JP3595367B2 - 型厚調整装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、射出成形機等に適用される型厚調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、射出成形機の型締装置においては、射出時金型内の圧力により型が開こうとするのを抑えるため、型締め中は大きな型締力が要求され、一方成形品の取出の時には、型を必要な距離だけ速やかに開くことが要求される。そのため、小径でストロークの長い油圧シリンダにより金型を開閉移動し、型閉じ後、別の複数の大径、短ストロークの型締シリンダのラムをタイバーに直結し、このタイバーを介して移動ダイプレートと固定ダイプレートを強圧をかけて型締めをする方式が例えば特開昭60−82309号公報で実施されている。
【0003】
金型を取り替えたときには、型閉じ、型開のときのダイプレートの位置間隔が変わってくるので、それに応じて移動ダイプレートとタイバーの相対結合位置を変更しなければならない。即ち、その都度ハーフナットとタイバーの係合する位置を調整し、変える必要がある。このような、金型の厚さが変更に際しての移動ダイプレートとタイバーの結合位置調整装置は種々工夫されており、以下にその一例につき特開平2−18009号公報により説明する。
【0004】
図4はこのような型締装置の典型的な構成を示す縦断面図である。図中150はベースで、その一端には固定金型152を取付けた固定ダイプレート154が固設されている。ベース150の他端には、固定ダイプレート154に対向して、移動金型156を取付けた移動ダイプレート158が移動可能に載置される。固定ダイプレート154には複数の油圧シリンダ160が設けられ、この油圧シリンダ160にはラム162を挟んで内部に油室161A,161Bが設けられている。ラム162は軸心にタイバー164の挿入孔174が貫通形成されている。タイバー164はナット165により一端を移動ダイプレート158に固定され、同タイバー164の先端には、ねじ部172が形成され、このねじ部172は型締時に固定ダイプレート154に設けたハーフナット180と噛合う。前記油圧シリンダ160の油室161Aに圧油を送ると、ラム162は右方向に移動し、その先端をハーフナット180に当接させ、ハーフナット180と噛合しているタイバー164を更に右方向に押して型締力を発生させる。
【0005】
ハーフナット180はブラケット178に固定されたガイドバー181に沿って図示略の開閉機構により左右に開閉することができ、型締時には閉じてタイバー164のねじ部172と噛合するようになっている。
固定ダイプレート154の一側部には、型開閉シリンダ166を固設し、この型開閉シリンダ166内部のピストンと直結するロッド170の先端が移動ダイプレート158の側面に適宜固定される。175,176は固定ダイプレート154の前記型締シリンダを構成する部分の前後に固設されるパッキン押えで、同固定ダイプレート154裏面側のパッキン押え176には、ハーフナット180をブラケット178を介して前後進可能に支持するガイドバー177が固定されている。ハーフナット180はスプリング179により常にラム162の先端部に圧接するように付勢されている。また図5で示すラム162の端面163aもこのときはスプロケット190のストッパ面190aに圧接されている。
【0006】
パッキン押え176に取付けたねじ棒191には、スプロケット190の雌ねじが噛合っており、同スプロケット190は図示省略のステッピングモータ等の駆動装置により、チエン195を介して左右に移動し、ハーフナット180の位置を調整し、ハーフナット180のねじ部をタイバー164のねじ部と正しく噛合せることができる。
【0007】
金型厚さが変更となる金型交換をした場合には、型厚を調整(ねじの噛合い補正)する必要があるが、この場合の動作手順は以下の通りである。
型開閉シリンダ166を作動させて金型を密着させる(図6)。型閉時の金型厚さをリニアスケール等により計測し、タイバー164とハーフナット180のねじ噛合いのずれ量を算出し、その数量をスプロケット190のねじピッチで割ってスプロケット190の回転数を割り出す。次に金型を開いた状態にし、型締シリンダ160に圧油を送って、ラム162をハーフナット180の方向に前進させ、図5に示したように、スプロケット190のストッパ面190aとの接触を絶ち、上記のねじ噛合いのずれ補正量だけスプロケット190を回して移動させる。ラム162を後退させ、スプロケット190のストッパ面190aにラム162を当てて停止させる。この場合ハーフナット180はスプリング179でつねに押し付けられているため、ハーフナット180の位置はスプロケット190の位置で決まり、型厚調整が完了する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来例の型厚調整装置は、構成部品が多く、型厚調整部品は型締めシリンダのラムの強い力を受けるため強度を必要とし、高剛性、高精度となり、製作コストが高くなる。また、調整のための動作が複雑であり、手間がかかる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点に対し、支持フレームに固設されて固定金型を保持する固定ダイプレートと、前記支持フレームに移動可能に載置されて移動金型を保持する移動ダイプレートと、前記移動ダイプレートを固定ダイプレートに対し進退動作させる移動手段と、前記移動ダイプレートが固定ダイプレートに接近し固定金型と移動金型が型閉じした後、又は、型閉じする前の、固定金型と移動金型が一定の距離だけ開いた状態で移動ダイプレートと固定ダイプレートを複数のタイバーにより結合加圧する結合加圧手段を有し型締めを行う型締装置において、前記結合加圧手段が、固定ダイプレートに内蔵された型締油圧シリンダのラムに直結されていて前記移動ダイプレート側の軸部に等ピッチの複数のリング溝又はねじ溝を有するタイバーと、移動ダイプレートの反金型取付面側に設けられ移動ダイプレートの進行方向は拘束されタイバー挿通孔の軸心に対してほぼ直角に移動自在で各タイバーを挟んで前記タイバーの等ピッチの複数のリング溝又はねじ溝に噛合し位置決め作動をするハーフナットとで構成されるとともに、前記型締油圧シリンダに直列となるように前記固定ダイプレートに設けられた油圧副シリンダ、及び前記ラムに直結されたピストンを有して、前記各型締油圧シリンダが無圧のときに前記固定ダイプレートに対して前記ラムを進退させる駆動手段と、前記固定ダイプレート側に設けられたスケール及び前記ラム側に設けられた位置センサを有して、各タイバーの基準位置からの移動距離を検出するタイバー位置検出手段と、前記支持フレーム側に設けられたスケールと前記移動ダイプレート側に設けられた位置センサとを有して、前記移動ダイプレートの基準位置からの移動距離を検出するダイプレート位置検出手段と、前記両位置検出手段の信号により個別にハーフナットとタイバーの相対位置を算出して相互の等ピッチの複数のリング溝又はねじ溝を噛合わせをするように前記駆動手段を制御する制御装置と、が備えられた型厚調整装置を以て、課題解決の手段とする。
【0010】
【作用】
基準となる金型をダイプレートに取り付け、移動油圧シリンダにより移動ダイプレートを移動させ、その閉じ位置を移動ダイプレートの基準位置とし、移動ダイプレート位置検出手段はその位置をカウントの初動点として制御装置に記憶する。この移動ダイプレート基準位置において、移動ダイプレートの取付面からのハーフナットのリング溝又はねじ溝の位置、ラム端部からのタイバーのリング溝又はねじ溝の位置の寸法から、タイバーとハーフナットが正しく噛合うようにラムの位置を設定し、これをラムの基準位置とし、その位置をタイバー位置検出手段のカウントの初動点として制御装置に記憶する。
【0011】
稼働のときは、ラムとタイバーの進退駆動手段によりラムを記憶位置に置き、移動ダイプレートを移動して金型を閉じる。このときラムの位置はハーフナットがタイバーのリング溝又はねじ溝に丁度噛み合う位置にあるので、問題なくタイバーは移動ダイプレートに固定結合される。次に型締シリンダに圧油を送り型締めする。型締工程を終わり、型締シリンダの油圧を抜き、ハーフナットでタイバーを固定したままの状態で型締シリンダの開方向に油圧をかけて金型を少し開き、その後ハーフナットを逆作動してタイバーとの結合を外し、次に移動ダイプレートを進退動作させる手段により反固定ダイプレート側に型開する。次の型締工程が始まる前に、ラムを無圧、油通自由とし、ラムとタイバーを進退させる駆動手段によりタイバー位置を、前記記憶した位置に移動させて置く。
【0012】
金型厚さが変更となる金型と交換をする場合は、上記のタイバーによる結合加圧手段のタイバーとハーフナットとのリング溝ないしねじ溝の噛合いピッチのずれを補正する必要がある。この場合の動作手順は以下の通りである。前記基準金型と交換金型との厚さの寸法差を、移動ダイプレート位置検出手段で検出し、制御装置において計算を行い、リング溝ないしねじ溝のピッチで割り、整数で割り切れぬ余り分を取り出し、この寸法を上記ラム位置の補正寸法として記憶させる。稼働運転のときは型締工程の前に、ラムを補正して記憶させた位置に戻すようにする。
【0013】
タイバーの移動方向の位置を固定基準点よりの距離で検出するタイバー位置検出手段と制御装置とを組合わせて、ダイプレートの開き位置を設定することもできる。
【0014】
【実施例】
本発明の実施例を図に基づいて説明する。図1は、本発明の実施例に係る射出成形機の型厚調整装置の側面図で、図2は、図1の装置の稼働ダイプレートとタイバーとの位置検出部の拡大図で、図3は、この装置の型締工程ブロック図である。
【0015】
1は支持フレームで、その一端には固定金型3を取付けた固定ダイプレート5が固設されている。支持フレーム1の他端には固定ダイプレート5に対向して移動金型7を取付けた移動ダイプレート9が移動可能に載置される。39は支持フレームに固設されたレールであり、このレール39にガイドされたリニアベアリング35が、台37を介して移動ダイプレート9を支えている。固定ダイプレート5には従来例よりストロークが少なく小体積の複数(本例では4基)の型締油圧シリンダ11が設けられ、この型締油圧シリンダ11の中を摺動するラム13はその側面にタイバー15が直結され、このタイバー15は対向する移動ダイプレート9が型閉のため近づいてきたとき、移動ダイプレート9の挿通孔27を貫通する。また固定ダイプレート5にはシリンダ11に直列の油圧副シリンダ47が設けられ、この副シリンダ47のピストン49のロッド53は、ラム13の他の側面に直結している。副シリンダ47のピストン49ストロークは、型締油圧シリンダ11のラム13のストロークと同じである。55はロッド53に取付けられた位置センサ、57は固定ダイプレート5に取付けられた検出目盛溝又は検出目盛磁石47aを有するスケールであり、この位置センサ55とスケール57とで、ラム13の基準位置からの移動距離を検出する手段を構成している。
【0016】
固定ダイプレート5の一側部には、移動シリンダ17が固設され、この移動シリンダ17内部のピストン21と直結するロッド23の先端が移動ダイプレート9の側面に適宜固定される。タイバー15の一部は、それぞれ等ピッチの複数のリング溝部を形成し、一方タイバー15を挿通する挿通孔27に近い移動ダイプレート9の側面には、タイバー15のリング溝部と噛合する対になったハーフナット29が、挿通孔27の軸心に対し挟むように、直角方向に油圧シリンダ等で作動するように設けられている。なお本実施例ではタイバー15の締結部をリング形状としているがネジ溝形状であってもなんらさしつかえない。33はハーフナット29が閉じた状態のとき、タイバー15のラム13のヘッド側に油圧が働き、タイバーが図1の左方向に押されたとき、ハーフナット29を支える支持部材である。19は射出シリンダを示す。図1の2点鎖線は、金型閉の時の状態の移動ダイプレート9の位置を示したものである。
【0017】
図2に移動ダイプレート9とタイバー15との相対位置検出部の拡大図を示す。
41は移動ダイプレート9に取付けられた位置センサ、43は支持フレーム1に固設されている部材に取付けられた検出目盛溝又は検出目盛磁石を有するスケールであり、この位置センサ41とスケール43とで、移動ダイプレート9の基準位置Sからの移動距離を検出する手段を構成している。
【0018】
この実施例の作用を説明すると、
基準となる金型を固定ダイプレート5、移動ダイプレート9に取り付け、移動油圧シリンダ17により移動ダイプレート9を移動させ、その閉じ位置を移動ダイプレート9の基準位置Sとし、移動ダイプレート9の位置センサ41が検出するスケール43の位置をカウントの初動点0として図示略の制御装置に記憶する。移動ダイプレート基準位置Sにおいて、移動ダイプレート9の取付面からのハーフナット29のリング溝の位置、ラム13端部からのタイバー15のリング溝15aの位置の寸法から、タイバー15とハーフナット29が正しく噛合うようにラム13の位置を設定し、これをラムの基準位置Tとし、これをタイバー位置検出用位置センサ55のカウントの初動点0として制御装置に記憶する。
【0019】
稼働のときは、副シリンダ47によりラム13を基準位置Tに置き、移動ダイプレート9を移動して金型を閉じる。このときラム13の位置はハーフナット29がタイバー15のリング溝15aに丁度噛み合う位置にあるので、タイバー15はハーフナット29を介して移動ダイプレート9に固定結合される。次に型締油圧シリンダ11のタイバー15側に圧油を送り型締めする。型締工程を終わり、型締油圧シリンダ11のタイバー15側の油圧を抜き、ハーフナット29でタイバー15を固定したままの状態で型締油圧シリンダの副シリンダ47側に油圧をかけて金型を少し開き、その後ハーフナット29を逆方向に開いてタイバー15との結合を外し、次に移動ダイプレート9を移動シリンダ17により固定ダイプレート5から離れる側に移動し、その後工程の成形品取出しが行われる。
【0020】
次の型締工程が始まる前に、型締油圧シリンダ11の油圧を無圧とし、ラム13の前後の油室の油通路を自由開の状態にして、副シリンダ47によりタイバー15とラム13の位置を、記憶した位置Tに移動させて置く。
図3は、この装置の型締工程ブロック図である。
金型厚さが変更となる金型と交換する場合は、上記のタイバー15のリング溝15aとハーフナット29のリング溝の噛合いピッチのずれを補正をする必要がある。
図2において、基準金型と交換金型との厚さの寸法差mを、位置センサ41がスケール43上で検出し、(このときの移動ダイプレート9の位置はS)制御装置において計算を行い、リング溝のピッチcで割り、割り切れぬcより小さい余り分を取り出し、この寸法で上記ラム位置を補正して記憶させる。これを数式で表現すると、
e:ラム13と型締油圧シリンダ11の隙間(左側Tの位置)、
:ラム13と型締油圧シリンダ11の基準隙間(左側Tの位置)、
n,n′:整数、
移動ダイプレート9が基準位置Sから距離mだけ移動したときは、型締油圧シリンダ11内のラム13の位置は、
e=e+n′×c−m、但し n′×c−m<c、
となる。
【0021】
このように計算した値を制御装置に記憶して置き、運転のときスケール57で検出された値と、この値と照合してラム13を停止する。
型締油圧シリンダ11のストロークは、タイバー15のリング溝ピッチcの2倍の長さあれば動作可能であり、また、副シリンダ47は、型締油圧シリンダ11による型開が終わってから次の型締めまでの間に、ゆっくりラム13を位置Tに戻してやれば良いので、小容量の油圧源で間に合う。稼働運転のときは型締工程の前に、ラム13を補正した位置Tに戻すようにする。
【0022】
タイバー15の移動方向の位置を検出する位置センサ41とスケール43と図示略の制御装置を組合わせて、移動ダイプレート9の開き位置を設定することもできる。
本実施例ではハーフナット29とタイバー15との締結は型が閉じた状態で行っているが、型が閉まる前の移動金型7と固定金型3が開いた状態でもe−m=n′×c+n″×cのようにe−mがリング溝ピッチcの整数倍(n″)であれば締結することができる。この場合、移動金型7と固定金型3との距離はn″×cである。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によるときは結合加圧手段を、固定ダイプレートに内蔵された型締油圧シリンダのラムに直結されていて移動ダイプレート側の軸部に等ピッチの複数のリング溝又はねじ溝を有するタイバーと、移動ダイプレートの反金型取付面側に設けられ移動ダイプレートの進行方向は拘束されタイバー挿通孔の軸心に対してほぼ直角に移動自在で各タイバーを挟んでタイバーの等ピッチの複数のリング溝又はねじ溝に噛合し位置決め作動するハーフナットで構成し、更に各型締油圧シリンダが無圧のときラムを進退させる駆動手段と、各タイバーの移動方向の個別の位置を検出するタイバー位置検出手段と、移動ダイプレートの移動方向の位置を検出するダイプレート位置検出手段と前記両位置検出手段の信号により個別にハーフナットとタイバーの相対位置を算出して相互の等ピッチの複数のリング溝又はねじ溝を噛合わせるように前記駆動手段を制御する制御装置とを有するものであるから従来の型締装置における構成に比べて構成部品が少なく動作が簡単となり製作コストが少なくて済むと共に固定ダイプレートの反金型面の運転作業スペースが広くなり操作性が良好となり、更にタイバーに対し移動ダイプレートの相対停止位置を自由に選択できるので種々の型厚に対応でき、またさらに任意の位置でタイバーとハーフナットのリング溝ないしねじ溝と噛み合すことができるので射出圧縮、布貼成形へ対応し易くなる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図2】図1の移動ダイプレートとタイバーの位置検出部拡大図である。
【図3】本発明の型締工程ブロック図である。
【図4】従来例を示す一部裁断側面図である。
【図5】図4の要部の詳細図である。
【図6】図4と作動状態を異にする一部裁断側面図である。
【符号の説明】
3 固定金型
5 固定ダイプレート
7 移動金型
9 移動ダイプレート
11 型締油圧シリンダ
13 ラム
15 タイバー
17 移動シリンダ
29 ハーフナット
41 位置センサ
43 スケール
47 副シリンダ
55 位置センサ
57 スケール

Claims (1)

  1. 支持フレームに固設されて固定金型を保持する固定ダイプレートと、前記支持フレームに移動可能に載置されて移動金型を保持する移動ダイプレートと、前記移動ダイプレートを固定ダイプレートに対し進退動作させる移動手段と、前記移動ダイプレートが固定ダイプレートに接近し固定金型と移動金型が型閉じした後、又は、型閉じする前の、固定金型と移動金型が一定の距離だけ開いた状態で移動ダイプレートと固定ダイプレートを複数のタイバーにより結合加圧する結合加圧手段を有し型締めを行う型締装置において、
    前記結合加圧手段が、固定ダイプレートに内蔵された型締油圧シリンダのラムに直結されていて前記移動ダイプレート側の軸部に等ピッチの複数のリング溝又はねじ溝を有するタイバーと、移動ダイプレートの反金型取付面側に設けられ移動ダイプレートの進行方向は拘束されタイバー挿通孔の軸心に対してほぼ直角に移動自在で各タイバーを挟んで前記タイバーの等ピッチの複数のリング溝又はねじ溝に噛合し位置決め作動をするハーフナットとで構成されるとともに、
    前記型締油圧シリンダに直列となるように前記固定ダイプレートに設けられた油圧副シリンダ、及び前記ラムに直結されたピストンを有して、前記各型締油圧シリンダが無圧のときに前記固定ダイプレートに対して前記ラムを進退させる駆動手段と、
    前記固定ダイプレート側に設けられたスケール及び前記ラム側に設けられた位置センサを有して、各タイバーの基準位置からの移動距離を検出するタイバー位置検出手段と、
    前記支持フレーム側に設けられたスケールと前記移動ダイプレート側に設けられた位置センサとを有して、前記移動ダイプレートの基準位置からの移動距離を検出するダイプレート位置検出手段と、
    前記両位置検出手段の信号により個別にハーフナットとタイバーの相対位置を算出して相互の等ピッチの複数のリング溝又はねじ溝を噛合わせをするように前記駆動手段を制御する制御装置と、
    が備えられたことを特徴とする型厚調整装置。
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