JPH08211534A - 特定添加物含有青色増感ハロゲン化銀乳剤写真要素 - Google Patents

特定添加物含有青色増感ハロゲン化銀乳剤写真要素

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JPH08211534A
JPH08211534A JP28347995A JP28347995A JPH08211534A JP H08211534 A JPH08211534 A JP H08211534A JP 28347995 A JP28347995 A JP 28347995A JP 28347995 A JP28347995 A JP 28347995A JP H08211534 A JPH08211534 A JP H08211534A
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emulsion
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Katy Pat Johansson
パット ジョハンソン カティー
Roger Lok
ロク ロジャー
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Eastman Kodak Co
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Eastman Kodak Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 480nmより短い最高増感波長を有し、高
スピードが得られる増感色素を見いだし、色再現性を改
良することが本発明の目的である。 【解決手段】 次式(I): 【化1】 (式中、X,X’,R,R’,ZおよびA’はそれぞれ
特定基を表す)の青色色素により増感されたハロゲン化
銀乳剤を含んでなるハロゲン化銀写真要素であって、前
記乳剤が、またチオスルホネート、スルフィネートおよ
びアルキニルアミンをも含有する写真要素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定群の増感色素
により増感され、特定添加物もまた含有する乳剤を有
し、そして良好な青色スピード特性を有する写真要素に
関する。
【0002】
【従来の技術】写真科学の分野での進歩と共に、高感度
が得られるハロゲン化銀乳剤を製造することが求められ
てきた。このことは、得られた画像を喪失崩壊すること
なく、ハロゲン化銀乳剤の輻射線に対する迅速応答を可
能にした。塩化銀乳剤の使用は、特に、露光ハロゲン化
銀乳剤の迅速処理を可能にし、その結果、写真材料の現
像生産量が増加して、作業効率および生産効率が向上し
た。このように、写真仕上げ工業においては、高写真ス
ピードを有し、迅速処理が可能な塩化銀乳剤を写真要
素、特にカラー印画紙に用いる傾向がある。
【0003】写真要素、特にカラー印画紙は、通常、青
色光、緑色光および赤色光に増感させた少なくとも3種
類の乳剤を含んでなる。各層に適切な増感剤を用いるこ
とにより適当な増感を達成することができる。最も普通
のカラー写真印画紙は、約480nmに最高感度を有す
る増感剤を含む青色層を有する。カラー写真印画紙は、
写真カラーネガから印画を生じさせることを意図してい
る。カラー印画紙の重要な品質特性は色再現性、すなわ
ち、色、またはさらに正確には、原画の色相を正確に表
現する能力である。深青色増感色素、例えば、色素C
(λmax =480nm;式中、λmax は、色素により乳
剤に付与される最高感度の波長を表す):
【0004】
【化2】
【0005】を、より短波長で増感する色素に代える
と、色再現性が向上したカラー印画紙が得られる。より
短波長で増感する青色増感色素を用いる利点は、例え
ば、Research Disclosure,199
4年6月、291頁、Item 36216、(Ken
neth Mason Publications,L
td.,Dudley Annex,12a Nort
h Street,Emsworth,Hampshi
re P010 7DQ,England発行)に記載
されている。しかしながら、短波長の青色増感色素を用
いると、通常のプリンター露光で感度(スピード)低下
を招くことになる。この理由のひとつは、多くのカラー
印画紙プリンターの露光装置のエネルギー出力が480
nmより短い波長で消失することである。
【0006】写真スピードは、乳剤のpHおよび/また
はpAgを調整することにより高めることができること
は、当該技術分野において認識されている。写真スピー
ドは、乳剤アジュバントを添加することにより高めるこ
とができることも、当該技術分野において知られてい
る。これらとしては、ポリエチレングリコールのアルキ
ルエーテル類、ポリ(チオジエチレングルタレート)、
アザインデン類、メルカプトアゾール類等が挙げられ
る。ある種の還元剤、例えば、塩化第一スズ、アスコル
ビン酸、ジメチルアミンボランもまたハロゲン化銀乳剤
の感度増加に用いられている。これらの還元剤を用いる
ことに伴う一つの課題は、これらの化学品が、それら本
来の性質から不安定な物質であり、すなわち、それらは
保存中に空気酸化されることがあることである。この分
解の結果、これらの還元剤はその活性を失い、そしてま
た許容不可能な各種結果が生じる。他の課題は、特に塩
化銀乳剤の場合、銀の無差別還元の結果生じる望ましく
ないカブリである。
【0007】このカブリ形成を調整するために、カブリ
防止剤として知られている化学品を乳剤に添加すること
が知られている。多くのカブリ防止剤が当該技術分野に
おいて用いられており、それらとしてはメルカプトテト
ラゾール類、テトラアザインデン類、ベンゾチアゾリウ
ム塩類、チオスルホネート類等が挙げられる。後者は、
特に、前記のカブリの問題を生じることなく高乳剤感度
を得るために、還元増感と関連して用いられている。
【0008】米国特許第4,960,689号は、高塩
化物乳剤において、その仕上げにチオスルホネートの使
用について記載している。感IR高Cl乳剤における超
増感剤として、芳香族チオスルホン酸が、米国特許第
5,009,992号に開示されている。米国特許第
5,079,139号では、構造ヨウ化物乳剤の成長に
おける還元増感の調整のために、チオスルホネートを用
いる。同様に、米国特許第5,061,614号では、
チオスルホネートによる平板状粒子の還元増感の調整に
ついて教示している。ヨ−ロッパ特許第368,304
号には、粒子成長段階における還元増感の調整を、チオ
スルホネートおよびパラジウム化合物の存在下で行う。
ヨ−ロッパ特許第369,491号およびヨ−ロッパ特
許第371,338号には、アスコルビン酸またはその
誘導体をチオスルホネートと併用することによる、Br
I粒子の還元増感の調整が記載されている。ヨ−ロッパ
特許第434,012号およびヨ−ロッパ特許第43
5,270号には、臭ヨウ化物乳剤の沈殿におけるチオ
スルホネートの使用が記載されている。ヨ−ロッパ特許
第435,355号には、AgX材料の粒子形成の際の
チオスルホネートの使用が記載されている。
【0009】米国特許第5,110,719号は、直接
ポジティブ内部潛像コア/シェルClBr乳剤における
チオスルホネートとスルフィネートおよび核形成剤との
併用について記載している。ヨウ素酸塩イオンとスルフ
ィネートの併用が、ハロゲン化銀材料のイエローカブリ
を防止するのに有用であることも記載されている。米国
特許第5,393,635号には、カラー写真材料のイ
ンキュベーションの際、スピード変化またはスピード変
化とカブリ成長の両者を調整するのにチオスルホネート
およびスルフィネートを用いることが開示されている。
チオスルホネートとスルフィネートの併用が、カラー印
画紙用の塩化物乳剤の増感に有用であることが、特開平
3−208041号に述べられている。米国特許第2,
440,206号は、スルフィネートを少量のポリチオ
ン酸と共に用いて、カブリ成長に対して写真乳剤を安定
化することについて述べている。米国特許第2,44
0,110号は、カブリ成長を調整するのに、スルフィ
ネートを芳香族または複素環式ポリスルフィドと併用す
ることについて教示している。米国特許第2,394,
198号は、ハロゲン化銀乳剤を安定化するのにスルフ
ィネートをチオスルホネートと共に用いることを開示し
ている。スルホネートと組み合わせて用いる場合、写真
印画紙のステイン低減のためにスルフィネートを用いる
ことが、米国法定発明登録H706号およびヨ−ロッパ
特許第305,926号に開示されている。
【0010】アルキルおよびアリールジスルフィネート
は、予備カブリ直接ポジティブハロゲン化銀乳剤の形成
に用いられることが、米国特許第5,043,259号
に開示されている。米国特許第4,939,072号
は、カラー写真における貯蔵安定性改良化合物としての
スルフィネートの使用について述べている。米国特許第
4,770,987号は、ハロゲン化銀材料においてマ
ゼンタカプラーと共にステイン防止剤としてのスルフィ
ネートの使用について記載している。ヨ−ロッパ特許第
463,639号は、色素安定剤としてのスルフィン酸
誘導体の使用を記載している。写真材料の褪色防止のた
めに、スルフィン酸塩で処理した印画紙ベースの使用
が、米国特許第4,410,619号に開示されてい
る。芳香族スルフィネートが、直接ポジティブ写真材料
の安定剤として有用であることが、米国特許第3,46
6,173号に記載されている。ヨ−ロッパ特許第26
7,483号においては、臭化銀乳剤の増感の際、スル
フィネートを添加する。同様に、英国特許第1,30
8,938号は、画像トーンの褪色を最小にするために
ハロゲン化銀写真材料の処理の際、スルフィネートを用
いることが述べられている。スルフィネートは、カブリ
低減特性を有することが、米国特許第2,057,76
4号において主張されている。
【0011】米国特許第4,378,426号および米
国特許第4,451,557号は、置換アルキニル複素
環が、潛像を安定化し、ハロゲン化銀乳剤のスピードを
増加することを主張している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】したがって、色再現性
を向上させるために、480nmより短い最高増感波長
を有するが、高スピードをもたらすように用いることが
できる増感色素を見いだすことは望ましいであろう。こ
のことは、480nmで増感する色素と比較して、余り
に多くのスピード損失を受けることなく良好な色再現性
が得られる利点をもたらす。
【0013】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明は、
以下の式(I)の青色色素により増感されたハロゲン化
銀乳剤を含んでなるハロゲン化銀写真要素を提供する。
この乳剤はまた、チオスルホネート、スルフィネートお
よびアルキニルアミンをも含有する。式(I)は、以下
の通りである:
【0014】
【化3】
【0015】(前記式中、XおよびX’は、各々独立し
て、5−または6−員の複素環式核を完成するのに必要
な原子を表し、Xはさらに置換されていてもよく、そし
てX’は置換もしくは非置換であり;RおよびR’は、
各々独立して、置換もしくは非置換のアリールまたは置
換もしくは非置換のアルキルを表し;Zは、置換または
非置換のアリールまたはヘテロアリールを表し;A’
は、分子の電荷のバランスをとるのに必要とされる対イ
オンを表す)。
【0016】このような組み合わせは、良好な色再現性
にとって有利な短波長青色感度(すなわち、この乳剤は
480nm未満のλmax を有する)を与え、なお高スピ
ードを有するとの知見が得られた。このことは、480
nmで増感する従来の青色増感色素を代替して、ほとん
どスピード損失なしに良好な色再現性の取得を可能にす
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本明細書において、用語”芳香
族”とは、J.MarchのAdvancedOrga
nic Chemistry、第2章(1985年、J
ohn Wiley & Sons、New Yor
k、NY刊行)に記載されているような芳香族環を意味
する。さらに、用語”低級アルキル”は、炭素数1〜8
のアルキル基を意味する。
【0018】式(I)において、XおよびX’により表
される5−または6−員の複素環式核はベンゾナフト−
または他の縮合核であってよい。XおよびX’として
は、チアゾール核、ベンゾチアゾール核、オキサゾール
核、ベンゾオキサゾール核、セレナゾール核、ベンゾセ
レナゾール核、ナフトセレナゾール核、テルラゾール
核、ベンゾテルラゾール核、ナフトテルラゾール核、キ
ノリン核、イミダゾール核、ベンゾイミダゾール核、ナ
フトイミダゾール核、チアゾリン核、インドリン核、オ
キサジアゾール核、チアジアゾール核が挙げられる。し
かしながら、XおよびX’は、両者が同時にオキサゾー
ルまたはベンゾオキサゾール環を表さないことが好まし
い。XおよびX’は、両者が同時にナフトチアゾールま
たはナフトセレナゾール環を表さないことが好ましい。
XおよびX’は、チアゾール、またはベンゾチアゾー
ル、セレナゾールもしくはベンゾセレナゾール環とナフ
トチアゾールもしくはナフトセレナゾール環の組み合わ
せを表さないことが好ましい。
【0019】前述のように、Zはアリールまたはヘテロ
アリール含有基を表し、そのいずれも置換されていても
または置換されていなくてもよい。アリールの例として
は、フェニル、ナフチルおよびトリルである。ヘテロア
リールの例としては、チオフェン、フランまたはピロー
ル基である。好ましくは、Zのアリールまたはヘテロア
リール環は、XおよびNを含む核に直接結合している
(すなわち、1つの単一結合により核に連結してい
る)。本明細書においては、”核”とは,1つの環のみ
が形成されるならば、XおよびNを含む単一環を意味
し、XおよびNが2個またはそれ以上の縮合環を形成す
るならば、すべての環全体を意味する。したがって、X
およびNがベンゾチアゾール核の一部であるならば、例
えば、Zはベンゾ環に結合することができるであろう。
しかしながら、Zがアリールまたはヘテロアリール含有
基であることを考慮すれば、Zのアリールまたはヘテロ
アリール含有環は、例えば、長さが4、3、2または1
個の原子であってもよい原子連結鎖を介してXに連結し
てもよいという可能性がある。しかしながら、このよう
な連結鎖があるならば、このような鎖およびZ上の任意
の置換基は、そのZ−X基が比較的平坦形状を保持する
ことが好ましい。Zの例としては、以下が挙げられる:
【0020】
【化4】
【0021】(前記式中、*はZのXへの結合点を表わ
す)。Zについての前記式において、R3 は水素、置換
もしくは非置換のアルキル(例えば、メチルもしくはエ
チルまたは2−ヒドロキシエチル)、または置換もしく
は非置換のアリール(例えば、フェニルまたは4−ヒド
ロキシフェニル)である。Zについての前記複素環式環
は非置換である(すなわち、それらは示した通りであ
る)。別の実施態様では、しかしながら、Zの前記例
は、例えば、炭素数1〜8のアルキル(特に、メチル、
エチルまたはプロピル)で、またはハロゲン(例えば、
FまたはCl)で置換されていてもよい。
【0022】A’についての対イオンの例としては、ナ
トリウム、カリウム、トリエチルアンモニウム等が挙げ
られる。しかしながら、式(I)の色素がアニオン性で
ある(すなわち、A’を除く色素分子が正味の負電荷を
有するのでA’が正電荷の対イオンである)ことが好ま
しい。本発明の式(I)の色素は、特に以下の式(I
a)のものであってよい:
【0023】
【化5】
【0024】式(Ia)において、X1 およびX2 は、
独立して、N、O、SまたはSeであり、ベンゾ環はさ
らに置換されていても置換されていなくてもよい(縮合
環で置換されたものも含む)。しかしながら、いずれの
2個またはそれ以上の置換基も一緒になって環を形成し
ない(すなわち、式(Ia)に示したものに縮合した環
がないので、このような好ましい構造はナフト−、アン
トラシンまたは他の縮合環基、例えば、ナフトオキサゾ
ール、ナフチアゾールまたはナフトセレナゾールを含ま
ないであろう)ことが好ましい。X1 およびX2 は、両
者ともOでないことが好ましい。さらに、Zのアリール
またはヘテロアリール環は、好ましくは示したベンゾ環
に直接結合する。Zのアリールまたはヘテロアリール環
は、好ましくはベンゾ環の5−位に直接結合し、その構
造は、以下のようになるであろう:
【0025】
【化6】
【0026】さらに、Z以外の、ベンゾ環上の唯一のさ
らなる置換基は、存在するとすれば、X2 を含む環に結
合したベンゾ環上の1つの置換基であってよい。特に、
このような他の置換基はベンゾ環の5−位上にあってよ
く、したがって、このような置換基を有する色素は以下
の式を有するであろう:
【0027】
【化7】
【0028】(式中、Z1 は、Zにより表される置換基
のいずれかであってよく、Z2 は、Zにより表される置
換基のいずれか、または前記の他のベンゾ環置換基のい
ずれかであってよいか、もしくはZ2 はHであってよ
い)。式(I)または式(Ia)のXおよび/もしくは
X’またはベンゼン環は、ハロゲン(例えば、クロロ、
フルオロ、ブロモ)、アルコキシ(例えば、メトキシ、
エトキシ)、置換もしくは非置換のアルキル(特に、炭
素数1〜10のもの、例えば、メチル、トリフルオロメ
チル)、アミド、アルコキシカルボニルおよび他の既知
置換基、並びに置換もしくは非置換のアリール(例え
ば、フェニル、5−クロロフェニル)、チオアルキル
(例えば、メチルチオまたはエチルチオ)、ヒドロキシ
またはアルケニルおよび当該技術分野において知られて
いる他のものをはじめとする置換基で置換されていても
よい。式(Ia)のベンゾ環上の置換基のすべては、特
に2個の置換基が環を形成しないように選ばれてよい
(すなわち、式(Ia)に示すベンゾ環に結合する環が
ないので、ナフト基を有するような化合物は除かれ
る)。加えるに、式(Ia)に示すベンゾ環上の、Z以
外のすべての置換基は、特に非芳香族であってよい。
【0029】式(I)または(Ia)の各々におけるR
およびR’は、置換もしくは非置換のアリール基を表す
ことができるが、このようなアリール基は炭素数6〜1
5であることが好ましい。さらに好ましくは、Rおよび
R’は、アルキル基(各々が好ましくは炭素数1〜6の
もの)である。アリールの例としては、フェニル、トリ
ル等であって、そのいずれも置換もしくは非置換であっ
てよいものが挙げられる。アルキルの例としては、メチ
ル、エチル、プロピル等および置換アルキル基(好まし
くは、炭素数1〜8の置換低級アルキル基)、例えば、
ヒドロキシアルキル基(例えば、2−ヒドロキシエチ
ル)、スルホアルキル基(例えば、4−スルホブチル、
3−スルホプロピル)等が挙げられる。このアルキルま
たはアリール基は、前記の核、XおよびX’上の置換基
の1個またはそれ以上で置換されていてもよい。Rおよ
びR’の少なくとも1個(そして、場合により両者)
は、特に酸または酸塩の基(例えば、スルホ基、カルボ
キシ基、またはスルホンアミド基、例えば、−CH2-C
O−NH−SO2-CH3 )で置換されていてもよい。こ
のような基の他の例としては、3−スルホブチル、3−
スルホプロピルまたは2−スルホエチル等が挙げられ
る。特に、RおよびR’はスルホアルキル、例えば、2
−スルホエチルまたはスルホプロピルであってよい。式
(Ia)の、Z以外の、XまたはX’上の置換基が芳香
族置換基(ヘテロ芳香族を含む)である場合は、Rおよ
びR’の両者が酸または酸塩置換アルキル、例えば、ス
ルホプロピル、スルホエチルまたはスルホブチルである
ことが好ましい。
【0030】色素前駆体を、当該技術分野においてよく
知られた方法で製造することができる。置換ピロールの
合成については、G.P.Bean、Pyrrole
、R.A.Jones編、John Wiley &
Sons、Inc.,NewYork、1990、第
2章を参照されたい。フランの合成については、F.
M.Dean、Advances in Hetero
cyclic Chemistry、A.R.Katr
itzky編、30巻、Academic Pres
s、New York、1982、167頁を参照され
たい。
【0031】例えば、ピロール−1−イル置換塩基は、
アミノ塩基と2,5−ジメトキシテトラヒドロフランと
の反応により製造することができる。
【0032】
【化8】
【0033】アミノ置換塩基からジアゾニウム塩を生成
後、フランの存在下に分解すると、フラン−2−イル置
換塩基が得られる。
【0034】
【化9】
【0035】本発明の色素は、当該技術分野においてよ
く知られた方法で、前記の色素前駆体から製造すること
ができ、例えば、Hamer、Cyanine Dye
sand Related Compounds、19
64(John Wiley & Sons、New
York、NY刊行)およびJames、TheThe
ory of the Photographic P
rocess、4版、1977(Eastman Ko
dak Company、Rochester、NY)
に記載されている。
【0036】本発明に有用な増感色素の量は、好ましく
はハロゲン化銀1モル当たり0.0001〜4.0ミリ
モル、さらに好ましくはハロゲン化銀1モル当たり0.
1〜3ミリモル(または3もしくは2.2ミリモルま
で)である。最適の色素濃度は当該技術分野において知
られた方法で決定することができる。既に述べたよう
に、式(I)の色素は、480nm未満(例えば、47
8nm以下、475nm以下、または470もしくは4
60nm以下)のλmax を有する乳剤が得られるように
選択する。480nmより短波長で増感するこのような
色素を用いると、前記のように色再現性において利点を
得ることができる。
【0037】本発明色素の式(I)の色素例としては、
以下の第1表に列挙したものが挙げられる:
【0038】
【表1】
【0039】アルキニルアミンは,好ましくは以下の式
(II)のものである:
【0040】
【化10】
【0041】式(II)において、R''は、脂肪族基、
炭素環式基(芳香族を含む)もしくは複素環式置換基で
あって、そのいずれも置換されていても置換されていな
くてもよいもの、またはHを表す。好ましくは、R''は
水素以外を表す。さらに好ましくは、R''は、炭素数1
〜20のアルキルである(最適には、R''はメチル基で
ある)。
【0042】R''について適切な脂肪族基の例は、メチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、
オクチル、エチルヘキシル、デシル、ドデシル、ヘキサ
デシル、オクタデシル、イソプロピル、t−ブチル、ブ
テニル、プロピニルおよびブチニルが挙げられる。適切
な炭素環式基の例は、フェニル、トリル、ナフチル、シ
クロヘキシル、シクロヘプタトリエニル、シクロオクタ
トリエニル、シクロノナトリエニル、p−メトキシフェ
ニルおよびp−クロロフェニルである。
【0043】R''について適切な複素環式基の例は、ピ
ロール、フラン、テトラヒドロフラン、ピリジン、ピコ
リン、ピペリジン、モルホリン、ピロリジン、チオフェ
ン、オキサゾール、チアゾール、イミダゾール、セレナ
ゾール、テルラゾール、トリアゾール、テトラゾールお
よびオキサジアゾールである。式(II)のYにより表
される置換基は、好ましくは窒素含有複素環(2個また
はそれ以上の縮合環の複素環式環系を含む)である。こ
のように、Yとしては、置換もしくは非置換のオキサゾ
ール、チアゾール、セレナゾール、オキサジアゾール、
チアジアゾール、トリアゾール、テトラゾール、ピリミ
ジン、ピロール、ピリジン、キノリンおよびベンゾイミ
ダゾールが挙げられる。好ましくは、Yは窒素含有アゾ
ールである。
【0044】Y(同時にR'')上の置換に適切な基とし
ては、アルキル基(例えば、メチル、エチル、ヘキシ
ル)、フルオロアルキル基(例えば、トリフルオロメチ
ル)、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、オ
クチルオキシ)、アリール基(例えば、フェニル、ナフ
チル、トリル)、ハロゲン基、アリールオキシ基(例え
ば、フェノキシ)、アルキルチオ基(例えば、メチルチ
オ、ブチルチオ),アリールチオ(例えば、フェニルチ
オ)、アシル基(例えば、アセチル、プロピオニル、ブ
チリル、バレリル)、スルホニル基、アシルアミノ基、
スルホニルアミノ基、シアノ基およびアシルオキシ基
(例えば、アセトキシ、ベンゾキシ)が挙げられる。
【0045】式(II)の好ましいアルキニルアミン
は、以下の構造に示すように、アルキニルアミンがN=
C部分の炭素上で置換されているものである:
【0046】
【化11】
【0047】(式中、Z3 は、5〜9員の複素環式環
系、好ましくは9員の縮合ヘテロ芳香族環系、例えば、
ベンゾオキサゾールを完成するのに必要な原子を表
す)。この構造のR''は、先のように定義される。式
(II)の特定のアルキニルアミンとしては、以下の式
(IIa)のものが挙げられる:
【0048】
【化12】
【0049】(式中、X''はO,S,Seもしくは−N
H−または置換N(特に、NR6 であって、R6 は前記
のR3 により表される基のいずれかであることができ
る)であり;そしてY1 およびY2 は、独立して、アル
キル(例えば、炭素数1〜18、または1〜6のもの)
またはアリール(特に、炭素数6〜18、または6〜1
2のもの)であって、その両者は置換もしくは非置換で
あるか、またはそれらは、一緒になって置換もしくは非
置換であってよい環を形成してもよい。式(II)の最
も好ましい化合物は、以下の式(IIb)のもの、特に
式(IIc)のものである:
【0050】
【化13】
【0051】(式中、X''およびR''は先に定義したと
おりであり、ベンゾ環はさらに置換されていても置換さ
れていなくてもよい(このような置換基は、示したもの
に縮合した環を含むことができるが;しかしながら、特
定の実施態様においては、このような置換基は、一緒に
なって環を形成することはなく、すなわち、このような
場合は、前記化合物は例えば、ナフトチアゾール等であ
ろう)。
【0052】
【化14】
【0053】(式中、X''は既に定義したとおりである
が、好ましくは、酸素であり;R''は先に定義したとお
りであり、;R5 およびR4 は、独立して水素、ハロゲ
ン、または置換もしくは非置換のアルキルもしくはアル
コキシ基、好ましくは炭素数1〜10のものを表す。前
記のアルキニルアミンでは、R5 およびR4 は、好まし
くは、それぞれ5位および6位にある。本発明のアルキ
ニルアミンは、水溶性であると意図されており、すなわ
ち、それらはさらに水可溶化基を含む。この実施態様に
おいては、水可溶化基は、アルキニルアミンの任意の位
置(例えば、R''、R5 またはR4 上)に置換されてい
てよいが、前記アミンの窒素原子上でないことが好まし
い。好ましくは、水可溶化基は、アルキニルアミンが水
1リットル当たり0.1gで溶解するのに十分であるべ
きである。代表的水可溶化基は、カルボキシ、カルボキ
シアルキル、スルホ、スルホアルキル、ホスファノ、ホ
スファトアルキル、ホスホノ、ホスホノアルキル、カル
ボンアミド、スルホンアミド、ヒドロキシおよびそれら
の塩を挙げることができる。好ましくは、水可溶化基
は、カルボキシもしくはスルホ基、またはそれらの塩で
ある。最適には、それらはカルボキシ基のナトリウムま
たはカリウム塩である。
【0054】本発明の範囲内であると意図される式(I
I)の具体的化合物例としては以下が挙げられる:
【0055】
【化15】
【0056】
【化16】
【0057】
【化17】
【0058】アルキニルアミンは、好ましくは、乳剤中
にハロゲン化銀1モル当たり約0.1〜約1000mg
の量添加する。アルキニルアミンのさらに好ましい添加
レベルは、ハロゲン化銀1モル当たり約1〜約500m
gである。理想的に、本発明のアルキニルアミンは、ブ
チニルアミノベンゾオキサゾール(化合物IIA)であ
る。ブチニルアミノベンゾオキサゾールは、好ましく
は、乳剤中にハロゲン化銀1モル当たり約1〜約200
mgの量添加する。さらに好ましくは、ハロゲン化銀1
モル当たり約5〜約50mgの量;そして最適には、ハ
ロゲン化銀1モル当たり約5〜約20mgの量添加す
る。
【0059】本発明のアルキニルアミンは、当該技術分
野において既知の任意の方法で製造することができる。
このような方法例は、米国特許第4,451,557号
および第4,378,426号、並びに同時係属米国特
許出願第93/00169833号、1993年12月
16日出願(Lok等)に見いだすことでき、これらの
すべては引用することにより本明細書に包含する。
【0060】本発明のチオスルホネートおよびスルフィ
ネートは、好ましくはそれぞれ以下の式(III)およ
び(IV)のものである: Z3 −SO2 S−M1 (式III) Z4 −SO2 −M2 (式IV) 式(III)または(IV)の各々について、Z置換基
は、Z3 またはZ4 のいずれも独立して、置換されてい
ても置換されていなくてもよい脂肪族基、炭素環式基
(アリールも含む)、または複素環式基を表す。好まし
くは、Z置換基は独立して、炭素数1〜22の(また
は、さらに1〜10の)置換もしくは非置換のアルキ
ル、炭素数6〜20の置換もしくは非置換のアリール、
またはヘテロ原子1個もしくは2個を有する置換もしく
は非置換の3員〜15員の複素環式基からなる群より選
ばれる。
【0061】式(III)または(IV)についての適
切な脂肪族基の例としては、メチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、エチルヘ
キシル、デシル、ドデシル、ヘキサデシル、オクタデシ
ル、イソプロピル、t−ブチル、ブテニル、プロピニル
およびブチニルが挙げられる。適切な炭素環式基の例
は、フェニル、トリル、ナフチル、シクロヘキシル、シ
クロヘプタトリエニル、シクロオクタトリエニルおよび
シクロノナトリエニルである。適切な複素環式基の例
は、ピロール、フラン、テトラヒドロフラン、ピリジ
ン、ピコリン、ピペリジン、モルホリン、ピロリジン、
チオフェン、オキサゾール、チアゾール、イミダゾー
ル、セレナゾール、テルラゾール、トリアゾール、テト
ラゾールおよびオキサジアゾールである。
【0062】Z3 およびZ4 上の置換に適切な基として
は、アルキル基(例えば、メチル、エチル、ヘキシ
ル)、フルオロアルキル基(例えば、トリフルオロメチ
ル)、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、オ
クチルオキシ)、アリール基(例えば、フェニル、ナフ
チル、トリル)、ヒドロキシ基、ハロゲン基(Cl、F
およびBrを含む)、アリールオキシ基(例えば、フェ
ノキシ)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、ブチ
ルチオ),アリールチオ基(例えば、フェニルチオ)、
アシル基(例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリ
ル、バレリル)、スルホニル基(例えば、メチルスルホ
ニル、フェニルスルホニル)、アシルアミノ基、スルホ
ニルアミノ基、アシルオキシ基(例えば、アセトキシ、
ベンゾキシ)、カルボキシ基、シアノ基、スルホ基およ
びアミノ基が挙げられる。
【0063】Z置換基は、さらに1個またはそれ以上の
2価連結基と結合してもよい。これらの連結基として
は、炭素、窒素、硫黄または酸素の1原子またはこれら
の原子の少なくとも1原子を含有する基が挙げられる。
例としては、アルキレン、アルケニレン、アルキニレ
ン、アリーレン、O,S,NH,COおよびSO2 が挙
げられる。このような連結基がカブリ防止剤/安定剤化
合物中に存在する場合は、前記化合物はポリマーである
ことが好ましい。
【0064】式(III)および(IV)により表され
る化合物の各々についてのM1 およびM2 は独立して任
意のカチオン、特に1価、2価または3価のカチオンを
表す。このように、M1 およびM2 としては、金属イオ
ン、例えば、ナトリウムイオン、カリウムイオン、カル
シウムイオンおよびリチウムイオン、ならびにアンモニ
ウムイオンおよびホスホニウムイオンが挙げられる。好
ましくは、M1 およびM2 はナトリウムイオンを表す。
【0065】好ましくは、乳剤は、チオスルホネート
(好ましくは、式(III)のもの)をハロゲン化銀1
モル当たり約20〜20,000mg(さらに好ましく
は銀1モル当たり1〜500mg)の量含有する。スル
フィネート(好ましくは式(IV)のもの)の量は、典
型的に銀1モル当たり10-4〜100g、さらに好まし
くは銀1モル当たり10-3〜50g、最も好ましくは銀
1モル当たり10-2〜10gである。チオスルホネート
のスルフィネートに対する比率は、1:0.1から1:
10まで変動することができる。チオスルホネートおよ
びスルフィネートは、溶液中で予備混合した後、ハロゲ
ン化銀乳剤に添加するか、またはそれらは別々に乳剤に
添加してもよい。チオスルホネート化合物およびスルフ
ィネート化合物はハロゲン化銀乳剤層もしくは非感輻射
線層に添加するか、またはカプラー含有分散体に添加し
てもよい。さらに、チオスルホネートおよびスルフィネ
ートは、乳剤沈殿中、増感工程中もしくはコーティング
の直前に添加(別々にまたは組み合わせて)してもよ
い。
【0066】最適には、前記チオスルホネート化合物お
よびスルフィネート化合物は、それぞれトリチオスルホ
ネートおよびトリスルフィネートで塩である。式(II
I)の化合物の製造は、化学文献、例えば、Chem.
Lett.1987,11,2161;Organic
Syntheses Collective、Vol
ume VI、1988、1016頁;Organic
Syntheses、1974、54、33;Jou
rna of OrganicChemistry、1
986、51(26)、5235;Biochemic
al Preparation、1963、10、72
に記載されているか、または市販もされている。
【0067】本発明のチオスルホネート化合物の例とし
ては、以下の式(IIIA)〜(IIID)のものが挙
げられる:
【0068】
【化18】
【0069】スルフィネート化合物も市販されている
か、または標準の有機の教科書において教示されている
ように、塩化スルホニルの還元により得ることもでき
る。本発明に有用な特定のスルフィネートの例は、以下
の化合物IVA〜IVDである:
【0070】
【化19】
【0071】アルキニルアミンは、チオスルホネート化
合物およびスルフィネート化合物と同様に、式(I)の
青色増感色素を添加すべき白黒もしくはカラー乳剤層
に、ハロゲン化銀粒子の沈殿を始めとする写真要素製造
中の任意の時点で添加してよい。しかしながら、それら
は、沈殿後であって、支持体への乳剤のコーティングの
直前に添加するのが好ましい。
【0072】(I)、(II)、(III)および(I
V)の群から選ばれる化合物の組み合わせを、当該技術
分野において通常用いられるような従来の乳剤安定剤ま
たはカブリ防止剤に加えて、用いてもよい。本発明の写
真材料は、白黒写真要素であることができるが、好まし
くはカラー写真要素である。カラー写真要素は、一般に
3層の銀乳剤層または3組の層(各組の層は同一の分光
感度を有するが異なるスピードの乳剤からなることが多
い):イエロー色素形成性発色カプラーが組合わさった
青感性層;マゼンタ色素形成性発色カプラーが組合わさ
った緑感性層;およびシアン色素形成性発色カプラーが
組合わさった赤感性層を含む。したがって、前記要素に
おいては、これらの層は、各層が感度を有する光の減法
補色である色素を形成する画像形成性カプラーを含有す
る。これは好ましいことであるが、必ずしもこのような
層である必要はなく、これらの層は、このような減法補
色を形成しないカプラーを含有してもよい(すなわち、
形成される画像は、処理要素が原画像と同一でない色を
有する偽カラー画像であってよい)。
【0073】要素の各層(画像形成単位を含む)は、当
該技術分野において知られている種々の順序で配列する
ことができる。典型的に、透明支持体を有する写真要素
(例えば、典型的写真カラーネガティブ)では、青感性
層は感光性層の最下位にあり、緑感性層は青感性層の上
に位置し、赤感性層は緑感性層の上に位置するであろ
う。”より下位の”および同様の用語は、要素の正常露
光の際、光源から最も離れているであろうことを意味す
る。反対順序の感光性層は、典型的に反射性支持体(例
えば、典型的な写真カラー印画紙)上に用いるであろ
う。各種層が塗布されている支持体を有する典型的要素
では、”より下位の”および同様の用語は、支持体に、
より近いことを意味する。
【0074】別の様式では、スペクトルの各種領域の各
々に感度を有する乳剤を、単一に区分された層として配
置することができる。色素形成性カプラーは、典型的
に、第一にそれらを水非混和性、高沸点有機溶剤に溶解
または分散させ、得られた混合物を次に乳剤に分散させ
ることにより、乳剤中に包含せしめる。適切な溶剤とし
ては、ヨ−ロッパ特許第87119271.2号のもの
が挙げられる。色素形成性カプラーは、当該技術分野に
おいて周知であり、例えば、以下に引用するResea
rch DisclosureIに開示されている。こ
の文献および本出願明細書に引用されているすべての特
許およびすべての他の参考文献は、引用することにより
本明細書に包含する。
【0075】本発明要素は、追加の層、例えば、フィル
ター層、中間層、オーバーコート層、下塗り層等を含ん
でもよい。これらのすべては、透明または反射性(例え
ば、紙支持体)であることができる支持体上に塗布する
ことができる。本発明の写真要素は、Research
Disclosure、Item 34390、19
92年11月に記載されているような磁性記録材料、ま
たは透明記録材料層、例えば、米国特許第4,279,
945号および米国特許第4,302,523号に開示
されているような透明支持体の下側上に磁性粒子を含有
する層を含むことも有用である。本発明要素は、典型的
に全厚さが5〜30ミクロンであろう(支持体を除い
て)。
【0076】本発明要素に用いるのに適切な材料の以下
の検討は、Research Disclosure
1989年12月、Item 308119、Kenn
eth Mason Publication,Lt
d.,Dudley Annex,12a North
Street,Emsworth,Hampshir
e P010 7DQ,England発行を引用して
行うであろう。この刊行物は、以下、”Researc
h Disclosure I”と称する。以下に参照
する節は、Research Disclosure
の節である。前記の参考文献およびそれらに引用され
ている他の文献は、引用することにより全体として本明
細書に包含する。
【0077】本発明要素に用いるハロゲン化銀乳剤は、
ネガティブ作動性乳剤、例えば、表面感光性乳剤もしく
はカブらせていない内部潛像形成性乳剤であるか、また
はカブらせていない内部潛像形成性タイプの直接ポジテ
ィブ乳剤であって、これらは均等光の露光または核形成
剤の存在下で現像が行われた場合にポジティブに作動す
るものである。適切な乳剤およびそれらの調製並びに化
学増感および分光増感の方法は第I節〜第IV節に記載
されている。発色材料および現像改質剤は第V節および
第XXI節に記載されている。本発明要素に用いること
ができるビヒクル、および各種添加物、例えば、蛍光増
白剤、カブリ防止剤、安定剤、光吸収剤および散乱剤、
硬膜剤、塗布助剤、可塑剤、潤滑剤並びにマット剤は、
例えば、第V節、第VI節、第VIII節、第X節、第
XI節,第XII節および第XVI節に記載されてい
る。製造方法は、第XIV節および第XV節に,他の層
および支持体は第XIII節および第XVII節に、処
理方法および処理剤は第XIXI節および第XX節に、
そして露光代替物は第XVIII節に記載されている。
【0078】ネガティブ作動性ハロゲン化銀では、ネガ
画像を形成することができる。場合により、ポジティブ
(または反転)画像を形成することができる。本発明の
写真要素は、またカラードカプラー(例えば、層間補正
レベルの調整のため)およびマスキングカプラー、例え
ば、ヨ−ロッパ特許第213.490号、特開昭58−
172,647号;米国特許第2,983,608号;
ドイツ特許出願第2,706,117C号;英国特許第
1,530,272号;特願昭A−113935号;米
国特許第4,070,191号およびドイツ特許出願第
2,643,965号に記載されているものも用いるこ
とができる。これらのマスキングカプラーはシフトまた
はブロックしてもよい。
【0079】本発明写真要素は、また画質を向上させる
ために漂白または定着の処理工程を促進または修正する
材料を含んでもよい。ヨ−ロッパ特許第193,389
号;ヨ−ロッパ特許第301,477号;米国特許第
4,163,669号;米国特許第4,865,956
号;および米国特許第4,923,784号記載の漂白
促進剤は特に有用である。また核形成剤、現像促進剤も
しくはそれらの前駆体(英国特許第2,097,140
号;英国特許第2,131,188号);電子移動剤
(米国特許第4,859,578号;米国特許第4,9
12,025号);カブリ防止剤および色混合防止剤、
例えば、ハイドロキノン、アミノフェノール、アミン、
没食子酸、カテコール、アスコルビン酸、ヒドラジド、
スルホンアミドフェノール、および非発色形成性カプラ
ーの誘導体の使用も意図されている。
【0080】本発明要素は、またコロイド銀ゾルまたは
イエローおよび/もしくはマゼンタフィルター色素を、
水中油形分散体、ラテックス分散体として、または固体
粒子分散体として含んでなるフィルター色素層を含有し
てもよい。加えるに、それらを、”スミアリング”カプ
ラー(例えば、米国特許第4,366,273号;ヨ−
ロッパ特許第96,570号;米国特許第4,420,
556号;および米国特許第4,543,323号記
載)と共に用いてもよい。また、これらのカプラーは、
例えば、特願昭61−258249号または米国特許第
5,019,492号に記載されているように、保護形
にブロックまたはコーティングされていてもよい。
【0081】本発明写真要素は、さらに他の画像改質化
合物、例えば、”現像抑制剤放出”化合物(DIR)を
含有してもよい。本発明要素に有用なさらなるDIR
は、当該技術分野において知られており、例は米国特許
第3,137,578号;第3,148,022号;第
3,148,062号;第3,227,554号;第
3,384,657号;第3,379,529号;第
3,615,506号;第3,617,291号;第
3,620,746号;第3,701,783号;第
3,733,201号;第4,049,455号;第
4,095,984号;第4,126,459号;第
4,149,886号;第4,150,228号;第
4,211,562号;第4,248,962号;第
4,259,437号;第4,362,878号;第
4,409,323号;第4,477,563号;第
4,782,012号;第4,962,018号;第
4,500,634号;第4,579,816号;第
4,607,004号;第4,618,571号;第
4,678,739号;第4,746,600号;第
4,746,601号;第4,791,049号;第
4,857,447号;第4,865,959号;第
4,880,342号;第4,886,736号;第
4,937,179号;第4,946,767号;第
4,948,716号;第4,952,485号;第
4,956,269号;第4,959,299号;第
4,966,835号;第4,985,336号;並び
に英国特許公報第1,560,240号;第2,00
7,662号;第2,032,914号;第2,09
9,167号;ドイツ特許第2,842,063号;第
2,937,127号;第3,636,824号;第
3,644,416号;並びに以下のヨ−ロッパ特許第
272,573号;第335,319号;第336,4
11号;第346,899号;第362,870号;第
365,252号;第365,346号;第373,3
82号;第376,212号;第377,463号;第
378,236号;第384,670号;第396,4
86号;第401,612号;第401,613号に記
載されている。
【0082】DIR化合物は、また”Develope
r−Inhibitor−Releasing(DI
R) Couplers for Color Pho
tography”、C.R.Barr、J.R.Th
irtleおよびP.W.Vittum、Photog
raphic Science and Engine
ering、Vol.13、174頁(1969)に開
示されており、これらは引用することにより本明細書に
包含する。
【0083】本発明の思想は、Research Di
sclosure、1979年11月、Item 18
716、Kenneth Mason Publica
tion,Ltd.,Dudley Annex,12
a North Street,Emsworth,H
ampshire P010 7DQ,England
発行に記載されているような反射カラープリント(引用
することにより本明細書に包含する)を得るために用い
てもよいことが意図されている。本発明要素を形成する
ための乳剤および材料は、米国特許第4,917,99
4号に記載されているようなpH調整支持体上に、エポ
キシ溶剤(ヨ−ロッパ特許第0 164961号)を用
いて、追加の安定剤(例えば、米国特許第4,346,
165号;第4,540,653号および第4,90
6,559号記載)と共に、多価カチオン、例えば、カ
ルシウムに対する感度を低減するためのバラスト化キレ
ート剤、例えば、米国特許第4,994,359号に記
載のものと共に、そしてステイン低減剤、例えば、米国
特許第5,068,171号および第5,096,80
5号に記載のものと共に塗布してもよい。本発明要素に
有用な他の化合物は、特開昭58−09959号;58
−62586号;特開平2−072629号;特開平2
−072630号;特開平2−072632;特開平2
−072633;特開平2−072634;特開平2−
077822;特開平2−078229;特開平2−0
78230;特開平2−079336;特開平2−07
9338;特開平2−079690;特開平2−079
691;特開平2−080487;特開平2−0804
89;特開平2−080490;特開平2−08049
1;特開平2−080492;特開平2−08049
4;特開平2−085928;特開平2−08666
9;特開平2−086670;特開平2−06736
1;特開平2−087362;特開平2−08736
3;特開平2−087364;特開平2−08809
6;特開平2−088097;特開平2−09366
2;特開平2−093663;特開平2−09366
4;特開平2−093665;特開平2−09366
6;特開平2−093668;特開平2−09405
5;特開平2−094056;特開平2−10193
7;特開平2−103409;特開平2−151577
号に記載されている。
【0084】本発明要素に用いられるハロゲン化銀は、
ヨウ臭化銀、臭化銀、塩化銀、塩臭化銀、塩ヨウ臭化銀
等である。臭化銀および臭ヨウ化銀が、式(I)の色素
で増感する乳剤にとっては特に有用である。しかしなが
ら、高塩化物ハロゲン化銀乳剤が好ましい。高塩化物ハ
ロゲン化銀乳剤を用いる場合には、乳剤は少なくとも9
0%またはそれ以上の塩化銀(例えば、少なくとも95
%、98%、99%または100%の塩化銀)を含有す
るであろう。幾分かの臭化銀も存在してもよい。高塩化
物乳剤にヨウ化物が存在する場合には、ヨウ化物は、総
ハロゲン化物の2mole%未満を構成するのが好まし
い(1.5、1、0.5または0.1mole%未満で
あってもよい)。特に、高塩化物乳剤の塩化銀はその感
度を高めるために臭化物源で処理することもできる可能
性が意図されているが、得られる乳剤中の臭化物のバル
ク濃度は典型的に約2〜2.5%、好ましくは約0.5
〜1.5%(または0.5〜1.0%)であり、残りは
塩化銀であろう。前記%の数字はmole%である。
【0085】ハロゲン化銀粒子のタイプとしては、多形
性、立方体、八面体または非立方形粒子が挙げられる。
ハロゲン化銀の粒子サイズは、写真組成物において有用
であることが知られている任意の分布であってよく、多
分散もしくは単分散であってよい。本発明においては、
平板状粒子ハロゲン化銀乳剤もまた意図されている。平
板状粒子とは、各々残りの粒子面より明らかに大きい二
つの平行な主面を有する粒子であり、平板状粒子乳剤
は、平板状粒子が総粒子投影面積の少なくとも30%、
さらに典型的に少なくとも50%、好ましくは>70
%、そして最適には>90%を占めるものである。平板
状粒子は、総粒子投影面積の実質的にすべて(>97
%)を占めることができる。これらの平板状粒子乳剤
は、高アスペクト比平板状粒子乳剤、すなわち、ECD
/t>8(ECDは粒子投影面積と等しい面積を有する
円の直径であり、tは平板状粒子の厚さである)の乳
剤;中間アスペクト比平板状粒子、すなわち、ECD/
t=5〜8の乳剤;または低アスペクト比平板状粒子、
すなわち、ECD/t=2〜5の乳剤であることができ
る。これらの乳剤は、典型的に高平板度T(T=ECD
/t2 )、すなわち、ECD/t2 >25であり、EC
Dおよびtの両者はマイクロメートル(μm)で測定す
る。これらの乳剤は、さらに平板度>40またはさらに
>100もしくは>1000であることもできる。青感
性層のための平板状ハロゲン化銀乳剤の平板度は、好ま
しくは25〜4000、さらに好ましくは100〜15
00である。
【0086】これらの平板状粒子は、平板状粒子乳剤の
所望の平均アスペクト比および/または平均平板度を達
成可能な任意の厚さのものであってよい。投影面積要件
を満足させる平板状粒子は、好ましくは<0.3μmの
厚さを有し、薄い(<0.2μm)の平板状粒子が特に
好ましく、超薄(<0.07μm)の平板状粒子が、体
積に対する粒子表面比を最高にするために意図されてい
る。
【0087】高ヨウ化物平板状粒子乳剤は、House
の米国特許第4,490,458号、Maskasky
の米国特許第4,459,353号およびYagi等の
ヨ−ロッパ特許第0 410 410号に具体的に説明
されている。面心立方(岩塩タイプ)結晶格子構造を形
成するハロゲン化銀からなる平板状粒子は、{100}
または{111}主面のいずれかを有することができ
る。{111}主面平板状粒子を含む乳剤は、調整粒子
分散性、ハロゲン化物分散体、双晶平坦スペーシング、
末端構造および粒子ディスロケーション並びに吸着{1
11}粒子面安定剤を有するものをふくめて、Weyの
米国特許第4,399,215号、Maskaskyの
米国特許第4,400,463号、第4,684,60
7号、第4,713,320号、第4,713,323
号、第5,061,617号、第5,178,997
号、第5,178,998号、第5,183,732
号、第5,185,239号、第5,217,858号
および第5,221,602号、Wey等の米国特許第
4,414,306号、Daubendiekの米国特
許第4,414,310号、第4,672,027号、
第4,693,964号および第4,914,014
号、Abbott等の米国特許第4,425,426
号、Solbergの米国特許第4,433,048
号、Wilgusの米国特許第4,434,226号、
Kofron等の米国特許第4,439,520号、S
ugimoto等の米国特許第4,665,012号、
Yagi等の米国特許第4,686,176号、Hay
ashiの米国特許第4,748,106号、Goda
の米国特許第4,775,617号、Takada等の
米国特許第4,783,398号、Saitou等の米
国特許第4,797,354号および第4,977,0
74号、Tufanoの第4,801,523号、Tu
fano等の米国特許第4,804,621号、Ike
da等の米国特許第4,806,461号およびヨ−ロ
ッパ特許第0 485 946号、Bandoの米国特
許第4,839,268号、Marino等の米国特許
第4,853,322号、Nishikawa等の米国
特許第4,952,491号、Houle等の米国特許
第5,035,992号、Piggin等の米国特許第
5,061,609号および第5,061,616号、
Nakamura等の米国特許第5,096,806
号、Bell等の米国特許第5,132,203号、T
saur等の米国特許第5,147,771号、第5,
147,772号、第5,147,773号、第5,1
71,659号、第5,210,013号および第5,
252,453号、Jones等の米国特許第5,17
6,991号、Maskasky等の米国特許第5,1
76,992号、Black等の米国特許第5,21
9,720号、Antoniades等の米国特許第
5,250,403号、Zola等のヨ−ロッパ特許第
0 362 699号、Maruyama等のヨ−ロッ
パ特許第0 431 585号、Urabeのヨ−ロッ
パ特許第0 460 656号、Verbeekのヨ−
ロッパ特許第0 481 133号、第0 503 7
00号および第0 532 801号、Jaganna
than等のヨ−ロッパ特許第0 515 894号並
びのSekiya等のヨ−ロッパ特許第0 547 9
12号に具体的に説明されている。{100}主面平板
状粒子を含有する乳剤は、Boggの米国特許第4,0
63,951号、Mignotの米国特許第4,38
6,156号、Maskaskyの米国特許第5,26
4,337号および第5,275,930号、Brus
t等のヨ−ロッパ特許第0 534 395号並びにS
aitou等のヨ−ロッパ特許第0569 971号に
具体的に説明されている。
【0088】本発明に用いるハロゲン化銀粒子は、当該
技術分野において知られている方法、例えば、Rese
arch Disclosure IおよびJames
The Theory of the Photog
raphic Process、またはヨウ臭化物平板
状粒子の沈殿のための米国特許第4,439,520号
(これらおよびそこに引用されているすべての他の文献
は、引用することにより全体として本明細書に包含す
る)に記載されている方法により調製してもよい。これ
らとしては、アンモニア性乳剤製造、中性もしくは酸性
乳剤製造、および他の当該技術分野において知られてい
る方法が挙げられる。これらの方法は、一般に水溶性銀
塩を水溶性ハロゲン化物塩と保護コロイドの存在下に混
合し、ハロゲン化銀の沈殿形成の際、温度、pAg、p
H値等を適切な値に調整することが含まれる。
【0089】本発明に用いるハロゲン化銀は、貴金属
(例えば、金)増感剤、中間カルコゲン(例えば、イオ
ウ)増感剤、還元増感剤および当該技術分野において知
られている他のものを用いて化学増感に付すことが有利
である。ハロゲン化銀の化学増感に有用な化合物および
技法は、当該技術分野において知られており、Rese
arch Disclosure Iおよびそこに引用
されている文献に記載されている。
【0090】本発明の写真要素は、典型的に、乳剤形の
ハロゲン化銀を提供する。写真乳剤は、一般に写真要素
の層として乳剤を塗布するためのビヒクルを含む。有用
なビヒクルとしては、天然物質、例えば、プロテイン、
プロテイン誘導体、セルロース誘導体(例えば、セルロ
ースエステル)、ゼラチン(例えば、アルカリ処理ゼラ
チン、例えば、ウシ骨ゼラチンもしくは獣ゼラチン、ま
たは酸処理ゼラチン、例えば、ブタ皮ゼラチン)、ゼラ
チン誘導体(例えば、アセチル化ゼラチン、フタル化ゼ
ラチン等)、並びにResearch Disclos
ure Iに記載されている他のものが挙げられる。親
水性水浸透性コロイドもまたビヒクルまたはビヒクル展
開剤として有用である。これらとしては、Resear
ch Disclosure Iに記載されているよう
に、合成ポリマーペプタイザー、キャリアー、および/
またはバインダー、例えば、ポリ(ビニルアルコー
ル)、ポリ(ビニルラクタム)、アクリルアミドポリマ
ー、ポリビニルアセタール、アルキルおよびスルホアル
キルアクリレートおよびメタクリレートのポリマー、加
水分解ポリビニルアセテート、ポリアミド、ポリビニル
ピリジン、メタクリルアミドコポリマー等が挙げられ
る。これらのビヒクルは、写真乳剤において有用な任意
の量、乳剤中に存在せしめることができる。乳剤は、ま
た写真乳剤において有用なことが知られている添加物を
も含むことができる。これらとしては、化学増感、例え
ば、活性ゼラチン、イオウ、セレン、テルル、金、白
金、パラジウム、イリジウム、オスミウム、レニウム、
リンまたはそれらの組み合わせが挙げられる。化学増感
は、Research Disclosure、197
5年6月、Item 13452および米国特許第3,
772,031号に記載されているように、一般に5〜
10のpAgレベル、5〜8のpHレベル、30〜80
℃の温度で行う。
【0091】本発明のハロゲン化銀は、当該技術分野に
おいて知られている方法、例えば、Research
Disclosure Iに記載されている方法によ
り、式(I)の増感色素を用いて増感してよい。当然の
ことであるが、本発明写真要素の各種層は、式(I)の
色素以外の増感色素を用いてよいが、式(I)の色素を
増感色素として少なくとも1層中に存在せしめるであろ
う。色素は、ハロゲン化銀粒子乳剤および親水性コロイ
ドに、写真要素上への乳剤の塗布の前の任意の時点で
(例えば、化学増感の前後に)、または塗布と同時に添
加してよい。色素/ハロゲン化銀乳剤は、塗布直前に、
または塗布に先立って(例えば、2時間前に)、発色画
像形成性カプラー分散剤と混合してもよい。
【0092】本発明写真要素は、Research D
isclosure I、第XVIII節に記載されて
いるものを始めとして、任意の既知方法で像様露光する
のが好ましい。これは、典型的にスペクトルの可視領域
光(一般に、約400〜700nmと見なされている)
への露光を含み、レンズを介してリアル−タイム画像
(すなわち、ライブ画像)への露光を含み、あるいは、
発光ダイオードもしくはレーザーのような発光装置での
露光による、保存画像、例えば、コンピューター保存画
像への露光を含む。本発明写真要素は、一回使用カメラ
(すなわち、いわゆる、”レンズ付きフィルム”ユニッ
ト)に用いることができる。このようなカメラは、予め
フィルムをその中に装填した状態で製造販売しており、
プラスチックレンズを用いても用いなくてもよい。
【0093】本発明組成物を含んでなる写真要素は、
esearch Disclosure I、またはJ
amesのThe Theory of the Ph
otographic Process、第4版、19
77年に記載されている多くの周知処理溶液を用いる周
知写真処理で処理することができる。例えば、典型的ナ
ガティブ作動性要素(例えば、典型的写真カラーネガテ
ィブまたは写真カラー印画紙)を処理する場合は、処理
完了後、要素を露光する画像のネガである画像が得られ
るように、発色現像液を用いて処理する。反転カラー要
素(ネガティブ作動性乳剤を用いる)の処理の場合は、
要素を先ず第一に白黒現像剤で処理し、続いてハロゲン
化銀をカブらせ、その後に発色現像剤で処理する。処理
完了後に得られた画像は、要素を露光する画像を反転し
たものである。
【0094】好ましい発色現像主薬はp−フェニレンジ
アミン類である。以下が特に好ましい:4−アミノ−
N,N−ジエチルアニリン塩酸塩、4−アミノ−3−メ
チル−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩、4−アミノ−
3−メチル−N−エチル−N−(β−(メタンスルホン
アミド)エチル)アニリンセスキ硫酸塩水和物、4−ア
ミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシ
エチル)アニリン硫酸塩、4−アミノ−3−β−(メタ
ンスルホンアミド)エチル−N,N−ジエチルアニリン
塩酸塩および4−アミノ−N−エチル−N−(2−メト
キシエチル)−m−トルイジン ジ−p−トルエンスル
ホン酸。
【0095】現像後に、銀またはハロゲン化銀除去のた
めの漂白−定着、洗浄および乾燥を行う。
【0096】
【実施例】本発明を、以下の実施例においてさらに説明
する。例1 式(I)、(II)、(III)および(IV)の化合
物を、色素被覆量2.62x10-4mole/Ag m
olのAu(I)増感0.78μm単分散塩化銀ネガテ
ィブ乳剤に添加することにより、本発明乳剤を調製し
た。前記乳剤は、ジ−n−ブチルフタレートカプラー溶
剤(0.27g/m2 )およびゼラチン(1.51g/
2 )中にイエロー色素形成性カプラー、α−(4−
(4−ベンジルオキシ−フェニル−スルホニル)フェノ
キシ)−α(ピバリル)−2−クロロ−5−(γ−
(2,4−ジ−5−アミルフェノキシ)ブチルアミド)
アセトアニリド(1.08g/m2 )を含有した。さら
に、銀1mole当たり0.104gの1−(3−アセ
トアミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾールおよ
び1.033gの臭化カリウムを添加した。この乳剤
(0.34g Ag/m2 )を樹脂被覆紙支持体上に塗
布し、次いで、保護層として1.076g/m2 のゲル
オーバーコートを、全ゼラチン重量の 1.8%量の硬
化剤、ビス(ビニルスルホニル)メチルエーテルと共に
施した。
【0097】カラーネガティブプリント露光源をシュミ
レートするように設計されたタングステンランプで、0
〜3ステップタブレット(0.15ずつ増加)を用いて
0.1秒露光を、これらの塗膜に与えた。このランプは
色温度3000K、logルクス2.95を有し、これ
らの塗膜を、マゼンタおよびイエローフィルター、0.
3ND(中性濃度)、並びにUVフィルターを介して露
光した。処理は、カラー現像(45秒、35℃)、漂白
−定着(45秒、35℃)および安定化または水洗(9
0秒、35℃)、それに続く乾燥(60秒、60℃)か
らなった。Colenta処理機で用いた化学品は以下
の溶液からなった: 現像液 スルホン化ポリスチレンのリチウム塩 0.25mL トリエタノールアミン 11.0mL N,N−ジエチルヒドロキシルアミン(85重量%) 6.0 mL 亜硫酸カリウム(45重量%) 0.5 mL 発色現像主薬(4−(N−エチル−N−2− メタンスルホニルアミノエチル)−2−メチル− フェニレンジアミンセスキ硫酸塩・一水和物 5.0 g スチルベン化合物ステイン低減剤 2.3 g 硫酸リチウム 2.7 g 塩化カリウム 2.3 g 臭化カリウム 0.025g 金属イオン封鎖剤 0.8 mL 炭酸カリウム 25.0 g 水で全量1リットルとし、pHを10.12に調整。
【0098】 漂白−定着 亜硫酸アンモニウム 58 g チオ硫酸ナトリウム 8.7 g エチレンジアミン四酢酸第二鉄アンモニウム塩 40 g 酢酸 9.0 mL 水で全量1リットルとし、pHを6.2に調整。
【0099】 安定剤 クエン酸ナトリウム 1 g 水で全量1リットルとし、pHを7.2に調整。 1.0濃度単位でのスピードを、乳剤感度の目安として
測定した。第II表は、IIA(式(II)の化合物)
およびIIIAの存在下での本発明の化合物I−17の
効果を具体的に示すものである。化合物I−17は、比
較色素Cより約10nm短いλmax を有する乳剤を与
え、そしてI−17を含有する塗膜は明らかにCを含有
するものより低感度である(すなわち、試料2は試料1
よりスピードが遅い)。色素I−17を化合物IIAと
組み合わせると乳剤スピードを向上させるが、塗膜のD
−min位(カブリ)が有意に増加している(試料3対
試料2)。IIIAをI−17と組み合わせると、D−
minは改良されるがスピードにはなんらの効果も与え
ない(試料4対試料3)。I−17をIIAおよびII
IAの両者と組み合わせた試料5においては、乳剤スピ
ードは増加するが、カブリは限られた上昇があったのみ
である(試料5対試料1、2および3)。
【0100】
【表2】
【0101】例2 本例では、例1と同様の乳剤を用いたが、化合物I−8
をIIAおよびIIIAと組み合わせた。色素I−8は
また、比較色素Cにより得られるものより約10nm短
いλmax を有する乳剤を与えた。色素I−8で増感した
乳剤は、期待されるように、Cより感度が低い(第II
I表において試料6対試料1)。化合物I−8およびI
IAを含有する試料7は、試料6と比較して明らかなス
ピード増加を示すが、高カブリも伴う。本発明の組み合
わせ(試料9)は、比較色素(試料1)のスピードに匹
敵し、しかもカブリ増加はほとんど見られなかった。
【0102】
【表3】
【0103】例3 塩化銀乳剤の沈殿の際、塩化第二水銀を用いた他は例1
と同様に、化合物I−19、IIAおよびIIIAを乳
剤に添加することにより、本発明の別の乳剤を調製し
た。第IV表の結果は、前記組み合わせを有する本発明
試料(試料14)は、比較試料(試料11、試料12お
よび試料13)よりスピードは高く、カブリは低かっ
た。
【0104】
【表4】
【0105】例4 本例は、例3と同様に増感した乳剤に、本発明のI−2
0、IIA、IIIAおよびIVAの組み合わせを含む
乳剤は、保存上の利点を有することを具体的に示すもの
である。塗布後、試料を、4週間および6週間、48.
8℃で保存した。スピード変化(”Δスピード”)およ
びカブリ変化(”ΔD−min”)を、対照として−1
7.7℃で保存した試料から得られた変化に対して測定
した。これらのデータを第V表に示す:
【0106】
【表5】
【0107】期待されたように、第V表のデータは、本
発明塗膜(試料18)は、式IIおよびIIIにより表
される一群の化合物の組み合わせを有しない試料15と
比較して、妥当なカブリレベルで、より高いフレッシュ
スピードが得られる利点を有することを示している。さ
らに、試料18の保存特性は、4週間および6週間の保
存のいずれにおいてもスピードおよびカブリの変化が少
なく、試料15と比較して優れている。
【0108】
【追加の実施態様】
<態様1> 前記アルキニルアミンが、次式:
【0109】
【化20】
【0110】(前記式中、R''は、脂肪族基、炭素環式
基もしくは複素環式基であって、そのいずれも置換され
ていても置換されていなくてもよいもの、または水素原
子を表し;そして、Yは、窒素含有複素環を表す。)の
ものである請求項1記載の写真要素。 <態様2> 前記チオスルホネートが次式(III)の
ものであり、前記スルフィネートが次式(IV)のもの
である請求項1記載の写真要素: Z3 −SO2 S−M1 (式III) (前記式中、Z3 は、置換されていても置換されていな
くてもよい脂肪族基、炭素環式基または複素環式基を表
し;そしてM1 はカチオンを表す)。
【0111】Z4 −SO2 −M2 (式IV)
オ(前記式中、Z
4 は、置換されていても置換されていなくてもよい脂肪
族基、炭素環式基または複素環式基を表し;そしてM2
はカチオンを表す)。 <態様3> 次式(I)の青色色素により増感されたハ
ロゲン化銀乳剤を含んでなるハロゲン化銀写真乳剤であ
って、前記乳剤が、次式(II)のアルキニルアミン、
以下の式(III)のチオスルホネートおよび次式(I
V)のスルフィネートをも含有する写真要素:
【0112】
【化21】
【0113】(前記式中、XおよびX’は、各々独立し
て、5−または6−員の複素環式核を完成するのに必要
な原子を表し、Xはさらに置換されていてもよく、そし
てX’は置換もしくは非置換であり;RおよびR’は、
各々独立して、置換もしくは非置換のアリールまたは置
換もしくは非置換のアルキルを表し;Zは、置換または
非置換のアリールまたはヘテロアリール含有基を表し;
A’は、分子の電荷のバランスをとるのに必要とされる
対イオンを表す)
【0114】
【化22】
【0115】(前記式中、R''は、脂肪族基、炭素環式
基もしくは複素環式基であって、そのいずれも置換され
ていても置換されていなくてもよいもの、または水素原
子を表し;そして、Yは、窒素含有複素環を表す)、 Z3 −SO2 S−M1 (式III) (前記式中、Z3 は、置換されていても置換されていな
くてもよい脂肪族基、炭素環式基または複素環式基を表
し;そしてM1 はカチオンを表す)、 Z4 −SO2 −M2 (式IV)
オ(前記式中、Z4 は、置換されて
いても置換されていなくてもよい脂肪族基、炭素環式基
または複素環式基を表し;そしてM2 はカチオンを表
す)。 <態様4> 前記アルキニルアミンが、次式(IIa)
のものである態様3記載の写真要素:
【0116】
【化23】
【0117】(前記式中、X''はO,SもしくはSeで
あり;そしてY1 およびY2 は、独立して、アルキルま
たはアリールであって、その両者は置換もしくは非置換
のものであるか、またはそれらは、一緒になって置換も
しくは非置換であってよい環を形成してもよい)。 <態様5> 前記アルキニルアミンが、次式(IIb)
のものである態様3記載の写真要素:
【0118】
【化24】
【0119】(前記式中、ベンゾ環はさらに置換されて
いても置換されていなくてもよい)。 <態様6> 前記R''がメチルであり、X''がOであ
り、そしてベンゾ環が非置換である態様5記載の写真要
素。 <態様7> 前記チオスルホネートが次式(IIIA)
のものであり、前記スルフィネートが次式(IVa)の
ものである態様3記載の写真要素:
【0120】
【化25】
【0121】(前記式中、フェニル環はさらに置換され
ていても、またはさらに置換されていなくてもよい)。 <態様8> 前記チオスルホネートがp−トリルチオス
ルホネートであり、前記スルフィネートがp−トリルス
ルフィネートである態様3記載の写真要素。 <態様9> Z以外の置換基のいずれも非芳香族であ
り、Zのアリールもしくはヘテロアリール環が、Xおよ
びNを含む核に直接結合している態様3記載の写真要
素。 <態様10> 前記式(I)の色素が、次式(Ia)の
ものである態様3記載の写真要素:
【0122】
【化26】
【0123】(前記式中、X1 およびX2 は、独立し
て、O、SまたはSeであり、前記ベンゾ環はさらに置
換されていても置換されていなくてもよく、Zの前記ア
リールもしくはヘテロアリール環は、示されたベンゾ環
に直接結合している)。 <態様11> 前記ベンゾ環上のさらなる置換基のいず
れも非芳香族である態様10記載の写真要素。 <態様12> Zが、以下のいずれか一つである態様3
記載の写真要素:
【0124】
【化27】
【0125】(前記式中、各環は、存在するならば、X
およびNを含む核に直接結合し、*はその核への結合点
を表し、R3 は水素、置換もしくは非置換のアルキル、
または置換もしくは非置換のアリールであって、示した
環のいずれも置換されていても置換されていなくてもよ
い)。 <態様13> Zが、以下のいずれか一つである態様3
記載の写真要素:
【0126】
【化28】
【0127】(前記式中、各環は、存在するならば、X
およびNを含む核に直接結合し、*はその核への結合点
を表し、R3 は水素、置換もしくは非置換のアルキル、
または置換もしくは非置換のアリールであって、示した
環のいずれも置換されていても置換されていなくてもよ
い)。 <態様14> R3 が、水素または置換もしくは非置換
の炭素数1〜6のアルキルである態様13記載の写真要
素。 <態様15> 次式(Ia)の青色色素により増感され
たハロゲン化銀乳剤を含んでなるハロゲン化銀写真乳剤
であって、前記乳剤が、次式(IIa)のアルキニルア
ミン、次式(IIIa)のチオスルホネートおよび次式
(IVa)のスルフィネートをも含有する写真要素:
【0128】
【化29】
【0129】(前記式中、X1 およびX2 は、各々独立
して、O、SまたはSeであり、ベンゾ基はさらに置換
されていても置換されていなくてもよく;RおよびR’
は、各々独立して、置換もしくは非置換のアリールまた
は置換もしくは非置換のアルキルを表し;Zは、示した
ベンゾ環に直接結合している、置換または非置換のアリ
ールまたはヘテロアリール基を表し;A’は、分子の電
荷のバランスをとるのに必要とされる対イオンを表す;
【0130】
【化30】
【0131】(前記式中、X''は、O、SまたはSeで
あり;そしてY1 およびY2 は、独立して、アルキルま
たはアリールであって、いずれも置換もしくは非置換の
ものであるか、またはそれらは、置換もしくは非置換で
あってよい環を形成してもよい)、
【0132】
【化31】
【0133】(前記式中、M1 およびM2 は、カチオン
であり、同一でも異なっていてもよく、(IIIa)お
よび(IVa)のフェニル環はさらに置換されていても
またはさらに置換されていなくてもよい)、 <態様16> 前記式(Ia)の色素のベンゾ環上のさ
らなる置換基のいずれも非芳香族であり、そしてZが、
以下のいずれか一つである態様15記載の写真要素:
【0134】
【化32】
【0135】(前記式中、*はZのベンゾ環への結合点
を表し、R3 は水素、置換もしくは非置換のアルキル、
または置換もしくは非置換のアリールであって、示した
環のいずれも置換されていても置換されていなくてもよ
い)。 <態様17>前記式(Ia)の色素のRおよびR’の両
者が、置換もしくは非置換のアルキルであり、Rおよび
R’の少なくとも一つが酸または酸塩置換基を有する態
様15記載の写真要素。 <態様18>前記式(Ia)の色素のRおよびR’の両
者が、両者とも酸または酸塩置換基で置換されているア
ルキルである態様16記載の写真要素。 <態様19> 前記の示したベンゾ環上のさらなる置換
基のいずれも、示した環に縮合した環を形成しない態様
10記載の写真要素。 <態様20> 前記ハロゲン化銀乳剤が、ネガティブ作
動性乳剤である請求項1記載の写真要素。 <態様21> 前記ハロゲン化銀乳剤が、90mole
%塩化銀である態様20記載の写真要素。
【0136】本発明を、その好ましい実施態様を参照し
て詳細に述べたが、本発明の精神および範囲内で変更お
よび修正を行うことができることが理解されるであろ
う。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式(I): 【化1】 (前記式中、 XおよびX’は、各々独立して、5−または6−員の複
    素環式核を完成するのに必要な原子を表し、Xはさらに
    置換されていてもよく、そしてX’は置換もしくは非置
    換であり;RおよびR’は、各々独立して、置換もしく
    は非置換のアリールまたは置換もしくは非置換のアルキ
    ルを表し;Zは、置換または非置換のアリールまたはヘ
    テロアリール含有基を表し;A’は、分子の電荷のバラ
    ンスをとるのに必要とされる対イオンを表す)の青色色
    素により増感されたハロゲン化銀乳剤を含んでなるハロ
    ゲン化銀写真要素であって、前記乳剤が、またチオスル
    ホネート、スルフィネートおよびアルキニルアミンをも
    含有する写真要素。
JP28347995A 1994-10-31 1995-10-31 特定添加物含有青色増感ハロゲン化銀乳剤写真要素 Pending JPH08211534A (ja)

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US33178694A 1994-10-31 1994-10-31

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