JP2003273609A - 非可逆回路素子 - Google Patents

非可逆回路素子

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JP2003273609A
JP2003273609A JP2002069289A JP2002069289A JP2003273609A JP 2003273609 A JP2003273609 A JP 2003273609A JP 2002069289 A JP2002069289 A JP 2002069289A JP 2002069289 A JP2002069289 A JP 2002069289A JP 2003273609 A JP2003273609 A JP 2003273609A
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JP
Japan
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yoke
conductor
magnet
upper plate
protrusion
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JP2002069289A
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Yuichi Shimizu
祐一 清水
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で、電子機器への組込作業性の良好な非
可逆回路素子を提供する。 【解決手段】 本発明の非可逆回路素子において、チッ
プ型のコンデンサC1は、第1のヨーク1の上板1aと
磁石2との間に配置された状態で、第1の電極部22が
上板1aに取り付けられ、中心導体5は、フェライト部
材4上に位置する導体部8から第1のヨーク1側に折り
曲げられた接続部9を有し、この接続部9が第2の電極
部23に接続されたため、コンデンサC1のスペースフ
ァクタが良く、横方向に小型化された非可逆回路素子を
提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアンテナ共用器等に
適用されるサーキュレータ、アイソレータ等の非可逆回
路素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の非可逆回路素子の構成を図5に基
づいて説明すると、従来の非可逆回路素子は、コ字状の
第1のヨーク51と、この第1のヨーク51内に配置さ
れた磁石52と、この磁石52の下部に配置されたフェ
ライト部材53と、120度の間隔でフェライト部材5
3に取り付けられ、一部が互いに交叉した状態となった
金属板からなる中心導体54と、フェライト部材53を
保持する保持部材55と、コ字状の第2のヨーク56と
で構成されている。
【0003】そして、中心導体54は、フェライト部材
54の下部に位置する円板状の接地用の端子部54a
と、120度の間隔でフェライト部材53上に位置する
3個の導体部54bと、この3個の導体部54bのそれ
ぞれと端子部54a間を繋ぐ結合部54cと、3個の導
体部54bの自由端側から突出する引き出し部54dと
を有する。
【0004】また、保持部材55の孔55aには、中心
導体54を取り付けたフェライト部材53が挿入される
と共に、このフェライト部材53上に磁石52を配置し
た状態で、上下から第1,第2のヨーク51,56を被
せる。そして、第1,第2のヨーク51,56で磁石5
2,フェライト部材53、及び保持部材55を挟持した
状態で、コ字状が互い違いに配置された第1,第2のヨ
ーク51,56を結合して、第1,第2のヨーク51,
56とで磁気閉回路が形成された構成となっている。
【0005】また、中心導体54は、薄い金属板で形成
されて、端子部54aが第2のヨーク56に電気的に接
続されると共に、引き出し部54dが第1,第2のヨー
ク51,56外に突出した構成となっている。このよう
な非可逆回路素子が電子機器に組み込みされた際、中心
導体54の引き出し部54dは、電子機器の回路基板
(図示せず)に搭載されたチップ型のコンデンサ(図示
せず)に配線されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の非可逆回路素子
は、中心導体54に接続されるチップ型のコンデンサが
回路基板に搭載されたものであるため、スペースファク
ターが悪く、電子機器が大型になるという問題がある。
また、中心導体54は、回路基板に組込する際、チップ
型のコンデンサに接続する作業が必要で、その作業が面
倒で、生産性が悪くなるという問題がある。
【0007】そこで、本発明は小型で、電子機器への組
込作業性の良好な非可逆回路素子を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の第1の解決手段として、平板状のフェライト部材と、
このフェライト部材上に位置し、誘電体を挟んで上下方
向の異なる面に設けられて、上下方向に一部が交叉する
導体部を有する中心導体と、この中心導体の前記導体部
上に配置された磁石と、この磁石を覆うように配置され
た第1のヨークと、前記フェライト部材の下面側に配置
され、前記第1のヨークとで磁気閉回路を構成する第2
のヨークと、前記第1のヨークに取り付けられたチップ
型のコンデンサとを備え、前記コンデンサは、絶縁体
と、この絶縁体を挟んで前記絶縁体の両面に設けられた
第1,第2の電極部とで構成されると共に、前記コンデ
ンサは、前記第1のヨークの上板と前記磁石との間に配
置された状態で、前記第1の電極部が前記上板に取り付
けられ、前記中心導体は、前記フェライト部材上に位置
する前記導体部から前記第1のヨーク側に折り曲げられ
た接続部を有し、この接続部が前記第2の電極部に接続
された構成とした。
【0009】また、第2の解決手段として、前記第1の
ヨークの上板と前記磁石との間に配置された複数個の前
記コンデンサを有すると共に、前記コンデンサのそれぞ
れの前記第1の電極部が前記上板に接続された状態で取
り付けられ、複数の前記導体部のそれぞれに設けられた
前記接続部がそれぞれ前記第2の電極部に接続された構
成とした。また、第3の解決手段として、前記中心導体
は、前記導体部から前記第2のヨーク側に延びる端子部
を有し、この端子部が前記第2のヨークに接続された構
成とした。
【0010】また、第4の解決手段として、前記第1の
ヨークの前記上板には、前記磁石側に突出する突部を有
し、この突部が前記磁石に当接した構成とした。また、
第5の解決手段として、前記凸部は、凸条部で形成され
ると共に、前記第1の前記凸条部と、この第1の凸条部
と直交する方向に配設された第2の前記凸条部とで形成
された構成とした。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の非可逆回路素子の図面を
説明すると、図1は本発明の非可逆回路素子に係る要部
断面図、図2は本発明の非可逆回路素子に係る分解斜視
図、図3は本発明の非可逆回路素子に係り、中心導体を
示す斜視図、図4は本発明の非可逆回路素子をサーキュ
レータに適用した等価回路図である。
【0012】次に、本発明の非可逆回路素子の構成を図
1〜図3に基づいて説明すると、コ字状の磁性板(鉄板
等)からなる第1のヨーク1は、四角状の上板1aと、
この上板1aの対向する辺から下方に折り曲げられた対
向する一対の側板1bと、上板1aから下方に突出する
T字状の凸部1cとを有する。
【0013】そして、この凸部1cは、凸条部で形成さ
れ、一直線状の延びる第1の凸条部1dと、この第1の
凸条部1dと直交する方向に延びる第2の凸条部1eと
で形成されている。なお、この凸条部は、T字状以外の
十字状等の種々の形状を適用しても良く、また、凸部は
凸条部以外の突起で形成しても良い。
【0014】また、この第1のヨーク1の上板1aの下
面には、T字状の凸条部で区画された第1,第2,第3
の領域1f、1g、1hが形成されている。
【0015】円板状の磁石2は、第1のヨーク1内に収
納され、その上面が凸部1cの先端部に当接した状態と
なっている。この時、上板1aと磁石2の上面との間に
は、凸部1cによって、隙間部Sが形成された状態とな
っている。
【0016】チップ型のコンデンサC1は、板状のセラ
ミック等からなる絶縁体21と、この絶縁体21の対向
する平坦な二つの外面に設けられた銀等からなる第1,
第2の電極部22,23とで構成され、そして、互いに
対向する第1,第2の電極部22,23との間で容量が
形成されている。
【0017】そして、3個のチップ型のコンデンサC1
は、それぞれ第1,第2,第3の領域1f、1g、1h
内の隙間部Sに配置され、第1の電極部22が第1のヨ
ーク1の上板1aに半田付けされ、第1のヨーク1に取
り付けられると共に、第1のヨーク1に接地された構成
となっている。
【0018】コ字状の磁性板(鉄板等)からなる第2の
ヨーク3は、四角状の底板3aと、この底板3aの対向
する辺から上方に折り曲げられた対向する一対の側板3
bと、底板3aの対向するもう一つの辺から上方に折り
曲げられた対向する一対の第2の側板3cとを有する。
【0019】また、一対の第2の側板3cのそれぞれに
は、成型加工によって絶縁材からなる支持部11が形成
されると共に、この支持部11には、金属板からなる3
個の引き出し部12が埋設されて取り付けられている。
そして、この第2のヨーク3は、その一対の側板3bが
第1のヨーク1の一対の側板1bと結合されて、磁気閉
回路が形成される。
【0020】YIG(Yttrium iron ga
rnet)等からなる平板状のフェライト部材4は、第
2のヨーク3の底板3a上に載置された状態で、取り付
けられている。
【0021】銅等の薄い導電板からなる中心導体5は、
円板状の接地用の端子部6と、この端子部6の外周部
で、120度の間隔を置いて上方に折り曲げられた3個
の連結部7と、この3個の連結部7のそれぞれの一端か
ら内方に折り曲げ形成された3個の導体部8と、この3
個の導体部8の自由端側からそれぞれ上方に折り曲げら
れた接続部9とを有する。
【0022】そして、この中心導体5は、円形状の端子
部6をフェライト部材4の下面に位置させた状態で、連
結部7をフェライト部材4の側面に沿って上方に折り曲
げた後、連結部6の一端から3個の導体部8をフェライ
ト部材4の上面側に折り曲げて、導体部8の中央部が互
いに上下方向に重なるように構成されている。この時、
導体部8間には、絶縁材からなる誘電体10が介在され
て、導体部8間が絶縁された状態となっている。
【0023】このような構成を有する中心導体5は、端
子部6が第2のヨーク3の底板3a上に載置、半田付け
されて、接地状態で電気的に接続される。また、中心導
体5の接続部9は、それぞれチップ型のコンデンサC1
の第2の電極部23上に半田付けされて、電気的に接続
された構成となると共に、3個の接続部9のそれぞれ
は、引き出し部12に半田付けによって接続された構成
となっている。
【0024】このように、支持部11によって支持され
た引き出し部12で、中心導体5からの引出を行うよう
にすると、中心導体5の構成を簡素化できると共に、中
心導体5の支持を確実できる。
【0025】そして、中心導体5の導体部8上には磁石
2が配置され、この状態で、第1,第2のヨーク1,3
の側板1b、3b同士が結合されると、第1,第2のヨ
ーク1,3間で磁石2,フェライト部材4等を挟持する
と、サーキュレータ、或いはアイソレータからなる非可
逆回路素子が形成される。
【0026】また、このような構成を有する非可逆回路
素子は、ここでは図示しないが、導電パターンを有する
回路基板上に搭載されて、面実装されるようになってい
る。
【0027】また、この実施例では、3個の導体部が一
体となった中心導体で説明したが、中心導体が3個に分
離された構成のものを使用しても良い。
【0028】また、図4は、本発明の非可逆回路素子を
サーキュレータに適用した等価回路図を示し、中心導体
5の導体部8の一端側に入出力端子となる接続部9が設
けられ、また、それぞれの他端側の端子部6が接地され
ると共に、接続部9には、接地されたチップ型のコンデ
ンサC1が接続された構成となっている。
【0029】
【発明の効果】本発明の非可逆回路素子は、平板状のフ
ェライト部材と、このフェライト部材上に位置し、誘電
体を挟んで上下方向の異なる面に設けられて、上下方向
に一部が交叉する導体部を有する中心導体と、この中心
導体の導体部上に配置された磁石と、この磁石を覆うよ
うに配置された第1のヨークと、フェライト部材の下面
側に配置され、第1のヨークとで磁気閉回路を構成する
第2のヨークと、第1のヨークに取り付けられたチップ
型のコンデンサとを備え、コンデンサは、絶縁体と、こ
の絶縁体を挟んで絶縁体の両面に設けられた第1,第2
の電極部とで構成されると共に、コンデンサは、第1の
ヨークの上板と磁石との間に配置された状態で、第1の
電極部が上板に取り付けられ、中心導体は、フェライト
部材上に位置する導体部から第1のヨーク側に折り曲げ
られた接続部を有し、この接続部が第2の電極部に接続
されたため、コンデンサのスペースファクタが良く、横
方向に小型化された非可逆回路素子を提供できる。ま
た、コンデンサが非可逆回路素子に組み込みされている
ため、回路基板への組込作業の良好なものが得られる。
【0030】また、第1のヨークの上板と磁石との間に
配置された複数個のコンデンサを有すると共に、コンデ
ンサのそれぞれの第1の電極部が上板に接続された状態
で取り付けられ、複数の導体部のそれぞれに設けられた
接続部がそれぞれ第2の電極部に接続されたため、複数
個のコンデンサが第1のヨークの上板と磁石との間に配
置された状態となって、横方向に一層小型の非可逆回路
素子を提供できる。
【0031】また、中心導体は、導体部から第2のヨー
ク側に延びる端子部を有し、この端子部が第2のヨーク
に接続されたため、中心導体の接地が簡単となって、生
産性の良好なものが得られる。
【0032】また、第1のヨークの上板には、磁石側に
突出する突部を有し、この突部が磁石に当接したため、
磁気閉回路の良好なものが得られる。
【0033】また、凸部は、凸条部で形成されると共
に、第1の凸条部と、この第1の凸条部と直交する方向
に配設された第2の凸条部とで形成されたため、凸部に
対して磁石を安定して載置でき、磁石の位置決めの確実
なものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非可逆回路素子に係る要部断面図。
【図2】本発明の非可逆回路素子に係る分解斜視図。
【図3】本発明の非可逆回路素子に係り、中心導体を示
す斜視図。
【図4】本発明の非可逆回路素子をサーキュレータに適
用した等価回路図。
【図5】従来の非可逆回路素子の分解斜視図。
【符号の説明】
1 第1のヨーク 1a 上板 1b 側板 1c 凸部 1d 第1の凸条部 1e 第2の凸条部 1f 第1の領域 1g 第2の領域 1h 第3の領域 2 磁石 S 隙間部 3 第2のヨーク 3a 底板 3b 第1の側板 3c 第2の側板 4 フェライト部材 5 中心導体 6 端子部 7 連結部 8 導体部 9 接続部 10 誘電体 11 支持部 12 引き出し部 C1 チップ型のコンデンサ 21 絶縁体 22 第1の電極部 23 第2の電極部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状のフェライト部材と、このフェラ
    イト部材上に位置し、誘電体を挟んで上下方向の異なる
    面に設けられて、上下方向に一部が交叉する導体部を有
    する中心導体と、この中心導体の前記導体部上に配置さ
    れた磁石と、この磁石を覆うように配置された第1のヨ
    ークと、前記フェライト部材の下面側に配置され、前記
    第1のヨークとで磁気閉回路を構成する第2のヨーク
    と、前記第1のヨークに取り付けられたチップ型のコン
    デンサとを備え、前記コンデンサは、絶縁体と、この絶
    縁体を挟んで前記絶縁体の両面に設けられた第1,第2
    の電極部とで構成されると共に、前記コンデンサは、前
    記第1のヨークの上板と前記磁石との間に配置された状
    態で、前記第1の電極部が前記上板に取り付けられ、前
    記中心導体は、前記フェライト部材上に位置する前記導
    体部から前記第1のヨーク側に折り曲げられた接続部を
    有し、この接続部が前記第2の電極部に接続されたこと
    を特徴とする非可逆回路素子。
  2. 【請求項2】 前記第1のヨークの上板と前記磁石との
    間に配置された複数個の前記コンデンサを有すると共
    に、前記コンデンサのそれぞれの前記第1の電極部が前
    記上板に接続された状態で取り付けられ、複数の前記導
    体部のそれぞれに設けられた前記接続部がそれぞれ前記
    第2の電極部に接続されたことを特徴とする請求項1記
    載の非可逆回路素子。
  3. 【請求項3】 前記中心導体は、前記導体部から前記第
    2のヨーク側に延びる端子部を有し、この端子部が前記
    第2のヨークに接続されたことを特徴とする請求項2記
    載の非可逆回路素子。
  4. 【請求項4】 前記第1のヨークの前記上板には、前記
    磁石側に突出する突部を有し、この突部が前記磁石に当
    接したことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載
    の非可逆回路素子。
  5. 【請求項5】 前記凸部は、凸条部で形成されると共
    に、前記第1の前記凸条部と、この第1の凸条部と直交
    する方向に配設された第2の前記凸条部とで形成された
    ことを特徴とする請求項4記載の非可逆回路素子。
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