JP3563562B2 - チャック - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドリル等の切削工具を掴持するチャックに関し、特にホルダー本体のチャック筒の外周にニードルローラを介して嵌合される締付筒を締め付け方向に回転することによりチャック筒を縮径させて目的工具を緊密に掴持するチャックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8及び図9により従来のチャックについて説明する。図8は工具掴持用チャックの断面図、図9は工具掴持用チャックを分解して示す各構成部材の斜視図である。
図8及び図9において、工具掴持用のチャックは、ホルダー体1を有し、このホルダー体1は、図示省略した工作機械のスピンドルに挿着されるテーパシャンク部1Aと、このテーパシャンク部1Aの大径側端部に形成した把持用のフランジ1Bと、このフランジ1Bの反テーパシャンク部側の端面からテーパシャンク部1Bと反対の方向に該テーパシャンク部1Aの軸線と一致して延設され、外周面にフランジ1Bから先端に行くに従い径が小さくなるテーパ面1Caが形成されたチャック筒1Cとから構成されている。
【0003】
2はチャック筒1Cの外周に遊嵌されるローラ保持筒であり、このローラ保持筒2は、チャック筒1Cのテーパ面1Caとほぼ同様なテーパ角度で先端に行くに従い径が小さくなる筒体から形成されている。また、このローラ保持筒2は、チャック筒1Cの先端部外周に設けた止めリング3によってチャック筒1Cから抜け落ちないように保持されている。
また、ローラ保持筒2には、該ローラ保持筒2の軸線に対して円周方向に所定の角度で傾斜させて嵌め込んだ多数のニードルローラ4が全面にわたり数段に配設されている。また、各ニードルローラ4はローラ保持筒2の肉厚寸法より大きい径に形成され、これにより、ローラ保持筒2の内周面側へ突出する各ニードルローラ4をチャック筒1Cのテーパ面1Caに当接させ、ローラ保持筒2の外周面側へ突出する各ニードルローラ4を後述する締付筒5の内周面に当接させる構成になっている。
締付筒5は、チャック筒1Cを縮径させて目的の工具を緊密に掴持するものであって、チャック筒1Cの外周にローラ保持筒2で保持されたニードルローラ4を介して嵌合される。この締付筒5の内周面は、フランジ1Bと対向する端から先端に行くに従い径が小さくなるテーパ付き円筒面に構成されている。また、締付筒5のフランジ1B側の基端部内周には、シール兼用の抜け止めリング6が装着されており、このシール兼用の抜け止めリング6はチャック筒1Cの外周面に当接することによりシール機能を発揮し、また、ローラ保持筒2の端面に当接することで締付筒5のチャック筒1Cからの抜け落ちを防止している。
【0004】
前記のように構成された従来のチャックにおいて、工具7を掴持する場合は、工具7のシャンク7Aにスプリングコレット8を嵌合し、このスプリングコレット8ごと工具7のシャンク7Aをチャック筒1Cの円筒穴内に挿入する。かかる状態で、締付筒5を時計回り方向に回転すると、締付筒5のテーパ付き円筒面と当接する各ニードルローラ4は自身の軸線に直角な方向に自転しながらチャック筒1Cの外周面を螺旋状に公転転動するため、ローラ保持筒2はチャック筒1Cの先端側からフランジ1Bの方向へニードルローラ4の公転に伴い回転しつつ移動し、同時に締付筒5もフランジ1Bの方向へ移動する。これにより、締付筒5のテーパ付き円筒面とチャック筒1Cの外周テーパ面間の間隔が減少するため、締付筒5は各ニードルローラ4を介してチャック筒1Cを外周から内周方向へ全周面から強圧し縮径させる。その結果、チャック筒1Cの円筒穴内に挿入された工具7のシャンクはスプリングコレット8を介して締め付けられ、掴持される。 また、締め付け状態にある締付筒5を前記とは逆の反時計回り方向に回転すると、ローラ保持筒2がチャック筒1Cの先端側へ移動するとともに締付筒5も同一方向に移動する。このため、縮径されていたチャック筒1Cは元の径に復元し、工具7への掴持力が解除される結果、工具7の抜き取り、あるいは交換が可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のチャックにおけるチャック筒1Cは、フランジ1Bの反テーパシャンク部側端面からテーパシャンク部1Bと反対の方向に延設される構造になっているので、フランジ1Bに連接するチャック筒1Cの基部に隣接する領域部分1Caの縮径方向の弾性変形剛性が該領域部分1Ca以外の他の領域部分の縮径方向の弾性変形剛性に比べて相当に高くなっている。このため、締付筒5を締め付け方向に回転してチャック筒1Cを縮径させても前記領域部分1Caの縮径率は他の領域部分の縮径率に比べて極端に低い。このことを図2を参照して説明する。
【0006】
図2(A)は、チャック筒とその締め付け時の縮径内径寸法の変化を表すグラフであり、同図(B)は従来におけるチャック筒1Cを示している。
図2(B)に示す従来のチャック筒1Cを締付筒5で締め付けてチャック筒1Cの開口端からフランジ1Bまでの各点P1〜P12における縮径内径寸法の変化をグラフに表すと、図2(A)の曲線62に示すようになる。この曲線62から明らかなように、点P2〜P9の範囲における縮径内径寸法の変化割合は比較的大きく安定しているが、点P10〜P12の範囲に相当する領域部分1Caにおける縮径内径寸法の変化割合は極端に低下し、その変化割合はフランジ1Bに近接する程大きくなる。
【0007】
このようになる理由は、点P10〜P12の範囲に相当する領域部分1Caの縮径方向の弾性変形剛性がフランジ1Bに近接する程大きくなるため、この領域部分1Caに対向する締付筒5の部分が拡径方向に弾性変形してしまうからである。この結果、領域部分1Caの掴持力が低下し、チャック筒1Cに挿入された工具7のシャンクを全長に亘り均一な掴持力で掴持することができなくなってしまうほか、チャック筒1Cの工具に対する有効掴持長L1が短くなってしまう。
特に、このような有効掴持長L1の短い状態で掴持した工具で重切削加工を行うと、工具がチャック筒1Cの先端側を支点にした振れ運動が発生し、これにより、掴持力の低い領域部分1Caに対応する工具シャンクの外周面とチャック筒1Cの内面との間に摩擦が生じ、工具シャンクの外周面及びチャック筒1Cの内面を損傷してしまうという問題がある。
【0008】
また、締付筒5のフランジ1B側端面がホルダー体1のフランジ1Bに当接するまで締付筒5を締め付ければ、領域部分1Caにおける縮径内径寸法の変化割合をある程度大きくできるが、その反面、締付筒5に対して大きな締付力が必要になるほか、領域部分1Caに対応するニードルローラへの荷重が必要以上に大きくなり、最悪の場合はニードルローラの表面及びこれに接するチャック筒の外周面、締付筒の内周面を損傷し、工具の掴持力に支障を来す問題があった。
更に、チャック筒1Cの工具に対する有効掴持長L1を十分に確保しようとすると、チャック筒1Cが長くなり、ホルダー体1の工具長L2も長くなって、チャックが大型し重量化するという問題があった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、チャック筒の縮径方向への弾性変形をチャック筒の略全長に亘り容易にでき、かつチャック筒を長くすることなくその有効掴持長を拡大できるチャックを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、工作機械スピンドルに挿着されるシャンク部、このシャンク部の一端部に形成した把持用のフランジ、このフランジの反シャンク部側端面からシャンク部と反対の方向に該シャンク部の軸線と一致して延設され、外周面に前記フランジから先端に行くに従い径が小さくなるテーパ面が形成されたチャック筒とを有するホルダー体と、前記チャック筒の外周に回転可能にかつチャック筒の軸方向に移動可能に係合され、内周面に前記フランジから先端に行くに従い径が小さくなるテーパ面を有する締付筒と、前記チャック筒の外周面と前記締付筒の内周面間に全局に亘り配設され、前記チャック筒及び締付筒の軸線に対して周方向に適宜の角度傾斜させた多数のニードルローラとを備え、前記締付筒を回転することにより前記ニードルローラを自転させつつ螺旋公転して前記チャック筒を縮径または復元させるチャックにおいて、前記フランジの反シャンク部側端面に前記チャック筒の前記フランジとの連接基部に位置して前記フランジの厚み方向に延在する所定深さの溝を前記チャック筒の円周方向に沿いリング状に形成し、この溝により縮径方向へ有効に弾性変形できるチャック筒の有効掴持長が拡大されるように構成し、前記チャ ック筒の先端部外周面に弾性を有する金属製環状側板の内周部を固定し、前記環状側板の外周端部を前記締付筒の内周面に抑圧係合させたことを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1記載のチャックにおいて、前記チャック筒の内壁面に該内壁面の全長に亘りチャック筒の軸線方向に伸び、かつチャック筒の縮径方向への弾性変形を容易にする複数の溝をチャック筒の周方向に所定間隔離して形成したことを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1記載のチャックにおいて、前記チャック筒を構成する壁部内に該壁部のほぼ全長に亘りチャック筒の軸線方向に伸び、かつチャック筒の縮径方向への弾性変形を容易にする複数の穴をチャック筒の周方向に所定間隔離して形成したことを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1記載のチャックにおいて、前記チャック筒を構成する壁部内に該壁部のほぼ全長に亘りチャック筒の軸線方向に伸び、かつチャック筒の縮径方向への弾性変形を容易にする複数の穴をチャック筒の周方向に所定間隔離して形成するとともに、前記チャック筒の内壁面に前記各穴に対応して該穴からチャック筒の内方に連通する複数のスリットを形成したことを特徴とする。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1ないし4の何れか1項に記載のチャックにおいて、前記フランジの反シャンク部側の端面に設けた前記溝に弾性変形するOリングを嵌合させ、前記締付筒のフランジ側端面に内周部に弾性金属板製の抜け止めリングの外周部を固定し、この抜け止めリングの内周部に前記ローラ保持筒のフランジ側端を支持させ、前記締付筒の回転により、前記Oリングを圧縮させて前記溝の底と抜け止めリングとに押し付けるようにしたことを特徴とする。
【0014】
請求項6の発明は、請求項5記載のチャックにおいて、前記○リングと抜け止めリングとの間に前記チャック筒に嵌めた環状金属板からなるスペーサを介在させ、前記締付筒の回転により前記○リングを圧縮させて、前記溝の底に抜け止めリングを押し付けるとともに前記抜け止めリングに前記スペーサを介してOリングを押し付けるようにしたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明にかかる第1の実施の形態を示すチャックの断面図である。
図1において、工具掴持用のチャックは、ホルダー体10を有し、このホルダー体10は、図示省略した工作機械のスピンドルに挿着されるテーパシャンク部101と、このテーパシャンク部101の大径側端部に形成した把持用のフランジ102と、このフランジ102の反テーパシャンク部側の端面102aからテーパシャンク部101と反対の方向に該テーパシャンク部101の軸線と一致して延設され、外周面にフランジ102から先端に行くに従い径が小さくなるテーパ面103aが形成されたチャック筒103とから構成される。
また、フランジ102の反テーパシャンク部側の端面102aには、チャック筒103のフランジ102との連接基部に位置してフランジ102の厚み方向に延在する所定深さ(3〜5mm程度)の溝104がチャック筒103の円周方向に沿いリング状に形成されており、このリング状の溝104によりチャック筒103の長さを、ホルダー体10の工具長L3を変えることなしにフランジ102側へ延長した構造にする。これにより、チャック筒103のフランジ102に近接する領域の縮径方向への弾性変形をチャック筒103の他の領域の縮径方向への弾性変形とほぼ同様にするものであり、これが本実施形態の特徴部分の一つである。
【0016】
20はチャック筒103の外周に遊嵌されるローラ保持筒であり、このローラ保持筒20は、チャック筒103のテーパ面103aとほぼ同様なテーパ角度で先端に行くに従い径が小さくなる筒体から形成されている。また、このローラ保持筒20は、チャック筒103の先端部外周に設けた止めリング30によってチャック筒103から抜け落ちないように保持されている。
また、ローラ保持筒20には、該ローラ保持筒20の軸線に対して円周方向に所定の角度で傾斜させて嵌め込んだニードルローラ40が図9に示す場合と同様に円周方向に多数配設され、このニードルローラ40群はチャック筒20の長手方向に複数段、例えば、図9に示す場合より1段少ない3段に形成されている。また、各ニードルローラ40はローラ保持筒20の肉厚寸法より大きい径に形成され、これにより、ローラ保持筒20の内周面側へ突出する各ニードルローラ40をチャック筒103のテーパ面103aに当接させ、ローラ保持筒20の外周面側へ突出する各ニードルローラ40を後述する締付筒50の内周面に当接させる構成になっている。
【0017】
締付筒50は、チャック筒103を縮径させて目的の工具を緊密に掴持するものであって、チャック筒103の外周にローラ保持筒20で保持されたニードルローラ40を介して嵌合される。この締付筒50の内周面は、フランジ102と対向する端部から先端に行くに従い径が小さくなるテーパ付き円筒面に構成されている。また、締付筒50のフランジ102側の基端部内周には、シール兼用の抜け止めリング67が装着されており、このシール兼用の抜け止めリング67はチャック筒103の外周面に当接することによりシール機能を発揮し、また、ローラ保持筒20の端面に当接することで締付筒50のチャック筒103からの抜け落ちを防止している。
【0018】
前記のように構成された第1の実施形態にかかるチャックにおいて、工具7を掴持する場合は、工具7のシャンク7Aにスプリングコレット8を嵌合し、このスプリングコレット8ごと工具7のシャンク7Aをチャック筒103の円筒穴内に挿入する。かかる状態で、締付筒50を時計回り方向に回転すると、締付筒50のテーパ付き円筒面と当接する各ニードルローラ40は自身の軸線に直角な方向に自転しながらチャック筒103の外周面を螺旋状に公転転動するため、ローラ保持筒20はチャック筒103の先端側からフランジ102の方向へニードルローラ40の公転に伴い回転しつつ移動し、同時に締付筒50もフランジ102の方向へ移動する。これにより、締付筒50のテーパ付き円筒面とチャック筒103の外周テーパ面間の間隔が減少するため、締付筒50は各ニードルローラ40を介してチャック筒103を外周から内周方向へ全周面から強圧し縮径させることになる。その結果、チャック筒103の円筒穴内に挿入された工具7のシャンクはスプリングコレット8を介して締め付けられ、掴持される。
また、締め付け状態にある締付筒50を前記とは逆の反時計回り方向に回転すると、ローラ保持筒20がチャック筒103の先端側へ移動すると共に締付筒50も同一方向に移動する。このため、縮径されていたチャック筒103は元の径に復元し、工具7への掴持力が解除される結果、工具7の抜き取り、あるいは交換が可能になる。
【0019】
次に、第1の実施の形態におけるチャックのチャック筒とその締め付け時の縮径内径寸法の変化について、図2を参照して説明する。図2(A)は、チャック筒とその締め付け時の縮径内径寸法の変化を表すグラフであり、同図(C)は第1の実施の形態におけるチャック筒103を示している。
図2(C)に示すように、チャック筒103の長さは、リング状の溝104により、ホルダー体10の工具長L4を拡大することなしにフランジ102側へ延長した構造になっているため、このチャック筒103を締付筒50で締め付けてチャック筒103の開口端からフランジ102までの各点P1〜P12における縮径内径寸法の変化をグラフに表すと、図2(A)の曲線61に示す結果が得られた。
この曲線61から明らかなように、点P2から点P11の範囲まで縮径内径寸法の変化割合は比較的大きく、安定していることが分かる。即ち、工具7のシャンクに対して有効かつ強力に掴持力を発揮し得るチャック筒103の有効掴持長L4は、図2(C)に示すように、フランジ102に連接するチャック筒103の基部から開口先端付近に至るまで拡大され、従来におけるチャック筒1Cの有効掴持長L1より大幅に拡大することができる。
【0020】
従って、このような本発明の第1の実施の形態によれば、フランジ102の反テーパシャンク部側端面に、チャック筒103のフランジ102との連接基部に位置してフランジ102の厚み方向に延在する所定深さの溝104をチャック筒103の円周方向に沿いリング状に形成し、このリング状の溝104によりチャック筒103の長さを、ホルダー体10の工具長L3を拡大することなしにフランジ102側へ延長できる構造にしたので、チャック筒103のフランジ102に近接する基部領域の縮径方向への弾性変形をチャック筒103の他の領域の縮径方向への弾性変形とほぼ同様にすることができる。
これに伴い、工具7のシャンクに対して有効かつ強力に掴持力を発揮し得るチャック筒103の有効掴持長L4をフランジ102に連接するチャック筒103の基部から開口先端付近に至るまで拡大できるとともに、チャック筒103のフランジ102との連接基部領域も縮径方向へ弾性変形し易くなり、締付筒50のフランジ102側端面がホルダー体10のフランジ102に当接するまで、従来のように大きな締付力を要することなく締付筒50を容易に締め付けることができ、この連接基部領域における工具シャンクヘの掴持力も十分に発揮することができる。
また、チャック筒103とフランジ102との連接基部領域における工具シャンクヘの掴持力を大きくできることにより、重切削加工を行っても、工具がチャック筒103の先端側を支点にした振れ運動を起こしたりするのを防止でき、かつ工具シャンクの外周面とチャック筒103の内面との間が摩擦して工具シャンクの外周面及びチャック筒103の内面を損傷するのを未然に防止できる。
【0021】
また、チャック筒103の有効掴持長L4の拡大と、締付筒50のフランジ102側端面がホルダー体10のフランジ102に当接するまで締付筒50を締め付けることができることにより、チャック筒103の長さを従来のものより短くでき、これに伴い、ホルダー体10の工具長L3を短くでき、チャックの軽量化及び小型化が可能になる。
【0022】
なお、前記実施形態において、フランジ102の反テーパシャンク部側の端面102aには、チャック筒103のフランジ102との連接基部に位置してフランジ102の厚み方向に延在する所定深さ(3〜5mm程度)の溝104がチャック筒103の円周方向に沿いリング状に形成された構成とした。
【0023】
次に、図3(A)及び(B)により本発明の第2の実施の形態について説明する。この図3において、図1と同一の構成要素には同一符号を付してその構成説明を省略し、図1と異なる部分を重点に述べる。
この第2の実施の形態において、特徴とする点は、チャック筒103の実質的な長さ拡大用のリング状溝104をフランジ102の端面に形成することに加えて、チャック筒103の内壁面に該内壁面の全長に亘りチャック筒103の軸線方向に伸びる複数の溝60をチャック筒103の周方向に等間隔に形成したところにある。
【0024】
第2の実施の形態におけるチャックでは、チャック筒103の内壁面に複数の溝60を形成したことにより、締付筒50によるチャック筒103の縮径方向への弾性変形を更に容易にする。そして、図2(C)に示す点P2からP11の範囲における縮径内径寸法の変化割合が更に大きくなり、かつ、その範囲の変化割合を図2(A)の示す曲線61より均一化し得る。
従って、チャック筒103の縮径方向への弾性変形が大きな締付力を要することなくチャック筒の略全長に亘りし易くなり、かつチャック筒を長くすることなくその有効掴持長を拡大できるとともに、締付筒50の薄肉化が可能になる。また、チャック筒103の内壁面に溝60を形成することにより、チャック筒103内に挿入された工具が締め付けられた時に、工具に付着するオイルの逃げを容易にする。
【0025】
次に、図4(A)及び(B)により本発明の第3の実施の形態について説明する。この図4において、図1と同一の構成要素には同一符号を付してその構成説明を省略し、図1と異なる部分を重点に述べる。
この第3の実施の形態において、特徴とする点は、チャック筒103の実質的な長さ拡大用のリング状溝104をフランジ102の端面に形成することに加えて、チャック筒103を構成する壁部内に該壁部のほぼ全長に亘りチャック筒103の軸線方向に伸びる複数の穴70をチャック筒103の周方向に等間隔に形成したところにある。
【0026】
第3の実施の形態におけるチャックでは、チャック筒103を構成する壁部内に複数の穴70を形成したことにより、締付筒50によるチャック筒103の縮径方向への弾性変形を更にし易くする。そして、図2(C)に示す点P2からP11の範囲における縮径内径寸法の変化割合が更に大きくなり、かつ、その範囲の変化割合を図2(A)の示す曲線61より均一化し得る。
従って、チャック筒103の縮径方向への弾性変形が大きな締付力を要することなくチャック筒103の略全長に亘りし易くなり、かつチャック筒を長くすることなくその有効掴持長を拡大できるとともに、締付筒50の薄肉化が可能になる。
【0027】
次に、図5(A)及び(B)により本発明の第4の実施の形態について説明する。この図5において、図1と同一の構成要素には同一符号を付してその構成説明を省略し、図1と異なる部分を重点に述べる。
この第4の実施の形態において、特徴とする点は、チャック筒103の実質的な長さ拡大用のリング状溝104をフランジ102の端面に形成することに加えて、チャック筒103を構成する壁部内に該壁部のほぼ全長に亘りチャック筒103の軸線方向に伸びる複数の穴70をチャック筒103の周方向に等間隔に形成するとともに、チャック筒103には、前記各穴70に対応して穴70からチャック筒103の内壁面に開口する複数のスリット80を形成したところにある。
【0028】
第4の実施の形態におけるチャックでは、チャック筒103を構成する壁部内に複数の穴70を形成し、更に該穴70からチャック筒103の内方に連通するスリット80を形成したことにより、締付筒50によるチャック筒103の縮径方向への弾性変形を更にし易くする。そして、図2(C)に示す点P2からP11の範囲における縮径内径寸法の変化割合が更に大きくなり、かつ、その範囲の変化割合を図2(A)の示す曲線61より更に均一化し得る。
従って、チャック筒103の縮径方向への弾性変形が大きな締付力を要することなくチャック筒103の略全長に亘りし易くなり、かつチャック筒を長くすることなくその有効掴持長を拡大できるとともに、締付筒50の薄肉化が可能になる。また、スリット80を形成することにより、チャック筒103内に挿入された工具が締め付けられた時に、工具に付着するオイルの逃げを容易にする。
【0029】
次に、図6(A)及び(B)により本発明の第5の実施の形態について説明する。この図6において、図1と同一の構成要素には同一符号を付してその構成説明を省略し、図1と異なる部分を重点に述べる。
この第5の実施の形態において、特徴とする点は、チャック筒103の実質的な長さ拡大用のリング状溝104をフランジ102の端面に形成することに加えて、チャック筒103の先端部の外周部に先端方向に開く環状段部90を形成するとともに、この環状段部90に隣接して環状溝91を形成し、環状段部90に弾性を有する金属製の環状側板92の内周部を係合し、環状溝91には止めリング93を嵌着することにより、環状側板92をチャック筒103から脱落しないように保持し、この環状側板92の外周端部を締付筒50の内周面に係合させたところにある。
【0030】
前記のように構成された第5の実施の形態において、工具7を掴持する場合は、工具7のシャンク7Aをチャック筒103の円筒穴内に挿入し、締付筒50を時計回り方向に回転させる。すると、締付筒50のテーパ付き円筒面と当接する各ニードルローラ40は自身の軸線に直角な方向に自転しながらチャック筒103の外周面を螺旋状に公転転動するため、ローラ保持筒20はチャック筒103の先端側からフランジ102の方向へニードルローラ40の公転に伴い回転しつつ移動し、同時に締付筒50もフランジ102の方向へ移動する。これにより、締付筒50は各ニードルローラ40を介してチャック筒103を外周から内周方向へ縮径することにより、工具7のシャンクを掴持する。
一方、環状側板92は、その外周端部が締付筒50の先端側テーパ内周面と圧接してチャック筒103方向に押圧されることにより、チャック筒103の先端部を縮径する。これにより、チャック筒103の先端部分にも工具シャンクに対する強力な掴持力を発揮させる。
従って、第5の実施の形態によれば、チャック筒103のフランジ連接基部から先端部分まで工具シャンクに対して強力な掴持力を発揮させることができ、工具の掴持を更に確実にできる。
【0031】
次に、図7により本発明の第6の実施の形態について説明する。この図7において、図1と同一の構成要素には同一符号を付してその構成説明を省略し、図1と異なる部分を重点に述べる。
この第6の実施の形態において、特徴とする点は、締付筒50のフランジ102側の基端部内周に設けた環状凹溝51に抜け止めリング67の外周部を嵌合して固定させ、チャック筒103の外周に当接または近接させ、抜け止めリング67にローラ保持筒20のフランジ102側端を当接させてある。前記抜け止めリング67は、ステンレスなどの弾性を有する金属製とし、1個所に切り離し部を形成したC字状のスナップリングである。
また、フランジ102の反シャンク部側の端面に形成したリング状の溝104には弾性変形可能な合成樹脂または合成ゴムのOリング68を嵌合させ、このOリング68と抜け止めリング67との間に環状のスペーサ69をチャック筒103に嵌めて介在させ、Oリング68を溝104の底に支持するとともにスペーサ69に支持し、スペーサ69を抜け止めリング67に当接させてある。なお、Oリング68はフッ素樹脂などの合成樹脂や合成ゴムを用い、スペーサはステンレスなどの環状金属板を用いている。
【0032】
前記のように構成された第6の実施形態において、工具7を掴持する場合には、工具7のシャンク7Aをチャック筒103の円筒穴内に挿入し、締付筒50を時計回り方向に回転させると、各ニードルローラ40が自転しつつチャック筒103の外周面を螺旋状に公転し、ローラ保持筒20がチャック筒103の先端側からフランジ102の方向へ移動し、同時に締付筒50もフランジ102の方向へ移動し、これらにより、締付筒50が各ニードルローラ40を介してチャック筒40を外周から内周方向へ縮径することで、工具7のシャンクを掴持する。そして、締付筒50のフランジ102の方向への移動により、同方向に抜け止めリング67も移動し、スペーサ69を介しOリング68を弾性変形させて圧縮させた状態で、溝104の底と抜け止めリング67とに押し付けるようにする。
従って、第6の実施の形態にかかるチャックを用い、これに掴持した工具7によって加工を行う際にびびりなどの振動をOリング68で吸収でき、良好な切削加工ができ、また、ごみや加工時の切削液がフランジ102の先端面と締付筒50のフランジ102側端面との間からニードルローラ40部へ侵入すること、およびごみがフランジ102の溝104に侵入することを確実に防止できる。
【0033】
第6の実施の形態において、スペーサ69を省略し、溝104に嵌めるOリング68を抜け止めリング67に直接押し付けるようにし、構成を簡単にしてもよい。
なお、第6の実施の形態にかかるチャックのフランジとは、ホルダー体10のテーパシャンク部101からチャック筒103の端末まで、すなわち締付筒50の端面が当接する面までである。
また、第6の実施の形態にかかるチャックは、スペーサ69の有無の何れであっても、第5の実施の形態に示した特徴とする点を組み合わせて用いることが好ましい。
【0034】
なお、前記実施の形態では、工具7のシャンクをスプリングコレット8を介してチャック筒103に挿入して掴持する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、工具7のシャンク7Aを直接チャック筒103に挿入して掴持する方式でもよい。
また、ホルダー体10のシャンク部101はテーパ付きのものに限らず、ストレートシャンク構成のホルダー体にも適用できる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ホルダー体のフランジの反シャンク部側端面に、チャック筒のフランジとの連接基部に位置してフランジの厚み方向に延在する所定深さの溝をチャック筒の円周方向に沿いリング状に形成し、前記リング状の溝によりチャック筒の長さを、ホルダー体の工具長を拡大することなしにフランジ側へ延長できる構造にし、かつ前記チャック筒の先端部外周面に弾性を有する金属製環状側板の内周部を固定し、前記環状側板の外周端部を前記締付筒の内周面に抑圧係合させた構成としたので、チャック筒のフランジ連接基部から先端部分まで工具シャンクに対して強力な掴持力を発揮させることができ、工具の掴持を更に確実にできる。
また、ホルダー体の工具長を長くすることなく縮径方向へ有効に弾性変形できるチャック筒の有効掴持長を拡大できるとともに、チャック筒の縮径方向への弾性変形がし易くなり、大きな締付力を要することなく締付筒のフランジ側端面がホルダー体のフランジに当接するまで締付筒を容易に締め付けることができる。また、チャック筒の連接基部領域及びチャック筒の先端部における工具シャンクヘの掴持力を大きくできることにより、重切削加工を行っても、工具がチャック筒の先端側を支点にした振れ運動を起こしたりするのを防止できる。
また、チャック筒の有効掴持長の拡大と、締付筒のフランジ側の端面がホルダー体のフランジに当接するまで締付筒を締め付けることができることにより、チャック筒の長さを従来のものより短くでき、これに伴い、ホルダー体の工具長を短くでき、チャックを軽量化及び小型化できる。
【0036】
また、請求項2の発明によれば、チャック筒の有効掴持長拡大用のリング状の溝に加えて、チャック筒の内壁面にチャック筒の軸線方向に伸びる複数の溝を形成したことにより、締付筒によるチャック筒の縮径方向への弾性変形を更に容易になり、かつチャック筒を長くすることなくその有効掴持長を拡大できるとともに、締付筒の薄肉化が可能になる。また、チャック筒の内壁面に溝を形成することにより、チャック筒内に挿入された工具が締め付けられた時に、工具に付着するオイルを容易に逃がすことができる。
【0037】
また、請求項3または4の発明によれば、チャック筒の有効掴持長拡大用のリング状の溝に加えて、チャック筒を構成する壁部内にチャック筒の軸線方向に伸びる複数の穴を形成し、または前記各穴からチャック筒の内壁面に開口するスリットを形成したことにより、締付筒によるチャック筒の縮径方向への弾性変形を更にし易くし、チャック筒の略全長に亘り縮径内径寸法の弾性変形の変化割合を均一化し得るほか、締付筒の薄肉化が可能になる。
【0038】
請求項5の発明によれば、チャック筒の有効掴持長拡大用リング状の溝にOリングを嵌合させ、締付筒のフランジ側端面に固定した抜け止めリングによってローラ保持筒のフランジ側端を支持させ、締付筒の回転により、Oリングを圧縮させて前記溝の底と抜け止めリングとに押し付けるようにしたので、工具によって加工を行う際にびびりなどの振動をOリングで吸収でき、良好な切削加工ができ、また、ごみや加工時の切削液がフランジに先端面と締付筒との間からニードルローラ部へ侵入すること、及びこみが前記溝に侵入することを確実に防止できる。
【0039】
請求項6の発明によれば、請求項6の発明において、Oリングと抜け止めリングとの間に環状金属板のスペーサを介在させたので、C字状の抜け止めリングを用いても、このリングの開口部に弾性変形したOリングの一部が喰い込むことがなく、安定した振動の吸収、ごみ、切削液のニードル部への侵入防止ができ、更にOリングの疲労防止にも役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第1の実施の形態を示すチャックの断面図である。
【図2】本発明の実施の形態及び従来におけるチャックのチャック筒とその締め付け時の縮径内径寸法の変化を示す説明図で、(A)はチャック筒とその締め付け時の縮径内径寸法の変化を表すグラフ、(B)は従来におけるチャック筒の説明図、(C)は本発明におけるチャック筒の説明図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示すもので、(A)はチャックの断面図、(B)はチャック筒の横断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態を示すもので、(A)はチャックの断面図、(B)はチャック筒の横断面図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態を示すもので、(A)はチャックの断面図、(B)はチャック筒の横断面図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態を示すもので、(A)はチャックの断面図、(B)は要部の拡大横断面図である。
【図7】本発明にかかる第6の実施の形態を示すチャックの断面図である。
【図8】従来におけるチャックの断面図である。
【図9】従来におけるチャックの各構成部材を分解して示す斜視図である。
【符号の説明】
10 ホルダー体
101 テーパシャンク部
102 フランジ
103 チャック筒
104 リング状溝
20 ローラ保持筒
40 ニードルローラ
50 締付筒
51 環状凹溝
60 溝
67 抜け止めリング
68 Oリング
69 スペーサ
70 穴
80 スリット
91 環状溝
92 環状側板
93 止めリング
Claims (6)
- 工作機械スピンドルに挿着されるシャンク部、このシャンク部の一端部に形成した把持用のフランジ、このフランジの反シャンク部側端面からシャンク部と反対の方向に該シャンク部の軸線と一致して延設され、外周面に前記フランジから先端に行くに従い径が小さくなるテーパ面が形成されたチャック筒とを有するホルダー体と、前記チャック筒の外周に回転可能にかつチャック筒の軸方向に移動可能に係合され、内周面に前記フランジから先端に行くに従い径が小さくなるテーパ面を有する締付筒と、前記チャック筒の外周面と前記締付筒の内周面間に全局に亘り配設され、前記チャック筒及び締付筒の軸線に対して周方向に適宜の角度傾斜させた多数のニードルローラとを備え、前記締付筒を回転することにより前記ニードルローラを自転させつつ螺旋公転して前記チャック筒を縮径または復元させるチャックにおいて、
前記フランジの反シャンク部側端面に前記チャック筒の前記フランジとの連接基部に位置して前記フランジの厚み方向に延在する所定深さの溝を前記チャック筒の円周方向に沿いリング状に形成し、この溝により縮径方向へ有効に弾性変形できるチャック筒の有効掴持長が拡大されるように構成し、前記チャック筒の先端部外周面に弾性を有する金属製環状側板の内周部を固定し、前記環状側板の外周端部を前記締付筒の内周面に抑圧係合させたことを特徴とするチャック。 - 前記チャック筒の内壁面に該内壁面の全長に亘りチャック筒の軸線方向に伸び、かつチャック筒の縮径方向への弾性変形を容易にする複数の溝をチャック筒の周方向に所定間隔離して形成したことを特徴とする請求項1記載のチャック。
- 前記チャック筒を構成する壁部内に該壁部のほぼ全長に亘りチャック筒の軸線方向に伸び、かつチャック筒の縮径方向への弾性変形を容易にする複数の穴をチャック筒の周方向に所定間隔離して形成したことを特徴とする請求項1記載のチャック。
- 前記チャック筒を構成する壁部内に該壁部のほぼ全長に亘りチャック筒の軸線方向に伸び、かつチャック筒の縮径方向への弾性変形を容易にする複数の穴をチャック筒の周方向に所定間隔離して形成するとともに、前記チャック筒の内壁面に前記各穴に対応して該穴からチャック筒の内方に連通する複数のスリットを形成したことを特徴とする請求項1記載のチャック。
- 前記フランジの反シャンク部側の端面に設けた前記溝に弾性変形する○リングを嵌合させ、前記締付筒のフランジ側端面に内周部に弾性金属板製の抜け止めリングの外周部を固定し、この抜け止めリングの内周部に前記ローラ保持筒のフランジ側端を支持させ、前記締付筒の回転により、前記Oリングを圧縮させて前記溝の底と抜け止めリングとに押し付けるようにしたことを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載のチャック。
- 前記Oリングと抜け止めリングとの間に前記チャック筒に嵌めた環状金属板からなるスペーサを介在させ、前記締付筒の回転により前記Oリングを圧縮させて、前記溝の底に抜け止めリングを押し付けるとともに前記抜け止めリングに前記スペーサを介してOリングを押し付けるようにしたことを特徴とする請求項5記載のチャック。
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