JP3660316B2 - 非可逆回路素子 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はアンテナ共用器等に適用されるサーキュレータ、アイソレータ等の非可逆回路素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の非可逆回路素子の構成を図7,図8に基づいて説明すると、磁性材からなるコ字状のヨーク51は、平板からなる底板51aと、この底板51aから上方に折り曲げられた側板51bと、底板51aに繋がった状態で、側板51bから切り曲げされた複数個の端子51cとを有する。
【0003】
そして、底板51aの下面には、それぞれの端子51cとの結合部分から内方にわたって、絶縁材からなるレジスト層52が印刷、或いは塗布等によって形成されている。
金属板からなる中心導体53は、一端側に設けられた接地用の端子部53aが底板51aに半田付けされている。
【0004】
このような構成を有する非可逆回路素子は、図8に示すように、ヨーク51の底板51aが導電パターン54を有する回路基板55上に載置され、端子51cが導電パターン54に半田付けされて、非可逆回路素子が面実装される。
この半田付け時、レジスト層52は、溶けた半田が底板51aの下面に広がって、半田付け不良を起こすのを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の非可逆回路素子は、端子51cが底板51aと繋がった構成であるため、半田付け不良防止用のレジスト層52を必要とし、従って、レジスト層52を形成する作業が必要で、生産性が悪く、コスト高になるという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は生産性が良く、安価な非可逆回路素子を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第1の解決手段として、平板状のフェライト部材と、このフェライト部材上に位置し、誘電体を挟んで上下方向の異なる面に設けられて、上下方向に一部が交叉する第1,第2,第3の中心導体と、この中心導体上に配置された磁石と、この磁石を覆うように配置された第1のヨークと、前記フェライト部材の下面側に配置され、前記第1のヨークとで磁気閉回路を構成する第2のヨークとを備え、前記第2のヨークは、平板からなる底板と、この底板から上方に折り曲げられた側板と、この側板の下部に連結された前記底板の一部で形成され、前記底板との間に切り溝部を設けて前記底板から切り離された端子を有し、前記端子の下面が前記底板の下面と面一となった構成とした。
【0008】
また、第2の解決手段として、前記側板には、前記端子との結合部分の両側において、前記切り溝部と繋がったスリット部を設けた構成とした。
また、第3の解決手段として、前記端子は、前記底板と平行状態に前記側板から前記第2のヨークの外方に折り曲げられ、前記端子の下面が前記底板の下面と面一になした構成とした。
また、第4の解決手段として、前記端子が前記切り溝部内に位置した構成とした。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の非可逆回路素子の図面を説明すると、図1は本発明の非可逆回路素子の第1実施例に係る分解斜視図、図2は本発明の非可逆回路素子の第1実施例に係る要部の断面図、図3は本発明の非可逆回路素子の第1実施例に係り、第2のヨークの要部の拡大斜視図、図4は本発明の非可逆回路素子の第1実施例に係り、第2のヨークの要部の拡大断面図である。
【0011】
また、図5は本発明の非可逆回路素子の第2実施例に係り、第2のヨークの要部の拡大斜視図、図6は本発明の非可逆回路素子をサーキュレータに適用した等価回路図である。
【0012】
次に、本発明の非可逆回路素子の第1実施例の構成を図1〜図4に基づいて説明すると、コ字状の磁性板(鉄板等)からなる第1のヨーク1は、四角状の平板からなる上板1aと、この上板1aの対向する辺から下方に折り曲げられた対向する一対の側板1bとを有する。
【0013】
合成樹脂の成型品からなる位置決め部材11は、互い分離した二つの部材、或いは一つの部材からなり、この位置決め部材11は、第1のヨーク1の内面に取り付けられている。
そして、位置決め部材11は、成型加工によって第1のヨーク1と一体に形成されている。
【0014】
円板状の磁石2は、位置決め部材11の内部に挿入されて配置され、磁石2の外周面が位置決め部材11に支持されて、位置決めされた構成となっている。
【0015】
コ字状の磁性板(鉄板等)からなる第2のヨーク3は、四角状の平板からなる底板3aと、この底板3aの対向する辺から上方に折り曲げられた比較的長い対向する一対の第1の側板3bと、この第1の側板3bと直交する底板3aの対向する辺から上方に折り曲げられた比較的短い対向する一対の第2の側板3cと、この第2の側板3cの下部と連結された状態で、外側に折り曲げられた複数個の端子3dとを有する。
【0016】
この端子3dは、底板3aに設けられた切り溝部3eによって、底板3aと切り離された状態となると共に、第2の側板3cと端子3dの結合部分の両側において、第2の側板3cには、切り溝部3eと繋がったスリット部3fが設けられている。
また、端子3dは、底板3aと平行状態に第2の側板3bから折り曲げられると共に、この端子部3dの下面は、底板3aの下面と面一となっている。
【0017】
そして、この第2のヨーク3は、その一対の第1の側板3bが第1のヨーク1の一対の側板1bと結合されて、磁気閉回路が形成される。
【0018】
YIG(Yttrium iron garnet)等からなる平板状のフェライト部材4は、第2のヨーク3の底板3a上に載置された状態で、取り付けられている。
【0019】
また、チップ型のコンデンサC1は、板状のセラミック等からなる絶縁体21と、この絶縁体21の対向する平坦な二つの外面に設けられた銀等からなる第1,第2の電極部22,23とで構成され、そして、互いに対向する第1,第2の電極部22,23との間で容量が形成されている。
【0020】
そして、3個のチップ型のコンデンサC1は、第1の電極部22が第2のヨーク3の底板3a上に載置されると共に、第1の電極部22が底板3aに半田付けされて、コンデンサC1が第2のヨーク3に取り付けられると共に、第2のヨーク3に接地された構成となっている。
【0021】
銅等の導電板からなる第1,第2,第3の中心導体5,6、7は、それぞれ両端部に設けられた一対の折り曲げ部5a、6a、7aと、一方の折り曲げ部5a、6a、7aの端部に設けられた接続部5b、6b、7bと、他方の折り曲げ部5a、6a、7aの端部に折り曲げ形成された端子部5c、6c、7cとを有する。
【0022】
そして、第1,第2,第3の中心導体5,6、7は、それぞれ絶縁材からなる誘電体8を挟んで上下方向の異なる面に配置され、且つ、互いに120度の間隔を置いて配設されると共に、上下方向において一部が交叉した状態となっている。
また、これ等の第1,第2,第3の中心導体5,6、7は、誘電体8を介してフェライト部材4上に載置される。
【0023】
この時、第1,第2,第3の中心導体5,6,7の端子部5c、6c、7cのそれぞれがチップ型のコンデンサC1の第2の電極部23に半田付けされて、電気的に接続されると共に、端子部5c、6c、7cの端部は、第2のヨーク3から外方に突出する。
また、接続部5b、6b、7bは、第2のヨーク3の底板3aに半田付けされて、接地状態で電気的に接続される。
【0024】
そして、第1,第2,第3の中心導体5,6,7上には、第1のヨーク1に位置決めされた磁石2を配置し、この状態で、第1,第2のヨーク1,3の側板1b、3b同士を結合して、第1,第2のヨーク1,3間で磁石2,フェライト部材4等を挟持すると、サーキュレータ、或いはアイソレータからなる非可逆回路素子が形成される。
【0025】
また、このような構成を有する非可逆回路素子は、図4に示すように、第2のヨーク3の底板3aが導電パターン12を有する回路基板13上に載置され、端子3dが導電パターン12に半田付けされて、非可逆回路素子が面実装される。この半田付け時、切り溝部3eの存在によって、溶けた半田が底板3aの下面側に広がることが無くなると共に、スリット部3fの存在によって、溶けた半田が図3の矢印A方向に広がることが無く、従って、半田付けを確実に行うことができる。
【0026】
そして、非可逆回路素子が搭載された際、第1,第2,第3の中心導体5,6,7の端子部5c、6c、7cは、配線用の導電パターンに半田付けされると共に、第2のヨーク3の端子3dが接地用の導電パターンに半田付けされる。
【0027】
次に、本発明の非可逆回路素子の第2実施例の構成を図5に基づいて説明すると、第2のヨーク3の第2の側板3cに設けられた端子3dが底板3aに設けられた切り溝部3e内に位置したものである。
その他の構成は、前記第1実施例と同様であるので、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【0028】
また、図6は、本発明の非可逆回路素子をサーキュレータに適用した等価回路図を示し、第1,第2,第3の中心導体5,6,7のそれぞれの一端側に入出力端子となる端子部5c、6c、7cが設けられ、また、それぞれの他端側である接続部5b、6b、7bが接地されると共に、第1,第2,第3の中心導体5,6,7の端子部5c、6c、7cには、接地されたチップ型のコンデンサC1が接続された構成となっている。
【0029】
【発明の効果】
本発明の非可逆回路素子は、平板状のフェライト部材と、このフェライト部材上に位置し、誘電体を挟んで上下方向の異なる面に設けられて、上下方向に一部が交叉する第1,第2,第3の中心導体と、この中心導体上に配置された磁石と、この磁石を覆うように配置された第1のヨークと、フェライト部材の下面側に配置され、第1のヨークとで磁気閉回路を構成する第2のヨークとを備え、第2のヨークは、平板からなる底板と、この底板から上方に折り曲げられた側板と、この側板の下部に連結された状態で折り曲げられた端子を有し、端子は、底板との間に切り溝部を設けて、底板と切り離されたため、面実装時に半田が底板の下面側に広がることが無く、従って、従来のレジスト層が不要となって、生産性が良く、安価で、端子の半田付けの確実な非可逆回路素子を提供できる。
【0030】
また、側板は、端子との結合部分の両側において、切り溝部と繋がったスリット部を設けたため、側板での半田の広がりを無くすることができて、端子の半田付けの確実な非可逆回路素子を提供できる。
【0031】
また、端子は、底板と平行状態に側板から折り曲げられ、端子の下面が底板の下面と面一になしたため、面実装が一層良好となる。
【0032】
また、端子が第2のヨークから外方に突出したため、その構成が簡単で、安価なものが得られる。
【0033】
また、端子が切り溝部内に位置したため、その構成が簡単で、安価となり、且つ、端子が突出せず、小型ものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非可逆回路素子の第1実施例に係る分解斜視図
【図2】本発明の非可逆回路素子の第1実施例に係る要部の断面図。
【図3】本発明の非可逆回路素子の第1実施例に係り、第2のヨークの要部の拡大斜視図。
【図4】本発明の非可逆回路素子の第1実施例に係り、第2のヨークの要部の拡大断面図。
【図5】本発明の非可逆回路素子の第2実施例に係り、第2のヨークの要部の拡大斜視図。
【図6】本発明の非可逆回路素子をサーキュレータに適用した等価回路図。
【図7】従来の非可逆回路素子に係るヨークの要部の拡大斜視図。
【図8】従来の非可逆回路素子に係るヨークの要部の拡大断面図。
【符号の説明】
1 第1のヨーク
1a 上板
1b 側板
11 位置決め部材
2 磁石
3 第2のヨーク
3a 底板
3b 第1の側板
3c 第2の側板
3d 端子
3e 切り溝部
3f スリット部
4 フェライト部材
5 第1の中心導体
5a 折り曲げ部
5b 接続部
5c 端子部
6 第2の中心導体
6a 折り曲げ部
6b 接続部
6c 端子部
7 第3の中心導体
7a 折り曲げ部
7b 接続部
7c 端子部
8 誘電体
12 導電パターン
13 回路基板
C1 チップコンデンサ
21 絶縁体
22 第1の電極部
23 第2の電極部
Claims (4)
- 平板状のフェライト部材と、このフェライト部材上に位置し、誘電体を挟んで上下方向の異なる面に設けられて、上下方向に一部が交叉する第1,第2,第3の中心導体と、この中心導体上に配置された磁石と、この磁石を覆うように配置された第1のヨークと、前記フェライト部材の下面側に配置され、前記第1のヨークとで磁気閉回路を構成する第2のヨークとを備え、前記第2のヨークは、平板からなる底板と、この底板から上方に折り曲げられた側板と、この側板の下部に連結された前記底板の一部で形成され、前記底板との間に切り溝部を設けて前記底板から切り離された端子を有し、前記端子の下面が前記底板の下面と面一となったことを特徴とする非可逆回路素子。
- 前記側板には、前記端子との結合部分の両側において、前記切り溝部と繋がったスリット部を設けたことを特徴とする請求項1記載の非可逆回路素子。
- 前記端子は、前記底板と平行状態に前記側板から前記第2のヨークの外方に折り曲げられ、前記端子の下面が前記底板の下面と面一になしたことを特徴とする請求項1、又は2記載の非可逆回路素子。
- 前記端子が前記切り溝部内に位置したことを特徴とする請求項1、又は2記載の非可逆回路素子。
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