JPH035364Y2 - - Google Patents

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JPH035364Y2
JPH035364Y2 JP1983030378U JP3037883U JPH035364Y2 JP H035364 Y2 JPH035364 Y2 JP H035364Y2 JP 1983030378 U JP1983030378 U JP 1983030378U JP 3037883 U JP3037883 U JP 3037883U JP H035364 Y2 JPH035364 Y2 JP H035364Y2
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chuck
tube
side plate
cylinder
diameter
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JP1983030378U
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【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は工具を握持するチヤツク筒と、このチ
ヤツク筒の外周面に転動体を介して嵌合する回動
筒とを備え、上記両筒の対向面を先細のテーパ面
にそれぞれ形成し、回動筒の回動によりこれとチ
ヤツク筒とを軸方向に相対的に移動させてチヤツ
ク筒を拡径あるいは縮径させるようにした工具保
持装置に関する。 (従来技術及び問題点) 従来の工具保持装置には、第1図に示すように
チヤツク筒1の先端部にシール材2が備えられて
いるが、このシール材2は例えばゴム状弾性体で
できている。従つて回動筒4を締め付けた時でも
シール材2を介してチヤツク筒1の先端部を縮径
させることはなかつた。一方回動筒4を回動させ
てチヤツク筒1を縮径させる場合には、転動体3
もチヤツク筒1の周面を転動し、かつ回動筒4と
共にチヤツク筒1の基端側(矢印F側)へ移動す
るので、チヤツク筒1の縮径完了時には第2図に
示すように転動体3の逆矢印F側端部とチヤツク
筒1の先端縁1aとの幅L1は最大になる。この
幅L1に対応するチヤツク筒の先端部分は縮径方
向(求心方向)に転動体3によつて直接押圧され
ないので、第2図に示すように幅L1内における
チヤツク筒内周面8は、逆矢印F側にゆくに従い
開くラツパ状に形変形してしまう。即ち工具柄部
5の実質握持範囲W1は短く、上記幅L1に相当
する柄部5の部分は充分に握持されない。このた
めに握持剛性が低くなり、エンドミル等の切削工
具6による切削中に、工具6にびびり現象等が生
じ、切削ワーク等の仕上面精度に悪影響を及ぼす
傾向がある。特に小径の工具6を握持する場合に
は上記悪影響の度合が大きい。 上記ラツパ状の変形を防止するために例えば実
公昭55−20403では、複数個の剛体のボールをチ
ヤツク筒の先端外周面と回動筒の先端内周面の間
に配置し、締付時上記ボールを介して回動筒から
チヤツク筒に縮径方向のチヤツク力を伝達するよ
うにしている。しかし複数の剛体のボールを使用
していることにより次のような不具合がある。 (1) ボールを配置しているためにチヤツク筒の軸
方向の長さが長くなるのに加え、ボール自体は
シール機能を果さないことにより別にシールを
配置する必要があり、チヤツク筒の軸方向の長
さが一層長くなる。従つてチヤツク筒自体がラ
ツパ状になりやすい長い部材となり、またコン
パクト化も達成できない。 (2) ボール自体はチヤツク筒自体の凹部に嵌り込
んでおり、回動方向には移動するが軸方向には
移動しない構造であり、しかも剛体なので、締
付時において、回動筒が軸方向に変位するとボ
ールとチヤツク筒外周面あるいは回動筒内周面
とがきつくこすれてしまい、それが回動筒の軸
方向の移動に対して大きな抵抗力となる。従つ
て回動筒の締付作業の円滑性が阻害される。 (3) 工具保持装置には各種工具が取替えて装着さ
れるが、各工具の柄部の径は普通加工公差内に
おいてばらつきがあり、剛性のボールを装着し
ているとその締付力は上記ばらつきに対応でき
ない。 即ち回動筒を一定の軸方向位置まで移動した時
にボールによる最適な締付力が生じるようにボー
ルの直径等を設定していても、柄部の径のばらつ
きにより回動筒の最終締付位置が変化すると、剛
体であるボールによる締付力に過不足が生じてし
まい、常にチヤツク筒先端部を適切な締付力で締
付けることはできない。 (考案の目的) 本考案の目的は次の通りである。 (1) チヤツク筒先端部においても工具を確実に保
持できるようにして、工具のびびり現象を低下
させる。 (2) シール用の特別の部材を節約すると共に、チ
ヤツク筒の軸方向長さを短くし、コンパクト化
を図ると共にチヤツク筒自体をラツパ状になり
にくい形状にする。 (3) 工具柄部の径に加工公差内のばらつきがある
ことにより、締付時の回動筒の軸方向位置がま
ちまちであつても、常に適切な締付力でチヤツ
ク筒先端部を締付けることができるようにす
る。 (目的を達成するための技術的手段) 上記目的を達成するために本考案は、工具を握
持するチヤツク筒と、このチヤツク筒の外周面に
転動体を介して嵌合する回動筒とを備え、上記両
筒の対向面を先細のテーパ面にそれぞれ形成し、
回動筒の回動により、回動筒及び転動体とチヤツ
ク筒とを軸方向に相対的に移動させてチヤツク筒
を縮径あるいは拡径させるようにした工具保持装
置において、チヤツク筒の先端部外周にチヤツク
筒に対して軸方向移動不能にかつ半径方向外方へ
と延びる金属板製の環状側板を嵌着し、この側板
は、チヤツク筒締付時に回動筒内周面に密着する
外径を有し、かつチヤツク締付時に側板の半径方
向外方側が軸方向の回動筒移動方向側に撓むと共
に、回動筒締付時に回動筒が側板に与える縮径方
向への力を、拡径を阻止するようにチヤツク筒先
端部に縮径方向の力として伝えうる剛性を有して
いる。 (実施例) 第3図は本考案による工具保持装置の縦断面上
半分図であり、この第3図において、金属製チヤ
ツク筒11はその外周面15が先細テーパ状に形
成されており、またチヤツク筒11の後端部には
柄部12が一体に形成されている。この柄部12
は工作機本体の回転主軸に挿入連結される。チヤ
ツク筒11の外周面15には複数本の転動体(ニ
ードルローラ)13が円周方向に間隔を隔てて配
置されており、転動体13は先細テーパ状の筒形
保持器14により保持されている。転動体13は
その全長がチヤツク筒外周面15に当接すると共
に、転動体13の逆矢印F側の端部が矢印F側の
端部よりもチヤツク筒円周方向のいずれか一方に
くるように傾いている。即ち保持器14を例えば
矢印F方向に見て右回りに回動させると、転動体
13は自転すると共にチヤツク筒外周面15を螺
旋状に公転し、矢印F方向へ移動する。 回動筒16は先細テーパ状の内周面17を備
え、前記転動体13を介してチヤツク筒外周面1
5に嵌合している。18はエンドミル等の切削工
具であつて、その柄部19はチヤツク筒11内に
挿入される。 チヤツク筒11の先端部(逆矢印F側前端部)
の外周面には、第4図に示すように逆矢印F側に
向く環状段部20が形成されると共に環状溝21
が形成され、段部20には金属製の環状側板23
が当接し、環状溝21には止め輪24が嵌着され
ている。側板23は止め輪24により脱落不能に
係止されている。側板23の自由状態における外
径Dは回動筒内周面17の先端部最小径dよりも
大きい。また第4図の非締付時の状態において
は、回動筒内周面17と側板23の外周端の間に
はわずかな隙間が形成される。 上記側板23はチヤツク筒締付時には第6図に
示すように回動筒内周面17に密着すると共に、
逆矢印F側へ膨出するように撓むが、それと同時
にチヤツク筒11の先端部を縮径させうる剛性を
有している。 なお側板23には第7図に示すように割部23
aが1箇所設けられており、工具保持装置組立時
に側板23を回動筒16の先端部側から挿入でき
るようになつている。即ち割部23aにおける両
割面をずらして側板23を縮径させ、縮径状態で
回動筒16内に挿入し、その後、上記両割面を合
わせると共にチヤツク筒11の先端部に嵌合し、
止め輪24で保持する。 回動筒内周面17の後端部には第3図に示すよ
うにゴム状弾性体からなる環状シール材26が嵌
合し、段部と止め輪28により脱落不能に保持さ
れている。 工具18を保持する場合には、第3図の状態に
おいて工具柄部19をチヤツク筒11内に挿入
し、回動筒16を例えば矢印F方向に見て右回り
に回動させることにより、転動体13をチヤツク
筒11周りに転動させる。それにより回動筒16
及び転動体13は矢印F側へ移動し、チヤツク筒
11は縮径し、柄部19を握持する。一方側板2
3は外周端部が第6図に示すように回動筒内周面
17に密着すると共に、チヤツク筒11の先端部
を縮径させる。 即ち側板23によりチヤツク筒11の先端部分
を縮径させることにより、チヤツク筒先端部分の
ラツパ状変形幅L2は第2図の従来例の幅L1よ
りも短くなり、実質握持範囲W2は第2図の握持
範囲W1よりもチヤツク筒11の先端部側へ長く
なる。従つて工具柄部19はチヤツク筒11の先
端部近くまで確実に握持され、切削作業中におけ
る工具18のびびり現象が大幅に減少する。
【表】 また前記側板23の作用としては上記縮径作用
のほかに、チヤツク筒11の開放時に回動筒16
と、転動体13と、保持器14の脱落を防止する
作用と、チヤツク筒11の締付時であつて、例え
ば切削作業中に異物が両筒11,16間に侵入し
ないようにシールする作用がある。側板23が金
属板であつても、締付時には側板23は撓みかつ
回動筒内周面17に密着するので、シール効果は
よい。 (別の実施例) 第8、第10、第11及び第12図はそれぞれ
側板23の変形例を示している。即ち第8図の側
板23は割部を有しない完全な環状に形成されて
おり、回動筒16(第3図)内に挿入する場合に
は、第9図に示すように前方突出状の弓形に撓ま
せた状態で挿入する。挿入後は側板23の弾性力
によつて概ね平板状に戻る。 第10図の側板23は外周端縁に環状の舌部3
5が一体に形成されており、側板23と回動筒内
周面17との接触面積を舌部35によつて増加さ
せることにより、防塵効果を高めている。舌部3
5を有する側板23は断面形状が概ね逆L字形に
なるが、舌部35は後方へゆくに従い開いてゆく
テーパ状に形成されている。 第11図の側板23は、外周端縁に前後両方に
延びる環状の舌部36が形成されており、前記第
10図の場合と同様に舌部36により防塵効果を
高めている。舌部36を有する側板23は断面形
状が概ねT字形になるが、舌部36は後方へゆく
に従い開くようなテーパ状に形成されている。 第12図の側板23は、外周端部に耐摩耗性、
耐油性及び耐熱性が高い塗料37がコーテイング
されている。コーテイング手段としては塗布、吹
付あるいは焼付等の方法がある。耐摩耗性等が高
い塗料37をコーテイングすることにより、防塵
効果を一層高めている。なお回動筒内周面17に
も塗料37を塗布するようにしてもよい。(考案
の効果) 以上説明したように考案によると、 (1) チヤツク締付時、側板23を介してチヤツク
筒11の先端部に縮径方向の締付力を伝達する
ので、工具柄部19を握持する範囲W2が従来
第1図のものよりもチヤツク筒の先端部側に長
くなり、工具18のびびり現象が減少し、ワー
ク等の仕上精度が向上する。 (2) チヤツク筒先端の締付力伝達部材として、環
状の側板23を使用し、しかも側板23は、チ
ヤツク筒締付時に回動筒内周面に密着する外径
を有しているので、側板23自体がシールの役
目を果し、実公昭55−20403のボール構造のも
のに比べて別のシール部材を備える必要はな
く、しかもチヤツク筒の軸方向長さを短くで
き、これによりチヤツク筒自体がラツパ状に変
形しにくい形状になり、ラツパ状変形防止効果
が一層向上する。 (3) 一般に装着する工具柄部の径には加工公差内
でのばらつきがあるが、本考案の側板23で
は、それらのばらつきに対応して常にチヤツク
筒先端部に適切な締付力を伝達することができ
る。 即ち工具柄部の径のばらつきにより、回動筒
16の最終の軸方向締付位置は変化するが、本
考案の側板23は、チヤツク締付時に側板23
の半径方向外方側が軸方向に撓むと共に、回動
筒締付時に回動筒が側板に与える縮径方向への
力を、拡径を阻止しうるようにチヤツク筒先端
部に縮径方向の力として伝えうる剛性を有して
いるので、回動筒がいかなる軸方向位置で止つ
ても、常に過不足なくチヤツク筒先端部に締付
力を伝達できる。 (4) 締付時に外方側が回動筒移動方向側に撓む側
板23を使用しているので、締付時に側板23
の半径方向外方端縁が回動筒16の内周面に当
接してこれと共に軸方向に撓むことにより、側
板23が回動筒16の軸方向移動の抵抗になら
ず、回動筒16の操作が円滑に行える。
【図面の簡単な説明】
第1図はチヤツク筒開放状態を示す従来の縦断
面上半分図、第2図はチヤツク筒締付状態を誇張
して示す従来例の縦断面上半分図、第3図はチヤ
ツク筒開放状態を示す本考案による工具保持装置
の縦断面上半分図、第4図は第3図の拡大部分
図、第5図はチヤツク筒締付状態を誇張して示す
本考案による工具保持装置の縦断面上半分図、第
6図は第5図の拡大部分図、第7図は側板の正面
図、第8図は側板の変形例を示す正面図、第9図
は撓ませた状態で示す第8図の側板の側面図、第
10、第11及び第12図はそれぞれ側板の別の
変形例を示す縦断面部分拡大図である。11……
チヤツク筒、13……転動体、15……外周面、
16……回動筒、17……内周面、23……側
板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 工具を握持するチヤツク筒と、このチヤツク筒
    の外周面に転動体を介して嵌合する回動筒とを備
    え、上記両筒の対向面を先細のテーパ面にそれぞ
    れ形成し、回動筒の回動により、回動筒及び転動
    体とチヤツク筒とを軸方向に相対的に移動させて
    チヤツク筒を縮径あるいは拡径させるようにした
    工具保持装置において、チヤツク筒の先端部外周
    にチヤツク筒に対して軸方向移動不能にかつ半径
    方向外方へと延びる金属板製の環状側板を嵌着
    し、この側板は、チヤツク筒締付時に同動筒内周
    面に密着する外径を有し、かつチヤツク締付時に
    側板の半径方向外方側が軸方向の回動筒移動方向
    側に撓むと共に、回動筒締付時に回動筒が側板に
    与える縮径方向への力を、拡径を阻止するように
    チヤツク筒先端部に縮径方向の力として伝えうる
    剛性を有することを特徴とする工具保持装置。
JP3037883U 1983-03-01 1983-03-01 工具保持装置 Granted JPS59136208U (ja)

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JP3037883U JPS59136208U (ja) 1983-03-01 1983-03-01 工具保持装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3563562B2 (ja) * 1997-02-24 2004-09-08 株式会社日研工作所 チャック

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5145024U (ja) * 1974-09-30 1976-04-02
JPS5520403U (ja) * 1978-07-26 1980-02-08

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JPS5145024U (ja) * 1974-09-30 1976-04-02
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