JP7206091B2 - 射出成形機 - Google Patents

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Description

本発明は、射出成形機に関する。
射出成形機において、成形時に圧縮コアやエジェクタピンを移動させてキャビティ内の成形材料を圧縮することにより、成形品の精度を向上させる技術が知られている。
特許文献1には、エジェクタ軸を駆動することにより、金型のキャビティを圧縮するためのエジェクタプレートを移動させてキャビティ内の樹脂を圧縮する射出成形機の制御装置において、金型のエジェクタプレートの位置を検出するエジェクタプレート位置検出部を有し、エジェクタプレート位置検出部で検出した値に基づいてエジェクタプレートの位置があらかじめ設定した圧縮位置になるように制御する射出成形機が開示されている。
特許第5731577号公報
ところで、特許文献1に開示された射出成形機によれば、金型にセンサを設けるため、金型交換のたびに、配線の取り回しや、組み替えが必要となり、金型の交換作業が煩雑となる。また、センサが搭載されていない金型には適用できないという課題がある。
そこで、本発明は、好適に成形材料を圧縮することができる射出成形機を提供することを目的とする。
実施形態の一態様の射出成形機は、スクリュと、モータと、前記スクリュとは別に射出工程中に可動し、成形材料を圧縮する可動部と、前記モータの回転運動を前記可動部に伝達し、伝達時に前記可動部からの反力によって弾性変形で伸縮する伝達部と、前記モータの回転を検出する検出部と、前記モータを制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、前記可動部が前記成形材料を圧縮した際の反力と前記反力により弾性変形した前記伝達部の伸びとの関係を記憶し、当該関係に基づいて、前記可動部の位置の補正値を推定する推定部を有し、前記可動部の位置の設定値と、前記検出部の検出値と、前記可動部の位置の補正値に基づいて、前記モータを制御する。
本発明によれば、好適に成形材料を圧縮することができる射出成形機を提供することができる。
一実施形態に係る射出成形機の型開完了時の状態を示す図。 一実施形態に係る射出成形機の型締時の状態を示す図。 エジェクタ装置の構成の一例を示す断面図。 エジェクタ装置を前方側から見た斜視図。 エジェクタ装置を後方側から見た斜視図。 一実施形態のコントローラの機能ブロック図。 参考例に係る射出成形機のエジェクタ圧縮制御の一例を説明するグラフ。 一実施形態に係る射出成形機のエジェクタ圧縮制御の一例を説明するグラフ。 他の実施形態のコントローラの機能ブロック図。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。各図面において、同一の又は対応する構成については同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。
(射出成形機)
図1は、一実施形態に係る射出成形機の型開完了時の状態を示す図である。図2は、一実施形態に係る射出成形機の型締時の状態を示す図である。図1~図2において、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向は互いに垂直な方向である。X軸方向およびY軸方向は水平方向を表し、Z軸方向は鉛直方向を表す。型締装置100が横型である場合、X軸方向は型開閉方向であり、Y軸方向は射出成形機10の幅方向である。Y軸方向負側を操作側と呼び、Y軸方向正側を反操作側と呼ぶ。
図1~図2に示すように、射出成形機10は、型締装置100と、エジェクタ装置200と、射出装置300と、移動装置400と、制御装置700と、フレーム900とを有する。フレーム900は、型締装置フレーム910と、射出装置フレーム920とを含む。型締装置フレーム910および射出装置フレーム920は、それぞれ、レベリングアジャスタ930を介して床2に設置される。射出装置フレーム920の内部空間に、制御装置700が配置される。以下、射出成形機10の各構成要素について説明する。
(型締装置)
型締装置100の説明では、型閉時の可動プラテン120の移動方向(例えばX軸正方向)を前方とし、型開時の可動プラテン120の移動方向(例えばX軸負方向)を後方として説明する。
型締装置100は、金型装置800の型閉、昇圧、型締、脱圧および型開を行う。金型装置800は、固定金型810と可動金型820とを含む。
型締装置100は例えば横型であって、型開閉方向が水平方向である。型締装置100は、固定プラテン110、可動プラテン120、トグルサポート130、タイバー140、トグル機構150、型締モータ160、運動変換機構170、および型厚調整機構180を有する。
固定プラテン110は、型締装置フレーム910に対し固定される。固定プラテン110における可動プラテン120との対向面に固定金型810が取付けられる。
可動プラテン120は、型締装置フレーム910に対し型開閉方向に移動自在に配置される。型締装置フレーム910上には、可動プラテン120を案内するガイド101が敷設される。可動プラテン120における固定プラテン110との対向面に可動金型820が取付けられる。固定プラテン110に対し可動プラテン120を進退させることにより、金型装置800の型閉、昇圧、型締、脱圧、および型開が行われる。
トグルサポート130は、固定プラテン110と間隔をおいて配設され、型締装置フレーム910上に型開閉方向に移動自在に載置される。尚、トグルサポート130は、型締装置フレーム910上に敷設されるガイドに沿って移動自在に配置されてもよい。トグルサポート130のガイドは、可動プラテン120のガイド101と共通のものでもよい。
尚、本実施形態では、固定プラテン110が型締装置フレーム910に対し固定され、トグルサポート130が型締装置フレーム910に対し型開閉方向に移動自在に配置されるが、トグルサポート130が型締装置フレーム910に対し固定され、固定プラテン110が型締装置フレーム910に対し型開閉方向に移動自在に配置されてもよい。
タイバー140は、固定プラテン110とトグルサポート130とを型開閉方向に間隔Lをおいて連結する。タイバー140は、複数本(例えば4本)用いられてよい。複数本のタイバー140は、型開閉方向に平行に配置され、型締力に応じて伸びる。少なくとも1本のタイバー140には、タイバー140の歪を検出するタイバー歪検出器141が設けられてよい。タイバー歪検出器141は、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。タイバー歪検出器141の検出結果は、型締力の検出などに用いられる。
尚、本実施形態では、型締力を検出する型締力検出器として、タイバー歪検出器141が用いられるが、本開示の技術はこれに限定されない。型締力検出器は、歪ゲージ式に限定されず、圧電式、容量式、油圧式、電磁式などでもよく、その取付け位置もタイバー140に限定されない。
トグル機構150は、可動プラテン120とトグルサポート130との間に配置され、トグルサポート130に対し可動プラテン120を型開閉方向に移動させる。トグル機構150は、クロスヘッド151、一対のリンク群などで構成される。一対のリンク群は、それぞれ、ピンなどで屈伸自在に連結される第1リンク152と第2リンク153とを有する。第1リンク152は可動プラテン120に対しピンなどで揺動自在に取付けられ、第2リンク153はトグルサポート130に対しピンなどで揺動自在に取付けられる。第2リンク153は、第3リンク154を介してクロスヘッド151に取付けられる。トグルサポート130に対しクロスヘッド151を進退させると、第1リンク152と第2リンク153とが屈伸し、トグルサポート130に対し可動プラテン120が進退する。
尚、トグル機構150の構成は、図1および図2に示す構成に限定されない。例えば図1および図2では、各リンク群の節点の数が5つであるが、4つでもよく、第3リンク154の一端部が、第1リンク152と第2リンク153との節点に結合されてもよい。
型締モータ160は、トグルサポート130に取付けられており、トグル機構150を作動させる。型締モータ160は、トグルサポート130に対しクロスヘッド151を進退させることにより、第1リンク152と第2リンク153とを屈伸させ、トグルサポート130に対し可動プラテン120を進退させる。型締モータ160は、運動変換機構170に直結されるが、ベルトやプーリなどを介して運動変換機構170に連結されてもよい。
運動変換機構170は、型締モータ160の回転運動をクロスヘッド151の直線運動に変換する。運動変換機構170は、ねじ軸と、ねじ軸に螺合するねじナットとを含む。ねじ軸と、ねじナットとの間には、ボールまたはローラが介在してよい。
型締装置100は、制御装置700による制御下で、型閉工程、昇圧工程、型締工程、脱圧工程、および型開工程などを行う。
型閉工程では、型締モータ160を駆動してクロスヘッド151を設定移動速度で型閉完了位置まで前進させることにより、可動プラテン120を前進させ、可動金型820を固定金型810にタッチさせる。クロスヘッド151の位置や移動速度は、例えば型締モータエンコーダ161などを用いて検出する。型締モータエンコーダ161は、型締モータ160の回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。
尚、クロスヘッド151の位置を検出するクロスヘッド位置検出器、およびクロスヘッド151の移動速度を検出するクロスヘッド移動速度検出器は、型締モータエンコーダ161に限定されず、一般的なものを使用できる。また、可動プラテン120の位置を検出する可動プラテン位置検出器、および可動プラテン120の移動速度を検出する可動プラテン移動速度検出器は、型締モータエンコーダ161に限定されず、一般的なものを使用できる。
昇圧工程では、型締モータ160をさらに駆動してクロスヘッド151を型閉完了位置から型締位置までさらに前進させることで型締力を生じさせる。
型締工程では、昇圧工程で発生させた型締力が維持される。型締時に可動金型820と固定金型810との間にキャビティ空間801(図2参照)が形成され、射出装置300がキャビティ空間801に液状の成形材料を充填する。充填された成形材料が固化されることで、成形品が得られる。
キャビティ空間801の数は、1つでもよいし、複数でもよい。後者の場合、複数の成形品が同時に得られる。キャビティ空間801の一部にインサート材が配置され、キャビティ空間801の他の一部に成形材料が充填されてもよい。インサート材と成形材料とが一体化した成形品が得られる。
脱圧工程では、型締モータ160を駆動してクロスヘッド151を型締位置から型開開始位置まで後退させることにより、可動プラテン120を後退させ、型締力を減少させる。型開開始位置と、型閉完了位置とは、同じ位置であってよい。
型開工程では、型締モータ160を駆動してクロスヘッド151を設定移動速度で型開開始位置から型開完了位置まで後退させることにより、可動プラテン120を後退させ、可動金型820を固定金型810から離間させる。その後、エジェクタ装置200が可動金型820から成形品を突き出す。
型閉工程、昇圧工程および型締工程における設定条件は、一連の設定条件として、まとめて設定される。例えば、型閉工程および昇圧工程におけるクロスヘッド151の移動速度や位置(型閉開始位置、移動速度切換位置、型閉完了位置、および型締位置を含む)、型締力は、一連の設定条件として、まとめて設定される。型閉開始位置、移動速度切換位置、型閉完了位置、および型締位置は、後側から前方に向けてこの順で並び、移動速度が設定される区間の始点や終点を表す。区間毎に、移動速度が設定される。移動速度切換位置は、1つでもよいし、複数でもよい。移動速度切換位置は、設定されなくてもよい。型締位置と型締力とは、いずれか一方のみが設定されてもよい。
脱圧工程および型開工程における設定条件も同様に設定される。例えば、脱圧工程および型開工程におけるクロスヘッド151の移動速度や位置(型開開始位置、移動速度切換位置、および型開完了位置)は、一連の設定条件として、まとめて設定される。型開開始位置、移動速度切換位置、および型開完了位置は、前側から後方に向けて、この順で並び、移動速度が設定される区間の始点や終点を表す。区間毎に、移動速度が設定される。移動速度切換位置は、1つでもよいし、複数でもよい。移動速度切換位置は、設定されなくてもよい。型開開始位置と型閉完了位置とは同じ位置であってよい。また、型開完了位置と型閉開始位置とは同じ位置であってよい。
尚、クロスヘッド151の移動速度や位置などの代わりに、可動プラテン120の移動速度や位置などが設定されてもよい。また、クロスヘッドの位置(例えば型締位置)や可動プラテンの位置の代わりに、型締力が設定されてもよい。
ところで、トグル機構150は、型締モータ160の駆動力を増幅して可動プラテン120に伝える。その増幅倍率は、トグル倍率とも呼ばれる。トグル倍率は、第1リンク152と第2リンク153とのなす角θ(以下、「リンク角度θ」とも呼ぶ)に応じて変化する。リンク角度θは、クロスヘッド151の位置から求められる。リンク角度θが180°のとき、トグル倍率が最大になる。
金型装置800の交換や金型装置800の温度変化などにより金型装置800の厚さが変化した場合、型締時に所定の型締力が得られるように、型厚調整が行われる。型厚調整では、例えば可動金型820が固定金型810にタッチする型タッチの時点でトグル機構150のリンク角度θが所定の角度になるように、固定プラテン110とトグルサポート130との間隔Lを調整する。
型締装置100は、型厚調整機構180を有する。型厚調整機構180は、固定プラテン110とトグルサポート130との間隔Lを調整することで、型厚調整を行う。なお、型厚調整のタイミングは、例えば、成形サイクル終了後、次の成形サイクル開始前までの間に行われる。型厚調整機構180は、例えば、タイバー140の後端部に形成されるねじ軸181と、トグルサポート130に回転自在に且つ進退不能に保持されるねじナット182と、ねじ軸181に螺合するねじナット182を回転させる型厚調整モータ183とを有する。
ねじ軸181およびねじナット182は、タイバー140ごとに設けられる。型厚調整モータ183の回転駆動力は、回転駆動力伝達部185を介して複数のねじナット182に伝達されてよい。複数のねじナット182を同期して回転できる。尚、回転駆動力伝達部185の伝達経路を変更することで、複数のねじナット182を個別に回転することも可能である。
回転駆動力伝達部185は、例えば歯車などで構成される。この場合、各ねじナット182の外周に受動歯車が形成され、型厚調整モータ183の出力軸には駆動歯車が取付けられ、複数の受動歯車および駆動歯車と噛み合う中間歯車がトグルサポート130の中央部に回転自在に保持される。尚、回転駆動力伝達部185は、歯車の代わりに、ベルトやプーリなどで構成されてもよい。
型厚調整機構180の動作は、制御装置700によって制御される。制御装置700は、型厚調整モータ183を駆動して、ねじナット182を回転させる。その結果、トグルサポート130のタイバー140に対する位置が調整され、固定プラテン110とトグルサポート130との間隔Lが調整される。尚、複数の型厚調整機構が組合わせて用いられてもよい。
間隔Lは、型厚調整モータエンコーダ184を用いて検出する。型厚調整モータエンコーダ184は、型厚調整モータ183の回転量や回転方向を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。型厚調整モータエンコーダ184の検出結果は、トグルサポート130の位置や間隔Lの監視や制御に用いられる。尚、トグルサポート130の位置を検出するトグルサポート位置検出器、および間隔Lを検出する間隔検出器は、型厚調整モータエンコーダ184に限定されず、一般的なものを使用できる。
尚、本実施形態の型締装置100は、型開閉方向が水平方向である横型であるが、型開閉方向が上下方向である竪型でもよい。
尚、本実施形態の型締装置100は、駆動源として、型締モータ160を有するが、型締モータ160の代わりに、油圧シリンダを有してもよい。また、型締装置100は、型開閉用にリニアモータを有し、型締用に電磁石を有してもよい。
(エジェクタ装置)
エジェクタ装置200の説明では、型締装置100の説明と同様に、型閉時の可動プラテン120の移動方向(例えばX軸正方向)を前方とし、型開時の可動プラテン120の移動方向(例えばX軸負方向)を後方として説明する。
エジェクタ装置200は、可動プラテン120に取り付けられ、可動プラテン120と共に進退する。エジェクタ装置200は、金型装置800から成形品を突き出すエジェクタロッド210と、エジェクタロッド210をX軸方向に移動させる駆動機構220とを有する。
エジェクタロッド210は、可動プラテン120の貫通穴に進退自在に配置される。エジェクタロッド210の前端部は、可動金型820の内部に進退自在に配置される可動部材830と接触する。エジェクタロッド210の前端部は、可動部材830と連結されていても、連結されていなくてもよい。
駆動機構220は、例えば、エジェクタモータと、エジェクタモータの回転運動をエジェクタロッド210の直線運動に変換する運動変換機構とを有する。運動変換機構は、ねじ軸と、ねじ軸に螺合するねじナットとを含む。ねじ軸と、ねじナットとの間には、ボールまたはローラが介在してよい。
エジェクタ装置200は、制御装置700による制御下で、突き出し工程を行う。突き出し工程では、エジェクタロッド210を設定移動速度で待機位置から突き出し位置まで前進させることにより、可動部材830を前進させ、成形品を突き出す。その後、エジェクタモータを駆動してエジェクタロッド210を設定移動速度で後退させ、可動部材830を元の待機位置まで後退させる。
エジェクタロッド210の位置や移動速度は、例えばエジェクタモータエンコーダを用いて検出する。エジェクタモータエンコーダは、エジェクタモータの回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。尚、エジェクタロッド210の位置を検出するエジェクタロッド位置検出器、およびエジェクタロッド210の移動速度を検出するエジェクタロッド移動速度検出器は、エジェクタモータエンコーダに限定されず、一般的なものを使用できる。
(射出装置)
射出装置300の説明では、型締装置100の説明やエジェクタ装置200の説明とは異なり、充填時のスクリュ330の移動方向(例えばX軸負方向)を前方とし、計量時のスクリュ330の移動方向(例えばX軸正方向)を後方として説明する。
射出装置300はスライドベース301に設置され、スライドベース301は射出装置フレーム920に対し進退自在に配置される。射出装置300は、金型装置800に対し進退自在に配置される。射出装置300は、金型装置800にタッチし、金型装置800内のキャビティ空間801に成形材料を充填する。射出装置300は、例えば、シリンダ310、ノズル320、スクリュ330、計量モータ340、射出モータ350、圧力検出器360などを有する。
シリンダ310は、供給口311から内部に供給された成形材料を加熱する。成形材料は、例えば樹脂などを含む。成形材料は、例えばペレット状に形成され、固体の状態で供給口311に供給される。供給口311はシリンダ310の後部に形成される。シリンダ310の後部の外周には、水冷シリンダなどの冷却器312が設けられる。冷却器312よりも前方において、シリンダ310の外周には、バンドヒータなどの加熱器313と温度検出器314とが設けられる。
シリンダ310は、シリンダ310の軸方向(例えばX軸方向)に複数のゾーンに区分される。複数のゾーンのそれぞれに加熱器313と温度検出器314とが設けられる。複数のゾーンのそれぞれに設定温度が設定され、温度検出器314の検出温度が設定温度になるように、制御装置700が加熱器313を制御する。
ノズル320は、シリンダ310の前端部に設けられ、金型装置800に対し押し付けられる。ノズル320の外周には、加熱器313と温度検出器314とが設けられる。ノズル320の検出温度が設定温度になるように、制御装置700が加熱器313を制御する。
スクリュ330は、シリンダ310内に回転自在に且つ進退自在に配置される。スクリュ330を回転させると、スクリュ330の螺旋状の溝に沿って成形材料が前方に送られる。成形材料は、前方に送られながら、シリンダ310からの熱によって徐々に溶融される。液状の成形材料がスクリュ330の前方に送られシリンダ310の前部に蓄積されるにつれ、スクリュ330が後退させられる。その後、スクリュ330を前進させると、スクリュ330前方に蓄積された液状の成形材料がノズル320から射出され、金型装置800内に充填される。
スクリュ330の前部には、スクリュ330を前方に押すときにスクリュ330の前方から後方に向かう成形材料の逆流を防止する逆流防止弁として、逆流防止リング331が進退自在に取付けられる。
逆流防止リング331は、スクリュ330を前進させるときに、スクリュ330前方の成形材料の圧力によって後方に押され、成形材料の流路を塞ぐ閉塞位置(図2参照)までスクリュ330に対し相対的に後退する。これにより、スクリュ330前方に蓄積された成形材料が後方に逆流するのを防止する。
一方、逆流防止リング331は、スクリュ330を回転させるときに、スクリュ330の螺旋状の溝に沿って前方に送られる成形材料の圧力によって前方に押され、成形材料の流路を開放する開放位置(図1参照)までスクリュ330に対し相対的に前進する。これにより、スクリュ330の前方に成形材料が送られる。
逆流防止リング331は、スクリュ330と共に回転する共回りタイプと、スクリュ330と共に回転しない非共回りタイプのいずれでもよい。
尚、射出装置300は、スクリュ330に対し逆流防止リング331を開放位置と閉塞位置との間で進退させる駆動源を有していてもよい。
計量モータ340は、スクリュ330を回転させる。スクリュ330を回転させる駆動源は、計量モータ340には限定されず、例えば油圧ポンプなどでもよい。
射出モータ350は、スクリュ330を進退させる。射出モータ350とスクリュ330との間には、射出モータ350の回転運動をスクリュ330の直線運動に変換する運動変換機構などが設けられる。運動変換機構は、例えばねじ軸と、ねじ軸に螺合するねじナットとを有する。ねじ軸とねじナットの間には、ボールやローラなどが設けられてよい。スクリュ330を進退させる駆動源は、射出モータ350には限定されず、例えば油圧シリンダなどでもよい。
圧力検出器360は、射出モータ350とスクリュ330との間で伝達される圧力を検出する。圧力検出器360は、射出モータ350とスクリュ330との間の圧力の伝達経路に設けられ、圧力検出器360に作用する圧力を検出する。
圧力検出器360は、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。圧力検出器360の検出結果は、スクリュ330が成形材料から受ける圧力、スクリュ330に対する背圧、スクリュ330から成形材料に作用する圧力などの制御や監視に用いられる。
射出装置300は、制御装置700による制御下で、計量工程、充填工程および保圧工程などを行う。充填工程と保圧工程とをまとめて射出工程とも呼ぶ。
計量工程では、計量モータ340を駆動してスクリュ330を設定回転速度で回転させ、スクリュ330の螺旋状の溝に沿って成形材料を前方に送る。これに伴い、成形材料が徐々に溶融される。液状の成形材料がスクリュ330の前方に送られシリンダ310の前部に蓄積されるにつれ、スクリュ330が後退させられる。スクリュ330の回転速度は、例えば計量モータエンコーダ341を用いて検出する。計量モータエンコーダ341は、計量モータ340の回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。尚、スクリュ330の回転速度を検出するスクリュ回転速度検出器は、計量モータエンコーダ341に限定されず、一般的なものを使用できる。
計量工程では、スクリュ330の急激な後退を制限すべく、射出モータ350を駆動してスクリュ330に対して設定背圧を加えてよい。スクリュ330に対する背圧は、例えば圧力検出器360を用いて検出する。圧力検出器360は、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。スクリュ330が計量完了位置まで後退し、スクリュ330の前方に所定量の成形材料が蓄積されると、計量工程が完了する。
計量工程におけるスクリュ330の位置および回転速度は、一連の設定条件として、まとめて設定される。例えば、計量開始位置、回転速度切換位置および計量完了位置が設定される。これらの位置は、前側から後方に向けてこの順で並び、回転速度が設定される区間の始点や終点を表す。区間毎に、回転速度が設定される。回転速度切換位置は、1つでもよいし、複数でもよい。回転速度切換位置は、設定されなくてもよい。また、区間毎に背圧が設定される。
充填工程では、射出モータ350を駆動してスクリュ330を設定移動速度で前進させ、スクリュ330の前方に蓄積された液状の成形材料を金型装置800内のキャビティ空間801に充填させる。スクリュ330の位置や移動速度は、例えば射出モータエンコーダ351を用いて検出する。射出モータエンコーダ351は、射出モータ350の回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。スクリュ330の位置が設定位置に達すると、充填工程から保圧工程への切換(所謂、V/P切換)が行われる。V/P切換が行われる位置をV/P切換位置とも呼ぶ。スクリュ330の設定移動速度は、スクリュ330の位置や時間などに応じて変更されてもよい。
充填工程におけるスクリュ330の位置および移動速度は、一連の設定条件として、まとめて設定される。例えば、充填開始位置(「射出開始位置」とも呼ぶ。)、移動速度切換位置およびV/P切換位置が設定される。これらの位置は、後側から前方に向けてこの順で並び、移動速度が設定される区間の始点や終点を表す。区間毎に、移動速度が設定される。移動速度切換位置は、1つでもよいし、複数でもよい。移動速度切換位置は、設定されなくてもよい。
スクリュ330の移動速度が設定される区間毎に、スクリュ330の圧力の上限値が設定される。スクリュ330の圧力は、圧力検出器360によって検出される。圧力検出器360の検出値が設定圧力以下である場合、スクリュ330は設定移動速度で前進される。一方、圧力検出器360の検出値が設定圧力を超える場合、金型保護を目的として、圧力検出器360の検出値が設定圧力以下となるように、スクリュ330は設定移動速度よりも遅い移動速度で前進される。
尚、充填工程においてスクリュ330の位置がV/P切換位置に達した後、V/P切換位置にスクリュ330を一時停止させ、その後にV/P切換が行われてもよい。V/P切換の直前において、スクリュ330の停止の代わりに、スクリュ330の微速前進または微速後退が行われてもよい。また、スクリュ330の位置を検出するスクリュ位置検出器、およびスクリュ330の移動速度を検出するスクリュ移動速度検出器は、射出モータエンコーダ351に限定されず、一般的なものを使用できる。
保圧工程では、射出モータ350を駆動してスクリュ330を前方に押し、スクリュ330の前端部における成形材料の圧力(以下、「保持圧力」とも呼ぶ。)を設定圧に保ち、シリンダ310内に残る成形材料を金型装置800に向けて押す。金型装置800内での冷却収縮による不足分の成形材料を補充できる。保持圧力は、例えば圧力検出器360を用いて検出する。圧力検出器360は、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。保持圧力の設定値は、保圧工程の開始からの経過時間などに応じて変更されてもよい。保圧工程における保持圧力および保持圧力を保持する保持時間は、それぞれ複数設定されてよく、一連の設定条件として、まとめて設定されてよい。
保圧工程では金型装置800内のキャビティ空間801の成形材料が徐々に冷却され、保圧工程完了時にはキャビティ空間801の入口が固化した成形材料で塞がれる。この状態はゲートシールと呼ばれ、キャビティ空間801からの成形材料の逆流が防止される。保圧工程後、冷却工程が開始される。冷却工程では、キャビティ空間801内の成形材料の固化が行われる。成形サイクル時間の短縮を目的として、冷却工程中に計量工程が行われてよい。
尚、本実施形態の射出装置300は、インライン・スクリュ方式であるが、プリプラ方式などでもよい。プリプラ方式の射出装置は、可塑化シリンダ内で溶融された成形材料を射出シリンダに供給し、射出シリンダから金型装置内に成形材料を射出する。可塑化シリンダ内には、スクリュが回転自在に且つ進退不能に配置され、またはスクリュが回転自在に且つ進退自在に配置される。一方、射出シリンダ内には、プランジャが進退自在に配置される。
また、本実施形態の射出装置300は、シリンダ310の軸方向が水平方向である横型であるが、シリンダ310の軸方向が上下方向である竪型であってもよい。竪型の射出装置300と組み合わされる型締装置は、竪型でも横型でもよい。同様に、横型の射出装置300と組み合わされる型締装置は、横型でも竪型でもよい。
(移動装置)
移動装置400の説明では、射出装置300の説明と同様に、充填時のスクリュ330の移動方向(例えばX軸負方向)を前方とし、計量時のスクリュ330の移動方向(例えばX軸正方向)を後方として説明する。
移動装置400は、金型装置800に対し射出装置300を進退させる。また、移動装置400は、金型装置800に対しノズル320を押し付け、ノズルタッチ圧力を生じさせる。移動装置400は、液圧ポンプ410、駆動源としてのモータ420、液圧アクチュエータとしての液圧シリンダ430などを含む。
液圧ポンプ410は、第1ポート411と、第2ポート412とを有する。液圧ポンプ410は、両方向回転可能なポンプであり、モータ420の回転方向を切換えることにより、第1ポート411および第2ポート412のいずれか一方から作動液(例えば油)を吸入し他方から吐出して液圧を発生させる。尚、液圧ポンプ410はタンクから作動液を吸引して第1ポート411および第2ポート412のいずれか一方から作動液を吐出することもできる。
モータ420は、液圧ポンプ410を作動させる。モータ420は、制御装置700からの制御信号に応じた回転方向および回転トルクで液圧ポンプ410を駆動する。モータ420は、電動モータであってよく、電動サーボモータであってよい。
液圧シリンダ430は、シリンダ本体431、ピストン432、およびピストンロッド433を有する。シリンダ本体431は、射出装置300に対して固定される。ピストン432は、シリンダ本体431の内部を、第1室としての前室435と、第2室としての後室436とに区画する。ピストンロッド433は、固定プラテン110に対して固定される。
液圧シリンダ430の前室435は、第1流路401を介して、液圧ポンプ410の第1ポート411と接続される。第1ポート411から吐出された作動液が第1流路401を介して前室435に供給されることで、射出装置300が前方に押される。射出装置300が前進され、ノズル320が固定金型810に押し付けられる。前室435は、液圧ポンプ410から供給される作動液の圧力によってノズル320のノズルタッチ圧力を生じさせる圧力室として機能する。
一方、液圧シリンダ430の後室436は、第2流路402を介して液圧ポンプ410の第2ポート412と接続される。第2ポート412から吐出された作動液が第2流路402を介して液圧シリンダ430の後室436に供給されることで、射出装置300が後方に押される。射出装置300が後退され、ノズル320が固定金型810から離間される。
尚、本実施形態では移動装置400は液圧シリンダ430を含むが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、液圧シリンダ430の代わりに、電動モータと、その電動モータの回転運動を射出装置300の直線運動に変換する運動変換機構とが用いられてもよい。
(制御装置)
制御装置700は、例えばコンピュータで構成され、図1~図2に示すようにCPU(Central Processing Unit)701と、メモリなどの記憶媒体702と、入力インターフェース703と、出力インターフェース704とを有する。制御装置700は、記憶媒体702に記憶されたプログラムをCPU701に実行させることにより、各種の制御を行う。また、制御装置700は、入力インターフェース703で外部からの信号を受信し、出力インターフェース704で外部に信号を送信する。
制御装置700は、計量工程、型閉工程、昇圧工程、型締工程、充填工程、保圧工程、冷却工程、脱圧工程、型開工程、および突き出し工程などを繰り返し行うことにより、成形品を繰り返し製造する。成形品を得るための一連の動作、例えば計量工程の開始から次の計量工程の開始までの動作を「ショット」または「成形サイクル」とも呼ぶ。また、1回のショットに要する時間を「成形サイクル時間」または「サイクル時間」とも呼ぶ。
一回の成形サイクルは、例えば、計量工程、型閉工程、昇圧工程、型締工程、充填工程、保圧工程、冷却工程、脱圧工程、型開工程、および突き出し工程をこの順で有する。ここでの順番は、各工程の開始の順番である。充填工程、保圧工程、および冷却工程は、型締工程の間に行われる。脱圧工程の終了は型開工程の開始と一致する。
尚、成形サイクル時間の短縮を目的として、同時に複数の工程を行ってもよい。例えば、計量工程は、前回の成形サイクルの冷却工程中に行われてもよく、昇圧工程の開始から脱圧工程の終了までの間に行われてよい。この場合、型閉工程が成形サイクルの最初に行われることとしてもよい。また、充填工程は、型閉工程中に開始されてもよい。また、突き出し工程は、型開工程中に開始されてもよい。ノズル320の流路を開閉する開閉弁が設けられる場合、型開工程は、計量工程中に開始されてもよい。計量工程中に型開工程が開始されても、開閉弁がノズル320の流路を閉じていれば、ノズル320から成形材料が漏れないからである。
尚、一回の成形サイクルは、計量工程、型閉工程、昇圧工程、型締工程、充填工程、保圧工程、冷却工程、脱圧工程、型開工程、および突き出し工程以外の工程を有してもよい。
例えば、保圧工程の完了後、計量工程の開始前に、スクリュ330を予め設定された計量開始位置まで後退させる計量前サックバック工程が行われてもよい。計量工程の開始前にスクリュ330の前方に蓄積された成形材料の圧力を低減でき、計量工程の開始時のスクリュ330の急激な後退を防止できる。
また、計量工程の完了後、充填工程の開始前に、スクリュ330を予め設定された充填開始位置(「射出開始位置」とも呼ぶ。)まで後退させる計量後サックバック工程が行われてもよい。充填工程の開始前にスクリュ330の前方に蓄積された成形材料の圧力を低減でき、充填工程の開始前のノズル320からの成形材料の漏出を防止できる。
制御装置700は、操作装置750や表示装置760と接続されている。操作装置750は、ユーザによる入力操作を受け付け、入力操作に応じた信号を制御装置700に出力する。表示装置760は、制御装置700による制御下で、操作装置750における入力操作に応じた表示画面を表示する。
表示画面は、射出成形機10の設定などに用いられる。表示画面は、複数用意され、切換えて表示されたり、重ねて表示されたりする。ユーザは、表示装置760で表示される表示画面を見ながら、操作装置750を操作することにより射出成形機10の設定(設定値の入力を含む)などを行う。
操作装置750および表示装置760は、例えばタッチパネルで構成され、一体化されてよい。尚、本実施形態の操作装置750および表示装置760は、一体化されているが、独立に設けられてもよい。また、操作装置750は、複数設けられてもよい。操作装置750および表示装置760は、型締装置100(より詳細には固定プラテン110)のY軸方向負側に配置される。Y軸方向負側を操作側と呼び、Y軸方向正側を反操作側と呼ぶ。
(エジェクタ装置の詳細)
次に、エジェクタ装置200の主要な構成について、図3から図5を用いて説明する。図3は、エジェクタ装置200の構成の一例を示す断面図である。図4は、可動プラテン120から取り外して、エジェクタ装置200を前方側から見た斜視図である。図5は、エジェクタ装置200を後方側から見た斜視図である。
エジェクタ装置200は、エジェクタロッド210と、駆動機構220と、支持体230と、ガイドバー240と、クロスヘッド250と、を備えている。駆動機構220は、エジェクタモータ221と、モータプーリ222と、ベルト223と、ねじ軸プーリ224と、運動変換機構225と、を有している。運動変換機構225は、ねじ軸226と、ねじナット227と、を有している。
支持体230は、ねじ軸226及びガイドバー240を介して可動プラテン120の後方に所定距離をとって固定される。支持体230は、ベアリング(図示せず)を介して、ねじ軸226の一端を回転自在に支持する。ねじ軸226の他端は可動プラテン120に回転自在に支持されている。また、ガイドバー240は、一端が支持体230に固定され、他端が可動プラテン120に固定されている。
支持体230と可動プラテン120との間にはクロスヘッド250がX方向に移動自在に設置される。クロスヘッド250には、ねじ軸226、ガイドバー240が貫通し、ガイドバー240に沿ってX方向に移動可能である。
エジェクタロッド210は、ガイドバー240に固定される。エジェクタロッド210は、可動プラテン120の貫通穴121に進退自在に配置される。したがって、クロスヘッド250をX方向に進退させることにより、エジェクタロッド210を進退させることができる。
エジェクタモータ221は、支持体230に固定されている。モータプーリ222は、エジェクタモータ221の回転軸に固定されている。ねじ軸プーリ224は、ねじ軸226に固定されている。ベルト223は、モータプーリ222とねじ軸プーリ224との間に設けられ、モータプーリ222の回転をねじ軸プーリ224に伝達する。
運動変換機構225は、ねじ軸226の回転運動をねじナット227の前後方向の進退運動に変換する。ねじ軸226は、回転自在に支持されている。ねじナット227は、ねじ軸226と螺合するとともに、クロスヘッド250に固定されている。
エジェクタ装置200は、エジェクタモータ221を動作させることにより、モータプーリ222、ベルト223、ねじ軸プーリ224を介して、ねじ軸226が回転する。ねじ軸226が回転することにより、ねじナット227が固定されたクロスヘッド250が前後方向に移動し、エジェクタロッド210を進退させることができる。これにより、突き出し工程において、エジェクタロッド210を前進させてエジェクタロッド210が可動部材830を押すことにより、可動部材830のエジェクタピン831が成形品を突き出す。また、射出工程において、エジェクタロッド210を前進させてエジェクタロッド210が可動部材830を押すことにより、可動部材830のエジェクタピン831がキャビティ空間801(図2参照)内の成形材料を圧縮するエジェクタ圧縮を行うことができる。
エジェクタモータ221は、制御装置700によって制御される。例えば、制御装置700は、エジェクタモータ221を制御するコントローラ70を備えている。また、エジェクタモータ221の回転を検出するエジェクタモータエンコーダ221aが設けられている。
また、エジェクタロッド210を前進させてキャビティ空間801(図2参照)内の成形材料を圧縮した際、可動部(クロスヘッド250、エジェクタロッド210、可動部材830、エジェクタピン831)および伝達部(モータプーリ222、ベルト223、ねじ軸プーリ224、運動変換機構225)は、成形材料による反力を受ける。エジェクタ装置200は、成形材料による反力(荷重)を検出する荷重検出部を備えている。反力検出部としては、例えば、図3に示すように、エジェクタロッド210に設けられた歪ゲージ210aを用いることができる。また、クロスヘッド250に設けられた歪ゲージを用いてもよく、これらに限定されるものではない。以下の説明においては、反力検出部として歪ゲージ210aを用いる場合を例に説明する。エジェクタモータエンコーダ221aの検出値および歪ゲージ210aの検出値は、コントローラ70に入力される。
次に、エジェクタモータ221を制御するコントローラ70について図6を用いて説明する。図6は、一実施形態のコントローラ70の機能ブロック図である。
コントローラ70は、速度指令演算部71と、トルク指令演算部72と、ドライバ部73と、位置検出部74と、速度検出部75と、変形量推定部76と、演算器77,78,79と、を備えている。
コントローラ70には、制御装置700の位置設定値出力部(図示せず)から位置設定値Ssetが入力される。ここで、位置設定値Ssetは、例えば、クロスヘッド250を移動させる位置を示す情報である。なお、位置設定値Ssetは、エジェクタロッドの先端位置を示す情報としてもよい。
演算器77は、位置設定値Ssetと、後述する変形量推定部76で推定された位置補正値Sdefと、後述する位置検出部74の位置検出値Sfbと、が入力され、「Sset+Sdef-Sfb」の値を速度指令演算部71に出力する。なお、「Sset+Sdef」を位置指令値Scmdと称する。
速度指令演算部71は、演算器77の出力値(即ち、位置指令値Scmdと位置検出値Sfbの差分に相当)に基づいて、速度指令値Vcmdを算出する。例えば、位置指令値Scmdと位置検出値Sfbの差分が小さくなるように、速度指令値Vcmdを算出する。算出された速度指令値Vcmdは、演算器78に出力される。
演算器78は、速度指令値Vcmdと、後述する速度検出部75の速度検出値Vfbと、が入力され、「Vcmd-Vfb」の値をトルク指令演算部72に出力する。
トルク指令演算部72は、演算器78の出力値(即ち、速度指令値Vcmdと速度検出値Vfbの差分に相当)に基づいて、トルク指令値Tcmdを算出する。例えば、速度指令値Vcmdと速度検出値Vfbの差分が小さくなるように、トルク指令値Tcmdを算出する。算出されたトルク指令値Tcmdは、演算器79に出力される。
演算器79は、トルク指令値Tcmdと、ドライバ部73のトルク検出値Tfbと、が入力され、「Tcmd-Tfb」の値をドライバ部73に出力する。
ドライバ部73は、演算器79の出力値(即ち、トルク指令値Tcmdとトルク検出値Tfbの差分に相当)に基づいて、エジェクタモータ221を駆動する。例えば、トルク指令値Tcmdとトルク検出値Tfbの差分が小さくなるように、エジェクタモータ221の電流を制御する。また、ドライバ部73は、エジェクタモータ221の電流からトルクを求め、トルク検出値Tfbとして、演算器79に出力する。
位置検出部74は、エジェクタモータエンコーダ221aの検出値に基づいて、クロスヘッド250の位置を検出する。検出された位置は、位置検出値Sfbとして、演算器77に出力する。
速度検出部75は、エジェクタモータエンコーダ221aの検出値に基づいて、エジェクタロッド210の速度を検出する。検出された速度は、速度検出値Vfbとして、演算器78に出力する。
変形量推定部76は、歪ゲージ210aの検出値および所定のテーブル761に基づいて、可動部および伝達部の変形量を推定する。また、変形量推定部76は、推定された変形量を位置補正値Sdefとして、演算器77に出力する。
エジェクタロッド210を前進させてキャビティ空間801(図2参照)内の成形材料を圧縮した際、成形材料による反力(荷重)によって、可動部および伝達部は弾性変形する。例えば、ベルト223の伸び、可動部材830の変形、エジェクタピン831の変形、エジェクタロッド210の変形、クロスヘッド250の変形、ねじ軸226の変形、等が生じる。このため、実際のエジェクタピン831の先端位置は、エジェクタモータエンコーダ221aの検出値から得られるエジェクタピン831の先端位置よりも後退する。成形材料による反力(荷重)によってエジェクタピン831の先端位置の後退した量を変形量とする。なお、変形量は後退する方向を+とする。
テーブル761は、例えば、成形材料による反力(荷重)と、可動部および伝達部の変形量(即ち、エジェクタピン831の先端位置のずれ量)と、を対応付けしたテーブルである。テーブル761は、荷重が増加するほど変形量が増加する関数として定義されている。なお、テーブル761は、予め実験・シミュレーション等によって求められ、変形量推定部76に格納されている。また、成形材料による反力(荷重)は、歪ゲージ210aの検出値から算出することができる。なお、テーブル761は、歪ゲージ210aの検出値と、可動部および伝達部の変形量と、を対応付けしたテーブルであってもよい。
次に、一実施形態に係る射出成形機10の動作例について、参考例に係る射出成形機と対比して説明する。
まず、参考例に係る射出成形機の動作例について説明する。参考例に係る射出成形機のコントローラは、図6に示す一実施形態に係る射出成形機10のコントローラ70と比較して、変形量推定部76を備えていない点で異なっている。このため、参考例のコントローラでは、「位置指令値Scmd=位置設定値Sset」として、位置検出値Sfbと位置指令値Scmdとの差が小さくなるように制御する。
図7は、参考例に係る射出成形機のエジェクタ圧縮制御の一例を説明するグラフである。ここで、図7及び後述する図8における「エジェクタ位置設定」とは、エジェクタ圧縮制御において予め設定されたクロスヘッド250の位置であり、位置設定値Ssetに相当する。「エジェクタ位置指令」とは、コントローラがエジェクタモータ221を制御する際のクロスヘッド250の位置の目標値であり、位置指令値Scmdに相当する。「エジェクタ位置検出」とは、エジェクタモータエンコーダ221bの検出値から得られたクロスヘッド250の位置である。「可動部材位置」とは、可動部材830の実際の位置である。「型内圧」とは、キャビティ空間801内の成形材料の圧力である。また、図7において、エジェクタ位置設定を破線で示し、エジェクタ位置指令を実線で示し、エジェクタ位置検出を一点鎖線で示し、可動部材位置を太い実線で示し、型内圧を二点鎖線で示している。また、位置S0~S3は、エジェクタ位置設定、エジェクタ位置指令、エジェクタ位置検出に用いるもので、可動部材位置検出に用いるものではない。
参考例において、エジェクタ位置指令は、エジェクタ位置設定と一致している。また、コントローラは、エジェクタ位置検出がエジェクタ位置指令と一致するようにエジェクタモータ221を制御する。
図7に示すように、昇圧工程が完了すると、コントローラはエジェクタモータ221を制御してクロスヘッド250を所定の位置S1まで移動させる。なお、この時点では、クロスヘッド250が可動部材830に当接した状態であり、可動部材830は押し込まれていない。
充填工程を開始すると、キャビティ空間801内に成形材料が充填される。キャビティ空間801内が成形材料で満たされると型内圧が上昇する。
次に、コントローラは、クロスヘッド250を所定の位置S2まで移動させて、成形材料を圧縮するエジェクタ圧縮制御を行う。また、図7に示す例では、エジェクタ圧縮を開始した後に保圧工程を開始する。ここで、コントローラは、エジェクタ位置検出がエジェクタ位置指令と一致するようにエジェクタモータ221を制御しているものの、成形材料の反力により可動部および伝達部の弾性変形しており、実際の可動部材830の位置は、エジェクタモータエンコーダ221bの検出値から算出される可動部材830の位置よりも後退した位置となる。このため、可動部材830の位置は目標位置まで到達していない。
そして、キャビティ空間801内の成形材料が収縮することにより、型内圧が減少する。これにより、弾性変形した可動部および伝達部が復元する。このため、コントローラはエジェクタ位置検出がエジェクタ位置指令と一致するようにエジェクタモータ221を制御しているにも係わらず、実際の可動部材830の位置は緩やかに前進することとなる。
このように、参考例に係る射出成形機においては、エジェクタ圧縮を開始しても可動部材が所定の位置まで到達しない。そして、エジェクタ圧縮中に可動部材830が緩やかに前進するため、成形品の転写が崩れるおそれがある。
保圧工程が終了すると、冷却工程(図7では、保圧工程終了から脱圧工程開始までの間)、脱圧工程、型開工程を行う。突き出し工程では、コントローラは、クロスヘッド250を所定の位置S3まで移動させて、可動部材830のエジェクタピン831が成形品を突き出す(エジェクタ突出開始)。その後、コントローラは、クロスヘッド250を所定の位置S0まで後退させる(エジェクタ戻り開始)。
次に、一実施形態に係る射出成形機10の動作例について説明する。一実施形態に係る射出成形機10のコントローラ70は、変形量推定部76を備えている。このため、一実施形態のコントローラ70では、「位置指令値Scmd=位置設定値Sset+位置補正値Sdef」として、位置検出値Sfbと位置指令値Scmdとの差が小さくなるように制御する。
図8は、一実施形態に係る射出成形機10のエジェクタ圧縮制御の一例を説明するグラフである。なお、図7に示す参考例に係る射出成形機の制御と重複する部分については、説明を省略する。また、図8において、エジェクタ位置設定を破線で示し、エジェクタ位置指令を実線で示し、エジェクタ位置検出を一点鎖線で示し、可動部材位置を太い実線で示し、型内圧を二点鎖線で示している。また、参考例の可動部材位置を太い破線で示している。なお、図8において、エジェクタ位置設定とエジェクタ位置指令の差分が、位置補正値Sdefに相当する。
コントローラ70は、クロスヘッド250を所定の位置S2まで移動させて、成形材料を圧縮するエジェクタ圧縮制御を行う。コントローラ70は、エジェクタ位置検出(位置検出値Sfb)がエジェクタ位置指令(位置指令値Scmd)と一致するようにエジェクタモータ221を制御する。ここで、成形材料の反力により可動部および伝達部の弾性変形しており、実際の可動部材830の位置は、エジェクタモータエンコーダ221bの位置検出値Sfbから算出される可動部材830の位置よりも後退した位置となる。変形量推定部76は、可動部および伝達部の変形量を推定して位置補正値Sdefを出力する。コントローラ70は、可動部および伝達部の変形量を補うため、位置設定値Ssetに位置補正値Sdefを加算したものを位置指令値Scmdとする。このため、成形材料の反力により可動部および伝達部の弾性変形していても、実際の可動部材830(エジェクタピン831の先端)の位置を目標位置まで到達させることができる。
そして、キャビティ空間801内の成形材料が収縮することにより、型内圧が減少する。また、弾性変形した可動部および伝達部が復元し、歪ゲージ210aの検出値が減少する。歪ゲージ210aの検出値が減少することにより、変形量推定部76から出力される位置補正値Sdefも減少する。また、位置設定値Ssetと位置補正値Sdefとを加算したものである位置指令値Scmdも減少する。コントローラ70は、エジェクタ位置検出(位置検出値Sfb)がエジェクタ位置指令(位置指令値Scmd)と一致するようにエジェクタモータ221を制御する。このため、成形材料の収縮により可動部および伝達部が復元しても、実際の可動部材830(エジェクタピン831の先端)の位置を目標位置で維持させることができる。これにより、実際の可動部材830の位置が緩やかに前進することを抑制することができる。
このように、一実施形態に係る射出成形機10によれば、位置設定値Ssetに位置補正値Sdefを加算したものを位置指令値Scmdとしてエジェクタモータ221を制御する。ここで、位置補正値Sdefは、可動部および伝達部の変形量と同等分の前進指令に相当する。これにより、可動部材830(エジェクタピン831の先端)の位置を目標位置まで到達させることができる。また、成形材料が収縮しても可動部材830(エジェクタピン831の先端)の位置を維持させることができる。よって、成形品の転写の崩れを抑制することができる。即ち、位置補正値Sdefは、エジェクタピン831の先端位置を維持させる指令に相当する。また、位置補正値Sdefは、成形材料が収縮して圧力が低下することによるエジェクタピン831の前進を相殺する指令に相当する。
また、図3及び図5に示すように、伝達部にベルト223を用いている。ベルト223を用いた構成において、可動部材830の実際の位置を検出してフィードバックで位置補正値Sdefを制御するものとすると、ベルト223の伸縮により制御系が発散するおそれがある。これに対し、一実施形態に係る射出成形機10では、位置補正値Sdefはフィードフォワードで制御される。これにより、安定した制御を行うことができる。
また、一実施形態に係る射出成形機10によれば、金型装置800にセンサ等を設けることなく、好適に可動部材830(エジェクタピン831の先端)の位置制御が可能となる。これにより、金型装置800の交換作業が煩雑になることを防止することができる。
以上、射出成形機の実施形態等について説明したが、本発明は上記実施形態等に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、改良が可能である。
図9は、他の実施形態に係る射出成形機10におけるエジェクタモータ221を制御するコントローラ70Aの機能ブロック図である。他の実施形態に係る射出成形機10は、一実施形態に係る射出成形機10と比較して、エジェクタモータ221を制御するコントローラ70Aの構成が異なっている。その他の構成は同様であり、重複する説明を省略する。
図6に示すように、一実施形態に係る射出成形機10のコントローラ70は、成形材料の反力を歪ゲージ210aによって検出する。これに対し、図9に示す他の実施形態の射出成形機10のコントローラ70Aは、トルク検出値Tfbに基づいて成形材料の反力を推定する荷重推定部80Aを備えている。また、変形量推定部76Aは、荷重推定部80Aが推定した荷重と、テーブル761Aに基づいて、位置補正値Sdefを推定する。
このように、他の実施形態に係る射出成形機10によれば、一実施形態に係る射出成形機10と同様に、可動部材830(エジェクタピン831の先端)の位置を目標位置まで到達させることができるとともに、成形材料の収縮による可動部材830の前進を抑制することができるので、成形品の転写の崩れを抑制することができる。また、伝達部にベルト223を用いる構成においても、安定した制御を行うことができる。また、金型装置800にセンサ等を設けることなく、好適に可動部材830の位置制御が可能となる。
また、他の実施形態に係る射出成形機10によれば、歪ゲージ210aを省略することができる。
また、一実施形態に係る射出成形機10のコントローラ70及び他の実施形態に係る射出成形機10のコントローラ70Aは、変形量推定部76,76Aから出力された位置補正値Sdefによって位置設定値Ssetを補正し、位置検出値Sfbと位置指令値Scmd(=位置設定値Sset+位置補正値Sdef)との差が小さくなるように制御する。
これに限られるものではなく、位置補正値Sdefによって位置検出値Sfbを補正してもよい。更に他の実施形態に係る射出成形機10のコントローラは、「補正後の位置検出値Sfb2=位置検出値Sfb-位置補正値Sdef」とし、補正後の位置検出値Sfb2と位置指令値Scmd(=位置設定値Sset)との差が小さくなるように制御する。なお、位置補正値Sdefは、図6に示す変形量推定部76から出力される構成であってもよく、図9に示す変形量推定部76Aから出力される構成であってもよい。
このように、更に他の実施形態に係る射出成形機10によれば、一実施形態に係る射出成形機10、他の実施形態に係る射出成形機10と同様に、可動部材830(エジェクタピン831の先端)の位置を目標位置まで到達させることができるとともに、成形材料の収縮による可動部材830の前進を抑制することができるので、成形品の転写の崩れを抑制することができる。また、伝達部にベルト223を用いる構成においても、安定した制御を行うことができる。また、金型装置800にセンサ等を設けることなく、好適に可動部材830の位置制御が可能となる。
また、一実施形態に係る射出成形機10及び他の実施形態に係る射出成形機10は、射出工程中にエジェクタ装置200を動作させることによって、成形材料を圧縮する構成として説明したが、これに限られるものではない。エジェクタ装置200とは別に射出工程中に成形材料を圧縮する圧縮機構を備える射出成形機に適用することもできる。
また、変形量推定部は、予め設定されたタイムテーブルに基づいて、可動部および伝達部の変形量(位置補正値Sdef)を推定してもよい。例えば、所定の成形条件で成形サイクルを繰り返す際の可動部および伝達部の変形量(位置補正値Sdef)の時間変化を予め実験・シミュレーション等によって求め、タイムテーブルとして変形量推定部に格納する。変形量推定部は、タイムテーブルに基づいて位置補正値Sdefを演算器77に出力する。これにより、歪ゲージ210a(図6参照)や荷重推定部80A(図9参照)を不要とすることができる。
10 射出成形機
70,70A コントローラ
71 速度指令演算部
72 トルク指令演算部
73 ドライバ部
74 位置検出部
75 速度検出部
76,76A 変形量推定部(推定部)
761,761A テーブル
80A 荷重推定部(推定部)
120 可動プラテン
121 貫通穴
200 エジェクタ装置
210 エジェクタロッド(可動部)
210a 歪ゲージ
220 駆動機構
221 エジェクタモータ(モータ)
221a エジェクタモータエンコーダ(検出部)
222 モータプーリ(伝達部)
223 ベルト(伝達部)
224 ねじ軸プーリ(伝達部)
225 運動変換機構(伝達部)
226 ねじ軸(伝達部)
227 ねじナット(伝達部)
230 支持体
240 ガイドバー
250 クロスヘッド(可動部)
830 可動部材(可動部)
831 エジェクタピン(可動部)

Claims (6)

  1. スクリュと、
    モータと、
    前記スクリュとは別に射出工程中に可動し、成形材料を圧縮する可動部と、
    前記モータの回転運動を前記可動部に伝達し、伝達時に前記可動部からの反力によって弾性変形で伸縮する伝達部と、
    前記モータの回転を検出する検出部と、
    前記モータを制御するコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、
    前記可動部が前記成形材料を圧縮した際の反力と前記反力により弾性変形した前記伝達部の伸びとの関係を記憶し、当該関係に基づいて、前記可動部の位置の補正値を推定する推定部を有し、
    前記可動部の位置の設定値と、前記検出部の検出値と、前記可動部の位置の補正値に基づいて、前記モータを制御する、射出成形機。
  2. 前記コントローラは、
    前記可動部の位置の設定値と前記可動部の位置の補正値の和を指令値とし、前記指令値と前記検出部の検出値との差が小さくなるように、前記モータを制御する、請求項1に記載の射出成形機。
  3. 前記コントローラは、
    前記検出部の検出値と前記可動部の位置の補正値の差を補正後検出値とし、前記可動部の位置の設定値と前記補正後検出値との差が小さくなるように、前記モータを制御する、
    請求項1に記載の射出成形機。
  4. 前記可動部には歪ゲージが設けられ、
    前記推定部は、前記歪ゲージの検出値に基づいて、前記補正値を推定する、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の射出成形機。
  5. 前記推定部は、前記モータのトルクに基づいて、前記補正値を推定する、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の射出成形機。
  6. 前記伝達部は、
    前記モータの回転軸の回転を従動軸に伝達するベルト及びプーリを有する、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の射出成形機。
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