JP5090105B2 - 型締装置 - Google Patents

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本発明は、型締装置及び成形機に関する。成形機は、例えば、ダイカストマシンや射出成形機である。
固定型を保持する固定ダイプレートと、移動型を保持する移動ダイプレートと、固定ダイプレート及び移動ダイプレートに掛架されるタイバーとを有する型締装置が知られている(例えば特許文献1)。タイバーは、固定ダイプレート及び移動ダイプレートに掛架された状態で伸長量に応じた型締力を発生するものである。一般に、タイバーは、成形サイクルにおいて、型締発生時に伸長量に応じた量だけ、固定ダイプレート側の端部、又は、移動ダイプレート側の端部が移動するのみであり、タイバー全体が移動することは稀である。すなわち、タイバーは、成形サイクルにおいて、移動ダイプレートの型開閉における移動量に比較して、概ね定位置にある。なお、金型交換時(成形サイクル以外)においては、タイバーは比較的大きく移動して固定ダイプレートや移動ダイプレートから引き抜かれる。
特許文献1の技術は、上述したような、成形サイクルにおいてタイバーは固定位置にある(固定ダイプレートに対して固定されている)という観念のもと、なされている。具体的には、移動ダイプレートにシリンダ部が固定され、タイバーにロッドが固定されたシリンダ装置を設け、シリンダ装置を駆動することにより、定位置にあるタイバーに対して移動ダイプレートを移動させ、ひいては、型開閉を行っている。なお、特許文献1の技術では、タイバーが固定ダイプレートに固定されている構成であることから、型締シリンダも移動ダイプレートに設けられており、型締時には、タイバーの移動ダイプレート側の端部が伸長量に応じた量だけ移動する。
特開2005−144802号公報
従来のように、成形サイクル中にタイバーが概ね定位置にある構成であると、種々の問題が生じる。例えば、特許文献1の技術では、移動ダイプレートに型開閉シリンダや型締シリンダを搭載していることから、移動ダイプレートの重量や配管数が増加しており、装置の耐久性や金型交換等の作業性が損なわれている。
本発明の目的は、タイバーの移動を利用して型開閉に係る技術の多様化を図ることができる型締装置及び成形機を提供することにある。
本発明の型締装置は、固定ダイプレートと、前記固定ダイプレートに対して型開閉方向に移動可能な移動ダイプレートと、前記固定ダイプレート及び前記移動ダイプレートに掛架された状態で伸長量に応じた型締力を発生可能なタイバーと、前記タイバーを前記固定ダイプレートに対して型開閉方向へ移動可能な型開閉用駆動部と、前記移動ダイプレートに係合された前記タイバーを前記型開閉用駆動部により型開閉方向へ移動させることにより、前記移動ダイプレートを型開閉方向に移動させて型開閉を行うように前記型開閉用駆動部を制御する制御装置と、を有する。
好適には、前記固定ダイプレートに対して型開閉方向へ移動可能な可動部を有する型締用駆動部と、前記タイバーの、前記移動ダイプレートと係合する部分よりも前記固定ダイプレート側の部分と前記可動部とを係合又は当該係合を解除可能な固定側係合手段と、を更に有し、前記制御装置は、前記固定側係合手段による前記タイバーと前記可動部との係合が解除された状態で、前記移動ダイプレートに係合された前記タイバーを前記型開閉用駆動部により型閉方向へ移動させることにより、前記移動ダイプレートを型閉方向へ移動させて型閉じを行い、その後、前記移動ダイプレートに係合された前記タイバーと前記可動部とを前記固定側係合手段により係合した状態で、前記型締用駆動部の可動部を型閉じ方向へ移動させることにより前記タイバーを伸長させて型締力を発生するように、前記固定側係合手段、前記型開閉用駆動部及び前記型締用駆動部を制御する。
好適には、前記型開閉用駆動部は、前記固定ダイプレートに対して固定されたシリンダ部と、前記シリンダ部内を摺動するピストンと、前記ピストンに固定され、前記タイバーと連結されるロッドと、を有するシリンダ装置である。
好適には、前記タイバーは、複数設けられ、前記型開閉用駆動部は、前記複数のタイバーに対応して前記複数のタイバーと同数設けられている。
好適には、前記タイバーと前記移動ダイプレートとを係合又は当該係合を解除可能な移動側係合手段を更に有し、前記型開閉用駆動部は、型接触する位置よりも更に前記タイバーを前記型閉じ方向へ駆動可能であり、前記制御装置は、前記移動側係合手段による前記移動ダイプレートと前記タイバーとの係合を解除した状態で前記型開閉用駆動部により前記タイバーを前記型閉じ方向へ移動させて、タイバー抜きを行うように前記移動側係合手段及び前記型開閉用駆動部を制御する。
好適には、前記タイバーは、複数設けられ、前記型開閉用駆動部は、複数設けられ、当該複数の型開閉用駆動部は、前記複数のタイバーのうちタイバー抜きが行われるタイバーに対応して設けられた引抜側型開閉用駆動部と、前記複数のタイバーのうちタイバー抜きが行われないタイバーに対応して設けられた非引抜側型開閉用駆動部とを含み、前記移動ダイプレートには、前記複数のタイバーのうち前記タイバー抜きが行われるタイバーと前記移動ダイプレートとを係合又は当該係合を解除可能な移動側係合手段が設けられ、前記引抜側型開閉用駆動部は、型接触する位置よりも更に前記タイバーを前記型閉じ方向へ駆動可能であり、前記制御装置は、型接触後、前記移動側係合手段による係合を解除し、前記引抜側型開閉用駆動部により前記タイバー抜きが行われるタイバーを前記型閉じ方向へ移動させ、前記移動ダイプレートに係合された前記タイバー抜きが行われないタイバーを前記非引抜側型開閉用駆動部により型開き方向へ移動させて前記移動ダイプレートを型開き方向へ移動させるように、前記移動側係合手段及び前記複数の型開閉用駆動部を制御する。
好適には、前記型開閉用駆動部は、油圧機器、空圧機器、電動機の少なくともいずれか一つを含んで構成されている。
本発明の成形機は、固定型を保持可能な固定ダイプレートと、移動型を保持可能で、前記固定ダイプレートに対して型開閉方向に移動可能な移動ダイプレートと、前記固定ダイプレート及び前記移動ダイプレートに掛架された状態で伸長量に応じた型締力を発生可能なタイバーと、前記タイバーを前記固定ダイプレートに対して型開閉方向へ移動可能な型開閉用駆動部と、前記移動ダイプレートに係合された前記タイバーを前記型開閉用駆動部により型開閉方向へ移動させることにより、前記移動ダイプレートを型開閉方向に移動させて型開閉を行うように前記型開閉用駆動部を制御する制御装置と、前記固定ダイプレートの、前記移動ダイプレートとは反対側に設けられ、前記固定型及び前記移動型により構成されるキャビティに成形材料を供給可能な射出装置と、を有し、前記型開閉用駆動部は、前記固定ダイプレートに対して固定されたシリンダ部と、前記シリンダ部内を摺動するピストンと、前記ピストンに固定され、前記シリンダ部から、前記固定ダイプレートの前記移動ダイプレートとは反対側へ延出し、前記タイバーと連結されるロッドと、を有するシリンダ装置である。
本発明によれば、タイバーの移動を利用して型開閉に係る技術の多様化を図ることができる。
図1〜図4は、いずれも本発明の実施形態に係る成形機としてのダイカストマシン1の、一部に断面図を含む正面図である。図1は、ダイカストマシン1の型開き状態を示している。図2は、ダイカストマシン1の型接触状態を示している。図3は、ダイカストマシン1の型締状態を示している。図4は、ダイカストマシン1の金型交換状態を示している。
ダイカストマシン1は、固定金型101及び移動金型103を保持する型締装置3と、固定金型101及び移動金型103により形成されるキャビティCa(図2〜図4において、位置のみ示し、具体的な形状は省略している。)に溶湯を供給する射出装置5(図4においてのみ図示)と、型締装置3及び射出装置5の動作を制御する制御装置7(図1においてのみ図示)とを有している。なお、ダイカストマシン1は、この他にも、移動金型103若しくは固定金型101から成形品を押し出す押出装置等を備えるが、図示は省略する。
型締装置3は、ベース9と、ベース9上に設けられ、固定金型101を保持する固定ダイプレート11と、ベース9上に設けられ、移動金型103を保持する移動ダイプレート13と、固定ダイプレート11及び移動ダイプレート13に掛架される上部タイバー15U及び下部タイバー15D(以下、単に「タイバー15」といい、両者を区別しないことがある。)とを有している。
ベース9は、例えば、工場の床面等に載置されている。固定ダイプレート11及び移動ダイプレート13は、ベース9上に互いに対向して配置されている。固定ダイプレート11は、移動ダイプレート13に対向する金型取付面に固定金型101を保持しており、ベース9に対して固定されている。一方、移動ダイプレート13は、固定ダイプレート11に対向する金型取付面に移動金型103を保持し、ベース9に対して、固定ダイプレートに近接離間する方向(型開閉方向)に移動可能に設けられている。
移動ダイプレート13の固定ダイプレート11に近接する方向(型閉じ方向)への移動により、図2に示すように、固定金型101及び移動金型103の型閉じが行われる。また、移動ダイプレート13の固定ダイプレート11から離間する方向(型開き方向)への移動により、図1に示すように、固定金型101及び移動金型103の型開きが行われる。
タイバー15は、例えば、固定金型101及び移動金型103の周囲に複数本設けられている。具体的には、固定金型101及び移動金型103に対して上方側となる位置に上部タイバー15Uが2本設けられ、固定金型101及び移動金型103に対して下方側となる位置に下部タイバー15Dが2本設けられ、合計4本設けられている。4本のタイバー15は、例えば、固定金型101及び移動金型103を中心に、上下対称及び左右対称に配置されている。タイバー15は、少なくとも型閉じ状態(図2の状態)において固定ダイプレート11及び移動ダイプレート13に掛架可能(例えば、固定ダイプレート11及び移動ダイプレート13を貫通可能)な長さを有している。
図3に示すように、タイバー15の一端を移動ダイプレート13に対して固定し、タイバー15の他端を固定ダイプレート11に対して固定ダイプレート11の背後側(移動ダイプレート13とは反対側、図3の紙面右側)に引っ張ることにより、タイバー15を伸長させ、その伸長量に応じた型締力を発生させることができる。
なお、本願では、タイバー15や後述するピストン31等の部材の移動方向について、移動ダイプレート13の移動方向との対応関係の把握が容易になるように、固定ダイプレート11の背後側の位置における移動であっても、固定ダイプレート11の背後側(紙面右側)への方向を型閉じ方向といい、移動ダイプレート13側(紙面左側)への方向を型開き方向ということがある。
型締装置3は、いわゆる複合型の型締装置により構成されており、型開閉を行うための駆動手段と型締を行うための駆動手段とを別個に有している。具体的には、型締装置3は、型開閉を行う駆動手段としての上部型開閉シリンダ17U及び下部型開閉シリンダ17D(以下、単に「型開閉シリンダ17」といい、両者を区別しないことがある。)と、型締を行うための駆動手段としての型締シリンダ19とを有している。
型開閉シリンダ17は、筒状のシリンダ部21と、シリンダ部21内を摺動可能なピストン23(図1の上部型開閉シリンダ17Uにおいてのみ図示する。)と、ピストン23に連結されたロッド25とを有している。ピストン23は、シリンダ部21内部を2つのシリンダ室に区画しており、2つのシリンダ室のいずれかに選択的に圧油(作動液)が供給されることにより、ピストン23及びロッド25は進退する。
型開閉シリンダ17は、固定ダイプレート11の背後側(紙面右側)へロッド25を延出させるように配置されている。換言すれば、型開閉シリンダ17は、伸縮方向を型開閉方向に一致させて配置されている。
シリンダ部21は、固定ダイプレート11に対して固定されている。具体的には、上部型開閉シリンダ17Uのシリンダ部21は、固定ダイプレート11の上部に固定されており、下部型開閉シリンダ17Dのシリンダ部21は、固定ダイプレート11の下方側において、固定ダイプレート11及び/又はベース9に固定されている。また、シリンダ部21は、ロッド25の延出方向とは反対側の端部が、固定ダイプレート11の金型取付面側の端部から突出せず、かつ、当該金型取付面側の端部に概ね一致するように配置されている。
上部型開閉シリンダ17Uのロッド25は、上部連結部材27Uにより、固定ダイプレート11の背後側において、上部タイバー15Uに連結されており、下部型開閉シリンダ17Dのロッド25は、下部連結部材27Dにより、固定ダイプレート11の背後側において、下部タイバー15Dに連結されている(以下、上部連結部材27U及び下部連結部材27Dに関し、単に「連結部材27」といい、両者を区別しないことがある。)。
連結部材27は、例えば、タイバー15の端部からタイバー15の延びる方向と同一方向へ延出する軸部27aと、軸部27aとロッド25とに掛架される掛架部27bとを有しており、ロッド25の端部とタイバー15の端部とを連結している。なお、本実施形態では、軸部27aを連結部材27の一部として説明しているが、軸部27aがタイバー15の一部として構成されるとともに連結部材27が掛架部27bのみにより構成されてもよい。
後述するように、タイバー15と移動ダイプレート13とは、移動側ハーフナット35により、タイバー15の延びる方向において、係合又は当該係合を解除可能である。従って、タイバー15と移動ダイプレート13とを係合した状態で、型開閉シリンダ17がロッド25を押し出すと(紙面右側に移動させると)、ロッド25に連結されたタイバー15とともに移動ダイプレート13が型閉じ方向へ移動し、型閉じが行われ、型開閉シリンダ17がロッド25を引き込むと(紙面左側に移動させると)、ロッド25に連結されたタイバー15とともに移動ダイプレート13が型開き方向へ移動し、型開きが行われる。
なお、型開閉シリンダ17は、複数のタイバー15に対応して、タイバー15と同数設けられている。従って、一の型開閉シリンダ17は、一のタイバー15を他のタイバー15とは独立して駆動可能である。
型締シリンダ19は、例えば、固定ダイプレート11に内蔵されたシリンダ部29と、シリンダ部29内を摺動可能なピストン31とを有している。
シリンダ部29は、固定ダイプレート11と一体的に形成され、若しくは、固定ダイプレート11に内蔵される別部材により形成されている。シリンダ部29内部には、固定ダイプレート11の金型取付面側に開口する第1小径室29aと、第1小径室29aに連通し、第1小径室29aよりも大径の大径室29bと、大径室29bに連通するとともに固定ダイプレート11の背後側に開口する第2小径室29cとが形成されている。
ピストン31は、第1小径室29aを摺動可能な第1小径部31aと、大径室29bを摺動可能な大径部31bと、第2小径室29cを摺動可能な第2小径部31cとを有している。大径部31bは、大径室29bを2つのシリンダ室に区画しており、その2つのシリンダ室に選択的に圧油(作動液)が供給されることにより、ピストン31は進退する。なお、第1小径部31a(第1小径室29a)と第2小径部31c(第2小径室29c)とは、同一径であってもよいし、異なる径であってもよい。なお、本実施形態では、同一径の場合を例示している。
後述するように、タイバー15とピストン31とは、固定側ハーフナット33によって係合又は当該係合を解除可能であり、また、タイバー15と移動ダイプレート13とは、移動側ハーフナット35によって係合又は当該係合を解除可能である。
従って、図3に示すように、タイバー15と移動ダイプレート13とを係合させ、タイバー15とピストン31とを係合させた状態で、ピストン31を固定ダイプレート11の背後側に駆動することにより、タイバー15が伸長され、その伸長量に応じた型締力が発生する。
なお、型締シリンダ19は、複数のタイバー15に対応して、タイバー15と同数設けられている。従って、一の型締シリンダ19は、一のタイバー15を他のタイバー15とは独立して伸長させることが可能である。
固定側ハーフナット33によるタイバー15とピストン31との係合は、以下のようになされる。
ピストン31には、第1小径部31a、大径部31b及び第2小径部31cを型開閉方向に貫通する孔部31dが形成されている。孔部31dは、固定ダイプレート11の金型取付面側に開口するとともに、固定ダイプレート11の背後側に開口している。タイバー15は、孔部31dに摺動可能に挿通されており、固定ダイプレート11側の端部を、孔部31dを介して固定ダイプレート11の背後側に突出させることが可能である。
タイバー15の固定ダイプレート11側の端部には、固定側被係合部15aが形成されている。固定側被係合部15aは、例えば、タイバー15の外周面に、タイバー15の周方向に延びる複数の溝が、タイバー15の延びる方向に一定のピッチで形成されることにより構成されている。一方、固定側ハーフナット33は、固定側被係合部15aの溝に係合可能な突条部をタイバー15の延びる方向に固定側被係合部15aの溝と同一ピッチで有している。
固定側ハーフナット33とピストン31とは、タイバー15の延びる方向において係合している。例えば、ピストン31の第2小径部31cは、固定ダイプレート11の背後側から突出しており、固定側ハーフナット33を開閉可能に支持する不図示の支持体に対して固定ダイプレート11の背後側の方向へ当接している。従って、ピストン31が固定ダイプレート11の背後側へ移動すると、ハーフナット33も固定ダイプレート11の背後側へ移動する。
なお、固定側ハーフナット33とピストン31との係合は、開状態及び閉状態のいずれにおいてもなされている。また、ピストン31が移動ダイプレート13側へ移動した場合には、ハーフナット33も移動ダイプレート13側へ移動することが好ましいが、これは、例えば、ピストン31とハーフナット33の不図示の支持体とがネジ等により固定されることにより実現されてもよいし、ハーフナット33を移動ダイプレート13側へ付勢する付勢手段が設けられることにより実現されてもよい。
固定側ハーフナット33が閉じられることにより、固定側ハーフナット33がタイバー15の固定側被係合部15aに噛合して、タイバー15とピストン31とは固定側ハーフナット33を介してタイバー15の延びる方向において互いに係合し、固定側ハーフナット33が開かれることにより、固定側ハーフナット33とタイバー15の固定側被係合部15aとの噛合が解除され、タイバー15とピストン31との係合が解除される。
固定側ハーフナット33の開閉は、例えば、固定ダイプレート11に設けられたハーフナット開閉シリンダ37により行われる。ハーフナット開閉シリンダ37は、固定側ハーフナット33の固定ダイプレート11に対するタイバー15の延びる方向の移動に伴って固定ダイプレート11に対してタイバー15の延びる方向に移動可能に、スライド機構やリンク機構等の適宜な支持機構により固定ダイプレート11に支持されている。
移動側ハーフナット35によるタイバー15と移動ダイプレート13との係合は、以下のようになされる。
タイバー15の移動ダイプレート13側の端部には、移動側被係合部15bが形成されている。移動側被係合部15bは、例えば、固定側被係合部15aと同様に、タイバー15の外周面に、タイバー15の周方向に延びる複数の溝が、タイバー15の延びる方向に一定のピッチで形成されることにより構成されている。
一方、移動側ハーフナット35は、移動側被係合部15bの溝に係合可能な突条部をタイバー15の延びる方向に移動側被係合部15bの溝と同一ピッチで有している。また、移動側ハーフナット35は、移動ダイプレート13に設けられている。換言すれば、移動側ハーフナット35は、移動ダイプレート13に対してタイバー15の延びる方向において移動不可能に設けられている。
移動側ハーフナット35が閉じられることにより、移動側ハーフナット35がタイバー15の移動側被係合部15bに噛合して、タイバー15と移動ダイプレート13とはタイバー15の延びる方向において互いに係合し、移動側ハーフナット35が開かれることにより、移動側ハーフナット35とタイバー15の移動側被係合部15bとの噛合が解除され、タイバー15と移動ダイプレート13とのタイバー15の延びる方向における係合が解除される。
移動側ハーフナット35の開閉は、例えば、移動ダイプレート13に設けられたハーフナット開閉シリンダ39により行われる。ハーフナット開閉シリンダ39は、移動ダイプレート13に対して固定されている。
なお、移動ダイプレート13には、タイバー15の端部に当接する当接部41が設けられている。当接部41は、移動ダイプレート13に固定されており、タイバー15の端部を当接部41に突き当てたときに、移動側ハーフナット35と移動側被係合部15bとが噛合位置に位置するように設けられている。すなわち、移動側ハーフナット35の複数の突条部と移動側被係合部15bの複数の溝との間に、1ピッチ未満のずれが生じている状態で移動側ハーフナット35が閉じられることが防止される。当接部41は、複数のタイバー15に対応してタイバー15と同数設けられている。複数の当接部41は、互いに一体的に形成されていてもよいし、それぞれ個別に形成されていてもよい。また、当接部41は、移動側ハーフナット35の支持体及び/又はハーフナット開閉シリンダ39のシリンダ部と一体的に構成されていてもよいし、一体的に構成されていなくてもよい。
型締装置3は、複数のタイバー15のうち、上部タイバー15Uを固定ダイプレート11側へ引き抜いて金型交換をするように構成されている。従って、上部タイバー15Uは、型接触時の位置(図2の位置)から更に固定ダイプレート11の背後側へ駆動される必要がある。一方、型締装置3では、後述するように、上部タイバー15Uの引き抜きを上部型開閉シリンダ17Uによって行う。
従って、上部型開閉シリンダ17Uのストロークは、型開閉ストロークや下部型開閉シリンダ17Dのストロークに対して、概ね、上部タイバー15Uの型接触時の位置(図2の位置)から引き抜き完了時の位置(図4の位置)までの距離だけ大きく設定されている。なお、タイバー15の引き抜き完了時の位置は、型接触時の位置よりも固定ダイプレート11側の適宜な位置に設定されてよいが、例えば、上部タイバー15Uの移動ダイプレート13側の端部が固定ダイプレート11の金型取付面に到達する位置である。
射出装置5は、特に図示しないが、固定ダイプレート11を貫通し、固定金型101を介してキャビティCaに連通する射出スリーブ、当該射出スリーブ内を摺動可能な射出プランジャ、当該射出プランジャを駆動する射出シリンダ43(図4のみにおいて一部のみ示す)等を含んで構成されている。図4にも示すように、射出装置5は、固定ダイプレート11の背後側に設けられている。
制御装置7は、例えば、特に図示しないが、CPU、ROM、RAM、外部記憶装置等を有するコンピュータを含んで構成されている。制御装置7は、型締装置3、射出装置5及び不図示の押出装置等の動作を制御する。例えば、制御装置7は、予め設定された情報や不図示の位置センサや圧力センサ等の信号に基づいて、型開閉シリンダ17、型締シリンダ19、ハーフナット開閉シリンダ37及び39、並びに、射出装置5の射出シリンダ43等に圧油を供給する不図示の油圧回路のポンプや電磁バルブに制御信号を出力する。なお、制御装置7は、型締装置3の制御装置として捉えることもできる。
以上の構成を有するダイカストマシン1の動作を説明する。
まず、ダイカストマシン1の成形サイクルにおける動作を説明する。
成形サイクル開始時においては、図1に示すように、移動ダイプレートは、適宜に設定された型開き位置に位置しており、固定金型101と移動金型103とは離間している。型開閉シリンダ17のピストン23(ロッド25)は、適宜に設定された後退位置に位置している。型締シリンダ19のピストン31は、この時点ではストローク内の適宜な位置に位置していてよいが、例えば、移動ダイプレート13寄りに位置している。固定側ハーフナット33は開かれており、タイバー15とピストン31とは互いに係合されていない。移動側ハーフナット35は閉じられており、タイバー15と移動ダイプレート13とは互いに係合されている。
なお、移動ダイプレート13の型開き位置は、後述する、成形品の押し出し、搬出等の工程が実行可能な位置に設定されている。また、移動ダイプレート13の型開き位置及び当該型開き位置に対応するピストン23の後退位置は、移動ダイプレート13を支持するスライダの後退限やピストン23の後退限に基づいて決定されたものであってもよいし、当該後退限よりも前進側の位置にて製造者や使用者によって適宜に設定された位置であってもよい。
図1の型開き状態から、制御装置7は、型開閉シリンダ17のピストン23を前進(紙面右側への移動)させるように、不図示の油圧回路を介して型開閉シリンダ17を制御する。これにより、タイバー15は固定ダイプレート11側へ引き込まれ、タイバー15に係合された移動ダイプレート13は型閉じ方向へ移動する。すなわち、型閉じが行われる。そして、図2に示すように、固定金型101と移動金型103とは型接触する。
型接触すると、制御装置7は、固定側ハーフナット33を閉じ、固定側ハーフナット33とタイバー15の固定側被係合部15aとを噛合させ、タイバー15と型締シリンダ19のピストン23とを係合させる(図3参照)。
なお、固定側ハーフナット33と固定側被係合部15aとを適切に噛合させるためには、固定側ハーフナット33が固定側被係合部15aと噛合可能な位置に位置するように、ピストン31の位置が調整されている必要がある。この調整は、例えば、成形サイクル前に、予め型厚調整を行って、固定側ハーフナット33と固定側被係合部15aとが噛合可能なピストン31の位置を検出、記録しておき、その記録している位置にピストン31を位置させることによって行われてもよいし、各成形サイクル毎に、タイバー15の位置を直接的又は間接的に検出し、その検出結果に基づいて固定側ハーフナット33と固定側被係合部15aとが噛合可能なピストン31の位置を算出し、その算出した位置にピストン31を位置させることによって行われてもよい。
固定側ハーフナット33により、タイバー15と型締シリンダ19のピストン23とが係合されると、制御装置7は、型締シリンダ19のピストン31を固定ダイプレート11の背後側へ移動させるように、不図示の油圧回路を介して、型締シリンダ19を制御する。これにより、図3に示すように、タイバー15は固定側被係合部15aが固定ダイプレート11の背後側へ引っ張られて伸長し、その伸長量に応じた型締力を生じる。
型締力が所定値に達して型締が完了すると、制御装置7は、キャビティCaに溶湯を供給するように射出装置5を制御する。すなわち、キャビティCaに連通する不図示の射出スリーブにラドル等により溶湯を供給し、射出シリンダ43により不図示の射出プランジャを射出スリーブ内で前進させる。これにより、溶湯がキャビティCa内に射出、充填される。そして、キャビティCa内に充填された溶湯が凝固することにより、成形品が形成される。なお、型締シリンダ19は、溶湯の射出、充填中も所定の型締力を維持するように制御される。
溶湯が凝固して成形品が形成されると、制御装置7は、タイバー15に加えていた張力を解除して型締力を無くすように、型締シリンダ19のピストン31を移動ダイプレート13側へ移動させる。なお、このときの移動後の位置は、固定側ハーフナット33とタイバー15の固定側被係合部15aとを噛合させたときの位置でもよいし、その位置よりも移動ダイプレート13側へ移動した位置であってもよい。
タイバー15に加えていた張力の解除後、制御装置7は、固定側ハーフナット33を開き、タイバー15とピストン31との係合を解除する。そして、制御装置7は、型開閉シリンダ17のピストン23を後退させる。これにより、タイバー15は、固定ダイプレート11から、移動ダイプレート13の方向へ押し出され、移動側ハーフナット35によりタイバー15に係合されている移動ダイプレート13は型開き方向へ移動する。すなわち、型開きが行われる。そして、図1に示す、型開き状態となる。
なお、型開きの際には、不図示の押出装置により、成形品は固定金型101又は移動金型103から押し出され、型締装置3から搬出される。また、型開き後は、固定金型101及び移動金型103の洗浄や離型剤の塗布等の次のサイクルの準備が行われる。そして、上述した型閉じから成形サイクルが再度開始される。
次に、ダイカストマシン1の金型交換時の動作について説明する。
金型交換の開始時においては、ダイカストマシン1は、成形サイクルが終了した状態、すなわち、図1の型開き状態にあるものとする。そして、制御装置7は、上記の成形サイクルにおける型閉じ工程と同様に、移動側ハーフナット35を閉じた状態で型開閉シリンダ17のロッド25を延出させることにより、タイバー15とともに移動ダイプレート13を型閉じ方向へ移動させ、図2に示すように、型接触させる。
型接触後は、作業者等により、固定金型101と移動金型103とを互いに組み合わせた状態で搬送する準備がなされる。例えば、固定金型101と移動金型103とを共にクレーンに取り付けるとともに、固定金型101と固定ダイプレート11との固定及び移動金型103と移動ダイプレート13との固定が解除される。なお、この時点では、固定金型101は、固定ダイプレート11に取り付けられたままでもよい。
作業者等により、固定金型101及び移動金型103のクレーンへの取付等の作業が終了したことを示す信号が制御装置7へ入力されると、制御装置7は、上部タイバー15Uに対応して設けられている移動側ハーフナット35を開き、上部タイバー15Uと移動ダイプレート13との係合を解除する。そして、制御装置7は、上部型開閉シリンダ17Uのロッド25を前進(紙面右側への移動)させるように、上部型開閉シリンダ17Uを制御する。これにより、上部タイバー15Uは、図4に示すように、型接触時の位置よりも更に固定ダイプレート11の背後側へ移動する。すなわち、上部タイバー15Uの引き抜きが行われる。
また、制御装置7は、上述のように上部タイバー15Uに対応して設けられている移動側ハーフナット35を開いた後、下部型開閉シリンダ17Dのロッド25を後退(紙面左側への移動)させるように、下部型開閉シリンダ17Dを制御する。ここで、下部タイバー15Dと移動ダイプレート13とは移動側ハーフナット35により係合されたままである。従って、図4に示すように、移動ダイプレート13は、移動金型103を残して、下部タイバー15Dとともに型開き方向へ移動し、適宜に設定された型開き位置へ到達する。なお、上部タイバー15Uの型閉じ方向への移動と、下部タイバー15Dの型開き方向への移動とは、同時に行われてもよいし、いずれかが先に行われてもよい。また、この型開き位置は、成形サイクルにおける型開き位置と同一であってもよいし、異なっていてもよい。
その後、固定金型101及び移動金型103は、互いに組み合わされたまま、クレーンなどにより上方や側方へ搬出される。そして、新たな固定金型101及び移動金型103が、互いに組み合わされたまま、クレーンなどにより固定ダイプレート11と移動ダイプレート13との間に搬入される。
新たな固定金型101及び移動金型103の搬入後、制御装置7は、下部型開閉シリンダ17Dを前進させ、型閉じを行う。そして、作業者等により、固定金型101の固定ダイプレート11への固定及び移動金型103の移動ダイプレート13への固定がなされる。
以上の実施形態によれば、型締装置3は、固定ダイプレート11と、固定ダイプレート11に対して型開閉方向に移動可能な移動ダイプレート13と、移動ダイプレート13及び固定ダイプレート11に掛架された状態で伸長量に応じた型締力を発生可能なタイバー15と、タイバー15を固定ダイプレート11に対して型開閉方向へ移動可能な型開閉シリンダ17と、移動ダイプレート13に係合されたタイバー15を型開閉シリンダ17により型開閉方向へ移動させることにより、移動ダイプレート13を型開閉方向に移動させて型開閉を行うように型開閉シリンダ17を制御する制御装置7とを有していることから、従来は成形サイクルにおいて定位置にあるものとして捉えられていたタイバー15の移動により型開閉を行うことができる。すなわち、従来とは全く異なる型開閉技術が提供されることになり、型開閉に係る技術の豊富化がなされる。
このタイバー15を移動させることによる型開閉技術では、例えば、型開閉用の駆動部や型締用の駆動部を固定ダイプレート11に設けることにより、移動ダイプレート13の軽量化を図ることができるというメリットを有する。なお、本実施形態では、型開閉用の駆動部として、固定ダイプレート11に対して固定されたシリンダ部21と、シリンダ部21内を摺動するピストン23と、ピストン23に固定され、タイバー15と連結されるロッド25とを有する油圧式のシリンダ装置(型開閉シリンダ17)を例示している。
型締装置3は、タイバー15と移動ダイプレート13とを係合又は当該係合を解除可能な移動側ハーフナット35を更に有し、型開閉シリンダ17は、型接触する位置よりも更にタイバー15を型閉じ方向へ駆動可能であり、制御装置7は、移動側ハーフナット35による移動ダイプレート13とタイバー15との係合を解除した状態で型開閉シリンダ17によりタイバー15を型閉じ方向へ移動させて、タイバー抜きを行うように移動側ハーフナット35及び型開閉シリンダ17を制御することから、移動ダイプレート13側の背後側(固定ダイプレート11とは反対側)にタイバー15の引抜用のスペースが必要なく、ダイカストマシン1全体として、省スペース化が図られる。すなわち、本実施形態では、固定ダイプレート11の背後側には、射出装置5が設けられているから、タイバー15を固定ダイプレート11の背後側に引き抜くこととしても、タイバー15の引き抜きに専用のスペースを設ける必要がない。
本実施形態では、複数の型開閉シリンダ17は、タイバー抜きが行われる上部タイバー15Uに対応して設けられた上部型開閉シリンダ17Uと、タイバー抜きが行われない下部タイバー15Dに対応して設けられた下部型開閉シリンダ17Dとを含み、移動ダイプレート13には、上部タイバー15Uと移動ダイプレート13とを係合又は当該係合を解除可能な移動側ハーフナット35が設けられ、上部型開閉シリンダ17Uは、型接触する位置よりも更にタイバー15を型閉じ方向へ駆動可能であり、制御装置7は、型接触後、移動側ハーフナット35による係合を解除し、上部型開閉シリンダ17Uにより上部タイバー15Uを型閉じ方向へ移動させ、下部型開閉シリンダ17Dにより下部タイバー15Dを型開き方向へ移動させて移動ダイプレート13を型開き方向へ移動させるように、移動側ハーフナット35及び複数の型開閉シリンダ17を制御することから、上部タイバー15Uは、固定ダイプレート11の背後側に、下部タイバー15Dは、固定ダイプレート11の移動ダイプレート13側に延出することになる。従って、複数のタイバー15の荷重は、固定ダイプレート11に対してバランスされやすくなり、固定ダイプレート11は転倒し難くなる。
なお、以上の実施形態において、型開閉シリンダ17は、本発明の型開閉用駆動部の一例であり、上部型開閉シリンダ17Uは、本発明の引抜側型開閉シリンダの一例であり、下部型開閉シリンダ17Dは、本発明の非引抜側型開閉シリンダの一例であり、型締シリンダ19は本発明の型締用駆動部の一例であり、型締シリンダ19のピストン31は本発明の可動部の一例であり、固定側ハーフナット33は本発明の固定側係合手段の一例であり、移動側ハーフナット35は本発明の移動側係合手段の一例である。
本発明は、以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
成形機は、ダイカストマシンに限定されない。例えば、成形機は、他の金属成形機であってもよいし、プラスチック射出成形機であってもよいし、木粉に熱可塑性樹脂等を混合させた材料を成形する成形機であってもよい。
型締装置は、複合式のものに限定されない。例えば、型開閉用駆動部と型締用駆動部とは兼用されていてもよい。また、型開閉用駆動部及び型締用駆動部は、油圧シリンダ(油圧機器)に限定されない。例えば、空圧シリンダ(空圧機器)、若しくは、電動機であってもよいし、油圧機器、空圧機器、電動機を適宜に組み合わせたものであってもよい。
タイバーは、4本に限定されない。例えば、1本でもよいし、3本、5本以上であってもよい。また、タイバーと移動ダイプレートとは、移動側係合手段(実施形態では移動側ハーフナット35)により係合又は当該係合を解除可能でなくてもよい。例えば、タイバーと移動ダイプレートとは、ボルト等により互いに固定されることにより係合されていてもよい。固定側係合手段や移動側係合手段により係合されるタイバーの被係合部は、タイバーの端部に設けられていなくてもよい。例えば、固定側係合手段は、タイバーの、移動ダイプレートと係合する部分よりも固定ダイプレート側の部分に係合可能であれば、タイバーの中途に係合してもよい。
型開じは、型接触まで行われるものに限定されない。本願では、型接触がなされる手前まで移動ダイプレートを型閉じ方向へ移動する動作も型閉じに含むものとする。例えば、実施形態において、制御装置7は、型接触直前まで型開閉シリンダ17により型閉じを行い、固定側ハーフナット33を閉じ、その後、型締シリンダ19により、型接触及び型締を行ってもよい。
同様に、型開きは、金型が接触した状態から行われるものに限定されない。本願では、金型が離間している状態から更に移動ダイプレートが型開き方向へ移動する動作も型開きに含むものとする。例えば、実施形態において、制御装置7は、金型が離間するまで型締シリンダ19のピストン31を移動ダイプレート13側に移動させた後、固定側ハーフナット33を開き、その後、型開閉シリンダ17により、型開きを行ってもよい。
複数のタイバーのうちタイバー抜きが行われるタイバーは、上部のタイバーに限定されない。例えば、下部のタイバーであってもよいし、全てのタイバーの引き抜きが可能であってもよい。また、複数のタイバーに対応して設けられる型開閉用駆動部は、タイバーのストロークが互いに異なるものが混在している必要は無く、全ての型開閉用駆動部が同一のストロークであってもよい。
射出装置は、固定ダイプレートの背後に設けられているものに限定されない。例えば、金型の下方から成形材料(実施形態では溶湯)を供給するものであってもよい。ただし、実施形態のように、固定ダイプレートの背後から成形材料を供給するものであれば、上述のように、タイバーを固定ダイプレートの背後に引き寄せても、タイバーの配置スペースを新たに設ける必要がない。
本発明の実施形態のダイカストマシンの構成を型開き状態において示す一部に断面図を含む正面図。 図1のダイカストマシンの構成を型閉じ状態において示す一部に断面図を含む正面図。 図1のダイカストマシンの構成を型締め状態において示す一部に断面図を含む正面図。 図1のダイカストマシンの構成をタイバー抜き状態において示す一部に断面図を含む正面図。
符号の説明
1…ダイカストマシン(成形機)、7…制御装置、11…固定ダイプレート、13…移動ダイプレート、15…タイバー、17…型開閉シリンダ(型開閉用駆動部)。

Claims (4)

  1. 固定ダイプレートと、
    前記固定ダイプレートに対して型開閉方向に移動可能な移動ダイプレートと、
    前記固定ダイプレート及び前記移動ダイプレートに掛架された状態で伸長量に応じた型締力を発生可能なタイバーと、
    前記固定ダイプレートに対して固定されたシリンダ部と、前記シリンダ部内を摺動するピストンと、前記ピストンに固定され、前記タイバーと連結されるロッドと、を有するシリンダ装置により構成され、前記タイバーを前記固定ダイプレートに対して型開閉方向へ移動可能な型開閉用駆動部と、
    前記固定ダイプレートに対して型開閉方向へ移動可能な可動部を有する型締用駆動部と、
    前記タイバーの、前記移動ダイプレートと係合する部分よりも前記固定ダイプレート側の部分と前記可動部とを係合又は当該係合を解除可能な固定側係合手段と、
    前記固定側係合手段による前記タイバーと前記可動部との係合が解除された状態で、前記移動ダイプレートに係合された前記タイバーを前記型開閉用駆動部により型閉じ方向へ移動させることにより、前記移動ダイプレートを型閉じ方向へ移動させて型閉じを行い、その後、前記移動ダイプレートに係合された前記タイバーと前記可動部とを前記固定側係合手段により係合した状態で、前記可動部を型閉じ方向へ移動させることにより前記タイバーを伸長させて型締力を発生し、また、前記固定側係合手段による前記タイバーと前記可動部との係合が解除された状態で、前記移動ダイプレートに係合された前記タイバーを前記型開閉用駆動部により型開き方向へ移動させることにより、前記移動ダイプレートを型開き方向へ移動させて型開きを行うように、前記固定側係合手段、前記型開閉用駆動部及び前記型締用駆動部を制御する制御装置と、
    を有する型締装置。
  2. 前記タイバーは、複数設けられ、
    前記型開閉用駆動部は、前記複数のタイバーに対応して前記複数のタイバーと同数設けられている
    請求項に記載の型締装置。
  3. 前記タイバーと前記移動ダイプレートとを係合又は当該係合を解除可能な移動側係合手段を更に有し、
    前記型開閉用駆動部は、型接触する位置よりも更に前記タイバーを前記型閉じ方向へ駆動可能であり、
    前記制御装置は、前記移動側係合手段による前記移動ダイプレートと前記タイバーとの係合を解除した状態で前記型開閉用駆動部により前記タイバーを前記型閉じ方向へ移動させて、タイバー抜きを行うように前記移動側係合手段及び前記型開閉用駆動部を制御する
    請求項に記載の型締装置。
  4. 前記タイバーは、複数設けられ、
    前記型開閉用駆動部は、複数設けられ、当該複数の型開閉用駆動部は、前記複数のタイバーのうちタイバー抜きが行われるタイバーに対応して設けられた引抜側型開閉用駆動部と、前記複数のタイバーのうちタイバー抜きが行われないタイバーに対応して設けられた非引抜側型開閉用駆動部とを含み、
    前記移動ダイプレートには、前記複数のタイバーのうち前記タイバー抜きが行われるタイバーと前記移動ダイプレートとを係合又は当該係合を解除可能な移動側係合手段が設けられ、
    前記引抜側型開閉用駆動部は、型接触する位置よりも更に前記タイバーを前記型閉じ方向へ駆動可能であり、
    前記制御装置は、型接触後、前記移動側係合手段による係合を解除し、前記引抜側型開閉用駆動部により前記タイバー抜きが行われるタイバーを前記型閉じ方向へ移動させ、前記移動ダイプレートに係合された前記タイバー抜きが行われないタイバーを前記非引抜側型開閉用駆動部により型開き方向へ移動させて前記移動ダイプレートを型開き方向へ移動させるように、前記移動側係合手段及び前記複数の型開閉用駆動部を制御する
    請求項に記載の型締装置。
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