JP3092227U - 非可逆回路素子 - Google Patents
非可逆回路素子Info
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- JP3092227U JP3092227U JP2002005240U JP2002005240U JP3092227U JP 3092227 U JP3092227 U JP 3092227U JP 2002005240 U JP2002005240 U JP 2002005240U JP 2002005240 U JP2002005240 U JP 2002005240U JP 3092227 U JP3092227 U JP 3092227U
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- capacitors
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型で、伝送ロスの少ない非可逆回路素子を
提供する。 【解決手段】 本考案の非可逆回路素子は、チップ型の
第1,第2,第3のコンデンサC1,C2,C3が第2
のヨーク3の底板3a上に配置されることによって、コ
ンデンサが非可逆回路素子と一体化できて、小型で、生
産性の良好なものが得られ、また、第2,第3のコンデ
ンサC2,C3は、1mm〜2mmの間隔を持たせて配
置したため、入力側から出力側への高周波の飛び込みを
少なくできて、伝送ロスの少ないものが得られると共
に、第2,第3のコンデンサC2,C3の間隔を小さく
できて、小型の非可逆回路素子を提供できる。
提供する。 【解決手段】 本考案の非可逆回路素子は、チップ型の
第1,第2,第3のコンデンサC1,C2,C3が第2
のヨーク3の底板3a上に配置されることによって、コ
ンデンサが非可逆回路素子と一体化できて、小型で、生
産性の良好なものが得られ、また、第2,第3のコンデ
ンサC2,C3は、1mm〜2mmの間隔を持たせて配
置したため、入力側から出力側への高周波の飛び込みを
少なくできて、伝送ロスの少ないものが得られると共
に、第2,第3のコンデンサC2,C3の間隔を小さく
できて、小型の非可逆回路素子を提供できる。
Description
【0001】
本考案はアンテナ共用器等に適用されるサーキュレータ、アイソレータ等の非
可逆回路素子に関する。
【0002】
従来の非可逆回路素子の構成を図5に基づいて説明すると、従来の非可逆回路
素子は、コ字状の第1のヨーク51と、この第1のヨーク51内に配置された磁
石52と、この磁石52の下部に配置されたフェライト部材53と、120度の
間隔でフェライト部材53に取り付けられ、一部が互いに交叉した状態となった
金属板からなる中心導体54と、フェライト部材53を保持する保持部材55と
、コ字状の第2のヨーク56とで構成されている。
【0003】
そして、中心導体54は、フェライト部材54の下部に位置する円板状の接地
用の端子部54aと、120度の間隔でフェライト部材53上に位置する3個の
導体部54bと、この3個の導体部54bのそれぞれと端子部54a間を繋ぎ、
導体部54bと同等の幅で形成された接続部54cと、3個の導体部54bの自
由端側から突出する引き出し部54dとを有する。
【0004】
また、保持部材55の孔55aには、中心導体54を取り付けたフェライト部
材53が挿入されると共に、このフェライト部材53上に磁石52を配置した状
態で、上下から第1,第2のヨーク51,56を被せる。
そして、第1,第2のヨーク51,56で磁石52,フェライト部材53、及
び保持部材55を挟持した状態で、コ字状が互い違いに配置された第1,第2の
ヨーク51,56を結合して、第1,第2のヨーク51,56とで磁気閉回路が
形成された構成となっている。
【0005】
また、中心導体54は、薄い金属板で形成されて、端子部54aが第2のヨー
ク56に電気的に接続されると共に、引き出し部54dが第1,第2のヨーク5
1,56外に突出した構成となっている。
このような非可逆回路素子が電子機器に組み込みされた際、中心導体54のそ
れぞれの引き出し部54dは、電子機器の回路基板(図示せず)に配置された3
個のコンデンサ(図示せず)にそれぞれ接続されるようになっている。
【0006】
従来の非可逆回路素子は、コンデンサが非可逆回路素子と別体で、しかも、中
心導体54が回路基板に配置されたコンデンサに接続されるようにしたため、そ
の作業が面倒であるばかりか、電子機器全体が大型になるという問題がある。
【0007】
そこで、本考案は小型で、伝送ロスの少ない非可逆回路素子を提供することを
目的とする。
【0008】
上記課題を解決するための第1の解決手段として、平板状のフェライト部材と
、このフェライト部材上に位置し、誘電体を挟んで上下方向の異なる面に設けら
れて、上下方向に一部が交叉する導体部を有する第1,第2,第3の中心導体と
、この中心導体の前記導体部上に配置された磁石と、この磁石を覆うように配置
された第1のヨークと、前記フェライト部材の下面側に配置され、前記第1のヨ
ークとで磁気閉回路を構成する第2のヨークとを備え、前記第1のヨークの上板
と前記第2のヨークの底板は正方形に形成されて、前記上板と前記底板が対向し
た状態で配置され、前記底板には、チップ型の第1、第2,第3のコンデンサの
それぞれの接地用である第1の電極部が導通されると共に、前記第1、第2,第
3のコンデンサの第2の電極部には、前記第1,第2,第3の中心導体のそれぞ
れの接続部が導通され、前記第1のコンデンサは、前記底板の第1の辺に沿って
配置されると共に、前記第2,第3のコンデンサは、前記第1の辺と対向する第
2の辺に沿って配置され、前記第2,第3のコンデンサは、1mm〜2mmの間
隔を持たせて配置した構成とした。
【0009】
また、第2の解決手段として、前記上板と底板は、縦と横がそれぞれ4mmで
形成されると共に、第2,第3のコンデンサは、縦が1mm、横が0.6mmで
形成された構成とした。
【0010】
本考案の非可逆回路素子の図面を説明すると、図1は本考案の非可逆回路素子
の要部断面図、図2は本考案の非可逆回路素子に係り、コンデンサの配置を示す
平面図、図3は本考案の非可逆回路素子の分解斜視図、図4は本考案の非可逆回
路素子をサーキュレータに適用した等価回路図である。
【0011】
次に、本考案の非可逆回路素子の構成を図1〜図3に基づいて説明すると、コ
字状の磁性板(鉄板等)からなる第1のヨーク1は、縦と横がそれぞれ4mmか
らなる正方形の上板1aと、この上板1aの対向する辺から下方に折り曲げられ
た対向する一対の側板1bとを有する。
円板状の磁石2は、その上面が上板1aの内面にに接触した状態で、第1のヨ
ーク1に適宜手段によって取り付けられている。
【0012】
コ字状の磁性板(鉄板等)からなる第2のヨーク3は、縦と横がそれぞれ4m
mからなる正方形の底板3aと、この底板3aの対向する辺から上方に折り曲げ
られた対向する一対の側板3bとを有する。
そして、この第2のヨーク3は、底板3aが上板1aと対向して配置された状
態で、その一対の側板3bが第1のヨーク1の一対の側板1bと結合されて、磁
気閉回路が形成される。
【0013】
YIG(Yttrium iron garnet)等からなる平板状のフェ
ライト部材4は、第2のヨーク3の底板3a上に載置された状態で、取り付けら
れている。
【0014】
また、チップ型の第1,第2,第3のコンデンサC1、C2,C3は、板状の
セラミック等からなる絶縁体21と、この絶縁体21の対向する平坦な二つの外
面に設けられた銀等からなる第1,第2の電極部22,23とで構成され、そし
て、互いに対向する第1,第2の電極部22,23との間で容量が形成されてい
る。
【0015】
そして、直方体状の第1のコンデンサC1は、底板3aの第1の辺3cに沿っ
た状態で、接地用の第1の電極部22が第2のヨーク3の底板3aに半田付けさ
れて、第1の電極部22が第2のヨーク3に接地された構成となっている。
即ち、第1のコンデンサC1は、長手方向が第1の辺3cに沿った状態となっ
ている。
【0016】
また、第2、第3のコンデンサC2,C3は、それぞれ縦が1mm、横が0.
6mmで形成され、第2,第3のコンデンサC2,C3は、底板3aの第1の辺
3cと対向する第2の辺3dに沿った状態で、接地用の第1の電極部22が第2
のヨーク3の底板3aに半田付けされて、第1の電極部22が第2のヨーク3に
接地された構成となっている。
即ち、第2,第3のコンデンサC2,C3は、長手方向が第2の辺3dに沿っ
た状態となっている。
更に、第2,第3のコンデンサC2,C3は、前記第2,第3のコンデンサは
、1mm〜2mmの間隔Dを持たせて配置されている。
【0017】
銅等の薄い導電板からなる第1、第2,第3の中心導体5、6,7は、それぞ
れ導体部5a、6a、7aと、導体部5a、6a、7aの一端部に折り曲げて設
けられた接地用の端子部5b、6b、7bと、導体部5a、6a、7aの他端部
に折り曲げて設けられた接続部5c、6c、7cとを有する。
【0018】
そして、この第1,第2,第3の中心導体5、6,7の導体部5a、6a、7
aは、互いに120度の間隔を置いて、フェライト部材4の上面に配置されてい
る。
また、フェライト部材4と導体部7c間、及び導体部5a、6a、7a間は、
絶縁材からなる誘電体8が配置されて、導体部5a、6a、7a間が互いに絶縁
された状態となっている。
【0019】
このような構成を有する第1,第2,第3の中心導体5、6,7は、端子部5
b、6b、7bが第2のヨーク3の底板3a上に載置、半田付けされて、接地状
態で電気的に接続される。
また、第1,第2,第3の中心導体5、6,7の接続部5c、6c、7cは、
それぞれチップ型のコンデンサの第2の電極部23上に半田付けされて、電気的
に接続された構成となっている。
【0020】
即ち、第1の中心導体5の接続部5cは、第2のコンデンサC2の第2の電極
部23上に、また、第2の中心導体6の接続部6cは、第3のコンデンサC3の
第2の電極部23上に、更に、第3の中心導体7の接続部7cは、第1のコンデ
ンサC1の第2の電極部23上に接続された構成となっている。
【0021】
そして、第1の中心導体5の導体部5a上には、第1のヨーク1に位置決めさ
れた磁石2が配置され、この状態で、第1,第2のヨーク1,3の側板1b、3
b同士が結合されると、第1,第2のヨーク1,3間で磁石2,フェライト部材
4等を挟持すると、サーキュレータ、或いはアイソレータからなる非可逆回路素
子が形成される。
【0022】
また、このような構成を有する非可逆回路素子は、ここでは図示しないが、導
電パターンを有する回路基板上に搭載されて、面実装されるようになっている。
【0023】
また、図4は、本考案の非可逆回路素子をサーキュレータに適用した等価回路
図を示し、第1,第2,第3の中心導体5、6,7の導体部5a、6a、7aの
一端側に入出力端子となる接続部5c、6c、7cが設けられ、また、それぞれ
の他端側の端子部5b、6b、7bが接地されると共に、接続部5c、6c、7
cには、接地されたチップ型のコンデンサC2,C3,C1が接続された構成と
なっている。
【0024】
本考案の非可逆回路素子は、平板状のフェライト部材と、このフェライト部材
上に位置し、誘電体を挟んで上下方向の異なる面に設けられて、上下方向に一部
が交叉する導体部を有する第1,第2,第3の中心導体と、この中心導体の導体
部上に配置された磁石と、この磁石を覆うように配置された第1のヨークと、フ
ェライト部材の下面側に配置され、第1のヨークとで磁気閉回路を構成する第2
のヨークとを備え、第1のヨークの上板と第2のヨークの底板は正方形に形成さ
れて、上板と底板が対向した状態で配置され、底板には、チップ型の第1、第2
,第3のコンデンサのそれぞれの接地用である第1の電極部が導通されると共に
、第1、第2,第3のコンデンサの第2の電極部には、第1,第2,第3の中心
導体のそれぞれの接続部が導通され、第1のコンデンサは、底板の第1の辺に沿
って配置されると共に、第2,第3のコンデンサは、第1の辺と対向する第2の
辺に沿って配置され、第2,第3のコンデンサは、1mm〜2mmの間隔を持た
せて配置した構成とした。
このように、チップ型の第1,第2,第3のコンデンサが第2のヨークの底板
上に配置されることによって、コンデンサが非可逆回路素子と一体化できて、小
型で、生産性の良好なものが得られる。
また、第1,第2のヨークの上板と底板が正方形で形成されているため、縦と
横の大きさを小さくできて、小型化された非可逆回路素子を提供できる。
また、第2,第3のコンデンサは、1mm〜2mmの間隔を持たせて配置した
ため、入力側から出力側への高周波の飛び込みを少なくできて、伝送ロスの少な
いものが得られると共に、第2,第3のコンデンサの間隔を小さくできて、小型
の非可逆回路素子を提供できる。
【0025】
また、上板と底板は、縦と横がそれぞれ4mmで形成されると共に、第2,第
3のコンデンサは、縦が1mm、横が0.6mmで形成されたため、非可逆回路
素子全体を小型化できると共に、第2,第3のコンデンサの間隔を大きくできて
、入力側から出力側への高周波の飛び込みが少なく、伝送ロスの少ない非可逆回
路素子を提供できる。
【図1】本考案の非可逆回路素子の要部断面図。
【図2】本考案の非可逆回路素子に係り、コンデンサの
配置を示す平面図。
配置を示す平面図。
【図3】本考案の非可逆回路素子の分解斜視図。
【図4】本考案の非可逆回路素子をサーキュレータに適
用した等価回路図。
用した等価回路図。
【図5】従来の非可逆回路素子の分解斜視図。
1 第1のヨーク
1a 上板
1b 側板
2 磁石
3 第2のヨーク
3a 底板
3b 側板
3c 第1の辺
3d 第2の辺
4 フェライト部材
5 第1の中心導体
5a 導体部
5b 端子部
5c 接続部
6 第2の中心導体
6a 導体部
6b 端子部
6c 接続部
7 第3の中心導体
7a 導体部
7b 端子部
7c 接続部
8 誘電体
D 間隔
C1 第1のコンデンサ
C2 第2のコンデンサ
C3 第3のコンデンサ
21 絶縁体
22 第1の電極部
23 第2の電極部
Claims (2)
- 【請求項1】 平板状のフェライト部材と、このフェラ
イト部材上に位置し、誘電体を挟んで上下方向の異なる
面に設けられて、上下方向に一部が交叉する導体部を有
する第1,第2,第3の中心導体と、この中心導体の前
記導体部上に配置された磁石と、この磁石を覆うように
配置された第1のヨークと、前記フェライト部材の下面
側に配置され、前記第1のヨークとで磁気閉回路を構成
する第2のヨークとを備え、前記第1のヨークの上板と
前記第2のヨークの底板は正方形に形成されて、前記上
板と前記底板が対向した状態で配置され、前記底板に
は、チップ型の第1、第2,第3のコンデンサのそれぞ
れの接地用である第1の電極部が導通されると共に、前
記第1、第2,第3のコンデンサの第2の電極部には、
前記第1,第2,第3の中心導体のそれぞれの接続部が
導通され、前記第1のコンデンサは、前記底板の第1の
辺に沿って配置されると共に、前記第2,第3のコンデ
ンサは、前記第1の辺と対向する第2の辺に沿って配置
され、前記第2,第3のコンデンサは、1mm〜2mm
の間隔を持たせて配置したことを特徴とする非可逆回路
素子。 - 【請求項2】 前記上板と底板は、縦と横がそれぞれ4
mmで形成されると共に、第2,第3のコンデンサは、
縦が1mm、横が0.6mmで形成されたことを特徴と
する請求項1記載の非可逆回路素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002005240U JP3092227U (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 非可逆回路素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002005240U JP3092227U (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 非可逆回路素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3092227U true JP3092227U (ja) | 2003-03-07 |
Family
ID=43246305
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002005240U Expired - Fee Related JP3092227U (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 非可逆回路素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3092227U (ja) |
-
2002
- 2002-08-21 JP JP2002005240U patent/JP3092227U/ja not_active Expired - Fee Related
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |