JPH08184933A - ハロゲン化銀写真要素 - Google Patents

ハロゲン化銀写真要素

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JPH08184933A
JPH08184933A JP7232380A JP23238095A JPH08184933A JP H08184933 A JPH08184933 A JP H08184933A JP 7232380 A JP7232380 A JP 7232380A JP 23238095 A JP23238095 A JP 23238095A JP H08184933 A JPH08184933 A JP H08184933A
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JP
Japan
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silver halide
emulsion
dye
pat
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JP7232380A
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English (en)
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Richard Lee Parton
リー パートン リチャード
Anthony Adin
アディン アンソニー
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Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ハロゲン化銀乳剤に関してJ凝集体を形成す
る赤外増感色素を有し、凝集除去化合物を用いない赤外
増感色素含む写真要素を提供する。 【解決手段】 ハロゲン化銀がいずれのテルル化合物を
用いても増感されておらず、700と730nm未満と
の間に最大感度を与える次式Iの増感色素を用いて分光
増感されており、乳剤層がその中に色素凝集除去化合物
を実質的に有さない、ハロゲン化銀乳剤層を有するハロ
ゲン化銀写真要素: Meは、メチルであり、3Spは、3−スルホプロピル
であり、Etは、エチルである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外光感光性ハロ
ゲン化銀写真要素に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀は、本来的に紫外(UV)
光及び青光のみに感度を有する。増感色素を用いてこの
感度を緑及び赤領域に拡張することができる。いくつか
の場合では、この感度を赤外領域に拡張して、例えば航
空写真において視覚コントラストを改良することも有利
である。赤外光(即ち、700nmを越える波長)に感
度を有する航空写真用フィルムは、良好な階調分離(例
えば、河川帯の鮮鋭な図形、清浄な地表水と汚染された
地表水との区別、等)、悪い気象条件でフィルムにより
大きな実効を与える良好なヘイズ演出、及び限定光時限
(例えば、早朝及び日暮れ時)での良好な性能、を表現
すると報告されている。この用途の場合、720〜73
0nmの領域での増感最大が特に望ましい。前記赤外光
において放出する固体素子ダイオードの出現も、赤外感
光性写真要素の有用な用途を拡張した。これらの用途に
は、CTスキャナからのようなディジタル情報に由来す
るプリント作成、種々のグラフィックアーツ製品、及び
米国特許第4,619,892号明細書に記載されるよ
うな赤外感光性偽増感写真材料が含まれる。
【0003】単量体状態でハロゲン化銀乳剤に吸着され
るジカルボシアニン色素もしくはトリカルボシアニン色
素により赤外感光性を与えることができる。単量体吸着
を促進するために、凝集除去剤(deaggregants)を用い
ることがよくある(例えば、米国特許第5,108,8
82号明細書)。しかし、より高い色素レベル(赤外ス
ピードを増強することができる)では、凝集除去剤は単
量体吸着色素状態を維持することができず、赤外スピー
ドの増強は得られない。吸着される赤外における長波長
凝集体(時に、「J−凝集体」と呼ばれる)を形成する
ことができる色素は、色素レベルが高いと凝集プロセス
を高めるので、本来的により高い写真スピードを提供す
ることができる。J凝集赤外色素は、単量体赤外増感剤
を越える多く追加の潜在的な利点を有する(欧州特許第
0531759号明細書参照)。
【0004】J凝集体は、他の波長に増感された乳剤と
組み合わせて用いると、良好な色分離及び/もしくは安
全光感度のより低い相対的に狭い半値幅を有する。色素
の不安定性がシアニン色素の共役鎖の長さと相関するこ
とも一般的に認められている。従って、J凝集ジカルボ
シアニン赤外色素は、トリカルボシアニン単量体赤外増
感剤よりも安定になる。
【0005】J凝集赤外色素は希である。他のカルボシ
アニン色素と組み合わせたベンゾキノリンカルボシアニ
ン色素は、高い赤外感度を与える(米国特許第3,61
5,634号明細書)と主張されているが、そのような
ベンゾキノリン色素は、発ガン物質Bナフチルアミンに
由来する不利益及び乳剤形態に敏感なピーク感度を有す
るという不利益を受ける。いくつかに乳剤に関して、ピ
ーク感度は700nmに接近し低い赤外感度を生じる。
欧州特許第0531759号明細書には、730nmよ
り長波長でピークを有する狭いJ帯増感を与えると述べ
られている或種のジカルボシアニン色素が記載されてい
る。しかし、そのような色素は容認できる赤外増感を常
に与えるとは限らない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】種々のタイプのハロゲ
ン化銀乳剤に関してJ凝集体を形成する赤外増感色素を
有し、それ故に凝集除去化合物を用いない赤外増感色素
を得ることが望まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ハロゲン化銀
乳剤層を有するハロゲン化銀写真要素であって、ハロゲ
ン化銀がいずれのテルル化合物を用いても増感されてお
らず、700nmを越える最大感度を与える次式(1)
の増感色素を用いて分光増感されており、乳剤層がその
中に色素凝集除去化合物を実質的に有さない写真要素を
提供する。
【0008】
【化2】
【0009】(式中、X1 及びX2 は、独立してイオ
ウ、セレンもしくは酸素であるが、但し、X1 及びX2
が両方共には酸素でなく、いずれのベンゼン環も置換さ
れていてもよく、置換されていなくてもよく、R1 及び
2 は、それぞれ独立して、アルキル、アリールもしく
は複素環式基を表し、R1 及びR2 の少なくとも一方は
酸もしくは酸性塩置換基を有し、Aは、電荷のバランス
を取るのに必要とされる対イオンである) 式(1)のジカルボシアニン色素は、凝集除去剤及び高
塩化物乳剤と一緒に用いるとき、長赤領域(即ち、70
0nm未満)の分光増感を与えることが以前から分かっ
ている。しかし、驚くことに、凝集除去剤なしで(乳剤
にJ凝集体を形成するように)、高塩化物含量を必要と
しないハロゲン化銀乳剤において、このような色素が、
高スピード、そして特に約730nm未満でピーク感度
を伴う短赤外での選択増感、を提供することがわかっ
た。
【0010】
【発明の実施の形態】式(1)では、ベンゼン環のいず
れかが芳香族もしくは複素環式置換基を有しないとき、
1 及びR2 の一方だけが酸もしくは酸性塩置換基を有
することが好ましい。更に、(式(1)の色素分子が正
味電荷を持たない、即ち両性イオン性であるように)R
1 及びR2 の一方だけが酸もしくは酸性塩置換基を有す
ることが好ましい。より具体的には、R1 及びR2 の両
方(しかし好ましくは一方だけ)は、スルホメチル、ス
ルホエチル、スルホプロピルもしくはスルホブチル等
の、酸基もしくは酸性塩基で置換されたアルキル基であ
る。本出願で基を表すときは置換もしくは非置換となる
ことができる基を表すことに留意されたい。
【0011】好ましくは、式(1)の色素は次式とな
る:
【0012】
【化3】
【0013】(式中、X1 、X2 、R1 、R2 及びA
は、式(1)で定義するものであり、W1 〜W8 は、そ
れぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル基、アシル
基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル基、カルボ
ニル基、スルファモイル基、カルボキシル基、シアノ
基、ヒドロキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、アルコ
キシ基、アルキルチオ基、アルキルスルフォニル基、ス
ルホン酸基、アリール基、アリールオキシ基、もしくは
複素環式基を表すが、更に、W1 〜W8 基の隣接するも
のはそれらの炭素原子を介してお互いに結合して縮合環
を形成できる。) 特に、上記式Iにおいて、W1 〜W8 は、独立して炭素
数1〜8のアルキル(メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル等)であってもよく、もしくはW1 〜W8 のいずれ
も、置換もしくは非置換のフェニルまたは水素となるこ
とができる。式I化合物の一つのタイプでは、各W1
8 は、独立して水素もしくはメチルとなることができ
る。好ましくは、W1 〜W8 は、それぞれ独立して水素
原子、アルキル基(特に、メチル)もしくはアリール基
を表す。R1 もしくはR2 の少なくとも一方または両方
は、好ましくは炭素数1〜8のアルキルであり、アルキ
ルのいずれも置換もしくは非置換となることができる。
そのような置換基の例には、カルボキシ、スルホンアミ
ド、スルファモイル、スルファトもしくはスルホ置換基
等の酸基もしくは酸性塩基が含まれる。従って、R1
しくはR2 のいずれかまたは両方は、例えば、3−スル
ホブチル、3−スルホプロピル等となることができる。
しかし、R1 もしくはR2 の一方だけが酸もしくは酸性
塩基で置換されているのが好ましい(色素分子が正味電
荷を持たない、即ち、両性イオン性分子である)。
【0014】更に、式(1)の色素は次式となることが
できる:
【0015】
【化4】
【0016】(式中、X1 及びX2 は、独立してイオ
ウ、セレンもしくは酸素であるが、X1及びX2 が両方
共には酸素でなく、R1 及びR2 は、それぞれ独立し
て、アルキル、アリールもしくは複素環式基を表し、R
1 及びR2 の少なくとも一方は酸もしくは酸性塩置換基
を有するが、R1 及びR2 のいずれもアルコキシもしく
はアリールオキシ基によって置換したアルキルまたはア
リール基を表さず、W1 〜W3 、及びW5 〜W7 は、そ
れぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル基、アシル
基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル基、カルボ
ニル基、スルファモイル基、カルボキシル基、シアノ
基、ヒドロキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、アルコ
キシ基、アルキルチオ基、アルキルスルフォニル基、ス
ルホン酸基、アリール基、アリールオキシ基、もしくは
複素環式基を表し、W4 及びW8 は、それぞれ独立し
て、水素、ハロゲン、アシル基、アシルオキシ基、アル
コキシカルボニル基、カルボニル基、スルファモイル
基、カルボキシル基、シアノ基、ヒドロキシ基、アミノ
基、アシルアミノ基、アルキルチオ基、アルキルスルフ
ォニル基、スルホン酸基、アリール基、もしくは複素環
式基を表すが、但し、更に、W1 〜W8 基の隣接するも
のはそれらの炭素原子を介してお互いに結合して縮合環
を形成でき、そしてAは、電荷のバランスを取るのに必
要とされる対イオンである)。
【0017】式(1)の色素により乳剤に与えられる最
大増感は、710nmもしくは更に720nmをも越え
るのが好ましい。更に、そのような最大増感は好ましく
は、750nm(または、更に740もしくは730n
m)未満においてである。そのような最大増感は、大部
分は約720〜730nmの範囲にであることが好まし
い。本明細書中の「最大増感」は、関心のある増感色素
(例えば、式(1)のもの)だけで増感した結果として
の、乳剤の最大増感を意味する。乳剤は、赤増感色素等
の追加の色素で増感してもよく、そして両者の色素の結
果としての最大感度を有するが、必ずしもそれは赤外領
域では必要ではない。そのような増感乳剤を含有する写
真要素は、式(1)赤外増感色素単独で増感されている
場合、乳剤はその色素の結果として所望する赤外領域に
最大感度を有するであろうから、なお本発明の範囲内で
ある。
【0018】本発明によるハロゲン化銀写真要素は特
に、そのハロゲン化銀乳剤層の乳剤が式Iの色素の存在
下で50℃を越えて加熱されないものとなることができ
る。既に記載したように、式(1)の色素により増感し
た乳剤層は、その中に色素凝集除去化合物を実質的に含
まない。「色素凝集除去化合物を実質的に含まない」と
は、式(1)の色素のJ凝集体(J凝集体と呼ばれるも
のが、乳剤に吸着される色素のJ凝集体を示すことは理
解されるであろう)の形成を観察させない量で前記化合
物が存在しないことを意味する。J凝集体の存在を測定
する手段は、良く知られている。特に、乳剤に増感色素
が加えられる時点では、(もしくは、必要に応じていつ
でも)、この乳剤は、実質的な量のスチルベン化合物、
特に以下の式のものを含有しない。
【0019】
【化5】
【0020】〔式中、Dは、二価の芳香族部分であり、
9 〜W12は、それぞれ独立して置換基もしくは水素を
表し、G1 及びG2 は、それぞれ独立して二価の基(特
に、NもしくはCH)を表し、Y1 及びY2 は、それぞ
れ独立して二価の基(特に、NもしくはCH)を表
す。〕 実質的な量のスチルベンもしくは他の色素凝集除去化合
物を含ませないことは、乳剤にそのような化合物を加え
ないことにより簡単に達成することができる。それらの
極微量が存在するとすれば、それらはハロゲン化銀1モ
ル当たり0.0002ミリモル(更に、ハロゲン化銀1
モル当たり、0.0001、0.00005、0.00
001、もしくは更に0.000001ミリモル)未満
となることが好ましい。本発明の有用な増感色素の量
は、0.001〜10ミリモルであるが、好ましくは、
ハロゲン化銀1モル当たり、0.05〜4.0ミリモル
の範囲である。最適色素濃度を当該技術分野の周知の方
法で測定することができる。
【0021】式Iの色素を、Hamer のCyanine Dye and
Related Compounds, 1964(発行者、John Wiley & Sons,
New York , NY) 及びT.H. James編、The Theory of th
e Photographic Process、第4版、Macmillan, New Yor
k, 1977 、に記載されるような、当該技術分野で周知の
技法に従って調製することができる。本発明の色素の例
を次の表I に表す。
【0022】
【表1】
【0023】本発明の写真要素は、白黒、単一カラー要
素もしくは多色要素となることができる。多色要素は、
一般的にスペクトルの異なる領域に感度を有する色素画
像生成ユニットを有する。本発明の場合では、いずれの
要素も式(1)の色素で増感されたハロゲン化銀乳剤を
有する赤外感光性ユニットを有し、そのユニットは必要
に応じて、単独で赤領域に最大感度を有する乳剤を提供
する赤増感色素を用いて増感した結果として、スペクト
ルの赤領域(即ち、約600〜700nm)に感度を有
することもできる。各ユニットは、スペクトルの所定の
領域に感度を有する単一乳剤層もしくは複式乳剤層とな
ることができる。要素のこれらの層(画像生成ユニット
の層を含む)を、当該技術分野で知られているように種
々の順序で配列することができる。別のフォーマットで
は、スペクトルの異なる領域のそれぞれに感度を有する
乳剤を、単一セグメント層として配置することができ
る。
【0024】多色写真要素は、一般的に、それと組合わ
さるイエロー色素生成カラーカプラーを持つ感光性層、
それと組合わさるマゼンタ色素生成カラーカプラーを持
つ感光性層、及びそれと組合わさるシアン色素生成カラ
ーカプラーを持つ感光性層である、三種類の銀乳剤層も
しくは層セット(各層セットは、同じスペクトル感光性
であるがスピードが異なる乳剤からなることが多い)を
有する。これらの色素生成カプラーは、最初に、水不混
和性、高沸点有機溶剤に溶解もしくは分散し、そして乳
剤に分散された混合物を生じることにより典型的に乳剤
に与えられる。適合する溶剤には、欧州特許出願871
19271.2号明細書に記載されるものが含まれる。
色素生成カプラーは当該技術分野では周知であり、例え
ば、後に引用するリサーチディスクロージャーIに開示
されている。
【0025】この要素は、フィルター層、中間層、オー
バーコート層、下引き層等の追加の層を含むことができ
る。これらの全ての層を、透明もしくは反射(例えば、
紙支持体)となることができる支持体に塗布することが
できる。また、本発明の写真要素には、リサーチディス
クロージャー、アイテム34390 、1992年11月、に記載さ
れる磁気記録材料、もしくは米国特許第4,279,9
45号及び同4,302,523号各明細書に記載され
る透明支持体の裏面の磁気粒子を含有する層のような透
明磁気記録層も含むことができる。
【0026】この要素は、典型的に、5〜30μmの合
計厚(支持体を除く)を有する。これらの色感性層の順
序は変えることができるが、透明支持体上の順序では、
その上に(「上に」とは支持体から遠いことをいう)緑
感性層及び青感性等の他の色感性層を伴って、通常赤外
感性もしくは赤及び赤外感性層となり、反射支持体上で
は、一般的に反対の順序である。
【0027】本発明の要素に使用する適合する材料につ
いての以下の開示については、英国ハンプシャー州P010
7DQ エムスワース 12a ノースストリートダッドレー
アネックスにあるKenneth Mason Publications, Ltd.が
発行しているリサーチディスクロージャー、1989年12月
アイテム308119(「リサーチディスクロージャーI」と
称する)を参照されたい。以下で言及するセクション
は、リサーチディスクロージャーIのセクションであ
る。
【0028】本発明の要素に用いるハロゲン化銀乳剤
は、表面感受性乳剤もしくは未カブリ内部潜像形成乳剤
等のネガ型でもよいし、現像を均一露光又は核生成剤の
存在下で行うときにポジ型である未カブリの、内部潜像
形成型の直接陽画乳剤でもよい。適合する乳剤及びそれ
らの調製並びに化学増感及び分光増感方法については、
セクションI 〜IVに記載されている。カラー材料及び現
像改質剤は、セクションV 及びXXI に記載されている。
本発明の要素に使用できるベヒクルは、セクションIXに
記載されており、蛍光増白剤、カブリ防止剤、安定化
剤、光吸収剤及び光散乱剤、硬膜剤、塗布助剤、可塑
剤、滑剤並びに艶消剤等の種々の添加剤は、例えば、セ
クションV 、VI、VIII、X 、XI、XII 及びXVI に記載さ
れている。製造方法はセクションXIV 及びXVに記載さ
れ、他の層及び支持体はセクションXIII及びXVIIに記載
され、処理方法と処理剤はセクションXIX 及びXXに記載
され、露光の別法はセクションXVIII に記載されてい
る。
【0029】ネガ型ハロゲン化銀を用いて、ネガ像を形
成できる。必要に応じて、ポジ(即ち、反転)像を形成
できる。また、本発明の写真要素は、欧州特許第21
3.490号;特開昭第58−172647号;米国特
許第2,983,608号;ドイツ国出願DE2,70
6,117C号;英国特許第1,530,272号;特
願昭A−113935号;米国特許第4,070,19
1号及びドイツ国出願DE2,643,965号各明細
書に記載されているようなカラードカプラー(例えば、
インターレイヤー補正のレベルを調節するため)及びマ
スキングカプラーを使用することもできる。マスキング
カプラーは、シフト又はブロック型でもよい。
【0030】また、この写真要素は、漂白もしくは定着
の処理工程を加速したり変更して画像の品質を向上させ
る物質を含有することもできる。欧州特許第193,3
89号;同301,477号;米国特許第4,163,
669号;同4,865,956号;及び同4,92
3,784号各明細書に記載の漂白促進剤は特に有用で
ある。また、核生成剤、現像促進剤又はそれらの先駆物
質(英国特許第2,097,140号;同2,131,
188号各明細書)、電子移動剤(米国特許第4,85
9,578号;同4,912,025号各明細書);ヒ
ドロキノン類、アミノフェノール類、アミン類、没食子
酸の誘導体等のカブリ防止剤及び混色防止剤;カテコー
ル;アスコルビン酸;ヒドラジド類;スルホンアミドフ
ェノール類;並びに無呈色カプラーも使用できる。
【0031】また、この要素は、コロイド状銀ゾル、又
は水中油滴型分散物、ラテックス分散体もしくは固体粒
子分散体の形態でイエロー及び/もしくはマゼンタフィ
ルター色素を含んでなるフィルター色素層を含むことも
できる。さらに、「スミア(smearing)」カプラー(例
えば、米国特許第4,366,237号;欧州特許第9
6,570号;米国特許第4,420,556号;及び
米国特許第4,543,323号各明細書に記載されて
いるようなもの)と共に使用できる。
【0032】また、カプラー類は、例えば、特願昭第6
1−258249号もしくは米国特許第5,019,4
92号各明細書に記載されているような保護された形態
でブロック又は塗布することができる。写真要素は、さ
らに「現像抑制剤放出型」化合物(DIR)等の他の画
像改良化合物を含有することができる。本発明写真要素
に有用なDIRは当該技術分野で公知であり、その例は
以下の特許明細書に記載されている。すなわち米国特許
第3,137,578号、同3,148,022号、同
3,148,062号、同3,227,554号、同
3,384,657号、同3,379,529号、同
3,615,506号、同3,617,291号、同
3,620,746号、同3,701,783号、同
3,733,201号、同4,049,455号、同
4,095,984号、同4,126,459号、同
4,149,886号、同4,150,228号、同
4,211,562号、同4,248,962号、同
4,259,437号、同4,362,878号、同
4,409,323号、同4,477,563号、同
4,782,012号、同4,962,018号、同
4,500,634号、同4,579,816号、同
4,607,004号、同4,618,571号、同
4,678,739号、同4,746,600号、同
4,746,601号、同4,791,049号、同
4,857,447号、同4,865,959号、同
4,880,342号、同4,886,736号、
【0033】同4,937,179号、同4,946,
767号、同4,948,716号、同4,952,4
85号、同4,956,269号、同4,959,29
9号、同4,966,835号、及び同4,985,3
36号;並びに英国特許公告第1,560,240号、
同2,007,662号、同2,032,914号、同
2,099,167号;ドイツ国特許公告第2,84
2,063号、同2,937,127号、同3,63
6,824号、同3,644,416号;並びに欧州特
許第272,573号、同335,319号、同33
6,411号、同346,899号、同362,870
号、同365,252号、同365,346号、同37
3,382号、同376,212号、同377,463
号、同378,236号、同384,670号、同39
6,486号、同401,612号及び同401,61
3号である。
【0034】またDIR化合物は、Photographic Scien
ce and Engineering, 13巻、174 頁、1969年に記載のC.
R. Barr, J. R. Thirtle 及びP. W. Vittumの論文 "De
veloper-Inhibitor-Releasing (DIR) Couplers for col
or Photgraphy"にも開示されている。また、本発明の概
念は、リサーチディスクロージャー、1979年11月、アイ
テム18716 号に記載されているような反射カラープリン
トを得るのに使用できる。本発明の要素を形成するのに
使用される乳剤及び材料は、米国特許第4,917,9
94号明細書に記載されているようなpH調整支持体上
に、エポキシ溶媒(欧州特許第164,961号明細
書)と共にか;追加の安定化剤(例えば、米国特許第
4,346,165号;同4,540,653号及び同
4,906,559号各明細書に記載されているような
もの)と共にか;カルシウム等の多価カチオンに対する
感受性を減少させるために米国特許第4,994,35
9号明細書に記載されているようなバラスト化キレート
化剤と共にか;米国特許第5,068,171号及び同
5,096,805号各明細書に記載されているような
汚染減少化合物とともに塗布できる。
【0035】本発明の写真要素に有用な他の化合物は、
特開昭58−09959号;同58−62586号;特
開平02−072629号;同02−072630号;
同02−072632号;同02−072633号;同
02−072634号;同02−077822号;同0
2−078229号;同02−078230号;同02
−079336号;同02−079338号;同02−
079690号;同02−079691号;同02−0
80487号;同02−080489号;同02−08
0490号;同02−080491号;同02−080
492号;同0
【0036】2−080494号;同02−08592
8号;同02−086669号;同02−086670
号;同02−087361号;同02−087362
号;同02−087363号;同02−087364
号;同02−088096号;同02−088097
号;同02−093662号;同02−093663
号;同02−093664号;同02−093665
号;同02−093666号;同02−094668
号;同02−094055号;同02−094056
号;同02−101937号;同02−103409
号;同02−151577号の各明細書に開示されてい
る。
【0037】本発明の写真要素に使用されるハロゲン化
銀は、沃臭化銀、臭化銀、塩化銀、塩臭化銀、塩沃臭化
銀等となることができる。ハロゲン化銀粒子の種類に
は、好ましくは多形態、立方及び八面体が含まれる。式
(1)の色素で増感する乳剤には、臭化銀及び臭沃化銀
乳剤が特に有効である。高塩化物ハロゲン化銀乳剤を用
いる場合では、この乳剤は少なくとも90%もしくはそ
れ以上(例えば、少なくとも95%、98%、99%も
しくは100%の塩化銀)の塩化銀を含有するであろ
う。臭化銀が存在していてもよい。高塩化物乳剤中に沃
化物が存在する場合、総ハロゲン化物の2モル%未満
(けれども、更に1.5、1、0.5もしくは0.1モ
ル%未満でも良い)を構成するのが好ましい。特に、高
塩化物乳剤を臭化物源を用いて処理してその感度を高め
る可能性も考えられるが、得られる乳剤の臭化物の容積
濃度は典型的に約2〜2.5%より高くはなく(好まし
くは、約0.5〜1.5%、もしくは更に0.5〜1.
0%)、残りは塩化銀である。前記の%はモル%であ
る。
【0038】ハロゲン化銀粒子のタイプには、多形態、
立方体、八面体もしくは非立方体である粒子が含まれ
る。ハロゲン化銀の粒径は、写真組成物に有用であるこ
とが知られているいずれの分布を有していても良く、多
分散、単分散のいずれでも良い。本発明では平板状粒子
ハロゲン化銀乳剤も企図することができる。平板状粒子
は残りの粒子面のいずれよりもそれぞれ明かに大きい二
つの平行主面を有するものであり、平板状粒子乳剤は、
平板状粒子が総粒子投影面積の少なくとも30%、より
典型的には少なくとも50%、好ましくは70%を越
え、最適には90%より多くを占める乳剤である。平板
状粒子は、総粒子投影面積の実質的に全部(97%を越
える)を占めることができる。前記平板状粒子乳剤は、
高アスペクト比平板状粒子乳剤、即ち、ECD/t>8
である乳剤(ECDは粒子投影面積と等しい面積を持つ
円の直径であり、tは平板状粒子の厚さである);中ア
スペクト比平板状粒子乳剤、即ち、ECD/t=5〜
8;低アスペクト比平板状粒子乳剤、即ち、ECD/t
=2〜5と、なることができる。
【0039】前記乳剤は、典型的に、高平板状度(T)
(T=ECD/t2 である)を示す。即ち、ECD/t
2 >25である(ECD及びtは、両方ともμmで測定
する)。この乳剤は、更に40を越える平板状度、また
100を越えるもしくは1000を越える平板状度も有
することができる。しかし、青感性層の平板状ハロゲン
化銀乳剤は、25〜4000(より好ましくは、100
〜1500の平板状度を含むことができる)。
【0040】この平板状粒子は、平板状粒子乳剤の目的
の平均アスペクト比及び/もしくは平均平板状度を達成
するのに適合するいずれの厚さにもなることができる。
投影面積要件を満足する平板状粒子は、0.3μmより
薄い厚さを有するものであるのが好ましく、特に薄型
(<0.2μm)平板状粒子が好ましく、最大の容積対
粒子面積比のためには、極薄型(<0.07μm)平板
状粒子が考えられる。
【0041】高沃化物平板状粒子乳剤は、House の米国
特許第4,490,458号明細書、Maskaskyの同4,
459,353号明細書及びYagi等の欧州特許第041
0410号明細に説明されている。面心立方(岩塩型)
結晶格子構造を形成するハロゲン化銀から形成される平
板状粒子は、{100}もしくは{111}主面のいず
れも有することができる。{111}主面平板状粒子を
含む乳剤(粒子分散度、ハロゲン化物分布、双晶面間
隔、エッジ構造及び粒子転移並びに吸着される{11
1}粒子面安定剤、をコントロールしたものを含む)
は、Wey の米国特許第4,399,215号、Maskasky
の米国特許第4,400,463号、同4,684,6
07号、同4,713,320号、同4,713,32
3号、同5,061,617号、同5,178,997
号、同5,178,998号、同5,183,732
号、同5,185,239号、同5,217,858
号、及び同5,221,602号、Wey 等の米国特許第
4,414,306号、Daubendiek等の米国特許第4,
414,310号、同4,672,027号、同4,6
93,964号及び同4,914,014号、Abbott等
の米国特許第4,425,426号、Solberg 等の米国
特許第4,433,048号、Wilgus等の米国特許第
4,434,226号、Kofron等の米国特許第4,43
9,520号、Sugimoto等の米国特許第4,665,0
12号、Yagi等の米国特許第4,686,176号、Ha
yashi の米国特許第4,748,106号、Godaの米国
特許第4,775,617号、Takada等の米国特許第
4,783,398号、Saitou等の米国特許第4,79
7,354号及び同4,977,074号、Tafanoの米
国特許第4,801,523号、Tafano等の米国特許第
4,804,621号、Ikeda 等の米国特許第4,80
6,461号及び欧州特許第0485946号、Bando
の米国特許第4,839,268号、Makino等の米国特
許第4,853,322号、Nishikawa 等の米国特許第
4,952,491号、Houle 等の米国特許第5,03
5,992号、Piggin等の米国特許第5,061,60
9号及び同5,061,616号、Nakamura等の米国特
許第5,096,806号、Bellの米国特許第5,13
2,203号、Tsaur 等の米国特許第5,147,77
1号、同5,147,772号、同5,147,773
号、同5,171,659号、同5,210,013号
及び同5,252,453号、Jones 等の米国特許第
5,176,991号、
【0042】Maskasky等の米国特許第5,176,99
2号、Black 等の米国特許第5,219,720号、An
toniades等の米国特許第5,250,403号、Zolaの
欧州特許第0362699号、Maruyama等の欧州特許第
0431585号、Urabe の欧州特許第046065
6、Verbeek の欧州特許第0481133号、同050
3700号及び同0532801号、Jagannathan 等の
欧州特許第0515894号及びSkeiya等の欧州特許第
0547912号の各明細書に説明されている。{10
0}主面平板状粒子を持つ乳剤は、Boggの米国特許第
4,063,951号、Mignotの米国特許第4,38
6,156号、Maskaskyの米国特許第5,264,33
7号及び同5,275,930号、Brust 等の欧州特許
第0534395号及びSaitou等の欧州特許05699
71号各明細書に説明されている。
【0043】本発明で使用されるハロゲン化銀粒子は、
リサーチディスクロージャーI及びJames の The theor
y of the Photographic Process 、もしくは沃臭化物平
板状粒子の沈澱の場合は米国特許第4,439,520
号明細書に記載されているような当該技術分野において
公知の方法により製造できる。これらの方法には、アン
モニア性乳剤製造、中性もしくは酸性乳剤製造及び当該
技術分野において公知の他の方法等の方法が含まれる。
これらの方法では、一般的に保護コロイドの存在下で水
溶性銀塩を水溶性ハロゲン化物塩と混合させ、ハロゲン
化銀の沈澱生成中に温度、PAg、pH値等を適当な値
に制御する。
【0044】本発明で使用されるハロゲン化銀は、貴金
属(例えば、金)増感剤、中間カルコゲン(例えば、イ
オウ)増感剤、還元増感剤及び当該技術分野において公
知の他の増感剤で化学増感するのが有利である。ハロゲ
ン化銀の化学増感に有用な化合物及び手法は当該技術分
野において公知であり、リサーチディスクロージャーI
及びそこに引用されている文献に記載されている。
【0045】本発明の写真要素は、典型的には乳剤の形
態でハロゲン化銀を提供する。写真乳剤は、一般的には
写真要素の一つの層として乳剤を塗布するためのベヒク
ルを含む。有用なベヒクルとしては、タンパク質、タン
パク質誘導体、セルロース誘導体(例えば、セルロース
エステル類)、ゼラチン(例えば、牛骨もしくは皮ゼラ
チン等のアルカリ処理ゼラチン、または豚皮ゼラチン等
の酸処理ゼラチン)、ゼラチン誘導体(例えば、アセチ
ル化ゼラチン、フタル化ゼラチン等)等の天然物質、並
びにリサーチディスクロージャーIに記載されているよ
うな他のベヒクルの両方が含まれる。
【0046】また、ベヒクルもしくはベヒクル増量剤と
して有用なものは、親水性透水性コロイドである。これ
らは、リサーチディスクロージャーIに記載されている
ような、合成ポリマー解こう剤、キャリヤー、及び/も
しくはポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルラクタ
ム)、アクリルアミドポリマー、ポリビニルアセター
ル、アルキル並びにスルホアルキルアクリレート及びメ
タクリレートのポリマー、加水分解性ポリビニルアセテ
ート、ポリアミド、ポリビニルピリジン、メタクリルア
ミドコポリマー等のバインダーを含む。ベヒクルは、写
真乳剤に有用ないずれの量でも乳剤中に存在することが
できる。
【0047】また、この乳剤は、写真乳剤に有用である
として知られているいずれの添加剤も含有することがで
きる。これらの添加剤には、活性ゼラチン、イオウ、セ
レン、金、白金、パラジウム、イリジウム、オスミウ
ム、レニウム、リン、もしくはこれらの組み合わせ等の
化学増感剤が含まれる。本発明の好ましい態様では、化
学増感は、一般的にリサーチディスクロージャー、1975
年6 月、アイテム13452 及び米国特許第3,772,0
31号明細書に記載されているようなpAgレベル5〜
10、pHレベル5〜8及び温度30〜80°Cで実施
される。
【0048】ハロゲン化銀は、リサーチディスクロージ
ャーIに記載されているような当該技術分野において公
知のいずれか方法により式I増感色素により増感でき
る。もちろん、本発明の写真要素の種々の層は式I以外
の増感色素を用いることができるが、式Iの色素が増感
色素として少なくとも一つの層に存在する。この色素
を、写真要素に乳剤を塗布する前のいずれかの時期(例
えば、化学増感中もしくは化学増感後)に、もしくは塗
布と同時に、ハロゲン化銀粒子と親水性コロイドからな
る乳剤に添加してもよい。色素/ハロゲン化銀乳剤を、
塗布直前もしくは塗布に先立ち(例えば、2時間前)、
カラー画像生成カプラーの分散物と混合することができ
る。
【0049】本発明の写真要素は、リサーチディスクロ
ージャーI、セクションXVIII に記載されている技法を
含むいずれかの公知の技法を用いて像様露光するのが好
ましい。これには、典型的にはスペクトルの赤外領域で
の露光が含まれ、レンズを介するリアルタイム画像(即
ち、ライブ画像)の露光、あるいは発光ダイオードもし
くはレーザー等の光放出装置を用いる露光による、記憶
画像(コンピュータ記憶画像等)の露光が含まれる。
【0050】本発明の組成物を含む写真要素は、例え
ば、リサーチディスクロージャーI、もしくはJames の
The theory of the Photographic Process 、第4 版、
1977年に記載されている多くの周知の処理組成物のいず
れかを用いた多くの周知の写真プロセスのいずれかを用
いて処理できる。リバーサルカラー要素を処理する場合
では、典型的に、この要素をまず白黒現像主薬で処理し
た後、ハロゲン化銀をカブらせ(化学的にもしくは光
で)、発色現像主薬で処理する。
【0051】好ましい発色現像主薬は、p−フェニレン
ジアミン類である。とりわけ好ましい現像主薬は:4−
アミノ−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩、4−アミノ
−3−メチル−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩、4−
アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−(メタン
スルホンアミド)エチルアニリンセスキ硫酸塩水和物、
4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒド
ロキシエチル)アニリン硫酸塩、
【0052】4−アミノ−3−β−(メタンスルホンア
ミド)エチル−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩及び4
−アミノ−N−エチル−N−(2−メトキシエチル)−
m−トルイジン ジ−p−トルエンスルホン酸である。
現像後に、漂白定着し、銀もしくはハロゲン化銀を除去
し、水洗し、乾燥を行う。
【0053】
【実施例】以下の例により本発明を更に詳細に記載す
る。下記の例で用いた比較色素を次の表IIに規定する。
【0054】
【表2】
【0055】
【化6】
【0056】写真例I ポリエステル支持体を、化学増感した0.2μm立方晶
臭沃化銀(2.6モル%I、乳剤I )を含有するハロゲ
ン化銀乳剤層10.8mgAg/dm2 で、硬膜ゼラチ
ン73mg/dm2 で、そして表III に示す増感色素
0.8ミリモル/Agモルで塗布して、白黒写真材料を
調製した。この要素にウェッジ分光露光を与え、RP
X−OMAT試薬(現像主薬としてヒドロキノン及びp
−メチルアミノフェノールを含む現像剤)で処理した。
【0057】これらの色素の写真スピードを、λ-maxで
のスピード(100×logE単位)引く、400nm
での染色乳剤の本来的スピード(100×logE単
位)足す200として規定される増感率(SR)によっ
て報告する(表III )。この尺度により、各増感色素の
場合の最適化されない一様な化学増感を用いる場合の比
較を可能にする。色素ピーク最大を分光光度的に露光済
み、未露光フィルムに関して測定した。これらのピーク
位置はピーク写真感度波長に対応するが、さらに正確に
は測定できない。
【0058】
【表3】
【0059】本発明の色素は、良好なスピードを伴って
赤外領域に増感する。C−9、C−10、C−11(欧
州特許第531759号明細書に記載されており、本発
明の色素に近い構造を有する)等の比較色素は、赤外領
域に最大感度を与えないか、もしくは有効な赤外感度で
はないかのいずれかである。写真例II及びIII 表IVに示す色素を、形態及びハロゲン化物組成が異なる
2種類のハロゲン化銀乳剤に関して比較した。乳剤II
は、約0.8μmの平均等価球径を有する、多分散、多
形態AgBrI(96/4)乳剤である。乳剤III は、
約0.9μmの平均等価球径を有する、単分散、AgB
r立方晶乳剤である。乳剤II及びIII を、金及びイオウ
を用いて化学増感し、乳剤III をセレンを用いて追加増
感した。そして乳剤III を、希釈水溶液から添加する7
5mg/Agモルの沃化カリウムで処理した。各乳剤
を、0.1ミリモル/Agモルの増感色素で染色し、5
00mg/Agモルの5−カルボキシ−6−メチル−2
−メチルメルカプトテトラアザインデンで処理し、21
53mg/m2 (200mg/ft2 )の銀量及び43
06mg/m2 (400mg/ft2 )のゼラチン量で
ポリエステルフィルム支持体に塗布した。ゼラチン12
92mg/m2 (120mg/ft2 )のオーバーコー
トを塗布し、1,1’−[メチレンビス(スルホニ
ル)]ビス−エテンを、ゼラチンに対して2重量%でこ
の層を硬膜した。
【0060】この塗膜にタングステン3000°K+Wr
atten 89B 及び分光露光を与えた。Wratten 89B フィル
ターは、690nmより短い波長の光を本質的に全部カ
ットするので、個々のフィルムの赤外感度を測定する。
そしてこれらのフィルムをRP XOMAT処理した。
スピードを対数目盛で測定したので、130のスピード
が100のスピードの2倍のスピードを示す。
【0061】C−5は一般的な赤増感色素であり、優れ
た長赤分光増感を与えるが、ピーク最大を越える感度で
の急な減少のため劣った赤外(Wratten 89B )スピード
を生じる。C−6及びC−7は、米国特許第3,61
5,634号明細書に記載されている。乳剤IIに関し
て、比較例色素は両方とも700nmだけのピーク感度
(その赤外スピード能力を制限した)を示した。I−1
は、広い赤〜赤外増感を生じる685及び732nmで
の二つの明瞭な増感ピークを示した。I−3は、721
nmで強い単一の増感ピークを生じた。
【0062】比較例色素C−5、C−6、及びC−7
は、立方晶乳剤(乳剤III )に関して、それぞれ68
3、730、及び720nmののピーク感度を有した。
従って、比較例色素のうち2種類は、赤外で最大感度を
有したが、これらの比較例色素によって与えられる写真
スピードは、それぞれ738及び727nmに増感した
本発明の色素I−1及びI−3に比較して劣っていた。
これらの比較例色素は、本発明の色素に対してより大き
な乳剤形態感受性を示す。
【0063】
【表4】
【0064】本発明の好ましい態様を特に詳細に記載し
たが、本発明の精神及び範囲内で種々の変更及び改造が
可能であることは、理解されるであろう。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化銀がいずれのテルル化合物を
    用いても増感されておらず、700と730nm未満と
    の間に最大感度を与える次式Iの増感色素を用いて分光
    増感されており、乳剤層がその中に色素凝集除去化合物
    を実質的に有さない、ハロゲン化銀乳剤層を有するハロ
    ゲン化銀写真要素: 【化1】 (式中、X1 及びX2 は、独立してイオウ、セレンもし
    くは酸素であるが、X1及びX2 が両方共には酸素でな
    く、 R1 及びR2 は、それぞれ独立して、アルキル、アリー
    ルもしくは複素環式基を表し、R1 及びR2 の少なくと
    も一方は酸もしくは酸性塩置換基を有するが、R1 及び
    2 のいずれもアルコキシもしくはアリールオキシ基に
    よって置換したアルキルまたはアリール基を表さず、 W1 〜W3 、及びW5 〜W7 は、それぞれ独立して、水
    素、ハロゲン、アルキル基、アシル基、アシルオキシ
    基、アルコキシカルボニル基、カルボニル基、スルファ
    モイル基、カルボキシル基、シアノ基、ヒドロキシ基、
    アミノ基、アシルアミノ基、アルコキシ基、アルキルチ
    オ基、アルキルスルフォニル基、スルホン酸基、アリー
    ル基、アリールオキシ基、もしくは複素環式基を表し、 W4 及びW8 は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、
    アシル基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル基、
    カルボニル基、スルファモイル基、カルボキシル基、シ
    アノ基、ヒドロキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、ア
    ルキルチオ基、アルキルスルフォニル基、スルホン酸
    基、アリール基、もしくは複素環式基を表すが、更に、
    1 〜W8 基の隣接するものはそれらの炭素原子を介し
    てお互いに結合して縮合環を形成でき、そしてAは、電
    荷のバランスを取るのに必要とされる対イオンであ
    る)。
JP7232380A 1994-09-09 1995-09-11 ハロゲン化銀写真要素 Pending JPH08184933A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US30403894A 1994-09-09 1994-09-09
US304038 1994-09-09

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JPH08184933A true JPH08184933A (ja) 1996-07-16

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