JP7004641B2 - 改善された光学特性を有するポリアミド組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、
A)熱可塑性ポリアミド30~99.99質量%、
B)式Iの化合物0.01~10質量%、
Figure 0007004641000001
ここで置換基は以下の意味を有する:
A)は、
Figure 0007004641000002
または-O-R基、または
Figure 0007004641000003
を表し、
B)は、
Figure 0007004641000004
または-O-R基、または
Figure 0007004641000005
を表し、かつ
Zは、線状または分枝鎖状のC1~C14アルキレン基、3~17個のC原子を有する非置換または置換のシクロアルキレン基、6~20個のC原子を有する置換または非置換の芳香族基を表し、
~R10は、互いに独立して、線状のC1~C14アルキル基、分枝鎖状のC3~C12アルキル基、非置換または置換のC3~C14シクロアルキル基、6~20個のC原子を有する非置換または置換の芳香族基、またはアセチル基を表し、
およびRならびにRおよびRは、互いに独立して、窒素と一緒に結合部として、1個または2個のケト基を置換基として有してよいヘテロアルキレン基を形成し、
C)さらなる添加剤0~60質量%、
ここで、成分A)~C)の質量パーセントの合計は100%である、
を含有する熱可塑性成形材料の、改善されたヘイズ(ASTM D1003に従って測定)および/または改善された透過率(ASTM D1003に従って測定)および/または高められたレーザ透過度(1064nmの波長で熱電出力測定を用いて測定)を有する、あらゆる種類の成形体を製造するために使用に関する。
さらに本発明は、熱可塑性成形材料、ならびに低減された濁度または改善された透過率を有するあらゆる種類の成形体を、とりわけレーザ透過溶着法を用いて製造するための使用、および種々の用途分野におけるこの種の成形体の使用に関する。
ポリアミドは、極めて様々な用途において、例えば自動車用、電気部品用、電子部品用、および食品用の包装材料として使用される。
プレート、フィルム、コンテナ、ヘッドライトおよび同様の構成部材は、特定の用途分野に関して、より大きな透過度(とりわけレーザ透過度)と低減された濁度を必要とする。
国際公開第2013/139802号(WO2013/139802)から、ポリアミドの光学特性を改善するために、添加剤として尿素誘導体を使用することは公知である。
カプロラクタムのアニオン重合のための活性化剤として置換尿素を使用することは、中でも国際公開第2013/4645号(WO2013/4645)から公知である。光学特性の改善は、言及されていない。
したがって、本発明の課題は、ポリアミドにおける光学特性(透過率および/または濁度および/または透過度(とりわけレーザ透過度))を改善することであった。驚くべきことに、この課題は、本発明による式Iの化合物をポリアミドに添加することにより解決される。
したがって、冒頭で規定した成形材料の使用が見出された。好ましい実施形態は、従属請求項から読み取ることができる。
成分A)として、本発明による成形材料は、少なくとも1種のポリアミド30~99質量%、有利には30~98質量%、とりわけ30~90質量%を含有する。
本発明による成形材料のポリアミドは、一般的に、ISO307に従って25℃で96質量%濃度の硫酸中の0.5質量%濃度の溶液中で測定された、90~350ml/g、有利には110~240ml/gの粘度数を有する。
例えば、米国特許第2071250号明細書、米国特許第2071251号明細書、米国特許第2130523号明細書、米国特許第2130948号明細書、米国特許第2241322号明細書、米国特許第2312966号明細書、米国特許第2512606号明細書および米国特許第3393210号明細書に記載されているように、少なくとも5000の分子量(質量平均値)を有する半結晶性または非晶質の樹脂が好ましい。
これに関する例は、7~13個の環員を有するラクタムから誘導されるポリアミド、例えば、ポリカプロラクタム、ポリカプリルラクタムおよびポリラウリンラクタム、ならびにジカルボン酸とジアミンとの反応により得られるポリアミドである。
ジカルボン酸として、6~12個、とりわけ6~10個の炭素原子を有するアルカンジカルボン酸および芳香族ジカルボン酸を使用することができる。ここでは専らアジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸およびテレフタル酸および/またはイソフタル酸が酸として挙げられる。
ジアミンとして、特に6~12個、とりわけ6~8個の炭素原子を有するアルカンジアミン、ならびにm-キシリレンジアミン(例えば、BASF SE社のUltramid(登録商標)X17、MXDAとアジピン酸とのモル比が1:1)、ジ-(4-アミノフェニル)メタン、ジ-(4-アミノ-シクロヘキシル)-メタン、2,2-ジ-(4-アミノフェニル)-プロパン、2,2-ジ-(4-アミノシクロヘキシル)-プロパンまたは1,5-ジアミノ-2-メチル-ペンタンが適している。
好ましいポリアミドは、ポリヘキサメチレンアジピン酸アミド、ポリヘキサメチレンセバシン酸アミドおよびポリカプロラクタム、ならびにコポリアミド6/66であり、とりわけカプロラクタム単位の割合が5~95質量%のコポリアミド6/66である(例えば、BASF SE社のUltramid(登録商標)C31)。
さらに適切なポリアミドは、ω-アミノアルキルニトリルから、例えば、アミノカプロニトリル(PA6)およびヘキサメチレンジアミンを有するアジポジニトリル(PA66)から、いわゆる直接重合によって水の存在下で得られるものであり、これは例えば、独国特許出願公開第10313681号明細書(DE-A-10313681)、欧州特許出願公開第1198491号明細書(EP-A-1198491)および欧州特許出願公開第922065号明細書(EP922065)に記載されている。
さらにまた、例えば1,4-ジアミノブタンをアジピン酸と、高められた温度下で縮合させることにより得られるポリアミドが挙げられる(ポリアミド4,6)。この構造のポリアミドのための製造方法は、例えば、欧州特許出願公開第38094号明細書(EP-A-38094)、欧州特許出願公開第38582号明細書(EP-A-38582)および欧州特許出願公開第39524号明細書(EP-A-39524)に記載されている。
さらに、上記モノマーを2つ以上共重合させることにより得られるポリアミド、または複数のポリアミドの混合物が適しており、ここで混合比は任意である。ポリアミド66と他のポリアミドとの混合物、とりわけコポリアミド6/66が特に好ましい。
さらに、そのような部分芳香族コポリアミド、例えばPA6/6TおよびPA66/6Tが特に有利であると実証されており、そのトリアミン含有量は、0.5質量%未満、有利には0.3質量%未満である(欧州特許出願公開第299444号明細書(EP-A-299444)参照)。さらなる耐高温性ポリアミドは、欧州特許出願公開第1994075号明細書(EP-A-1994075)から公知である(PA6T/6I/MXD6)。
低いトリアミン含有量を有する、好ましい部分芳香族コポリアミドの製造は、欧州特許出願公開第129195号明細書(EP-A-129195)および欧州特許出願公開第129196号明細書(EP-A-129196)に記載された方法で行うことができる。
以下の非限定的なリストには、上記ポリアミド、ならびに本発明の範囲内におけるさらなるポリアミドA)、および含有されるモノマーが含まれる。
AB-ポリマー:
PA4 ピロリドン
PA6 ε-カプロラクタム
PA7 エタノラクタム
PA8 カプリルラクタム
PA9 9-アミノペラルゴン酸
PA11 11-アミノウンデカン酸
PA12 ラウリンラクタム。
AA/BBポリマー
PA46 テトラメチレンジアミン、アジピン酸
PA66 ヘキサメチレンジアミン、アジピン酸
PA69 ヘキサメチレンジアミン、アゼライン酸
PA610 ヘキサメチレンジアミン、セバシン酸
PA612 ヘキサメチレンジアミン、デカンジカルボン酸
PA613 ヘキサメチレンジアミン、ウンデカンジカルボン酸
PA1212 1,12-ドデカンジアミン、デカンジカルボン酸
PA1313 1,13-ジアミノトリデカン、ウンデカンジカルボン酸
PA6T ヘキサメチレンジアミン、テレフタル酸
PA9T 1,9-ノナンジアミン、テレフタル酸
PA MXD6 m-キシリレンジアミン、アジピン酸
PA6I ヘキサメチレンジアミン、イソフタル酸
PA6-3-T トリメチルヘキサメチレンジアミン、テレフタル酸
PA6/6T (PA6およびPA6T参照)
PA6/66 (PA6およびPA66参照)
PA6/12 (PA6およびPA12参照)
PA66/6/610 (PA66、PA6およびPA610参照)
PA6I/6T (PA6IおよびPA6T参照)
PA PACM12 ジアミノジシクロヘキシルメタン、ラウリンラクタム
PA6I/6T/PACM 例えば、PA6I/6T+ジアミノジシクロヘキシルメタン
PA12/MACMI ラウリンラクタム、ジメチル-ジアミノジシクロヘキシルメタン、イソフタル酸
PA12/MACMT ラウリンラクタム、ジメチル-ジアミノジシクロヘキシルメタン、テレフタル酸
PA PDA-T フェニレンジアミン、テレフタル酸。
成分B)として、本発明により使用可能な成形材料は、式I:
Figure 0007004641000006
の化合物0.01~10質量%、有利には0.05~5質量%、とりわけ0.5~2質量%を含有し、ここで置換基について
A)は、
Figure 0007004641000007
または-O-R基、または
Figure 0007004641000008
を表し、
B)は、
Figure 0007004641000009
または-O-R基、または
Figure 0007004641000010
を表し、かつ
Zは、線状または分枝鎖状のC1~C14アルキレン基、3~17個のC原子を有する非置換または置換のシクロアルキレン基、6~20個のC原子を有する置換または非置換の芳香族基を表し、
~R10は、互いに独立して、線状のC1~C14アルキル基、分枝鎖状のC3~C12アルキル基、非置換または置換のC3~C14シクロアルキル基、6~20個のC原子を有する非置換または置換の芳香族基、またはアセチル基を表し、
およびRならびにRおよびRは、互いに独立して、窒素と一緒に結合部として、1個または2個のケト基を置換基として有してよいヘテロアルキレン基を形成する。
線状のアルキル基R~Rとは、1~14個、有利には1~10個のC原子を有する、非分枝鎖状のアルキル鎖と理解されるべきである。例として、メチル、エチル、n-プロピル、n-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシル、n-ヘプチル、n-オクチル、n-ノニルおよびn-デシルが挙げられる。
アセチル基の場合、
またはR=互いに独立してメチルまたはフェニル、および
またはR
Figure 0007004641000011
を有する組み合わせが好ましく、これらはメチルアセトアミドおよび/またはアセトアニリドから誘導される置換基である。
分枝鎖状のアルキル基とは、3~12個、有利には3~10個のC原子、とりわけ1~4個のC原子を有する、分岐を有するアルキル鎖と理解されるべきである。
例示的に以下のものが挙げられる:イソプロピル、2-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、1-メチルブチル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、2,2-ジメチルプロピル、1-エチルプロピル、1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、1-メチルペンチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペンチル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、2,3-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、1-エチルブチル、2-エチルブチル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,2,2-トリメチルプロピル、1-エチル-1-メチルプロピル、1-エチル-2-メチルプロピル、1-メチルヘキシル、2-メチルヘキシル、3-メチルヘキシル、4-メチルヘキシル、5-メチルヘキシル、1-エチルペンチル、2-エチルペンチル、3-エチルペンチル、1-メチルヘプチル、2-メチルヘプチル、3-メチルヘプチル、4-メチルヘプチル、5-メチルヘプチル、1-プロピルペンチル、1-エチルヘキシル、2-エチルヘキシル、3-エチルヘキシル、1-メチルオクチル、2-メチルヘプチル、1-エチルヘキシル、2-エチルヘキシル、1,2-ジメチルヘキシル、1-プロピルペンチルおよび2-プロピルペンチル。
3~14個のC原子、有利には3~10個のC原子を有するシクロアルキル基として、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニルおよびシクロデシルが挙げられる。
置換のシクロアルキル基とは、とりわけ環内にヘテロ原子、有利にはNまたはOを有する基を意味すると理解されるべきであり、または1~4個のC原子を有する1つまたは複数のアルキル基のような置換基を有してもよい。
ヘテロ環としては、例えば、ピロリジンが挙げられる。
6~20個、有利には6~17個のC原子を有する置換芳香族基とは、芳香族環系、例えばフェニル、ナフチル、アントラセニルまたはフェナントリルを意味すると理解されるべきである。
この種の芳香族基は、1つまたは複数の置換基、例えば1~10個、有利には1~4個のC原子またはハロゲン、有利には臭素または塩素を有するアルキル基(線状または分枝鎖状、上記定義を参照)を有してもよい。
さらに、芳香族基は、1~4個のC原子を有するアルキレン架橋を介してさらなる芳香族基と結合していてよい。
さらに好ましい基R~Rは、RおよびRならびにRおよびRが互いに独立して、結合部として窒素と一緒になって、置換基として1つまたは2つのケト基を有してもよい、3~14個のC原子、有利には5~12個のC原子を有するヘテロアルキレン基を形成するものである。これらは、とりわけ窒素原子に直接的に近接している、つまり窒素は、C原子と一緒にラクタム環を形成する。
1つのケト基を有するこの種の基に関する例として、ブチロラクタム、ラウリンラクタムおよび非常に特に好ましくは、ε-カプロラクタムが挙げられる。
さらなるヘテロ環は、以下のものである(破線は、化合物Iの残りの部分に対する結合を表す):
Figure 0007004641000012
Figure 0007004641000013
好ましい基R~R10は、互いに独立して、6~12個、有利には6~10個のC原子を有する芳香族基であり、ここで以下の化合物:
Figure 0007004641000014
ただし、
Y=H、X=H
Y=NO、X=H
Y=CH、X=H
Y=OCH、X=H
Y=N(CH、X=H
および
Y=N(CH、X=N(CH
が好ましい。
製造は、例えばE.Delebecq et al.、Chemical Reviews 2013、113、80-118に従って行うことができる。さらにこの論文から、すべての置換基AまたはBが、核Zのためのいわゆる保護基であることがわかる、すなわち、作用の仕方は、核Zに依存する。
好ましい基R~Rは、基R~Rが互いに独立して、メチル、エチル、n-プロピル、フェニルまたはシクロヘキシルを意味する基であるか、または基RおよびR、ならびにRおよびR、またRおよびRが同じである基である。
好ましい基Zは、線状または分枝鎖状のC1~C14アルキレン基、3~17個のC原子を有する非置換または置換のシクロアルキレン基、6~20個のC原子を有する置換または非置換の芳香族基である。
好ましいアルキレン基(アルカンジイル基とも称される)は、1~10個のC原子を有する。例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基およびヘプタメチレン基が挙げられる。
分枝鎖状のアルキレン鎖に関する例は、1~4個のC原子を有する1つまたは複数のアルキル基を有してもよい、上記で規定された基である。
非置換のシクロアルキレン基は、有利には3~14個のC原子を有し、シクロアルキル基に関する上記規定に対応はするが、さらなるH原子は、結合により置換されており、したがって二価単位(二価ラジカル)を形成する。
例として、シクロヘキシレン、シクロペンチレンが挙げられる。
置換のシクロアルキレン基は、環内にヘテロ原子、例えばNまたはOを有してもよく、または1~4個のC原子を有する1つまたは複数のアルキル基を有してもよい。さらに、この種の基は、1~4個のC原子を有するアルキレン架橋を介して、さらなるシクロアルキレン基と結合していてもよい。
有利には6~17個のC原子を有する置換または非置換の芳香族基とは、さらなるH原子が化学結合により置き換えられた上記環系(これによって二価単位(二価ラジカルとも称される)を形成する)であると理解される。
Zは1,4トランス-シクロヘキシル基であることがとりわけ好ましい。
好ましい化合物として、以下のものが挙げられる:
Figure 0007004641000015
Figure 0007004641000016
式(I)の化合物は、文献で知られている標準的な方法に従って、またはこの出願の実験部分に記載されているように製造することができる。
例えば、R、R、RおよびRが同一である式(I)の化合物は、以下の反応式1に示されているように製造することができる:
反応式1:
=R=R=Rに関して、
Figure 0007004641000017
式(II)のジアミン成分は、2当量の塩化カルバモイル(III)と反応して、良好な収率で式(I)の化合物となる。通常この反応は、有機溶媒中で塩基、例えばトリエチルアミンを添加しながら実施される。適切な溶媒は、極性非プロトン性溶媒、例えばテトラヒドロフランである。
代替的に、式(I)のビス尿素は、式(IV)のジイソシアネートを式(V)のアミン2当量と反応させることによってもまた製造することができる。通常この反応は、有機溶媒中で実施される。適切な溶媒は、極性非プロトン性溶媒、例えばテトラヒドロフランである。
反応式2:
=R=R=Rに関して、
Figure 0007004641000018
およびRが同一である場合の式(I)の化合物は、以下の反応式3に示されているように製造することができる:
反応式3:
=Rに関して、
Figure 0007004641000019
式(IV)のジアミン成分は、2当量のクロロホルメート(VII)と反応して、良好な収率で式(I)の化合物となる。通常この反応は、有機溶媒中で塩基、例えばトリエチルアミンを添加しながら実施される。適切な溶媒は、極性非プロトン性溶媒、例えばテトラヒドロフランである。
代替的に、式(I)のビス尿素は、式(VIII)のジイソシアネートを式(IX)のアルコール2当量と反応させることによってもまた製造することができる。通常この反応は、有機溶媒中で実施される。適切な溶媒は、極性非プロトン性溶媒、例えばテトラヒドロフランである。
反応式4:
=Rに関して、
Figure 0007004641000020
成分C)として、本発明による成形材料は、さらなる添加剤0~60質量%、有利には0~50質量%を含有することができる。
成分C)として、成形材料は、ゴム弾性ポリマー(しばしば耐衝撃性改良剤、エラストマーまたはゴムとも称される)0~40質量%、好ましくは1~30質量%、とりわけ2~20質量%含有することができる。
これはこの場合、特に一般的には、好ましくは以下のモノマーの少なくとも2つから構成されているコポリマーである:エチレン、プロピレン、ブタジエン、イソブテン、イソプレン、クロロプレン、ビニルアセテート、スチレン、アクリロニトリル、およびアルコール成分中に1~18個のC原子を有するアクリル酸エステルもしくはメタクリル酸エステル。
この種のポリマーは、例えば、Houben-Weyl、Methoden der organischen Chemie、第14/1巻(Georg-Thieme-Verlag、Stuttgart、1961)、392~406頁およびC.B.Bucknallの論文、「Toughened Plastics」(Applied Science Publishers、London、1977)に記載されている。
以下に、そのようなエラストマーのいくつかの好ましい種類を挙げる。
そのようなエラストマーの好ましい種類は、いわゆるエチレン-プロピレン(EPM)もしくはエチレン-プロピレン-ジエン-(EPDM)-ゴムである。
一般的にEPMゴムは、実際には二重構造をもはや有していないのに対し、EPDMゴムは、C原子100個あたり1~20個の二重結合を有することができる。
EPDMゴムのためのジエン-モノマーとしては、例えば共役ジエン、例えばイソプレンおよびブタジエン、5~25個のC原子を有する非共役ジエン、例えばペンタ-1,4-ジエン、ヘキサ-1,4-ジエン、ヘキサ-1,5-ジエン、2,5-ジメチルヘキサ-1,5-ジエンおよびオクタ-1,4-ジエン、環式ジエン、例えばシクロペンタジエン、シクロヘキサジエン、シクロオクタジエンおよびジシクロペンタジエン、ならびにアルケニルノルボルネン、例えば5-エチリデン-2-ノルボルネン、5-ブチリデン-2-ノルボルネン、2-メタリル-5-ノルボルネン、2-イソプロペニル-5-ノルボルネンおよびトリシクロジエン、例えば3-メチル-トリシクロ(5.2.1.0.2.6)-3,8-デカジエンまたはそれらの混合物が挙げられる。ヘキサ-1,5-ジエン、5-エチリデンノルボルネンおよびジシクロペンタジエンが好ましい。EPDMゴムのジエン含有量は、ゴムの総質量を基準として、有利には0.5~50質量%、とりわけ1~8質量%である。
EPMゴムもしくはEPDMゴムは、有利には、反応性カルボン酸またはその誘導体でグラフトされていてもよい。この場合には、例えばアクリル酸、メタクリル酸およびそれらの誘導体、例えばグリシジル(メタ)アクリレート、ならびに無水マレイン酸が挙げられる。
好ましいゴムのさらなる群は、エチレンとアクリル酸および/またはメタクリル酸および/またはこれらの酸のエステルとのコポリマーである。付加的に、ゴムは、さらにジカルボン酸、例えばマレイン酸およびフマル酸またはこれらの酸の誘導体、例えばエステルおよび無水物、および/またはエポキシ基を含有するモノマーを含有することができる。これらのジカルボン酸誘導体もしくはエポキシ基含有モノマーは、有利には、一般式IまたはIIまたはIIIまたはIVのジカルボン酸基、またはエポキシ基を含有するモノマーをモノマー混合物に添加することにより、ゴムに組み込まれる:
Figure 0007004641000021
ここで、R~Rは水素または1~6個のC原子を有するアルキル基を表し、mは0~20の整数であり、gは0~10の整数であり、pは0~5の整数である。基R~Rが水素を意味することが有利であり、ここでmは0または1、かつgは1を表す。相応する化合物は、マレイン酸、フマル酸、無水マレイン酸、アリルグリシジルエーテルおよびビニルグリシジルエーテルである。
式I、IIおよびIVの好ましい化合物は、マレイン酸、無水マレイン酸およびアクリル酸および/またはメタクリル酸のエポキシ基含有エステル、例えばグリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレートおよび第三級アルコールとのエステル、例えばt-ブチルアクリレートである。後者は確かに遊離カルボキシル基を有さないが、それらの挙動において遊離酸に近く、したがって潜在性カルボキシル基を有するモノマーと称される。
有利には、コポリマーは、エチレン50~98質量%、エポキシ基含有モノマーおよび/またはメタクリル酸および/または酸無水物基含有モノマー0.1~20質量%、ならびに残量の(メタ)アクリル酸エステルからなる。
特に好ましいのは、
エチレン50~98質量%、とりわけ55~95質量%、
グリシジルアクリレートおよび/またはグリシジルメタクリレート、(メタ)アクリル酸および/または無水マレイン酸0.1~40質量%、とりわけ0.3~20質量%、およびn-ブチルアクリレートおよび/または2-エチルヘキシルアクリレート1~45質量%、とりわけ5~40質量%、からなるコポリマーである。
アクリル酸および/またはメタクリル酸のさらなる好ましいエステルは、メチルエステル、エチルエステル、プロピルエステルおよびi-ブチルエステルもしくはt-ブチルエステルである。
他に、ビニルエステルおよびビニルエーテルもまた、コモノマーとして使用することができる。
上記のエチレンコポリマーは、それ自体として公知の方法で、有利には高圧および高められた温度でのランダム共重合により製造することができる。相応する方法は、一般的に公知である。
好ましいエラストマーは、エマルションポリマーでもあり、その製造は、例えば、Blackleyの論文「Emulsion Polymerization」に記載されている。使用可能な乳化剤および触媒は、それ自体として公知である。
基本的に、均質に構成されたエラストマーまたはシェル構造を有するエラストマーを使用することができる。シェル状の構造は、個々のモノマーの添加順序により決定され、ポリマーの形態もまた、この添加順序によって影響を受ける。
ここでは、単に代表として、エラストマーのゴム部分の製造のためのモノマーとして、アクリレート、例えばn-ブチルアクリレートおよび2-エチルヘキシルアクリレート、相応するメタクリレート、ブタジエンおよびイソプレンならびにそれらの混合物が挙げられる。これらのモノマーは、さらなるモノマー、例えば、スチレン、アクリロニトリル、ビニルエーテルおよびさらなるアクリレートまたはメタクリレート、例えば、メチルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレートおよびプロピルアクリレートと共重合される。
エラストマーの軟質相またはゴム相(0℃未満のガラス転移温度を有するもの)は、コア、外側の被覆または中央のシェル(二重よりも多いシェル構成を有するエラストマーの場合)を表してよく;多重シェルのエラストマーの場合に、複数のシェルも1つのゴム相からなっていてよい。
ゴム相の他に、まだなお1つまたは複数の硬質成分(20℃を上回るガラス転移温度を有するもの)がエラストマーの構造に関与する場合、これらは一般的に、主モノマーとしてのスチレン、アクリルニトリル、メタクリロニトリル、α-メチルスチレン、p-メチルスチレン、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステル、例えばメチルアクリレート、エチルアクリレートおよびメチルメタクリレートを重合させることにより製造される。その他に、この場合には、よりわずかな含有量のさらなるコモノマーが使用されてもよい。
いくつかの場合に、表面上に反応性基を有するエマルションポリマーを使用することが有利であることが判明された。この種の基は、例えば、エポキシ基、カルボキシル基、潜在性カルボキシル基、アミノ基またはアミド基、ならびに一般式:
Figure 0007004641000022
のモノマーを併用することにより導入することができる官能基であり、
式中、置換基は以下の意味を有することができる:
10は、水素またはC~Cアルキル基であり、
11は、水素、C~Cアルキル基またはアリール基、とりわけフェニルであり、
12は、水素、C~C10アルキル基、C~C12アリール基または-OR13であり、
13は、C~Cアルキル基またはC~C12アリール基であり、これらの基は、場合によってはOまたはN含有基で置換されていてよく、
Xは、化学結合、C~C10アルキレン基またはC~C12アリーレン基または
Figure 0007004641000023
であり、
Yは、O-ZまたはNH-Zであり、
Zは、C~C10アルキレン基またはC~C12アリーレン基である。
欧州特許出願公開第208187号明細書(EP-A-208187)に記載されたグラフトモノマーもまた、表面上での反応性基の導入に適している。
さらなる例として、なおアクリルアミド、メタクリルアミドおよびアクリル酸またはメタクリル酸の置換エステル、例えば(N-t-ブチルアミノ)-エチルメタクリレート、(N,N-ジメチルアミノ)エチルアクリレート、(N,N-ジメチルアミノ)-メチルアクリレートおよび(N,N-ジエチルアミノ)エチルアクリレートが挙げられる。
さらに、ゴム相の粒子が架橋されていてもよい。架橋剤として作用するモノマーは、例えば、ブタ-1,3-ジエン、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレートおよびジヒドロジシクロペンタジエニルアクリレートならびに欧州特許出願公開第50265号明細書(EP-A50265)に記載された化合物である。
さらに、いわゆるグラフト架橋性モノマー、すなわち重合の際に異なる速度で反応する2つまたはそれ以上の重合可能な二重結合を有するモノマーも使用することができる。有利には、少なくとも1個の反応性基が残りのモノマーとほぼ同じ速度で重合し、一方で、別の反応性基(または複数の反応性基)が、例えば明らかによりゆっくりと重合するような化合物が使用される。異なる重合速度は、ゴム中に一定の含有量の不飽和二重結合を伴う。続いて、そのようなゴム上にさらなる相がグラフトされる場合、ゴム中に存在する二重結合は、少なくとも部分的にグラフトモノマーと化学結合の形成下で反応し、すなわちグラフトされた相は、少なくとも部分的に化学結合を介してグラフト基礎部と結合している。
そのようなグラフト架橋性モノマーに関する例は、アリル基を含有するモノマー、とりわけエチレン系不飽和カルボン酸のアリルエステル、例えば、アリルアクリレート、アリルメタクリレート、ジアリルマレアート、ジアリルフマレート、ジアリルイタコネートまたはこれらのジカルボン酸の相応するモノアリル化合物である。その他に、多数のさらなる適切なグラフト架橋性モノマーが存在し、ここで詳細については、例えば米国特許第4148846号明細書(US-PS4148846)を参照することができる。
一般的に、耐衝撃性改質ポリマーの架橋性モノマーの割合は、耐衝撃性改質ポリマーを基準として、最大5質量%、有利には3質量%を超えない。
以下に、いくつかの好ましいエマルションポリマーを挙げる。ここでまず、以下の構造を有する、コアおよび少なくとも1つの外側シェルを有するグラフトポリマーを挙げることができる:
Figure 0007004641000024
多重シェル構造を有するグラフトポリマーの代わりに、ブタ-1,3-ジエン、イソプレンおよびn-ブチルアクリレートまたはそれらのコポリマーからなる均質な、すなわち一重シェルのエラストマーを使用することができる。これらの生成物もまた、架橋性モノマーまたは反応基を有するモノマーを併用することにより製造することができる。
好ましいエマルションポリマーに関する例は、n-ブチルアクリレート/(メタ)アクリル酸-コポリマー、n-ブチルアクリレート/グリシジルアクリレート-コポリマーまたはn-ブチルアクリレート/グリシジルメタクリレート-コポリマー、n-ブチルアクリレートからなる内側のコアを有するかまたはブタジエンベースでかつ上記コポリマーからなる外側の被覆を有するグラフトポリマーおよびエチレンと反応性基を供給するコモノマーとのコポリマーである。
記載されたエラストマーは、別の常用の方法に従って、例えば懸濁重合により製造することができる。
独国特許出願公開第3725576号明細書(DE-A3725576)、欧州特許出願公開第235690号明細書(EP-A235690)、独国特許出願公開第3800603号明細書(DE-A3800603)および欧州特許出願公開第319290号明細書(EP-A319290)に記載されているようなシリコーンゴムは、同様に好ましい。
特に好ましいゴムC)は、例えば上記の、官能性モノマーを含有するエチレンコポリマーであり、ここで官能性モノマーは、カルボン酸基、無水カルボン酸基、カルボン酸エステル基、カルボン酸アミド基、カルボン酸イミド基、アミノ基、ヒドロキシ基、エポキシ基、ウレタン基またはオキサゾリン基もしくはそれらの混合物の群から選択されている。
官能基の割合は、C)100質量%を基準として、0.1~20質量%、有利には0.2~10質量%、とりわけ0.3~7質量%である。
特に好ましいモノマーは、エチレン性不飽和のモノカルボン酸もしくはジカルボン酸、またはそのような酸の官能性誘導体から構成されている。
基本的には、アクリル酸またはメタクリル酸のすべての第一級、第二級および第三級のC~C18アルキルエステルが適しているが、1~12個のC原子、とりわけ2~10個のC原子を有するエステルが好ましい。
これに関する例は、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、n-ブチルアクリレート、i-ブチルアクリレートおよびt-ブチルアクリレート、2-エチルヘキシルアクリレート、オクチルアクリレートおよびデシルアクリレート、もしくはメタクリル酸の相応するエステルである。これらのうち、n-ブチルアクリレートおよび2-エチルヘキシルアクリレートは特に好ましい。
エステルの代わりに、またはそれに対して付加的に、オレフィン重合体中に、酸官能性および/または潜在的に酸官能性のモノマー、エチレン性不飽和のモノカルボン酸もしくはジカルボン酸、またはエポキシ基含有モノマーが含有されていてよい。
モノマーに関するさらなる例として、アクリル酸、メタクリル酸、これらの酸の第三級アルキルエステル、とりわけtert-ブチルアクリレートおよびジカルボン酸、例えばマレイン酸およびフマル酸またはこれらの酸の誘導体、ならびにこれらのモノエステルが挙げられる。
潜在的な酸官能性モノマーとは、重合条件下もしくはオレフィン重合体を成形材料へと加工する際に、遊離酸基を形成する化合物であると理解されるべきである。これに関する例として、最大20個のC原子を有するジカルボン酸の無水物、とりわけ無水マレイン酸、および上記酸の第三級C~C12アルキルエステル、とりわけtert-ブチルアクリレートおよびtert-ブチルメタクリレートが挙げられる。
酸官能性もしくは潜在的な酸官能性モノマーおよびエポキシ基含有モノマーは、有利には、一般式I~IVの化合物をモノマー混合物に添加することにより、オレフィン重合体に組み込まれる。
エチレンコポリマーの溶融指数は、一般的に、1~80g/10分の範囲にある(190℃、負荷2.16kgで測定)。
これらのエチレン-α-オレフィンコポリマーの分子量は、10000~500000g/mol、好ましくは15000~400000g/molにある(Mn、GPCを用いて、1,2,4-トリクロロベンゼン中でPS校正により測定)。
特別な実施形態において、いわゆる「シングルサイト触媒(single site catalysts)」を用いて製造されたエチレン-α-オレフィンコポリマーを使用する。さらなる詳細は、米国特許出願公開第5272236号明細書(US5272236)から読み取ることができる。この場合、エチレン-α-オレフィンコポリマーは、ポリオレフィンに対して、4未満、有利には3.5未満の狭い分子量分布を有する。
使用するのに好ましい市販製品は、Exxon社、Kraton社およびDuPont社のExxelor(登録商標)VA1801またはVA1803、Kraton(登録商標)G1901FXまたはFusabond(登録商標)NNM493DまたはFusabond(登録商標)A560、ならびにMitsui社のTafmer(登録商標)MH7010である。
もちろん、上記種類のゴムの混合物もまた使用することができる。
成分C)として、本発明による成形材料は、さらなる添加剤を最大60質量%、有利には最大50質量%含有していてよい。
繊維状または粒子状の充填材C)として、炭素繊維、ガラス繊維、ガラス球、非晶質ケイ酸、ケイ酸カルシウム、メタケイ酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、白亜、粉末状石英、雲母、硫酸バリウムおよび長石が挙げられ、これらは、1~50質量%、とりわけ5~40質量%、有利には10~40質量%の量で使用される。
好ましい繊維状充填材として、炭素繊維、アラミド繊維およびチタン酸カリウム繊維が挙げられ、ここでE-ガラスとしてのガラス繊維が、特に好ましい。これらは、ロービングまたは切断ガラスとして市販の形で使用することができる。
繊維状充填材は、熱可塑性樹脂とのより良好な相容性のために、シラン化合物で表面前処理されていてよい。
適切なシラン化合物は、下記一般式:
Figure 0007004641000025
のものであり、式中、置換基は以下の意味を有する:
Figure 0007004641000026
nは、2~10の整数、好ましくは3~4であり、
mは、1~5の整数、好ましくは1~2であり、
kは、1~3の整数、好ましくは1である。
好ましいシラン化合物は、アミノプロピルトリメトキシシラン、アミノブチルトリメトキシシラン、アミノプロピルトリエトキシシラン、アミノブチルトリエトキシシラン、ならびに置換基Xとしてグリシジル基を含有する相応するシランである。
シラン化合物は、一般的に、(Cを基準として)0.01~2質量%、有利には0.025~1.0質量%、とりわけ0.05~0.5質量%の量で、表面被覆のために使用される。
針状の鉱物性充填材もまた適している。
針状の鉱物性充填材とは、本発明の範囲内で、著しく顕著な針状特性を有するものであると理解される。例として、針状のウォラストナイトが挙げられる。有利には、この鉱物のL/D(長さ直径)比は、8:1~35:1、好ましくは8:1~11:1である。鉱物性充填材は、場合によっては、上記シラン化合物で予備処理されていてよいが、この予備処理は必ずしも必要ではない。
さらなる充填剤として、カオリン、焼成カオリン、ウォラストナイト、タルクおよび白亜、ならびに付加的に、好ましくは0.1~10%の量の小片状または針状のナノ充填材が挙げられる。好ましくは、これに関して、ベーマイト、ベントナイト、モンモリロナイト、バーミキュライトおよびヘクトライトが使用される。小片状のナノ充填材と有機バインダーとの良好な相容性を得るために、小片状のナノ充填材は、従来技術に従って有機変性される。小片状または針状のナノ充填材を本発明によるナノコンポジットに添加することにより、機械的強度のさらなる向上がもたらされる。
成分C)として、本発明による成形材料は、潤滑剤を0.05~3質量%、有利には0.1~1.5質量%、とりわけ0.1~1質量%含有することができる。
アルミニウム塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、または10~44個、有利には12~44個のC原子を有する脂肪酸のエステルもしくはアミドが好ましい。
金属イオンは、有利には、アルカリ土類金属およびAlであり、ここでCaまたはMgが特に好ましい。
好ましい金属塩は、ステアリン酸カルシウムおよびモンタン酸カルシウム、ならびにステアリン酸アルミニウムである。
様々な塩の混合物もまた使用することができ、ここで混合比は任意である。
カルボン酸は、1価または2価であってよい。例として、ペラルゴン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、マルガリン酸、ドデカンジ酸、ベヘン酸、特に好ましいものとして、ステアリン酸、カプリン酸、ならびにモンタン酸(30~40個のC原子を有する脂肪酸の混合物)が挙げられる。
脂肪族アルコールは、1価~4価であってよい。アルコールの例は、n-ブタノール、n-オクタノール、ステアリルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、ペンタエリトリットであり、ここでグリセリンおよびペンタエリトリットが好ましい。
脂肪族アミンは、1価~3価であってよい。これに関する例は、ステアリルアミン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジ(6-アミノヘキシル)アミンであり、ここでエチレンジアミンおよびヘキサメチレンジアミンは、特に好ましい。好ましいエステルまたはアミドは、相応して、グリセリンジステアレート、グリセリントリステアレート、エチレンジアミンジステアレート、グリセリンモノパルミテート、グリセリントリラウレート、グリセリンモノベヘネートおよびペンタエリトリットテトラステアレートである。
様々なエステルもしくはアミドの混合物、またはエステルをアミドと組み合わせて用いることもでき、ここで混合比は任意である。
立体障害性フェノールC)として、原則的に、フェノール環に少なくとも1つの立体的に要求の多い基を有するフェノール構造を備えるすべての化合物が適している。
有利には、例えば以下の式:
Figure 0007004641000027
の化合物が考慮され、
式中、RおよびRはアルキル基、置換アルキル基、または置換トリアゾール基であり、ここで基RおよびRは、同じであるかまたは異なっていてよく、Rはアルキル基、置換アルキル基、アルコキシ基、または置換アミノ基である。
上記種類の抗酸化剤は、例えば、独国特許出願公開第2702661号明細書(DE-A-2702661)(米国特許第4360617号明細書(US-4360617))に記載されている。
好ましい立体障害性フェノールのさらなる基は、置換ベンゼンカルボン酸から誘導され、とりわけ置換ベンゼンプロピオン酸から誘導される。
この部類の特に好ましい化合物は、下記式:
Figure 0007004641000028
の化合物であり、
式中R、R、RおよびRは、互いに独立して、C~Cアルキル基であり、これらの基は置換されていてよく(そのうち少なくとも1つは、立体的に要求の多い基である)、Rは、主鎖中にC-O結合をも有することのできる、1~10個のC原子を有する二価の脂肪族基である。
この式に相応する好ましい化合物は、
Figure 0007004641000029
である。
立体障害性フェノールとして、例えば、全体的に以下のものが挙げられる:
2,2’-メチレン-ビス-(4-メチル-6-tert-ブチルフェノール)、1,6-ヘキサンジオール-ビス[3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)-プロピオネート]、ペンタエリトリチル-テトラキス-[3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)-プロピオネート]、ジステアリル-3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジルホスホネート、2,6,7-トリオキサ-1-ホスファビシクロ-[2.2.2]オクト-4-イル-メチル-3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシヒドロシンナメート、3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル-3,5-ジステアリル-チオトリアジルアミン、2-(2’-ヒドロキシ-3’-ヒドロキシ-3’,5’-ジ-tert-ブチルフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール、2,6-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシメチルフェノール、1,3,5-トリメチル-2,4,6-トリス-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)-ベンゼン、4,4’-メチレン-ビス-(2,6-ジ-tert-ブチルフェノール)、3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジル-ジメチルアミン。
特に、2,2’-メチレン-ビス-(4-メチル-6-tert-ブチルフェノール)、1,6-ヘキサンジオール-ビス-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)-プロピオネート(Irganox(登録商標)259)、ペンタエリトリチル-テトラキス-[3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)-プロピオネート]、ならびにN,N’-ヘキサメチレン-ビス-3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシヒドロシンナミド(Irganox(登録商標)1098)を使用することが有効であると実証されており、特にBASF SE社の上記Irganox(登録商標)245が良好に適している。
単独でまたは混合物として使用することのできる抗酸化剤C)は、成形材料A)~C)の全質量を基準として、0.05~最大3質量%、有利には0.1~1.5質量%、とりわけ0.1~1質量%の量で含有されている。
いくつかの場合において、フェノールのヒドロキシ基に対してオルト位に立体障害性基を1個より多く有さない立体障害性フェノールが、特に有利であることが実証された。とりわけ、拡散光においてより長い期間貯蔵する際に、色安定性を判断する場合である。
成分C)として、本発明による成形材料は、ニグロシンを0.05~5質量%、有利には0.1~2質量%、とりわけ0.25~1.5質量%含有することができる。
ニグロシンとは、一般的に、黒色または灰色の基と理解され、インドリンに類似するフェナジン色素(アジン色素)であり、様々な実施形態(水溶性、脂溶性、ガソリン溶解性)において、ウールの着色と印刷の際、絹の黒色染めの際、皮革の着色のため、靴墨、ニス塗り、プラスチック、焼付塗装、インクなど、ならびに顕微鏡用の染料として使用される。
ニグロシンは、工業的に、ニトロベンゼン、アニリン、および塩酸アニリンを、金属の鉄およびFeClと加熱することにより得られる(名前は、ラテン語のniger=黒いに由来する)。
成分C)は、遊離塩基として、または塩(例えば塩酸塩)として使用することができる。
ニグロシンについてのさらなる詳細は、例えば、「elektronischen Lexikon Roempp Online、Version 2.8、Thime-Verlag Stuttgart、2006」の「Nigrosin」の見出し語から読み取ることができる。
成分C)として、本発明による成形材料は、赤リンおよび/または窒素含有難燃剤、有利にはメラミン化合物を0~20質量%、有利には1~15質量%、とりわけ5~15質量%含有することができる。
適切な化合物(しばしば塩または付加物とも称される)は、硫酸メラミン、メラミン、メラミンボレート、メラミンオキサレート、第一リン酸メラミン、第二リン酸メラミン、および第二ピロリン酸メラミン、ネオペンチルグリコール硼酸メラミンならびにポリマーのメラミンホスフェート(CAS-No.56386-64-2もしくは218768-84-4)である。
成分C)として、本発明による熱可塑性成形材料は、通常の加工助剤、例えば安定剤、酸化遅延剤、熱分解防止剤、紫外線分解防止剤、滑剤および離型剤、着色剤、例えば染料および顔料、核形成剤、可塑剤などを含有することができる。
酸化遅延剤および熱安定剤の例として、熱可塑性成形材料の質量を基準として、最大1質量%の濃度の、立体障害性フェノールおよび/またはホスフィンおよびアミン(例えばTAD)、ヒドロキノン、芳香族第二級アミン、例えばジフェニルアミン、これらの基の様々な置換体、およびこれらの混合物が挙げられる。
一般的に、成形材料を基準として、最大2質量%の量で使用される紫外線安定剤として、様々に置換されたレゾルシン、サリシレート、ベンゾトリアゾール、およびベンゾフェノンが挙げられる。
無機顔料、例えば二酸化チタン、ウルトラマリンブルー、酸化鉄、およびカーボンブラック、さらに有機顔料、例えばフタロシアニン、キナクリドン、ペリレン、ならびに着色物質、例えばアントラキノンを、着色剤として添加することができる。
核形成剤として、フェニルホスフィン酸ナトリウム、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、ならびに好ましくはタルクを使用することができる。
本発明による熱可塑性成形材料は、出発成分を通常の混合装置、例えばスクリュー押出成形機、Brabender社製ミルまたはBanbury社製ミル内で混合し、続いて押出成形することにより、それ自体として公知の方法に従って製造することができる。押出成形後、押出成形物を冷却し、粉砕することができる。また、各成分を予備混合することもでき、その後残りの出発物質を個別に、および/または同様に混合して添加することもできる。混合温度は、通常、230~320℃である。
さらなる好ましい作業法後、成分B)ならびに場合によってはC)を、プレポリマーと混合し、調製し、顆粒化することができる。得られた顆粒は、固相で引き続き不活性ガス下、連続的にまたは非連続的に成分A)の融点を下回る温度で、所望の粘度まで凝縮される。
本発明により使用可能な熱可塑性成形材料は、改善された(レーザ)透過度および/または低減された濁度を有する、あらゆる種類の成形体を製造するのに適している。これらの成形材料は、少なくとも以下の利点を有する:
-ヘイズ値は、ASTM D1003(試験体の厚さは1.3mm)に従って測定された、成分B)を含まない参照ポリマー組成物と比較して、少なくとも10%低い。
-透過率値は、ASTM D1003(試験体の厚さは1.3mm)に従って測定された、成分B)を含まない参照ポリマー組成物と比較して、少なくとも10%高い。
-レーザ透過率は、1064nmで(試験体の厚さは1.3mm)測定された、成分B)を含まない参照ポリマー組成物と比較して、少なくとも1%高い。
ここで使用される「ヘイズ」という概念は、試料体(プレート)を横切ることにより、入射光から平均で2.5°より大きくずれる、透過光のパーセンテージとして定義される。ヘイズは、ASTM D1003に従って決定される。本発明により使用可能な成形材料は、試験体(プレート)の厚さが1.3mmである場合に測定された、成分B)を含まない参照ポリマー組成物と比較して、少なくとも10%低い、特に好ましくは15%低い、とりわけ20%低いヘイズを有する。
ここで使用される「透過率」という概念は、試料体(プレート)を横切ることにより、入射光から平均で2.5°未満ずれる、透過光のパーセンテージとして定義される。透過率は、ASTM D1003に従って決定される。本発明により使用可能な成形材料は、試験体(プレート)の厚さが1.3mmである場合に測定された、成分B)を含まない参照ポリマー組成物と比較して、少なくとも10%高い、特に好ましくは15%高い、とりわけ20%高い透過率を有する。
本発明により使用可能な成形材料は、試験体(プレート)の厚さが1.3mmである場合に測定された、成分B)を含まない参照ポリマー組成物と比較して、少なくとも1%高い、好ましくは3%高い、特に好ましくは5%高い、とりわけ10%高い、レーザ透過度を有する。
1064nmの波長でのレーザ透過度の決定は、熱電力測定を用いて実施した。測定ジオメトリーは、以下の通りであった:
総出力2ワットのレーザビーム(1064nmの波長を有するダイオード励起Nd-YAGレーザ、FOBA DP50)から、ビームスプリッタ(Laseroptik GmbH社のタイプSQ2無偏光ビームスプリッタ)を用いて、参照ビームを角度90°において出力1ワットで分割した。これは、参照センサに当てた。ビームスプリッタを通過する元のビームの一部は、同様に1ワットの出力を有する測定ビームであった。これを、モード絞り(5.0)により、ビームスプリッタの後部で直径0.18μmの焦点に合わせた。焦点の下方の80mmの距離において、レーザ透過度(LT)測定センサを配置した。試験プレートを、LT測定センサの上方に2mmの距離をおいて配置した。全測定時間は30秒であり、ここで測定結果を最後の5秒で測定した。参照センサおよび測定センサからの信号を、同時に記録した。測定の開始は、試料の挿入と同時に行った。
透過率、およびこれによるレーザ透過度は、以下の式によりもたらされた:
LT=(信号(測定センサ)/信号(参照センサ))×100%。
この測定方法により、レーザ装置の変動および主観的な読み取りエラーは排除された。
この種のレーザ透過成形体は、本発明により、レーザ透過溶着法を用いて成形体を製造するために使用される。
レーザ吸収性成形部材として、一般的に、すべてのレーザ吸収性材料からなる成形体を使用することができる。これらは例えば、それら自身の熱可塑性成形材料からの複合材料、熱硬化性樹脂、または好ましい成形体であってよい。適切な熱可塑性成形材料は、使用される波長範囲において十分なレーザ吸収性を有するものである。適切な熱可塑性成形材料は、例えば、無機顔料、例えばカーボンブラックの添加、および/または有機顔料または他の添加剤の添加によりレーザ吸収性であるものであってよい。レーザ吸収性を達成するための適切な有機顔料は、例えば、好ましくは、独国特許出願公開第19916104号明細書(DE19916104A1)に記載されているようなIR吸収性有機化合物である。
さらに本発明の対象は、本発明による成形部材にレーザ光透過溶接法を用いて結合した、成形体および/または成形部材の組み合わせに関する。
本発明による成形部材は、レーザ透過溶着法によってレーザ吸収性成形部材へ持続的かつ安定的に取り付けるのに非常に適している。したがってこれらは、とりわけ、例えば自動車、電子工学、電気通信、情報技術、コンピュータ、家庭用器具、スポーツ、医学または娯楽用途のためのカバー、ハウジング、付属品、センサのための材料に適している。
実施例
以下の成分を使用した:
成分A
ISO307に従って25℃で96質量%濃度の硫酸中0.5質量%濃度の溶液として測定された、粘度数(VZ)150ml/gを有するポリアミド6(BASF SE社のUltramid(登録商標)B27を使用した。)
Figure 0007004641000030
Figure 0007004641000031
Figure 0007004641000032
式(I)による化合物の合成:
N,N’’-(メチレンジ-4,1-シクロヘキサンジイル)ビス尿素(成分B1/V)
4,4’-ジアミノジシクロヘキシルメタン(147.3g、700mmol)を、80℃で1200mlの水に溶解し、30%の塩酸を用いてpH値を6にした。続いて、室温に冷却し、ゆっくり撹拌しながらシアン酸カリウム(116g、1430mmol)を添加した。混合物を90℃に加熱し、2時間この温度で撹拌した。室温へ冷却した後、白色沈殿物を濾別し、水で後洗浄した。このようにして得られた白色固体を、80℃で真空乾燥した。
N,N’’-[1,3-シクロヘキサンジイルビス(メチレン)]ビス尿素(成分B2/V)
1,3-ビス(アミノメチル)-シクロヘキサン(99.54g、700mmol)を、80℃で1000mlの水に溶解し、30%の塩酸を用いてpH値を6にした。続いて、室温に冷却し、ゆっくり撹拌しながらシアン酸カリウム(116g、1430mmol)を添加した。混合物を90℃に加熱し、2時間この温度で撹拌した。5℃に冷却した後、12時間以内に、濾別された白色沈殿物が沈殿した。このようにして得られた白色固体を、80℃で真空乾燥した。
ジエチルN,N’-トランス-1,4-シクロヘキサンジイルジカルバメート(成分B3)
1,4-トランス-ジアミノシクロヘキサン(10g、88mmol)を、無水THFに溶解し(300ml)、トリエチルアミン(35g、345mmol)を、撹拌しながら不活性雰囲気中で添加した。続いて、0℃に冷却し、ゆっくり撹拌しながらエチルクロロホルメート(19.2g、177mmol)を滴下した。得られた混合物を還流するまで加熱し、24時間撹拌した。続いて、水200mlを添加した。沈殿物を濾別し、THFで洗浄した。このように得られた白色固体を、80℃で真空乾燥した。
化合物B4を同じように製造し、ここでプロピルクロロホルメートを使用した。
トランス-1,4-シクロヘキサンジイルビス(3,3-ジメチル尿素)(成分B5)
1,4-トランスジアミノシクロヘキサン(10g、88mmol)を、無水THFに溶解し(300ml)、トリエチルアミン(35g、345mmol)を、撹拌しながら不活性雰囲気中で添加した。続いて、0℃に冷却し、ゆっくり撹拌しながら塩化ジメチルカルバモイル(19.0g、177mmol)を滴下した。得られた混合物を還流するまで加熱し、24時間撹拌した。続いて、水200mlを添加した。沈殿物を濾別し、THFで洗浄した。このように得られた白色固体を、80℃で真空乾燥した。
化合物B6およびB7を同じように製造し、ここで塩化ジエチルカルバモイルもしくは塩化ジフェニルカルバモイルを使用した。
トランス-N,N’-1,4-シクロヘキサンジイルビス[ヘキサヒドロ-2-オキソ-1H-アゼピン-1-カルボキサミド](成分B8)
1,4-トランス-シクロヘキシルジイソシアネート(10g、60mmol)を無水THFに溶解する。続いて、ゆっくり撹拌しながらカプロラクタム(14.7g、130mmol)を添加した。得られた混合物を、還流するまで加熱し、24時間撹拌した。沈殿物を濾別し、THFで洗浄した。このように得られた白色固体を、80℃で真空乾燥した。
加工
コンパウンド化-DSM:
ポリアミド顆粒および各成分B(1質量%)をガラス瓶に秤量し、円錐形二軸スクリュー押出成形機(DSM Xplore、15cc)中、窒素下でコンパウンド化した。純粋なポリアミドを同じ方法で処理し、参照サンプルを得た。以下のパラメータを使用した:
滞留時間:3分
ハウジング温度:260℃
融解温度:240℃~245℃
回転数:200rpm
射出成形-DSM:
コンパウンド化されたポリマーの射出成形加工は、DSMマイクロインジェクション成形装置10cc上で実施した。このために、溶融コンパウンドを窒素下で、直接、射出成形機のシリンダーに充填した。続いて溶融物を、寸法(30mm×30mm×1.27mm)を有する磨かれた長方形の型に射出した。以下のパラメータを使用した:
金型:研磨板;30mm×30mm×1.27mm
金型温度:70℃
シリンダー温度:260℃
射出圧力:10~12bar
測定方法:
ポリマー結晶化温度
ポリマー混合物の結晶化挙動は、示差走査熱量測定法(DSC:Differential Scanning Calorimetrie)を用いて、それ自体として公知の方法で測定される(ISO11357-2:2013)。測定は、窒素下、開放アルミニウム坩堝中、20K/分の加熱速度および冷却速度で行う。最初の加熱後、試料を5分間溶融物状に保ち、ポリマーの熱履歴を消す。DSC測定を、1つの同じ試料に対し、目的に応じて1回または2回繰り返し、それぞれのポリアミドの規定された熱履歴を確実にする。結晶化温度Tkを、DIN EN ISO 11357-3に従って測定した。結晶化温度Tkは、規定された熱履歴に従って20K/分での第1の冷却の際、DSC曲線の発熱ピーク最小値である。
光学特性決定(ヘイズ、透過率):
ヘイズ、透過率および透過度を、ヘイズガードプラス測定器(BYK、Gardner(登録商標)、照明CIE-E)を用いて、室温で測定した。測定はASTM D-1003に従って行った。ヘイズおよび透過率の値を、射出成形後24~48時間で測定した。
Figure 0007004641000033
Figure 0007004641000034

Claims (9)

  1. A)熱可塑性ポリアミド30~99質量%、
    B)式Iの化合物0.05~10質量%、
    Figure 0007004641000035
    ここで置換基について、
    Aは、基
    Figure 0007004641000036
    を表し、かつ
    Bは、基
    Figure 0007004641000037
    を表すか、
    またはAは、-OR5基を表し、かつBは-OR6基を表し、
    かつ
    Zは、1,4トランス-シクロヘキシレン基を表し、
    1~R 4 は、互いに独立して、線状のC1~C14アルキル基、分枝鎖状のC3~C12アルキル基、非置換または置換のC3~C14シクロアルキル基、6~20個のC原子を有する非置換または置換の芳香族基、またはアセチル基を表すか、または
    1およびR2ならびにR3およびR4は、窒素と一緒に結合部として、1個のケト基を置換基として有するヘテロアルキレン基を形成し、
    5 ~R 6 は、互いに独立して、線状のC1~C14アルキル基、分枝鎖状のC3~C12アルキル基、非置換または置換のC3~C14シクロアルキル基、6~20個のC原子を有する非置換または置換の芳香族基、またはアセチル基を表し、
    C)さらなる添加剤0~60質量%、
    ここで、成分A)~C)の質量パーセントの合計は、100%である、を含有する、熱可塑性成形材料の使用方法であって、
    前記熱可塑性成形材料を、改善されたヘイズ(ASTM D1003に従って測定)および/または改善された透過率(ASTM D1003に従って測定)を有する成形体を製造するために使用し、
    前記成形体が、ASTM D1003に従って測定されたヘイズ値を有し、該ヘイズ値は、1.3mmの試験体(プレート)の厚さで測定された、成分B)を含まない参照ポリマー組成物と比較して、少なくとも10%低く、
    かつ/または
    前記成形体が、ASTM D1003に従って測定された透過率値を有し、該透過率値は、1.3mmの試験体(プレート)の厚さで測定された、成分B)を含まない参照ポリマー組成物と比較して、少なくとも10%高く、かつ
    前記熱可塑性ポリアミドが、ポリヘキサメチレンアジピン酸アミド、ポリヘキサメチレンセバシン酸アミド、ポリカプロラクタム、またはコポリアミド6/66である、前記方法。
  2. 前記成形材料が、
    A)30~99質量%、
    B)0.5~10質量%、
    C)0~60質量%
    から構成されている、請求項1記載の方法。
  3. 基RおよびR、ならびにRおよびR、またR5およびR6が同じである、請求項1または2記載の方法。
  4. 基R1~R6までが、互いに独立して、メチル、エチル、n-プロピル、フェニルまたはシクロヘキシルを意味する、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. 成分Bが、以下の化合物:
    Figure 0007004641000038
    またはそれらの混合物から構成されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. 前記成形体が、レーザ透過溶着法を用いて製造される、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  7. 前記成形体が、電気、電子工学、電気通信、情報技術、コンピュータ、スポーツ、医学、自動車、または娯楽の分野における用途に適した成形体である、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
  8. )熱可塑性ポリアミド30~99質量%、
    B)式Iの化合物0.05~10質量%、
    Figure 0007004641000039
    ここで置換基について、
    Aは、基
    Figure 0007004641000040
    を表し、かつ
    Bは、基
    Figure 0007004641000041
    を表すか、
    またはAは、-OR5基を表し、かつBは-OR6基を表し、
    かつ、
    Zは、1,4トランス-シクロヘキシレン基を表し、
    1~R 4 は、互いに独立して、線状のC1~C14アルキル基、分枝鎖状のC3~C12アルキル基、非置換または置換のC3~C14シクロアルキル基、6~20個のC原子を有する非置換または置換の芳香族基、またはアセチル基を表すか、または
    1およびR2ならびにR3およびR4は、窒素と一緒に結合部として、1個のケト基を置換基として有するヘテロアルキレン基を形成し、
    5 ~R 6 は、互いに独立して、線状のC1~C14アルキル基、分枝鎖状のC3~C12アルキル基、非置換または置換のC3~C14シクロアルキル基、6~20個のC原子を有する非置換または置換の芳香族基、またはアセチル基を表し、
    C)さらなる添加剤0~60質量%、
    ここで、成分A)~C)の質量パーセントの合計は、100%である、
    を含有する、熱可塑性成形材料。
  9. 請求項8に記載の熱可塑性成形材料から成形体を製造する方法であって、レーザ透過溶着法を用いる、前記方法。
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