JP2002101704A - 農作業機 - Google Patents

農作業機

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弘和 仲
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロ−トの前側に代掻ロ−タを設けることに
より、代掻と同時に苗の植付作業を行うようにした田植
機は知られている。従来の代掻ロ−タは、フロ−トの前
面上端より高く設定されていた為、ロ−タにより跳ね上
げられる泥土がフロ−ト上面に飛散し、この飛散泥土が
フロ−ト上に積り積ってフロ−ト本来の整地機能を阻害
する問題があった。本発明の目的は上記問題点を解消す
ることにある。 【解決手段】 本発明は、苗植付面を整地するフロ−ト
15Lの前側に左右横方向の軸芯回りに強制回転駆動さ
れる整地ロ−タ20を設け、該整地ロ−タ20はフロ−
ト15Lの前面上端よりも低く設定してあることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、圃場の整地面に
苗を植え付ける田植機等の農作業機に関し、農業機械の
技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】フロ−トの前側に代掻ロ−タを設けるこ
とにより、代掻と同時に苗の植付作業を行うようにした
田植機は、例えば特開平6−125617号公報によっ
て知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の代掻ロ−タは、
フロ−トの前面上端より高く設定されていた為、ロ−タ
により跳ね上げられる泥土がフロ−ト上面に飛散し、こ
の飛散泥土がフロ−ト上に積り積ってフロ−ト本来の整
地機能を阻害する問題があった。
【0004】本発明の目的は上記の問題点を解消するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決すべく次のような技術的手段を講じた。すなわち、
本発明における課題解決のための第1の具体的手段は、
苗植付面を整地するフロ−トの前側に左右横方向の軸芯
回りに強制回転駆動される整地ロ−タを設け、該整地ロ
−タはフロ−トの前面上端よりも低く設定してあること
を特徴とする。これによって、整地ロ−タによる泥土の
飛散をフロ−トの前面で受け止めることができ、フロ−
ト上面への泥乗りを防止することができる。
【0006】本発明における課題解決のための第2の具
体的手段は、苗植付面を整地するフロ−トの前側に左右
横方向の軸芯回りに強制回転駆動される整地ロ−タを設
け、中間に位置するセンタフロ−トの前側部分には泥土
を整地ロ−タ側に掻き寄せながら整地する整地具を設け
てあることを特徴とする。これによれば、整地具によっ
て掻き寄せられる泥土は隣の整地ロ−タ側に導かれるた
め、整地具への泥溜りを防止することができ、センタフ
ロ−トによる整地均平効果を高めることができる。
【0007】
【発明の効果】以上要するに、この発明によれば、整地
ロ−タによる泥土の飛散をフロ−トの前面で確実に受け
止めることができるものであり、フロ−ト上面への泥乗
りがなくなり、フロ−ト本来の整地効果を高く維持する
ことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の実施例を図面に基づき
説明する。図1は、乗用型多条植田植機を示すものであ
り、車体1の前後には走行車輪としての左右一対の前輪
2,2及び後輪3,3が架設されている。車体上前部に
操作ボックス4及びステアリングハンドル5等を有する
操縦装置6が設置され、車体後方部には昇降可能な苗植
付部7が装備されている。操縦装置6の後側に運転席8
が設置され、運転席の下側に田植機の各部に動力を伝達
するエンジン9が搭載されている。
【0009】苗植付部7は、油圧昇降シリンダ10の伸
縮により昇降リンク機構11の上下方向の回動により、
上下に昇降するように設けられている。また、苗植付部
7は、左右に往復動する苗載タンク12、1株分の苗を
切取って土中に植込む植込杆13を有する苗植付装置1
4、苗植付面を整地するフロ−ト15等からなる。
【0010】左右の前輪2,2はミッションケ−ス16
内のミッション装置から回転動力を伝達するよう連動構
成している。ミッションケ−ス16の後部から後方に動
力を伝達する左右の後輪伝動軸17を設け、該左右の後
輪伝動軸17の駆動により左右それぞれの後輪伝動ケ−
ス18内に伝動し、該後輪伝動ケ−ス18から突出する
後輪車軸3aを駆動して左右の後輪3,3を駆動するよ
うになっている。
【0011】苗植付面を整地する前記フロ−ト15は、
苗植付装置によって8条列の苗植付ができるように5基
のフロ−トを左右横方向に配設した構成としている。つ
まり、中央に位置する2条植用センタフロ−ト15Cと
この左右両側に位置する1条植用サイドフロ−ト15
l,15r及び2条植用サイドフロ−ト15L,15R
とからなる構成である。
【0012】なお、各フロ−トの前面は、接地面側から
前方上方に向けて湾曲形成するものであり、受ける泥波
を左右に振り分けながら後方に押し流す構成である。セ
ンタフロ−ト15Cは、サイドフロ−ト15l,15r
及び15L,15Rの前面より前方に長く突出位置する
よう配設している。
【0013】サイドフロ−ト15l,15r及び15
L,15Rの前側には、左右横方向に架設したロ−タ軸
19回りにこのロ−タ軸と一体的に強制回転駆動される
整地ロ−タ20を設けている。この整地ロ−タ20は、
センタフロ−ト15Cを跨ぐ門型伝動ケ−ス21内のロ
−タ伝動軸22によって駆動するよう連動構成してあ
り、そして、前記後輪伝動ケ−ス18の後部から後方の
前記整地ロ−タ20に回転動力を伝達するための動力取
出軸23を突設し、該動力取出軸23の駆動によりユニ
バ−サルジョイント軸24を介して門型伝動ケ−ス21
内のロ−タ伝動軸22a,22b,22cに伝動し、ロ
−タ軸19を駆動して整地ロ−タ20,20を回転駆動
するようになっている。前記門型伝動ケ−ス21は苗植
付部7のフレ−ム又はフロ−ト15上に装着支持され
る。整地ロ−タ20は後輪伝動ケ−ス18内から駆動す
る構成であるため、走行停止時にはロ−タも停止するの
で安全であり、しかも、走行速に比例した回転数が得ら
れる。
【0014】また、整地ロ−タ20は、この回転軌跡の
上周面が各サイドフロ−ト15l,15r、15L,1
5Rの前面上端よりも低くなるように設定して、整地ロ
−タによる飛散泥土をサイドフロ−トの前面で受け止め
るようにし、フロ−ト上面への泥土飛散を抑制するよう
に構成している。
【0015】特に、この整地ロ−タ20,20によれ
ば、左右の後輪3,3の後方位置に設置されることにな
るので、車輪(後輪3)跡をきれいに整地することがで
きる。また、センタフロ−トにて発生する泥波もこの整
地ロ−タで受け止めて後方に排出することができ、高速
走行しても隣接条(隣接の苗植付条列)への泥押しが防
げることになる。
【0016】なお、図4に示すように、サイドフロ−ト
15l,15r、15L,15Rの前面部Fで整地ロ−
タ20の上方部を覆うように構成しておくと、フロ−ト
上面への泥土飛散防止効果をより高めることができる。
図5及び図6に示すように、センタフロ−ト15Cの前
側には、泥土を左右の整地ロ−タ20,20側に向けて
掻き寄せながら整地するレ−キ状の固定式整地具25が
設けられている。この整地具25は、前記門型伝動ケ−
ス21に固着支持されるが、平面視で略V字型に形成さ
れていて、しかも、この左右両端が左右の整地ロ−タ2
0,20の内端側に臨むよう配置されている。
【0017】従って、センタフロ−トの前方水田面は、
まず、先行する整地具25によって予め整地され、その
後、追従するセンタフロ−ト15Cにて整地される。整
地具25による整地時に土塊がある時には左右の整地ロ
−タ20の回転圏内に導かれてこなされる。
【0018】また、前記整地ロ−タ20は、植付深さ調
節に応じて上下動するようセンタフロ−ト15Cの動き
に連動させた構成としている。つまり、整地ロ−タ20
を上下させるための前記門型伝動ケ−ス21に装着した
ロ−タ支持リンク26をセンタフロ−ト15Cの支持リ
ンク27に連結するように構成する。従って、植付深さ
調節に関係なく、フロ−ト接地面とロ−タ円周との所定
の関係位置寸法が同一に保持されることになり、ロ−タ
の整地作用を一定に保つことができる。
【0019】図7に示す実施例について説明すると、2
8はセンタフロ−ト15Cを吊持するフロ−ト吊持リン
ク、29は植付深さ調節レバ−で、該レバ−を横軸30
を支点として上向きに回動操作するとフロ−トが下がっ
て浅植となり、下向きに回動操作するとフロ−トが上が
って深植となるようになっている。
【0020】31はフロ−ト迎い角検出センサ、32
a,32bは迎い角検出ロッド、33a,33bは迎い
角検出ア−ム、34,34は上下平行リンクである。平
行リンク34,34の前後両端は前後の支持リンク2
7,27にて枢着連結されている。35は後部支持リン
ク27と植付深さ調節レバ−29とを結ぶ調節ロッドで
ある。
【0021】そして、前記迎い角検出センサ31は、前
部支持リンク27に装着支持されてあり、該センサ31
がセンタフロ−ト15Cの機体に対する迎い角Aを検出
するように設けられ、該センサ31からの信号が制御部
に入力されるようになっている。そして、苗植付部7を
下降させての植付状態で、制御部において前記フロ−ト
迎い角検出センサ31の検出値が所定値となるよう油圧
切替バルブを制御して、植付部7を圃場面に対して所定
の高さに維持させるものである。
【0022】なお、前記整地ロ−タ20は、特に、図8
及び図9に示すように、先端が波型20aとなるよう中
空の樹脂材でブロ−成形し、該ロ−タ先端部にパ−ティ
ングライン20bを設けた構成としている。かかる構成
によれば、ロ−タ自体の軽量化を図ることができ、耐摩
耗性も高く維持することができる。
【0023】苗植付作業時には、苗載タンク12に土付
マット状苗を収納載置して車体1を走行し、苗植付部7
を牽引しながら各部を回転駆動する。すると、苗植付部
7は、下部のフロ−ト15で土壌表面に支持されて滑走
されながら、左右往復移動する苗載タンク12から植込
杆13が一株分づつの苗を分割して土壌表面に植付けて
行く。このようにして、一行程の走行で8条列の苗植付
け作業が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の側面図
【図2】田植機の要部の平面図
【図3】同上要部の側面図
【図4】同上要部の側面図
【図5】田植機の要部の平面図
【図6】同上要部の側面図
【図7】同上要部の側面図
【図8】同上要部の斜視図
【図9】同上要部の平面図
【符号の説明】
1 車体 、 2 前輪 3 後輪 4 操作ボッ
クス 5 ステアリングハンドル 6 操縦装置 7 苗植付装置 8 運転席 9 エンジン 10 油圧昇降
シリンダ 11 昇降リンク機構 12 苗載タ
ンク 13 植込杆 14 苗植付
装置 15 フロ−ト 16 ミッシ
ョンケ−ス 17 後輪伝動軸 18 後輪伝
動ケ−ス 19 ロ−タ軸 20 整地ロ
−タ 21 門型伝動ケ−ス 22 ロ−タ
伝動軸 23 動力取出軸 24 ユニバ
−サルジョイント軸 25 整地具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗植付面を整地するフロ−トの前側に左
    右横方向の軸芯回りに強制回転駆動される整地ロ−タを
    設け、該整地ロ−タはフロ−トの前面上端よりも低く設
    定してあることを特徴とする農作業機。
  2. 【請求項2】 苗植付面を整地するフロ−トの前側に左
    右横方向の軸芯回りに強制回転駆動される整地ロ−タを
    設け、中間に位置するセンタフロ−トの前側部分には泥
    土を整地ロ−タ側に掻き寄せながら整地する整地具を設
    けてあることを特徴とする農作業機。
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