JPH10296739A - 射出成形機等の複合型締装置 - Google Patents
射出成形機等の複合型締装置Info
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- JPH10296739A JPH10296739A JP11309897A JP11309897A JPH10296739A JP H10296739 A JPH10296739 A JP H10296739A JP 11309897 A JP11309897 A JP 11309897A JP 11309897 A JP11309897 A JP 11309897A JP H10296739 A JPH10296739 A JP H10296739A
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/64—Mould opening, closing or clamping devices
- B29C45/67—Mould opening, closing or clamping devices hydraulic
- B29C45/6707—Mould opening, closing or clamping devices hydraulic without relative movement between the piston and the cylinder of the clamping device during the mould opening or closing movement
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
用ハーフナットの開閉を円滑に行うことができ、これに
より成形サイクルにおけるロスタイムを解消して、複合
的な型閉じおよび型締め操作を円滑に達成して効率的な
射出成形等を行うことができる射出成形機等の複合型締
装置を提供する。 【解決手段】 固定盤10にタイバーの一端に形成した
ピストン部14bを嵌挿してタイバーを進退させるよう
設けた型締シリンダ30と、タイバー14を軸方向に進
退させるタイバースライド用サーボモータ32と、タイ
バーの位置を検出する位置検出手段と、前記移動盤とタ
イバーとの相対速度を演算する相対速度演算手段と、型
閉じに際し予め定めた位置で相対速度が0となるように
前記移動手段およびタイバースライド用サーボモータを
制御する制御手段とを備え、前記相対速度が0となる信
号により前記ハーフナットを噛み合い動作するように構
成する。
Description
合型締装置に係り、特に移動盤の型開閉動作中に移動手
段としてのタイバーと係合手段としてのハーフナットと
が適正に噛み合いすることができる同期手段を備えた射
出成形機等の複合型締装置に関する。
ては、固定盤に一端部を係着し、移動盤を貫通するよう
に配置したタイバーを備えた型締装置において、タイバ
ー上に形成したねじもしくは溝等の係合部と、移動盤に
取付けたハーフナットとを、選択的に係合させることに
より、型厚に対応した所定の型締寸法を設定するように
構成されている。
は、タイバー上に形成したねじもしくは溝等の係合部
と、移動盤に取付けたハーフナットとを、適正に係合す
るためには、両者の噛み合い位置を適宜調整することが
必要である。
ば固定金型を保持する固定盤と、移動金型を保持する移
動盤と、移動盤を固定盤に対し進退動作させる手段と、
移動盤が固定盤に接近して固定金型と移動金型が型閉じ
した後、固定盤と結合固定された型締めを行うタイバー
とからなる型締装置において、前記タイバーは移動盤に
固定され、その固定端の反対側に長いねじ部を有し、前
記固定盤の反金型取付面側にはタイバー軸芯に対しほぼ
直角に開閉可能なハーフナットを設け、このハーフナッ
トは固定盤に装着されたタイバーの挿入孔を構成するラ
ムの先端部に圧接するように付勢され、同時にラムの端
面は回転することにより前後進するスプロケットのスト
ッパ面に圧接されており、ハーフナット噛み合い位置調
整は、前記スプロケットを回転させることにより、その
ストッパ面の位置により調整し得るように構成した型厚
調整装置が提案されている(特開平2−18009号公
報)。
金型厚さに応じたハーフナットの適正噛み合い位置への
必要移動量を測定して、その移動量分の位置の調整を、
スプロケットを回転させて、位置決めストッパを移動さ
せることにより行っている。また、型締用ハーフナット
の開閉操作は、型閉じ限で行っている。そして、高圧型
開動作は、対角線上に位置する2本の型開閉シリンダに
より行っている。
ては、部品点数が多すぎて故障の原因ともなるため、簡
単な構造とすることが要望されている。また、型締用ハ
ーフナットの開閉操作は、型閉限で行わざるを得ないた
め、この時間が成形のロスタイムとなり、ハイサイクル
化の障害となっている。さらに、金型によっては、成形
品の構造からキャビティがアンバランスになる場合があ
るが、高圧型開動作は対角線上に位置する2本の型開閉
シリンダにより行われるので、離型時にショックが発生
する等の問題を有すると共に、圧縮成形を行う場合に対
応し難いという難点等を有していた。
すように構成した型締装置が提案されている。すなわ
ち、図9の(a)、(b)において、固定盤50に型締
シリンダ60を形成し、タイバー56の一端部にピスト
ンを形成してこのピストンを前記型締シリンダ60に嵌
挿し、タイバー56の他端部を移動盤53に貫通させて
これを案内するように形成し、タイバー56上に形成し
たねじもしくは溝等の係合部59と、移動盤53に取付
けたハーフナット58とを選択的に係合させることによ
り、型厚に対応した所定の型締寸法を設定するように構
成されている。
型開閉シリンダ52により移動盤53を前進移動させて
金型51および54を型閉じした時、ストッパ55がタ
イバー56の大径部と小径部とからなる段付部57に当
接すると共に、当接したことを感知し、タイバー56に
設けたねじ部59にハーフナット58が噛み合い、両金
型51および54をしっかり結合固定した後、型締シリ
ンダ60に圧油を作用させ、タイバー56を図中の右方
向へ引っ張り型締めが行われる。
ーフナット58とタイバー56との噛み合わせが機械的
に決まるので、型厚に対応した所定の型締寸法を設定す
る場合の噛み合わせの信頼性が高くなる利点が得られ
る。
ては、タイバー上に形成したねじもしくは溝等の係合部
と、移動盤に取付けた型締用ハーフナットとを、適正に
係合させるために、両者の噛み合い位置を調整すること
が必要である。すなわち、前記構成によれば、噛み合い
位置が常に一定のため、型厚が変化すると、この変化分
だけ型締シリンダのピストンの位置をこの型締シリンダ
内で移動させなければならない。従って、種々の型厚に
対応できるようにするためには、型締シリンダを長く設
計する必要があり、この場合重量が大きくなるばかりで
なく、機械全長が大きくなって、製造コストも増大する
等の難点がある。
く検討を重ねた結果、金型の厚みに応じて、型締用ハー
フナットがタイバーのねじ部へ噛み合う位置を可変にし
た位置決め手段を設けることによって、装置全体の小形
化および軽量化を可能とした射出成形機の型締装置を開
発し、特許出願を行った(特開平6−297526号公
報)。
(a)、(b)に示す構成を有している。なお、説明の
便宜上、前記図9の(a)、(b)に示す装置と同一の
構成部分には同一の参照符号を付して説明する。すなわ
ち、図10の(a)、(b)に示す型締装置は、固定金
型51が取付けられた固定盤50とこの固定盤50に対
向配置され移動金型54が取付けられた移動盤53と、
この移動盤53を前記固定盤50に対して接離する方向
に進退させ固定金型51に対して移動金型54を接離さ
せる型開閉シリンダ52と、この型開閉シリンダ52に
よって移動する前記移動盤53を貫通し外周の一部にね
じ部59を有するタイバー56と、前記固定盤50に形
成され前記タイバー56の一端に形成されたピストン5
6aを嵌挿しタイバー56を進退させる型締シリンダ6
0と、この型締シリンダ60により進退する前記タイバ
ー56に外嵌されかつ前記移動盤53と一体的に移動す
る前記タイバー56のねじ部59に噛み合うハーフナッ
ト58と、このハーフナット58の噛み合い位置を検出
する位置検出手段61と、前記ハーフナット58を前記
タイバー56のねじ部59に噛み合わせるための開閉作
動機構(図示せず)と、前記移動盤53を型締め方向に
移動させるために前記型開閉シリンダ60を動作させる
と共に前記移動盤53と一体に移動するハーフナット5
8が前記位置検出手段61により所定位置に到達したこ
とが検出された時に、前記ハーフナット58の開閉作動
機構を動作させて前記タイバー56のねじ部59に噛み
合わせると共に、前記型締シリンダ60の型締側油室6
0aまたは60bに圧油を供給して前記移動盤53を固
定盤側50に強圧して型締めを行うように制御する制御
手段(図示せず)と、前記固定金型51と移動金型54
とが当接した状態において前記型締シリンダ60のピス
トン56aを定位置に保持する位置決め手段62とを設
けた構成からなる。
締シリンダ60のピストン56a内に形成されたシリン
ダ63と、このシリンダ63内に摺動自在に設けられた
ピストンからなるストッパ64と、このストッパ64に
一端を固定し他端を前記型締シリンダ60外に突出した
状態でかつ回動することにより前記ストッパ64を進退
させる押引き調整ねじ65と、この押引き調整ねじ65
に螺合してこれを前記金型の厚みに応じて所定位置に固
定するための固定用ナット66とを設けたことを特徴と
するものである。
は、前記位置決め手段62によって、金型の厚みに応じ
てハーフナット58がタイバー56のねじ部59へ噛み
合う位置を可変とすることができ、金型の厚みが変化し
てもタイバー自体は型厚に応じて変位させる必要がな
く、これによりタイバー56が一体的に連結されるピス
トン56aを有する型締シリンダ60は、型厚調整のた
めのストロークが不要となって、型締めの油室だけを確
保できる短いストロークの構成となり、複合型締装置の
小形化および軽量化を可能とするものである。
複合型締装置においては、装置全体の小形化および軽量
化を可能とする利点はあるが、構成が複雑であると共に
型開閉中に型締用ハーフナットの開閉を円滑に行うこと
ができないため、成形サイクルにおいてロスタイムを有
することになり、複合的な型閉じおよび型締め操作を効
率的に達成することができない難点がある。
果、タイバーの一端にピストン部を形成してこれを固定
板に設けた型締シリンダに嵌挿することにより、タイバ
ーを進退させるよう構成すると共に、前記型締シリンダ
に隣接してタイバーを軸方向に進退させるタイバースラ
イド用サーボモータを設け、タイバーの位置を検出する
位置検出手段および前記移動盤とタイバーとの相対速度
を演算する相対速度演算手段を設けて、型閉じに際し予
め定めた位置で前記相対速度が0となるように移動盤の
移動手段およびタイバースライド用サーボモータを制御
する制御して、前記相対速度が0となった際に型締用ハ
ーフナットを噛み合い動作させることにより、前記ハー
フナットとタイバーのねじ部との適正な噛み合いを簡便
に行うことができると共に、型開閉中に型締用ハーフナ
ットの開閉を円滑に行って成形サイクルにおけるロスタ
イムを解消することができる射出成形機等の複合型締装
置を得ることができることを突き止めた。
構成にして、型開閉中に型締用ハーフナットの開閉を円
滑に行うことができ、これにより成形サイクルにおける
ロスタイムを解消して、複合的な型閉じおよび型締め操
作を円滑に達成して効率的な射出成形等を行うことがで
きる射出成形機等の複合型締装置を提供することにあ
る。
め、本発明に係る射出成形機等の複合型締装置は、固定
金型を取付けた固定盤に対し、タイバーを介して移動金
型を取付けた移動盤を進退自在に対向配置し、前記移動
盤をタイバー上において進退させる移動手段とその移動
を所定位置おいて係止するための型締用ハーフナットと
を設けてなる射出成形機等の複合型締装置において、固
定盤にタイバーの一端に形成したピストン部を嵌挿して
タイバーを進退させるよう設けた型締シリンダと、タイ
バーを軸方向に進退させるタイバースライド用サーボモ
ータと、タイバーの位置を検出する位置検出手段と、前
記移動盤とタイバーとの相対速度を演算する相対速度演
算手段と、型閉じに際し予め定めた位置で相対速度が0
となるように前記移動手段およびタイバースライド用サ
ーボモータを制御する制御手段とを備え、前記相対速度
が0となる信号により前記ハーフナットを噛み合い動作
するように構成することを特徴とする。
て進退させるタイバー移動手段は、型開閉用サーボモー
タからなり、回転駆動する送りねじ軸を移動盤に取付け
たナット部材に螺合するように構成することができる。
締装置は、固定金型を取付けた固定盤に対し、タイバー
を介して移動金型を取付けた移動盤を進退自在に対向配
置し、前記移動盤の後方にタイバーを介して型締ラムを
設けた型締プレートを配置し、前記型締プレートおよび
移動盤をタイバー上において進退させる移動手段とその
移動を所定位置おいて係止するための型締用ハーフナッ
トとを設けてなる射出成形機等の複合型締装置におい
て、移動盤と型締プレートとの位置関係を検出する位置
検出手段と、移動盤と型締プレートとの位置関係を調整
する同調アクチュエータとを備え、前記位置検出手段に
よりタイバーとハーフナットの相対位置と相対速度とを
検出し、この検出位置で前記同調アクチュエータの相対
速度が0となるように制御するように構成することがで
きる。
介して型締ラムを設けた型締プレートを配置し、前記型
締プレートに移動盤と型締プレートとの位置関係を調整
するための同調シリンダからなる同調アクチュエータを
設け、さらに前記移動盤と型締プレートとの間にタイバ
ーとハーフナットの相対位置と相対速度とを検出する位
置検出器を設けることができる。
の種の複合型締装置において難点とされていた、タイバ
ー上に形成したねじもしくは溝等の係合部と、移動盤等
に取付けた型締用ハーフナットとを、適正に係合させる
ための両者の噛み合い位置の調整を簡便に行うことがで
きると共に、型開閉中に型締用ハーフナットの開閉が可
能となり、成形サイクル時間の短縮を図ることができる
射出成形機等の複合型締装置を得ることができる。
装置の実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細
に説明する。
装置の一実施例を示すものである。しかるに、図1ない
し図3において、参照符号10は固定盤を示し、この固
定盤10には固定金型12を取付けると共に、この固定
盤10に対し、タイバー14を介して移動金型16を取
付けた移動盤18を進退自在に対向配置する。
に固定した移動手段としての型開閉用サーボモータ20
より連結部材22aを介して結合された送りねじ軸22
と螺合するナット部材24を取付けて、前記送りねじ軸
22の回転駆動により前記移動盤18を固定盤に対して
進退移動させて、前記移動金型16の固定金型12に対
する型開閉操作を行うように構成される。
盤18を貫通したタイバー14の先端部側に形成したね
じ部(または溝部)14aに対し、開閉シリンダ26に
より移動させてこれと噛み合う係合手段としての型締用
ハーフナット28を取付ける。また、前記固定盤10の
タイバー14との結合部には、型締シリンダ30を設
け、この型締シリンダ30にタイバー14の他端部に形
成したピストン部14bを嵌挿してタイバー14をその
軸方向に進退自在に構成する。
は、前記ピストン部14bよりタイバー14の軸部14
cにねじ軸31を螺合し、このねじ軸31と連結部材3
1aを介して結合して、これを回転駆動することにより
タイバー14を前後軸方向にスライドさせるように構成
したタイバースライド用サーボモータ32を取付ける
(図3参照)。なお、図1において、参照符号34は射
出成形機のノズル部を示す。
装置においては、金型12、16の取付けおよび型厚の
調整作業時では、まず図1に示すように、型開限位置か
ら型閉じ動作を開始する状態で、型締用ハーフナット2
8によるタイバー14と移動盤18との係合関係は解除
されている。
型閉じ動作を行う。この場合、型閉限で、開閉シリンダ
26を動作させてハーフナット28を閉じる。この時、
前記ハーフナット28とタイバー14のねじ部14aと
を適正に噛み合いさせることができれば都合が良いが、
実際には双方のねじピッチにズレがあるため、噛み合う
ことが少ない。
32により、タイバー14を左方へ微進させて、前記ハ
ーフナット28がタイバー14のねじ部14aと噛み合
った位置で前記サーボモータ32の駆動を停止させ、前
記ハーフナット28をタイバー14のねじ部14aに噛
み合わせる(図2参照)。この時のタイバー14の位置
を、位置検出手段(図示せず)により読み取って記憶さ
せる。従って、その後の成形運転において、移動盤18
による金型の前進限では、タイバー14が常にこの位置
にあるように、前記サーボモータ32により制御され
る。このようにして、型厚調整作業が完了する。
述したように、型締用ハーフナット28の噛み合い位置
調整を行った後、図1に示す状態から型開閉用サーボモ
ータ20を駆動して、移動盤18を前進移動させ、その
前進限近傍の任意の位置(図4のB位置)に到達してか
らタイバースライド用サーボモータ32を駆動して、タ
イバー14の右進を開始し、それぞれ前記各サーボモー
タ20、32の速度を制御してその相対速度を同期させ
る(すなわち、相対速度が0となるようにする)。そし
て、移動盤18とタイバー14の右進速度が同期し(図
4のA位置)、特定位置においての前記相対速度が0の
時に、前記ハーフナット28を閉じて、タイバー14の
ねじ部14aと噛み合わせる(図4参照)。
述したように、型締用ハーフナット28の噛み合い位置
調整を行った後、図4に示すような型閉動作を含む成形
運転に入る。
モータ20を駆動して、移動盤18を前進(右進)移動
させ、その移動盤18の型閉限近傍の任意の位置(図4
のB位置)に到達すると、前以て記憶した位置より左進
させたタイバー14をタイバースライド用サーボモータ
32の駆動により、右進を開始し、それぞれ前記各サー
ボモータ20、32の速度を制御して、移動盤18とタ
イバー14との相対速度を演算して同期させる(すなわ
ち、相対速度が0となるようにする)。そして、予め定
めた位置(図4のA位置)で、移動盤18とタイバー1
4の右進速度が同期したら、前記ハーフナット28とタ
イバー14のねじ部14aとの噛み合いを検出する。
対速度が0になるように速度制御を保持したまま、前記
ハーフナット28を閉じて、タイバー14のねじ部14
aとを噛み合わせる。噛み合いが完了し、移動盤18が
型閉限に達すると、タイバー14の位置を位置検出器
(図示せず)により読取り、前述した型厚調整時に記憶
したタイバー14の位置と比較する。比較結果が一致し
ていれば、型締め、昇圧動作に入る。
ば、前記各サーボモータ20、32のどちらかの速度を
制御する。図4においては、タイバースライド用サーボ
モータ32を、前記同期速度に対し点線で示すように、
加減速制御する。そして、適正な噛み合い位置に達する
と(図4のC位置)、再び前記同期速度に戻して、前記
相対速度を0になるように速度制御を保持したまま、前
記ハーフナット28を閉じて、タイバー14のねじ部1
4aとを噛み合わせる。
て、図6に示すように、タイバー14のねじ部14aへ
噛み合うハーフナット28の螺旋状溝または角溝を広く
することにより、タイバー14のねじ部14aの対応す
る山に対して、より広く隙間を設けることにより、円滑
に前記ハーフナット28を閉じることができる。
に圧油を導入し、タイバー14を介して高圧型締力を発
生させる。このように設定した後、射出成形機のノズル
部34を介して金型に対し溶融樹脂材料の射出、充填、
保圧および冷却工程を経て、成形品の製造を行い、型開
工程へ移行する。
の戻り側30b(高圧型開室側)に圧油を導入し、移動
盤18はナット部材24を介して送りねじ軸22と螺合
しているので、型開閉用サーボモータ20を反転駆動す
ることにより型開きを行うことができる。併せて、この
型開き動作の間に、型締用ハーフナット28のタイバー
14との噛み合いを解除する。同時に、タイバースライ
ド用サーボモータ32を反転駆動し、図4のB位置まで
タイバー14を左進させる。
作を完了することができる。従って、本実施例における
複合型締装置においては、型開閉中に型締用ハーフナッ
ト28の開閉が可能となり、成形サイクル時間の短縮を
図ることができる。
実施例を示すものである。なお、説明の便宜上、図1〜
図3に示す前記実施例1と同一の構成部分には同一の参
照符号を付して説明する。
0に設けた型締シリンダ30に代えて、移動盤18の後
方にタイバー14を介して型締プレート19を配置し、
前記移動盤18と型締プレート19との間に型締ラム3
6を取付けた構成からなる。また、本実施例において
は、射出成形機のベース38上に、固定盤10に対して
進退移動する摺動盤39を設け、この摺動盤39に移動
盤18を固着して、前記移動盤18を移動シリンダ40
により進退移動させて型開閉操作を行うように構成され
ている。なお、移動盤18の移動手段としては、前記移
動シリンダ40に代えて、送りねじ軸とナット部材を備
えたサーボモータ機構からなる構成とすることもでき
る。
取付けられ、一方型締プレート19の内部に型締シリン
ダ19aが形成され、この型締シリンダ19aに前記型
締ラム36のピストン36aが嵌装されている。また、
型締プレート19の外側面には、前記タイバー14のね
じ部14aと噛み合う係合手段としての型締用ハーフナ
ット28を設け、この型締用ハーフナット28は開閉シ
リンダ26によりそれぞれ開閉動作するように構成され
る。
は、前記型締プレート19の一部に、移動盤18と型締
プレート19との位置関係を調整するための同調アクチ
ュエータとしての同調シリンダ42が設けられている。
この同調シリンダ42の動作により、移動盤18と型締
プレート19との位置関係を調整することができる。な
お、同調アクチュエータとしては、前記同調シリンダ4
2に代えて、送りねじ軸とナット部材を備えたサーボモ
ータ機構からなる構成とすることもできる。
間には、それらの位置関係を検出するための位置検出器
44を設ける。この位置検出器44により、ハーフナッ
ト28とタイバー14との相対位置および相対速度を検
出することができる。すなわち、この移動盤18の位置
検出は、別に設けた従来のパルススケール(光学式スケ
ールと位置検出器、位置設定制御装置)等により行い、
噛み合い位置の調整量等を型厚から算出し、設定する方
法を採用することができる。
装置においては、金型12、16の取付けおよび型厚の
調整作業時において、まず型開限位置から型閉じ動作を
開始する状態で、型締用ハーフナット28によるタイバ
ー14と型締プレート19との係合関係は解除されてい
る。そして、同調シリンダ42により、型締プレート1
9と移動盤18との距離Cは、最小となるように型締プ
レート19は前記型締ラム36を介して前進させてお
く。
作を行う。この場合、型閉限で、開閉シリンダ26を動
作させてハーフナット28を閉じる。この時、前記ハー
フナット28とタイバー14のねじ部14aとを適正に
噛み合いさせることができれば都合が良いが、実際には
双方のねじピッチにズレがあるため、噛み合うことが少
ない。
2、16を閉じた状態で、前記ハーフナット28をタイ
バー14のねじ部14aに押し付けたまま、同調シリン
ダ42を動作し、すなわち前記最小距離Cを拡大する方
向に、型締プレート19を移動させる間に、ハーフナッ
ト28がタイバー14のねじ部14aと噛み合うので、
その位置で同調シリンダ42の動作を停止させる。そし
て、同調シリンダ42の開き量Cと移動盤18の位置L
の合計値を噛み合い位置として記憶させ、型厚調整作業
を完了する。
イバー14のねじ部14aとを、直接接触させて噛み合
い位置を決める方法に限らず、型厚から演算により噛み
合い位置補正量を算出し、適正な噛み合い位置を決める
方法も採用することができる(本出願人の先出願に係る
特願平8−9861号)。
述したように、型締用ハーフナット28の噛み合い位置
調整を行った後、図7に示すような型閉動作を含む成形
運転に入る。
40により型閉動作を行い、移動盤18を前進(右進)
移動させ、その移動盤18の型閉限手前の任意の位置
(図7のB位置)に到達すると、前以て記憶した位置よ
り閉じた同調シリンダ42を駆動する。それぞれ前記移
動シリンダ40と同調シリンダ42の速度を制御して、
前記ハーフナット28と固定したタイバー14との相対
速度を演算して、相対速度が0となるようにする(図7
のA位置)。
の開き量C′と移動盤18の位置L′との合計値が、前
述した記憶した位置であれば、前記ハーフナット28を
閉じて、タイバー14のねじ部14aとを噛み合わせ
る。
シリンダ42の開き量をより拡大して、移動盤18に対
して相対的に左進させるので、固定したタイバー14の
ねじ部14aと前記ハーフナット28との相対速度が0
になるようにできる。
達すると、前記同調シリンダ42の開き量C′と移動盤
18の位置L′との合計値が、前述した記憶した位置で
あれば、型締ラム36の閉じ動作を行う。
シリンダ42の開き量C′と移動盤18の位置L′との
合計値が、前述した記憶した位置に一致しなくとも、図
8に示すように、タイバー14のねじ部14aへ噛み合
うハーフナット28の螺旋状溝または角溝を広くするこ
とにより、タイバー14のねじ部14aに対応する山に
対して、より広く隙間を設けて、円滑に前記ハーフナッ
ト28を閉じることができる。
クを比較的長く設定すると、同調シリンダ42を動作さ
せる任意の位置は、前記前進限のかなり手前の位置での
前記噛み合いを可能とする条件となり、例えば3枚金型
等の成形に有利である。
aの型締室側に圧油を導入し、型締ラム36により高圧
型締力を発生させる。このように設定した後、射出成形
機のノズル部34を介して金型に対し溶融樹脂材料の射
出、充填、保圧および冷却工程を経て、成形品の製造を
行い、型開工程へ移行する。
を動作させて型開きを行うが、同時に同調シリンダ42
を動作させて、距離Cを縮小させる方向に移動させ、固
定したタイバー14と左進する移動盤18に対して右進
するハーフナット28の相対速度が0となるように設定
する。そして、この型開き動作の間に、型締用ハーフナ
ット28のタイバー14との噛み合いを解除する。
を完了することができる。従って、本実施例における複
合型締装置においては、型開閉中に型締用ハーフナット
28の開閉が可能となり、成形サイクル時間の短縮を図
ることができる。
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本
発明の精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更
が可能である。すなわち、本発明の複合型締装置は、例
えばダイカスト機の複合型締装置等としても同様に適用
することができることは勿論である。
成形機等の複合型締装置は、固定金型を取付けた固定盤
に対し、タイバーを介して移動金型を取付けた移動盤を
進退自在に対向配置し、前記移動盤をタイバー上におい
て進退させる移動手段とその移動を所定位置おいて係止
するための型締用ハーフナットとを設けてなる射出成形
機等の複合型締装置において、固定盤にタイバーの一端
に形成したピストン部を嵌挿してタイバーを進退させる
よう設けた型締シリンダと、タイバーを軸方向に進退さ
せるタイバースライド用サーボモータと、タイバーの位
置を検出する位置検出手段と、前記移動盤とタイバーと
の相対速度を演算する相対速度演算手段と、型閉じに際
し予め定めた位置で相対速度が0となるように前記移動
手段およびタイバースライド用サーボモータを制御する
制御手段とを備え、前記相対速度が0となる信号により
前記ハーフナットを噛み合い動作する構成とすることに
より、簡単かつ小形の構成とし、型厚調整を適正かつ簡
便に行うことができると共に、複合的な型閉じおよび型
締め操作を円滑に達成して効率的な射出成形等を行うこ
とができる。
ば、型開閉中に型締用ハーフナットの開閉が可能とな
り、成形サイクル時間の短縮を図ることができる利点が
得られる。
実施例を示す概略断面側面図である。
時の動作状態を示す概略断面側面図である。
の要部構成を示す要部拡大断面図である。
状態を示す説明図である。
み合い状態の一実施例を示す要部拡大断面図である。
の実施例を示す概略断面側面図である。
状態を示す波形図である。
み合い状態の別の実施例を示す要部拡大断面図である。
構成を示すものであって、(a)は型開状態を示す説明
図であり、(b)は型閉状態を示す説明図である。
の構成例を示すものであって、(a)は型開状態を示す
概略構成図であり、(b)は型閉状態を示す概略構成説
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 固定金型を取付けた固定盤に対し、タイ
バーを介して移動金型を取付けた移動盤を進退自在に対
向配置し、前記移動盤をタイバー上において進退させる
移動手段とその移動を所定位置おいて係止するための型
締用ハーフナットとを設けてなる射出成形機等の複合型
締装置において、 固定盤にタイバーの一端に形成したピストン部を嵌挿し
てタイバーを進退させるよう設けた型締シリンダと、タ
イバーを軸方向に進退させるタイバースライド用サーボ
モータと、タイバーの位置を検出する位置検出手段と、
前記移動盤とタイバーとの相対速度を演算する相対速度
演算手段と、型閉じに際し予め定めた位置で相対速度が
0となるように前記移動手段およびタイバースライド用
サーボモータを制御する制御手段とを備え、前記相対速
度が0となる信号により前記ハーフナットを噛み合い動
作するように構成することを特徴とする射出成形機等の
複合型締装置。 - 【請求項2】 移動盤をタイバー上において進退させる
タイバー移動手段は、型開閉用サーボモータからなり、
回転駆動する送りねじ軸を移動盤に取付けたナット部材
に螺合するように構成してなる請求項1記載の射出成形
機等の複合型締装置。 - 【請求項3】 固定金型を取付けた固定盤に対し、タイ
バーを介して移動金型を取付けた移動盤を進退自在に対
向配置し、前記移動盤の後方にタイバーを介して型締ラ
ムを設けた型締プレートを配置し、前記型締プレートお
よび移動盤をタイバー上において進退させる移動手段と
その移動を所定位置おいて係止するための型締用ハーフ
ナットとを設けてなる射出成形機等の複合型締装置にお
いて、 移動盤と型締プレートとの位置関係を検出する位置検出
手段と、移動盤と型締プレートとの位置関係を調整する
同調アクチュエータとを備え、前記位置検出手段により
タイバーとハーフナットの相対位置と相対速度とを検出
し、この検出位置で前記同調アクチュエータの相対速度
が0となるように制御するように構成することを特徴と
する射出成形機等の複合型締装置。 - 【請求項4】 移動盤の後方にタイバーを介して型締ラ
ムを設けた型締プレートを配置し、前記型締プレートに
移動盤と型締プレートとの位置関係を調整するための同
調シリンダからなる同調アクチュエータを設け、さらに
前記移動盤と型締プレートとの間にタイバーとハーフナ
ットの相対位置と相対速度とを検出する位置検出器を設
けてなる請求項3記載の射出成形機等の複合型締装置。
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