JP3564317B2 - 文書表示方法及び表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、文書表示方法及び文書表示装置に係り、特に、端末装置、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ等の情報処理装置の表示画面上に文章を表示する場合に、ユーザにその文章の内容を素早く理解させることができるようにした文書表示方法及び文書表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサにおいて、文書を表示して使用者にその文書を読ませる場合、文章に含まれる全ての文字を表示装置上に表示している。そして、使用者は、表示された文書を文章の初から順に読んでその内容を理解していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来技術による情報処理装置に文章を表示する文書表示方法は、日本語表示の場合、表示画面内に、平仮名、漢字、片仮名、数字、外国語の文字が混在した状態で表示するものであるため、使用者は、表示された文章を先頭から順番に読んでその文章の内容を把握理解しなければならなかった。
【0004】
このため、前述した従来技術は、使用者が文章の全部を文章の先頭から読まなければならず、文章を読んで理解するために時間を要し、無駄な時間を消費させるという問題点を有している。
【0005】
本発明の目的は、前記従来技術による文字表示方法の問題点を解決し、使用者に素早く文章の内容を理解させることができるように文章を表示することができる情報処理装置の文書表示方法及び文書表示装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば前記目的は、情報処理装置の表示画面上に文章を表示する文書表示方法において、表示すべき文章の中の平仮名以外の文字または文字列と背景との間のコントラストを、平仮名と背景との間のコントラストより大きく表示し、前記平仮名と背景との間のコントラストを一定の時間で変化させるように前記平仮名を表示することにより達成される。
【0007】
また、前記目的は、前記平仮名と背景との間のコントラストの変化を、明度、彩度、色相の変化により行うことにより達成される。
【0008】
また、前記目的は、情報処理装置の表示画面上に文章を表示する文書表示装置において、表示すべき文章の中の平仮名以外の文字または文字列と背景との間のコントラストを、平仮名と背景との間のコントラストより大きく表示する手段を備え、前記手段は、前記平仮名と背景との間のコントラストを一定の時間で変化させるように前記平仮名を表示することにより達成される。
【0009】
さらに、前記目的は、前記平仮名以外の文字または文字列が、漢字、片仮名、数字、外国文字の少なくとも1つであることにより達成される。
【0010】
前述したような構成を持つ本発明は、一般に、日本語の文章の中で重要な意味を持つ部分が、平仮名以外の漢字、片仮名、数字、外国文字等により表現されているという事実に基づくもので、これらの平仮名以外の文字を、見易い状態で平仮名とは容易に区別することができる状態に表示させるようにすることにより、利用者である使用者に、文章全体の内容を素早く理解させることを可能とするものであり、使用者が文章を読む効率の向上を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による文字表示方法及び文字表示装置の一実施形態を図面により詳細に説明する。
【0012】
図1は本発明の一実施形態による文字表示方法を実行する情報処理装置の構成例を示すブロック図、図2は本発明の一実施形態を実行する情報処理装置による処理の手順を説明するフローチャート、図3は本発明の一実施形態により表示される文章の表示状態の例(その1)を説明する図、図4は本発明の一実施形態により表示される文章の表示状態の例(その2)を説明する図、図5は本発明の一実施形態により表示される文章の表示状態の例(その3)を説明する図である。図1、図3において、101はCPU、102は表示装置、103は入力装置、104はハードディスク装置、105は内部メモリ、106はフロッピーディスクまたはCD−ROM用ディスクドライブ、301はスライダである。
【0013】
本発明を実行する処理装置は、図1に示すように、装置全体の処理を制御するCPU101と、CRT、液晶等により構成される表示装置102と、キーボード、マウス等を備える入力装置103と、処理に必要なデータ等を格納するハードディスク装置104と、OS、アプリケーションプログラム等を格納し、CPU101の処理動作のために使用される内部メモリ105と、外部からのデータを取り込み、あるいは外部にデータを出力するためのフロッピーディスク、CD−ROMに対するディスクドライブ106とにより構成される。
【0014】
次に、図2に示すフローを参照して、本発明の一実施形態を実行する情報処理装置による処理の手順を説明する。
【0015】
(1)本発明の一実施形態を実行する情報処理装置が、例えば、ワードプロセッサであるとする。使用者は、表示装置102に表示されている初期画面から、キーボード等の入力装置103を使用して、自分が行いたいアプリケーションの選択、この場合表示すべき文書の選択を行う(ステップ201、202)。
【0016】
(2)ステップ202で文書の選択が行われると、情報処理装置は、その文書の最初のページを表示装置102に表示する。使用者は、他のページを読みたい場合、ここでページ選択を行う(ステップ203)。
【0017】
(3)ステップ203でのページ選択に従って、情報処理装置は、選択されたページにある文書を表示する(ステップ204)。
【0018】
(4)使用者は、表示された文書を読むに当って、読み易いように文書を強調表示するか否かを決定する。この決定の入力は、キーボードから行ってもよく、あるいは、表示画面内に表示されるアイコンをマウス等のポインティングデバイスにより操作することにより行ってもよい(ステップ205)。
【0019】
(5)ステップ205で、使用者が強調表示の必要なしと判断し、別のページの表示を望む場合、表示された文章を読んだ後、あるいは、そのページが必要のないものである場合、使用者は、処理を終了させ、あるいは、ステップ203の処理に戻って、他のページの選択を行う。処理の終了、ステップ203の処理に戻る指示は、前述の場合と同様に、キーボード、マウス等を使用して行うことができる(ステップ207)。
【0020】
(6)ステップ205で、使用者が表示されている文書の強調表示を行いたい場合、使用者はキーボード、マウス等を使用してその旨の指示を行う。これにより、表示されている文書が、本発明に従って強調表示される(ステップ206)。
【0021】
本発明の実施形態による文書の強調表示は、前述したステップ206で行われるものであり、表示されている文書内の平仮名以外の文字または文字列を、平仮名より強調して表示するようにしたものである。すでに説明したように、日本語の文章の中で重要な意味を持つ部分は、平仮名以外の漢字、片仮名、数字、外国文字等により表現されているので、これらの平仮名以外の文字を、見易い状態で平仮名とは容易に区別することができる状態に表示することにより、使用者に、文章全体の内容を素早く理解させることができる。
【0022】
次に、図3を参照して、本発明の一実施形態により表示される文章の表示状態の例(その1)を説明する。
【0023】
図3に示す例は、表示すべき文章の中の平仮名以外の文字または文字列と背景との間のコントラストを、平仮名と背景との間のコントラストより大きく表示する例、逆に言えば、平仮名と背景との間のコントラストを平仮名以外の文字または文字列と背景との間のコントラストより小さく表示する例であり、かつ、平仮名と背景との間のコントラストを変化させることを可能にした例である。
【0024】
図3(a)に示している表示例は、文書に含まれる全ての文字を同一のコントラストで表示されている例であり、文書表示領域の外側に平仮名と背景との間のコントラストを変化させるためのスライダ301が表示されている。使用者がこのスライダ301をマウス等により操作することにより、図3(b)、図3(c)に示すように、平仮名と背景との間のコントラストが徐々に小さく表示されるようになる。
【0025】
使用者は、任意の平仮名と背景との間のコントラストの状態とし、平仮名以外の文字を文書全体から目立つようにして、文書を読むことができる。これにより、使用者は、平仮名以外の文字を中心として読み取っていくことが容易となり、文書全体の内容を素早く理解することが可能になる。
【0026】
図3に示す例は、スライダ301を使用して、使用者が平仮名と背景との間のコントラストを任意に設定するとして説明したが、この例において、図3(a)に示す状態と、図3(c)に示す状態との間を一定の時間で自動的に変化させて表示するようにすることもできる。また、前述の平仮名と背景との間のコントラストの設定、変化を、明度、彩度、色相の設定または変化させることにより行ってもよい。本発明は、前述したような表示を行うことによっても、同様な効果を得ることができる。
【0027】
次に、図4を参照して、本発明の一実施形態により表示される文章の表示状態の例(その2)を説明する。
【0028】
図4に示す例は、表示すべき文章の中の平仮名以外の文字または文字列の文字に影を付けて表示するようにした例であり、図4(a)に示している文書に含まれる全ての文字を同一の状態で表示しているものを、図2のステップ206の処理で、図4(b)に示すように、平仮名以外の文字または文字列の文字に影を付けて表示するようにしている。
【0029】
このような表示によっても、平仮名以外の文字を文書全体から目立つようにすることができ、これにより、使用者は、平仮名以外の文字を中心として読み取っていくことが容易となり、文書全体の内容を素早く理解することが可能になる。
【0030】
次に、図5を参照して、本発明の一実施形態により表示される文章の表示状態の例(その3)を説明する。
【0031】
図5に示す例は、表示すべき文章の中の平仮名を、平仮名以外の文字または文字列の文字より小さく表示するようにした例であり、図5(a)に示している文書に含まれる全ての文字を同一の大きさでで表示しているものを、図2のステップ206の処理で、図5(b)に示すように、平仮名を他の文字より小さく表示するようにしている。
【0032】
このような表示によっても、平仮名以外の文字を文書全体から目立つようにすることができ、これにより、使用者は、平仮名以外の文字を中心として読み取っていくことが容易となり、文書全体の内容を素早く理解することが可能になる。
【0033】
なお、図5に示す例は、平仮名を小さく表示することによって、文書全体のフォーマット(行の文字数)が変化したものとなっているが、フォーマットを変更することなく平仮名を小さく表示するようにしてもよい。
【0034】
前述において本発明の実施形態による表示例を各種説明したが、本発明は、さらに、表示すべき文章の中の平仮名以外の文字または文字列を、平仮名より大きく、あるいは、太く表示するようにしてもよく、また、表示すべき文章の中の平仮名以外の文字または文字列を、平仮名とは異なる書体で表示するようにしてもよく、このようにした場合にも、前述と同様な効果を得ることができる。
【0035】
前述した本発明の実施形態は、本発明をワードプロセッサに適用したとして説明したが、本発明は、文書を表示して使用者に読ませる必要のあるあらゆる情報処理装置に適用することができる。例えば、パーソナルコンピュータ等に、新たなアプリケーションをインストールする際に表示される、使用許諾のための文書の表示、電子辞書の検索結果で得られた文書の表示等に適用して好適である。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、使用者に素早く効率的に文章の内容を理解させることができるように文章を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による文字表示方法を実行する情報処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態を実行する情報処理装置による処理の手順を説明するフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態により表示される文章の表示状態の例(その1)を説明する図である。
【図4】本発明の一実施形態により表示される文章の表示状態の例(その2)を説明する図である。
【図5】本発明の一実施形態により表示される文章の表示状態の例(その3)を説明する図である。
【符号の説明】
101 CPU
102 表示装置
103 入力装置
104 ハードディスク装置
105 内部メモリ
106 フロッピーディスクまたはCD−ROM用ディスクドライブ
301 スライダ
Claims (4)
- 情報処理装置の表示画面上に文章を表示する文書表示方法において、表示すべき文章の中の平仮名以外の文字または文字列と背景との間のコントラストを、平仮名と背景との間のコントラストより大きく表示し、前記平仮名と背景との間のコントラストを一定の時間で変化させるように前記平仮名を表示することを特徴とする文書表示方法。
- 前記平仮名と背景との間のコントラストの変化を、明度、彩度、色相の変化により行うことを特徴とする請求項1記載の文書表示方法。
- 情報処理装置の表示画面上に文章を表示する文書表示装置において、表示すべき文章の中の平仮名以外の文字または文字列と背景との間のコントラストを、平仮名と背景との間のコントラストより大きく表示する手段を備え、前記手段は、前記平仮名と背景との間のコントラストを一定の時間で変化させるように前記平仮名を表示することを特徴とする文書表示装置。
- 前記平仮名と背景との間のコントラストの変化を、明度、彩度、色相の変化により行うことを特徴とする請求項3記載の文書表示装置。
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