JP2015510962A - 改善された光学的特性を有するポリアミド組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、少なくとも1種のポリアミドポリマーと、式Iで示され、その式中、xは、1、2または3であり、R1およびR2は、水素、直鎖状のC1〜C7−アルキル、分枝鎖状のC3〜C10−アルキル、非置換もしくは置換されたC3〜C12−シクロアルキル、非置換もしくは置換されたC3〜C12−シクロアルキル−C1〜C4−アルキル、非置換もしくは置換されたアリールおよび非置換もしくは置換されたアリール−C1〜C4−アルキルから選択され、かつZは、C3〜C10−アルカンジイル、非置換もしくは置換されたアリーレン、非置換もしくは置換されたアリーレン−C1〜C4−アルキレン−アリーレン、非置換もしくは置換されたヘテロアリーレン、非置換もしくは置換されたヘテロアリーレン−C1〜C4−アルキレン−ヘテロアリーレン、非置換もしくは置換されたC5〜C8−シクロアルキレン、非置換もしくは置換されたC5〜C8−シクロアルキレン−C1〜C4−アルキレン−C5〜C8−シクロアルキレン、非置換もしくは置換されたヘテロシクロアルキレンおよび非置換もしくは置換されたヘテロシクロアルキレン−C1〜C4−アルキレン−ヘテロシクロアルキレンから選択される、少なくとも1種の尿素化合物とを含むポリマー組成物に関する。この尿素化合物は、前記ポリアミドポリマー組成物の光学的特性を改善するために使用される。本発明は、また、前記組成物から得られた成形品および新規尿素化合物に関する。

Description

本発明は、少なくとも1種のポリアミドおよび少なくとも1種の尿素化合物を含むポリマー組成物に関する。この尿素化合物は、前記ポリアミドポリマー組成物の光学的特性を改善するために使用される。本発明は、また、前記組成物から得られた成形品および新規尿素化合物に関する。
発明の詳細な説明
ポリアミド(PA)は、その非常に良好な性能特性と低コストのため、多くの種々の用途に、例えば自動車産業、機械工学産業、電気産業、エレクトロニクス産業、スポーツ産業および娯楽産業で広く使用される。ポリアミドはまた食品包装のために使用される。プレート、シート、フィルムおよびコンテナとして使用されるポリアミドのための多くの用途は、それを用いて貯蔵され、包装され、かつ/または覆われた物品の特定を促すために本質的な透明度を必要とし、かつ/または本質的に濁りがないことを必要とする。このように、透明なポリアミドを使用することが望ましい。しかしながら、多くのポリアミドは、半晶質であるため、該ポリアミド中に存在する結晶ドメインにより入射光が散乱するため光学的に不透明である。成核剤および透明剤は、通常は、工業的な実施において、光学的特性、例えば透明度、ヘイズまたはレーザ透過率を改善するために結晶化可能な熱可塑性ポリマーと組み合わせて使用される。非常に様々な成核剤および透明剤はポリプロピレンについて知られている。今までに、ポリアミド組成物のヘイズを下げる透明剤は知られていない。従って、ポリアミド組成物で使用できる透明剤に大きな需要が存在する。
WO 04/072168は、成核剤としてアミド化合物を含むポリプロピレン組成物を記載している。
JP 5320501は、ポリアミド樹脂と、離型剤としてのステアリン酸バリウムと、離型特性の改善のために式(R1−NHC(O)NH)2X[式中、Xは、二価の炭化水素基であり、かつR1は、9〜40個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基である]のビスウレア化合物とを含むポリアミド樹脂組成物を記載している。得られた成形品は、優れた機械的強度を有すると言われ、特に前記成形品は、高い硬さとともに靭性を兼ね備えている。透明度の改善、ヘイズの低下またはレーザ透過率の改善は述べられていない。
式A
Figure 2015510962
[式中、R1およびR2は、C8〜C20−アルキル、例えばn−オクチル、n−ノニル、n−オクタデシル、2−エチルヘキシルまたは1−エチルペンチルである]のビスウレア化合物は、JP 2003064047に記載されている。前記シクロヘキサン誘導体は、有機ゲル化剤として使用される。
JP 2007051290は、透明なスチレン樹脂と、式R2−NHCONH−R1−NHCONH−R3[式中、R1は、二価の炭化水素基であり、かつR2およびR3は、9〜40個の炭素原子を有する炭化水素基である]のビスウレア化合物を含む透明なスチレン樹脂組成物を記載している。前記透明なスチレン樹脂組成物は、優れた色調、曲げ特性および化学的耐久性を有する成形製品を提供する。
トランス(4−ウレイドシクロヘキシル)ウレア、1,1’−(トランス−1,4−シクロヘキシレン)ビス(3−t−ブチルウレア)および1,1’−(トランス−1,4−シクロヘキシレン)ビス(3−シクロヘキシルウレア)といった化合物は、DE 2710595から公知である。1,1’−(トランス−1,4−シクロヘキシレン)ビス(3−フェニルウレア)という化合物は、Journal fuer Praktische Chemie (1915), vol. 91, 1-38から公知である。(R,R)−1−(1−フェニルエチル)−3−{9−[3−(1−フェニルエチル)ウレイド]ノニル}ウレアといった化合物は、Chem. Eur. J. 1997, 3, 1238-1243から公知である。
本発明の課題は、改善された光学的特性を有するポリアミド組成物を提供することである。前記ポリアミド組成物は、特に、透明度の向上、ヘイズの低下およびレーザ透過率の増大から選択される優れた光学的特性を示すべきである。
ここで驚くべきことに、以下に定義される式Iの尿素化合物は、ポリアミド組成物のための透明剤として適しており、特に前記化合物は、ポリアミド組成物における透明度の向上、ヘイズの低下およびレーザ透過率の増大から選択される少なくとも1つの光学的特性を改善する。
従って、本発明は、少なくとも1種のポリアミドポリマーと、式I
Figure 2015510962
[式中、
xは、1、2または3であり、
1およびR2は、互いに独立して、水素、直鎖状のC1〜C7−アルキル、分枝鎖状のC3〜C10−アルキル、非置換もしくは置換されたC3〜C12−シクロアルキル、非置換もしくは置換されたC3〜C12−シクロアルキル−C1〜C4−アルキル、非置換もしくは置換されたアリールおよび非置換もしくは置換されたアリール−C1〜C4−アルキルから選択され、かつ
Zは、C3〜C10−アルカンジイル、非置換もしくは置換されたアリーレン、非置換もしくは置換されたアリーレン−C1〜C4−アルキレン−アリーレン、非置換もしくは置換されたヘテロアリーレン、非置換もしくは置換されたヘテロアリーレン−C1〜C4−アルキレン−ヘテロアリーレン、非置換もしくは置換されたC5〜C8−シクロアルキレン、非置換もしくは置換されたC5〜C8−シクロアルキレン−C1〜C4−アルキレン−C5〜C8−シクロアルキレン、非置換もしくは置換されたヘテロシクロアルキレンおよび非置換もしくは置換されたヘテロシクロアルキレン−C1〜C4−アルキレン−ヘテロシクロアルキレンから選択される]の少なくとも1種の化合物とを含む組成物を提供する。
本発明のもう一つの態様は、式I
Figure 2015510962
[式中、R1、R2、Zおよびxは、前記定義の通りである]の化合物を、少なくとも1種の半晶質のポリアミドポリマーを含むポリマー組成物において、透明度の向上、レーザ透過率の増大およびヘイズの低下から選択される少なくとも1つの光学的特性を改善するために用いる使用に関する。
本発明のもう一つの態様は、前記定義の組成物から得られた成形品に関する。
本発明のもう一つの態様は、式I
Figure 2015510962
[式中、
xは、1、2または3であり、
1およびR2は、互いに独立して、水素、直鎖状のC1〜C7−アルキル、分枝鎖状のC3〜C10−アルキル、非置換もしくは置換されたC3〜C12−シクロアルキル、非置換もしくは置換されたC3〜C12−シクロアルキル−C1〜C4−アルキル、非置換もしくは置換されたアリールおよび非置換もしくは置換されたアリール−C1〜C4−アルキルから選択され、
Zは、C3〜C10−アルカンジイル、非置換もしくは置換されたアリーレン、非置換もしくは置換されたアリーレン−C1〜C4−アルキレン−アリーレン、非置換もしくは置換されたヘテロアリーレン、非置換もしくは置換されたヘテロアリーレン−C1〜C4−アルキレン−ヘテロアリーレン、非置換もしくは置換されたC5〜C8−シクロアルキレン、非置換もしくは置換されたC5〜C8−シクロアルキレン−C1〜C4−アルキレン−C5〜C8−シクロアルキレン、非置換もしくは置換されたヘテロシクロアルキレンおよび非置換もしくは置換されたヘテロシクロアルキレン−C1〜C4−アルキレン−ヘテロシクロアルキレンから選択される]の新規化合物(但し、R1およびR2が同一であり、かつ水素、t−ブチル、2−エチルヘキシル、1−エチルペンチル、シクロヘキシルもしくはフェニルであり、かつxが1である場合に、Zが1,4−シクロヘキシレンである化合物またはR1およびR2が両者とも(R)−1−フェニルエチルであり、かつxが1である場合に、Zが−(CH29−である化合物を除く)に関する。
式Iの尿素化合物を、少なくとも1種のポリアミドポリマーを含むポリマーにおいて本発明により使用することは、以下の少なくとも1つの利点を伴う。
− ヘイズ値は、式Iの化合物を含まない参照ポリマー組成物と比較して、ASTM D 1003による方法(層厚1.1mm)で測定して、少なくとも5%だけ低減される。
− 透明度値は、式Iの化合物を含まない参照ポリマー組成物と比較して、ASTM D 1003による方法(層厚1.1mm)で測定して、少なくとも5%だけ高められる。
− レーザ透過率値は、式Iの化合物を含まない参照ポリマー組成物と比較して、1064nm(層厚)で測定して、少なくとも1%だけ高められる。
本願で使用される場合に、用語「ヘイズ」は、試験片(プレート)への導通にあたり平均して2.5゜より大きい角度だけ入射光から逸れた透過光の百分率として定義される。前記ヘイズは、ASTM D 1003に従って測定される。本願で使用される場合に、用語「透明度」は、試験片(プレート)への導通にあたり平均して2.5゜より小さい角度だけ入射光から逸れた透過光の百分率として定義される。前記試験片は、塵、油脂、かき傷および汚れのない本質的に平行平面の表面を有するべきであり、かつ明確な内部のボイドおよび粒子を含まないものとすべきである。
レーザ透過溶着は、振動溶接および加熱工具溶接に代わるものを提供する方法であり、近頃、それを使用することが、特にダイオードレーザを使用したものが、絶えず増加を見せている。
技術文献は、レーザ透過溶着の基本原理を説明している(Kunststoffe 87, (1997) 3, 348-350;Kunststoffe 88, (1998), 2, 210-212;Kunststoffe 87 (1997) 11, 1632-1640;Plastverarbeiter 50 (1999) 4, 18-19;Plastverarbeiter 46 (1995) 9, 42-46)。
レーザ透過溶着に使用するための前提条件は、レーザから放出される放射が、使用される波長のレーザ光のための適度な透明性を有する成形品であって、本願では以下にレーザ透過性成形品と呼ばれるものをまずは通過し、次いで薄層において、前記レーザ透過性成形品と接触している第二の成形品であって、以下にレーザ吸収性成形品と呼ばれるものによって吸収されることである。レーザ光を吸収する前記薄層内では、レーザのエネルギーが熱に変換され、その熱により接触領域内で溶融が起こり、最後には前記のレーザ透過性成形品と前記のレーザ吸収性成形品とが溶着を介して接合に至る。
レーザ透過溶着は、通常は、600〜1200nmの波長範囲のレーザを使用する。熱可塑性樹脂の溶着に使用されるレーザの波長範囲では、通常は、Nd:YAGレーザ(1064nm)または高出力ダイオードレーザ(800〜1000nm)が使用される。レーザ透過性とレーザ吸収性という用語が以下で使用される場合には、それらは、常に、上述の波長範囲を指す。
レーザ透過性成形品への必要条件は、前記レーザ吸収性成形品に対して、必要なエネルギーをもって好ましい波長範囲で、前記レーザ光線が、溶着領域まで透通するような高いレーザ透過率である。
本願で使用される場合に、「半晶質」という用語は、鋭い特徴を有する晶質領域の特性と、広がった特徴を有する非晶質領域の特性とを有するX線パターンを示すポリアミドポリマーを説明している。
本発明の目的のためには、集合的用語が、式中に示される変数の定義のために使用される。その際、これらの集合的用語は、一般的にかつ代表的に、問題となっている置換基を表す。定義Cn〜Cmは、それぞれの置換基または置換基部分におけるそれぞれの炭素原子の可能な数を示す。
本願で使用される用語「C1〜C4−アルキル」は、1〜4個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル基を示す。例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、2−ブチル、イソブチルおよびt−ブチルである。
本願で使用される用語「直鎖状のC1〜C7−アルキル」は、1〜7個の炭素原子を有する直鎖状のアルキル基を示す。例は、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルおよびn−ヘプチルである。
本願で使用される用語「分枝鎖状のC3〜C10−アルキル」は、3〜10個の炭素原子を有する分枝鎖状のアルキル基を示す。例は、イソプロピル、2−ブチル、イソブチル、t−ブチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル、1−エチル−2−メチルプロピル、1−メチルヘキシル、2−メチルヘキシル、3−メチルヘキシル、4−メチルヘキシル、5−メチルヘキシル、1−エチルペンチル、2−エチルペンチル、3−エチルペンチル、1−メチルヘプチル、2−メチルヘプチル、3−メチルヘプチル、4−メチルヘプチル、5−メチルヘプチル、1−プロピルペンチル、1−エチルヘキシル、2−エチルヘキシル、3−エチルヘキシル、1−メチルオクチル、2−メチルヘプチル、1−エチルヘキシル、2−エチルヘキシル、1,2−ジメチルヘキシル、1−プロピルペンチル、2−プロピルペンチルなどである。
本願で使用される用語「C1〜C10−アルキル」は、1〜10個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル基を示す。C1〜C10−アルキルの例は、C1〜C4−アルキルおよび分枝鎖状のC3〜C10−アルキルについて挙げたもの以外に、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニルおよびn−デシルである。
本願で使用される用語「C3〜C10−アルカンジイル(C3〜C10−アルキレンとも呼ばれる)」は、3〜10個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状の飽和アルキル基であって、これらの基中の水素原子の1つが更なる結合位置によって置き換えられたものを指す。直鎖状のC3〜C6−アルカンジイルの例は、プロパン−1,3−ジイル、ブタン−1,4−ジイル、ペンタン−1,5−ジイル、ヘキサン−1,6−ジイルを含む。分枝鎖状のC3〜C6−アルカンジイルのための例は、プロピル−1,1−ジイル、ブチル−1,1−ジイル、1−メチルエタン−1,2−ジイル、1,2−ジメチルエタン−1,2−ジイル、1−エチルエタン−1,2−ジイル、1−メチルプロパン−1,3−ジイル、2−メチルプロパン−1,3−ジイルなどを含む。
本願で使用される用語「C3〜C12−シクロアルキル」は、3〜12個の(=C3〜C12−シクロアルキル)、しばしば5〜10個の(C5〜C10−シクロアルキル)炭素原子を有する単環式もしくは二環式もしくは三環式の炭化水素基を指す。3〜10個の炭素原子を有する単環式の基の例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニルおよびシクロデシルを含む。7〜8個の炭素原子を有する二環式の基の例は、ビシクロ[2.2.1]ヘキシル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[3.1.1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.2]オクチルおよびビシクロ[3.2.1]オクチルを含む。三環式の基の例は、1−アダマンチル、2−アダマンチルおよびホモアダマンチルを含む。C3〜C12−シクロアルキルは、非置換であっても、または1つ以上の、例えば1、2または3個の同一もしくは異なる基Raによって置換されていてよく、その際、Raは、C1〜C10−アルキルまたはハロゲンから選択される。
本願で使用される用語「C5〜C8−シクロアルキレン」(C5〜C8−シクロアルカンジイルとも呼ばれる)は、それぞれの場合に、前記定義のシクロアルキル基であって、該シクロアルキル環の任意の位置の1つの水素原子が更なる結合位置によって置き換えられて、こうして二価の部分を形成したものを示している。C5〜C8−シクロアルキレンは、非置換であっても、または1つ以上の、例えば1、2または3個の同一もしくは異なる基Rbによって置換されていてよく、その際、Rbは、C1〜C10−アルキルまたはハロゲンから選択される。
本願で使用される用語「Cn〜Cm−シクロアルキル−Co〜Cp−アルキル」は、前記定義のn〜m個の炭素原子を有するシクロアルキル基であって、前記定義のo〜p個の炭素原子を有するアルキレン基を介して分子の残部に結合されているものを指す。例は、シクロペンチルメチル、シクロペンチルエチル、シクロペンチルプロピル、シクロヘキシルメチル、シクロヘキシルエチル、シクロヘキシルプロピルなどである。Cn〜Cm−シクロアルキル−Co〜Cp−アルキルが置換されている場合に、前記シクロアルキル部は、1つ以上の、例えば1、2または3個の同一もしくは異なる基Raを有し、その際、Raは、C1〜C10−アルキルまたはハロゲンから選択される。
本願で使用される用語「アリール」は、C6〜C14−炭素芳香族基、例えばフェニル、ナフチル、アントラセニルおよびフェナントレニルを指す。アリールは、非置換であっても、または1つ以上の、例えば1、2または3個の同一もしくは異なる基Raによって置換されていてよく、その際、Raは、C1〜C10−アルキルまたはハロゲンから選択される。好ましくは、アリールはフェニルである。
本願で使用される用語「アリーレン」は、前記定義のアリール基であって、該アリールの任意の位置の1つの水素原子が更なる結合位置によって置き換えられて、こうして二価の部分を形成したものを示している。アリーレンは、非置換であっても、または1つ以上の、例えば1、2または3個の同一もしくは異なる基Rbによって置換されていてよく、その際、Rbは、C1〜C10−アルキルまたはハロゲンから選択される。好ましくは、アリールはフェニレンである。
用語「フェニレン」は、1,2−フェニレン(o−フェニレン)、1,3−フェニレン(m−フェニレン)および1,4−フェニレン(p−フェニレン)を指す。
本願で使用される用語「ヘテロアリール」(「単環式もしくは二環式の5員ないし10員の複素芳香族環」)は、5または6個の環員を有する単環式の複素芳香族基であって、炭素環式もしくは複素環式の5員、6員もしくは7員の環に縮合されてよく、こうして8〜10の全環員数を有するものを指し、その際、それぞれの場合に1、2、3もしくは4個の、好ましくは1、2もしくは3個のこれらの環員が、互いに独立して、酸素、窒素および硫黄からなる群から選択されるヘテロ原子である。前記ヘテロアリール基は、分子の残部に、炭素環員または窒素環員を介して結合されていてよい。炭素環式もしくは複素環式の縮合環は、C5〜C7−シクロアルキル、5員、6員もしくは7員のヘテロシクリルおよびフェニルから選択される。ヘテロアリールは、非置換であっても、または1つ以上の、例えば1、2または3個の同一もしくは異なる基Raによって置換されていてよく、その際、Raは、C1〜C10−アルキルまたはハロゲンから選択される。好ましくは、アリールはフェニルである。
単環式の5員ないし6員の複素芳香族環のための例は、トリアジニル、ピラジニル、ピリミジル、ピリダジニル、ピリジル、チエニル、フリル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、イソチアゾリルおよびイソキサゾリルを含む。
フェニル環に縮合された5員ないし6員の複素芳香族環(または5員ないし6員の複素芳香族環に縮合されたフェニル環)のための例は、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、インドリジニル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンゾ[b]チアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリルおよびベンゾイミダゾリルである。シクロアルケニル環に縮合された5員ないし6員の複素芳香族環のための例は、ジヒドロインドリル、ジヒドロインドリジニル、ジヒドロイソインドリル、ジヒドロキノリニル、ジヒドロイソキノリニル、クロメニル、クロマニルなどである。
本願で使用される用語「ヘテロアリーレン」は、前記定義のヘテロアリール基であって、該ヘテロアリールの任意の位置の1つの水素原子が更なる結合位置によって置き換えられて、こうして二価の部分を形成したものを示している。ヘテロアリーレンは、非置換であっても、または1つ以上の、例えば1、2または3個の同一もしくは異なる基Rbによって置換されていてよく、その際、Rbは、C1〜C10−アルキルまたはハロゲンから選択される。
用語「ヘテロシクリル」は、5または6個の環員と、1、2、3または4個の、好ましくは1、2または3個のヘテロ原子を環員として有する非芳香族の飽和もしくは部分不飽和の複素環式環を含む。前記複素環式基は、分子の残部に、炭素環員または窒素環員を介して結合されていてよい。非芳香族環のための例は、ピロリジニル、ピラゾリニル、イミダゾリニル、ピロリニル、ピラゾリニル、イミダゾリニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、1,3−ジオキソラニル、ジオキソレニル、チオラニル、ジヒドロチエニル、オキサゾリジニル、イソキサゾリジニル、オキサゾリニル、イソキサゾリニル、チアゾリニル、イソチアゾリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、オキサチオラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、1,3−および1,4−ジオキサニル、チオピラニル、ジヒドロチオピラニル、テトラヒドロチオピラニル、モルホリニル、チアジニルなどを含む。1または2個のカルボニル基をも環員として含む複素環式環のための例は、ピロリジン−2−オンイル、ピロリジン−2,5−ジオンイル、イミダゾリジン−2−オンイル、オキサゾリジン−2−オンイル、チアゾリジン−2−オンイルなどを含む。ヘテロシクリルは、非置換であっても、または1つ以上の、例えば1、2または3個の同一もしくは異なる基Raによって置換されていてよく、その際、Raは、C1〜C10−アルキルまたはハロゲンから選択される。好ましくは、アリールはフェニルである。
用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を示す。
置換型に応じて、本発明の式Iの化合物または本発明により使用される化合物は、1つ以上のキラル中心を有しうる。その場合には、それらは、エナンチオマーまたはジアステレオマーの混合物として存在する。本発明は、式Iの純粋なエナンチオマーもしくは純粋なジアステレオマーならびにそれらの混合物と、化合物Iの純粋なエナンチオマーもしくはジアステレオマーまたはそれらの混合物の本発明による使用の両方を提供する。
ポリアミドポリマーは、本願では、ポリマー主鎖中に必須構成要素として繰り返しアミド基を有する合成長鎖ポリアミドのホモポリマー、コポリマー、ブレンドおよびグラフトであると理解されるべきである。
ポリアミドホモポリマーの例は、ナイロン−6(PA6、ポリカプロラクタム)、ナイロン−7(PA7、ポリエナントラクタムまたはポリヘプタノアミド)、ナイロン−10(PA10、ポリデカノアミド)、ナイロン−11(PA11、ポリウンデカノラクタム)、ナイロン−12(PA12、ポリドデカノラクタム)、ナイロン−4,6(PA46、ポリテトラメチレンアジパミド)、ナイロン−6,6(PA66、ポリヘキサメチレンアジパミド)、ナイロン−6,9(PA69、1,6−ヘキサメチレンジアミンとアゼライン酸との重縮合生成物)、ナイロン−6,10(PA610、1,6−ヘキサメチレンジアミンと1,10−デカン二酸との重縮合生成物)、ナイロン−6,12(PA612,1,6−ヘキサメチレンジアミンと1,12−ドデカン二酸との重縮合生成物)、ナイロン−10,10(PA1010、1,10−デカメチレンジアミンと1,10−デカンジカルボン酸との重縮合生成物)、PA1012(1,10−デカメチレンジアミンとドデカンジカルボン酸との重縮合生成物)またはPA1212(1,12−ドデカメチレンジアミンとドデカンジカルボン酸との重縮合生成物)である。
ポリアミドコポリマーは、ポリアミド構成ブロックを様々な比率で含んでよい。ポリアミドコポリマーの例は、ナイロン6/66およびナイロン66/6(PA6/66、PA66/6、PA6およびPA66構成ブロックから製造されたコポリアミド、すなわちカプロラクタム、ヘキサメチレンジアミンおよびアジピン酸から製造されたコポリアミド)である。PA66/6(90/10)は、90%のPA66と10%のPA6を含んでよい。更なる例は、ナイロン66/610(PA66/610、ヘキサメチレンジアミン、アジピン酸およびセバシン酸から製造される)である。
ポリアミドは、更に、部分芳香族のポリアミドを含む。前記部分芳香族のポリアミドは、通常は、芳香族のジカルボン酸、例えばテレフタル酸またはイソフタル酸と、直鎖状もしくは分枝鎖状の脂肪族ジアミンとから得られる。例は、PA9T(テレフタル酸およびノナンジアミンから形成される)、PA6T/6I(ヘキサメチレンジアミン、テレフタル酸およびイソフタル酸から形成される)、PA6T/6、PA6T/6I/66およびPA6T/66である。
ポリアミドは、更に、芳香族ポリアミド、例えばポリ−メタ−フェニレンイソフタルアミド(Nomex(登録商標))またはポリ−パラ−フェニレン−テレフタルアミド(Kevlar(登録商標))を含む。
ポリアミドは、原則的に2種の方法によって製造できる。ジカルボン酸とジアミンとからの重合において、またアミノ酸またはそれらの誘導体、例えばアミノカルボニトリル、アミノカルボキサミド、アミノカルボキシレートエステルもしくはアミノカルボキシレート塩からの重合において、出発モノマーまたは出発オリゴマーのアミノ末端基およびカルボキシル末端基は、互いに反応して、アミド基と水を形成する。その水は、引き続き前記ポリマーから除去してよい。カルボキサミドからの重合においては、出発モノマーまたは出発オリゴマーのアミノ末端基およびアミド末端基は、互いに反応して、アミド基とアンモニアを形成する。そのアンモニアは、引き続き前記ポリマーから除去してよい。この重合反応は、慣用的に、重縮合として知られている。
出発モノマーまたは出発オリゴマーとしてのラクタムからの重合は、慣用的に、重付加として知られている。
ポリアミドは、更に、ポリアミドと、例えばジオール、ポリエステル、エーテルなどの形を取る更なるセグメントとから製造される、特にポリエステルアミド、ポリエーテルエステルアミドまたはポリエーテルアミドの形のコポリマーを含む。例えば、ポリエーテルアミドにおいては、前記ポリアミドセグメントは、任意の市販のポリアミド、好ましくはPA6またはPA66であってよく、かつ前記ポリエーテルは、通常は、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールまたはポリテトラメチレングリコールである。
本発明の好ましい一実施形態は、組成物、成形品および使用であって、前記ポリアミドが、脂肪族ポリアミド、部分芳香族ポリアミドおよびそれらの混合物から選択されるものに関する。この実施形態の特定の一態様によれば、前記ポリアミドポリマーは、PA6、PA7、PA10、PA11、PA12、PA66、PA69、PA610、PA612、PA1010、PA6/66、PA66/6、PA66/610およびそれらの混合物から選択される。この実施形態のより具体的な一態様によれば、前記ポリアミドは、PA6、PA11、PA12、PA66、PA66/6、PA6/66およびそれらの混合物から選択される。
式Iの化合物の可変部(置換基)および係数の好ましい実施形態として以下になされる特記事項は、それら自身に対しても、同様に好ましくは互いに組み合わせても有効である。当業者には、xが2または3である場合に、Zは同一もしくは異なってよいことは明らかである。
前記可変部(置換基)および係数の好ましい実施形態に関して以下になされる特記事項は、更に、式Iの化合物に関しても、同様に本発明による組成物および成形品に関しても、かつ本発明による使用に関しても有効である。
本発明の好ましい一実施形態は、組成物、化合物、成形品および使用であって、式Iの化合物において、可変部R1、R2、Zおよびxがそれぞれ単独でまたは組み合わせて以下の意味を有するものに関する:
xは、1、2または3であり、
1およびR2は、互いに独立して、直鎖状のC1〜C7−アルキル、分枝鎖状のC3〜C10−アルキル、非置換もしくは置換されたC3〜C12−シクロアルキル、非置換もしくは置換されたC3〜C12−シクロアルキル−C1〜C4−アルキル、非置換もしくは置換されたアリールおよび非置換もしくは置換されたアリール−C1〜C4−アルキルから選択され、かつ
Zは、C3〜C10−アルカンジイル、非置換もしくは置換されたアリーレン、非置換もしくは置換されたアリーレン−C1〜C4−アルキレン−アリーレン、非置換もしくは置換されたヘテロアリーレン、非置換もしくは置換されたヘテロアリーレン−C1〜C4−アルキレン−ヘテロアリーレン、非置換もしくは置換されたC5〜C8−シクロアルキレン、非置換もしくは置換されたC5〜C8−シクロアルキレン−C1〜C4−アルキレン−C5〜C8−シクロアルキレン、非置換もしくは置換されたヘテロシクロアルキレンおよび非置換もしくは置換されたヘテロシクロアルキレン−C1〜C4−アルキレン−ヘテロシクロアルキレンから選択される。
本発明の好ましい一実施形態は、組成物、化合物、成形品および使用であって、式Iの化合物において、可変部R1、R2、Zおよびxがそれぞれ単独でまたは組み合わせて以下の意味を有するものに関する:
xは、1、2または3、好ましくは1または2、特に1である;
1およびR2は、互いに独立して、水素、分枝鎖状のC3〜C10−アルキル、C5〜C12−シクロアルキル、C5〜C12−シクロアルキル、C5〜C12−シクロアルキル−C1〜C4−アルキル、アリールおよびアリール−C1〜C4−アルキルから選択され、その際、最後に挙げた4つの基におけるそれぞれの環は、非置換であるか、または1つ以上の同一もしくは異なる基Raによって置換されており、その際、Raは、C1〜C10−アルキルおよびハロゲンから選択される。より好ましくは、R1およびR2は、互いに独立して、水素、分枝鎖状のC3〜C10−アルキル、C5〜C12−シクロアルキル、C5〜C12−シクロアルキル、C5〜C12−シクロアルキル−C1〜C4−アルキル、フェニルおよびフェニル−C1〜C4−アルキルから選択され、その際、最後に挙げた4つの基におけるそれぞれの環は、非置換であるか、または1つ以上の同一もしくは異なる基Raによって置換されており、その際、Raは、C1〜C10−アルキルおよびハロゲンから選択される。特に、R1およびR2は、互いに独立して、水素、分枝鎖状のC3〜C10−アルキルであって、該骨格にアルキル基の第二級もしくは第三級の炭素原子を介して結合されているもの、非置換または1もしくは2個の基Raによって置換されたC5〜C10−シクロアルキルおよび非置換または1もしくは2個の基Raによって置換されたフェニルから選択される。R1およびR2のために適した例は、水素、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、1−メチルプロピル、1−エチルプロピル、1,1−ジメチルプロピル、2−メチルブチル、1,5−ジメチルヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、1−アダマンチル、2−アダマンチル、ホモアダマンチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロペンチルメチル、1−シクロペンチルエチル、2−シクロペンチルエチル、シクロヘキシルメチル、1−シクロヘキシルエチル、2−シクロヘキシルエチル、シクロペンチルの1もしくは2個のC1〜C4−アルキルで置換されたもの、シクロヘキシルの1もしくは2個のC1〜C4−アルキルで置換されたもの、フェニル、トリルまたは3,4−ジメチルフェニルである。特に、R1およびR2は、水素、イソプロピル、t−ブチル、1−メチルプロピル、1−エチルプロピル、1,1−ジメチルプロピル、2−メチルブチル、1,5−ジメチルヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルブチルおよび1−アダマンチルから選択される。
Zは、C5〜C8−アルカンジイル、C5〜C7−シクロアルキレン、C5〜C7−シクロアルキレン−CH2−C5〜C7−シクロアルキレン、フェニレンまたはフェニレン−CH2−フェニレンであり、その際、最後に挙げた4つの基におけるそれぞれの環は、非置換であるか、または1もしくは2個の同一もしくは異なる基Rbによって置換されており、その際、Rbは、C1〜C10−アルキルまたはハロゲンである。Zは、好ましくは、1,5−ペンタンジイル、1,6−ヘキサンジイル、1,7−ヘプタンジイル、シス−1,2−シクロペンタンジイル、トランス−1,2−シクロペンタンジイル、シス−1,3−シクロペンタンジイル、トランス−1,3−シクロペンタンジイル(最後に挙げた4つの基は、非置換または1もしくは2個のC1〜C4−アルキル基を有する)、シス−1,2−シクロヘキサンジイル、トランス−1,2−シクロヘキサンジイル、シス−1,3−シクロヘキサンジイル、トランス−1,3−シクロヘキサンジイル、シス−1,4−シクロヘキサンジイル、トランス−1,4−シクロヘキサンジイル(最後に挙げた6つの基は、非置換または1もしくは2個のC1〜C4−アルキル基を有する)、1,2−フェニレン、1,3−フェニレン、1,4−フェニレン(最後に挙げた3つの基は、非置換または1もしくは2個のC1〜C4−アルキル基を有する)、
Figure 2015510962
[式中、#は、尿素部における内部窒素原子への結合点である]である;
特にZは、トランス−1,4−シクロヘキサンジイルである。特に、xが2である場合に、それぞれのZは、同じ意味を有する。
本発明の好ましい一実施形態は、組成物、化合物、成形品および使用であって、式Iの化合物において、R1およびR2が異なる意味を有するものに関する。本発明の更なる好ましい一実施形態は、組成物、化合物、成形品および使用であって、式Iの化合物において、R1およびR2が同じ意味を有するものに関する。
本発明の特に好ましい一実施形態は、組成物、化合物、成形品および使用であって、式Iの化合物において、可変部R1、R2、Zおよびxが以下の意味を有するものに関する:
1およびR2は、同じ意味を有し、かつ1,1−ジメチルプロピル、1,5−ジメチルヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルブチルおよび1−アダマンチルから選択される;
Zは、トランス−1,4−シクロヘキサンジイルである;かつ
xは、1である。
本発明の更なる特に好ましい一実施形態は、組成物、化合物、成形品および使用であって、式Iの化合物において、可変部R1およびR2が両者とも水素であり、Zがトランス−1,4−シクロヘキサンジイルであり、かつxが1であるものに関する。
本発明の特に好ましい一実施形態は、組成物、成形品および使用であって、ポリアミドポリマーが、PA6、PA11、PA12、PA66、PA610、PA66/6およびPA6/66から選択され、かつ式Iの化合物において、R1およびR2が、同一であり、かつt−ブチル、1,1−ジメチルプロピル、1,5−ジメチルヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルブチルおよび1−アダマンチルから選択され、Zがトランス−1,4−シクロヘキシレン(トランス−1,4−シクロヘキサンジイル)であり、かつxが1であるものに関する。
本発明の特に好ましい一実施形態は、組成物、成形品および使用であって、ポリアミドポリマーが、PA6、PA11、PA12、PA66、PA610、PA66/6およびPA6/66から選択され、かつ式Iの化合物において、R1およびR2が、両者とも水素であり、Zがトランス−1,4−シクロヘキシレン(トランス−1,4−シクロヘキサンジイル)であり、かつxが1であるものに関する。
式Iの化合物は、当該技術分野で公知であるか、または当該技術分野での標準的な方法と類似にまたは本願の実験部に概説したようにして製造することもできる。
式Iで示され、式中xが1である化合物は、ビスウレア化合物Iとも呼ばれる。式Iで示され、式中xが2である化合物は、トリスウレア化合物Iとも呼ばれる。式Iで示され、式中xが3である化合物は、テトラウレア化合物Iとも呼ばれる。
例えば、式Iで示され、式中、xが1であり、かつR1およびR2が同じ意味を有する化合物は、以下のスキーム1および2に概説したようにして製造することができる。
スキーム1:
Figure 2015510962
スキーム1において、ZおよびR1は定義の通りである。式IIのジアミン化合物を、2当量のイソシアネートIIIと反応させることで、式Iの化合物が良好な収率で得られる。該反応は、通常は有機溶剤中で実施される。好適な溶剤は、極性非プロトン性溶剤、例えばテトラヒドロフランである。
その一方で、式Iのビスウレア化合物は、式IVのジイソシアネート化合物と式Vのアミンとを反応させることによって製造できる。該反応は、通常は有機溶剤中で実施される。好適な溶剤は、極性非プロトン性溶剤、例えばテトラヒドロフランである。
スキーム2:
Figure 2015510962
スキーム2において、ZおよびR1は前記定義の通りである。
式Iで示され、式中、xが1であり、かつR1およびR2が異なる意味を有する化合物は、以下のスキーム3に概説したようにして製造することができる。
スキーム3:
Figure 2015510962
スキーム3において、Z、R1およびR2は前記定義の通りである。式VIおよびVIaのアミン化合物それぞれを、イソシアネートVIIおよびIIIそれぞれで処理することで、式Iの化合物は良好な収率で得られる。該反応は、通常は有機溶剤中で実施される。好適な溶剤は、極性非プロトン性溶剤、例えばN−メチルピロリドンである。
式Iのトリスウレア化合物、すなわち式Iで示され、式中、xが2であり、かつR1がR2と同じ意味を有する化合物は、スキーム4に概説したようにして製造することができる。
スキーム4:
Figure 2015510962
スキーム4において、ZおよびR1は前記定義の通りである。Halはハロゲンであり、Hal’はハロゲンである。好ましくは、HalおよびHal’は塩素である。
スキーム4のステップi)において、ジアミンIIを1当量のイソシアネートIIIと反応させることで、アミン化合物Xが得られる。該反応は、スキーム1に記載される手順と同様にして実施することができる。スキーム4のステップii)において、アミン化合物Xを式XIのカルボニルジハロゲン化物と反応させることで、トリスウレア化合物Iが得られる。
式Iのトリスウレア化合物、すなわち式Iで示され、式中、xが2であり、かつR1がR2と同じ意味を有する化合物は、スキーム5に概説したようにして製造することもできる。
スキーム5:
Figure 2015510962
スキーム5において、R1は、前記定義の通りであり、かつZは、前記定義の通りであり、好ましくはシクロアルキレンまたはアリーレンである。
スキーム5のステップi)において、アミン化合物XIIをイソシアネート化合物XIIIと反応させることで、ジニトロ化合物XIVが得られる。該反応は、スキーム4のステップi)に記載される方法と同様にして実施することができる。スキーム5のステップii)において、ジニトロ化合物XIVを還元してジアミノ化合物XVとする。前記還元は、Pd/C触媒の存在下でヒドラジン水和物を用いて実施できる。スキーム5のステップiii)において、ジアミノ化合物XVと2当量のイソシアネート化合物IIIとの間の反応によりトリスウレア化合物Iが得られる。
式Iのテトラウレア化合物、すなわち式Iで示され、式中、xが3であり、かつR1がR2と同じ意味を有する化合物は、スキーム6に概説したようにして製造することができる。
スキーム6:
Figure 2015510962
スキーム6において、R1およびZは前記定義の通りである。R1は、同一または異なる意味を有してよい。Zは、同一または異なる意味を有してよい。アミノ化合物XIは、ジイソシアネート化合物IVとスキーム2に記載の手順と同様にして反応される。
本発明による組成物は、高い透明度、低いヘイズおよび高いレーザ透過率から選択される優れた光学的特性を有する。
また、本発明の部分は、前記定義の少なくとも1種のポリアミドポリマーおよび成核剤としての式Iの化合物、特にヘイズ低下剤を含有する組成物であって、前記式Iの化合物が、該式Iの添加剤を含まない参照ポリマー組成物と比較して、少なくとも5%だけ、好ましくは少なくとも10%だけ、より好ましくは少なくとも15%だけ、特に少なくとも20%だけ低減されたヘイズ値を有する組成物を提供できることを特徴とする前記組成物である。例えば、本発明による好ましい組成物は、式Iの化合物が、ポリアミドポリマーの質量に対して0.001〜3質量%の濃度範囲において、本来のヘイズ値の少なくとも5%だけ、好ましくは少なくとも10%だけ、より好ましくは15%だけ、特に20%だけ低減されたヘイズ値を有する組成物を提供できることを特徴とし、前記本来のヘイズ値は、化合物Iを使用せずに得られた、1.1mm厚のプレートで測定されたヘイズ値である。
本発明の好ましい組成物は、75%より小さいヘイズ値を特徴とし、前記ヘイズ値は、1.1mm厚のプレートで測定される。1〜75%の、特に2〜60%のヘイズを特徴とする組成物が好ましい。
前記ヘイズは、ASTM D 1003に従って測定される。
ヘイズの例は、1〜75%、2〜65%、2〜60%、2〜55%、2〜50%、2〜45%、2〜40%、2〜35%、2〜30%、2〜25%、2〜20%、2〜15%、2〜10%、5〜65%、5〜60%、5〜55%、5〜50%、5〜45%、5〜40%、5〜35%、5〜30%、5〜25%、5〜20%、5〜15%、5〜10%、7〜65%、7〜60%、7〜55%、7〜50%、7〜45%、7〜40%、7〜35%、7〜30%、7〜25%、7〜20%、7〜15%、7〜10%、10〜65%、10〜60%、10〜55%、10〜50%、10〜45%、10〜40%、10〜35%、10〜30%、10〜25%、10〜20%および10〜15%、特に10〜40%または13〜40%、特に10〜50%である。
また、本発明の部分は、前記定義の少なくとも1種のポリアミドポリマーおよび成核剤としての式Iの化合物、特に透明度増加剤を含有する組成物であって、前記式Iの化合物が、該式Iの添加剤を含まない参照ポリマー組成物と比較して、少なくとも5%だけ、好ましくは少なくとも10%だけ、より好ましくは少なくとも15%だけ、特に少なくとも20%だけ増加された透明度値を有する組成物を提供できることを特徴とする前記組成物である。例えば、本発明による好ましい組成物は、式Iの化合物が、ポリアミドポリマーの質量に対して0.001〜3質量%の濃度範囲において、本来の透明度値の少なくとも5%だけ、好ましくは少なくとも10%だけ、より好ましくは15%だけ、特に20%だけ増大された透明度値を有する組成物を提供できることを特徴とし、前記本来の透明度値は、化合物Iを使用せずに得られた、1.1mm厚のプレートで測定された透明度値である。
前記実施形態においては、前記組成物は、好ましくは、60〜100%の、より好ましくは70〜100%の、特に80〜100%の、殊に85〜99.9%の透明度値を特徴とし、その際、前記透明度値は、1.1mm厚のプレートで測定され、かつASTM D 1003による方法で測定される。
透明度値の例は、60〜100%、65〜100%、70〜100%、75〜100%、80〜100%、85〜100%、90〜100%、60〜99.9%、65〜99.9%、70〜99.9%、75〜99.9%、80〜99.9%、85〜99.9%、特に70〜100%または80〜99.9%である。
また、本発明の部分は、前記定義の少なくとも1種のポリアミドおよび成核剤としての式Iの化合物、特にレーザ透過率増加剤を含有する組成物であって、前記式Iの化合物が、該式Iの添加剤を含まない参照ポリマー組成物と比較して、少なくとも1%だけ、好ましくは少なくとも3%だけ、より好ましくは少なくとも5%だけ、特に少なくとも10%だけ増加されたレーザ透過率値を有する組成物を提供できることを特徴とする前記組成物である。例えば、本発明による好ましい組成物は、式Iの化合物が、ポリアミドポリマーの質量に対して0.001〜3質量%の濃度範囲において、本来のレーザ透過率値の少なくとも1%だけ、好ましくは少なくとも3%だけ、より好ましくは5%だけ、特に10%だけ増大されたレーザ透過率値を有する組成物を提供できることを特徴とし、前記本来のレーザ透過率値は、化合物Iを使用せずに得られた、1.1mm厚のプレートで測定され、1064nmで測定されたレーザ透過率値である。
前記実施形態においては、前記組成物は、好ましくは、50〜100%の、より好ましくは55〜100%の、特に60〜99%の、殊に70〜99%のレーザ透過率値を特徴とし、その際、前記レーザ透過率値は、1.1mm厚のプレートで測定され、1064nmで測定される。
レーザ透過率値の例は、50〜100%、55〜100%、60〜100%、65〜100%、70〜100%、75〜100%、80〜100%、85〜100%、90〜100%、50〜99.9%、55〜99.9%、60〜99.9%、65〜99.9%、70〜99.9%、75〜99.9%、80〜99.9%、85〜99.9%、特に50〜99.9%または60〜99.9%である。
本発明の組成物は、しばしば1種以上の更なる成分、例えば着色剤、酸化防止剤、UV吸収剤、光安定剤、強化材、充填剤、防曇剤、離型剤、殺生物剤、帯電防止剤およびレオロジー調節剤から選択された成分を含有する。これらの成分は、通常は、本発明による組成物から製造された物品の透明性を事実上妨げない。十分な透明性のために、前記組成物は、本発明による組成物から製造された物品の透明性を大きく損なうであろう量で成分を含有しない。本発明の組成物に含まれうる追加成分の例は、以下のものを含む。
1. 着色剤
着色剤という用語は、染料および顔料を含む。顔料は、当該技術分野で公知の有機顔料もしくは無機顔料であってよい。好適な顔料の例は、有色顔料、真珠光沢顔料、例えばエフェクト顔料または液晶ポリマーをベースとする顔料である。
着色剤は染料であってもよい。同様に着色剤と見なされるのは、電磁スペクトルの可視部で蛍光を示す有機化合物、例えば蛍光染料または蛍光増白剤である。着色剤はまた導電性などの更なる特性を有してもよく、または磁気遮蔽性であってもよい。
好適な染料は、前記ポリアミドポリマー組成物中に可溶な全ての染料である。好適な染料の例は、アゾ染料、ピラゾロン染料、アントラキノン染料、ペリノン染料、ペリレン染料、インジゴ染料およびチオインジゴ染料ならびにアゾメチン染料である。
2. 酸化防止剤
2.1. アルキル化モノフェノール、例えば2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2−t−ブチル−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−イソブチルフェノール、2,6−ジシクロペンチル−4−メチルフェノール、2−(α−メチルシクロヘキシル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジオクタデシル−4−メチルフェノール、2,4,6−トリシクロヘキシルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−メトキシメチルフェノール、直鎖状または側鎖で分岐したノニルフェノール、例えば2,6−ジ−ノニル−4−メチルフェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルウンデカ−1’−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルヘプタデカ−1’−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルトリデカ−1’−イル)フェノールおよびそれらの混合物。
2.2. アルキルチオメチルフェノール、例えば2,4−ジオクチルチオメチル−6−t−ブチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−メチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−エチルフェノール、2,6−ジ−ドデシルチオメチル−4−ノニルフェノール。
2.3. ヒドロキノンおよびアルキル化ヒドロキノン、例えば2,6−ジ−t−ブチル−4−メトキシフェノール、2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−t−アミルヒドロキノン、2,6−ジフェニル−4−オクタデシルオキシフェノール、2,6−ジ−t−ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルステアレート、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)アジペート。
2.4. トコフェロール、例えばα−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロールおよびそれらの混合物(ビタミンE)。
2.5. ヒドロキシル化チオジフェニルエーテル、例えば2,2’−チオビス(6−t−ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−オクチルフェノール)、4,4’−チオビス−(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−t−ブチル−2−メチルフェノール)、4,4’−チオビス(3,6−ジ−s−アミルフェノール)、4,4’−ビス(2,6−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ジスルフィド。
2.6. アルキリデンビスフェノール、例えば2,2’−メチレンビス(6−t−ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6−t−ブチル−4−エチルフェノール)、2,2’−メチレンビス[4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキシル)フェノール]、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6−ノニル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(6−t−ブチル−4−イソブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス[6−(α−メチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、2,2’−メチレンビス[6−(α,α−ジメチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス(6−t−ブチル−2−メチルフェノール)、1,1−ビス(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、2,6−ビス(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェノール、1,1,3−トリス(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、1,1−ビス(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−3−n−ドデシルメルカプトブタン、エチレングリコールビス[3,3−ビス(3’−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)ブチレート]、ビス(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル−フェニル)ジシクロペンタジエン、ビス[2−(3’−t−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルベンジル)−6−t−ブチル−4−メチルフェニル]テレフタレート、1,1−ビス(3,5−ジメチル−2−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−4−n−ドデシルメルカプトブタン、1,1,5,5−テトラ(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ペンタン。
2.7. O−、N−およびS−ベンジル化合物、例えば3,5,3’,5’−テトラ−t−ブチル−4,4’−ジヒドロキシジベンジルエーテル、オクタデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジルメルカプトアセテート、トリデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルベンジルメルカプトアセテート、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)アミン、ビス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)ジチオテレフタレート、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)スルフィド、イソオクチル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルメルカプトアセテート。
2.8. ヒドロキシベンジル化マロネート、例えばジオクタデシル−2,2−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシベンジル)マロネート、ジオクタデシル−2−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)マロネート、ジドデシルメルカプトエチル−2,2−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]−2,2−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート。
2.9. 芳香族ヒドロキシベンジル化合物、例えば1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,4−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,3,5,6−テトラメチルベンゼン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)フェノール。
2.10. トリアジン化合物、例えば2,4−ビス(オクチルメルカプト)−6−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−1,2,3−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルエチル)−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート。
2.11. ベンジルホスホネート、例えばジメチル−2,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジエチル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル−5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルベンジルホスホネート、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸のモノエチルエステルのカルシウム塩。
2.12. アシルアミノフェノール、例えば4−ヒドロキシラウラニリド、4−ヒドロキシステアラニリド、オクチル N−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)カルバメート。
2.13. β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸と一価もしくは多価アルコールとの、例えばメタノール、エタノール、n−オクタノール、イソオクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタンとのエステル。
2.14. β−(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸と一価もしくは多価アルコールとの、例えばメタノール、エタノール、n−オクタノール、イソオクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチルプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタンとのエステル;3,9−ビス[2−{3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン。
2.15. β−(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸と一価もしくは多価アルコールとの、例えばメタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタンとのエステル。
2.16. 3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル酢酸と一価もしくは多価アルコールとの、例えばメタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタンとのエステル。
2.17. β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミド、例えばN,N’−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジアミド、N,N’−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)トリメチレンジアミド、N,N’−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジド、N,N’−ビス[2−(3−[3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオニルオキシ)エチル]オキサミド(Naugard(商標)XL-1、Uniroyalにより供給)。
2.18. アスコルビン酸(ビタミンC)。
2.19. アミン系酸化防止剤、例えばN,N’−ジイソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−s−ブチル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1,4−ジメチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−エチル−3−メチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−メチルヘプチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジシクロヘキシル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(2−ナフチル)−p−フェニレンジアミン、N−イソプロピル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1−メチルヘプチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−シクロヘキシル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、4−(p−トルエンスルファモイル)ジフェニルアミン、N,N’−ジメチル−N,N’−ジ−s−ブチル−p−フェニレンジアミン、ジフェニルアミン、N−アリルジフェニルアミン、4−イソプロポキシジフェニルアミン、N−フェニル−1−ナフチルアミン、N−(4−t−オクチルフェニル)−1−ナフチルアミン、N−フェニル−2−ナフチルアミン、オクチル化ジフェニルアミン、例えばp,p’−ジ−t−オクチルジフェニルアミン、4−n−ブチル−アミノフェノール、4−ブチリルアミノフェノール、4−ノナノイルアミノフェノール、4−ドデカノイルアミノフェノール、4−オクタデカノイルアミノフェノール、ビス(4−メトキシフェニル)アミン、2,6−ジ−t−ブチル−4−ジメチルアミノメチルフェノール、2,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、N,N,N’,N’−テトラメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、1,2−ビス[(2−メチルフェニル)アミノ]エタン、1,2−ビス(フェニルアミノ)プロパン、(o−トリル)ビグアニド、ビス[4−(1’,3’−ジメチルブチル)フェニル]アミン、t−オクチル化N−フェニル−1−ナフチルアミン、モノアルキル化およびジアルキル化t−ブチル/t−オクチルジフェニルアミンの混合物、モノアルキル化およびジアルキル化ノニルジフェニルアミンの混合物、モノアルキル化およびジアルキル化ドデシルジフェニルアミンの混合物、モノアルキル化およびジアルキル化イソプロピル/イソヘキシルジフェニルアミンの混合物、モノアルキル化およびジアルキル化t−ブチルジフェニルアミンの混合物、2,3−ジヒドロ−3,3−ジメチル−4H−1,4−ベンゾチアジン、フェノチアジン、モノアルキル化およびジアルキル化t−ブチル/t−オクチルフェノチアジンの混合物、モノアルキル化およびジアルキル化t−オクチルフェノチアジンの混合物、N−アリルフェノチアジン、N,N,N’,N’−テトラフェニル−1,4−ジアミノブタ−2−エン、N,N−ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ−4−イル)ヘキサメチレンジアミン、ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ−4−イル)セバケート、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オン、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オール。
3. UV吸収剤および光安定剤
3.1. 2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、例えば2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ−t−ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(5’−t−ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ−t−ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−t−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−s−ブチル−5’−t−ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクチルオキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ−t−アミル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−t−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−t−ブチル−5’−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−t−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−t−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−t−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−t−ブチル−5’−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−ドデシル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−t−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−イソオクチルオキシカルボニルエチル)フェニルベンゾトリアゾール、2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−ベンゾトリアゾール−2−イルフェノール]、2−[3’−t−ブチル−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)−2’−ヒドロキシフェニル]−2H−ベンゾトリアゾールとポリエチレングリコール300とのエステル交換反応生成物;[R−CH2CH2−COO−CH2CH22であって式中Rが3’−t−ブチル−4’−ヒドロキシ−5’−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル−フェニル、2−[2’−ヒドロキシ−3’−(α,α−ジメチルベンジル)−5’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]ベンゾトリアゾールであるもの;2−[2’−ヒドロキシ−3’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−5’−(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]ベンゾトリアゾール。
3.2. 2−ヒドロキシベンゾフェノン、例えば4−ヒドロキシ、4−メトキシ、4−オクチルオキシ、4−デシルオキシ、4−ドデシルオキシ、4−ベンジルオキシ、4,2’,4’−トリヒドロキシおよび2’−ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシの誘導体。
3.3. 置換のおよび非置換の安息香酸のエステル、例えば4−t−ブチルフェニルサリチレート、フェニルサリチレート、オクチルフェニルサリチレート、ジベンゾイルレゾルシノール、ビス(4−t−ブチルベンゾイル)レゾルシノール、ベンゾイルレゾルシノール、2,4−ジ−t−ブチルフェニル 3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル 3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、オクタデシル 3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2−メチル−4,6−ジ−t−ブチルフェニル 3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート。
3.4. アクリル酸エステル、例えばエチル α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、イソオクチル α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチル α−カルボメトキシシンナメート、メチル α−シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナメート、ブチル α−シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナメート、メチル α−カルボメトキシ−p−メトキシシンナメートおよびN−(β−カルボメトキシ−β−シアノビニル)−2−メチルインドリン。
3.5. ニッケル化合物、例えば2,2’−チオビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール]のニッケル錯体、例えばn−ブチルアミン、トリエタノールアミンもしくはN−シクロヘキシルジエタノールアミンなどの追加の配位子を有するもしくは有さない1:1もしくは1:2錯体、ニッケルジブチルジチオカルバメート、モノアルキルエステル、例えばメチルもしくはエチルエステルの、4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルベンジルホスホン酸のニッケル塩、ケトキシムの、例えば2−ヒドロキシ−4−メチルフェニルウンデシルケトキシムのニッケル錯体、1−フェニル−4−ラウロイル−5−ヒドロキシピラゾールのニッケル錯体であって追加の配位子を有するもしくは有さないもの。
3.6. 立体障害アミン、例えばビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)スクシネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル) n−ブチル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルマロネート、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンおよびコハク酸の縮合物、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンおよび4−t−オクチルアミノ−2,6−ジ−クロロ−1,3,5−トリアジンの直鎖状もしくは環式の縮合物、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ニトリロトリアセテート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、1,1’−(1,2−エタンジイル)−ビス(3,3,5,5−テトラメチルピペラジノン)、4−ベンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−2−n−ブチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルベンジル)マロネート、3−n−オクチル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)セバケート、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)スクシネート、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンおよび4−モルホリノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンの直鎖状および環式の縮合物、2−クロロ−4,6−ビス(4−n−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンおよび1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンの縮合物、2−クロロ−4,6−ジ(4−n−ブチルアミノ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンおよび1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンの縮合物、8−アセチル−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、3−ドデシル−1−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、3−ドデシル−1−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、4−ヘキサデシルオキシ−および4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの混合物、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンおよび4−シクロヘキシルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンの縮合物、1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンおよび2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジンならびに4−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの縮合物(CAS登録番号[136504-96-6]);1,6−ヘキサンジアミンおよび2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジンならびにN,N−ジブチルアミンおよび4−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの縮合物(CAS登録番号[192268-64-7]);N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、2−ウンデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1−オキサ−3,8−ジ−アザ−4−オキソ−スピロ[4.5]デカン、7,7,9,9−テトラメチル−2−シクロウンデシル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソスピロ[4.5]デカンおよびエピクロロヒドリンの反応生成物、1,1−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニル)−2−(4−メトキシフェニル)エテン、N,N’−ビス−ホルミル−N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン、4−メトキシメチレンマロン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ヒドロキシピペリジンとのジエステル、ポリ[メチルプロピル−3−オキシ−4−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)]シロキサン、無水マレイン酸−α−オレフィンコポリマーと2,2,6,6−テトラメチル−4−アミノピペリジンもしくは1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−アミノピペリジンとの反応生成物。
3.7. オキサミド、例えば4,4’−ジオクチルオキシオキサアニリド、2,2’−ジエトキシオキサアニリド、2,2’−ジオクチルオキシ−5,5’−ジ−t−ブトキシアニリド、2,2’−ジドデシルオキシ−5,5’−ジ−t−ブトキシアニリド、2−エトキシ−2’−エチルオキシアニリド、N,N’−ビス(3−ジメチルアミノプロピル)オキサミド、2−エトキシ−5−t−ブチル−2’−エトキシアニリドおよびその2−エトキシ−2’−エチル−5,4’−ジ−t−ブトキシアニリドとの混合物、o−およびp−メトキシ二置換されたオキサアニリドの混合物ならびにo−およびp−エトキシ二置換されたオキサアニリドの混合物。
3.8. 2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、例えば2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピルオキシフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(4−メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−トリデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ブチルオキシプロポキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−オクチルオキシプロピルオキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、2−[4−(ドデシルオキシ/トリデシルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロポキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシ)フェニル−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[2−ヒドロキシ−4−(3−ブトキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシフェニル)−4−(4−メトキシフェニル−6−フェニル−1,3,5−トリアジン、2−{2−ヒドロキシ−4−[3−(2−エチルヘキシル−1−オキシ)−2−ヒドロキシプロピルオキシ]フェニル}−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン。
4. 金属失活剤、例えばN,N’−ジフェニルオキサミド、N−サリチラール−N’−サリチロイルヒドラジン、N,N’−ビス(サリチロイル)ヒドラジン、N,N’−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジン、3−サリチロイルアミノ−1,2,4−トリアゾール、ビス(ベンジリデン)オキサリルジヒドラジド、オキサアニリド、イソフタロイルジヒドラジド、セバコイルビスフェニルヒドラジド、N,N’−ジアセチルアジポイルジヒドラジド、N,N’−ビス(サリチロイル)オキサリルジヒドラジド、N,N’−ビス(サリチロイル)チオプロピオニルジヒドラジド。
5. 亜リン酸エステルおよび亜ホスホン酸エステル、例えばトリフェニルホスファイト、ジフェニルアルキルホスファイト、フェニルジアルキルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリラウリルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジステアリルペンタエリトリトールジホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、ジイソデシルペンタエリトリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリトリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスファイト、ジイソデシルオキシペンタエリトリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスファイト、ビス(2,4,6−トリス(t−ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスファイト、トリステアリルソルビトールトリホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、6−イソオクチルオキシ−2,4,8,10−テトラ−t−ブチル−12H−ジベンゾ[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、ビス(2,4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニル)メチルホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニル)エチルホスファイト、6−フルオロ−2,4,8,10−テトラ−t−ブチル−12−メチルジベンゾ[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、2,2’,2’’−ニトリロ−[トリエチルトリス(3,3’,5,5’−テトラ−t−ブチル−1,1’−ジフェニル−2,2’−ジイル)ホスファイト]、2−エチルヘキシル(3,3’,5,5’−テトラ−t−ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイル)ホスファイト、5−ブチル−5−エチル−2−(2,4,6−トリ−t−ブチルフェノキシ)−1,3,2−ジオキサホスフィラン。
6. 含リン酸、含リン酸塩、含リン酸エステルまたはそれらの誘導体:
含リン酸は、リンのオキソ酸、例えばリン酸、ホスホン酸およびホスフィン酸を含む。含リン酸の好適な塩は、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩または遷移金属塩である。なかでも、カルシウム塩、バリウム塩、マグネシウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、マンガン塩およびアルミニウム塩が好ましい。特に好ましいのは、ホスフィン酸ナトリウム(NaPO22、次亜リン酸ナトリウムとも知られる)、ビスホスフィン酸マンガン(Mn(H2PO22、次亜リン酸マンガン(II)としても知られる)、ホスフィン酸アルミニウム(Al(H2PO23)ならびにそれらの混合物である。また、特に好ましいのは、ホスホン酸エステル、半エステルおよびそれらの混合物、特にヒドロキシフェニルアルキルホスホン酸エステル、半エステルまたはそれらの混合物、例えばWO2007006647に開示されるもの、特にカルシウム ビス[モノエチル(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート](Irgamod(登録商標)195、BASF SEから市販されている)またはジエチル(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート(Irgamod(登録商標)295、BASF SEから市販されている)である。
7. ヒドロキシルアミン、例えばN,N−ジベンジルヒドロキシルアミン、N,N−ジエチルヒドロキシルアミン、N,N−ジオクチルヒドロキシルアミン、N,N−ジラウリルヒドロキシルアミン、N,N−ジテトラデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジヘキサデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジオクタデシルヒドロキシルアミン、N−ヘキサデシル−N−オクタデシルヒドロキシルアミン、N−ヘプタデシル−N−オクタデシルヒドロキシルアミン、水添獣脂アミンから誘導されるN,N−ジアルキルヒドロキシルアミン。
8. ニトロン、例えばN−ベンジル−α−フェニルニトロン、N−エチル−α−メチルニトロン、N−オクチル−α−ヘプチルニトロン、N−ラウリル−α−ウンデシルニトロン、N−テトラデシル−α−トリデシルニトロン、N−ヘキサデシル−α−ペンタデシルニトロン、N−オクタデシル−α−ヘプタデシルニトロン、N−ヘキサデシル−α−ヘプタデシルニトロン、N−オクタデシル−α−ペンタデシルニトロン、N−ヘプタデシル−α−ヘプタデシルニトロン、N−オクタデシル−α−ヘキサデシルニトロン、水添獣脂アミンから誘導されるN,N−ジアルキルヒドロキシルアミンから誘導されたニトロン。
9. チオ相乗剤、例えばジラウリルチオジプロピオネートまたはジステアリルチオジプロピオネート。
10. ペルオキシド捕捉剤、例えばP−チオジプロピオン酸のエステル、例えばラウリルエステル、ステアリルエステル、ミリスチルエステルもしくはトリデシルエステル、メルカプトベンゾイミダゾールもしくは2−メルカプトベンゾイミダゾールの亜鉛塩、亜鉛ジブチルジチオカルバメート、ジオクタデシル二硫化物、ペンタエリトリトールテトラキス(p−ドデシルメルカプト)プロピオネート。
11. ポリアミド安定剤、例えば銅塩と、ヨウ化物および/またはリン化合物ならびに二価マンガンの塩との組み合わせ物。
12. 塩基性補助安定剤、例えばメラミン、ポリビニルピロリドン、ジシアンジアミド、トリアリルシアヌレート、尿素誘導体、ヒドラジン誘導体、アミン、ポリアミド、ポリウレタン、高級脂肪酸のアルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩、例えばステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ベヘン酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、リシノール酸ナトリウムおよびパルミチン酸カリウム、ピロカテコール酸アンチモンまたはピロカテコール酸亜鉛。
13. 他の添加剤、例えば可塑剤、滑沢剤、流動調節剤、難燃剤、離型剤および発泡剤。
14. ベンゾフラノンおよびインドリノン、例えばUS-A-4,325,863;US-A-4,338,244;US-A-5,175,312;US-A-5,216,052;US-A-5,252,643;DE-A-4316611;DE-A-4316622;DE-A-4316876;EP-A-0589839もしくはEP-A-0591102に開示されるもの、または3−[4−(2−アセトキシエトキシ)フェニル]−5,7−ジ−t−ブチルベンゾフラン−2−オン、5,7−ジ−t−ブチル−3−[4−(2−ステアロイルオキシエトキシ)フェニル]ベンゾフラン−2−オン、3,3’−ビス[5,7−ジ−t−ブチル−3−(4−[2−ヒドロキシエトキシ]フェニル)ベンゾフラン−2−オン]、5,7−ジ−t−ブチル−3−(4−エトキシフェニル)ベンゾフラン−2−オン、3−(4−アセトキシ−3,5−ジメチルフェニル)−5,7−ジ−t−ブチルベンゾフラン−2−オン、3−(3,5−ジメチル−4−ピバロイルオキシフェニル)−5,7−ジ−t−ブチルベンゾフラン−2−オン、3−(3,4−ジメチルフェニル)−5,7−ジ−t−ブチルベンゾフラン−2−オン、3−(2,3−ジメチルフェニル)−5,7−ジ−t−ブチルベンゾフラン−2−オン。
15. 充填剤または強化剤は、例えばガラス織物、ガラスマットまたはフィラメントガラスロービング、チョップトガラス、ガラスビーズおよびウォラストナイトの形のガラス繊維を含む。ガラス繊維は、ガラス短繊維の形と連続繊維(ロービング)の形の両方で導入することができる。
16. 帯電防止剤、例えばアミン誘導体、例えばN,N−ビス(ヒドロキシアルキル)アルキルアミンもしくは−アルキレンアミン、ポリエチレングリコールエステルおよびエーテル、エトキシ化カルボン酸エステルおよびカルボキサミドならびにグリセロールモノステアレートおよびジステアレート、またそれらの混合物。
17. 殺生物剤は、殺虫剤または殺微生物剤であってよい。
式Iの少なくとも1種の化合物は、前記ポリアミドの質量に対して、0.001〜5質量%の、好ましくは0.01〜3質量%の、例えば0.001〜3質量%の、0.01〜2質量%の、0.01〜1.5質量%のまたは0.025〜1質量%の量で存在する。
前記式(I)の化合物の、任意の前記の成分に対する質量比は、存在するのであれば、好ましくは1:100〜100:1、例えば1:90〜90:1、1:80〜80:1、1:70〜70:1、1:60〜60:1、1:50〜50:1、1:40〜40:1、1:30〜30:1、1:20〜20:1、1:10〜10:1、1:5〜5:1、1:4〜4:1、1:3〜3:1、1:2〜2:1または1:1である。
また本発明の部分は、式Iの化合物の、ポリアミドポリマー組成物のためのヘイズ低減剤としての使用である。ヘイズ値は、例えば、式Iの化合物を含まない参照ポリマー組成物と比較して、ASTM D 1003による方法で測定して、少なくとも5%だけ、好ましくは10%だけ、より好ましくは15%だけ、特に20%だけ低減される。また本発明の部分は、式Iの化合物の、ポリアミドポリマー組成物のための透明度増大剤としての使用である。透明度値は、例えば、ポリアミドポリマーの質量に対して0.001〜3質量%の濃度範囲において、式Iの化合物を含まない参照ポリマー組成物と比較して、ASTM D 1003による方法で測定して、少なくとも5%だけ、好ましくは10%だけ、より好ましくは15%だけ、特に20%だけ増大されうる。また本発明の部分は、式Iの化合物の、ポリアミドポリマー組成物のためのレーザ透過率増大剤としての使用である。レーザ透過率値は、例えば、ポリアミドポリマーの質量に対して0.001〜3質量%の濃度範囲において、式Iの化合物を含まない参照ポリマー組成物と比較して、少なくとも1%だけ、好ましくは3%だけ、より好ましくは5%だけ、特に10%だけ増大されうる。その際、レーザ透過率は、1064nmで測定される。
また本発明の部分は、式Iの化合物の、ポリアミドポリマー組成物のためのヘイズ低減剤および透明度増大剤としての使用である。例えば、ポリアミドポリマーの質量に対して0.001〜3質量%の濃度範囲において、式Iの添加剤を含まない参照ポリマー組成物と比較して、ASTM D 1003による方法で測定して、前記ヘイズ値は、少なくとも5%だけ低減され、かつ透明度値は、少なくとも5%だけ増大される。
また本発明の部分は、式(I)の化合物の、ポリアミドポリマー組成物のためのヘイズ増大剤およびレーザ透過率増大剤としての使用である。例えば、ポリアミドポリマーの質量に対して0.001〜3質量%の濃度範囲において、式Iの添加剤を含まない参照ポリマー組成物と比較して、ヘイズ値は、ASTM D 1003による方法で測定して少なくとも5%だけ低減され、かつレーザ透過率値は、少なくとも1%だけ、好ましくは3%だけ増大される。その際、レーザ透過率は、1064nmで測定される。
式Iの少なくとも1種の化合物および任意の更なる成分は、前記ポリアミドポリマーへと、個別にまたは互いに混合して添加することができる。所望であれば、前記個別の添加剤は、例えば溶融物において互いに混合し(溶融配合)、それから前記ポリアミドポリマーへと導入することができる。
式Iの化合物および任意の更なる成分のポリアミドポリマー組成物中への導入は、公知法によって、例えば粉体形での乾式混合によって、または溶液もしくは懸濁液の形での湿式混合によって行われる。式Iの少なくとも1種の化合物および任意の更なる成分は、成形の前または後に、または式Iの溶解されたもしくは分散された化合物および任意の更なる成分を、前記ポリアミドポリマーへと適用し、引き続き溶剤の蒸発を行うかまたは行わずに導入されうる。式Iの少なくとも1種の化合物および任意の更なる添加剤は、直接的に加工装置(例えば押出機、内部ミキサーなど)へと、例えば乾燥混合物もしくは乾燥粉体または溶液もしくは溶融物として添加することができる。
前記導入は、撹拌機を備えた任意の加熱可能な容器中で、例えば閉鎖装置中で、例えば混練機、混合機または撹拌槽において行うことができる。本発明による組成物の加工の例は、射出ブロー成形、押出成形、ブロー成形、押出ブロー成形、回転成形、インモールド装飾(背面射出)、スラッシュ成形、射出成形、同時射出成形、成形、圧縮成形、プレス成形、フィルム押出成形(キャストフィルム;インフレーションフィルム)、紡糸(織布、不織布)、延伸(一軸、二軸)、アニーリング、深絞り成形、カレンダ加工、機械的変換、焼結、同時押出である。前記導入は、文献で公知の方法に従って押出機または混練機で実施される。
加工を不活性雰囲気中で行うかまたは酸素の存在下で行うかは重要ではない。
式Iの少なくとも1種の化合物および任意の更なる成分は、前記ポリアミドポリマーへと、前記成分を、例えば約2.5質量%〜約25質量%の濃度で含有するマスターバッチの形で添加することもできる。かかる作業において、前記ポリアミドポリマーは、粉体、顆粒、溶液または懸濁液の形で使用できる。
前記組成物は、成形品へと、任意の好適な溶融加工技術、例えば射出成形、押出成形、ブロー成形、射出ブロー成形、熱成形などを使用して成形することができる。
本発明の組成物は、良好な光学的特性が望まれる広範な様々な物品の製造のために適している。本発明によるポリアミドポリマー組成物は、特に自動車用途、電気用途、エレクトロニクス用途および包装用途の分野で使用される。それらは、攻撃的な媒体の分野で使用できる。
従ってまた、本発明の部分は、本発明によるポリマー組成物を含む成形品である。本発明の成形品は、通常は、フィルム、繊維、シート、パイプ、半完成品、造粒物、コンテナ、ブロー成形品またはモノフィラメントである。前記フィルムは、単層フィルムもしくは多層フィルムまたは繊維であってよい。
前記の一般論を制限することを意図するものではないが、本発明の組成物から形成された成形品は、タンクもしくは貯蔵所、例えば燃料および/またはオイル用のタンクもしくは貯蔵所のためののぞき窓、蓋、フィルタハウジング、眼鏡フレーム、眼鏡ガラス、工学デバイス用のレンズ、加熱技術用の観察ガラス、飲用水処理用のフィルタカップ、ボトル、ガスもしくは液体媒体用の流量計、時計ケース、腕時計ケース、ランプケース、ランプ用反射板、バックライトでのスイッチ、カートリッジまたは装飾部を含んでよい。
式Iの幾つかの化合物は新規である。従って、本発明は、また、式I
Figure 2015510962
[式中、
xは、1、2または3であり、
1およびR2は、互いに独立して、水素、直鎖状のC1〜C7−アルキル、分枝鎖状のC3〜C10−アルキル、非置換もしくは置換されたC3〜C12−シクロアルキル、非置換もしくは置換されたC3〜C12−シクロアルキル−C1〜C4−アルキル、非置換もしくは置換されたアリールおよび非置換もしくは置換されたアリール−C1〜C4−アルキルから選択され、
Zは、C3〜C10−アルカンジイル、非置換もしくは置換されたアリーレン、非置換もしくは置換されたアリーレン−C1〜C4−アルキレン−アリーレン、非置換もしくは置換されたヘテロアリーレン、非置換もしくは置換されたヘテロアリーレン−C1〜C4−アルキレン−ヘテロアリーレン、非置換もしくは置換されたC5〜C8−シクロアルキレン、非置換もしくは置換されたC5〜C8−シクロアルキレン−C1〜C4−アルキレン−C5〜C8−シクロアルキレン、非置換もしくは置換されたヘテロシクロアルキレンおよび非置換もしくは置換されたヘテロシクロアルキレン−C1〜C4−アルキレン−ヘテロシクロアルキレンから選択される]の化合物(但し、R1およびR2が同一であり、かつ水素、t−ブチル、2−エチルヘキシル、1−エチルペンチル、シクロヘキシルもしくはフェニルであり、かつxが1である場合に、Zが1,4−シクロヘキシレンである化合物またはR1およびR2が両者とも(R)−1−フェニルエチルであり、かつxが1である場合に、Zが−(CH29−である化合物を除く)に関する。
この実施形態の特定の一態様によれば、可変部R1、R2、Zおよびnは、以下の意味を有する:
xは、1、2または3であり、
1およびR2は、互いに独立して、直鎖状のC1〜C7−アルキル、分枝鎖状のC3〜C10−アルキル、非置換もしくは置換されたC3〜C12−シクロアルキル、非置換もしくは置換されたC3〜C12−シクロアルキル−C1〜C4−アルキル、非置換もしくは置換されたアリールおよび非置換もしくは置換されたアリール−C1〜C4−アルキルから選択され、
Zは、C3〜C10−アルカンジイル、非置換もしくは置換されたアリーレン、非置換もしくは置換されたアリーレン−C1〜C4−アルキレン−アリーレン、非置換もしくは置換されたヘテロアリーレン、非置換もしくは置換されたヘテロアリーレン−C1〜C4−アルキレン−ヘテロアリーレン、非置換もしくは置換されたC5〜C8−シクロアルキレン、非置換もしくは置換されたC5〜C8−シクロアルキレン−C1〜C4−アルキレン−C5〜C8−シクロアルキレン、非置換もしくは置換されたヘテロシクロアルキレンおよび非置換もしくは置換されたヘテロシクロアルキレン−C1〜C4−アルキレン−ヘテロシクロアルキレンから選択される。
本発明をここで、以下の実施例によって更に詳細に説明する。しかしながら、以下の実施例は説明を目的とするものであって、本発明を実施例に制限することを意図するものではない。
式Iの化合物の製造
I.1 式Iで示され、式中、x=1およびR1=R2である化合物
例1: 1,1’−(トランス−1,4−シクロヘキシレン)ビス(3−(t−ブチル)ウレア)
t−ブチルイソシアネート(3.90g、0.039モル)を無水テトラヒドロフラン(THF)(50mL)中に溶かした溶液を、トランス−1,4−ジアミノシクロヘキサン(2.10g、0.019モル)を無水THF(100mL)中に溶かした溶液へと不活性雰囲気下でゆっくりと添加した。得られた混合物を加熱還流させ、24時間にわたり撹拌した。沈殿物を濾過し、更なる無水THFで洗浄した。得られた白色の固体をN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)から再結晶化させ、高真空下で乾燥させた。
MS(70eV): 312(M+
例2: 1,1’−(トランス−1,4−シクロヘキシレン)ビス(3−(シクロヘキシル)ウレア)
シクロヘキシルイソシアネート(5.49g、0.044モル)を無水THF(50mL)中に溶かした溶液を、トランス−1,4−ジアミノシクロヘキサン(2.51g、0.022モル)を無水THF(100mL)中に溶かした溶液へと不活性雰囲気下でゆっくりと添加した。得られた混合物を加熱還流させ、24時間にわたり撹拌した。沈殿物を濾過し、更なる無水THFで洗浄した。得られた白色の固体をDMFから再結晶化させ、高真空下で乾燥させた。
MS(70eV): 364(M+
例3: 1,1’−(トランス−1,4−シクロヘキシレン)ビス(3−(イソプロピル)ウレア)
イソプロピルアミン(1.25g、0.022モル)を無水THF(50mL)中に溶かした溶液を、トランス−1,4−シクロヘキサンジイソシアネート(1.75g、0.011モル)を無水THF(100mL)中に溶かした溶液へと不活性雰囲気下でゆっくりと添加した。得られた混合物を加熱還流させ、24時間にわたり撹拌した。沈殿物を濾過し、更なる無水THFで洗浄した。得られた白色の固体をDMFから再結晶化させ、高真空下で乾燥させた。
MS(70eV): 284(M+
例4: 1,1’−(トランス−1,4−シクロヘキシレン)ビス(3−(1−エチルプロピル)ウレア)
3−アミノペンタン(2.20g、0.025モル)を無水THF(50mL)中に溶かした溶液を、トランス−1,4−シクロヘキサンジイソシアネート(2.00g、0.012モル)を無水THF(100mL)中に溶かした溶液へと不活性雰囲気下でゆっくりと添加した。得られた混合物を加熱還流させ、24時間にわたり撹拌した。沈殿物を濾過し、更なる無水THFで洗浄した。得られた白色の固体をDMFから再結晶化させ、高真空下で乾燥させた。
MS(70eV): 340(M+
例5: 1,1’−(シス−1,4−シクロヘキシレン)ビス(3−(シクロヘキシル)ウレア)
イソシアナトシクロヘキサン(3.25g、0.026モル)を無水THF(50mL)中に溶かした溶液を、シス−1,4−シクロヘキサンジアミン(1.50g、0.013モル)を無水THF(100mL)中に溶かした溶液へと不活性雰囲気下でゆっくりと添加した。得られた混合物を加熱還流させ、24時間にわたり撹拌した。沈殿物を濾過し、更なる無水THFで洗浄した。得られた白色の固体をMeOHから再結晶化させ、高真空下で乾燥させた。
融点: 252℃
MS(70eV): 364(M+
例6: 1,1’−(シス−1,4−シクロヘキシレン)ビス(3−(t−ブチル)ウレア)
t−ブチルイソシアネート(2.57g、0.026モル)を無水THF(50mL)中に溶かした溶液を、シス−1,4−シクロヘキサンジアミン(1.50g、0.013モル)を無水THF(100mL)中に溶かした溶液へと不活性雰囲気下でゆっくりと添加した。得られた混合物を加熱還流させ、24時間にわたり撹拌した。沈殿物を濾過し、更なる無水THFで洗浄した。得られた白色の固体をMeOHから再結晶化させ、高真空下で乾燥させた。
融点: 319℃
MS(70eV): 312(M+
例7〜13の化合物を、同様に製造した。
例7: 1,1’−(トランス−1,4−シクロヘキシレン)ビス(3−(1,1−ジメチルプロピル)ウレア)
MS(70eV): 340(M+
例8: 1,1’−(トランス−1,4−シクロヘキシレン)ビス(3−(t−オクチル)ウレア)
MS(70eV): 426(M+
例9: 1,1’−(トランス−1,4−シクロヘキシレン)ビス(3−(1,5−ジメチルヘキシル)ウレア)
MS(70eV): 425(M+
例10: 1,1’−(トランス−1,4−シクロヘキシレン)ビス(3−(1−アダマンチル)ウレア)
MS(70eV): 468(M+
例11: 1,1’−(トランス−1,4−シクロヘキシレン)ビス(3−n−ブチルウレア)
融点: 358℃
MS(70eV): 312(M+
例12: 1,1’−(トランス−1,4−シクロヘキシレン)ビス(3−(n−プロピル)ウレア)
MS(70eV): 284(M+
例13: 1,1’−(トランス−1,4−シクロヘキシレン)ビス(3−(エチル)ウレア)
MS(70eV): 256(M+
例14: (4−ウレイドシクロヘキシル)尿素
トランス−1,4−ジアミノシクロヘキサン(2.10g、0.019モル)を水(40mL)中に溶解させた。該溶液を、HClの添加によりpH5〜7にした。3.30gのシアン酸カリウムを撹拌しながらゆっくりと添加した。得られた混合物を加熱還流させ、24時間にわたり撹拌した。沈殿物を濾過し、更なる水で洗浄した。得られた白色の固体を高真空下で乾燥させた。
I.2 式Iで示され、式中、x=1であり、かつR1がR2とは異なる化合物
例15: 1−t−ブチル−3−[4−(シクロヘキシルカルバモイルアミノ)シクロヘキシル]尿素
15.1 トランス−1−(4−アミノシクロヘキシル)−3−シクロヘキシルウレア
トランス−1,4−ジアミノシクロヘキサン(6.15g、0.054モル)を無水THF(500mL)中に溶かした溶液を、冷却浴(イソプロピルアルコール/ドライアイス)中で不活性雰囲気下で−40℃に冷却した。イソシアナトシクロヘキサン(6.75g、0.054モル)を無水THF(100mL)中に入れたものを激しく撹拌しながらゆっくりと添加した。得られた混合物を、室温で更に24時間にわたり撹拌した。沈殿する白色固体を濾過し、水中に懸濁し、そしてpH2へと酸性化(HCl)させた。生じた澄明な溶液を再び濾過し、そして濾液をpH8にし(NaOH)、その後に、トランス−1−(4−アミノシクロヘキシル)−3−シクロヘキシルウレアが白色固体として沈殿した。
15.2 1−t−ブチル−3−[4−(シクロヘキシルカルバモイルアミノ)シクロヘキシル]尿素
t−ブチルイソシアネート(1.17g、0.012モル)を無水N−メチル−2−ピロリドン(NMP)(50mL)中に溶かした溶液を、トランス−1−(4−アミノシクロヘキシル)−3−シクロヘキシルウレア(2.83g、0.012モル)を無水NMP(100mL)中に溶かした溶液へと不活性雰囲気下でゆっくりと添加した。得られた混合物を70℃に加熱し、24時間にわたり撹拌した。該溶液を1MのHCl中で沈殿させ、濾別した。得られた白色の固体をTHFで洗浄し、DMFから再結晶化させ、高真空下で乾燥させた。
融点: 325℃
MS(70eV): 338(M+
I.3 式Iで示され、式中、x=2およびR1=R2である化合物
例16:
Figure 2015510962
16.1 トランス−1−(4−アミノシクロヘキシル)−3−シクロヘキシルウレア
トランス−1,4−ジアミノシクロヘキサン(6.15g、0.054ミリモル)を、火炎乾燥されたシュレンクフラスコ中に添加し、THF(500mL)中にアルゴン雰囲気下で溶解させた。該溶液を、冷却浴(イソプロピルアルコール/ドライアイス)中で−40℃に冷却し、そしてシクロヘキシルイソシアネート(6.75g、0.054ミリモル)をTHF(100mL)中に希釈したものを、激しく撹拌しながらゆっくりと添加した。その反応混合物を、室温で12時間にわたり撹拌した。沈殿した白色固体を濾別し、水中に懸濁し、そしてpH2へと酸性化(HCl)させた。生じた澄明な溶液を再び濾過し、そして濾液をpH8にし(NaOH)、その後に、トランス−1−(4−アミノシクロヘキシル)−3−シクロヘキシルウレアが白色固体として沈殿した。
16.2
Figure 2015510962
フラスコにトランス−1−(4−アミノシクロヘキシル)−3−シクロヘキシルウレアをTHF中に入れたものを装填し、その中にホスゲンをバブリングさせた。反応が完了した後に、過剰のホスゲンおよび溶剤を減圧下で除去し、こうして表題化合物が得られた。
I.4 式Iで示され、式中、x=3およびR1=R2である化合物
例17:
Figure 2015510962
トランス−1−(4−アミノシクロヘキシル)−3−シクロヘキシルウレア(3.2g、13ミリモル)を、火炎乾燥されたシュレンクフラスコ中に添加し、NMP中にアルゴン雰囲気下で溶解させた。トランス−1,4−シクロヘキサンジイソシアネート(1g、6ミリモル)をNMP中で希釈したものを、激しく撹拌しながらゆっくりと添加した。得られた混合物を80℃に加熱し、12時間にわたり撹拌した。該溶液を1MのHCl中で沈殿させ、濾別した。得られた白色の固体をTHFで洗浄し、高真空下で2時間にわたり乾燥(70℃、100ミリバール)させた。
MS(70eV): 265(M+
特に記載がない限り、以下の一般的手順を実施例で使用した。
混合手順:
粉体化されたポリアミドと式Iの尿素化合物を、ガラス瓶中で1.0質量%の濃度で正確に秤量した。該組成物を次いで、40〜45rpmで24時間にわたり回転混合して配合した。上述の粉体を次いで同時回転二軸スクリュー型コンパウンダ(DSM Xplore)において50rpmの回転速度で250℃の溶融温度で窒素下に5分間にわたりコンパウンディングした。種々の濃度を、引き続き初期成核剤濃度をストレートのポリアミドで希釈することによって調製した。ストレートのポリアミドを同様に処理することで、ブランク対照サンプルを作製した。
以下のポリアミドを使用した:
− Ultramid(登録商標)B27、BASF SE(ドイツ)から入手可能:PA6グレード
− Ultramid(登録商標)A27E1、BASF SE(ドイツ)から入手可能:PA66グレード
− PA66/6(90/10)
− Ultramid(登録商標)C33、BASF SE(ドイツ)から入手可能:PA6/66グレード
− Zytel(登録商標)1512、DuPontから入手可能、PA6/12グレード
− Ultramid(登録商標)S3K Balance、BASF SE(ドイツ)から入手可能:PA6,10グレード。
射出成形:
射出成形は、DSM Xploreの12ml射出成形機で実施した。約8.5gの溶融されたコンパウンドを直接的にバレル中に250℃で二軸スクリュー押出機から窒素で覆いながら充填した。溶融物を、研磨した成形型中に約6バールの圧力で射出した。成形型温度は100℃であった。回収された試験片は25mmの直径を有していた。
ポリマー結晶化温度
様々な混合物および対照サンプルの結晶化挙動を、Perkin Elmer Diamond DSCで示差走査熱量測定(DSC)によって窒素下で測定した。50℃と250℃の間での2つの加熱および冷却走査を10℃/分の標準速度で行った。熱的履歴を消すために、各冷却作業前にサンプルを250℃で5分間にわたり保持した。ポリマー結晶化についての値(Tc)は、2番目の冷却走査の発熱最小値で測定した。
光学的キャラクタリゼーション(ヘイズ、透明度):
ヘイズと透明度は、haze-guard plus機器(BYK、Gardner(登録商標)、照明CIE-E)を用いて室温で測定した。前記のhaze-guard plus機器は、ASTM D-1003に準拠している。ヘイズ値と透明度値は、射出成形から試験片を得てから12時間〜24時間の間に測定した。測定されたサンプルは、25mmの直径を有していた。
レーザ透過率測定
レーザ透過度は、波長1064nmで熱電能測定によって測定した。測定ジオメトリは、以下の通り設置した:ビーム分割器(Laseroptik GmbH社製のSQ2非分極ビーム分割器)を使用して、1ワットの出力の参照ビームを、90゜の角度で、2ワットの全出力を有するレーザビーム(波長1064nmを有するダイオードポンプ型Nd−YAGレーザ、FOBA DP50)から分割した。参照ビームを参照センサに当てた。本来のビームの前記ビーム分割器を通過した部分は、同様に1ワットの出力を有する測定ビームを提供する。このビームを0.18μmの焦点直径へと、ビーム分割器の後方にあるモード絞り(5.0)を介して合焦した。レーザ透過率(LT)測定センサは、焦点の80mm下方に配置した。試験シートは、LT測定センサの2mm上方に配置した。射出成形した試験シートを使用した。その試験シートは、60×60×2mm3の寸法とエッジゲートを有している。測定は、シート中央(2つの対角線の交点)で行った。射出成形パラメータを以下の値に定めた:
Figure 2015510962
全測定時間は30秒であり、測定結果は、最後の5秒以内に測定する。参照センサおよび測定センサからの信号を同時に記録した。測定プロセスは試験片の挿入に伴い開始する。
透過度、つまりはレーザ透過率は、以下の式から得た:
LT=(信号(測定センサ)/信号(参照センサ))×100%
この測定法は、レーザシステムにおける変動値および主観的な読取り誤差を排除した。
1つのシートについての平均LTは、少なくとも5つの測定から計算した。各材料について、10のシートで平均値を計算した。個々のシートでの測定からの平均値を使用して平均値、また標準偏差を、該材料について計算した。
結果:
ポリアミド組成物の結晶化温度(Tc)、ヘイズおよび透明度ならびに試験片(プレート)の厚さおよび本発明による式Iの化合物の濃度を、以下の表I〜XVIに列挙する。
表I
Figure 2015510962
表II
Figure 2015510962
表III
Figure 2015510962
表IV
Figure 2015510962
表V
Figure 2015510962
表VI
Figure 2015510962
表VII
Figure 2015510962
表VIII
Figure 2015510962
表IX
Figure 2015510962
表X
Figure 2015510962
表XI
Figure 2015510962
表XII
Figure 2015510962
表XIII
Figure 2015510962
表XIV
Figure 2015510962
表XV
Figure 2015510962
表XVI
Figure 2015510962
表XVII
Figure 2015510962
表XVIII
Figure 2015510962
ポリアミド組成物のレーザ透過率ならびに試験片(プレート)の厚さおよび本発明による式Iの化合物の濃度を、以下の表XIXに列挙する。比較ポリアミド組成物のレーザ透過率ならびに試験片(プレート)の厚さおよび比較化合物Talc IT extraの濃度を、以下の表XXに列挙する。Talc IT extraは、Mondo Minerals から入手できる。
表XIX
Figure 2015510962
表XX(比較)
Figure 2015510962
表XIXおよびXXから理解できるように、本発明によるポリアミド組成物のレーザ透過率は、成核剤としてタルクを含む従来のポリアミド組成物と比較して高められる。
以下の表XXIに列挙された本発明の組成物、参照組成物および比較組成物を前記のように製造した。これらの組成物のASTM D 1003による透過率測定、つまりはレーザ透過率を、以下の表XXIIにまとめる。
表XXI
Figure 2015510962
* N,N'-ヘキサン-1,6-ジイルビス[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロパンアミド], CAS 23128-74-7
** Ceasit AV, 粉状流動助剤、Baerlocher社製
IC 本発明による組成物
CC 比較組成物
表XXII
Figure 2015510962
n.d. 測定せず
表XXIIから理解できるように、本発明による添加剤が配合されたポリアミド組成物は、式Iの化合物を含まない比較組成物と比較して、低減されたヘイズ、向上された透明度および向上されたレーザ透過度から選択される改善された光学的特性を示す。

Claims (28)

  1. 少なくとも1種のポリアミドポリマーと、式I
    Figure 2015510962
    [式中、
    xは、1、2または3であり、
    1およびR2は、互いに独立して、水素、直鎖状のC1〜C7−アルキル、分枝鎖状のC3〜C10−アルキル、非置換もしくは置換されたC3〜C12−シクロアルキル、非置換もしくは置換されたC3〜C12−シクロアルキル−C1〜C4−アルキル、非置換もしくは置換されたアリールおよび非置換もしくは置換されたアリール−C1〜C4−アルキルから選択され、かつ
    Zは、C3〜C10−アルカンジイル、非置換もしくは置換されたアリーレン、非置換もしくは置換されたアリーレン−C1〜C4−アルキレン−アリーレン、非置換もしくは置換されたヘテロアリーレン、非置換もしくは置換されたヘテロアリーレン−C1〜C4−アルキレン−ヘテロアリーレン、非置換もしくは置換されたC5〜C8−シクロアルキレン、非置換もしくは置換されたC5〜C8−シクロアルキレン−C1〜C4−アルキレン−C5〜C8−シクロアルキレン、非置換もしくは置換されたヘテロシクロアルキレンおよび非置換もしくは置換されたヘテロシクロアルキレン−C1〜C4−アルキレン−ヘテロシクロアルキレンから選択される]の少なくとも1種の化合物とを含むポリマー組成物。
  2. 請求項1に記載の組成物であって、R1およびR2は、互いに独立して、直鎖状のC1〜C7−アルキル、分枝鎖状のC3〜C10−アルキル、非置換もしくは置換されたC3〜C12−シクロアルキル、非置換もしくは置換されたC3〜C12−シクロアルキル−C1〜C4−アルキル、非置換もしくは置換されたアリールおよび非置換もしくは置換されたアリール−C1〜C4−アルキルから選択される前記組成物。
  3. 請求項1に記載の組成物であって、R1およびR2は、互いに独立して、水素、分枝鎖状のC3〜C10−アルキル、C5〜C12−シクロアルキル、C5〜C12−シクロアルキル−C1〜C4−アルキル、フェニルおよびフェニル−C1〜C4−アルキルから選択され、その際、最後に挙げた4つの基におけるそれぞれの環は、非置換であるか、または1つ以上の同一もしくは異なる基Raによって置換されており、その際、Raは、C1〜C10−アルキルまたはハロゲンから選択される前記組成物。
  4. 請求項1に記載の組成物であって、R1およびR2は、互いに独立して、分枝鎖状のC3〜C10−アルキルであって骨格にアルキル基の第二級もしくは第三級の炭素原子を介して結合されている前記分枝鎖状のC3〜C10−アルキル、非置換または1もしくは2個の基Raによって置換されたC5〜C10−シクロアルキルおよび非置換または1もしくは2個の基Raによって置換されたフェニルから選択される前記組成物。
  5. 請求項1から4までのいずれか1項に記載の組成物であって、R1およびR2が同じ意味を有する前記組成物。
  6. 請求項1から5までのいずれか1項に記載の組成物であって、Zは、C5〜C8−アルカンジイル、C5〜C7−シクロアルキレン、C5〜C7−シクロアルキレン−CH2−C5〜C7−シクロアルキレン、フェニレンまたはフェニレン−CH2−フェニレンであり、その際、最後に挙げた4つの基におけるそれぞれの環は、非置換であるか、または1もしくは2個の同一もしくは異なる基Rbによって置換されており、その際、Rbは、C1〜C10−アルキルおよびハロゲンから選択される前記組成物。
  7. 請求項6に記載の組成物であって、Zは、直鎖状のC5〜C8−アルカンジイルまたはC5〜C7−シクロアルキレンである前記組成物。
  8. 請求項1から7までのいずれか1項に記載の組成物であって、xが1である前記組成物。
  9. 請求項1から8までのいずれか1項に記載の組成物であって、R1およびR2は、同一であり、かつ水素、t−ブチル、1,1−ジメチルプロピル、1,5−ジメチルヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルブチルおよび1−アダマンチルから選択され、Zは、トランス−1,4−シクロヘキシレンであり、かつxは1である前記組成物。
  10. 請求項1から9までのいずれか1項に記載の組成物であって、前記ポリアミドポリマーは、脂肪族ポリアミドホモポリマー、脂肪族ポリアミドコポリマーおよび部分芳香族ポリアミドから選択される前記組成物。
  11. 請求項1から10までのいずれか1項に記載の組成物であって、前記ポリアミドポリマーは、PA6、PA7、PA10、PA11、PA12、PA66、PA69、PA610、PA612、PA1010、PA6/66、PA66/6、PA66/610およびそれらの混合物から、好ましくはPA6、PA11、PA12、PA66、PA66/6およびPA6/66から選択される前記組成物。
  12. 請求項1から11までのいずれか1項に記載の組成物であって、前記ポリアミドポリマーは、PA6、PA11、PA12、PA66、PA66/6およびPA6/66から選択され、かつ式Iの化合物において、R1およびR2が、同一であり、かつ水素、t−ブチル、1,1−ジメチルプロピル、1,5−ジメチルヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルブチルおよび1−アダマンチルから選択され、Zがトランス−1,4−シクロヘキシレンであり、かつxが1である前記組成物。
  13. 請求項1から12までのいずれか1項に記載の組成物であって、式Iの化合物は、前記ポリアミドポリマーの質量に対して、0.001〜5質量%の、好ましくは0.01〜3質量%の、より好ましくは0.05〜2質量%の量で存在する前記組成物。
  14. 請求項1から13までのいずれか1項に記載の組成物であって、前記ポリマー組成物は、更に、着色剤、酸化防止剤、UV吸収剤、光安定剤、強化材、充填剤、防曇剤、離型剤、殺生物剤、帯電防止剤およびレオロジー調節剤から選択された少なくとも1種の更なる添加剤を含む前記組成物。
  15. 式I
    Figure 2015510962
    [式中、R1、R2、Zおよびxは、請求項1から9までのいずれかに定義される通りである]の化合物を、少なくとも1種の半晶質のポリアミドポリマーを含むポリマー組成物において、透明度の向上、レーザ透過率の増大およびヘイズの低下から選択される少なくとも1つの光学的特性を改善するために用いる使用。
  16. 請求項15に記載の式Iの化合物の使用であって、その式中、R1およびR2は、互いに独立して、水素、分枝鎖状のC3〜C10−アルキル、C5〜C12−シクロアルキル、C5〜C12−シクロアルキル−C1〜C4−アルキル、フェニルおよびフェニル−C1〜C4−アルキルから選択され、その際、最後に挙げた4つの基におけるそれぞれの環は、非置換であるか、または1つ以上の同一もしくは異なる基Raによって置換されており、その際、Raは、C1〜C10−アルキルおよびハロゲンから選択され、好ましくはR1およびR2は、互いに独立して、分枝鎖状のC3〜C10−アルキルであって骨格にアルキルの第二級もしくは第三級炭素原子を介して結合されている前記分枝鎖状のC3〜C10−アルキル、非置換または1もしくは2個の基Raによって置換されているC5〜C10−シクロアルキル、および非置換または1もしくは2個の基Raによって置換されているフェニルから選択される前記使用。
  17. 請求項15または16に記載の式Iの化合物の使用であって、その式中、xが1である前記使用。
  18. 請求項15から17までのいずれか1項に記載の式Iの化合物の使用であって、その式中、Zは、C5〜C8−アルカンジイル、C5〜C7−シクロアルキレン、C5〜C7−シクロアルキレン−CH2−C5〜C7−シクロアルキレン、フェニレンまたはフェニレン−CH2−フェニレンであり、その際、最後に挙げた4つの基におけるそれぞれの環は、非置換であるか、または1もしくは2個の同一もしくは異なる基Rbによって置換されており、その際、Rbは、C1〜C10−アルキルまたはハロゲンであり、好ましくは、Zは、直鎖状のC5〜C8−アルカンジイルまたはC5〜C7−シクロアルキレンである前記使用。
  19. 請求項15から18までのいずれか1項に記載の式Iの化合物の使用であって、前記ポリアミドポリマーは、脂肪族ポリアミドホモポリマー、脂肪族ポリアミドコポリマーおよび部分芳香族ポリアミドから選択される前記使用。
  20. 請求項19に記載の式Iの化合物の使用であって、前記ポリアミドポリマーは、PA6、PA7、PA10、PA11、PA12、PA66、PA69、PA610、PA612、PA1010、PA6/66、PA66/6およびPA66/610から、好ましくはPA6、PA11、PA12、PA66、PA66/6またはPA6/66から選択される前記使用。
  21. 請求項15から20までのいずれか1項に記載の使用であって、前記ポリアミドポリマーは、PA6、PA11、PA12、PA66、PA66/6およびPA6/66から選択され、かつ式Iの化合物において、R1およびR2が、同一であり、かつ水素、t−ブチル、1,1−ジメチルプロピル、1,5−ジメチルヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルブチルおよび1−アダマンチルから選択され、Zがトランス−1,4−シクロヘキシレンであり、かつxが1である前記使用。
  22. 請求項15から21までのいずれか1項に記載の使用であって、ヘイズ値は、式Iの添加剤を含まない参照ポリマー組成物と比較して、少なくとも5%だけ、好ましくは10%だけ、より好ましくは15%だけ、特に20%だけ低減され、その際、前記ヘイズは、1.1mm厚のプレートで測定される前記使用。
  23. 請求項15から22までのいずれか1項に記載の使用であって、透明度値は、式Iの添加剤を含まない参照ポリマー組成物と比較して、少なくとも5%だけ、好ましくは10%だけ、より好ましくは15%だけ、特に20%だけ増大され、その際、前記透明度は、1.1mm厚のプレートで測定される前記使用。
  24. 請求項15から23までのいずれか1項に記載の使用であって、レーザ透過率値は、式Iの添加剤を含まない参照ポリマー組成物と比較して、1064nmおよび1.1mm厚のプレートで測定して、少なくとも1%だけ、好ましくは3%だけ、より好ましくは5%だけ、特に10%だけ増大される前記使用。
  25. 請求項15から24までのいずれか1項に記載の使用であって、式Iの添加剤を含まない参照ポリマー組成物と比較して、前記ヘイズ値は、少なくとも5%だけ低減され、かつ前記透明度値は、少なくとも5%だけ増大され、その際、前記ヘイズおよび透明度は、1.1mm厚のプレートで測定される前記使用。
  26. 請求項1から14までのいずれか1項に記載のポリマー組成物を含む成形品。
  27. 請求項26に記載の成形品であって、フィルム、繊維、シート、パイプ、半完成品、造粒物、コンテナ、ブロー成形品またはモノフィラメントから選択される前記成形品。
  28. 式I
    Figure 2015510962
    [式中、
    xは、1、2または3であり、
    1およびR2は、互いに独立して、水素、直鎖状のC1〜C7−アルキル、分枝鎖状のC3〜C10−アルキル、非置換もしくは置換されたC3〜C12−シクロアルキル、非置換もしくは置換されたC3〜C12−シクロアルキル−C1〜C4−アルキル、非置換もしくは置換されたアリールおよび非置換もしくは置換されたアリール−C1〜C4−アルキルから選択され、
    Zは、C3〜C10−アルカンジイル、非置換もしくは置換されたアリーレン、非置換もしくは置換されたアリーレン−C1〜C4−アルキレン−アリーレン、非置換もしくは置換されたヘテロアリーレン、非置換もしくは置換されたヘテロアリーレン−C1〜C4−アルキレン−ヘテロアリーレン、非置換もしくは置換されたC5〜C8−シクロアルキレン、非置換もしくは置換されたC5〜C8−シクロアルキレン−C1〜C4−アルキレン−C5〜C8−シクロアルキレン、非置換もしくは置換されたヘテロシクロアルキレンおよび非置換もしくは置換されたヘテロシクロアルキレン−C1〜C4−アルキレン−ヘテロシクロアルキレンから選択される]の化合物(但し、R1およびR2が同一であり、かつ水素、t−ブチル、2−エチルヘキシル、1−エチルペンチル、シクロヘキシルもしくはフェニルであり、かつxが1である場合に、Zが1,4−シクロヘキシレンである化合物またはR1およびR2が両者とも(R)−1−フェニルエチルであり、かつxが1である場合に、Zが−(CH29−である化合物を除く)。
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