JP3578115B2 - 中心電極組立体、その製造方法、非可逆回路素子及び通信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、マイクロ波帯で使用されるアイソレータやサーキュレータ等を構成する中心電極組立体、その製造方法、非可逆回路素子及び該素子を備えた通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、携帯電話等の移動体通信装置に採用される集中定数型アイソレータ(非可逆回路素子)では、中心電極組立体として図16に示すものが知られている。この中心電極組立体200は、直方体形状のマイクロ波フェライト201の上面201cに3本の中心導体202,203,204を所定の角度で交差させて配置している。
【0003】
各中心導体202,203,204はフェライト201の底面に位置するグランド平面部から接地側脚部202a(中心導体202で代表させて示し、他の中心導体203,204でも同じ)がフェライト201の側面201aに沿って立ち上がり、上部稜線部201bで折り曲げられて上面201cに延在している。
【0004】
ところで、集中定数型非可逆回路素子の中心電極組立体においては、3本の中心導体が互いに約120°の交差角で回転対称に配置される。これは、各中心導体が接続される入出力ポート間の電気特性が互いに対称な特性で安定するための条件である。また、交差角を120°からある程度ずれた角度に配置する場合がある。その目的は、挿入損失やアイソレーションなどの特定の電気特性を実現することにある。いずれにしても、中心導体の交差角と電気特性は強い相関関係(影響)を有し、交差角を目的とする数値に精度よく安定させることが極めて重要である。
【0005】
直方体形状のフェライトを使用することは非可逆回路素子の小型化に有利であり、この場合、中心導体の接地側脚部はフェライトの上部稜線部において折り曲げられることになる。本出願人は、中心導体の交差角の安定化のため、特開2001−60808号公報に開示されているように、中心導体の交差角を形成する屈曲ポイント(図16の符号202b参照)をフェライト201の上部稜線部201bに配置することを提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、フェライト201の幅や厚みのばらつき、中心導体202を曲げ加工するための治具のばらつきや調整誤差などに起因して、中心導体202の屈曲ポイント202bが上部稜線部201bに正確に位置することは少なく、側面201a又は上面201cにずれ込む場合が多くなる。特に、図16の拡大図に示すように、屈曲ポイント202bが側面201aにずれた場合には、接地側脚部202aを上部稜線部201bに沿って折り曲げる際に、図18に示すように、矢印A方向に押圧すると、曲げポイント202cが202c’に逃げてしまう。このような逃げが発生すると、図17に点線で示す各中心導体202,203,204の本来の設計値である交差角が実線で示すようにばらつき、所望の電気特性を得ることができないという問題点を有することが判明した。
【0007】
そこで、本発明の目的は、中心導体の交差角の安定化を図り、ひいては所望の電気特性を得ることのできる中心電極組立体、その製造方法、非可逆回路素子及び通信装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】
以上の目的を達成するため、本発明に係る中心電極組立体は、直方体形状のフェライトと複数の中心導体とで構成され、前記中心導体は、前記フェライトの底面に位置するグランド平面部から接地側脚部がフェライトの側面に沿って立ち上がり、フェライトの上部稜線部で折り曲げられてフェライトの上面に延在し、かつ、前記中心導体の接地側脚部がフェライトの上部稜線部と直交状態で折り曲げられており、かつ、中心導体の交差角を形成する屈曲ポイントがフェライトの上面に位置していることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る中心電極組立体において、中心導体の交差角を形成する屈曲ポイントは確実にフェライトの上面に位置し、中心導体の接地側脚部はフェライトの上部稜線部と直交状態で折り曲げられるため、曲げ加工の際にこの曲げポイントが押圧治具から横方向に逃げることがなく、曲げ角度が安定し、屈曲ポイントが変形することもなく、中心導体は設計どおりの交差角で配置されることになる。
【0010】
また、本発明に係る製造方法は、前記構成を有する中心電極組立体の製造方法であって、フェライトの底面にグランド平面部を位置させた中心導体を金型の凹所に圧入させて接地側脚部をフェライトの側面に沿うように折り曲げる工程と、前記接地側脚部をフェライトの上面に押し倒してフェライトの上部稜線部で折り曲げる工程とを備えたことを特徴とする。
【0011】
本発明に係る製造方法においては、複数の中心導体の接地側脚部が一工程でフェライトの側面に沿うように折り曲げられ、さらに、起立した中心導体をフェライトの上面に押し倒すだけで、中心導体が所定の交差角でフェライトの上面に配置される。
【0012】
また、本発明に係る非可逆回路素子や通信装置は、前述の特徴を有する中心電極組立体を備えることにより、安定した電気特性が得られるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る中心電極組立体、その製造方法、非可逆回路素子及び通信装置の実施形態について、添付図面を参照して説明する。なお、各実施形態を示す図面において、同じ部材、部分には同じ参照符号を使用し、重複する説明は省略する。
【0014】
(第1実施形態、図1〜3参照)
図1は本発明の第1実施形態である中心電極組立体1を備えた非可逆回路素子(集中定数型アイソレータ)の各構成部品を示し、図2は中心電極組立体1とその周辺部品を樹脂ケース50に収容した状態を示す。さらに、図3は非可逆回路素子の等価回路を示す。
【0015】
この非可逆回路素子は、以下に詳述する中心電極組立体1、永久磁石55、整合用コンデンサC1,C2,C3、抵抗Rを樹脂ケース50に収容し、上下から金属ケース(ヨーク)56,57を被せたものである。
【0016】
樹脂ケース50には、入出力端子51やグランド端子52、コンデンサC1,C2,C3や抵抗Rを接続するための導体部が設けられ、各部品は図3に示す等価回路を構成するようにケース50に組み付けられる。
【0017】
図3を参照して回路を説明すると、中心導体11,12,13は、それぞれの一端側が入出力ポートP1,P2,P3とされ、他端接地側はグランドに落とされている。整合用コンデンサC1,C2,C3は、ホット側電極がポートP1,P2,P3にそれぞれはんだ付けされ、コール側電極がグランド電極にそれぞれはんだ付けされている。
【0018】
抵抗Rは、その一方の端子部が整合用コンデンサC3のホット側電極に接続され、他方はグランド電極に接続されている。即ち、整合用コンデンサC3と抵抗Rとは、中心導体13のポートP3とグランド電極との間に並列に接続されている。
【0019】
(中心導体の構成及びその曲げ加工、図4〜8参照)
本第1実施形態における中心電極組立体1は、図4,5に示すように、直方体形状のフェライト20と、それぞれが2本に分岐された導体からなる中心導体11,12,13とで構成されている。各中心導体11,12,13はフェライト20の上面21上で約120°の所定の交差角で交差している。
【0020】
各中心導体11,12,13は、フェライト20の底面に位置するグランド平面部15から接地側脚部16がフェライト20の側面22に沿って立ち上がり、フェライト20の上部稜線部23で折り曲げられ(曲げポイント18参照)、フェライト20の上面21に延在している。
【0021】
また、中心導体11,12,13の接地側脚部16は上部稜線部23と直交状態で折り曲げられており、かつ、交差角を形成する屈曲ポイント17はフェライト20の上面21に位置している。
【0022】
ここで、以上の構成からなる中心導体を得る曲げ加工について説明する。まず、図6(A)に示すように、フェライト20の底面に中心導体のグランド平面部15を位置させ、金型40の凹所41上に設置する。次に、図6(B)に示すように、フェライト20の上面21をプッシャー45で押圧し、中心導体及びフェライト20を凹所41に圧入させる。これにて、中心導体の接地側脚部16がフェライト20の側面22に沿うように折り曲げられる(図6(C)参照)。
【0023】
次に、図7(A),(B),(C)に示すように、治具46を矢印A方向に前進させ、中心導体11(他の中心導体12,13も同じ)をフェライト20の上面21に押し倒す。これにて、接地側脚部16がフェライト20の上部稜線部23で折り曲げられ、中心導体11がフェライト20の上面21に所定の交差角で配置される。
【0024】
前述の如く、交差角を形成する屈曲ポイント17はフェライト20の上面21に位置するように配置されているため、図8に示すように、接地側脚部16は上部稜線部23と直交状態で折り曲げられ、曲げポイント18が従来のように横方向に逃げること(図18参照)はなく、設計どおりの交差角が得られる。
【0025】
本第1実施形態である中心電極組立体1において、各中心導体11,12,13はその交差角が正確に配置されるため、挿入損失やアイソレーションなどの電気特性が安定した所望の値を維持し、入力インピーダンス特性等の均一度も向上する。
【0026】
特に、各中心導体11,12,13を2本の分岐した導体から構成したため、2本の導体で曲げ加工の方向付けがなされ、交差角が一層安定し、電気特性も大きく改善される。特に、結合係数が大きくなり、広帯域で低損失となる。また、2本に分岐した導体が同じ太さであるため、均等に曲がり、折り曲げた際の曲率が同程度となる。それゆえ、交差角の安定化が大きくなる。
【0027】
一方、中心導体の曲げ加工に関しては、各中心導体を1本ずつ所定の交差角へ導きながら折り曲げる必要がなく、起立した中心導体を一方向に押し倒すだけで所定の交差角に折り曲げることができる。従って、曲げ加工自体が容易になり、加工機のメカニズムも簡略化され、製造上のコストダウンを図ることができる。
【0028】
(第2実施形態、図9,10参照)
第2実施形態である中心電極組立体2は、中心導体11,12の接地側脚部16を1枚で構成し、交差角を形成する屈曲ポイント17より先端部分で2本に分岐するようにしたものである。他の構成及び曲げ加工の方法は前記第1実施形態と同様である。
【0029】
本第2実施形態では、接地側脚部16が太くなっており、この太い部分が曲げポイント18となる。従って、曲げポイント18の強度が大きくなり、加工後の曲げ角度が変化しにくい。即ち、曲げ加工時の角度が安定し、その後も曲げ角度が変化しにくいため、特性の安定化を図ることができる。それ以外の作用効果は第1実施形態と同様である。
【0030】
(第3、第4実施形態、図11,12参照)
第3実施形態である中心電極組立体3は、フェライト20を平面的に正方形としたものである。第4実施形態である中心電極組立体4は、フェライト20を平面的に横長の直方体としたものである。ちなみに、前記第1及び第2実施形態ではフェライト20を平面的に縦長の直方体としたものである。
【0031】
この種の中心電極組立体で使用されるフェライトは円盤状のものも存在するが、直方体形状のものを使用すれば、コンパクトに構成できる。
【0032】
なお、第3、第4実施形態において、他の構成や曲げ加工の方法は前記第1実施形態と同様である。
【0033】
(第5、第6実施形態、図13,14参照)
第5実施形態である中心電極組立体5は、中心導体11,12を1本の導体で構成したものであり、いま一つの中心導体13はこれまで説明した各実施形態と同様に2本で構成されている。
【0034】
第6実施形態である中心電極組立体6は、中心導体11,12を3本の導体で構成したものであり、いま一つの中心導体13はこれまで説明した各実施形態と同様に2本で構成されている。
【0035】
なお、第5、第6実施形態において、他の構成や曲げ加工の方法は前記第1実施形態と同様である。
【0036】
(中心導体の屈曲ポイント)
一般に、多結晶フェライトのようなセラミック板に対する研磨は、厚み方向及び幅方向にそれぞれ0.03mm程度の公差を有している。幅方向には片側当たりにすると0.015mmの公差になる。このように、研磨のばらつきでフェライトの寸法がばらつくことになり、さらには、中心導体を曲げ加工するための治具のばらつきや調整誤差なども加わって、中心導体の屈曲ポイントがフェライトの側面にずれ込むおそれがあり、これでは従来例と差がなくなる。
【0037】
従って、中心導体の屈曲ポイント17はフェライト20の上部稜線部23から少なくとも0.03mmの距離に設定されることが好ましい。一方、この距離を0.50mmより大きくすると、2mm角程度であるフェライト20に対して、中心導体が交差角を形成している部分の割合が減少してしまう。その結果、本来の中心電極交差角となっていない部分が多くなり、この部分が本来結合せざるべき高周波磁束と結合することで、アイソレーションの劣化、動作帯域幅の減少を招き、かつ、本来結合すべき高周波磁束との結合が不完全となるため、挿入損失の劣化と動作帯域幅の減少を招いてしまう。
【0038】
以上の理由から、中心導体の屈曲ポイント17の上部稜線部23から直交方向に延在する距離を0.03〜0.50mmに設定することが好ましい。これにて、特性の劣化がなく、特性の安定した非可逆回路素子とすることができる。
【0039】
(フェライトの寸法)
素子の小型化は大きな課題であるが、フェライトの寸法が小さくなると、前述のように、フェライト上面において上部稜線部から屈曲ポイントまでの距離が中心導体に占める割合が大きくなる。従って、本発明に係る中心電極組立体において、1mm角程度以下の小型フェライトでは中心導体の形状に大きな制約が生じる。
【0040】
直方体形状のフェライトが長辺で7mmを超え、非可逆回路素子のサイズで概ね10mm角を超えるのであれば、円盤形状のフェライトを用いた場合と電気特性、サイズに大差が生じない。従って、フェライト20は、寸法的に、中心導体の接地側脚部16が折り曲げられている上部稜線部23の辺の長さが1.0〜5.0mm、他の辺の長さが1.0〜7.0mm、厚さが0.2〜2.0mmであることが好ましい。フェライト20をこの程度の寸法とすることで、小型化を達成したうえで、広帯域、高特性の非可逆回路素子とすることができる。
【0041】
(中心導体の厚さ、材質)
中心導体に関して、その厚さが10μm未満の場合は、非常に曲がりやすいために必ずしも本発明を適用する必要を生じない。しかし、厚さが10μm未満の薄い導体では損失が大きく、非可逆回路素子での使用には適さない。
【0042】
一方、中心導体の厚さが120μmを超えると、本発明を適用しても安定な曲げを実現することが困難である。また、厚さが大きいために3組(三つのポート)の中心導体それぞれのフェライトからの距離の差が大きくなる。そのため、ポート間のバランスが崩れ、特性の対称性が劣化する。この種の劣化は、長辺寸法が7mm以下の小型直方体フェライトを用いた場合に顕著である。
【0043】
以上の理由から、中心導体は厚さが10〜120μmであることが好ましい。これにて、小型、低損失で、特性の安定した、対称特性の非可逆回路素子とすることができる。
【0044】
材質に関して、銀又は銅からなる中心導体は導電率が高く、小型化、低損失化という効果を一層有効に機能させることができる。
【0045】
中心導体を黄銅、りん青銅、ベリリウム銅のいずれかで製作すれば、硬度が高く、50μm以下の薄い材料でも容易にハンドリングができる。また、延びやすい銅などと比較して、プレス加工の際にはバリの発生が少ない。導電率では銅や銀に劣るが、銀メッキを施すか、銀を一体化させた銀クラッド材を使用すれば、銅や銀に匹敵する低損失が期待できる。曲げにくいのが問題であるが、本発明を適用することで解決できる。
【0046】
(通信装置、図15参照)
次に、本発明に係る通信装置の一実施形態として携帯電話を例にして説明する。図15は携帯電話のRF部分の電気回路120を示し、122はアンテナ素子、123はデュプレクサ、131は送信側アイソレータ、132は送信側増幅器、133は送信側段間用帯域通過フィルタ、134は送信側ミキサ、135は受信側増幅器、136は受信側段間用帯域通過フィルタ、137は受信側ミキサ、138は電圧制御発振器(VCO)、139はローカル用帯域通過フィルタである。
【0047】
ここに、送信側アイソレータ131として、前記第1〜6実施形態として示した中心電極組立体1,2,3,4,5,6のいずれかを備えた非可逆回路素子(集中定数型アイソレータ)を使用することができる。これらの非可逆回路素子を実装することにより、電気特性の安定した携帯電話を実現することができる。
【0048】
(他の実施形態)
なお、本発明に係る中心電極組立体、その製造方法、非可逆回路素子及び通信装置は前記実施形態に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更できることは勿論である。
【0049】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、中心導体の接地側脚部がフェライトの上部稜線部と直交状態で折り曲げられており、かつ、中心導体の交差角を形成する屈曲ポイントがフェライトの上面に位置しているため、フェライトの上部稜線部における中心導体の曲げ加工が安定し、屈曲ポイントが変形することもなく、中心導体は設計どおりの交差角で配置され、所望の安定した電気特性を発揮する中心電極組立体、非可逆回路素子及び通信装置を得ることができる。
【0050】
また、本発明に係る製造方法では、複数の中心導体の接地側脚部を一工程でフェライトの側面に沿うように折り曲げることができ、さらに、起立した中心導体をフェライトの上面に押し倒すという簡単な操作で中心導体を所定の交差角でフェライトの上面に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である中心電極組立体を備えた非可逆回路素子を示す分解斜視図。
【図2】前記非可逆回路素子の内部構成を示す平面図。
【図3】前記非可逆回路素子の電気等価回路図。
【図4】第1実施形態である中心電極組立体を示す平面図。
【図5】第1実施形態である中心電極組立体を示す斜視図。
【図6】第1実施形態である中心電極組立体の製造工程を示す説明図。
【図7】第1実施形態である中心電極組立体の製造工程を示す説明図。
【図8】中心導体の曲げ加工を説明するための斜視図。
【図9】本発明の第2実施形態である中心電極組立体を示す平面図。
【図10】第2実施形態である中心電極組立体を示す斜視図。
【図11】本発明の第3実施形態である中心電極組立体を示す平面図。
【図12】本発明の第4実施形態である中心電極組立体を示す平面図。
【図13】本発明の第5実施形態である中心電極組立体を示す平面図。
【図14】本発明の第6実施形態である中心電極組立体を示す平面図。
【図15】本発明に係る通信装置(携帯電話)の電気回路を示すブロック図。
【図16】従来の中心電極組立体を示す斜視図。
【図17】前記従来の中心電極組立体を示す平面図。
【図18】前記従来の中心電極組立体における中心導体の曲げ加工を説明するための斜視図。
【符号の説明】
1,2,3,4,5,6…中心電極組立体
11,12,13…中心導体
15…グランド平面部
16…接地側脚部
17…屈曲ポイント
18…曲げポイント
20…フェライト
21…上面
22…側面
23…上部稜線部
120…携帯電話の電気回路
131…送信側アイソレータ
Claims (12)
- 直方体形状のフェライトと複数の中心導体とで構成され、
前記中心導体は、前記フェライトの底面に位置するグランド平面部から接地側脚部がフェライトの側面に沿って立ち上がり、フェライトの上部稜線部で折り曲げられてフェライトの上面に延在し、
前記中心導体の接地側脚部がフェライトの上部稜線部と直交状態で折り曲げられており、かつ、中心導体の交差角を形成する屈曲ポイントがフェライトの上面に位置していること、
を特徴とする中心電極組立体。 - 前記中心導体の少なくとも一つが2本以上の導体からなることを特徴とする請求項1に記載の中心電極組立体。
- 前記2本以上の導体が同じ太さであることを特徴とする請求項2に記載の中心電極組立体。
- 前記2本以上の導体は前記屈曲ポイントより先端部分で分岐していることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の中心電極組立体。
- 前記中心導体の屈曲ポイントはフェライトの上部稜線部から0.03〜0.50mmの距離に設定されていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の中心電極組立体。
- 前記フェライトは、中心導体の接地側脚部が折り曲げられている上部稜線部の辺長さが1.0〜5.0mm、他の辺の長さが1.0〜7.0mm、厚さが0.2〜2.0mmであることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に記載の中心電極組立体。
- 前記中心導体は厚さが10〜120μmであることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6に記載の中心電極組立体。
- 前記中心導体は銀又は銅からなることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6又は請求項7に記載の中心電極組立体。
- 前記中心導体は、黄銅、りん青銅、ベリリウム銅のいずれかを母材として銀メッキを施すか、銀を一体化させた銀クラッド材であることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6又は請求項7に記載の中心電極組立体。
- 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8又は請求項9に記載の中心電極組立体の製造方法であって、
フェライトの底面にグランド平面部を位置させた中心導体を金型の凹所に圧入させて接地側脚部をフェライトの側面に沿うように折り曲げる工程と、
前記接地側脚部をフェライトの上面に押し倒してフェライトの上部稜線部で折り曲げる工程と、
を備えたことを特徴とする中心電極組立体の製造方法。 - 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8又は請求項9に記載の中心電極組立体を備えたことを特徴とする非可逆回路素子。
- 請求項11に記載の非可逆回路素子を備えたことを特徴とする通信装置。
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