JP3423337B2 - 型締装置の型厚調整装置 - Google Patents

型締装置の型厚調整装置

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JP3423337B2
JP3423337B2 JP34255392A JP34255392A JP3423337B2 JP 3423337 B2 JP3423337 B2 JP 3423337B2 JP 34255392 A JP34255392 A JP 34255392A JP 34255392 A JP34255392 A JP 34255392A JP 3423337 B2 JP3423337 B2 JP 3423337B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1751Adjustment means allowing the use of moulds of different thicknesses

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形機等の型締装
置であって、殊に型締シリンダとブーストシリンダとを
併用する形式の射出成形機等に使用する型締装置(複合
式型締装置)における型厚調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、型厚調整装置は、固定板に一端
部を係着して可動板を貫通するよう構成したタイバーか
らなる射出成形機構造において、タイバー上に設けたね
じもしくは溝等の係合部と、可動板に取付けたハーフナ
ットとを、選択的に係合させることにより、型厚に対応
した所定の型締寸法を設定するよう構成されている。
【0003】しかるに、このような構成において、係合
部とハーフナットを適正に係合させるためには、両者の
噛合い位置を調整しなければならないので、この種の装
置にはそのための噛合い位置調整装置が設けられてい
る。そして、このような噛合い位置調整装置としては、
一般に、型厚をアブソリュートタイプの位置検出器で測
定し、タイバーねじとハーフナットねじのピッチずれを
演算し、その差分だけハーフナットの位置を移動させる
方式(絶対位置測定方式)と、タイバーに段差を設け、
この段差にハーフナットに設けた受部が当接した時点で
ハーフナットを閉じる方式(機械的方式)とが知られて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、型厚調
整装置における前述した噛合い位置調整装置には、いず
れも、以下に述べるような難点があった。
【0005】すなわち、先ず、絶対位置測定方式におい
ては、当然のことながら構成が複雑となり、従ってまた
部品点数が増大し、このためコストが上昇する欠点を有
していた。また、この方式においては、ハーフナットの
移動にパルスモータ,チェーン,スプロケット等を使用
するが、作動中においてチェーン等に緩みを生じて噛合
い位置にずれを発生し、このため信頼性が損なわれる難
点も有していた。
【0006】一方、機械的方式においては、ねじの噛合
い位置合わせが機械的に行われるので、信頼性は向上す
るが、反面噛合い位置が一定であることから、型厚に合
わせて可動板をその都度移動操作しなければならない問
題が発生する。しかるに、従来の機械的方式において
は、前記操作が繁雑であるばかりではなく、可動板を進
退させるブーストシリンダが長大化し、このため高速機
にけるストロークが限定される大きな不利を招来してい
た。
【0007】更に、前記両方式においては、共に射出成
形時における荷重がそのまま係合部の前記ねじ噛合い部
に負荷された状態に保持されているので、ハーフナット
のスムーズな開閉操作が阻害される等の難点も有してい
た。
【0008】そこで、本発明の目的は、機械的方式にお
いてタイバーとハーフナットのねじ(係合部)噛合い位
置を調整可能に構成することにより、価格を低減すると
同時に信頼性を向上し、更にハーフナットの開閉操作を
スムーズに行うことができる型締装置の型厚調整装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明に係る型締装置の型厚調整装置は、金型を
取付ける固定板および可動板と、可動板に一端部を固着
すると共に他端部にその中央部から突出する嵌挿部を有
する型締ラムと、型締ラムの前記嵌挿部を摺動自在に嵌
挿する開放中央穴部を有する型締シリンダと、固定板に
一端部を係着して可動板および型締シリンダを貫通し中
間部にねじもしくは溝等の係合部を有するタイバーと、
型締シリンダに取付けてタイバーの前記係合部に選択的
に係合するハーフナットと、可動板を進退させるブース
トシリンダとからなり、タイバーの前記係合部とハーフ
ナットのねじ部とを係合することにより型締寸法を型厚
に対応して設定してなる型締装置の型厚調整装置におい
て、型締ラムの前記嵌挿部内には、その内側から開放端
部へ向けて第1および第2のシリンダピストン規制手段
を直列に設け、第1規制手段のピストンロッドは第2規
制手段のシリンダ室内へ出入自在に嵌挿し、第2規制手
段のピストンロッドは型締シリンダに固定した支持ブラ
ケットに対して進退自在にねじ係合し、第2規制手段に
より型締シリンダに対して型締ラムを進退可能に構成す
ると共に、第1規制手段により前記第2規制手段による
前記型締シリンダに対する型締ラムの進退の途中位置に
型締ラムを停止可能に構成し、一方ハーフナットには、
タイバー係合部とハーフナットねじ部との噛合い位置を
検出する近接スイッチを設け、前記第1および第2の規
制手段を協働させて型締ラムおよび型締シリンダを相対
的に移動させることにより、近接スイッチを介してタイ
バー係合部とハーフナットねじ部との位相を合わせると
共に前記型締寸法を設定可能に構成したことを特徴とす
る。
【0010】この場合、型締シリンダと型締ラムとの対
接部には、タイバー係合部とハーフナットねじ部との噛
合わせ時に隙間が形成されるよう構成する。また、第2
規制手段のピストンロッドには、これを回動することに
より型締ラムを型締シリンダに対して移動する回動手段
を設け、一方第1規制手段のピストン受圧面積は、第2
規制手段のピストン受圧面積より大きく設定する。更
に、型締ラムには、型締シリンダに対する移動手段を備
えることができる。
【0011】
【作用】タイバー係合部とハーフナットねじ部とは、そ
の噛合い位置を近接スイッチで検出し、そしてこの検出
した位置へ、型締シリンダ、すなわちハーフナットが、
第1および第2の規制手段を介して移動した上で、機械
的に、すなわち噛合い位置を絶対的に測定することな
く、噛合わされる。従って、装置を安価に構成し得ると
共に信頼性を向上することができる。しかも、この場
合、規制手段は型締シリンダの中央部に設け、ハーフナ
ット(タイバー)は型締シリンダの4隅部に設けるの
で、前記信頼性を一層向上することができる。更に、タ
イバー係合部とハーフナットねじ部との前記噛合い部に
負荷されている射出成形時の荷重は、規制手段により型
締ラムと型締シリンダとの間に隙間を与えて解消するこ
とにより、効果的に緩衝される。従って、ハーフナット
は容易に開閉操作することができる。
【0012】
【実施例】次に、本発明に係る型締装置の型厚調整装置
の実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説
明する。
【0013】図1において、本発明の型厚調整装置の基
本的構成は、固定金型10および可動金型12をそれぞ
れ取付ける固定板14および可動板16と、可動板16
に一端部を固着すると共に他端部においてその中央部か
ら突出する嵌挿部18aを有する型締ラム18と、型締
ラム18の前記嵌挿部18aを摺動自在に嵌挿する開放
中央穴部20aを有する型締シリンダ20と、固定板1
4に一端部を係着して可動板16および型締シリンダ2
0を貫通し中間部にねじもしくは溝等の係合部22aを
有する4つのタイバー22と、型締シリンダ20に取付
けてタイバー22の前記係合部22aに選択的に係合す
る4組のハーフナット24と、可動板16(型締ラム1
8および型締シリンダ20も同時に)を進退させるブー
ストシリンダ26とから構成されている。
【0014】なお、可動板16と型締シリンダ20は、
ローラガイド16a、20bを介して機台上に支持され
ている。そして、ハーフナット24を駆動して(駆動装
置は図示されていない)、そのねじ部24aをタイバー
22の係合部22aと係合させることにより、型締シリ
ンダ20と可動板16との間の型締寸法Lを両金型1
0、12の型厚に対応して設定するよう構成されてい
る。
【0015】しかるに、本発明においては、更に型締ラ
ム18の嵌挿部18a内に、その内側から開放端部へ向
けて、それぞれシリンダ30、38およびピストン2
8、36からなる第1および第2の規制手段34、42
を直列に設ける。また、ハーフナット24の1つには、
タイバー係合部22aとハーフナットねじ部24aとの
噛合い位置を検出する近接スイッチ44を設ける。そし
て、第1規制手段34のピストンロッド32は、第2規
制手段42のシリンダ38室内へ出入自在に嵌挿し、第
2規制手段42のピストンロッド40は、型締シリンダ
20に固定した支持ブラケット45に対して進退自在に
ねじ係合するよう構成する。また、第2規制手段42の
ピストンロッド40には、これを回動することにより型
締ラム18を型締シリンダ20に対して進退、移動する
回動手段46(スプロケット48、チエーン50、モー
タ52)〔図2参照〕を設ける。一方、第1規制手段3
4のピストン28受圧面積は、第2規制手段42のピス
トン36受圧面積より大きく設定する。また、型締ラム
18には、型締シリンダ20に対する油圧室(移動手
段)54を備える。なお、これらの作動および機能は、
次に説明する型厚調整(金型交換)操作によって明らか
となるであろう。
【0016】そこで、以下に、このような構成からなる
本発明の型厚調整操作について説明する。なお、図1に
は、金型取付け(交換)前の状態が示されている。型厚
調整操作に際しては、先ず、回動手段46により第2規
制手段42のピストンロッド40を回動して、これを後
退限(例えば、リミットスイッチで規制する)まで後退
(図において左進)させ。次いで、シリンダ38の前部
油圧室38a内に圧油を導入して、型締ラム18を左進
させ、これを型締シリンダ20に対接させる。図1は、
この時の状態(A部において対接している)を示してい
る。
【0017】次いで、ブーストシリンダ26を介して可
動板16を前進(右進)させ、両金型12、10のパー
ティング面12a、10aを接触させる(図3参照)。
なお、この状態ではタイバー22の係合部(ねじ部)2
2aは、ハーフナット24のねじ部24aにほぼ近接し
ている。そして、その上で、例えば型厚調整スイッチ等
をON動作させる。次いで、油圧室(前進手段)54内
に圧油を導入して、型締シリンダ20を型締ラム18に
対して低速後退(左進)させ、そしてこの間において、
近接スイッチ44を介してタイバー係合部22aのねじ
の山谷を検出(ON動作)し、その1山目のON動作は
無視し、2山目のON動作にて型締シリンダ20の前記
後退を停止させると共に、ハーフナット24を閉じてそ
のねじ部24aをタイバー22の係合部22aに係合さ
せる。図3は、この時の状態を示している。すなわち、
A部には前記ねじ1山分以上の隙間t(その作用は後述
する)が介在した状態で、型締シリンダ20と可動板1
6との間に両金型10、12の型厚に対応した型締寸法
Lが設定される。
【0018】そして最後に、第1規制手段34のシリン
ダ後部油圧室30a内に圧油を導入し、ピストンロッド
32を、ピストン28の肩部がシリンダ30の底面に対
接する位置限まで左方へ突出させると共に、一方第2規
制手段のピストンロッド40を回動して右進させ、これ
を前記ピストンロッド32に対接させる。この時、ピス
トンロッド32は、後部油圧室30a内の圧油により後
退することはない。これにより、両規制手段34、42
(すなわち、型締ラム18と型締シリンダ20)をロッ
クする。図4は、この時の状態を示している。すなわ
ち、A部に隙間tが介在し、そして型締寸法Lが設定さ
れた状態で、型締ラム18と型締シリンダ20とがロッ
クされる。これにより、型厚調整操作は完了する。
【0019】以下に行なわれる成形動作においては、上
記規制手段34、42を上記のようにロックした状態
で、ブーストシリンダ26により型閉じした後、ハーフ
ナット24を閉じて図4の状態にする。このような状態
(図4)において、油圧室54に圧油を導入すれば、型
締シリンダ20はハーフナット24によりタイバー22
に固定されているため、型締ラム18が油圧室54の圧
力により図4において右方へ押され、型締が行なわれ
る。この型締動作に伴い、ラム18は右方へ押されて若
干量移動すると共に、型締シリンダ20はハーフナット
24とタイバー22の係合部22aとの間の型締方向の
隙間をなくすように左方へ若干量移動し、さらに、タイ
バー22が型締力により若干量伸びるため、型締シリン
ダ20は左方へ若干量移動する。これにより、それまで
ピストンロッド40と一体のピストン36の右端面と対
接していたピストンロッド32の左端面はピストン36
の右端面から離間することとなる。すなわち、この離間
により、型締ラム18及び型締シリンダ20の上記移動
が可能となる。このとき、第2規制手段42の前部油圧
室38aの圧力は、上記油圧室54による型締力を減じ
る方向に作用するため、タンクへ開放しておくことが好
ましいが、油圧室54の受圧面積は前部油圧室38aの
受圧面積より十分大きいため、タンクへ開放しなくても
型締は行なわれる。この型締状態において、金型10、
12内に溶融樹脂材料が射出され、保圧工程を経て金型
10、12内で成形品が形成されると前記油圧室54へ
の圧油の供給が解除される。なお、射出時に、両金型1
0、12のパーティング面10a、12a間にバリが発
生すると、可動金型12と共に型締ラム18が左方へ移
動する。この型締ラム18の左方への移動に伴って第1
規制手段34のピストン28も左方へ移動する。この移
動により、上記ピストン36の右端面とピストンロッド
32の左端面との間に上記のように生じた隙間が減じら
れる。また、バリが厚いときには、上記隙間は零とな
り、さらに、型締ラム18を左方へ移動させようとす
る。このとき、ピストン28はピストン36の右端面に
押されて右方へ移動し、ピストン28の肩部をシリンダ
30の底面から離すこととなる。油圧室54への圧油供
給が解除されると、第2規制手段42の前部油圧室38
aへ供給されている圧油の設定圧力によってピストン3
6は右方へ移動され、支持ブラケット45を介して型締
シリンダ20を右方へ移動させる。この型締シリンダ2
0の右方への移動は、前記離間がなくなるまで、すなわ
ち、ピストン36の右端面がピストンロッド32の左端
面に当接するまで行なわれ、その位置で停止される。こ
の状態は図4に示した型締動作直前の型締寸法Lが設定
された状態に対応しておりA部も隙間tとなる。なお、
バリの発生等により、可動金型12と共に型締ラム18
が左方へ移動したときには、A部の隙間はtには戻ら
ず、tより小さくなるが、バリの厚さがtより小さい限
り、型締シリンダ20を右方へ戻し、ハーフナット24
のねじ部24aとタイバー22の係合部22aとの間
に、型締方向の隙間を生じさせる。次いで型開き動作に
移る。その際前記ブーストシリンダ26による可動板1
6、型締シリンダ20の左行ができるよう前記ハーフナ
ット24のねじ部24aとタイバー22の係合部22a
との係合が解除されるが、上記のように、前記ハーフナ
ット24のねじ部24aとタイバー22の係合部22a
との間に、型締方向の隙間が与えられているため、その
係合の解除は円滑に行なわれる。そして現在使用の金型
で成形が完了すると、別の金型厚さでの成形へ移行する
ため、前述した型厚調整操作とはほぼ逆の操作を遂行す
る。すなわち、先ず、後部油圧室30a内の圧油を排出
してピストンロッド32を右方へ後退させると共に、ピ
ストンロッド40を回動して左進させ、型締ラム18と
型締シリンダ20とのロックを解除する。次いで、ハー
フナット24を開いて、そのねじ部24aとタイバー係
合部22aとの係合を解除し、そしてブーストシリンダ
26により可動板16を後退(左進)させる。これによ
り、別の金型厚さでの成形への移行操作は完了する。す
なわち、射出成形機は、図1の状態へ復帰する。
【0020】しかるに、本発明によれば、ハーフナット
24の前記開放操作において、型締シリンダ20(従っ
てハーフナット24)は、型締ラム18と型締シリンダ
20との間のA部に所定の隙間tもしくはtより小さい
が隙間を有する位置に置かれるため、仮に成形時にバリ
が発生するような極めて過大な荷重が負荷されている場
合でも、この負荷が効果的に緩和され、ハーフナット2
4は容易かつ確実に開操作することができる。
【0021】このように、本発明によれば、タイバー係
合部とハーフナットねじ部とは、その噛合い位置を近接
スイッチで検出し、そしてこの検出した位置へ、型締シ
リンダ(すなわちハーフナット)が規制手段を介して移
動した上で、機械的に(すなわち、噛合い位置を絶対的
に測定することなく)噛合わされる。従って、装置を安
価に構成し得ると共に信頼性を向上することができる。
しかも、この場合、規制手段は型締シリンダの中央部に
設け、ハーフナット(タイバー)は型締シリンダの4隅
部に設けられるので、前記信頼性を一層向上することが
できる。更に、タイバー係合部とハーフナットねじ部と
の前記噛合い部に負荷されている射出成形時の荷重は、
規制手段により型締ラムと型締シリンダとの間に隙間を
与えて解消することにより、効果的に緩衝され、ハーフ
ナットの開閉操作を容易に達成できる利点が発揮され
る。
【0022】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、そ
の精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更が可
能である。また、本発明は、射出成形機に限定されるこ
となく、この種の装置、例えばダイカストマシンやプレ
ス機等に対しても同様に適用し得ることは勿論である。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る型締
装置の型厚調整装置は、金型を取付ける固定板および可
動板と、可動板に一端部を固着すると共に他端部にその
中央部から突出する嵌挿部を有する型締ラムと、型締ラ
ムの前記嵌挿部を摺動自在に嵌挿する開放中央穴部を有
する型締シリンダと、固定板に一端部を係着して可動板
および型締シリンダを貫通し中間部にねじもしくは溝等
の係合部を有するタイバーと、型締シリンダに取付けて
タイバーの前記係合部に選択的に係合するハーフナット
と、可動板を進退させるブーストシリンダとからなり、
タイバーの前記係合部とハーフナットのねじ部とを係合
することにより型締寸法を型厚に対応して設定してなる
型締装置の型厚調整装置において、型締ラムの前記嵌挿
部内には、その内側から開放端部へ向けて第1および第
2のシリンダピストン規制手段を直列に設け、第1規制
手段のピストンロッドは第2規制手段のシリンダ室内へ
出入自在に嵌挿し、第2規制手段のピストンロッドは型
締シリンダに固定した支持ブラケットに対して進退自在
にねじ係合し、第2規制手段により型締シリンダに対し
て型締ラムを進退可能に構成すると共に、第1規制手段
により前記第2規制手段による前記型締シリンダに対す
る型締ラムの進退の途中位置に型締ラムを停止可能に構
成し、一方ハーフナットには、タイバー係合部とハーフ
ナットねじ部との噛合い位置を検出する近接スイッチを
設け、前記第1および第2の規制手段を協働させて型締
ラムおよび型締シリンダを相対的に移動させることによ
り、近接スイッチを介してタイバー係合部とハーフナッ
トねじ部との位相を合わせると共に前記型締寸法を設定
可能に構成することにより、タイバー係合部とハーフナ
ットねじ部とは、その噛合い位置を近接スイッチで検出
し、そしてこの検出した位置へ、型締シリンダ、すなわ
ちハーフナットが、規制手段を介して移動した上で、機
械的に、すなわち噛合い位置を絶対的に測定することな
く、噛合わすことができる。
【0024】従って、装置を安価に構成することができ
ると共に、信頼性を向上することができる。しかも、こ
の場合、規制手段は、型締シリンダの中央部に設け、ハ
ーフナット(タイバー)は型締シリンダの4隅部に設け
るので、前記信頼性を一層向上し得る利点が発揮され
る。
【0025】更に、本発明においては、型締シリンダと
型締ラムとの対接部には、タイバー係合部とハーフナッ
トねじ部との噛合わせ時に隙間が形成されるよう構成し
得るので、タイバー係合部とハーフナットねじ部との噛
合い部に負荷されている射出成形時の荷重を、規制手段
により型締ラムと型締シリンダとの間に隙間を与えて解
消することにより、効果的に緩衝することができる。従
って、ハーフナットの開閉操作を容易に達成できる利点
が併せて発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る型締装置の型厚調整装置の一実施
例であって、金型取付け(交換)前の状態を示す一部断
面側面図である。
【図2】図1のII方向矢視図である。
【図3】図1に示す型厚調整装置においてハーフナット
がタイバーの係合部上に閉じられた時の状態を示す一部
断面側面図である。
【図4】図3に示す型厚調整装置において更に型締ラム
と型締シリンダとがロックされた時の状態を示す一部断
面側面図である。
【符号の説明】
10 固定金型 12 可動金型 10a,12a パーティング面 14 固定板 16 可動板 16a ローラガイド 18 型締ラム 18a 嵌挿部 20 型締シリンダ 20a 中央穴部 20b ローラガイド 22 タイバー 24 ハーフナット 24a ねじ部 26 ブーストシリンダ 28 ピストン 30 シリンダ 30a 後部油圧室 32 ピストンロッド 34 第1規制手段 36 ピストン 38 シリンダ 38a 前部油圧室 40 ピストンロッド 42 第2規制手段 44 近接スイッチ 45 支持ブラケット 46 回動手段 48 スプロケット 50 チエーン 52 モータ 54 油圧室(移動手段)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型を取付ける固定板および可動板と、
    可動板に一端部を固着すると共に他端部にその中央部か
    ら突出する嵌挿部を有する型締ラムと、型締ラムの前記
    嵌挿部を摺動自在に嵌挿する開放中央穴部を有する型締
    シリンダと、固定板に一端部を係着して可動板および型
    締シリンダを貫通し中間部にねじもしくは溝等の係合部
    を有するタイバーと、型締シリンダに取付けてタイバー
    の前記係合部に選択的に係合するハーフナットと、可動
    板を進退させるブーストシリンダとからなり、タイバー
    の前記係合部とハーフナットのねじ部とを係合すること
    により型締寸法を型厚に対応して設定してなる型締装置
    の型厚調整装置において、型締ラムの前記嵌挿部内に
    は、その内側から開放端部へ向けて第1および第2のシ
    リンダピストン規制手段を直列に設け、第1規制手段の
    ピストンロッドは第2規制手段のシリンダ室内へ出入自
    在に嵌挿し、第2規制手段のピストンロッドは型締シリ
    ンダに固定した支持ブラケットに対して進退自在にねじ
    係合し、第2規制手段により型締シリンダに対して型締
    ラムを進退可能に構成すると共に、第1規制手段により
    前記第2規制手段による前記型締シリンダに対する型締
    ラムの進退の途中位置に型締ラムを停止可能に構成し、
    一方ハーフナットには、タイバー係合部とハーフナット
    ねじ部との噛合い位置を検出する近接スイッチを設け、
    前記第1および第2の規制手段を協働させて型締ラムお
    よび型締シリンダを相対的に移動させることにより、近
    接スイッチを介してタイバー係合部とハーフナットねじ
    部との位相を合わせると共に前記型締寸法を設定可能に
    構成したことを特徴とする型締装置の型厚調整装置。
  2. 【請求項2】 型締シリンダと型締ラムとの対接部に
    は、タイバー係合部とハーフナットねじ部との噛合わせ
    時に隙間が形成されるよう構成してなる請求項1記載の
    型締装置の型厚調整装置。
  3. 【請求項3】 第2規制手段のピストンロッドは、これ
    を回動することにより型締ラムを型締シリンダに対して
    移動する回動手段を有し、一方第1規制手段のピストン
    受圧面積は第2規制手段のピストン受圧面積より大きく
    設定してなる請求項1記載の型締装置の型厚調整装置。
  4. 【請求項4】 型締ラムは、型締シリンダに対する移動
    手段を備える請求項1記載の型締装置の型厚調整装置。
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