JP3588160B2 - 複素環式置換基を有する青色増感色素 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、良好な写真スピード感度及び改良された色再現を与えるために芳香族複素環式置換基を有する青色増感色素によって増感されたハロゲン化銀乳剤を含むハロゲン化銀写真要素に関する。
【0002】
【従来の技術】
ハロゲン化銀写真は通常、写真処理の間に現像されて可視像を形成する潜像を形成するためにハロゲン化銀写真要素に光を照射することを伴う。ハロゲン化銀は本来、スペクトルの青色域の光に対してのみ感光性である。ハロゲン化銀を青色域以外に対して増感するためには、ハロゲン化銀乳剤中に増感色素が使用される。増感色素は発色化合物(通常はシアン色素化合物)である。それらの通常の作用はハロゲン化銀に吸着すること、ならびに光(通常は青色光以外の光)を吸収し、そしてそのエネルギーを電子を介してハロゲン化銀粒子に移すことによって、ハロゲン化銀を青色固有感度以外の波長の輻射線に対して感光性にすることである。しかしながら、増感色素はまた、スペクトルの青色域におけるハロゲン化銀の感度を増大するのにも使用できる。
【0003】
現在のカラー写真用印画紙はほとんど、臭化銀乳剤に比較して迅速な処理速度を得るために塩化物含量の高いハロゲン化銀乳剤を使用する。これらのハロゲン化銀乳剤の組成は通常、AgClBrであり、臭化物の割合は極めて低く、代表的には約0.5〜5%、通常は約1%である。わずかな臭化物の存在は、塩化銀乳剤の光効率(photoefficiency)を増大させ、依然として迅速な処理でもって増感色素の乳剤表面への吸着を増大させる。しかしながら、存在する臭化物の量が少量でも、いくつかの増感色素はこれらの乳剤によく吸着せず、不良な分光増感を生ずる。
【0004】
カラー写真用印画紙は通常、青色、緑色及び赤色光に対して増感された少なくとも3種の乳剤からなる。各層に適切な増感色素を使用することによって適切な増感を達成できる。ほとんどの普通のカラー写真用印画紙は約480nmに最大感度を有する増感色素を含む青色層を有する。
【0005】
カラー写真用印画紙は、写真カラーネガから印画を生成するためのものである。カラーペーパーまたはあらゆるカラー写真要素(ネガを含む)の重量な品質特性は色再現である。色再現とは、色、またはより明確には、元の場面の色相を正確に表現できることである。480nm未満に最大感度を且つ480nmに低い感度を有する色素によって青色増感された乳剤を写真要素中に使用するとより優れた色再現が得られることが知られている。このことと、特定の赤色及び緑色増感の重要性が少し前に米国特許第3,672,898号に記載された。その後の特許文献、たとえば、米国特許第5,180,657号及び米国法定発明登録(SIR)H1243は、480nm未満の種々の範囲に存在する最大青色増感に関する色再現の利点を記載している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、本発明者らは、比較的短波長の青色増感色素の使用はスピード感度を減少させ得ることに気づいた。カラーペーパーに関しては、この理由の1つは、多くのカラーペーパープリンター中の露光装置のエネルギー出力が青色域において波長が小さくなるにつれて減少することである。また、青感性色素は、緑感性または赤感性色素よりも低い振動子強度を有し、その結果、光吸収が比較的低くなる。従って、スピード感度が比較的高い青色増感色素を提供することは、カラーネガ及びカラーリバーサル要素中のハロゲン化銀乳剤の場合でさえ、この固有の欠陥の克服に役立つ。
【0007】
米国特許第3,084,045号、第3,044,875号、第2,304,112号及び第2,278,461号はチエニル置換基を有する色素を開示している。しかしながら、これらの参考文献はいずれも、チエニル基がベンゼン環に直接結合した青色増感モノメチンシアン色素を開示していない。米国特許第4,035,190号は、直接ポジ乳剤のための複素環式置換基を有するメロシアニン色素を記載している。フランス国特許第1.480,882号はフリル**を有するシアニン色素を開示している。
【0008】
従って、優れた色再現を得るために約485nm未満(特に480nm未満)に最大青色感度を有する色素で増感された青色増感乳剤を含むが、依然として優れたスピード感度を与える写真要素を提供することが望ましいであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、485nm未満(またはより好ましくは480nm未満)に最大青色感度を有する式(I)
【0010】
【化3】
Figure 0003588160
【0011】
[式中、X及びX’は各々独立して、チアゾール、ベンゾチアゾール、ナフトチアゾール、オキサゾール、ベンゾオキサゾール、ナフトオキサゾール、セレナゾール、ベンゾセレナゾール、ナフトセレナゾール、イミダゾール、ベンゾイミダゾール、またはナフト−イミダゾールを完成するのに必要な原子を表し、Xはさらに置換されていてよく、X’は置換されても非置換であってもよく;
1Xに直接結合するピロールまたはフラン含有基を表し;
1 及びR2 は各々独立して、炭素数1〜10の置換または非置換の炭化水素を表し;そして
Aは分子の電荷を釣り合わせるのに必要な対イオンを表す]
の色素によって青色光に対して分光増感されたハロゲン化銀乳剤を含む写真要素を提供する。
【0012】
別の実施態様のおいて、Z1 は、式中のベンゾ環に直接結合する置換または非置換のピロールまたはフランを表す。本発明は、依然として優れたスピードを与えると同時に優れた色再現を可能にする色素で増感された青感性乳剤を含む写真要素を提供する。
【0013】
【作用】
式(I)の色素は、475nm未満でさえあることができる最大青色感度を乳剤に与えるように選ぶことができる。また、X及びX’の両者は同時にはナフトチアゾールまたはナフトセレナゾール環を表さない。さらに、好ましくはX及びX’はチアゾール、ベンゾチアゾール、セレナゾールまたはベンゾセレナゾールとナフトチアゾールまたはナフトセレナゾールとの組み合わせを表さない。場合によっては、X及びX’は、ベンゾセレナゾール、ナフトセレナゾール、ベンゾチアゾール、またはナフトチアゾールを表さないように選ぶことができる。さらに場合によっては、それらは、いずれもナフトセレナゾールまたはベンゾセレナゾールでないように選ぶことができる。前述のように、X及びX’はさらに置換されることができる。Z以外の色素上の(特にX及びX’上の)いずれの置換基も、場合によっては、非芳香族置換基に限定することができる(すなわち、それら場合によっては、フェニル、ピロール、チオフェン、ピリジン及びフランのような置換基を除外することができる)。
【0014】
1 は、式中のXのベンゾまたはナフト環に直接結合することができる(Z1 の例としては、次のものが挙げられる(場合によっては置換されていてもよい)
【0015】
【化4】
Figure 0003588160
【0016】
[式中、遊離結合はXのベンゾまたはナフト環への結合であり;
は水素、置換もしくは非置換のアルキル(たとえば、メチル、エチルもしくは2−ヒドロキシエチル)、置換もしくは非置換のアルケニル、または置換もしくは非置換のアリール(たとえば、フェニルもしくは4−ヒドロキシフェニル)である] 。前述のように、別の実施態様においては、Zは場合によっては、Zが直接Xのベンゾまたはナフト環に結合している場合には特に、任意の芳香族複素環式置換基であることができる。
【0017】
式(I)の色素は、特に少なくとも1個の酸または酸塩置換基を有することができる。酸または酸塩置換基の例としては、スルホまたはカルボキシ基(特に、スルホアルキル)または−CH−CO−NH−SO−CHが挙げられる。RまたはRの少なくとも1つまたはそれらの両方が置換もしくは非置換の低級アルキル(「低級」とは炭素数1〜8であるものを意味する)または炭素数1〜4の置換もしくは非置換のアルキルであることができる。R及びRの両者は(両者が置換もしくは非置換の低級アルキルである場合には特に)、酸または酸塩基で置換されることができる。従って、R及びRのいずれかまたは両者が、たとえば、3−スルホブチル、3−スルホプロピルまたは2−スルホエチルなどであることができるであろう。
【0018】
Aは色素分子の電荷を釣り合わせるのに必要な対イオンを表す。このような対イオンは公知である。例としては、ナトリウム、カリウム、トリエチルアンモニウムなどが挙げられる。
式(I)の個々の色素としては、次の式(II)及び(III)を有するものが挙げられる:
【0019】
【化5】
Figure 0003588160
【0020】
[式中、X及びXは独立して、O、S、SeまたはRN−(式中、Rは置換または非置換のアルキル、アルケニル又はアリールである)を表し;
は式中のベンゾ環に直接結合する、前記の置換または非置換のピロール、フランまたはチオフェンを表し;
はH、式中のベンゾ環に直接結合する、Zが表すことができる置換基のいずれか、または置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のアルケニルもしくはアルコキシ(特に低級アルケニルもしくはアルコキシ)、ハロゲン(特にClもしくはF)、置換もしくは非置換のアリール、アリールオキシ、またはチオアルキル、または任意の他の置換基を表し、且つ式中のいずれかのベンゼン環がさらに置換されてもよいし、されなくてもよく;そして
,R及びAは式(I)に関して前に記載したものである];
【0021】
【化6】
Figure 0003588160
【0022】
[式中、X,X,Z,Z,R及びRは前述の通りであるが、RまたはRの少なくとも1つは置換または非置換のアルキルまたはアリール(好ましくは低級アルキル)であり、その少なくとも1つは酸または酸塩置換基を有する] 。
式(II)または(III)において、式(I)に関して記載したように、Zは場合によっては、Zがそれらの式中に示されたベンゾ環に直接結合している場合には特に、任意の芳香族複素環式置換基であることができる。同様に、ZはZが表すこれらの基のすべてを含むことができるので、これはZについても当てはまるであろう。
【0023】
式(II)または(III)において、X及びXは場合によってはそれらの1つがSまたはSe以外であるように、または一方がSeである場合には他方はSeまたはSではないように選ばれることができる。式(II)または(III)においては、Z以外の色素分子上の全ての置換基は場合によっては非芳香族であることができる。詳細には、式中のベンゾ環上の全ての置換基は場合によっては芳香族であることができる。
【0024】
式(II)または(III)のいずれかにおけるX及び/もしくはX’またはベンゼン環に関する置換基としてはハロゲン(たとえば、クロロ、フルオロ、ブロモ)、置換もしくは非置換のアルコキシ(たとえば、メトキシ、エトキシ)、置換もしくは非置換のアルキル(たとえば、メチル、トリフルオロメチル、ベンジル)、アミド、アルコキシカルボニル、及び他の公知の置換基、ならびに置換及び非置換のアリール(たとえば、フェニル、5−クロロフェニル)、またはアリールオキシ(たとえば、フェノキシ)置換もしくは非置換のチオアルキル(たとえば、メチルチオもしくはエチルチオ)、ヒドロキシまたは置換もしくは非置換のアルケニル(たとえば、ビニル、もしくはスチリル)及び公知の他の基が挙げられる。しかしながら、式(I)、(II)または(III)中のベンゾまたはナフト環上の置換基は他の縮合芳香環を含まない。たとえば、式(I)の色素はX及びX’中にベンゾまたはナフト基しか含むことができないし、式(II) 及び(III)の色素はナフトオキサゾール、ナフトチアゾールなどのようなナフト基を含むことができない。
【0025】
本発明の写真要素中に使用する式(I)の個々の青色増感色素の例を次の表Iに列挙するが、本発明はそれらの色素の使用に限定されるものでないことはいうまでもない。
【0026】
【表1】
Figure 0003588160
【0027】
【表2】
Figure 0003588160
【0028】
色素前記体は公知の方法によって製造できる。置換ピロールの合成の説明に関しては、G. P. Bean, Pyrroles, R. A. Jones, Ed., John Wiley & Sons, Inc., New York, 1990, Chapter 2を参照。フラン合成の説明に関しては、F. M. Dean, Advances in Heterocyclic Chemistry, A. R. Katritzky, Ed., vol. 30, Academic Press, New York, 1982, p 167を参照。
たとえば、ピロール−1イル置換塩基は、アミノ塩基と2,5−ジメトキシテトラヒドロフランとの反応によって製造できる。
【0029】
【化7】
Figure 0003588160
【0030】
アミノ置換塩基からのジアゾニウム塩の調製とそれに続く、フランの存在下における分解によって、フラン−2−イル置換塩基が形成される。
【0031】
【化8】
Figure 0003588160
【0032】
アミノ置換塩基からのジアゾニウム塩の調製とそれに続く、チオフェンの存在下における分解によってチオフェン−2−イル置換塩基が形成される。
式(I)の色素は公知の方法、例えば、 Hamer, Cyanine Dyes and RelatedCompounds, 1964(出版社John Wiley & Sons, New York, NY)及びThe Theory of the Photographic Process, T. H. James 編、第4版、Macmillan, New York, 1977 に記載されたような公知の方法に従って製造できる。
【0033】
本発明において有用な増感色素の量はハロゲン化銀1モルあたり色素0.001〜4ミリモルであることができるが、好ましくはハロゲン化銀1モルあたり色素0.01〜1.0ミリモルの範囲である。最適色素濃度は公知の方法によって決定できる。
【0034】
本発明は当業界において一般に知られたハロゲン化銀乳剤、例えば、臭化銀、塩化銀、臭ヨウ化銀、塩臭化銀などを用いて実施できる。しかしながら、カラー写真用印画紙に有用な乳剤は、「従来の技術」の項において論じた理由により、高塩化物乳剤であろう。すなわち、本発明のカラーペーパー写真要素に使用するハロゲン化銀は好ましくは少なくとも90%またはそれ以上の塩化銀(例えば、少なくとも95%,98%,99%または100%の塩化銀)を含む。若干の臭化銀も存在できる。好ましくは、ヨウ化物が存在する場合には、それは全ハロゲン化物の2モル%未満を構成する(これは1.5,1,0.5または0.1モル%未満であることすらできる)。詳細には、塩化銀を臭化物源で処理して、その感度を増大できる可能性が考えられるが、得られる乳剤中の臭化物の容積濃度は代表的には約2〜2.5%以下、好ましくは約0.5〜1.5%であり(または0.5〜1.0%ですらあり)、残りは塩化銀である。前記%の数値はモル%である。
【0035】
乳剤は、非平板状粒子乳剤であっても平板状粒子乳剤であってもよく、平板状粒子は、各々が残りの全ての粒子面よりも明白に大きい2つの平行な主面を有するものであり、平板状粒子乳剤は平板状粒子が総粒子投影面積の少なくとも30%、より代表的には少なくとも50%、好ましくは>70%、最適には>90%を占めるものである。平板状粒子は総粒子投影面積の実質的に全て(>97%)を占めることができる。平板状粒子乳剤は、高アスペクト比平板状粒子乳剤、すなわち、ECD/t>8(ECDは粒子投影面積に等しい面積を有する円の直径であり且つtは平板状粒子の厚さである);中間アスペクト比平板状粒子乳剤(すなわち、ECD/t=5〜8);または低アスペクト比平板状粒子乳剤(すなわち、ECD/t=2〜5)であることができる。乳剤は代表的には高平板度(tabularity,T)(T=ECD/t)を示し、すなわち、ECD/t>25であり、ECD及びtは共にマイクロメーター(μm)で測定される。乳剤の平板度はさらに>40、または>100もしくは>1000であることすらできる。青感性層に関する平板状ハロゲン化銀乳剤は、好ましくは25〜4000、より好ましくは100〜1500の平板度を有する。
【0036】
平板状粒子は平板状粒子乳剤の目的平均アスペクト比及び/または平均平板度の達成に適合した任意の厚さを有することができる。好ましくは、投影面積要件を満足させる平板状粒子は厚さが<0.3μmを有するものであり、薄い(<0.2μm)平板状粒子が特に好ましく、最大粒子表面対容積比に関しては極薄の(<0.07μm)平板状粒子が考えられる。
【0037】
高ヨウ化物平板状粒子乳剤は、House(米国特許第4,490,458号)、Maskasky(米国特許第4,459,353号)及びYagiら(EPO 0 410 410)によって説明されている。
【0038】
面心立方(岩塩型)結晶格子構造を形成するハロゲン化銀から形成された平板状粒子は、{100}または{111}主面を有することができる。粒子分散度、ハロゲン化物分布、双面、稜(edge)構造及び粒子ディスロケーションが制御され且つ{111}粒子面安定剤が吸着されたものを含む、{111}主面平板状粒子を含む乳剤は、Wey(米国特許第4,399,215号)、Maskasky(米国特許第4,400,463号、第4,684,607号、第4,713,320号、第4,713,323号、第5,061,617号、第5,178,997号、第5,178,998号、第5,183,732号、第5,185,239号、第5,217,858号及び第5,221,602号)、Weyら(米国特許第4,414,306号)、Daubendiekら(米国特許第4,414,310号、第4,672,027号、第4,693,964号及び第4,914,014号)、Abbottら(米国特許第4,425,426号、Sobergら(米国特許第4,433,048号)、Wilgusら(米国特許第4,434,226号)、Kofronら(米国特許第4,439,520号)、Sugimotoら(米国特許第4,665,012号)、Yagiら(米国特許第4,686,176号)、Hayashi(米国特許第4,748,106号)、Goda(米国特許第4,775,617号)、Takadaら(米国特許第4,783,398号)、Saitouら(米国特許第4,797,354号及び第4,977,074号)、Tufano(米国特許第4,801,523号)、Tufanoら(米国特許第4,804,621号)、Ikedaら(米国特許第4,806,461号及びEPO 0 485 946)、Bando(米国特許第4,839,268号)、Makinoら(米国特許第4,853,322号)、Nishikawaら(米国特許第4,952,491号)、Houleら(米国特許第5,035,992号)、Pigginら(米国特許第5,061,609号及び第5,061,616号)、Nakamuraら(米国特許第5,096,806号)、Bellら(米国特許第5,132,203号)、Tsaurら(米国特許第5,147,771号、同第5,147,772号、同第5,147,773号、同第5,171,659号、同第5,210,013号及び同第5,252,453号)、Jonesら(米国特許第5,176,991号)、Maskaskyら(米国特許第5,176,992号)、Blackら(米国特許第5,219,720号)、Antoniadesら(米国特許第5,250,403号)、Zolaら(EPO 0362 699号)、Maruyamaら(EPO 0 431 585)、Urabe(EPO 0 460 656)、Verbeek(EPO 0 481 133、0 503 700及び0 532 801)、Jagannathanら(EPO 0 515 894)及びSekiyaら(EPO 0 547 912)によって説明されている。{100}主面平板状粒子を含む乳剤は、Bogg(米国特許第4,063,951号)、Mignot(米国特許第4,386,156号)、Maskasky(米国特許第5,264,337号及び第5,275,930号)、Brustら(EPO 0 534 395)及びSaitoら(EPO 0 569 971)によって説明されている。
【0039】
本発明において使用するハロゲン化銀粒子は、ヨウ臭化物平板状粒子の沈殿に関するResearch Disclosure(リサーチディスクロージャー ) I及びJames,The Theory of the Photographic Process(写真プロセスの理論)、または米国特許第4,439,520号に記載されたような公知の方法に従って製造できる。これらとしては、アンモニア乳剤製造法、中性または酸性乳剤製造法及び公知の他の方法のような方法が挙げられる。これらの方法は一般に、保護コロイドの存在下における水溶性銀塩と水溶性ハロゲン化物塩との混合、及び沈殿によるハロゲン化銀の形成の間における、温度、pAg ,pH値などの適当な値への制御を含む。
【0040】
本発明に使用するハロゲン化銀は有利には、金増感剤(例えば、金及び硫黄)ならびに公知の他の増感剤のような化合物による化学増感に供することができる。ハロゲン化物の化学増感に有用な化合物及び方法は公知であり、Research Disclosure I及びそこに引用された参考文献に記載されている。
【0041】
本発明の写真要素は、代表的には乳剤の形態でハロゲン化銀を提供する。写真乳剤は一般に、乳剤を写真要素の一層として塗布するためのベヒクルを含む。有用なベヒクルとしては、天然物質、例えば、蛋白質、蛋白質誘導体、セルロース誘導体(例えば、セルロースエステル)、ゼラチン(例えば、アルカリ処理ゼラチン、たとえば、牛骨または皮ゼラチン、または酸処理ゼラチン、例えば、豚皮ゼラチン)、ゼラチン誘導体(例えば、アセチル化ゼラチン、フタル化ゼラチンなど)、及びResearch Disclosure Iに記載された他の物質が挙げられる。ベヒクルまたはベヒクルエキステンダーとしては親水性透水性コロイドも有用である。これらは、Research Disclosure Iに記載された合成ポリマー解膠剤、キャリヤー、及び/または結合剤、たとえば、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルラクタム)、アクリルアミドポリマー、ポリビニルアセタール、アクリル酸アルキル及びスルホアルキルならびにメタクリル酸アルキル及びスルホアルキルのポリマー、加水分解ポリビニルアセテート、ポリアミド、ポリビニルピリジン、メタクリルアミドコポリマーなどを含む。ベヒクルは写真乳剤中において有用な任意の量で乳剤中に存在できる。乳剤はまた、写真乳剤において有用であることが知られた添加剤のいずれかを含むこともできる。添加剤の例としては、化学増感剤、例えば、活性ゼラチン、硫黄、セレン、テルル、金、白金、パラジウム、イリジウム、オスミウム、レニウム、燐またはそれらの組み合わせが挙げられる。化学増感は一般に、Research Disclosure,June 1975,item 13452及び米国特許第3,772,031号において説明されるように、5〜10のpAg レベル、4〜8のpHレベル及び30〜80℃の温度において実施する。
【0042】
ハロゲン化銀は、Research Disclosure Iに記載されたような公知の方法によって式(I)の色素が増感できる。化合物は、写真要素への乳剤の塗布の前の任意の時間に(例えば、化学増感の間またはその後に)またはそれと同時にハロゲン化銀粒子及び親水性コロイドの乳剤に添加できる。式(I)の増感色素は、高温工程(すなわち、少なくとも50℃または少なくとも60℃)の前及び/またはその間に添加できる。得られた増感ハロゲン化銀乳剤を、塗布の直前にまたは塗布に先んじて(例えば、2時間)カラー画像形成性カプラーの分散液と混合できる。本質的に全ての型の乳剤(例えば、ネガ作用乳剤、例えば、表面感受性乳剤、非カブリ内部潜像形成性乳剤、直接ポジ乳剤、例えば、表面カブリ乳剤、または、例えば、Research Disclosure Iに記載された他の乳剤)を使用できる。式(I)の前記増感色素は単独でも使用できるし、あるいは、たとえば、青色域以外の波長の光に対する写真感度をさらにハロゲン化銀に与えるために、青色域内の増感を広げるために、カブリ防止特性のために、または公知の他の目的のために、他の増感色素と組み合わせて使用できる。青色域内における感度を広げる一例として、乳剤上において440nm未満(または別法として、450nm未満)の最大感度の波長を与える式(I)の色素を、約460nmより大きい(または450nmよりも大きい)波長において最大感度を示す色素と共に使用することができる。前記感度は各々の色素によって別個に与えられる値であることに注意されたい。
【0043】
乳剤中の他の添加剤としては、カブリ防止剤、安定剤、フィルター色素、光吸収もしくは反射顔料、ベヒクル硬膜剤、例えば、ゼラチン硬膜剤、塗布助剤、色素形成性カプラー(代表的には水不混和性溶剤中に分散されたもの)、ならびに現像調節剤、たとえば、現像抑制剤放出型カプラー(DIRカプラー)、時間調節現像抑制剤放出型カプラー及び漂白促進剤が挙げられる。これらの添加剤ならびに乳剤及び写真の他の層中にそれらを入れる方法は公知であり、Research Disclosure I及びそれに引用された参考文献中に開示されている。乳剤はまた、螢光増白剤、例えば、スチルベン螢光増白剤を含むことができる。
【0044】
前記式(I)の色素で増感されたハロゲン化銀を含む乳剤層は、他の乳剤層、下塗り層、フィルター色素層、中間層、または上塗り層と同時にまたは逐次的に塗布することができ、それらは全て、写真要素中に含まれることが知られた種々の添加剤を含むことができる。これらとしては、カブリ防止剤、酸化現像主薬掃去剤、DIRカプラー、帯電防止剤、螢光増白剤、光吸収または光散乱顔料などが挙げられる。写真要素の層は、公知の方法を用いて支持体上に塗布できる。これらの全ては、透明または反射性であることができる支持体(例えば、紙支持体)上に塗布できる。これらの方法としては、いくつか挙げれば、浸漬またはディップ塗布、ロール塗布、リバースロール塗布、エアナイフ塗布、ドクターブレード塗布、ストレッチ−フロー塗布及び流し塗りが挙げられる。要素の塗布層は冷却硬化または乾燥させることができ、あるいは両方を行うこともできる。乾燥は公知の方法、たとえば、伝導、対流、輻射加熱、またはそれらの組み合わせによって促進できる。
【0045】
本発明の写真材料は、白黒写真要素であることもできるが、好ましくはカラー写真要素である。カラー写真要素は一般に、3層の銀乳剤層または3組の層(各組の層はしばしば、分光感度が同一であるがスピード感度が異なる乳剤からなる):イエロー色素形成性カラーカプラーが組合わさった青感性層;マゼンタ色素形成性カラーカプラーが組み合わさった緑感性層;及びシアン色素形成性カラーカプラーが組み合わさった赤感性層を含む。それらの色素形成性カプラーは、代表的には、最初に水不混和性高沸点有機溶剤中にそれらを溶解または分散させ、次いで、得られた混合物を乳剤中に分散させることによって乳剤中に供給する。適当な溶媒としては、ヨーロッパ特許出願第87119271.2号に記載されたものが挙げられる。色素形成性カプラーは公知であり、例えば、Research Disclosure Iに開示さている。
【0046】
本発明の写真要素はまた、Research Disclosure,Item 34390, November 1992 に記載された磁気記録層を含むことができ、それは有用である。
【0047】
本発明の写真要素は好ましくは、Research Disclosure I,section XVIIIに記載された方法を含む公知の方法のいずれかを用いて画像に関して露光される。これは代表的には、スペクトルの可視領域の光に暴露することを含む。もちろん、印画紙(すなわち、紙支持体を含む写真要素)の場合には、これらは通常、プリンター中で公知の方法で、写真ネガを通過する光から露光されるであろう。
【0048】
本発明の組成物を含んでなる写真要素は、多数の公知の写真処理のいずれかにおいて多数の公知の処理組成物のいずれかを用いて(たとえば、Research Disclosure Iまたは James, The Theory of the Photographic Process 4th, 1977に記載)処理されることができる。例としては、KODAKPROCESS C−41処理またはKODAK PROCESS E−6が挙げられる。このような処理としては、さらに、例えば、米国特許第4, 892, 804号に記載された型の迅速処理が挙げられる。例としては、KODAK PROCESS RA−4処理またはKODAK PROCESS RA−100が挙げられる。
【0049】
【実施例】
本発明をさらに以下の例において説明する。以下の例中で使用する比較色素を次の表IIに列挙する。
【0050】
【表3】
Figure 0003588160
【0051】
例1−色素I−8の合成
中間体A5−(ピロール−1−イル)−2−メチルベンゾチアゾール
5−アミノ−2−メチルベンゾチアゾール(30.0g,0.203モル)及び2,5−ジメトキシテトラヒドロフラン(27.0g,0.204モル)を酢酸90mLと合し、溶液を1時間、還流させながら加熱した。混合物を黒っぽいスラリーとなるまで蒸発させ、カラムクロマトグラフィーによって精製した。これによって、生成物16.3g(収率39%)が得られた(m.p.91〜96℃)。
計算値(C1210S):C,67.26;H,4.70;N,13.07。
実測値:C,67.29;H,4.74;N,12.95。
【0052】
中間体Bアンヒドロ−5−(ピロール−1−イル)−2−メチル−3−(3−スルホプロピル)ベンゾチアゾリウムヒドロキシド: 5−(ピロール−1−イル)−2−メチルベンゾチアゾール(15.0g,0.07モル)を1,3−プロパンスルトン(12.8g,0.105モル)及びブチロニトリル25mLと合し、5.5時間還流させながら加熱した。形成された固体を採取し、アセトンで洗浄し、乾燥させて、生成物17.2g(収率73%)が得られた。
【0053】
アンヒドロ−5−クロロ−5’−(ピロール−1−イル)−3,3’−ジ(3−スルホプロピル)チアシアニンヒドロキシドトリエチルアンモニウム塩(色素I−8)の製造: アンヒドロ−5−(ピロール−1−イル)−2−メチル−3−(3−スルホプロピル)ベンゾチアゾリウムヒドロキシド(3,4g,10ミリモル)をアンヒドロ−5−クロロ−2−(N−ヒドロキシアミノメチレン)−3−(3−スルホプロピル)ベンゾチアゾリウムヒドロキシド(3.35g,10ミリモル)、無水酢酸(3mL)、酢酸(100mL)及びトリエチルアミン(5mL)と合し、65〜70℃において15分間加熱した。混合物をエチルエーテルで希釈し、固体を採取し、ピリジン/水から3回、次いで、トリエチルアミン10mLを含むメタノール400mLから再結晶した。これによって、色素が0.85g(収率12%)得られた;1−max=434nm(MeOH),e−Max=9.85x10
計算値(C3139ClN−0.5HO):C,50.52;H,5.43;N,7.60
実測値:C,50.49;H,5.71;N,7.66
【0054】
例2
比較的短い波長の最大青色感度を乳剤に与える青色増感色素を用いることによって得ることができる改良された色再現を説明するために、写真要素を作った。
以下の層を紙支持体上に順に塗布した(支持体から始まって層1から7の順で):
層7−− 上塗り: ゼラチン(1.1g/m
層6−− UV吸収層: ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール(0.32g/m)、酸化現像主薬掃去剤(0.043g/m)、及びゼラチン(0.63g/m)の混合物
層5−− 赤感性層: 化学増感及び赤色分光増感された単分散AgClBr(低Br%)ネガ乳剤(Ag0.21g/m)及びジ−n−ブチルフタレートカプラー溶剤(0.21g/m)中シアン色素形成性カプラーA(0.42g/m)、ならびにゼラチン(1.1g/m
層4−− UV吸収層: ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール(0.32g/m)、酸化現像主薬掃去剤(0.043g/m)、及びゼラチン(0.63g/m)の混合物
層3−− 緑感性層: 化学増感及び緑色分光増感された単分散AgClBr(低Br%)ネガ乳剤(Ag0.27g/m)及びジ−n−ブチルフタレートカプラー溶剤(0.15g/m)中マゼンタ色素形成性カプラーB(0.39g/m)、ならびにゼラチン(1.2g/m
層2−− 中間層: 酸化現像主薬掃去剤(0.09g/m)、及びゼラチン(0.75g/m
層1−− 青感性層: 化学増感及び青色分光増感された単分散0.78um立方晶AgClBr(Br0.5%)ネガ乳剤(Ag0.24g/m)及びジ−n−ブチルフタレートカプラー溶剤(0.27g/m)中イエロー色素形成性カプラーC(1.1g/m)、ならびにゼラチン(1.5g/m)。
支持体: 二酸化チタン及び酸化亜鉛着色ポリエチレン層ではみ出し被覆された、硬材及び軟材パルプの混合物からなる原紙。
層1〜7は、層ゼラチン重量の1.9%のビス(ビニルスルホニル)メチルエーテルで硬化させた。
【0055】
カプラーの確認:
A=シアン色素形成性カプラー: 2−(α−(2,4−ジ−tert−アミルフェノキシ)−ブチルアミド)−4,6−ジクロロ−5−エチルフェノール。
B=マゼンタ色素形成性カプラー: 1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−3−(2−クロロ−5−(α−(4−ヒドロキシ−3−tert−ブチルフェノキシ)テトラデカノアミド)アニリノ)−5−ピラゾロン。
C=イエロー色素形成性カプラー: α−(4−(4−ベンジルオキシフェニルスルホニル)フェノキシ)−α−(ピバリル)−2−クロロ−5−(γ−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)ブチルアミド)アセトアニリド。
【0056】
使用する青色分光増感色素が異なる、4種の異なるカラー写真用印画紙をこのようにして作成した。従来の例はC−1を含むものであったが、改良された色再現を証明する例はC−2、C−4またはI−1を含む。各例において、色素は銀モルあたり色素2.6×10−4モルの量で塗布した。
露光後、印画紙は、KODAKプロセスRA−4(標準印画紙処理)に従って処理した。
【0057】
印画紙は、可視スペクトル全体にわたって正確に色を再現する各々の能力を求めるために評価した。MacBeth Color Checkerの通常のカラー−ネガ写真を撮り、そしてネガから、各々が異なる青色増感色素を含む、前記印画紙の4種の異なるサンプル上に写真を印画することによって、改良を証明した。使用したプリンターは、KODAK Digital Printer Controllerを装着したKODAK Model 312カラープリンターであった。
【0058】
色再現は次のようにして評価した:CIE L系は、二次元空間において被写体の特定の色相の位置を決定する(二次元はa及びbである)。色のない被写体はa=0及びb=0であり、二次元空間において原点、すなわち、(a,b)=(0,0)の点によって示すことができるであろう。全ての着色した被写体は原点以外のある点に、すなわち、(a,b)=(m,n)に位置するであろう。次に、被写体の色相をこの空間において正のaの領域のa軸と原点から点(m,n)を通って引かれる線との角度によって表す。
【0059】
この例において、実際のMacBeth Color Checker(MCC)の18個の着色パッチに関する色相角を、反射率分光光度計で着色パッチを走査し、そして反射率データをR.W.G.Huntによる以下の参考文献に開示されたアルゴリズムを用いて処理することによって得られたCIE L測定値から計算した。MacBeth Color Checkerは、C.S.McCamy,H.Marcus及びJ.G.Davidsonによる論文”A Color Rendition Chart ”(Journal of Applied Photographic Engineering, Vol. 2, No. 3, Summer 1976, 95〜99頁)に記載された公知の手段である。
Commision Internationale de l’Eclairage(CIE)測色計「CIE L」または「CIELAB」は別の公知の手段である。それは、テキストMeasuring Colour(R.W.G. Hunt, 1987)、及びThe Reproduction of Colour in Photography, Printing, and Television, 4th. Ed. (R.W.G. Hunt)(Ellis Horwood Limited, Chichester, West S ussex, England刊行)に記載されている。次に、種々の色素を含む4枚のカラーペーパーサンプル上に作られた4枚のカラープリント各々の上に存在する18個のカラーパッチについて同様なCIE L測定を行った。再び、18個の着色MCCパッチの写真再現に関する色相角を計算した。最後に、実際のMCCから色相角の偏差の絶対値を得た。すなわち、4枚のカラーペーパー各々によって再現された18個のカラーパッチの各々に関して、実際のMCC色相角と再現されたMCC色相角との差の絶対値を求めた。角度は任意に定義し、ラジアンで測定したが、これは角度の偏差の大きさに影響を与えない。これらのデータを表III に示す。
【0060】
【表4】
Figure 0003588160
【0061】
表III からわかるように、浅色団色素(すなわち、C−2,C−4及びI−1)に関する偏差は代表的には、C−1に関する偏差よりも小さく、詳細には、4種の色素のそれぞれに関する18個の偏差の合計によって改良が証明され:偏差の合計は−1に関するよりも浅色団色素の各々に関する方が小さい。これは、色再現の向上全体が浅色団色素の使用によって得られることを示す。
表III 及びIVからわかるように、本発明の色素及び比較色素C−2,C−3及びC−4は480nmよりかなり短い波長において乳剤に最大感度を与え、その結果、C−1に比較して改良された色再現が得られる。しかしながら、本発明の色素を使用すると、対応する比較の類似色素よりもスピード感度の減少が少ない。
【0062】
写真評価例1
以下の塗布量の、硫化第一金で増感された0.78ミクロンの塩化銀乳剤上に、色素(表IV)を2.62×10−4モル/Agの量で塗布した:銀(280mg/m)、ゼラチン(829mg/m)、1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾール(68mg/モルAg)及び臭化カリウム(734mg/モルAg)。イエローカプラー分散液はペンタンアミド、N−(5−((4−(2,4−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシ)−1−オキシブチル)アミノ)−2−クロロフェニル)−4,4−ジメチル−3−オキソ−2−(4((4−(フェニルメトキシ)フェニル)スルホニル)フェノキシ)カプラー(1076mg/m)及びゼラチン(829mg/m)を含んでいた。
【0063】
塗布の直前に色素/塩化銀乳剤にカプラー分散液を添加した。要素はまた、ゼラチン上塗り層(1.08g/m)及びゼラチン下引き層(3.23g/m)を含んでいた。層を紙上に塗布して、総ゼラチン重量の1.7%のビス(ビニルスルホニル)メチルエーテルで硬化させた。
写真感度を評価するために、カラーネガプリントの露光をシミュレートするための光源に要素を暴露した。次いで、要素をColentaプロセッサーを通してKODAKプロセスRA−4(標準印画紙処理)によって処理した。これは、発色現像(35℃,45秒)、漂白定着(35℃,45秒)及び安定化または水洗(35℃,90秒)、次いで、乾燥(60℃,60秒)からなる。Dminより1.0濃度単位高いスピード感度を表IVに列挙する。
【0064】
【表5】
Figure 0003588160
【0065】
色素I−8及びI−4は、C−2のフェニルをI−8及びI−4において各々、ピロールまたはフランで置き換えた以外はC−2と同様であることに注意されたい。また、I−2及びI−1は、C−3のフェニル置換基をI−2及びI−1において各々、フラン及びチオフェンで置き換えた以外はC−3と同様である。
前記表から2つのことがわかる。第一に、C−2またはC−3のような比較的短波長の青色色素上のフェニル基をピロール、フランまたはチオフェンと置き換えることによってフェニルとは数ナノメーターだけ異なる(しかも、480nm未満の)青色最大感度を有する、乳剤を増感する色素を生じる。これによって、乳剤に480nmにおいて最大青色感度を与えるC−1のような色素に比較して良好な色再現が可能になる。第二に、最も重要なことであるが、前記表から、本発明の色素は各々のフェニル置換類似比較色素よりも高いスピード感度を生じる、すなわち、相対スピード感度減少が少ないことが明白である。
【0066】
写真評価例2:
追加の本発明の色素を用いる以外は前記写真評価例1に記載したのと全く同様にして塗布実験を行った。露光及び処理も前記例と同様であった。比較の色素及び本発明の色素の構造ならびにシミュレートされたカラーネガプリントの露光によって得られる写真スピード感度を次の表Vに示す:
【0067】
【表6】
Figure 0003588160
【0068】
表Vのデータは、本発明の色素がそれらの比較類似体よりも高い写真スピードを有することを証明する。すなわち、比較例の色素上のフェニル置換基が本発明の芳香族複素環を含む置換基で置き換えられ場合には、得られる色素はさらに、480nm未満の最大青色増感を乳剤に与える。しかしながら、フラン、ピロールまたはチオフェン置換基を有する得られた色素は、対応するフェニル置換色素よりも乳剤上において高い写真スピード感度を与える。
【0069】
写真評価例3:
立方晶の辺の長さが0.78ミクロンの塩化銀乳剤のサンプルをチオ硫酸ナトリウム五水和物と第一金ビス(1,4,5−トリメチル−1,2,4−トリアゾリウム−3−チオレート)との組み合わせ(米国特許第5, 049, 485号に開示)を用いて当業者に知られた方法によって加熱しながら最適に増感し、種々の比較の色素及び本発明の色素を2.62×10−4モル/Agモル用いて分光増感した。分光増感はこの例に関しては2つの異なる方法によって行った。第一の方法は化学増感プロセスの高温(すなわち、60℃)部の間に分光増感色素を添加することであった。この第一の方法を「DIH」と称する。第二の方法は、化学増感プロセスの高温部の前に分光増感色素を添加することであった。特に、第二の方法においては、色素は温度を上げる約15分前に40℃において添加した。この第二の方法を「DIF」と称する。さらに、各サンプルは1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾール(82mg/モルAg)及び臭化カリウム(150mg/モルAg)を含んでいた。イエローカプラー分散液はゼラチン中にペンタンアミド、N−(5−(4−(2,4−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシ)−1−オキソブチル)アミノ)−2−(フェニルメトキシ)フェニル)スルホニル)フェノキシ)カプラー(1076mg/1m)を含んでいた。
【0070】
増感乳剤とカプラー分散液を合し、その直後に、紙支持体上にAg280mg/m及びゼラチン1.66g/mの塗布量で塗布した。支持体はゼラチン下引き層(3.23g/m)を含んでいた。ゼラチン上塗り層(1.08g/m)を乳剤/カプラー層上に塗布した。塗膜を総ゼラチン重量の1.7%のビス(ビニルスルホニル)メチルエーテルで硬化させた。
得られた塗膜を、写真評価例1及び2に記載したようにして露光及び処理した。この例において試験した色素に関する構造及び写真スピード感度を次の表VIに示す。
【0071】
【表7】
Figure 0003588160
【0072】
表VIのデータは、本発明の色素がそれらの比較類似体よりも高い写真スピードを有することを示す。すなわち、比較色素上のフェニル置換基を本発明の芳香族複素環を含む置換基で置き換えると、さらにまた、写真スピード感度の増加が生じる。
【0073】
写真評価例4:
銀1モルあたりゲル40gを含む、1.0ミクロン×0.1ミクロン<100>AgCl99.50.5 平板状粒子乳剤を次のようにして化学増感及び分光増感させた:乳剤0.023モルにゲルをさらに21.4g添加した。乳剤及びゲルを40℃において溶融させ、次いで、銀1モルあたり増感色素0.9ミリモルをメタノール溶液から添加し、20分間、40℃に保持した。銀1モル当たりチオ硫酸ナトリウム五水和物2.0mg及びテトラクロロ金酸カリウム1.0mgを加え、溶融液を1.67℃/分の速度で60℃に加熱した。溶融液を15分間、60℃に保持した後、1.67℃/分の速度で40℃に冷却した。銀1モル当たりm−アセトアミドフェニルメルカプトテトラゾール70mgを添加し、15分間、40℃に保持した。次いで、水を添加して溶融液を塗布濃度まで希釈した。サンプル1〜6を、以下の表VII に列挙した色素を用いて同様にして調製した。
【0074】
分光増感された各乳剤サンプルに、分散液A、分散液B及び界面活性剤を含む通常のイエロー色素形成性カプラー分散溶融液を同時に塗布した。サンプルは、粒状炭素数ハレーション防止裏引きが裏引きされ且つゼラチン4.88g/mが下塗りされた5mil セルローストリアセテート支持体上に塗布した。乳剤及びカプラーを、銀968mg/m、カプラーY−1 484mg/m及びカプラーY−2 484mg/mの量で塗布した。界面活性剤SF−1(1%)及びSF−2(0.4%)を塗布助剤として添加した。乳剤層をゼラチン1.08g/mで上塗りし、層ゼラチンに基づき1.75%のビス−(ビニルスルホニル)メタンで硬化させた。
【0075】
分散液Aは以下の組成を有していた:カプラーY−1 9重量%、脱イオンゼラチン6重量%、界面活性剤SF−30.44%、2Nプロピオン酸1.1%。
分散液Bは以下の組成:カプラーY−2 9重量%、ジブチルフタレート4.5%、ゼラチン6.5%、界面活性剤SF−30.6%を有しており、2Nプロピオン酸でpH5.1に調整された。
【0076】
【化9】
Figure 0003588160
【0077】
これらの塗膜からのストリップについて、WRATTEN(商標)2Bフィルターを通して5500K光源から1/25”の階段光学くさび露光を行った。漂白液の組成をプロピレンジアミン四酢酸を含むように変化させる以外は、 Brit. J. Photog. Annual 1988, 196〜198 頁に記載されたKODAK FLEXICOLOR C41(商標)処理を用いて処理した。最小濃度を測定し、写真スピードを、最小濃度より0.15高い濃度を与えるのに必要な露光のlog の100倍として求めた。
各塗膜からの第2のストリップについて、水銀ランプの365nm線の発光から1/50”の階段光学クサビ露光を行った。
色素によって惹起される化学仕上げの程度の差を補正するために、WRATTEN(商標)2Bフィルターを用いて露光された塗膜のスピード感度から365nm線のスピード感度を引き、差を100の値とするサンプル1に各例を比較することによって色素の相対分光感度を求めた。結果を表VII に列挙する。
【0078】
【表8】
Figure 0003588160
【0079】
芳香族複素環式置換基を有する本発明の色素を、フェニル置換基を有する同様な色素に直接比較するとさらにまた、本発明の色素が乳剤に増大した青色感度を与えることがわかる。
【0080】
写真評価例5
短波長増感(<440nm)フリル置換オキサカルボシアニン色素を用いることによって、フェニル置換色素に比較してかなりの写真感度の改良が実現される。
このような色素は有利には、長波長(約460nmより大きい)チアカルボシアニン分光増感色素と組み合わせて(モル比1:2)使用できる。
以下の例のおいて使用使用する色素は次の通りであった:
C−7 5,5’−ジ−フェニル−N,N’−ジ−3−スルホプロピルオキサシアニン
I−20 5,5’−ジ−(2−フリル)−N,N’−ジ−3−スルホプロピルオキサシアニン
色素Z 5−クロロ−N,N’−ジ−3−スルホプロピルチアシアニン
【0081】
次のようにして反転要素を作成した: 等価円直径1.40μm×厚さ0.15μmの寸法の、2%の大量のヨウ化物平板状粒子乳剤を次のようにして調製した。それを、ハロゲン化銀モル当たり1.2ミリモルの所定の色素または色素の組み合わせ、18.1マイクロモルのチオ硫酸ナトリウム五水和物及び5.2マイクロモルのテトラクロロ金酸カリウム二水和物で最適に分光化学増感した。プソイドハライド(SCN)塩のような他の補助剤も使用した。65℃に所定の時間(0〜15分)または75℃に5〜10分間保持する熱加熱サイクル(thermal heat cycle)を用いることによって増感剤の化学活性化を行った。使用した種々の分光増感色素に関して、標準6分間E−6またはE−6REHALO処理(British Journal of Photography Annual, 1982, 201〜203 頁)においてほぼ一致したカブリ(またはDmax)を示すように時間を選んだ。増感された乳剤と適当な色素形成性カプラー(2−(2,4−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシ)−n−(4−((2,2,3,3,4,4,4,−ヘプタフルオロ−1−オキソブチル)アミノ)−3−ヒドロキシフェニル)ヘキサンアミド)のコロイド分散液との混合物を、ゼラチンベヒクルを用いて、ハレーション防止保護された透明なアセテート支持体上に塗布した。塗布フィルムを硬化させるためのゼラチン架橋剤の他に、均一な塗膜を得るのに必要な適当な界面活性剤を使用した。5500Kの色温度を有するType I−b感光計上で、UV光をKODAK WRATTEN 2Bフィルターで排除して、乾燥塗膜を段階的に露光した。露光された塗膜を標準6分間E−6 REHALO処理によって処理した。相対反転限界スピード感度(relative reversal threshold speed)を、曲線の勾配を−1.0に標準化した場合にスピード感度が最大濃度(dmax)より0.2小さい露光軸上の点に関連する標準法を用いて測定した。相対反転画像dmaxまたはリハロ(rehalo)dmin/dmaxを相対乳剤カブリの尺度として用いることができる。
【0082】
色素量は、短波長対長波長(1:2)増感色素のモル比と同様に1.2ミリモル/銀モルで一定のままであった。
表VIIIから、本発明に伴うスピード感度の利点が大きいことは、染色露光及び固有露光の両者において容易にかる。
【0083】
【表9】
Figure 0003588160
【0084】
前記乳剤は次のようにして調製した。40℃においてpBRl.597における1分間ダブルジェット核生成を通じて、0.5%の最終沈殿を示すAgBr核の安定なポピュレーションを形成した。次いで、銀2M及び臭化物2.75Mを用いて促進されたダブルジェット生長が、70℃及び同pBrにおいて追加の60%の沈殿のために進行した。この時点で、pBrを3.48に上昇させることができ(このpBrはこの例において実際に使用した)、さもなければ0.9に低下し、その後、2モル%のヨウ化銀種結晶を反応器に添加する。次に、種結晶の添加の直前にそのpBrにおいて沈殿の残りを行う。不所望の塩を除去するために、乳剤をiso−洗浄するか限外濾過することができる。

Claims (2)

  1. 485nm未満に最大青色感度を有する式(I)
    Figure 0003588160
    [式中、X及びX’は各々独立して、チアゾール、ベンゾチアゾール、ナフトチアゾール、オキサゾール、ベンゾオキサゾール、ナフトオキサゾール、セレナゾール、ベンゾセレナゾール、ナフトセレナゾール、イミダゾール、ベンゾイミダゾール、またはナフト−イミダゾールを完成するのに必要な原子を表し、Xはさらに置換されていてよく、X’は置換されても非置換であってもよく;
    1Xに直接結合するピロールまたはフラン含有基を表し;
    1 及びR2 は各々独立して、炭素数1〜10の置換または非置換の炭化水素を表し;そして
    Aは分子の電荷を釣り合わせるのに必要な対イオンを表す]
    の色素によって青色光に対して分光増感されたハロゲン化銀乳剤を含んでなる写真要素。
  2. 485nm未満に最大青色感度を有する式(II)
    Figure 0003588160
    [式中、X1 及びX2 は独立して、O、S、SeまたはR4 N−(式中、R4 は置換または非置換のアルキル、アルケニルまたはアリールである)を表し;
    1 は式中のベンゾ環に直接結合する置換または非置換のピロールまたはフランを表し;
    2 はHまたは1個の置換基を表し、Z2 が結合するベンゼン環はさらに置換されていても非置換であってもよく;
    1 及びR2 は各々独立して、炭素数1〜10の置換または非置換の炭化水素を表し;且つ
    Aは分子の電荷を釣り合わせるのに必要な対イオンを表す]
    の色素によって青色光に対して分光増感されたハロゲン化銀乳剤を含んでなる写真要素。
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