JP3585558B2 - ポリアミド樹脂組成物及びその製造方法 - Google Patents

ポリアミド樹脂組成物及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ポリアミド樹脂に関し、詳しくは、無機フィラー含有ポリアミド樹脂組成物に関するものであり、更に詳しくは、押出加工で黒点が少なく、成形加工での熱安定性に優れ、モールドデポジットが少なく、熱変色の防止された、耐熱エージング性、機械的強度、剛性、電気特性、且つ、寸法特性に優れたポリアミド樹脂組成物、及び、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリアミド樹脂組成物は、他の熱可塑性樹脂に比較して耐熱性に優れており、その耐熱性を生かし、自動車分野や、電気、電子分野に多く用いられているが、その成形方法として射出成形を行なう場合に長時間連続して行なうと金型にモールドデポジットが発生し、そのため成形品の品質に悪影響を与えるため、改善が求められていた。
【0003】
又、無機フィラー含有ポリアミド樹脂組成物は、その優れた機械的強度、剛性のため、多くの用途に用いられているが、無機フィラーの分散を充分に行なうことが困難であるため、熱変色の防止された耐熱エージング性の優れた成形品を得ることが難しく、その改善が求められていた。
更に、無機フィラー含有ポリアミド樹脂組成物は、電気特性、及び、寸法特性が比較的、他の熱可塑性樹脂に対して優れているため、特定用途に用いられているが、その電気特性、特に耐アーク・トラッキング性、及び、寸法特性、特に収縮変化、反り変形の点で、未だ充分とは言えない。それらの改善のため、各種の工夫が実施されている。
【0004】
例えば、特開平6−179813号公報、特開平5−59275号公報、特開昭62−32146号公報には、脂肪族ポリアミドに無機フィラーとビスアミド化合物を加えることが開示されているが、フィルムを目的としており無機フィラー濃度が低いため、高剛性を必要とする成形品とはなり得ない。
特開昭61−55146号公報には、ポリアミドに染料や顔料を添加した化合物に、脂肪族ビスアミド化合物を加えることで衝撃強度や引張強度を向上させる試みが開示されているが、成形安定性やモールドデポジットについては、必ずしも充分ではない。
【0005】
特公昭58−25379号公報や特公平1−3651号公報には、ポリアミドの難燃組成物に、脂肪族、或いは芳香族ビスアミド化合物を加えることで添加物がブリードしないことが開示されているが、成形安定性やモールドデポジットについては、必ずしも充分とは言えない。
特公昭58−46152号公報や特公昭59−15149号公報、及び、特公昭61−38735号公報には、ポリアミドにビスアミド化合物を加え、成形時の離型性を改良することが開示されている。しかし、ポリアミドはナイロン6に限られている。
【0006】
特開昭63−168456号公報には、脂肪族ポリアミドを改良し、表面光沢度を改善させる試みが開示されており、更に、特開平4−101312号公報には、ポリアミド樹脂組成物の電気特性と摺動性を向上させる試みも開示されているが、成形加工での熱安定性、モールドデポジット、黒点、熱変色、耐熱エージング性、機械的強度、剛性、寸法特性についての効果は充分とは言えない。
一方、特公昭63−59847号公報には、ナイロンペレットにエチレンビスステアロアミドをまぶし、射出成形したシリンダーが開示されているが、黒点やモールドデポジットについては、必ずしも充分とは言えない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、耐熱性・電気特性・寸法特性が必要な用途に有効な組成物であって、ポリアミド樹脂の持つ機械的強度、剛性の優れた特徴を保持しつつ、無機フィラーを含むことにより、成形加工時に、熱安定性が充分であり、ガスによるモールドデポジットが発生せず、黒点が少なく、熱変色の防止され、耐熱エージング性の良い、優れた品質の無機フィラー含有ポリアミド樹脂組成物を提供することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記課題を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、本発明をなすに至った。即ち、本発明は、下記(1)〜(3)を満足するポリアミド66、ポリアミド66/6、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリアミド610、ポリアミド612、ポリアミド46、ポリアミド66/6T、ポリアミド66/6I、ポリアミド66/6T/6I、ポリアミド6Iから選ばれるポリアミド樹脂100重量部に脂肪族ビスアミド化合物を0.1〜10重量部の割合で添加し、混合した後に、該混合物100重量部に対して、無機フィラーを25〜150重量部混合して得られることを特徴とするポリアミド樹脂組成物、及び、その製造方法に関するものである。
(1)相対粘度(ηr)が2.0〜3.5の範囲である。
(2)末端基としてアミノ基[NH2]が20〜70meq./kg.ポリマーであり、カルボキシル基[COOH]が20〜100meq./kg.ポリマーであり、且つ、各々の濃度が0.9×[COOH]−25≦[NH2]≦0.9×[COOH]−15で表される関係を満たす。
(3)水分が0.03〜0.15%の範囲である。
【0009】
本発明は、特定の脂肪族ポリアミド、特定の半芳香族ポリアミドを用い、無機フィラーを含有させた場合、特定の脂肪族ビスアミド化合物を特定比率で配合する事によって、黒点の発生を減少させることが出来、又、成形加工時にモールドデポジットによる外観性の低下を防ぐ事が出来ると言う新たな知見に基づくものである。
【0010】
本発明に用いられるポリアミド樹脂としては、脂肪族ポリアミド、半芳香族ポリアミドがあげられる。脂肪族ポリアミドとして、ポリアミド66、ポリアミド66/6、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリアミド610、ポリアミド612、ポリアミド46があげられ、半芳香族ポリアミドとして、ポリアミド66/6T、ポリアミド66/6I、ポリアミド66/6T/6I、ポリアミド6Iがあげられる。なかでもポリアミド66が好ましい。
ポリアミド樹脂の25℃における相対粘度(ηr)は、2.0〜3.5の範囲であり、好ましくは2.1〜3.3である。2.0未満は、機械的強度が不充分であり、3.5を越えると、成形流動性が悪い。
【0011】
末端基としてアミノ基が20〜70meq./kg.ポリマーであり、カルボキシル基が20〜100meq./kg.ポリマーであり、且つ、各々の濃度が0.9×[COOH]−25≦[NH]≦0.9×[COOH]−15で表される関係を満たすポリマーである。アミノ基、及び、カルボキシル基が20meq./kg.ポリマー未満では、成形流動性が悪く、アミノ基が70meq./kg.ポリマー或いはカルボキシル基が100meq./kg.ポリマーを越えた場合には、機械的強度が不充分である。
【0012】
水分は0.03〜0.15%の範囲であり、好ましくは、0.04〜0.14%の範囲である。0.03%未満では、成形流動性が悪く、0.15%を越えると、成形加工時の加工安定性が悪い。
本発明に用いる無機フィラーは、Al,Mg,Ca系のケイ酸塩化合物であり、その形状としては、繊維状、或いは粒子状のものを用いることができる。繊維状物としては、例えばガラス繊維のチョップドストランド、粒子状物としては、例えばタルク、カオリン、ウォラストナイト、マイカ等が挙げられる。
【0013】
無機フィラーは単独で用いても良く、又、強度・剛性と、寸法安定性を同時に必要とする用途の場合には、繊維状物と粒子状物との組み合わせが好ましい。
ガラス繊維は、通常熱可塑性樹脂に使用されるものを使うことが出来る。
無機フィラーは、その表面に通常知られているカップリング剤を付着させたものを用いても良い。シラン系表面処理剤としては、ビニルシラン系、アミノシラン系がある。チタネート系表面処理剤、又は、ポリマーによる表面コーティングも有効である。
【0014】
ポリアミド樹脂と無機フィラーの割合は、ポリアミド樹脂100重量部に対して、無機フィラーが25〜150重量部である。無機フィラーが25重量部未満では、機械的強度・剛性が不充分であり、無機フィラーが150重量部を越えると、外観の優れた成形品が得られない。
本発明に用いる脂肪族ビスアミド化合物は、下記の式(1)、(2)で表されるものである。
【0015】
【化2】
CONHRNHCOR‐‐‐‐(1)
NHCORCONHR‐‐‐‐(2)
(上記式に於て、R、R、R、およびRはC6〜C22の飽和脂肪族炭化水素鎖、R、およびRはC1〜C6の飽和脂肪族炭化水素鎖、及び/又は、オキシメチレン、オキシエチレン、オキシプロピレン鎖からなる化合物である。)
【0016】
式(1)の化合物としては、例えば、メチレンビスステアリルアミド、メチレンビスラウリルアミド、エチレンビスステアリルアミド、エチレンビスラウリルアミド、エチレンビスベヘニルアミドがあげられる。特に、エチレンビスステアリルアミドが好ましい。
式(2)の化合物としては、例えば、ジオクタデシルアジピン酸アミド、ジオクタデシルコハク酸アミド、ジヘキシルアジピン酸アミド、ジヘキシルコハク酸アミド、ジステアリルアジピン酸アミド、ジステアリルコハク酸アミドがあげられる。
【0017】
本発明に用いる脂肪族ビスアミド化合物の配合比率は、ポリアミド樹脂100重量部に対して、脂肪族ビスアミド化合物が0.1〜10重量部であり、好ましくは、0.1〜9重量部である。0.1重量部未満では、黒点、モールドデポジット、成形品外観が優れず、10重量部を越えると、押出安定性が不充分である。
本発明で言う黒点とは、押出成形を長時間行なうことで、黒化した樹脂がポリアミドペレット中に混入してきたものをいう。
本発明でいうモールドデポジットとは、射出成形を行なった場合の金型の汚れに起因する製品の外観不良を指す。
【0018】
黒点、モールドデポジットが改善される理由は定かではないが、無機フィラーの酸性活性点を持ったものが、ポリアミドに接触することにより、ポリアミドの分解を促進するものであるが、脂肪族ビスアミド化合物を添加することにより、無機フィラーの表面の活性点に、脂肪族ビスアミド化合物が作用することにより、熱等の悪影響(例えば、ポリアミドの分解等)の作用を弱めることによるものと思われる。
【0019】
本発明の目的を損わない範囲で、本発明の組成物には更に各種の添加剤を含有させることが出来る。添加剤としては、潤滑剤、離型剤、可塑剤、難燃剤、光安定剤、熱安定剤、酸化防止剤を挙げる事が出来る。例えば、潤滑剤としては、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、離型剤としては、モンタン酸ナトリウム、モンタン酸カルシウム、可塑剤としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、光安定剤、及び熱安定剤としては、マンガン化合物、銅化合物、酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物である。
【0020】
本発明のポリアミド樹脂組成物を製造するには、ポリアミド樹脂と、無機フィラーを、溶融混合するに際して、脂肪族ビスアミド化合物を溶融混練押出機の供給口へポリアミド樹脂と同時に供給し、溶融混練押出機に0.1〜0.4KWH/kg組成物のエネルギーを与えて、混練しつつ、しかる後に無機フィラーを供給・混練することで達成することが出来る。与えるエネルギーが0.1KWH/kg組成物未満では、成形品外観が優れず、押出安定性が不充分であり、0.4KWH/kg組成物を越えると、黒点とモールドデポジットが増加する。
【0021】
従来技術では、無機フィラーを脂肪族ビスアミド化合物で処理したものをポリアミド樹脂に分散させるが(例えば、本吉正信著、日刊工業新聞社、『プラスチックの滑性と滑剤』P143、144、昭和52.6.30発行参照)、本発明では、脂肪族ビスアミド化合物とポリアミド樹脂とを同時に供給することによりはじめてポリアミド樹脂の熱安定性が向上し、黒点の改善に効果がある。よって、従来行われていたように、無機フィラーを予め脂肪族ビスアミド化合物で処理して用いることは、ポリアミド樹脂の熱安定性に対する効果が不充分である。
【0022】
従って、本発明は、ポリアミド樹脂と無機フィラーの双方に適切な効果をもたらすものである。
供給の方法としては、定量フィーダーを用い、定量供給を行ない、溶融混合ペレットを得る。そのペレットを用い、射出成形、プレス成形、押出成形、ブロー成形等の通常、熱可塑性樹脂に適用される成形法によって加工され、成形品を得る。
【0023】
成形品の用途としては、特に限定されるものではないが、自動車用途では、コネクター、ラジエータータンク、インテークマニホールド、スライドスイッチの絶縁材料、ランプソケット、ドアロックボディ、ウォーターポンププーリー、エアコンアイドラプーリー、パワーステアリングプーリーなどが挙げられ、電気・電子用途では、コネクター、ランプソケット、洗濯機部品などに使われる。産業機器用途では、電動工具ハウジングなど、住宅建材用途では、温水洗浄便座用タンクなど、鉄道軌道用途では、レール部品、架線部品などである。
【0024】
【実施例】
以下に実施例、比較例を挙げて本発明を更に詳しく説明する。尚、これら実施例によって本発明の範囲はなんら限定されるものではない。
実施例、比較例中の評価は以下の方法を用いた。
(1)相対粘度(ηr);
95.5%硫酸に1.0g/dlの濃度でポリマーを溶解し、25℃、オストワルド粘度管で測定した。
【0025】
(2)耐熱性評価;
東芝機械IS150E射出成形機、シリンダー温度290℃、金型温度80℃の成形条件で成形し、得られた試験片を使用し、温度は150℃、時間は500時間、耐熱エージング処理を行なった後、引張強度、伸度、曲げ強度、曲げ弾性率を評価した。その結果、物性低下の少ないものを良とし、低下の大きいものを不良とした。
【0026】
(3)機械物性;
引張強度、伸度;ASTM D638により測定。
曲げ強度、曲げ弾性率;ASTM D790により測定。
(4)黒点;
ポリアミド樹脂組成物ペレットを目視検査し、無線通信機械工業会の標準のスポットサイズゲージに基づき、黒点の直径を測定し、数値化し、10点未満を○、10〜100点を△、100点以上を×とした。
(5)熱変色;
加熱オーブン中で加熱し、変色の度合いを加熱前とカラーマシ
ン(日本電色社製SE−2000)により比較し、下記式1で示されるΔE値を求めた。
【0027】
【式1】
Figure 0003585558
その結果として、ΔE≧10を×、ΔE=5〜10を△、ΔE≦5を○、と判定した。
【0028】
(6)電気特性評価;
射出成形による成形片を用い、評価した。
耐アーク性;ASTM D495により測定。
耐トラッキング性;IEC法により測定。
(7)寸法特性評価;
130mm×130mm×3mm厚みの平板成形品を東芝機械IS150E射出成形機、シリンダー温度290℃、金型温度80℃、射出/冷却時間13/25秒、射出圧力350kg/cmの成形条件で成形し、得られた成形品を使用し、JIS K6911に従い、反り率を測定した。
【0029】
(8)モールドデポジット評価;
東芝機械IS50射出成形機、シリンダー温度295℃、金型温度80℃、射出/冷却時間13/25秒、射出圧力50kg/cmの成形条件で、13cm×13cm×3mm厚みの金型で、5000ショット連続成形し、金型表面の汚れと成形品表面の荒れを観察し、モールドデポジットの状況を観察し、発生の少ないものを○、中程度のものを△、発生の多いものを×で表した。
【0030】
(9)成形品外観評価;
表面光沢度は、130mm×130mm×3mm厚みの平板成形品、東芝機械IS150E射出成形機、シリンダー温度290℃、金型温度80℃、射出/冷却時間13/25秒、射出圧力350kg/cmの成形条件で成形し、得られた成形品の表面を、堀場製ハンディ光沢計IG320を使い、JIS K7105に基づいて測定した。表面粗さは、上記の平板成形品を使用し、ミツトヨ製サーフテスト201を用い、平均値で表した。
【0031】
実施例及び比較例では、次に示すポリアミド樹脂や原材料を使用した。
[1]ポリアミド樹脂
(1)ポリアミド66(N66);旭化成工業(株)社製レオナ1300
(2)ポリアミド66/6(N66/6);原材料にアジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル塩、ε−カプロラクタムを用い、製造例1に準じて、製造した。
(3)ポリアミド66/6I(N66/6I);原材料にアジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル塩、及び、イソフタル酸とヘキサメチレンジアミンの等モル塩を用い、製造例2に準じて、製造した。
(4)ポリアミド66/6T(N66/6T);原材料にアジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル塩、及び、テレフタル酸とヘキサメチレンジアミンの等モル塩を用い、製造例3に準じて、製造した。
【0032】
[2]無機フィラー
(1)ガラス繊維;旭ファイバーガラス社製、JA416
(2)タルク;龍森社製、CRS6002
(3)焼成カオリン;ENGELHARD社製、SATINTONE W
(4)ウォラストナイト;NYCO社製、NYAD 400
(5)マイカ;レプコ社製、M−400T
・ 無機フィラーの表面処理は、シラン系表面処理剤1重量%を使用し、無機フィラーと加熱、混合した。混合方式は、ヘンシェルミキサーを使用し、100℃、5分間の撹拌を実施した。
・ ポリアミド樹脂と無機フィラーの混練方法は製造例4に示す方法で実施した。
【0033】
[3]脂肪族ビスアミド化合物
)エチレンビスステアリルアミド;ライオン(株)社製、アーモワックスEBSパウダー(EBSと略す)
)エチレンビスオレイルアミド;油脂製品社製、スリパックスO
[4]芳香族ビスアミド化合物
)エチレンビステレフタルアミド;市販試薬(TBSと略す)
【0034】
(製造例1、N66/6の製造)
アジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル塩0.9kgに加えてε−カプロラクタム0.1kg及び純水1.0kgを5Lオートクレーブの中に仕込み、N置換しながら、良く撹拌した。該系を室温から1時間かけて220℃まで昇温し、その際水蒸気を系外へ抜きながら18kg/cmGに内圧をコントロールした。更に加熱を続け、2時間で内温が260℃に達した時点で、内圧を徐々に下げ、1時間かけて常圧まで下げた。オートクレーブの排出バルブを閉じ、室温まで徐冷した。冷却後ポリマーを取り出し粉砕した。得られた粉砕ポリマーをN気流下、80℃で24時間、乾燥した。その後、N置換されたジャケット付きダブルコーンブレンダーを用い、200℃で固相重合を行ない、所定の粘度にする。
【0035】
(製造例2、N66/6Iの製造)
アジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル塩0.8kgに加えてイソフタル酸とヘキサメチレンジアミンの等モル塩0.2kg及び純水1.0kgを5Lオートクレーブの中に仕込み、N置換しながら、良く撹拌した。該系を室温から1時間かけて220℃まで昇温し、その際水蒸気を系外へ抜きながら18kg/cmGに内圧をコントロールした。更に加熱を続け、2時間で内温が260℃達した時点で、内圧を徐々に下げ、1時間かけて常圧まで下げた。オートクレーブの排出バルブを閉じ、室温まで徐冷した。冷却後ポリマーを取り出し粉砕した。得られた粉砕ポリマーをN気流下、90℃で24時間、乾燥した。その後、N置換されたジャケット付きダブルコーンブレンダーを用い、200℃で固相重合を行ない、所定の粘度にする。
【0036】
(製造例3、N66/6Tの製造)
アジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル塩0.6kgに加えテレフタル酸とヘキサメチレンジアミンの等モル塩0.4kg及び純水1.0kgを5Lオートクレーブの中に仕込み、N置換しながら、良く撹拌した。該系を室温から1時間かけて220℃まで昇温し、その際水蒸気を系外へ抜きながら22kg/cmGに内圧をコントロールした。更に加熱を続け、2時間で内温が280℃達した時点で、内圧を徐々に下げ、1時間かけて常圧まで下げた。オートクレーブの排出バルブを閉じ室温まで徐冷した。冷却後ポリマーを取り出し粉砕した。得られた粉砕ポリマーをN気流下、90℃で24時間、乾燥した。その後、N置換されたジャケット付きダブルコーンブレンダーを用い、220℃で固相重合を行ない、所定の粘度にする。
【0037】
(製造例4、混練方法)
ポリマーと無機フィラーの混練は、図1に示すような方法で行なった。
詳しく説明すと、2軸押出機のシリンダー温度を290℃に設定し、駆動モーター(3)スクリューを回転し、充分にN置換されたホッパー(1)からポリマーを投入した。無機フィラーは、シリンダーの途中のサシドフィード口(2)から供給した。無機フィラーが2種類以上の場合は、別フィードとした。供給口は充分N置換を行った。又、フィラーは各々、シラン処理等の表面処理を施したものを使用した。溶融状態のストランドをストランドバス(5)冷却し、ストランドカッター(6)でカッテイングし、ペレット化した。得られたペレットを、成形に供した。
【0038】
(実施例1〜12)
表1,2,3に示す組成物を用いて、成形片を作成し、黒点、熱変色性、耐熱エージング性、機械的強度、剛性、電気特性、寸法特性、モールドデポジット、表面外観を評価した。いずれの組成物も、黒点、熱変色性、耐熱エージング性、機械的強度、剛性、電気特性、寸法特性、モールドデポジット、表面外観性が良好である。
なお、ビスアミド化合物を、図1の投入口1に添加する以前に、ポリアミド樹脂とビスアミド化合物とをブレンド・混合したものを定量フィーダーで投入口1に添加する方法をAとする。
【0039】
(比較例1,4)
表4に示す組成物を用い同様な成形片を作成し、実施例1と同様に評価した。これらの材料は、ポリマー粘度を変化させたため、比較例1では、機械物性が劣り、比較例4では、成形流動性が劣る。更に、モールドデポジット、耐熱エージング性にも優れないものであった。
【0040】
(比較例2,3)
表4に示す組成物を用い同様な成形片を作成し、実施例1と同様に評価した。ポリマー末端組成が変わったため、比較例2の高アミノ基濃度では、黒点、耐熱エージング性が劣り、比較例3の高カルボキシル基濃度では、モールドデポジット、耐熱エージング性が劣る結果となった。
【0041】
(比較例5)
表5に示す組成物を用い同様な成形片を作成し、実施例1と同様に評価した。ポリアミド樹脂の水分を変化させた場合、高濃度で、成形流動性は増したが、黒点、熱変色性、耐熱エージング性、モールドデポジットが劣っている。
【0042】
(比較例6)
表5に示す組成物を用い同様な成形片を作成し、実施例1と同様評価した。ビスアミド化合物の濃度を変化させた場合、低濃度で、黒点、熱変色性、耐熱エージング性、モールドデポジットが劣っている。
【0043】
(比較例7)
表5に示す組成物を用い同様な成形片を作成し、実施例1と同様に評価した。ビスアミド化合物の種類が異なることで、作用機構が変わったためか、黒点、熱変色性、耐熱エージング性、モールドデポジットが劣っている。
【0044】
(比較例8)
表5に示す組成物を用い同様な成形片を作成し、実施例1と同様に評価した。ビスアミド化合物の添加位置が異なることで、混練形態が変わったためか、成形流動性、黒点、熱変色性、耐熱エージング性、機械的強度、モールドデポジット、表面外観が劣っている。
【0045】
【表1】
Figure 0003585558
【0046】
【表2】
Figure 0003585558
【0047】
【表3】
Figure 0003585558
【0048】
【表4】
Figure 0003585558
【0049】
【表5】
Figure 0003585558
【0050】
【発明の効果】
以上の様に、本発明による無機フィラー含有ポリアミド樹脂組成物は、黒点が少なく、熱変色が改善され、耐熱性と機械的強度、電気特性、寸法特性が良好であり、モールドデポジット、成形品外観などの点で優れており、それからなる自動車・電気コネクター、自動車ラジエータータンク、インテークマニホールド、ランプソケットなどは優れた耐熱性と機械的強度、電気特性、寸法特性のものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる溶融混練押出機の略図である。
【符号の説明】
1 ホッパー
2 サイドフィード口
3 駆動モーター
4 溶融混練押出機
5 ストランドバス
6 ストランドカッター

Claims (14)

  1. 下記(1)〜(3)を満足するポリアミド66、ポリアミド66/6、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリアミド610、ポリアミド612、ポリアミド46、ポリアミド66/6T、ポリアミド66/6I、ポリアミド66/6T/6I、ポリアミド6Iから選ばれるポリアミド樹脂100重量部に脂肪族ビスアミド化合物を0.1〜10重量部の割合で添加し、混合した後に混合物100重量部に対して、無機フィラーを25〜150重量部混合して得られることを特徴とするポリアミド樹脂組成物。
    (1)相対粘度(ηr)が2.0〜3.5の範囲である。
    (2)末端基としてアミノ基[NH2]が20〜70meq./kg.ポリマーであり、カルボキシル基[COOH]が20〜100meq./kg.ポリマーであり、且つ、各々の濃度が0.9×[COOH]−25≦[NH2]≦0.9×[COOH]−15で表される関係を満たす。
    (3)水分が0.03〜0.15%の範囲である。
  2. ポリアミド樹脂がポリヘキサメチレンアジパミドであることを特徴とする請求項1記載のポリアミド樹脂組成物。
  3. 無機フィラーが、Al、Mg、Ca系のケイ酸塩化合物から選ばれた1種又は2種以上の化合物であることを特徴とする請求項1又は2記載のポリアミド樹脂組成物。
  4. 無機フィラーが繊維状物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
  5. 無機フィラーが粒子状物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
  6. 無機フィラーが繊維状物と粒子状物の組み合わせからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
  7. 繊維状物がガラス繊維のチョップドストランドであることを特徴とする請求項4又は6に記載のポリアミド樹脂組成物。
  8. 粒子状物がタルク、カオリン、ウォラストナイト、マイカから選ばれた1種又は2種以上の化合物であることを特徴とする請求項5又は6に記載のポリアミド樹脂組成物。
  9. 脂肪族ビスアミド化合物が下記の式(1)、(2)で表される化合物から選ばれた1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
    Figure 0003585558
    (式中、R1、R3、R4、及びR6はC6〜C22の飽和脂肪族炭化水素鎖であり、R2、及びR5はC1〜C6の飽和脂肪族炭化水素鎖、及び/又はオキシメチレン、オキシエチレン、オキシプロピレン鎖である。)
  10. 脂肪族ビスアミド化合物が、メチレンビスステアリルアミド、メチレンビスラウリルアミド、エチレンビスステアリルアミド、エチレンビスラウリルアミド、エチレンビスベヘニルアミドから選ばれた1種又は2種以上の化合物であることを特徴とする請求項9記載のポリアミド樹脂組成物。
  11. 脂肪族ビスアミド化合物が、エチレンビスステアリルアミドであることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物よりなる成形原料用ペレット。
  13. 請求項1〜11のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物を製造するに当り、ポリアミド樹脂と脂肪族ビスアミド化合物を混合した後に、無機フィラーを該混合物に供給し、混合することを特徴とするポリアミド樹脂組成物の製造方法。
  14. 請求項1〜11のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物を製造するに当り、ポリアミド樹脂と脂肪族ビスアミド化合物を溶融混練押出機の供給口へ同時に供給し、溶融混練押出機に0.1〜0.4KWH/kg組成物のエネルギーを与えて、混練しつつ、しかる後に無機フィラーを供給・混練することを特徴とするポリアミド樹脂組成物の製造方法。
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