JP5735295B2 - 竪型射出成形機及びその制御方法 - Google Patents
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Description
図1及び図2は、本発明の一実施形態に係る射出成形機1を視点を変えて示した斜視図、図3は射出成形機1の分解斜視図である。射出成形機1は射出装置2と型締装置3とを備える。型締装置3は金型4及び5に型締力を付与して型締めを行い、射出装置2は金型4及び5に射出材料(本実施形態の場合、溶融樹脂である。)を射出し、樹脂成形品を成形する。金型4は、その上面が溶融樹脂の注入口4bを有する平坦な注入面4aを構成している。金型5の下には、受け板6が配設されている。受け板6はリターンスプリング8を介してエジェクタプレート7に連結されている。これらは樹脂成形品の排出に関わる構成であるが、その詳細は割愛する。
射出装置2は、射出シリンダ10と、射出用の駆動ユニット20と、材料供給ユニット30と、を備える。
射出シリンダ10は、溶融樹脂を射出するノズル部11をその先端部に備える。ノズル部11には加熱筒部12の先端が接続されている。加熱筒部12はその中心線上に加熱筒部12を貫通する樹脂通路を有して円筒状に形成され、この樹脂通路の上部にはプランジャ14が進退自在に挿入されている。加熱筒部12内には材料供給ユニット30から樹脂材料が供給される。樹脂材料は例えばペレット状をなしている。
駆動ユニット20は、ユニットベース21を備える。ユニットベース21は、後述する上側の型締部40に立設された一対の支柱21aに支持されている。ユニットベース21には、減速機23bが取り付けられ、減速機23bにはモータ23aが取り付けられている。モータ23aは本実施形態の場合、ステッピングモータである。モータ23aの出力は減速機23bで減速され、減速機23bの出力軸に取り付けられたプーリ23cを回転させる。
材料供給ユニット30は、供給筒31と、ホッパ32と、モータ33とを備える。供給筒31は、その中心線上に樹脂材料の供給通路を有する円筒体であり、その先端の供給口31aが上記の通り加熱筒部12の側部に接続されて連結される。ホッパ32は、樹脂材料を貯留する容器であり、本実施形態ではボトル状をなしている。ホッパ32内の樹脂材料は自重により供給筒31内の供給通路内に落下する。モータ33は、供給筒31内の供給通路に設けたスクリュ(不図示)を回転駆動するモータであり、スクリュの回転により樹脂材料を加熱筒部12に送出する。本実施形態の場合、モータ33はステッピングモータである。なお、樹脂材料の送出機構はスクリュを用いたものに限られず、例えば、プランジャを進退させる送出機構等、他の送出機構でもよい。
型締装置3は、金型4及び5を挟む型締部40及び型締部50と、金型4を支持する金型支持部60と、型締部50を型締方向(型締部40に対して近接・離間する方向)に移動する駆動ユニット70と、型締部50をロックする位置ロック機構80と、型締部40を型締方向(型締部50に対して近接・離間する方向)に移動する複数の駆動ユニット90と、を備える。
図1乃至図3、図8及び図9を参照して型締部40について説明する。図8(A)は型締部40の平面図、図8(B)は型締部40の正面図、図9(A)は射出シリンダ10を装着した型締部40の正面図、図9(B)は射出シリンダ10を装着した型締部40の底面図である。
図1乃至図3を参照して、駆動ユニット70は、駆動源として、ベース9に支持されたモータ71を備える。モータ71は本実施形態の場合、ステッピングモータである。モータ71には、ベース9に支持された減速機73が接続されており、モータ71の出力を減速する。減速機73の出力軸にはプーリ74が取り付けられている。プーリ75は、プーリ74の上方で、ベース9上に立設された不図示の支柱により回転自在に支持されている。プーリ74とプーリ75とには無端ベルト76が巻きまわされており、モータ71を回転駆動することで無端ベルト76が走行する。
図1乃至図3及び図4乃至図6を参照して位置ロック機構80の構成について説明する。図4乃至図6は位置ロック機構80の説明図である。型締部50は、上記の通り、駆動ユニット70によって型締開始位置へ移動されるが、駆動ユニット70は型締め時に型締部50からの型締力を受けない構成になっている。位置ロック機構80は、型締時において、型締部50が型締力に抗して移動しないように型締部50を支持する機構である。
図1乃至図3及び図7を参照して型締部40を移動する駆動ユニット90の構成について説明する。図7は駆動ユニット90の説明図であり、取付部42を一部破断してその内部機構を示した図である。各駆動ユニット90は、ベース9に型締方向に立設され、その先端(上端)にネジ91aが形成されたボールネジ軸であるタイバ91を備える。取付部42には、駆動ユニット90の駆動源であるモータ92が搭載されている。モータ92は本実施形態の場合、ステッピングモータである。
次に、図12を参照して制御系の構成について説明する。制御部100は、CPU101、記憶部102及びI/F(インタフェース)103を備える。CPU101は、センサの検出結果を取得し、記憶部102に記憶されたプログラムにしたがって、モータやヒータ等の制御を行う。ここで、図12のセンサは例えば、センサ93のほか、上述した各センサが含まれる。モータにはモータ92のほか、上述した各モータが含まれる。ヒータにはバンドヒータ13が含まれる。
図13乃至図18を参照して射出成形機1の動作例について説明する。図13乃至図18は射出成形機1の動作説明図である。ここでは、1回の成形動作について説明する。
本実施形態の場合、金型5は型締部50上に搭載されている。金型5を交換する際、型締部50に金型5の自重が作用して型締部50が意図せず下方へ移動してしまう場合がある。そこで、本実施形態では、金型交換の際には、型締部50を型締開始位置に移動し、かつ、位置ロック機構80で型締部50を支持して下方へ移動することを防止する。
上記実施形態では、モータ92等の各モータをステッピングモータとしたが他の電動モータでもよい。また、型締装置3はモータ以外の駆動源を有する構成であってもよい。
Claims (4)
- 金型に射出材料を射出する射出シリンダと、
前記金型に型締力を付与する第1の型締部及び第2の型締部と、
前記第1の型締部を退避位置と型締位置との間で移動させ、前記型締位置で型締力を発生する第1駆動手段と、
前記第2の型締部を型開き位置と型締開始位置との間で移動させる第2駆動手段と、
前記第1の型締部から前記第2の型締部に付与される型締力を受けるベースと、
前記第2の型締部と前記ベースとの間に配置されて、前記第2の型締部が前記第2駆動手段によって前記ベース側の前記型開き位置から前記第1の型締部側の前記型締開始位置に向けて移動した後に、前記第2の型締部が前記型締開始位置で受ける型締力に抗して移動しないように前記ベース上で前記第2の型締部を支持するロック手段と、
前記第1駆動手段及び前記第2駆動手段並びに前記ロック手段を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
予め定めた金型交換条件が成立した場合に、前記第1の型締部を前記退避位置に位置させ、前記第2の型締部を前記型締開始位置に位置させ、前記ロック手段が前記第2の型締部を前記型締開始位置に支持した状態とすることを特徴とする竪型射出成形機。 - 前記第1駆動手段は、前記第1の型締部を前記退避位置と前記退避位置よりも下方の前記型締位置との間で上下に移動させ、
前記第2駆動手段は、前記第2の型締部を前記型開き位置と前記型開き位置よりも上方の前記型締開始位置との間で上下に移動させ、
前記金型は前記第2の型締部上に搭載された金型を含むことを特徴とする請求項1に記載の竪型射出成形機。 - ランナ部分を保持するランナ保持部を有するランナロック部材と、
前記ランナ保持部が前記金型に装着された装着位置と、非装着位置との間で前記ランナロック部材を移動する第3駆動手段と、を備え、
前記制御手段は、前記金型交換条件が成立した場合に、前記第3駆動手段を制御して前記ランナロック部材を前記非装着位置に移動することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の竪型射出成形機。 - 金型に射出材料を射出する射出シリンダと、
前記金型に型締力を付与する第1の型締部及び第2の型締部と、
前記第1の型締部を退避位置と型締位置との間で移動させ、前記型締位置で型締力を発生する第1駆動手段と、
前記第2の型締部を型開き位置と型締開始位置との間で移動させる第2駆動手段と、
前記第1の型締部から前記第2の型締部に付与される型締力を受けるベースと、
前記第2の型締部と前記ベースとの間に配置されて、前記第2の型締部が前記第2駆動手段によって前記ベース側の前記型開き位置から前記第1の型締部側の前記型締開始位置に向けて移動した後に、前記第2の型締部が前記型締開始位置で受ける型締力に抗して移動しないように前記ベース上で前記第2の型締部を支持するロック手段と、
を備えた竪型射出成形機の制御方法であって、
予め定めた金型交換条件が成立した場合に、前記第1の型締部を前記退避位置に位置させ、前記第2の型締部を前記型締開始位置に位置させ、前記ロック手段が前記第2の型締部を前記型締開始位置に支持した状態とする制御工程を備えたことを特徴とする竪型射出成形機の制御方法。
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