロードすることが一般的になってきた。また逆に、上記電子機器から各種のコンテンツデータをアップロードすることも特別なことではなくなってきた。そこで、この種のコンテンツデータを商品化し、コンビニエンスストア等の実在する店舗で販売（ダウンロード）したり、収集（アップロード）して加工したりするビジネス，いわゆるコンテンツビジネスが様々に考えられ、既にその一部が実施されている。
【０００３】
例えば、携帯電話に着信メロディ，いわゆる「着メロ」をダウンロードするコンテンツビジネスは、「着メロ」販売装置によって実現されている。この「着メロ」販売装置は、携帯電話が装備している一般的な通信インタフェースと接続するコネクタと、「着メロ」のデータを保存したデータファイルと、ダウンロードが可能な「着メロ」のリスト等を表示する表示部と、リストの中から顧客が所望する「着メロ」を指定するための操作部と、料金の入金を受付けて必要に応じて釣銭を払い出す金銭授受部とを備えている。しかして、顧客は、自身の携帯電話の通信インタフェースを「着メロ」販売装置のコネクタに接続するとともに、表示部に表示されている「着メロ」リストの中から所望する「着メロ」を選択し、入力部を操作して指定する。そして、サービス料等の必要な料金を金銭授受部に投入する。そうすると、指定した「着メロ」のデータがデータファイルから読み出され、通信インタフェースを介して携帯電話のメモリにダウンロードされていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来、この種のコンテンツビジネスを実現するには、コンテンツデータをダウンロードまたはアップロードする機能を有した専用の販売装置を店に導入しなければならなかった。また一般に、店では商品の売上をＰＯＳターミナル等の金銭登録装置に登録処理することによって管理しているが、「着メロ」販売装置等によって販売されたコンテンツデータの売上は金銭登録装置では管理していない。
【０００５】
そこで本発明は、コンテンツデータのダウンロードまたはアップロードが可能な上、コンテンツデータのダウンロードまたはアップロードにより生じた料金の売上を登録処理できる金銭登録装置を提供しようとするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明の金銭登録装置は、コンテンツ記憶部を備えた電子機器とデータ通信可能に接続する機器接続部を有する。また、この機器接続部に接続された電子機器のコンテンツ記憶部にデータをダウンロードするダウンロード処理手段、または、上記電子機器のコンテンツ記憶部からデータをアップロードするアップロード処理手段を備える。そして、このダウンロード処理手段またはアップロード処理手段による処理終了後、当該ダウンロード処理またはアップロード処理にて生じた料金の売上を登録処理するようにしたものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を用いて説明する。
なお、この実施の形態は、実存する店舗において、電子ゲーム機にゲームソフトウェアをダウンロードするサービス及び電子ゲーム機からゲーム実績データをアップロードするサービスを有料にて行なう場合である。
【０００８】
はじめに、図１を用いて本実施の形態のシステム構成について説明する。同図において、符号１は、実存店舗に構築されるＰＯＳシステムを示している。このＰＯＳシステム１は、１乃至複数台（図では２台）のＰＯＳターミナル１１と、１台のストアコンピュータ１２とからなる。ＰＯＳターミナル１１は、商品の売上を登録処理する金銭登録装置として機能する。ストアコンピュータ１２は、各ＰＯＳターミナル１１にて登録処理された商品売上データを収集し加工して、店全体の売上，在庫，発注等を管理する上位装置としての機能する。各ＰＯＳターミナル１１とストアコンピュータ１２とは、ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）１３によって通信自在に接続されている。
【０００９】
各ＰＯＳターミナル１１には、それぞれ電子ゲーム機２に設けられている通信インタフェース２５（図４を参照）と回線接続可能な通信ケーブル３が接続されている。そして、この通信ケーブル３を介して、ＰＯＳターミナル１１から電子ゲーム機２のコンテンツ記憶部であるメモリカセットＣＡにゲームソフトウェア等のコンテンツデータをダウンロードしたり、同メモリカセットＣＡに記憶されているゲーム実績データ等のコンテンツデータをアップロードしたりできるようになっている。
【００１０】
ストアコンピュータ１２は、インターネット等のＷＡＮ（Ｗｉｄｅ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）４を介して１乃至複数箇所（図では２箇所）のゲーム会社のホストコンピュータ５と接続可能となっている。ゲーム会社は、それぞれホストコンピュータ５を用いて、電子ゲーム機２のゲームソフトウェアを配信したり、電子ゲーム機２から収集したゲーム実績データに基づいてランキング処理等のデータ処理事業を行なうものである。ストアコンピュータ１２には、ゲーム会社のホストコンピュータ５から配信されるゲームソフトウェア等のコンテンツデータを蓄積保存するためのコンテンツファイル６が設けられている。また、ダウンロード管理ファイル７とアップロード管理ファイル８とがストアコンピュータ１２に設けられている。
【００１１】
ダウンロード管理ファイル７は、図２に示すように、カセットＩＤ，カセット名，コンテンツＩＤ，コンテンツ名，料金及び問合せ先ホスト名の各項目からなるダウンロード管理レコードをレコード番号順に記憶するものである。アップロード管理ファイル８は、図３に示すように、カセットＩＤ，カセット名，コンテンツＩＤ，コンテンツ名，料金及び送信先ホスト名の各項目からなるアップロード管理レコードをレコード番号順に記憶するものである。カセットＩＤ及びカセット名は、電子ゲーム機２のゲームソフトウェア等を記憶するメモリカセットに付されているＩＤコード及び名称であり、同一種類のゲームソフトウェアを記憶するメモリカセットＣＡには共通のものがそれぞれ設定されている。なお、１つのメモリカセットＣＡに格納されるゲームソフトウェアは１種類に限定されるものではない。コンテンツＩＤ及びコンテンツ名は、カセットＩＤが付されているメモリカセットＣＡに記憶される各コンテンツデータ、すなわちゲームソフトウェアやゲーム実績データ等に対してそれぞれ設定されるＩＤコード及び名称であり、同一種類のコンテンツデータには共通のものがそれぞれ割り当てられている。料金は、ダウンロード管理ファイル７においては、対応するコンテンツＩＤのコンテンツデータ（ゲームソフトウェア等）を電子ゲーム機２にダウンロードする際に必要な料金のデータであり、アップロード管理ファイル８においては、対応するコンテンツＩＤのコンテンツデータ（ゲーム実績データ等）を電子ゲーム機２からアップロードする際に必要な料金のデータである。ホスト名は、ダウンロード管理ファイル７においては、対応するコンテンツＩＤのコンテンツデータ（ゲームソフトウェア等）の問合せ先であるゲーム会社のホストコンピュータ５を識別する名称であり、アップロード管理ファイル８においては、対応するコンテンツＩＤのコンテンツデータ（ゲーム実績データ等）の送信先であるゲーム会社のホストコンピュータ５を識別する名称である。
【００１２】
電子ゲーム機２は、図４に示すように、マイクロコンピュータを主体とした制御部２１と、ゲーム情報等を表示する表示部２２と、ゲーム時等に操作される操作部２３と、着脱自在に接続されるメモリカセットＣＡとの間でデータの送受信を行なうメモリインタフェース２４と、所定のインタフェース規格で外部装置とデータ通信を行なう通信インタフェース２５とを備えている。
【００１３】
次に、本発明に関わるＰＯＳターミナル１１の構成について、図５乃至図１５を用いて説明する。
【００１４】
図６はＰＯＳターミナル１１の要部構成を示すブロック図である。このＰＯＳターミナル１１は、制御部本体としてＣＰＵ３１を設けるとともに、プログラム等の固定的データを予め格納したＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）３２、各種のデータを記憶するためのメモリエリアが形成されるＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）３３、現在の日時を計時する時計部３４、前記ＬＡＮ１３を介して接続されるストアコンピュータ１２との間で行なうデータ通信を制御するＬＡＮインタフェース３５、前記通信ケーブル３を介して接続される電子ゲーム機２との間で行なうデータ通信を制御する機器接続部としての通信インタフェース３６、及びバーコードスキャナ３７との間で行なうデータ通信を制御するスキャナインタフェース３８を設けている。また、マウス，トラックパッド，トラックボール等のポインティングデバイス３９及びその駆動を制御するデバイスコントローラ４０と、キーボード４１及びその駆動を制御するキーボードコントローラ４２と、前記ポインティングデバイス３９によって操作されるポインタが表示されるオペレータ用のディスプレイ４３及びその駆動を制御する第１の表示コントローラ４４と、買物客に対して登録商品の価格や合計金額等を表示する客用表示器４５及びその駆動を制御する第２の表示コントローラ４６と、レシート印字等を行なうプリンタ４７及びその駆動を制御するプリンタコントローラ４８と、現金等を収容するためのドロワ４９に駆動信号を出力するＩ／Ｏポート５０とを、ＰＯＳターミナル１１は備えている。そしてＣＰＵ３１と、ＲＯＭ３２，ＲＡＭ３３，時計部３４，ＬＡＮインタフェース３５，通信インタフェース３６，スキャナインタフェース３８，デバイスコントローラ４０，キーボードコントローラ４２，第１の表示コントローラ４４，第２の表示コントローラ４６，プリンタコントローラ４８及びＩ／Ｏポート５０とを、アドレスバス，データバス等のバスライン５１で接続している。
【００１５】
キーボード４１には、図５に示すように、数値データを置数入力する置数キー６１の他、クリアキー６２，メニューキー６３，小計キー６４，預／現計キー６５，責任者キー６６，戻しキー６７，乗算キー６８，保留キー６９等の各種ファンクションキーが配設されている。
【００１６】
ＲＡＭ３３には、特に図７に示すように、各商品にそれぞれ付されるＰＬＵ（Ｐｒｉｃｅ Ｌｏｏｋ Ｕｐ）コードに対応して、ＰＬＵ名称，単価，税種（外：外税，内：内税，非：非課税）等のＰＬＵデータが設定されるとともに、ＰＬＵコード別に売上点数及び売上金額を累計記憶するエリアが形成されたＰＬＵテーブル７１と、一部のＰＬＵコードとコンテンツＩＤとを対応付けるＰＬＵ／コンテンツ対応テーブル７２とが形成されている。上記ＰＬＵテーブル７１及びＰＬＵ／コンテンツ対応テーブル７２に対する各種データの設定は、ストアコンピュータ１２によって行なわれる。なお、ＰＯＳターミナル１１のキーボード４１を用いて設定することも可能である。
【００１７】
しかしてＣＰＵ３１は、キーボード４１のメニューキー６３が入力されると、図８の流れ図に示すメニューキー処理を実行するようにプログラム構成されている。先ず、ＳＴ（ステップ）１として１取引として売上げる商品の登録中か否かを判断する。例えば、１取引として売上げる商品の１点目の登録開始に応じてセットされ、その取引の売上登録処理終了に応じてリセットされる登録中フラグの状態から登録中か否かを判断する。そして、登録中の場合には、メニューキー６３の入力をエラーとして、この処理を終了する。
【００１８】
ＳＴ１にて商品登録中でないと判断された場合、すなわち商品登録中でないタイミングでメニューキー６３が入力された場合には、ＳＴ２として電子ゲーム機２へのコンテンツデータダウンロード業務あるいはコンテンツデータアップロード業務を選択可能なゲーム通信メニュー画面をオペレータ用ディスプレイ４３に表示させる。
【００１９】
図１２にゲーム通信メニュー画面の一例を示す。この画面は、コンテンツデータダウンロード業務を選択するためのダウンロードボタンＢ１と、コンテンツデータアップロード業務を選択するためのアップロードボタンＢ２と、ゲーム通信メニューの終了を指示する中止ボタンＢ３とを配設したものである。この場合、オペレータは、ポインティングデバイス３９を操作して、コンテンツデータダウンロード業務を選択する場合にはダウンロードボタンＢ１にポインタＰを移動させ、コンテンツデータアップロード業務を選択する場合にはアップロードボタンＢ２にポインタＰを移動させ、ゲーム通信メニューを終了する場合には中止ボタンＢ３ポインタＰを移動させて、選択操作（クリック）すればよい。
【００２０】
そこでＣＰＵ３１は、ＳＴ３としてゲーム通信メニュー画面上のボタンＢ１〜Ｂ３が選択操作されるのを待機する。そして、ダウンロードボタンＢ１が選択操作された場合には、ＳＴ４として後述するダウンロード処理を実行してこのメニューキー処理を終了し、アップロードボタンＢ２が選択操作された場合には、ＳＴ５として後述するアップロード処理を実行してこのメニューキー処理を終了する。また、中止ボタンＢ３が選択操作された場合には、ＳＴ６としてディスプレイ４３のゲーム通信メニュー画面を消去して、このメニューキー処理を終了するものとなっている。
【００２１】
図９は図８中ＳＴ４のダウンロード処理を具体的に示す流れ図である。すなわちＣＰＵ３１は、ダウンロード処理を開始すると、先ず、ＳＴ１１として通信インタフェース３６に通信ケーブル３を介して電子ゲーム機２が接続されるのを待機する。そして、電子ゲーム機２が接続されたことを確認したならば、ＳＴ１２としてその電子ゲーム機２からメモリカセットＣＡのカセットＩＤを取得する。なお、電子ゲーム機２のメモリインタフェース２４にメモリカセットＣＡが装着されておらず、カセットＩＤを取得できなかった場合には、その時点でこのダウンロード処理を終了する。
【００２２】
ＳＴ１２にて電子ゲーム機２からカセットＩＤを取得できたならば、ＣＰＵ３１は、次に、ＳＴ１３としてそのカセットＩＤで特定されるメモリカセットＣＡにダウンロード可能なコンテンツデータのリスト（ダウンロードリスト）をストアコンピュータ１２にＬＡＮ１３を介して問い合わせる。ストアコンピュータ１２は、この問合せに対してダウンロード管理ファイル７を検索し、問合せがあったカセットＩＤのダウンロード管理レコードを全て抽出する。そして、この抽出したダウンロード管理レコードからコンテンツ名のリストデータを作成したならば、このリストデータを問合せ元のＰＯＳターミナル１１に返信するものとなっている。
【００２３】
そこでＣＰＵ３１は、ＳＴ１４としてＬＡＮ１３を介してストアコンピュータ１２からコンテンツ名のリストデータを受信したならば、ＳＴ１５としてこのコンテンツ名のリストデータを示すダウンロードリスト画面を編集し、オペレータ用ディスプレイ４３及び客用表示器４４に表示させる。
【００２４】
図１３にダウンロードリスト画面の一例を示す。この画面は、ダウンロード可能なコンテンツ名のリストＲ１を表示させるとともに、前頁ボタンＢ４，次頁ボタンＢ５及び中止ボタンＢ６を配設したものである。この場合、オペレータは、ダウンロードを行なうコンテンツデータを指定する場合には、ポインティングデバイス３９を操作してリストＲ１の該当するコンテンツ名にポインタＰを移動させ、選択操作すればよい。また、ダウンロードを行なうコンテンツデータがリストＲ１にない場合には、前頁ボタンＢ４または次頁ボタンＢ５にポインタＰを移動させ、選択操作してリストＲ１を切り替える。そして、所望するコンテンツ名を見つけたならば、そのコンテンツ名にポインタＰを移動させて選択操作し、所望するコンテンツ名を見つけられなかった場合には、中止ボタンＢ６にポインタＰを移動させて選択操作すればよい。
【００２５】
そこでＣＰＵ３１は、ＳＴ１６としてダウンロードリストの中からダウンロードを行なうコンテンツデータのコンテンツ名が選択操作されるのを待機する。そして、ポインティングデバイス３９によりコンテンツ名が選択操作された場合には（コンテンツ指定手段）、ＳＴ１７としてそのコンテンツ名で特定されるコンテンツデータをストアコンピュータ１２にＬＡＮ１３を介して問い合わせる。ストアコンピュータ１２は、この問合せに対してダウンロード管理ファイル７を検索し、先に問合せがあったカセットＩＤのダウンロード管理レコードのなかで問合せがあったコンテンツ名のダウンロード管理レコードを抽出する。また、コンテンツファイル６を検索して、当該コンテンツ名のコンテンツデータを読み出す。そして、このコンテンツデータとダウンロード管理レコードとを問合せ元のＰＯＳターミナル１１に返信するものとなっている。
【００２６】
なお、コンテンツファイル６に該当するコンテンツデータが保存されていなかった場合には、ダウンロード管理ファイル７から抽出したダウンロード管理レコードの問合せ先ホスト名で特定されるゲーム会社のホストコンピュータ５にコンテンツデータを問い合わせる。そして、該当するコンテンツデータをホストコンピュータ５から受取ったならば、このコンテンツデータとダウンロード管理レコードとを問合せ元のＰＯＳターミナル１１に返信するものとなっている。
【００２７】
そこでＣＰＵ３１は、ＳＴ１８としてＬＡＮ１３を介してストアコンピュータ１２からコンテンツデータ及びダウンロード管理データを受信したならば、ＳＴ１９としてコンテンツダウンロードプロセスを起動する。このプロセスは、ストアコンピュータ１２からＬＡＮ１３を介して受信したコンテンツデータを、通信インタフェース３６の規格に従い、通信ケーブル３を介して接続された電子ゲーム機２のメモリカセットＣＡにダウンロードする処理のプロセスである（ダウンロード処理手段）。
【００２８】
ＣＰＵ３１は、コンテンツダウンロードプロセスを起動後、ＳＴ２０としてキーボードの割込宣言手段である保留キー６９が入力されたか否かを監視する。また、ＳＴ２１としてコンテンツダウンロードプロセスが終了したか否かを判断する（ダウンロード終了判断手段）。
【００２９】
ここで、コンテンツダウンロードプロセスの終了を検知する前に、保留キー６９の入力を検知した場合には、ＳＴ２２として後述する割込登録プロセスをさらに起動する（割込登録許可手段）。そして、ＳＴ２３としてこの割込登録プロセスが終了するのを待機する。そして、割込登録プロセスの終了を検知したならば、ＳＴ２０の保留キー６９が入力されたか否か、及びＳＴ２１のコンテンツダウンロードプロセスが終了したか否かを判断する処理に戻る。
【００３０】
ＳＴ２１にてコンテンツダウンロードプロセスの終了を検知した場合には、ＳＴ２４としてダウンロード売上登録処理を実行する（ダウンロード売上登録処理手段）。この処理は、ストアコンピュータ１２からコンテンツデータとともに受信したダウンロード管理レコードのコンテンツＩＤに対応して設定されているＰＬＵコードをＰＬＵ／コンテンツ対応テーブル７２から検出する。そして、このＰＬＵコードでＰＬＵテーブル７１を検索して、該当ＰＬＵコードの売上点数データに売上点数「１」を加算し、売上金額データに売上金額，すなわちダウンロード管理レコードの料金を加算する処理である。また、オペレータ用ディスプレイ４３及び客用表示器４５に、ダウンロード終了を通知するメッセージ（例えばオペレータ用ディスプレイ４３には「通信終了」，客用表示器４５には「ダウンロードを終了しました」）とともに、そのダウンロードを終了したコンテンツデータのコンテンツ名と外税賦課後の料金とを表示させる処理を含む。
【００３１】
しかる後、ＣＰＵ３１は、ＳＴ２５として売上登録締め処理を実行する。この処理は、置数キー６１と預／現計キー６５とにより入力される預り金額から、外税賦課後の料金を減算して釣銭額を求め、オペレータ用ディスプレイ４３及び客用表示器４５に表示させる処理と、プリンタ４７の駆動を制御して、ダウンロードを終了したコンテンツデータのコンテンツ名及びその料金と、外税額，預り金額，釣銭額等を印字したレシートを発行させる処理からなる。また、ドロワ４９を開放させる処理も含む。
以上で、ＣＰＵ３１は、図８中ＳＴ４のダウンロード処理を終了する。
【００３２】
なお、ＳＴ１３にてダウンロードリストをストアコンピュータ１２に問い合わせたが該当するダウンロードリストを受信できなかった場合、及びＳＴ１７にてコンテンツデータをストアコンピュータ１２に問い合わせたが該当するコンテンツデータを受信できなかった場合には、オペレータ用ディスプレイ４３にエラーメッセージ（例えば「ダウンロード不可」）を表示させて、このダウンロード処理を終了する。
【００３３】
図１０は図８中ＳＴ５のアップロード処理を具体的に示す流れ図である。すなわちＣＰＵ３１は、アップロード処理を開始すると、先ず、ＳＴ３１として通信インタフェース３６に通信ケーブル３を介して電子ゲーム機２が接続されるのを待機する。そして、電子ゲーム機２が接続されたことを確認したならば、ＳＴ３２としてその電子ゲーム機２からメモリカセットＣＡのカセットＩＤを取得する。なお、電子ゲーム機２のメモリインタフェース２４にメモリカセットＣＡが装着されておらず、カセットＩＤを取得できなかった場合には、その時点でこのアップロード処理を終了する。
【００３４】
ＳＴ３２にて電子ゲーム機２からカセットＩＤを取得できたならば、ＣＰＵ３１は、次に、ＳＴ３３としてそのカセットＩＤで特定されるメモリカセットＣＡにアップロード可能なコンテンツデータのリスト（アップロードリスト）をストアコンピュータ１２にＬＡＮ１３を介して問い合わせる。ストアコンピュータ１２は、この問合せに対してアップロード管理ファイル８を検索し、問合せがあったカセットＩＤのアップロード管理レコードを全て抽出する。そして、この抽出したアップロード管理レコードからコンテンツ名のリストデータを作成したならば、このリストデータを問合せ元のＰＯＳターミナル１１に返信するものとなっている。
【００３５】
そこでＣＰＵ３１は、ＳＴ３４としてＬＡＮ１３を介してストアコンピュータ１２からコンテンツ名のリストデータを受信したならば、ＳＴ３５としてこのコンテンツ名のリストデータを示すアップロードリスト画面を編集し、オペレータ用ディスプレイ４３及び客用表示器４４に表示させる。
【００３６】
アップロードリスト画面は、例えば図１３に示したダウンロードリスト画面と同一レイアウトのものである。そこでＣＰＵ３１は、ＳＴ３６としてアップロードリストの中からアップロードを行なうコンテンツデータのコンテンツ名が選択操作されるのを待機する。そして、ポインティングデバイス３９によりコンテンツ名が選択操作された場合には（コンテンツ指定手段）、ＳＴ３７としてコンテンツアップロードプロセスを起動する。このプロセスは、通信インタフェース３６の規格に従い、通信ケーブル３を介して接続された電子ゲーム機２のメモリカセットＣＡから指定されたコンテンツ名のコンテンツデータをアップロードする処理のプロセスである（アップロード処理手段）。
【００３７】
ＣＰＵ３１は、コンテンツアップロードプロセスを起動後、ＳＴ３８としてキーボードの割込宣言手段である保留キー６９が入力されたか否かを監視する。また、ＳＴ３９としてコンテンツアップロードプロセスが終了したか否かを判断する（アップロード終了判断手段）。
【００３８】
ここで、コンテンツアップロードプロセスの終了を検知する前に、保留キー６９の入力を検知した場合には、ＳＴ４０として後述する割込登録プロセスをさらに起動する（割込登録許可手段）。そして、ＳＴ４１としてこの割込登録プロセスが終了するのを待機する。そして、割込登録プロセスの終了を検知したならば、ＳＴ３８の保留キー６９が入力されたか否か、及びＳＴ３９のコンテンツアップロードプロセスが終了したか否かを判断する処理に戻る。
【００３９】
ＳＴ３９にてコンテンツアップロードプロセスの終了を検知した場合には、ＳＴ４２として電子ゲーム機２からアップロードしたコンテンツデータをストアコンピュータ１２にＬＡＮ１３を介して転送する。そうすると、ストアコンピュータ１２は、ＰＯＳターミナル１１から受信したコンテンツデータのコンテンツ名でアップロード管理ファイル８を検索し、該当するアップロード管理レコードの送信先ホスト名で特定されるゲーム会社のホストコンピュータ５にコンテンツデータを転送するとともに、当該アップロード管理レコードをコンテンツデータ送信元のＰＯＳターミナル１１に返信する。
【００４０】
そこでＣＰＵ３１は、次に、ＳＴ４３としてアップロード売上登録処理を実行する。この処理は、ストアコンピュータ１２から受信したアップロード管理レコードのコンテンツＩＤに対応して設定されているＰＬＵコードをＰＬＵ／コンテンツ対応テーブル７２から検出する。そして、このＰＬＵコードでＰＬＵテーブル７１を検索して、該当ＰＬＵコードの売上点数データに売上点数「１」を加算し、売上金額データに売上金額，すなわちアップロード管理レコードの料金を加算する処理である。また、オペレータ用ディスプレイ４３及び客用表示器４５に、アップロード終了を通知するメッセージ（例えばオペレータ用ディスプレイ４３には「通信終了」，客用表示器４５には「アップロードを終了しました」）とともに、そのアップロードを終了したコンテンツデータのコンテンツ名と外税賦課後の料金とを表示させる処理を含む。
【００４１】
しかる後、ＣＰＵ３１は、ＳＴ４４として売上登録締め処理を実行する。この処理は、置数キー６１と預／現計キー６５とにより入力される預り金額から、外税賦課後の料金を減算して釣銭額を求め、オペレータ用ディスプレイ４３及び客用表示器４５に表示させる処理と、プリンタ４７の駆動を制御して、アップロードを終了したコンテンツデータのコンテンツ名及びその料金と、外税額，預り金額，釣銭額等を印字したレシートを発行させる処理からなる。また、ドロワ４９を開放させる処理も含む。
以上で、ＣＰＵ３１は、図８中ＳＴ５のアップロード処理を終了する。
【００４２】
なお、ＳＴ３３にてアップロードリストをストアコンピュータ１２に問い合わせたが該当するアップロードリストを受信できなかった場合には、オペレータ用ディスプレイ４３にエラーメッセージ（例えば「アップロード不可」）を表示させて、このアップロード処理を終了する。
【００４３】
図１１は前記割込登録プロセスの処理内容を具体的に示す流れ図である。すなわちＣＰＵ３１は、先ず、ＳＴ５１としてオペレータ用ディスプレイ４３及び客用表示器４５に、図１４に示すようなレイアウトの登録明細画面を表示させる。次に、ＳＴ５２として登録商品のＰＬＵコードが入力されるのを待機する。ここで、バーコードスキャナ３７によりバーコードがスキャニングされると、そのバーコードが商品に付されたＰＬＵコードか否かを判断する。そして、ＰＬＵコードであれば、登録商品のＰＬＵコードが入力されたので、ＳＴ５３として入力商品売上登録処理を実行する。この処理は、ＰＬＵテーブル７１を検索してそのＰＬＵコードに対応したＰＬＵ名称，単価，税種を読出し、ＰＬＵコード，ＰＬＵ名称，単価，税種，販売点数＝１及び販売金額（単価×販売点数）からなる商品販売データを作成する。そして、ＰＬＵテーブル７１の当該ＰＬＵコードに対応して記憶されている売上点数データ及び売上金額データに、登録商品の販売点数及び販売金額をそれぞれ加算する処理である。また、ＲＡＭ３３の取引バッファ（不図示）を検索して同一ＰＬＵコードの商品販売データが既に格納されているか否かを調べる。そして、格納されている場合には、その既存データの販売点数に今回の販売点数を加算し、加算後の販売点数と単価とから販売金額を再計算する。格納されていない場合には、今回の商品販売データを取引バッファに追加する。しかる後、取引バッファの内容に基づいてオペレータ用ディスプレイ４３及び客用表示器４４の登録明細画面に、登録商品の商品名，単価，販売点数（数量），販売金額，税種等を表示させる処理を含む。また、取引バッファに格納された商品販売データの販売金額を合算して小計金額を求めるとともに、税種が外税の商品販売データを抽出し、その販売金額から外税額を算出する。そして、小計金額と外税額との合算金額を合計金額として算出し、この小計金額，外税額及び合計金額をオペレータ用ディスプレイ４３及び客用表示器４５の登録明細画面に表示させる処理も含む。
【００４４】
次に、登録商品のＰＬＵコードが再び入力された場合には、上記処理を繰り返す。一方、ＳＴ５４として締めキーである預／現計キー６５が入力された場合には、売上登録締め処理を実行する。この処理は、取引バッファの商品販売データと、小計金額，外税額，合計金額等の金額データとからレシート印字データを編集し、プリンタ４７に出力してレシートを印字発行させる処理である。また、ドロワ４９を開放させるとともに、取引バッファをクリアする処理を含む。
【００４５】
次に、ＣＰＵ３１は、ＳＴ５６としてコンテンツダウンロードプロセスまたはコンテンツアップロードプロセスが実行されているか否かを調べる（ダウンロード終了判断手段，アップロード終了判断手段）。ここで、上記プロセスが実行中の場合には、ＰＯＳターミナル１１と電子ゲーム機２とが通信中なので、ＳＴ５７としてオペレータ用ディスプレイ４３にメッセージ「通信中」を表示させる。このとき、客用表示器４５には上記メッセージ「通信中」を表示させない。その後、ＣＰＵ３１は、コンテンツダウンロードプロセスまたはコンテンツアップロードプロセスが終了するのを待機する。ただし、プロセス終了を検知する前に、ＳＴ５８として登録商品のＰＬＵコードが入力されたことを検知した場合には、ＳＴ５３に戻り、入力商品売上登録処理及び売上登録締め処理を再度実行する。
【００４６】
ＳＴ５６にてコンテンツダウンロードプロセスまたはコンテンツアップロードプロセスの終了を検知した場合には、ＰＯＳターミナル１１と電子ゲーム機２との通信が終了したので、ＳＴ５９としてオペレータ用ディスプレイ４３に、図１５に示すようにメッセージ「通信終了」を表示させる。このとき、客用表示器４５には上記メッセージ「通信終了」を表示させない。その後、ＳＴ６０として登録商品のＰＬＵコードが再び入力されるか、ＳＴ６１として終了宣言手段としての戻しキー６７が入力されるのを待機する。ここで、登録商品のＰＬＵコードが入力された場合には、ＳＴ５３に戻り、入力商品売上登録処理及び売上登録締め処理を再び実行する。
【００４７】
一方、戻しキー６７が入力された場合には、ＳＴ６２としてオペレータ用ディスプレイ４３及び客用表示器４５から登録明細画面を消去して、この割込登録プロセスを終了する。
【００４８】
このように構成されたＰＯＳターミナル１１を会計場所（レジ）に設置している店舗においては、ゲームソフトウェアのダウンロードを要求する顧客が来店すると、会計担当の店員，いわゆるキャッシャが次の如く作業をすることになる。先ず、ＰＯＳターミナル１１に接続された通信ケーブル３に電子ゲーム機２を接続する。なお、この電子ゲーム機２は、顧客が持参したものであってもよく、店に備え付けのものであってもよい。次に、電子ゲーム機２のメモリインタフェース２４に顧客が持参したメモリカセットＣＡを取り付けたならば、メニューキー６３を入力する。そうすると、オペレータ用ディスプレイ４３にゲーム通信メニュー画面が表示されるので、キャッシャはポインティングデバイス３９を操作して、画面上のダウンロードボタンＢ１を選択入力する。そうすると、電子ゲーム機２に取り付けられたメモリカセットＣＡに対してダウンロードが可能なゲームソフトウェアのリスト画面がオペレータ用ディスプレイ４３及び客用表示器４４に表示されるので、キャッシャはポインティングデバイス３９を操作して、顧客がダウンロードを希望するゲームソフトウェアのコンテンツ名を選択入力する。
【００４９】
これにより、ＰＯＳターミナル１１からストアコンピュータ１２にＬＡＮ１３を介してゲームソフトウェアの問合せが行なわれる。そして、該当するゲームソフトウェアがストアコンピュータ１２からＬＡＮ１３を介してＰＯＳターミナル１１に送られてくると、このゲームソフトウェアをＰＯＳターミナル１１から電子ゲーム機２のメモリカセットＣＡに通信ケーブル３を介してダウンロードするコンテンツダウンロードプロセスが開始される。
【００５０】
その後、ゲームソフトウェアがメモリカセットＣＡにダウンロードされ、コンテンツダウンロードプロセスが終了すると、ＰＯＳターミナル１１ではダウンロード売上登録処理が実行される。そして、そのゲームソフトウェアを特定するコンテンツＩＤに対応して予め設定されたＰＬＵコード別に売上点数及び売上金額が累積される。また、オペレータ用ディスプレイ４３及び客用表示器４５に、ダウンロード終了を通知するメッセージが表示されるとともに、ダウンロードを終了したゲームソフトウェアのコンテンツ名と外税賦課後の料金とが表示される。
【００５１】
そこでキャッシャは、顧客から料金に相当する支払いを受け、その支払い金額を置数キー６１で置数後、預／現計キー６５を入力する。そうすると、オペレータ用ディスプレイ４３及び客用表示器４５に釣銭額が表示されるとともに、ゲームソフトウェアのコンテンツ名及びその料金と、外税額，預り金額，釣銭額等を印字したレシートがプリンタ４７により発行される。また、ドロワ４９が開放される。そこでキャッシャは、通信ケーブル３から電子ゲーム機２を外すとともに、レシート及び釣銭を顧客に渡して、この顧客との取引を終了する。
【００５２】
また、ゲーム実績データのアップロードを要求する顧客が来店した場合には、キャッシャは次の如く作業をすることになる。先ず、ダウンロードする場合と同様にＰＯＳターミナル１１の通信ケーブル３に電子ゲーム機２を接続し、この電子ゲーム機２のメモリインタフェース２４に顧客が持参したメモリカセットＣＡを取り付けたならば、メニューキー６３を入力する。そうすると、オペレータ用ディスプレイ４３にゲーム通信メニュー画面が表示されるので、キャッシャはポインティングデバイス３９を操作して、画面上のアップロードボタンＢ２を選択入力する。そうすると、電子ゲーム機２に取り付けられたメモリカセットＣＡに対してアップロードが可能なゲームソフトウェアのリスト画面がオペレータ用ディスプレイ４３及び客用表示器４４に表示されるので、キャッシャはポインティングデバイス３９を操作して、顧客がアップロードを要求するゲーム実績データのコンテンツ名を選択入力する。
【００５３】
これにより、メモリカセットＣＡ内の該当するゲーム実績データを電子ゲーム機２からＰＯＳターミナル１１に通信ケーブル３を介してアップロードするコンテンツアップロードプロセスが開始される。
【００５４】
その後、ゲーム実績データがＰＯＳターミナル１１へアップロードされ、コンテンツアップロードプロセスが終了すると、ＰＯＳターミナル１１からＬＡＮ１３を介してストアコンピュータ１２に当該ゲーム実績データが転送される。また、ＰＯＳターミナル１１ではアップロード売上登録処理が実行される。そして、そのゲーム実績データを特定するコンテンツＩＤに対応して予め設定されたＰＬＵコード別に売上点数及び売上金額が累積される。また、オペレータ用ディスプレイ４３及び客用表示器４５に、アップロード終了を通知するメッセージが表示されるとともに、アップロードを終了したゲーム実績データのコンテンツ名と外税賦課後の料金とが表示される。
【００５５】
そこでキャッシャは、顧客から料金に相当する支払いを受け、その支払い金額を置数キー６１で置数後、預／現計キー６５を入力する。そうすると、オペレータ用ディスプレイ４３及び客用表示器４５に釣銭額が表示されるとともに、ゲーム実績データのコンテンツ名及びその料金と、外税額，預り金額，釣銭額等を印字したレシートがプリンタ４７により発行される。また、ドロワ４９が開放される。そこでキャッシャは、通信ケーブル３から電子ゲーム機２を外すとともに、レシート及び釣銭を顧客に渡して、この顧客との取引を終了する。
【００５６】
ところで、コンテンツダウンロードプロセスまたはコンテンツアップロードプロセスの処理に要する時間は、ダウンロードまたはアップロードするデータのデータ量によって異なり、データ量によっては長時間を要することがある。このような場合、ダウンロードまたはアップロードをしている最中に他の客が買上げる商品の売上をＰＯＳターミナル１１に登録処理できないと、会計を待つ顧客を長時間待たせることになり都合が悪い。そこで本実施の形態では、登録処理の割込を宣言する割込宣言手段として、ＰＯＳターミナル１１のキーボード４１に保留キー６９を設けている。そして、コンテンツダウンロードプロセスまたはコンテンツアップロードプロセスの処理中に上記保留キー６９が入力されると、商品の売上登録処理を許可する。
【００５７】
すなわち、キャッシャは、コンテンツダウンロードプロセスまたはコンテンツアップロードプロセスの処理中に他の顧客が買上商品の会計に来ると、保留キー６９を入力する。すると、オペレータ用ディスプレイ４３及び客用表示器４５に登録明細画面が表示され、キャッシャは、当該顧客が買上げる商品のバーコードをバーコードスキャナ３７でスキャニングする。すると、この商品の売上がＰＬＵテーブル７１に登録処理される。また、当該顧客が買上げる商品の売上を全て登録処理したならば、預／現計キー６５を入力して登録終了を宣言する。すると、レシート発行等の売上登録締め処理が実行され、当該顧客との取引を終了する。
【００５８】
その後、コンテンツダウンロードプロセスまたはコンテンツアップロードプロセスの処理中か否かが判断される。処理中の場合には、オペレータ用ディスプレイ４３にメッセージ「通信中」が表示される。これにより、キャッシャは、コンテンツダウンロードプロセスまたはコンテンツアップロードプロセスの処理がまだ継続していることがわかる。そして、他に買上商品の会計を待つ顧客がいたならば、その顧客が買上げる商品の割込登録処理を実行する。このとき、保留キー６９を入力する必要はない。
【００５９】
一方、コンテンツダウンロードプロセスまたはコンテンツアップロードプロセスの処理が終了していた場合には、オペレータ用ディスプレイ４３にメッセージ「通信終了」が表示される。このとき、他に買上商品の会計を待つ顧客がいたならば、その顧客が買上げる商品の割込登録処理を実行することもできる。また、この他の顧客を待たせて、割込登録処理の終了を宣言する戻しキー６７を入力してもよい。戻しキーを入力した場合には、オペレータ用ディスプレイ４３及び客用表示器４５から登録明細画面が消去される。そして、ＰＯＳターミナル１１では、ダウンロード売上登録処理またはアップロード売上登録処理が実行される。このとき、客用表示器４５にダウンロード終了またはアップロード終了を通知するメッセージが表示される。また、オペレータ用ディスプレイ４３及び客用表示器４５にダウンロードまたはアップロードを終了したコンテンツ名と外税賦課後の料金とが表示され、売上登録締め処理が行なわれる。
【００６０】
このように本実施の形態のＰＯＳターミナル１１であれば、ゲームソフトウェア等のコンテンツデータを電子ゲーム機２にダウンロードすることができる上、このコンテンツデータのダウンロードにより生じた料金の売上を登録処理できる。また、ゲーム実績データ等のコンテンツデータを電子ゲーム機２からアップロードすることができる上、このコンテンツデータのアップロードにより生じた料金の売上も登録処理できる。したがって、コンテンツデータをダウンロードまたはアップロードする機能を有した専用の販売装置を用いることなくコンテンツビジネスを商店にて実施できる上、コンテンツビジネスの売上をＰＯＳターミナル１１に登録し直す面倒がなく、作業効率に支障を来たす懸念がない。また、本実施の形態ではＰＬＵ／コンテンツ対応テーブル７２を設けて、各コンテンツデータのコンテンツＩＤコードをＰＬＵコードに変換して売上を登録処理するので、他の商品の売上と同様にしてコンテンツデータの売上を登録処理できる。
【００６１】
また、ＰＯＳターミナル１１は、ダウンロードすべきコンテンツのデータを上位装置であるストアコンピュータ１２に要求し、該ストアコンピュータ１２からＬＡＮ１３を介して受信したデータを電子ゲーム機２のメモリカセットＣＡにダウンロードするので、各種のコンテンツデータを保持する記憶装置が不要であり、ＰＯＳターミナル１１のメモリ容量が増大する懸念はない。また、電子ゲーム機２からアップロードしたコンテンツデータは、速やかにＬＡＮ１３を介してストアコンピュータ１２に転送するので、アップロードしたコンテンツデータを長時間にわたって保持する必要がなく、メモリを効率よく使用できる。
【００６２】
さらに、コンテンツダウンロードプロセスまたはコンテンツアップロードプロセスの処理中に商品売上登録処理の割込を許可するので、コンテンツデータのダウンロードまたはアップロードにより買上商品の会計を待つ顧客を長時間にわたって待たせるような事態も回避することができる。しかも、商品売上登録処理を割込によって処理すると、たとえコンテンツデータのダウンロードまたはアップロードが終了しても割込登録処理の終了が宣言されるまでは通信終了を客用表示器４５に表示させないので、割込によって登録処理された商品を買上げた顧客に対し、無意味なメッセージ、すなわち通信終了を知らせるメッセージが表示されることはない。
【００６３】
なお、前記一実施の形態では、電子ゲーム機２にゲームソフトウェアをダウンロードする場合と、電子ゲーム機２からゲーム実績データをアップロードする場合とを示したが、ダウンロードまたはアップロードするコンテンツデータはこれに限定されるものではなく、音楽，画像，アプリケーションプログラム等であってもよい。また、パーソナルコンピュータや携帯電話等の電子機器にコンテンツデータをダウンロードしたり、これらの電子機器からコンテンツデータをアップロードしたりする場合や、操作部及び表示部を備えないデータ記憶媒体そのものと接続し、当該媒体にコンテンツデータをダウンロードしたり、当該媒体からコンテンツデータをアップロードする場合にも、本発明は同様に適用できるものである。
【００６４】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、コンテンツデータのダウンロードまたはアップロードが可能な上、コンテンツデータのダウンロードまたはアップロードにより生じた料金の売上を登録処理できる金銭登録装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態におけるシステム構成図。
【図２】同実施の形態におけるダウンロード管理ファイルのデータ構造の一例を示す図。
【図３】同実施の形態におけるアップロード管理ファイルのデータ構造の一例を示す図。
【図４】同実施の形態における電子ゲーム機の要部構成を示すブロック図。
【図５】同実施の形態におけるＰＯＳターミナルのキーボードの主要なキー配置を示す図。
【図６】同実施の形態におけるＰＯＳターミナルの要部構成を示すブロック図。
【図７】同実施の形態におけるＰＯＳターミナルのＲＡＭに形成される主要なメモリエリアを示す図。
【図８】同実施の形態におけるＰＯＳターミナルのＣＰＵが実行するメニューキー処理の要部を示す流れ図。
【図９】図８におけるダウンロード処理の要部を具体的に示す流れ図。
【図１０】図８におけるアップロード処理の要部を具体的に示す流れ図。
【図１１】同実施の形態におけるＰＯＳターミナルのＣＰＵが実行する割込登録処理プロセスの要部を示す流れ図。
【図１２】同実施の形態においてＰＯＳターミナルのオペレータ用ディスプレイに表示されるゲーム通信メニュー画面の一例を示す図。
【図１３】同実施の形態においてＰＯＳターミナルのオペレータ用ディスプレイに表示されるダウンロードリスト画面の一例を示す図。
【図１４】同実施の形態においてＰＯＳターミナルのオペレータ用ディスプレイに表示される登録明細画面の一例を示す図。
【図１５】同実施の形態においてＰＯＳターミナルのオペレータ用ディスプレイに表示される登録明細画面の他の例を示す図。
【符号の説明】
１…ＰＯＳシステム、２…電子ゲーム機、３…通信ケーブル、５…ゲーム会社ホストコンピュータ、６…コンテンツファイル、７…ダウンロード管理ファイル、８…アップロード管理ファイル、１１…ＰＯＳターミナル、１２…ストアコンピュータ、２５，３６…通信インタフェース、６３…メニューキー、６７…戻しキー、６９…保留キー、７１…ＰＬＵテーブル、７２…ＰＬＵ／コンテンツ対応テーブル、ＣＡ…メモリカセット。

Claims (8)

1. 商品の売上を登録処理する金銭登録装置において、
   コンテンツ記憶部を備えた電子機器とデータ通信可能に接続する機器接続部と、この機器接続部に接続された前記電子機器のコンテンツ記憶部にデータをダウンロードするダウンロード処理手段と、このダウンロード処理手段によるダウンロード処理終了後、当該ダウンロード処理にて生じた料金の売上を登録処理するダウンロード売上登録処理手段とを具備したことを特徴とする金銭登録装置。
2. 金銭登録装置は、上位装置と通信回線で接続され、
   ダウンロード処理手段は、ダウンロードすべきコンテンツのデータを前記上位装置に要求し、該上位装置から前記通信回線を介して受信したデータを機器接続部に接続された電子機器のコンテンツ記憶部にダウンロードすることを特徴とする請求項１記載の金銭登録装置。
3. 登録処理の割込を宣言する割込宣言手段と、ダウンロード処理手段によるダウンロード処理中に前記割込宣言手段により登録処理の割込が宣言されると商品の売上登録処理を許可する割込登録許可手段と、前記ダウンロード処理手段によるダウンロード処理が終了しているか否かを判断するダウンロード終了判断手段とをさらに具備し、
   前記ダウンロード終了判断手段によりダウンロード処理が終了していると判断されると前記割込登録許可手段により許可された商品の売上登録処理終了後に当該ダウンロード処理にて生じた料金の売上登録処理を行なうことを特徴とする請求項１記載の金銭登録装置。
4. 金銭登録装置は、オペレータ用表示器と客用表示器を具備するとともに、割込登録処理の終了を宣言する終了宣言手段を備え、
   割込宣言手段により登録処理の割込が宣言された場合には、前記ダウンロード終了判断手段によりダウンロード処理が終了していると判断された時点で前記オペレータ用表示器にダウンロード処理終了を表示させ、その後前記終了宣言手段により割込登録処理の終了が宣言された時点で前記客用表示器にダウンロード処理終了を表示させることを特徴とする請求項３記載の金銭登録装置。
5. 商品の売上を登録処理する金銭登録装置において、
   コンテンツ記憶部を備えた電子機器とデータ通信可能に接続する機器接続部と、この機器接続部に接続された前記電子機器のコンテンツ記憶部からデータをアップロードするアップロード処理手段と、このアップロード処理手段によるアップロード処理終了後、当該アップロード処理にて生じた料金の売上を登録処理するアップロード売上登録処理手段とを具備したことを特徴とする金銭登録装置。
6. 金銭登録装置は、上位装置と通信回線で接続され、
   アップロード処理手段は、電子機器のコンテンツ記憶部からアップロードしたデータを前記上位装置に前記通信回線を介して転送する手段を含むことを特徴とする請求項５記載の金銭登録装置。
7. 登録処理の割込を宣言する割込宣言手段と、アップロード処理手段によるアップロード処理中に前記割込宣言手段により登録処理の割込が宣言されると商品の売上登録処理を許可する割込登録許可手段と、前記アップロード処理手段によるアップロード処理が終了しているか否かを判断するアップロード終了判断手段とをさらに具備し、
   前記アップロード終了判断手段によりアップロード処理が終了していると判断されると前記割込登録許可手段により許可された商品の売上登録処理終了後に当該アップロード処理にて生じた料金の売上登録処理を行なうことを特徴とする請求項５記載の金銭登録装置。
8. 金銭登録装置は、オペレータ用表示器と客用表示器を具備するとともに、割込登録処理の終了を宣言する終了宣言手段を備え、
   割込宣言手段により登録処理の割込が宣言された場合には、前記アップロード終了判断手段によりアップロード処理が終了していると判断された時点で前記オペレータ用表示器にアップロード処理終了を表示させ、その後前記終了宣言手段により割込登録処理の終了が宣言された時点で前記客用表示器にアップロード処理終了を表示させることを特徴とする請求項７記載の金銭登録装置。

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