JP3570953B2 - 田植機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輪によって圃面を走行する走行機体に対して昇降自在に取付けられた苗植付装置の対地高さを検出するセンサフロートとしての接地フロートを、前記苗植付装置に対して上下動自在に取り付け構成する田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】
圃面上にはワラ屑等の夾雑物や車輪に排出された泥土が固まりとなって車輪跡を形成していることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そうすると、夾雑物の塊や泥土の塊が接地フロートの進行経路上に位置する場合には、それらによって接地フロートが大きく上下動する為に、接地フロートの検出機能が害されることになる欠点があった。
【0004】
本発明の目的は、接地フロートの検出機能を害するものを排除し、検出機能を維持できる田植機を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(構成) 請求項1に係る発明の特徴構成は、前記センサフロートの進行方向前方側に圃面を整地する回転式の整地ローラを前記センサフロートの前方で走行用の後輪の後端よりも前方でかつその左右走行用の後輪の間に配置し、前記整地ローラーの横幅と前記センサフロートの横幅とを略同じに設定して設けるとともに、前記整地ローラの接地圧を前記接地フロートの接地圧よりも大きくしてあり、前記センサフロートの左右両側方にサイドフロートを配置し、前記センサフロートと左右のサイドフロートとの間に形成された泥流れ通路の前方位置で前記整地ローラーの右横側部の後方の位置及び前記整地ローラーの左横側部の後方の位置に、レーキ状の整地部材を配置してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0006】
(作用効果) つまり、圃面上に夾雑物や土塊が存在しても予め整地ローラで夾雑物を埋め戻したり土塊を押しつぶすことができる。しかも、整地ローラ自体が回転するので、圃面上で夾雑物が付着しても回転して圃面内に押し込むことができるので、塊となる前に整地ローラからも除去することができ、接地フロートの移動経路内から夾雑物との盛り上がりを除去できる。したがって、接地フロートは予定された検出機能を発揮することができる。
その上に、整地ローラの接地圧を接地フロートの接地圧よりも大きくしてあるので、圃面に対する押し固め力を期待でき、夾雑物等を押し込めるだけでなく、土塊を崩していく機能が高く、かつ、圃面を均平平坦にして、接地フロートの検出機能をより高めることができるのである。
【0007】
(構成) 請求項2に係る発明は、前記整地ローラのローラ径を、前記センサフロート後端部の上下幅よりも大きくしてある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0008】
(作用効果) 圃面上に夾雑物や土塊が存在しても予め整地ローラで夾雑物を埋め戻したり土塊を押しつぶすことができる。しかも、整地ローラ自体が回転するので、圃面上で夾雑物が付着しても回転して圃面内に押し込むことができるので、塊となる前に整地ローラからも除去することができ、接地フロートの移動経路内から夾雑物との盛り上がりを除去できる。したがって、接地フロートは予定された検出機能を発揮することができる。
その上に、整地ローラ径を接地フロート後端部の上下幅より大きくしてある。接地フロートの上下幅は少なくともフロートの底面部が圃面内に沈み込むことがあってもフロート上面までが沈み込むことのない幅で形成してあると考えられる。そうすると、整地ローラ径を接地フロート後端部の上下幅より大きくしてあるということは、整地ローラ径として十分圃面上で大きな上下高さを有するものとできるので、車輪によって排出され盛り上げられて形成される車輪跡を整地ローラで踏み潰すことが可能となり、整地が高率よく行えるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、前後車輪1,2を備えた走行機体にエンジン3及び運転部4を搭載するとともに、機体後部にリフトシリンダ7で駆動昇降操作される平行4連リンク機構5を介して苗植付装置6を連結し6条植えの乗用型田植機を構成する。
【0010】
次に、苗植付装置6の全体の構成について説明する。図1乃至図3に示すように、角パイプ状の横フレーム22の左右中央に、1個のフィードケース20が連結され、3個の植付伝動ケース9が横フレーム22に後向きに連結されており、横フレーム22の後側においてフィードケース20及び植付伝動ケース9に亘って伝動軸18が架設されている。植付伝動ケース9の後部で回転駆動される回転ケース10、及び回転ケース10に支持された一対の植付爪11が備えられ、所定のストロークで往復横送り駆動される苗のせ台8が備えられており、苗植付装置6の左右中央下部に1個のセンサフロートとしてのセンタフロート12、苗植付装置6の右側及び左側下部に2個のサイドフロート27が備えられて、苗植付装置6が構成されている。
【0011】
上記した苗植付装置6は、図2に示すように、リンク機構5の後端下部の前後軸心P1周りに、フィードケース20を介して苗植付装置6が左右にローリング自在に支持されている。図1乃至図3に示すように、機体に備えられた植付クラッチ16( 図9参照) からの動力が、PTO軸23を介してフィードケース20に伝達されるように構成され、フィードケース20から苗のせ台8を往復横送り駆動する横送り軸(図示せず)、及び伝動軸18を介して植付伝動ケース9に伝達されるように構成されており、苗のせ台8が往復横送り駆動されながら、回転ケース10の回転によって、植付爪11が苗のせ台8の下部から交互に苗を取出して圃面Gに植付けるように構成されている。
【0012】
センタフロート12及びサイドフロート27の支持構造について説明する。図2乃至図4に示すように、横フレーム22の左右両端の支持板25及び植付伝動ケース9の下部に亘り横フレーム22と平行に、一本の支持軸30が回転自在に支持され、支持軸30における植付伝動ケース9の付近の部分から2本づつ3組の支持アーム31が延出されており、支持アーム31の横軸心P2周りに、センタフロート12及びサイドフロート27の後部が上下揺動自在に支持されている。
【0013】
図2,4,5に示すように、センタフロート12及びサイドフロート27の前部の左右中央部に、平面視コ字状のリンク部材35が上下揺動自在に支持されて、横フレーム22の前面に平面視コ字状のリンク部材37が上下揺動自在に支持されており、リンク部材35,37によってセンタフロート12及びサイドフロート27の前部が左右に振れないように案内されながら、センターフロート12及びサイドフロート27が横軸心P2周りに上下揺動自在に支持される。
【0014】
図2,4,5に示すように、支持軸30に植付深さレバー32が連結されており、植付深さレバー32により支持軸30及び支持アーム31の角度を変更し、後述するように横軸心P2の位置を上下に変更して、苗の植付深さを変更するのであり、横フレーム22に連結されたレバーガイド33に植付深さレバー32を係合させて固定することによって、苗の植付深さを設定する。横フレーム22に固定されたブラケット41の横軸心P3周りに、平面視コ字状のフレーム43が上下揺動自在に支持され、植付深さレバー32とフレーム43とに亘って連係ロッド26が接続されており、植付深さレバー32によってフレーム43の姿勢が決まるように構成されている。
【0015】
図2乃至4に示すように、センタフロート12の前部の横軸心P4周りに正面視コ字状のフレーム40が前後揺動自在に支持され、フレーム43に固定されたピン44がフレーム40の長孔40aに挿入されて、フレーム40の上部とピン44とに亘ってバネ45が架設されており、バネ45によってセンターフロート12が下方側に付勢されている。図2及び図5に示すように、ワイヤ21のインナー21aがピン44に接続され、ワイヤ21のアウター21bがフレーム40に接続されており、図9に示すように、ワイヤ21のインナー21aの他端が機体に備えられたポテンショメータ14に接続されている。
【0016】
これにより、圃面Gに接地追従するセンターフロート12に対して、機体の上下動等により苗植付装置6が上下動すると、苗植付装置6に対してセンタフロート12が横軸心P2周りに上下揺動する状態となって、ワイヤ21のインナー21a(ピン44に接続されている)に対して、ワイヤ21のアウター21bが上下方向に移動操作される状態となる。ポテンショメータ14においては、ワイヤ21のインナー21aの他端が移動操作される状態となって、圃面Gから苗植付装置6までの高さがポテンショメータ14によって検出され、ポテンショメータ14の検出値が機体に備えられた制御装置15に入力される。
【0017】
次に、昇降レバー29による操作及び苗植付装置6の自動昇降制御について説明する。図1及び9に示すように、運転部4において運転席19の右横側に昇降レバー29が配置され、上昇位置、中立位置、下降位置及び植付位置に操作自在に昇降レバー29が構成されており、昇降レバー29の操作位置が制御装置15に入力されている。リフトシリンダ7に作動油を給排操作して上昇側及び下降側に作動させる電磁操作式の制御弁13が備えられており、制御装置15によって制御弁13が操作されるように構成されている。エンジン3の動力を苗植付装置6に伝動及び伝動遮断自在な植付クラッチ16が備えられ、植付クラッチ16を伝動側及び伝動遮断側に操作するモータ17が備えられており、制御装置15によってモータ17が操作されるように構成されている。リンク機構5が機械的な上限位置に達したことを検出する上限センサー24が備えられており、上限センサー24の信号が制御装置15に入力されるように構成されている。
【0018】
昇降レバー29を植付位置に操作すると、モータ17により植付けクラッチ16が伝動側に操作されて、後述するような自動昇降制御が行われ、苗植付装置6が圃面Gから設定高さに維持された状態(植付爪11による苗の植付深さが設定値に維持された状態)で、植付爪11による苗の植え付けが行われる。圃面Gから苗植付装置6までの高さがセンターフロート12及びポテンショメーター14によって検出され、ポテンショメーター14の検出値が制御装置15に入力されており、ポテンショメータ14の検出値に基づいて、制御装置15により制御弁13が操作されリフトシリンダ7が伸縮作動して、ポテンショメーター14の検出値が設定値に維持されるように、苗植付装置6が自動的に昇降駆動される( 自動昇降制御) 。これにより、苗植付装置6が圃面Gから設定高さに維持されて、苗の植付深さが設定値に維持される。
【0019】
植付深さを変更する場合には、植付深さレバー32により支持軸30及び支持アーム31の角度を変更して横軸心P2の位置を上下に変更するのであり、植付深さレバー32により連係ロッド26を介して、フレーム43のピン44側が横軸心P2と同じ方向に上下揺動されて、フレーム40及びワイヤ21の位置も横軸心P2と同じ方向に上下に変更される。このように、植付深さレバー32によってセンターフロート12及びサイドフロート27の前部及び後部の位置を、苗植付装置6に対して略平行に上下に変更することにより、苗植付装置6が維持される圃面Gからの設定高さ(苗の植付深さ)を変更する。
【0020】
昇降レバー29を上昇位置に操作すると、モータ17により植付クラッチ16が伝動遮断側に操作され、制御弁13が上昇側に操作されリフトシリンダ7が上昇側に作動して、苗植付装置6が上昇駆動される。昇降レバー29を中立位置に操作すると、モータ17により植付クラッチ16が伝動遮断側に操作された状態で、制御弁13が中立位置に操作されリフトシリンダ7が停止し、その位置で苗植付装置6が停止する。昇降レバー29を上昇位置に操作した状態で、リンク機構5が上昇限に達し、これが上限センサー24によって検出されると、制御弁13が中立位置に操作されリフトシリンダ7が停止し、苗植付装置6が上限位置で自動停止する。
【0021】
昇降レバー29を下降位置に操作すると、モータ17により植付クラッチ16が伝動遮断側に操作され、制御弁13が下降側に操作されリフトシリンダ7が下降側に作動して、苗植付装置6が下降駆動されるのであり、昇降レバー29を下降位置から中立位置に操作すると、モータ17により植付クラッチ16が伝動遮断側に操作された状態で、制御弁13が中立位置に操作されリフトシリンダ7停止し、その位置で苗植付装置6が停止する。
【0022】
この場合に、苗植付装置6が圃面Gから上昇している状態で、センターフロート12は自重で下限まで下がっているので、昇降レバー29を下降位置に操作した状態で、苗植付装置6の下降によりセンターフロート12が圃面Gに接地すると、センターフロート12が持ち上げられてポテンショメータ14の検出値が変化し、これによってセンターフロート12が圃面Gに接地したと判断される。センタフロート12が圃面Gに接地したと判断されると、前述の自動昇降制御が開始されて、ポテンショメータ14の検出値に基づいて、制御弁13が操作されリフトシリンダ7が伸縮作動して、ポテンショメータ14の検出値が設定値に維持されるように、苗植付装置6が自動的に昇降駆動されるのであり、下降駆動された苗植付装置6が圃面Gで自動的に停止する状態となる。
【0023】
次にセンタフロート12の前方に配置される整地ローラ28について説明する。図2及び図3に示すように、横フレーム22に固定された左右一対の支持フレーム34が前向きに延出されており、右側及び左側の支持フレーム34と横フレーム22とに亘って、補強部材36が連結されている。右及び左の支持フレーム34の先端の横軸心P5周りに、左右一対の支持アーム38が上下揺動自在に斜め後方下方に向けて支持され、右側及び左側支持アーム38を下方側に付勢するバネ42が、右側及び左側の支持アーム38と補強部材36とに亘って接続されており、右側及び左側の支持アーム38の先端に亘って支持軸39が連結されている。
【0024】
図2及び図3に示すように、樹脂製で中空円筒状の整地ローラ28が、支持軸39に自由回転自在に支持されており、整地ローラ28の左右中央部に環状の溝28aが形成されている。図2及び図6( イ) に示すように、右側の支持フレーム34において横軸心P6周りに、側面視J字状の切換レバー46が揺動自在に支持されており、図2及び図6(ロ)に示すように左側の支持フレーム34にノブ付きボルト49が取付けられて、回り止めとしてのバネ50がノブ付きボルト49に取り付けられている。
【0025】
図3に示すように、整地ローラ28の横幅とセンタフロート12の横幅とが略同じになるように構成されて、整地ローラー28の右端部とセンサーフロート12の右端部とが正面視で略一致し、整地ローラー28の右端部とセンターフロート12の左端部とが正面視で略一致するように、整地ローラー28が配置されており、整地ローラー28の溝部28aが、センタフロート12の左右中央に正面視で略一致している。
【0026】
図2及び図3に示すように、板材をレーキ状に形成して構成された整地部材47が、ノブ付きボルト48によって補強部材36に取付けられている。平面視において( 図3参照) 、整地ローラ28の右横側部及び左横側部の後方で、センターフロート12と右のサイドフロート27との間、センターフロート12と左のサイドフロート27との間に、整地部材47が位置しており、側面視( 図2参照) において、センターフロート12の先端と略同じ位置に、整地部材47が位置している。
【0027】
図7及び図8に示すように、ノブ付きボルト48が整地部材47の長孔47aを通して補強部材36が嵌まり込んでいる。これにより、ノブ付きボルト48及び整地部材47の長孔47aにより、補強部材36に対する整地部材47の取付位置を上下に変更することができるのであり、整地部材47における一対の凸部47bの間に補強部材36が嵌まり込むことによって、ノブ付きボルト48まわりの整地部材47の回り止めが行われる。
【0028】
これにより、図2及び図6(イ)の実線に示すように切換レバー46を接地位置に操作した状態で、昇降レバー29を下降又は植付位置に操作して、センターフロート12及びサイドフロート27を圃面Gに接地させると、右及び左の支持アーム38がバネ42により下方側に付勢された状態で、整地ローラ28が圃面Gに接地し、整地部材47も圃面Gに接地するのであり、図6(ロ)に示すように、左側の支持アーム38の上端がノブ付きボルト49に接当することで、整地ローラ28の下限位置が決められる。
【0029】
図2及び図3に示す状態で、整地ローラ28が右及び左の後輪2の間で、右及び左の後輪2の圃面Gの部分よりも少し前方に位置し、整地部材47が右及び左の後輪2の圃面Gの部分における整地ローラ28側の横側に位置しており、右及び左の後輪2の後方に右及び左のサイドフロート27が位置している。ノブ付きボルト49を操作し、ノブ付きボルト49の先端の位置を変更することによって、整地ローラ28の下限位置(圃面Gへの突入深さ)を上下に変更するのであり、ノブ付きボルト48によって、補強部材36に対する整地部材47の取付位置(圃面Gへの突入深さ)を上下に変更する。
【0030】
整地ローラ28とセンタフロート12との高さは、苗植付装置6の植付深さを設定する際に深植位置と浅植位置との中間標準位置に設定した際に整地ローラ28の底面がセンタフロート12の底面より5mm程上方に位置するように設定する。
又、図2に示すように、整地ローラ28の径Dはセンタフロート12の後端部の上下幅Lより大きくしてある。これによって、圃面上の整地性能を向上させており、車輪1,2が排出した泥土が盛り上がって圃面上に残っている車輪跡の高さよりも大径のものにできれば、この大径の車輪1,2によって押し潰すことができ、センタフロート12が無用な凹凸によって頻繁に上下動させられることを抑制できる。又、ローラ自体が圃面内に沈み込みにくい。
【0031】
図2及び図3に示す状態で切換レバー46を図6(イ)の二点鎖線に示すように、上昇位置に操作すると、切換レバー46によって右側の支持アーム38の上端が押され、右及び左の支持アーム38が上方側に操作されて、整地ローラー28が圃面Gから持ち上げられた位置で保持される。この場合、整地部材47は圃面Gに接地した状態で残される。
図6(イ)の二点鎖線に示すように、切換レバー46を上昇位置に操作した状態で、昇降レバー29を上昇位置に操作して、苗植付装置6を上限位置で停止させた場合、整地ローラ28の溝部28aがPTO軸23に対向する位置に達する(PTO軸23が整地ローラ28の溝部28aに入り込む。)
【0032】
整地ローラ28とセンタフロート12との関係について説明する。両者28,12の接地圧を比較すると、整地ローラ28については10mm程圃面内に沈下した場合を想定すると、ローラ28にかかるバネ42の荷重を78.4N(8kg)とし沈下による面積は20000mm2 となるので、接地圧は3.42×10−3N/mm2 となるのに対して、センタフロート12の場合は、センタフロート12にかかる感知バネ9の荷重は37.2N(3.8±0.5kg)となり、接地面積は124100mm2 となるので、接地圧は3.1×10−4N/mm2 となる。したがって、整地ローラ28が十分大きなものになっている。
【0033】
〔別実施形態〕
本発明は以下のような形態で実施することもできる。
▲1▼整地ローラ28の接地圧を現出するために、バネ42を利用しているが、同じバネであっても圧縮バネ等他の形式のバネを使用することができる。又、他の形式としては、ダンパーやガススプリング等が利用できる。さらには、整地ローラ28を支持する支持アーム38を自由状態に枢支し、この支持アーム38に回転自在に取付けた整地ローラ28を重量物に構成して、上記した接地圧を出すようにしてもよい。したがって、この場合には整地ローラ28を樹脂だけで製造するのではなく、他の金属等の材料で形成してもよい。
▲2▼上記実施例では整地ローラ28を田植機の移動とともに接地して転動するように構成してあるが、駆動モータ等を利用して積極的に駆動するように構成してもよい。田植機の走行速度に影響されない回転状態を得ることができ、夾雑物等の押し込み性能を向上させることができる。に適応したものを示したが、他の農機に適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図
【図2】苗植付装置を示す側面図
【図3】苗植付装置を示す平面図
【図4】センタフロートの昇降構造を示す側面図
【図5】センタフロートの正面図
【図6】整地ローラと整地部材とを示す側面図
【図7】整地部材を示す平面図
【図8】整地部材の取付構造を示す分解斜視図
【図9】制御構成図
【符号の説明】
2 後輪
6 苗植付装置
12 センサフロート
27 サイドフロート
28 整地ローラ
47 整地部材
D 整地ローラのローラ径
L 接地フロート後端部の上下幅
Claims (2)
- 苗植付装置の対地高さを検出するセンサフロートを、前記苗植付装置に対して上下動自在に取り付け構成する田植機であって、
前記センサフロートの進行方向前方側に圃面を整地する回転式の整地ローラを前記センサフロートの前方で走行用の後輪の後端よりも前方でかつその左右走行用の後輪の間に配置し、前記整地ローラーの横幅と前記センサフロートの横幅とを略同じに設定して設けるとともに、前記整地ローラの接地圧を前記接地フロートの接地圧よりも大きくしてあり、前記センサフロートの左右両側方にサイドフロートを配置し、前記センサフロートと左右のサイドフロートとの間に形成された泥流れ通路の前方位置で前記整地ローラーの右横側部の後方の位置及び前記整地ローラーの左横側部の後方の位置に、レーキ状の整地部材を配置してある田植機。 - 前記整地ローラのローラ径を、前記センサフロート後端部の上下幅よりも大きくしてある請求項 1 記載の田植機。
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