JPH05320501A - ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents
ポリアミド樹脂組成物Info
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- JPH05320501A JPH05320501A JP12485492A JP12485492A JPH05320501A JP H05320501 A JPH05320501 A JP H05320501A JP 12485492 A JP12485492 A JP 12485492A JP 12485492 A JP12485492 A JP 12485492A JP H05320501 A JPH05320501 A JP H05320501A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】(A)ポリアミド樹脂、(B)一般式(I)で
示されるビス尿素化合物、 【化1】 (式中R1は2価の炭化水素基、R2、R3は炭素数9
〜40の脂肪族炭化水素基を示す。)(C)ステアリン
酸バリウムからなる組成物で、(A)100重量部に対
し、(B)0.001〜10重量部、(C)を0.00
5〜5重量部で構成されるポリアミド樹脂組成物。 【効果】本発明のポリアミド組成物は、流動性、離型性
が良好で成形サイクルを短縮することができ、生産性を
著しく向上させることができるとともに得られた成形品
は良外観で機械特性的にも優れたもの、特に高剛性であ
りながら靭性を兼ね備えているので工業的価値は大き
い。
示されるビス尿素化合物、 【化1】 (式中R1は2価の炭化水素基、R2、R3は炭素数9
〜40の脂肪族炭化水素基を示す。)(C)ステアリン
酸バリウムからなる組成物で、(A)100重量部に対
し、(B)0.001〜10重量部、(C)を0.00
5〜5重量部で構成されるポリアミド樹脂組成物。 【効果】本発明のポリアミド組成物は、流動性、離型性
が良好で成形サイクルを短縮することができ、生産性を
著しく向上させることができるとともに得られた成形品
は良外観で機械特性的にも優れたもの、特に高剛性であ
りながら靭性を兼ね備えているので工業的価値は大き
い。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリアミド樹脂とビス
尿素化合物、ステアリン酸バリウムからなる、ハイサイ
クル性及び機械的性質特に強度、靭性に優れたポリアミ
ド樹脂組成物に関するものである。
尿素化合物、ステアリン酸バリウムからなる、ハイサイ
クル性及び機械的性質特に強度、靭性に優れたポリアミ
ド樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリアミド樹脂は、優れた機械特性を始
めとして、耐摩耗性、電気的特性、耐薬品性及び加工性
などを有するため、エンジニアリングプラスチックとし
て広く用いられている。しかし、産業の高度化に伴って
ポリアミド樹脂に要求される諸物性もいっそう向上し、
かつ多様化している。
めとして、耐摩耗性、電気的特性、耐薬品性及び加工性
などを有するため、エンジニアリングプラスチックとし
て広く用いられている。しかし、産業の高度化に伴って
ポリアミド樹脂に要求される諸物性もいっそう向上し、
かつ多様化している。
【0003】近年、高度化かつ多様化した要求特性の代
表的なものにハイサイクル性向上、機械特性の向上など
がある。ハイサイクル性が向上すれば、成形周期を短く
することが可能となり、生産性を向上することができ
る。ハイサイクル性向上の手段としては、ポリアミド樹
脂の結晶化速度を向上したり、金型からの離型性を向上
させたりすることによって達成が可能である。
表的なものにハイサイクル性向上、機械特性の向上など
がある。ハイサイクル性が向上すれば、成形周期を短く
することが可能となり、生産性を向上することができ
る。ハイサイクル性向上の手段としては、ポリアミド樹
脂の結晶化速度を向上したり、金型からの離型性を向上
させたりすることによって達成が可能である。
【0004】そこで従来、離型性の改良を目的として、
ポリアミドに、エチレンビスアミド(特公昭44−98
25)、ビスウレイド(特開昭53−119654号公
報)、ステアリン酸エステル(特開昭55−31803
号公報)、脂肪族カルボン酸系物質(特開昭54−10
3460号公報)などを配合する方法が提案されてい
る。
ポリアミドに、エチレンビスアミド(特公昭44−98
25)、ビスウレイド(特開昭53−119654号公
報)、ステアリン酸エステル(特開昭55−31803
号公報)、脂肪族カルボン酸系物質(特開昭54−10
3460号公報)などを配合する方法が提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、離型性
の改良を目的とした上記の方法は、成形サイクルの短
縮、離型性の向上が、いまだ満足すべきものではなく、
また添加剤による可塑化効果のために成形品の強度が低
下することが問題であった。
の改良を目的とした上記の方法は、成形サイクルの短
縮、離型性の向上が、いまだ満足すべきものではなく、
また添加剤による可塑化効果のために成形品の強度が低
下することが問題であった。
【0006】この強度低下を補うために、タルクなどの
核剤を添加した場合には、確かに結晶化度が向上し、成
形品の強度は高くなるが、靭性が低下し脆くなることが
避けられなかった。
核剤を添加した場合には、確かに結晶化度が向上し、成
形品の強度は高くなるが、靭性が低下し脆くなることが
避けられなかった。
【0007】そこで本発明者らは、流動性、結晶性、離
型性をさらに改善しつつ、優れた機械特性、特に靭性、
剛性に優れた射出成形用ポリアミド樹脂組成物の取得を
課題として鋭意検討を行なったところ、特定の尿素化合
物とステアリン酸バリウムを併用すると、かかる課題の
解決に有効であることを見いだし本発明に到達した。
型性をさらに改善しつつ、優れた機械特性、特に靭性、
剛性に優れた射出成形用ポリアミド樹脂組成物の取得を
課題として鋭意検討を行なったところ、特定の尿素化合
物とステアリン酸バリウムを併用すると、かかる課題の
解決に有効であることを見いだし本発明に到達した。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、
(A)ポリアミド樹脂、(B)一般式(I)で示される
ビス尿素化合物、
(A)ポリアミド樹脂、(B)一般式(I)で示される
ビス尿素化合物、
【化2】 (C)ステアリン酸バリウムからなる組成物で、(A)
100重量部に対し、(B)0.001〜10重量部、
(C)を0.005〜5重量部で構成されるポリアミド
樹脂組成物を提供するものである。
100重量部に対し、(B)0.001〜10重量部、
(C)を0.005〜5重量部で構成されるポリアミド
樹脂組成物を提供するものである。
【0009】以下、本発明について詳しく述べる。
【0010】本発明に用いるポリアミドとしては、例え
ば環状ラクタムの開環重合物、アミノカルボン酸の重縮
合物、二塩基酸とジアミンとの重縮合物などが挙げら
れ、具体的にはナイロン6、ナイロン4・6、ナイロン
6・6、ナイロン6・10、ナイロン6・12、ナイロ
ン11、ナイロン12などの脂肪族ポリアミド、ポリ
(メタキシレンアジパミド)、ポリ(ヘキサメチレンテ
レフタルアミド)、ポリ(ヘキサメチレンイソフタルア
ミド)、ポリ(テトラメチレンイソフタルアミド)など
の脂肪族−芳香族ポリアミド、およびこれらの共重合体
や混合物を挙げることができる。特に本発明に好適なポ
リアミドとしてはナイロン6、ナイロン6・6、ナイロ
ン6/6・6を挙げることができる。
ば環状ラクタムの開環重合物、アミノカルボン酸の重縮
合物、二塩基酸とジアミンとの重縮合物などが挙げら
れ、具体的にはナイロン6、ナイロン4・6、ナイロン
6・6、ナイロン6・10、ナイロン6・12、ナイロ
ン11、ナイロン12などの脂肪族ポリアミド、ポリ
(メタキシレンアジパミド)、ポリ(ヘキサメチレンテ
レフタルアミド)、ポリ(ヘキサメチレンイソフタルア
ミド)、ポリ(テトラメチレンイソフタルアミド)など
の脂肪族−芳香族ポリアミド、およびこれらの共重合体
や混合物を挙げることができる。特に本発明に好適なポ
リアミドとしてはナイロン6、ナイロン6・6、ナイロ
ン6/6・6を挙げることができる。
【0011】ここで用いられるポリアミドの重合度につ
いては、特に限定されないがJIS−K6810に従っ
て98%硫酸中濃度1%、25℃で測定する相対粘度が
重合安定性の点から1.7以上、加工性の点から4.5
未満、特に2.0以上4.0未満、さらに2.0以上
3.5未満であることが好ましい。本発明に用いるポリ
アミドの重合方法は特に限定されず、溶融重合、界面重
合、溶液重合、塊状重合、固相重合、およびこれらの方
法を組み合わせた方法を利用することができる。通常、
溶融重合が好ましく用いられる。
いては、特に限定されないがJIS−K6810に従っ
て98%硫酸中濃度1%、25℃で測定する相対粘度が
重合安定性の点から1.7以上、加工性の点から4.5
未満、特に2.0以上4.0未満、さらに2.0以上
3.5未満であることが好ましい。本発明に用いるポリ
アミドの重合方法は特に限定されず、溶融重合、界面重
合、溶液重合、塊状重合、固相重合、およびこれらの方
法を組み合わせた方法を利用することができる。通常、
溶融重合が好ましく用いられる。
【0012】本発明において用いられるビス尿素化合物
とは、一般式(I)で示される化合物である。ビス尿素
化合物のR1は2価の脂肪族あるいは芳香族の炭化水素
基である。このような2価の炭化水素基としては、具体
的にはメチレン基、エチレン基、ヘキサメチレン基、フ
ェニレン基、トルイレン基、キシリレン基、ジフェニル
メチレン基などがあげられる。R2およびR3は炭素数
9〜40の脂肪族炭化水素基であり、具体的にはカプリ
ル基、オクタデシル基、ドデシル基、ヘキサデシル基な
どがあげられる。具体的なビス尿素化合物としては、エ
チレンビスカプリル尿素、ヘキサメチレンビスステアリ
ル尿素、フェニレンビスラウリル尿素、m−キシリレン
ビスステアリル尿素、ジフェニルメタンビスステアリル
尿素などがあげられる。
とは、一般式(I)で示される化合物である。ビス尿素
化合物のR1は2価の脂肪族あるいは芳香族の炭化水素
基である。このような2価の炭化水素基としては、具体
的にはメチレン基、エチレン基、ヘキサメチレン基、フ
ェニレン基、トルイレン基、キシリレン基、ジフェニル
メチレン基などがあげられる。R2およびR3は炭素数
9〜40の脂肪族炭化水素基であり、具体的にはカプリ
ル基、オクタデシル基、ドデシル基、ヘキサデシル基な
どがあげられる。具体的なビス尿素化合物としては、エ
チレンビスカプリル尿素、ヘキサメチレンビスステアリ
ル尿素、フェニレンビスラウリル尿素、m−キシリレン
ビスステアリル尿素、ジフェニルメタンビスステアリル
尿素などがあげられる。
【0013】本発明において、ビス尿素化合物の配合割
合は、ポリアミド樹脂100重量部に対し、0.001
〜10重量部、好ましくは0.005〜5重量部、より
好ましくは0.01〜2重量部の範囲で用いられる。
0.001重量部未満の場合、諸特性の改善効果が見ら
れず、また10重量部を越えると、流動性、離型性は改
善されるものの、成形時にガスが発生し成形品の外観を
損ねたり、機械特性が低下するので好ましくない。
合は、ポリアミド樹脂100重量部に対し、0.001
〜10重量部、好ましくは0.005〜5重量部、より
好ましくは0.01〜2重量部の範囲で用いられる。
0.001重量部未満の場合、諸特性の改善効果が見ら
れず、また10重量部を越えると、流動性、離型性は改
善されるものの、成形時にガスが発生し成形品の外観を
損ねたり、機械特性が低下するので好ましくない。
【0014】本発明において、ステアリン酸バリウムの
配合量は、ポリアミド樹脂100重量部に対し、0.0
05〜5重量部、好ましくは0.005〜3重量部、よ
り好ましくは0.01〜2重量部の範囲で用いられる。
これらの使用により、良好な離型性が得られ、成形の際
に突き出しピンによる変形が防止できる。これらが5重
量部を越えると得られた材料が脆くなるので、好ましく
ない。
配合量は、ポリアミド樹脂100重量部に対し、0.0
05〜5重量部、好ましくは0.005〜3重量部、よ
り好ましくは0.01〜2重量部の範囲で用いられる。
これらの使用により、良好な離型性が得られ、成形の際
に突き出しピンによる変形が防止できる。これらが5重
量部を越えると得られた材料が脆くなるので、好ましく
ない。
【0015】本発明の組成物の製造方法は、特に限定さ
れず、ポリアミド重合時に添加する方法、重合後のドラ
イブレンドおよびペレット表面付着する方法、ステアリ
ン酸バリウムを重合時に、ビス尿素化合物を重合後に添
加する方法、溶融混練による方法、ビス尿素化合物とス
テアリン酸バリウムの濃縮物ペレットを溶融混練により
作成し、その濃縮物ペレットをドライブレンドする方法
などいずれの方法で製造してもよい。溶融混練の方法と
しては、公知の方法、例えばバンバリーミキサー、ミキ
シングロール、単軸あるいは2軸の押出機などを使用し
て溶融混練し、混合体のペレットを得ることができる。
れず、ポリアミド重合時に添加する方法、重合後のドラ
イブレンドおよびペレット表面付着する方法、ステアリ
ン酸バリウムを重合時に、ビス尿素化合物を重合後に添
加する方法、溶融混練による方法、ビス尿素化合物とス
テアリン酸バリウムの濃縮物ペレットを溶融混練により
作成し、その濃縮物ペレットをドライブレンドする方法
などいずれの方法で製造してもよい。溶融混練の方法と
しては、公知の方法、例えばバンバリーミキサー、ミキ
シングロール、単軸あるいは2軸の押出機などを使用し
て溶融混練し、混合体のペレットを得ることができる。
【0016】本発明のポリアミド樹脂組成物には目的に
よっては無機結晶核剤を使用することも可能である。用
いる無機結晶核剤としては、特に限定されないが、硫酸
バリウム、燐酸三カルシウム、炭酸カルシウム、燐酸ソ
ーダ、螢石、アルミニウム硅酸塩やマグネシウム硅酸塩
などの珪酸塩が好ましく用いられる。アルミニウム硅酸
塩やマグネシウム硅酸塩の例としては、カオリン、マイ
カ、タルクなどがある。特にタルク、マイカ、カオリ
ン、燐酸ソーダが本発明には有効である。核剤の添加に
より、通常結晶化速度の上昇が認められる。また、特に
規定はないが、核剤の平均粒径は10μm以下、好まし
くは8μm以下、さらに好ましくは5μm以下である。
よっては無機結晶核剤を使用することも可能である。用
いる無機結晶核剤としては、特に限定されないが、硫酸
バリウム、燐酸三カルシウム、炭酸カルシウム、燐酸ソ
ーダ、螢石、アルミニウム硅酸塩やマグネシウム硅酸塩
などの珪酸塩が好ましく用いられる。アルミニウム硅酸
塩やマグネシウム硅酸塩の例としては、カオリン、マイ
カ、タルクなどがある。特にタルク、マイカ、カオリ
ン、燐酸ソーダが本発明には有効である。核剤の添加に
より、通常結晶化速度の上昇が認められる。また、特に
規定はないが、核剤の平均粒径は10μm以下、好まし
くは8μm以下、さらに好ましくは5μm以下である。
【0017】この他にも本発明のポリアミド樹脂組成物
はその成形性、物性を損なわない程度に他の成分、例え
ば本発明以外のポリアミド成分、銅化合物、熱安定剤、
耐候剤、無機充填剤、補強剤、酸化防止剤、耐衝撃性改
良剤、顔料、滑剤、難燃剤などを添加導入することが出
来る。
はその成形性、物性を損なわない程度に他の成分、例え
ば本発明以外のポリアミド成分、銅化合物、熱安定剤、
耐候剤、無機充填剤、補強剤、酸化防止剤、耐衝撃性改
良剤、顔料、滑剤、難燃剤などを添加導入することが出
来る。
【0018】本発明により得られる組成物は、ポリアミ
ド樹脂が本来有する優れた特性を損なうことなく、ポリ
アミド樹脂に不足していた新たな特性が付与された樹脂
組成物であり、良好な結晶性や良好な耐突き出し変形性
などから、射出成形用途に最も適している。このような
射出成形によって得られる製品としては、スイッチ類、
超小型スライドスイッチ、DIPスイッチ、スイッチの
ハウジング、ランプソケット、結束バンド、コネクタ、
コネクタのハウジング、コネクタのシェル、ICソケッ
ト類、コイルボビン、ボビンカバー、リレー、リレーボ
ックス、コンデンサーケース、モーターの内部部品、小
型モーターケース、ギヤ・カム、ダンシングプーリー、
スペーサー、インシュレーター、ファスナー、バック
ル、ワイヤークリップ、自転車用ホイール、キャスタ
ー、端子台、電動工具のハウジング、スターターの絶縁
部分、キャニスター、ヒューズボックス、エアクリーナ
ーケース、エアコンファン、ターミナルのハウジング、
ホイールカバー、ベアリングリテーナー、シリンダーヘ
ッドカバー、インテークマニホールド、ウォターパイプ
インペラ、クラッチレリーズベアリングハブ、スピーカ
ー振動板、耐熱容器、電子レンジ部品、炊飯器部品、プ
リンターリボンガイドなどに代表される電気・電子関連
部品、自動車・車両関連部品、家庭・事務電気製品部
品、コンピュータ関連部品、ファクシミリ・複写機関連
部品、機械関連部品などが挙げられ、その他各種用途に
有用である。
ド樹脂が本来有する優れた特性を損なうことなく、ポリ
アミド樹脂に不足していた新たな特性が付与された樹脂
組成物であり、良好な結晶性や良好な耐突き出し変形性
などから、射出成形用途に最も適している。このような
射出成形によって得られる製品としては、スイッチ類、
超小型スライドスイッチ、DIPスイッチ、スイッチの
ハウジング、ランプソケット、結束バンド、コネクタ、
コネクタのハウジング、コネクタのシェル、ICソケッ
ト類、コイルボビン、ボビンカバー、リレー、リレーボ
ックス、コンデンサーケース、モーターの内部部品、小
型モーターケース、ギヤ・カム、ダンシングプーリー、
スペーサー、インシュレーター、ファスナー、バック
ル、ワイヤークリップ、自転車用ホイール、キャスタ
ー、端子台、電動工具のハウジング、スターターの絶縁
部分、キャニスター、ヒューズボックス、エアクリーナ
ーケース、エアコンファン、ターミナルのハウジング、
ホイールカバー、ベアリングリテーナー、シリンダーヘ
ッドカバー、インテークマニホールド、ウォターパイプ
インペラ、クラッチレリーズベアリングハブ、スピーカ
ー振動板、耐熱容器、電子レンジ部品、炊飯器部品、プ
リンターリボンガイドなどに代表される電気・電子関連
部品、自動車・車両関連部品、家庭・事務電気製品部
品、コンピュータ関連部品、ファクシミリ・複写機関連
部品、機械関連部品などが挙げられ、その他各種用途に
有用である。
【0019】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳述す
るが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に
限定されるものではない。なお、各評価については、次
に述べる方法にしたがって測定した。
るが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に
限定されるものではない。なお、各評価については、次
に述べる方法にしたがって測定した。
【0020】(1)引張特性 ASTM D−638に従って測定した。
【0021】(2)曲げ特性 ASTM D−790に従って測定した。
【0022】(3)流動性 射出成形機(シリンダー温度:ナイロン6、240℃、
ナイロン66、280℃、金型温度:80℃)を用い、
1mm厚の流動長試験片を樹脂圧1000kg/cm2
で成形し、試験片のスパイラル流動長を測定した。
ナイロン66、280℃、金型温度:80℃)を用い、
1mm厚の流動長試験片を樹脂圧1000kg/cm2
で成形し、試験片のスパイラル流動長を測定した。
【0023】(4)離型性 射出成形機(シリンダー温度:ナイロン6、240℃、
ナイロン66、280℃、金型温度:80℃)を用い、
圧力センサー付箱型成形品(長さ100mm、幅60m
m、高さ25mm、肉厚2mm)を成形し、突き出しピ
ンによる突き出しの際の力を圧力センサーにより測定
し、10ショットの平均を離型力として示した。
ナイロン66、280℃、金型温度:80℃)を用い、
圧力センサー付箱型成形品(長さ100mm、幅60m
m、高さ25mm、肉厚2mm)を成形し、突き出しピ
ンによる突き出しの際の力を圧力センサーにより測定
し、10ショットの平均を離型力として示した。
【0024】(5)耐突き出し変形性 射出成形機(シリンダー温度:ナイロン6、240℃、
ナイロン66、280℃、金型温度:80℃)を用い、
帽子型成形品(上部2mmφ、下部3mmφ、16個
付)を成形し、突き出しピンによる突き出しの際の変形
割合を測定し、10ショットの平均を突き出し変形率と
して示した。
ナイロン66、280℃、金型温度:80℃)を用い、
帽子型成形品(上部2mmφ、下部3mmφ、16個
付)を成形し、突き出しピンによる突き出しの際の変形
割合を測定し、10ショットの平均を突き出し変形率と
して示した。
【0025】実施例1〜7 ナイロン6(ηr =2.6)およびナイロン66(ηr
=2.62)にビス尿素化合物(A〜E)、ステアリン
酸バリウム(BSL)を表2の記載量ドライブレンドし
た後、30mmφ2軸押出機で混練後、乾燥、成形し、
試験片を得た。評価結果を表1に示す。
=2.62)にビス尿素化合物(A〜E)、ステアリン
酸バリウム(BSL)を表2の記載量ドライブレンドし
た後、30mmφ2軸押出機で混練後、乾燥、成形し、
試験片を得た。評価結果を表1に示す。
【0026】表1より明らかなように、表面外観、流動
性、離型性が良好でさらに機械特性、特に剛性が高いに
も関わらず引張伸びが低下しない、良好な材料が得られ
た。
性、離型性が良好でさらに機械特性、特に剛性が高いに
も関わらず引張伸びが低下しない、良好な材料が得られ
た。
【0027】実施例で用いたビス尿素化合物を下記に示
す。
す。
【0028】A:ジフェニルメタンビスステアリル尿素
【化3】 B:ヘキサメチレンビスステアリル尿素
【化4】 C:キシリレンビスステアリル尿素
【化5】 D:ジフェニルメタンビスラウリル尿素
【化6】 E:トルイレンビスステアリル尿素
【化7】
【表1】 比較例1〜9 実施例と同様のナイロン6に各種離型剤、無機結晶核
剤、BSLを表2に示した比率で配合して、実施例と同
様の手法で試験片を得て、同様の評価を行った。ビス尿
素化合物の配合量が多いもの(比較例1)は、流動性、
離型性、耐突き出し変形性は良好なものの剛性が低下
し、表面外観も悪かった。ステアリン酸バリウムのみを
添加したもの(比較例2)は、本発明の組成物より機械
特性が低く、流動性、離型性、耐突き出し変形性が良好
とは言えなかった。ステアリン酸バリウムの量が多いも
の(比較例3)は、流動性は良好なものの機械特性が低
下し、外観も悪く、離型性に関しては成形品が割れてし
まい、測定不能であり、耐突き出し変形性も100%変
形した。ステアリン酸バリウムの替わりに無機結晶核剤
としてタルクを配合したもの(比較例4)は、強度は高
いが、引張伸び(靭性)、離型性、耐突き出し変形性と
もに良好とは言えない。ビス尿素化合物のみを配合した
もの(比較例5)は、離型性は改良されるものの、機械
特性の向上は見られず、耐突き出し変形性も100%変
形した。従来から離型剤として一般的に用いられている
エチレンビスステアリルアミドを配合したもの(比較例
6)は、ビス尿素化合物を配合したもの(比較例5)よ
りも全体的に悪かった。ビス尿素化合物のかわりにエチ
レンビスステアリルアミドとステアリン酸バリウムを配
合したもの(比較例7)は、引張伸び(靭性)が低下
し、離型性、耐突き出し変形性が若干改良されるものの
十分とは言えなかった。
剤、BSLを表2に示した比率で配合して、実施例と同
様の手法で試験片を得て、同様の評価を行った。ビス尿
素化合物の配合量が多いもの(比較例1)は、流動性、
離型性、耐突き出し変形性は良好なものの剛性が低下
し、表面外観も悪かった。ステアリン酸バリウムのみを
添加したもの(比較例2)は、本発明の組成物より機械
特性が低く、流動性、離型性、耐突き出し変形性が良好
とは言えなかった。ステアリン酸バリウムの量が多いも
の(比較例3)は、流動性は良好なものの機械特性が低
下し、外観も悪く、離型性に関しては成形品が割れてし
まい、測定不能であり、耐突き出し変形性も100%変
形した。ステアリン酸バリウムの替わりに無機結晶核剤
としてタルクを配合したもの(比較例4)は、強度は高
いが、引張伸び(靭性)、離型性、耐突き出し変形性と
もに良好とは言えない。ビス尿素化合物のみを配合した
もの(比較例5)は、離型性は改良されるものの、機械
特性の向上は見られず、耐突き出し変形性も100%変
形した。従来から離型剤として一般的に用いられている
エチレンビスステアリルアミドを配合したもの(比較例
6)は、ビス尿素化合物を配合したもの(比較例5)よ
りも全体的に悪かった。ビス尿素化合物のかわりにエチ
レンビスステアリルアミドとステアリン酸バリウムを配
合したもの(比較例7)は、引張伸び(靭性)が低下
し、離型性、耐突き出し変形性が若干改良されるものの
十分とは言えなかった。
【0029】
【表2】
【0030】
【発明の効果】本発明のポリアミド組成物は、流動性、
離型性が良好で成形サイクルを短縮することができ、生
産性を著しく向上させることができる。さらに、得られ
た成形品は良外観で機械特性的にも優れている。
離型性が良好で成形サイクルを短縮することができ、生
産性を著しく向上させることができる。さらに、得られ
た成形品は良外観で機械特性的にも優れている。
Claims (1)
- 【請求項1】(A)ポリアミド樹脂、(B)一般式
(I)で示されるビス尿素化合物、 【化1】 (式中R1は2価の炭化水素基、R2、R3は炭素数9
〜40の脂肪族炭化水素基を示す。)(C)ステアリン
酸バリウムからなる組成物で、(A)100重量部に対
し、(B)0.001〜10重量部、(C)を0.00
5〜5重量部で構成されるポリアミド樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12485492A JPH05320501A (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | ポリアミド樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12485492A JPH05320501A (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | ポリアミド樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05320501A true JPH05320501A (ja) | 1993-12-03 |
Family
ID=14895742
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12485492A Pending JPH05320501A (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | ポリアミド樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05320501A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20130251929A1 (en) * | 2012-03-20 | 2013-09-26 | Basf Se | Polyamide compositions with improved optical properties |
WO2013139800A2 (en) | 2012-03-20 | 2013-09-26 | Basf Se | Urea compounds for improving the solid state properties of polyamide resins |
WO2013139802A1 (en) | 2012-03-20 | 2013-09-26 | Basf Se | Polyamide compositions with improved optical properties |
WO2019121506A1 (de) * | 2017-12-18 | 2019-06-27 | Basf Se | Polyamid-formmassen mit verbesserten optischen eigenschaften und verwendung von farbmitteln darin |
-
1992
- 1992-05-18 JP JP12485492A patent/JPH05320501A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2013139800A2 (en) | 2012-03-20 | 2013-09-26 | Basf Se | Urea compounds for improving the solid state properties of polyamide resins |
WO2013139802A1 (en) | 2012-03-20 | 2013-09-26 | Basf Se | Polyamide compositions with improved optical properties |
WO2013139800A3 (en) * | 2012-03-20 | 2013-11-14 | Basf Se | Urea compounds for improving the solid state properties of polyamide resins |
CN104271654A (zh) * | 2012-03-20 | 2015-01-07 | 巴斯夫欧洲公司 | 具有改进的光学特性的聚酰胺组合物 |
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JP2015510962A (ja) * | 2012-03-20 | 2015-04-13 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se | 改善された光学的特性を有するポリアミド組成物 |
AU2013237496B2 (en) * | 2012-03-20 | 2016-02-25 | Basf Se | Polyamide compositions with improved optical properties |
US9328219B2 (en) | 2012-03-20 | 2016-05-03 | Basf Se | Polyamide compositions with improved optical properties |
RU2637556C2 (ru) * | 2012-03-20 | 2017-12-05 | Басф Се | Полиамидные композиции с улучшенными оптическими свойствами |
WO2019121506A1 (de) * | 2017-12-18 | 2019-06-27 | Basf Se | Polyamid-formmassen mit verbesserten optischen eigenschaften und verwendung von farbmitteln darin |
US11155692B2 (en) | 2017-12-18 | 2021-10-26 | Basf Se | Polyamide molding compositions with improved optical properties and use of colorants therein |
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