JP3528413B2 - 関数クロック発生回路並びにそれを用いたイネーブル機能付きd型フリップフロップおよび記憶回路 - Google Patents

関数クロック発生回路並びにそれを用いたイネーブル機能付きd型フリップフロップおよび記憶回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CMOSのLSI
の面積削減、消費電力削減に役立つ、たとえば同期式イ
ネーブル機能付きD型フリップフロップ等の関数クロッ
ク(gated clock)信号発生回路およびそれを用いたイネ
ーブル機能付きD型フリップフロップおよび記憶回路に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】LSIの大規模化、複雑化に伴い、1種
類のクロックでは足りず1チップの中で複数のクロック
を使う必要性が高まっている。複数クロックを使う理由
は、一般的には、各ブロックの処理内容そのものが違う
ためであるが、最近の大規模高性能LSIにおいては、
それに加えて消費電力の増加が大きな問題となってお
り、その対策の一つとして各ブロックの処理に最適な多
数の関数クロックを用いて無駄な動作を削減するためで
ある。
【0003】以下では、完全に非同期な関係をもつ複数
クロックではなく、元クロックの分周やクロックパルス
選択によって作製され、元クロックと同期した複数のク
ロックを用いる場合について説明する。
【0004】そのような複数クロックが必要な場合の従
来技術例としては、ゲートによる関数クロック生成方式
と、単相単一クロックおよびイネーブル機能付きD型フ
リップフロップを用いて複数クロック使用と等価な動作
をさせるイネーブル機能付きD型フリップフロップ利用
方式と、D型フリップフロップで一旦イネーブル信号を
サンプリングし、そのあとゲートを用いて関数クロック
を生成する関数クロック生成方式の3つの方式がある。
【0005】まず、ゲートによる関数クロック生成方式
について図27および図28を参照しつつ説明する。図
27はこのゲートによる関数クロック生成方式を採用し
た関数クロック生成回路の構成例を示す回路図であり、
図28は図27の各信号のタイミングチャートである。
【0006】この回路では、D型フリップフロップDF
F01〜DFF0n、DFF11〜DFF1mの出力を
組み合せ論理回路LGC1で演算して負論理イネーブル
信号XEN1を生成している。この負論理イネーブル信
号XEN1をオアゲートOR1に入力し、クロック信号
CKと論理和をとることによりクロックパルスを負論理
イネーブル信号XEN1により通過または阻止して関数
クロック(gated clock)FCK1を生成している。この
ようにして生成された関数クロックFCK1を後段のD
型フリップフロップDFF11、DFF21、DFFm
1等のクロックとして使用している。
【0007】また、図28からわかるように、負論理イ
ネーブル信号XEN1により元のクロック信号CKのパ
ルスが選択的に通過または阻止されて関数クロックFC
K1が生成され、その関数クロックFCK1を入力する
D型フリップフロップDFF11〜DFF1mを間欠的
に動作させることができる。
【0008】次に、イネーブル機能付きD型フリップフ
ロップ利用方式の例について、図29および図30を参
照しながら説明する。図29はイネーブル機能付きD型
フリップフロップの構成例を示す回路図であり、図30
は図29の各信号のタイミングチャートである。
【0009】イネーブル機能付きD型フリップフロップ
は通常のD型フリップフロップDFF1の入力端子Dの
他にイネーブル端子を持つ。すなわち、イネーブル機能
付きD型フリップフロップは、図29に示すように、D
型フリップフロップDFF1のデータ入力端子Dの前段
にセレクタSEL1が配置されている。セレクタSEL
1は、一方の入力端子がデータ入力信号DINの入力ラ
インに接続され、他方の入力端子がイネーブル信号EN
の入力ラインに接続された2入力アンドゲートAND1
と、一方の入力端子がインバータINV1を介してイネ
ーブル信号ENの入力ラインに接続され、他方の入力端
子がD型フリップフロップDFF1の出力端子Qに接続
された2入力アンドゲートAND2と、2入力端子がア
ンドゲートAND1,AND2の出力端子に接続され、
出力端子がD型フリップフロップDFF1の入力端子D
に接続された2入力オアゲートOR2により構成されて
いる。
【0010】このような構成を有するセレクタSEL1
において、イネーブル信号ENによりデータ入力信号D
INとD型フリップフロップDFF1の出力信号DOU
Tのどちらかを選択し、その結果をD型フリップフロッ
プDFF1にて、クロック信号CKの立ち上がり時点で
取り込む。具体的には、イネーブル信号ENがローレベ
ルのとき、D型フリップフロップDFF1はセレクタS
EL1を通してその時点での自身の出力信号DOUTを
取り込むので、結果として以前の値を保持することにな
る。そして、イネーブル信号ENがハイレベルのとき
は、外部からデータ入力信号DINを取り込む。すなわ
ち、イネーブル機能付きD型フリップフロップDFF1
は、図30に示すように、イネーブル信号ENをクロッ
クCKの立ち上がり時点でサンプリングし、その値が真
のときのみデータ入力信号DINの取り込みを行う。
【0011】なお、選択されたあるクロック周期におい
てのみD型フリップフロップのデータ取り込み動作をさ
せたい場合は、上記で説明したようなイネーブル機能付
きD型フリップフロップを用いてたとえば図31に示す
ように実現することができる。図31において、DFF
01〜DFF0nが通常のD型フリップフロップ、LG
C1が組み合わせ論理回路、ENDFF11〜ENDF
F1mがイネーブル機能付きD型フリップフロップをそ
れぞれ示している。
【0012】この方式ではクロック信号は単相単一に統
一され、複数クロックの代わりにイネーブル信号EN1
がイネーブル機能付きD型フリップフロップに配られ
る。この方式の特徴は、複数クロック使用と等価な動作
を単一単相クロックで実現できることで、タイミング検
証、設計の容易さから良く用いられる。
【0013】また、図32は従来の同期式イネーブル機
能付きD型フリップフロップの他の構成例を示す回路図
であり、図33はそのタイミングチャートである。この
イネーブル機能付きD型フリップフロップは、図29の
ものとセレクタSEL2の構成が異なり、その他の構成
および動作については実質的に変わりはない。
【0014】すなわち、セレクタSEL2は、イネーブ
ル信号ENを反転するためのインバータINV1と、イ
ネーブル信号ENおよびその反転信号に基づき、データ
入力信号DINと出力信号DOUTから1つを選択して
ノードSENに伝えるpチャンネルMOS(PMOS)
トランジスタP1およびnチャネルMOS(NMOS)
トランジスタN1からなる転送ゲートTM1と、PMO
SトランジスタP2およびNMOSトランジスタN2か
らなる転送ゲートTM2により構成されている。
【0015】そして、通常のD型フリップフロップDF
F1の入力端子Dの前段に、セレクタSEL2を配置
し、これを用いて外部からのデータ入力信号DINとD
型フリップフロップDFF1の出力信号DOUTをイネ
ーブル信号ENで選択することで実現している。具体的
には、図33に示すように、クロック信号CKの立ち上
がり時点でイネーブル信号ENがハイレベルのときのみ
データ入力信号DINがD型フリップフロップDFF1
に取り込まれ、出力信号DOUTが変化する。クロック
信号CKの立ち上がり時点でイネーブル信号ENがロー
レベルのときは、出力信号DOUTは変化しない。しか
し、内部ではこのときもD型フリップフロップDFF1
にクロック信号CKが供給され、出力信号DOUTをセ
レクタSEL2を通して再度取り込みという動作をして
いる。
【0016】このような同期式イネーブル機能付きD型
フリップフロップが実際の大規模なLSIチップ内で使
われる場合、図34に示すように、同一のイネーブル信
号ENが複数の同期式イネーブル機能付きD型フリップ
フロップDFF11〜DFF14に供給される。
【0017】最後に、D型フリップフロップによる関数
クロック生成方式について、図35および図36を参照
しつつ説明する。図35はこの方式を採用した関数クロ
ック生成回路の構成例を示す回路図であり、図36はそ
のタイミングチャートである。
【0018】図35の回路では、論理回路LGC1によ
り生成されたイネーブル信号EN1をクロック信号CK
の立ち上がり時点でD型フリップフロップDFFCKに
よりサンプリングし、その結果の出力信号EN1Dと遅
延用バッファBUF1、BUF2でクロック信号CKを
遅らせた信号CKDを2入力アンドゲートAND3に入
力させて関数クロックFCK3を生成している。このよ
うにして生成された関数クロックFCK3を後段のD型
フリップフロップDFF11、DFF12、〜DFF1
m等のクロックとして使用している。なお、バッファB
UF1、BUF2はD型フリップフロップDFFCKの
遅延時間を補償し、アンドゲートAND3で誤動作の元
となる関数クロックFCK3のばたつきが発生するのを
防ぐためのものである。
【0019】この方式ではイネーブル信号はクロックの
立ち上がり時点でサンプリングしているのでイネーブル
信号生成については設計しやすい。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ゲート
による関数クロック生成方式では、関数クロック生成の
ための回路やその遅延時間が小さい反面、クロック信号
CKの信号値のローレベル期間中は、関数クロックFC
K1として不要な箇所でパルスが発生することより誤動
作が起きることを防止するため、信号の負論理イネーブ
ル信号XEN1が変化しないように、安定させる必要が
ある。
【0021】また、ゲートによる関数クロック生成方
式、D型フリップフロップによる関数クロック生成方式
とも、関数クロック生成用のオアゲートやアンドゲート
のタイミング検証が面倒であった。前述のように、図2
7に示すようなゲートによる関数クロック生成方式で
は、関数クロック生成時にイネーブル信号とクロックパ
ルスのタイミングに充分な注意を払い、誤動作の元とな
る関数クロックに不要な信号のばたつきが起きないよ
う、すべての関数クロック生成について細心の注意を払
う必要がある。図28に示すように、クロック信号CK
の負のパルスが出ている間、イネーブル信号XEN1が
安定している必要がある。したがって、イネーブル信号
はおおよそクロック周期の半分以下の時間で生成される
必要があり、イネーブル機能付きD型フリップフロップ
を使った場合に比べてイネーブル信号生成の最大遅延は
約半分にしなければならない。
【0022】詳細なタイミング検証をする場合、たとえ
ば図27のオアゲートOR1、すなわち関数クロックF
CK1の生成に関して見てみると、クロック信号CKを
起点として、D型フリップフロップDFF01〜DFF
0nと組み合わせ論理回路LGC1を経てオアゲートO
R1に至るすべての信号伝搬経路について遅延値を計算
し、その中の最大値と最小値を求め、さらに同じくクロ
ック信号CKからオアゲートOR1に至る信号伝搬遅延
を求める。これらの遅延値から図28に示すクロック信
号CKの負のパルス区間で負論理イネーブル信号XEN
1が安定していることを検証しなければならない。
【0023】論理シミュレーションで検証する場合は、
多数存在する信号伝搬経路で最小遅延や最大遅延を見る
ためのテストパターン入力を用意することは難しい。ス
タティックなタイミング検証ソフトウエアを使う場合
は、テストパターン入力は不要となるが、図27のオア
ゲートOR1のゲートの入力信号同士のタイミング関係
を自動的にチェックするような機構はなく、遅延測定区
間を指定して遅延を求め、あとでその差分を計算しなけ
ればならないので多数の関数クロックを使っている場合
は大変面倒である。
【0024】このような理由で従来のゲートによる関数
クロック生成方式はチップ面積や消費電力で後述の従来
のイネーブル機能付きD型フリップフロップ利用方式よ
り有利であるにもかかわらず、多くのデジタル回路設計
者は避ける傾向がある。また、D型フリップフロップに
よる関数クロック生成方式では回路が大きく、さらにも
とのクロック信号からクロック再生信号を生成する際の
遅延増加が大きいため、これを用いた回路全体でのタイ
ミング設計が難しくなる。
【0025】また、イネーブル機能付きD型フリップフ
ロップ利用方式の場合には、図29、図32に示すよう
に、トランジスタ数が通常のD型フリップフロップに比
べて多く、クロック以外にイネーブル信号も個々のイネ
ーブル機能付きD型フリップフロップまで供給するよう
に配線する必要がある。前述した図34の場合には、イ
ネーブル信号の配線対象が4個の例を示しているが、数
十、数百といった場合もある。そのような場合でも従来
の同期式イネーブル機能付きD型フリップフロップで
は、内部のセレクタが個々に必要になり回路規模が増大
する。また図33に示すように、イネーブル信号ENに
かかわらず、クロック信号CKで常にD型フリップフロ
ップが駆動されるため消費電力が大きい。
【0026】以上のようにゲートによる関数クロック生
成方式では誤動作を防ぐためのタイミング検証が面倒で
あった。また、イネーブル機能付きD型フリップフロッ
プ利用方式では、クロック信号とは別にイネーブル信号
を個々のイネーブル機能付きD型フリップフロップに配
る必要があり、さらにイネーブル信号がまれにしかハイ
レベルにならない場合でもクロック毎にD型フリップフ
ロップが動作することから、配線やセル面積、消費電力
の増加といった不具合があった。さらに、D型フリップ
フロップによる関数クロック生成方式では、関数クロッ
ク生成のための回路が大きく、多数の関数クロックを生
成し、しかもそれぞれが小数のD型フリップフロップで
しか使用されないとき効率が悪い。また、関数クロック
生成に要する遅延増加が大きく、これを用いたチップ全
体でのタイミング設計が難しくなるという欠点がある。
【0027】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、配線面積やセル面積、さらに消
費電力を削減することができ、またタイミング設計が容
易な関数クロック発生回路並びにそれを用いたイネーブ
ル機能付きD型フリップフロップおよび記憶回路を提供
することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の関数クロック発生回路は、クロック信号が
第2の状態の時はイネーブル信号をそのまま出力し、ク
ロック信号が第1の状態のときはクロック信号が第2の
状態から第1の状態に変化する直前の時点でのイネーブ
ル信号値を出力するスルーラッチと上記スルーラッチ
の出力信号が第1の状態でかつクロック信号が第1の状
態のときのみ第2の状態の関数クロックを出力し、スル
ーラッチの出力信号が第2の状態で、クロック信号が第
1の状態のとき、またはスルーラッチの出力信号が第2
の状態で、クロック信号が第2の状態のときは第1の状
態の関数クロックを出力する論理ゲートと、上記スルー
ラッチおよび論理ゲートの各ノードにおいて、信号値が
ダイナミックに保持される期間を保証し、疑似スタティ
ックな動作をさせるようにクロック信号のクロックパル
ス幅の最大値を制限して上記スルーラッチおよび論理ゲ
ートに供給するクロックパルス幅制限回路とを有する。
【0029】また、本発明の関数クロック発生回路は、
上記スルーラッチがダイナミック型ラッチにより構成さ
れている
【0030】本発明のイネーブル機能付きD型フリップ
フロップは、上記した関数クロック発生回路の論理ゲー
トにおける関数クロックの出力端子を少なくとも一つの
D型フリップフロップのクロック入力端子に接続して構
成されている。
【0031】また、上記D型フリップフロップは、ダイ
ナミック型ラッチとスタティック型ラッチとを縦続接続
して構成されている。
【0032】本発明のイネーブル機能付き記憶回路は、
上記した関数クロック発生回路の論理ゲートにおける関
数クロックの出力端子をクロック入力を持つ少なくとも
一つの記憶回路のクロック入力端子に接続して構成され
ている。
【0033】本発明の関数クロック生成回路によれば、
クロック信号の立ち上がりエッジ部でイネーブル信号を
サンプリングし、その直後のクロックパルスを少ない遅
延時間内で通過または阻止することができる。
【0034】また、この関数クロック生成回路を用いる
ことで、従来多用されていた単相単一クロックおよびイ
ネーブル機能付きD型フリップフロップを用いた回路を
関数クロックを用いた等価な回路へ容易に置き換えるこ
とが可能となり、配線面積やセル面積、さらに消費電力
を削減することができる。
【0035】また、この関数クロック生成回路を用いる
ことで、少ないトランジスタ数でイネーブル機能を付加
した記憶回路を実現できる。
【0036】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図1は、本発明に係る関数クロック生成回路の第1の実
施形態を示す回路図である。この関数クロック生成回路
10は、図1に示すように、スルーラッチ回路LTC1
1、2入力ナンドゲートNAND11、およびインバー
タINV11により構成されている。
【0037】スルーラッチ回路LTC11の入力端子D
がイネーブル信号ENの入力ラインに接続され、反転ク
ロック入力端子Gがクロック信号の入力ラインに接続さ
れている。ナンドゲートNAND11の一方の入力端子
がスルーラッチ回路LTC11の出力端子Qに接続さ
れ、他方の入力端子がクロック信号CKの入力端子に接
続され、出力端子がインバータINV11の入力端子に
接続されている。
【0038】この関数クロック発生回路10では、スル
ーラッチ回路LTC11においてクロック信号CKの立
ち上がり時点でイネーブル信号ENをサンプリングし、
その値によってサンプリング直後のクロックパルスを、
ナンドゲートNAND11およびインバータINV11
からなる論理ゲートLGTにより通過もしくは阻止す
る。
【0039】具体的には、スルーラッチ回路LTC1
は、クロック信号CKがローレベルのときはイネーブル
信号ENをそのまま出力し、クロック信号CKがハイレ
ベルのときは、クロック信号CKがローレベルからハイ
レベルに変化する直前の時点でのイネーブル信号値を出
力する。
【0040】また、ナンドゲートNAN11およびイン
バータINV11からなる論理ゲートLGTは、スルー
ラッチ回路LTC11の出力信号がハイレベルでかつク
ロック信号CKがハイレベルのときのみハイレベルの関
数クロックFCKを出力し、それ以外,すなわち、スル
ーラッチ回路LTC11の出力信号がハイレベルでかつ
クロック信号CKがローレベルのとき、またはスルーラ
ッチ回路LTC11の出力信号がローレベルでかつクロ
ック信号CKもローレベルのときローレベルの関数クロ
ックFCKを出力する。
【0041】図2は、図1の関数クロック生成回路10
の具体的な構成例を示す回路図である。図2の回路は、
PMOSトランジスタP11、NMOSトランジスタN
11〜N13、およびインバータINV11,INV1
2により構成されている。電源電圧VDDの供給ラインと
接地ラインGNDとの間にPMOSトランジスタ11、
NMOSトランジスタN11およびN12が直列に接続
され、PMOSトランジスタP11、NMOSトランジ
スタN11のゲート電極およびインバータINV12の
入力端子がクロック信号CKの入力端子に接続されてい
る。NMOSトランジスタN12のゲートがNMOSト
ランジスタN13を介してイネーブル信号ENの入力ラ
インに接続されている。そして、NMOSトランジスタ
NT13のゲート電極がインバータINV12の出力端
子に接続され、PMOSトランジスタP11とNMOS
トランジスタN11のドレイン電極同士の接続点がイン
バータINV11の入力端子に接続されている。本回路
においては、インバータINV12およびNMOSトラ
ンジスタN13によりダイナミック型のスルーラッチ回
路が構成され、PMOSトランジスタP11およびNM
OSトランジスタN11,N12によりナンドゲートが
構成されている。より具体的には、クロック信号CKが
ローレベルの期間でノードXFCKをプリチャージし、
クロック信号CKがハイレベルの期間でナンドとして動
作する回路を構成している。
【0042】次に、上記構成による動作を、図3のタイ
ミングチャートを参照しつつ説明する。まず、クロック
信号CKがローレベルのとき、インバータINV12お
よひNOSトランジスタN13からなるダイナミック型
のスルーラッチ回路において、NMOSトランジスタN
13が導通状態に保持され、イネーブル信号ENの値が
ノードLENに伝搬される。クロック信号CKがハイレ
ベルになるとNMOSトランジスタN13が非導通状態
となり、ノードLENにはクロック信号CKがハイレベ
ルになる直前のイネーブル信号ENの値が、クロック信
号CKがハイレベルの間保持される。
【0043】一方、クロック信号CKがローレベルの
間、PMOSトランジスタP11が導通状態に保持され
ることから、PMOSトランジスタP11とNMOSト
ランジスタN11のドレイン電極同士の接続点XFCK
は、ハイレベルに保持される。そして、クロック信号C
KがハイレベルになるとPMOSトランジスタP11が
非導通状態となり、NMOSトランジスタN11が導通
状態となる。ここで、もしクロック信号CKがハイレベ
ルのときノードLENのレベルがハイレベルならばNM
OSトランジスタN12が導通状態となる。その結果、
ノードXFCKはディスチャージされローレベルとな
る。したがって、インバータINV11から出力される
関数クロックFCKはハイレベルとなる。すなわち、ク
ロック信号CKの正のパルスが回路の出力ノードに伝搬
され、関数クロックFCKとして出力される。
【0044】もしクロック信号CKがハイレベルのとき
ノードLENのレベルがローレベルならばNMOSトラ
ンジスタN12は非導通状態に保持される。その結果、
ノードXFCKはディスチャージされずハイレベルのま
まに保持される。しががって、インバータINV11か
ら出力される関数クロックFCKはローレベルのままに
保持される。すなわち、クロック信号CKの正のパルス
の出力ノードへの伝搬が阻止される。
【0045】回路全体として見ると、クロック信号CK
の立ち上がり時点でイネーブル信号ENがサンプリング
され、その結果によりクロック信号CKの立ち上がり直
後の正のパスルが出力ノードへ伝搬または阻止される。
【0046】以上説明したように、本第1の実施形態に
よれば、煩雑な制御を行うことなく精度の高い関数クロ
ックを生成することができ、また、低消費電力、小面積
化を図ることができる。
【0047】第2実施形態 図4は、本発明に係る関数クロック発生回路の第2の実
施形態を示す回路図である。本回路が上述した第1の実
施形態としての図1の回路と異なる点は、イネーブル信
号とクロック信号を図1の場合の反転信号とし、スルー
ラッチ回路LTC11の反転入力端子Gの入力側にイン
バータINV13を設け、かつ、ナンドゲートNAND
11およびインバータINV11の代わりに2入力ノア
ゲートNOR11を設けたことにある。
【0048】本第2の実施形態によれば、上述した第1
の実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
【0049】第3実施形態 図5は、本発明に係る関数クロック発生回路の第3の実
施形態を示す回路図である。本回路が上述した第1の実
施形態としての図2の回路と異なる点は、ダイナミック
型スルーラッチ回路のNMOSトランジスタN13とソ
ース・ドレイン電極同士が接続され、ゲート電極がクロ
ック信号CKの入力ラインに接続されたPMOSトラン
ジスタP12を設けたことにある。その他の構成および
作用は図2の回路と同様である。
【0050】本第3の実施形態によれば、上述した第1
の実施形態の効果に加えて、低い電源電圧まで動作する
という利点がある。
【0051】第4実施形態 図6は、本発明に係る関数クロック発生回路の第3の実
施形態を示す回路図である。本第3の実施形態が第1の
実施形態としての図2の回路と異なる点は、ダイナミッ
ク型スルーラッチ回路のNMOSトランジスタN13の
イネーブル信号ENの入力側にインバータINV14を
設け、イネーブル信号入力を反転させたことにある。そ
の他の構成および作用は図2の回路と同様である。
【0052】本第4の実施形態によれば、上述した第1
の実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。な
お、同様に図2の出力側のインバータINV11を削除
したり、またはさらにインバーターを追加してFCKを
反転したりすることも容易に可能である。クロック入力
ついても同様である。
【0053】第5実施形態 図7は、本発明に係る関数クロック発生回路の第5の実
施形態を示す回路図である。本第4の実施形態が第1の
実施形態としての図2の回路と異なる点は、図2の回路
の論理全体を反転したことにある。具体的には、図2の
NMOSトランジスタN11の代わりPMOSトランジ
スタP13を接続し、PMOSトランジスタP11のゲ
ートをPMOSトランジスタP14を介して反転イネー
ブル信号XENの入力ラインに接続し、PMOSトラン
ジスタP14のゲートをインバータINV12を介して
反転クロック信号XCKの入力ラインに接続し、さらに
PMOSトランジスタP13およびNMOSトランジス
タN14のゲートを反転クロック信号XCKの入力ライ
ンに接続し、PMOSトランジスタP13とNMOSト
ランジスタN12のドレイン同士の接続点をインバータ
INV11の入力端子に接続している。
【0054】本第5の実施形態によれば、上述した第1
の実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
【0055】第6実施形態 図8は、本発明に係る関数クロック発生回路の第6の実
施形態を示す回路図である。本第6の実施形態が第5の
実施形態と異なる点は、図7のダイナミック型スルーラ
ッチ回路のPMOSトランジスタP14とソース・ドレ
イン電極同士が接続され、ゲート電極が反転クロック信
号XCKの入力ラインに接続されたNMOSトランジス
タN13を設けたことにある。その他の構成および作用
は図7の回路と同様である。
【0056】本第6の実施形態によれば、上述した第5
の実施形態の効果に加えて、低い電源電圧まで動作する
という利点がある。
【0057】第7実施形態 図9は、本発明に係る関数クロック発生回路の第7の実
施形態を示す回路図である。本第7の実施形態は、関数
クロック発生回路10に供給されるクロック信号CKの
パルス幅を制限するクロックパルス幅制限回路20を設
けた例である。また、図9では、m個の関数クロック発
生回路10−1〜10−mおよびn個のD型フリップフ
ロップDFF01〜DFF0nに、パルス幅が制限され
たクロック信号CKLを並列的に供給する場合を例に示
している。
【0058】クロックパルス幅制限回路20は、インバ
ータINV21、直列に接続されたx個の遅延素子DL
Y1〜DLYx、および2入力アンドゲートAND21
により構成されている。
【0059】インバータINV21の入力端子がルート
クロック信号RCKの入力ラインに接続され、出力端子
が遅延素子DLY1の入力端子に接続され、アンドゲー
トAND21の一方の入力端子が遅延素子DLYxの出
力端子に接続され、他方の入力端子がルートクロック信
号RCKの入力ラインに接続されている。そして、アン
ドゲートAND21の出力端子が関数クロック発生回路
10−1〜10−mおよびD型フリップフロップDFF
01〜DFF0nのクロック入力端子にそれぞれ接続さ
れている。
【0060】図10は図9のクロックパルス幅制限回路
20の動作を示すタイミングチャートである。本回路2
0によれば、ルートクロック信号RCKがインバーター
INV21、遅延素子DLY1,DLY2,…DLYx
を通り反転と遅延作用を受けて信号DCKが生成され、
アンドゲートAND21に入力される。そして、アンド
ゲートAND21で信号DCKとルートクロック信号R
CKとの論理積がとられ、クロック信号CKLが生成さ
れる。すなわち、ルートクロック信号RCKの立ち上が
り直後に、インバータINV21、遅延素子DLY1,
DLY2,…DLYxの遅延時間で決まるパルス幅を持
つクロック信号CKLが生成される。
【0061】このようにパルス幅が制限されたクロック
信号CKLは、関数クロック発生回路10−1〜10−
mに供給される。この場合、クロックパルス幅が一定値
以下に制限されるため、関数クロック発生回路10−1
〜10−m内のダイナミックノード、すなわち図2のL
EN,XFCKに対応するノードがハイインピーダンス
の状態で値を保持する最大時間が補償され、その結果電
荷漏れによる誤動作の心配が無くなる。また、パルス幅
が制限されたクロック信号CKLは関数クロックが必要
ないD型フリップフロップにも関数クロック生成回路を
通らず直接入れることが可能であり、図9に示すよう
に、D型フリップフロップDFF01〜DFF0nに直
接供給することもできる。
【0062】本第7の実施形態によれば、クロック信号
のパルス幅を制限するクロックパルス幅制限回路20
を、いわゆるクロックツリーの根元の1個所に入れる
と、一部がダイナミック動作をするたとえば図2の回路
を用いた図9のような回路でも根元のクロックすなわち
図9ではルートクロック信号RCKについての最低動作
周波数の制限がなくなり、ルートクロック信号RCKを
一次停止してもよく、図9の回路はスタティックな回路
と同等な動作を行うことをできる。すなわち本回路で
は、ダイナミック型の小さな関数クロック生成回路10
−1〜10−mにおいて信号値がダイナミックに保持さ
れる期間の最大値をクロックパルス幅制限回路20で保
証し、疑似スタティックな動作をさせるので、従来の同
期式イネーブル機能付きD型フリップフロップと機能を
等価にして低消費電力、小面積化を実現できる利点があ
る。
【0063】第8実施形態 図11は、第8の実施形態を示す回路図であって、本発
明に係る関数クロック生成回路を採用したイネーブル機
能付きD型フリップフロップを示す回路図である。本第
8の実施形態では、図2に示す関数クロック発生回路1
0の出力端子であるインバータINV11の出力端子を
D型フリップフロップDFF31のクロック入力端子に
接続して、イネーブル機能付きD型フリップフロップ3
0を構成している。
【0064】図12は、図11の回路の動作のタイミン
グチャートを示している。この回路30においては、イ
ネーブル信号ENはNMOSトランジスタN13に入力
され、クロック信号CKがローレベルの区間ではNMO
SトランジスタN13が導通状態となりそのままNMO
SトランジスタN13の出力側のノードLENへ伝搬さ
れる。クロック信号CKがハイレベルの区間ではNMO
SトランジスタN13は非導通状態となり、クロック信
号CKがハイレベルになる直前のイネーブル信号ENの
値がノードLEN上でNMOSトランジスタN12のゲ
ート容量等にたまった電荷により保持される。ノードL
ENの信号はクロック信号CKとともにP11、N1
1、N12の3つのMOSトランジスタで構成されるナ
ンドゲートNAND11に入力され、関数クロックXF
CKが生成される。そして、この信号XFCKがインバ
ータINV11で反転され関数クロックFCKとして、
D型フリップフロップDFF31のクロック入力へ供給
される。そして、関数クロックFCKのたちあがり時点
のDIN信号がD型フリップフロップDFF31に取り
込まれて出力端子Qから出力される。
【0065】なお、D型フリップフロップは、たとえば
図13に示すように構成できる。すなわち、図13は、
通常スタティックなD型フリップフロップを構成する前
後の2つのスタティックラッチの内、前段をダイナミッ
クなラッチとしたD型フリップフロップの回路例を示し
ている。具体的には、前段のダイナミックラッチDLが
PMOSトランジスタP301 とNMOSトランジスタN
301 のソース・ドレイン同士を接続してなる転送ゲート
TM301 、およびインバータINV301 ,INV302 に
より構成され、後段のスタティックラッチSLがPMO
SトランジスタP302 とNMOSトランジスタN302 の
ソース・ドレイン同士を接続してなる転送ゲートTM30
2 、PMOSトランジスタP303 とNMOSトランジス
タN303 のソース・ドレイン同士を接続してなる転送ゲ
ートTM303 、およびインバータINV303 ,INV30
4 により構成されている。各素子の具体的な接続関係は
以下のようになっている。
【0066】転送ゲートTM301 のPMOSトランジス
タP301 のゲート、転送ゲートTM302 のNMOSトラ
ンジスタN302 のゲートおよび転送ゲートTM303 のP
MOSトランジスタP303 のゲートがクロック入力端子
CKに接続されている。転送ゲートTM301 のNMOS
トランジスタN301 のゲート、転送ゲートTM302 のP
MOSトランジスタP302 のゲートおよび転送ゲートT
M303 のNMOSトランジスタN303 のゲートがインバ
ータINV302 の出力端子に接続され、インバータIN
V302 の入力端子がクロック入力端子に接続されてい
る。そして、転送ゲートTM301 の一方の入出力端子が
データ入力端子Dに接続され、他方の入出力端子がイン
バータINV301 の入力端子に接続されている。インバ
ータINV301 の出力端子が転送ゲートTM302 の一方
の入出力端子に接続され、転送ゲートTM302 の他方の
入出力端子がインバータINV303 の入力端子に接続さ
れ、インバータINV303 の出力端子がインバータIN
V304 の入力端子および出力端子Qに接続されている。
インバータINV304 の出力端子が転送ゲートTM303
の一方の入出力端子に接続され、転送ゲートTM303 の
他方の出力端子がインバータINV303 の入力端子に接
続されている。
【0067】このような構成において、前段のダイナミ
ックラッチDLにおいては、たとえば端子CKに入力す
る関数クロックFCKがローレベルの期間では、転送ゲ
ートTM301 が導通状態となる。これにより、入力端子
Dに入力した入力データは、転送ゲートTM301 を通過
し、さらにインバータINV301 でレベル反転作用を受
けて後段のスタティックラッチSLに伝搬される。関数
クロックFCKがハイレベルの期間では、転送ゲートT
M301 が非導通状態となり、インバータINV301 の入
力容量に蓄積された電荷により関数クロックFCKがハ
イレベルになる直前の入力データの値がダイナミックに
保持される。後段のスタティックラッチSLでは、関数
クロックFCKがハイベルの期間では、転送ゲートTM
302 が導通状態となり、転送ゲートTM303 が非導通状
態となり、前段のダイナミックラッチDLのインバータ
INV301 の出力が転送ゲートTM302 、インバータI
NV303 を介して出力端子Qに伝搬される。そして、関
数クロックFCKがローレベルの期間では、転送ゲート
TM302 が非導通状態となり、転送ゲートTM303 が導
通状態となり、関数クロックFCKがハイレベルになる
直前のINV301 の出力値がインバータINV303 ,I
NV304 、転送ゲートTM303 で形成される閉ループで
スタティックに保持され、その保持データが出力端子Q
から出力される。
【0068】図14は図13の回路に非同期クリア機能
を付加したD型フリップフロップを示す回路図である。
本回路が、図13の回路と異なる点は、スタティックラ
ッチSLのインバータINV303 の代わりに2入力ノア
ゲートNOR301 を設けたことにある。具体的には、ノ
アゲートNOR301 の一方の入力端子が転送ゲートTM
302 の入出力端子に接続され、他方の入力端子がクリア
信号の入力端子CLRに接続され、ノアゲートNOR30
1 の出力端子がインバータINV304 の入力端子および
出力端子Qに接続されている。この回路では、クリア端
子CLRにハイレベルのクリア信号を入力させることに
より、出力端子Qからの出力レベルをローレベルに設定
できる。
【0069】また、図15は図13の回路に非同期プリ
セット機能を付加したD型フリップフロップを示す回路
図である。本回路が、図13の回路と異なる点は、スタ
ティックラッチSLのインバータINV303 の代わりに
2入力ナンドゲートNAND301 を設けたことにある。
具体的には、ナンドゲートNAND301 の一方の入力端
子が転送ゲートTM302 の入出力端子に接続され、他方
の入力端子がプリセット信号の入力端子XPRSTに接
続され、ナンドゲートNAND301 の出力端子がインバ
ータINV304の入力端子および出力端子Qに接続され
ている。この回路では、プリセット端子XPRSTにロ
ーレベルのプリセット信号を入力させることにより、出
力端子Qからの出力レベルをハイレベルに設定できる。
【0070】以上説明したように、本第8の実施形態に
よれば、D型フリップフロップDFF31と本発明に係
る関数クロック生成回路を結合することにより、従来の
クロックの立ち上がりエッジでイネーブル信号をサンプ
リングして動作するイネーブル機能付きD型フリップフ
ロップと同等の機能を実現できる。しかも、クロックが
ハイレベルの期間にダイナミック動作を行う回路を採用
しているため、スタティックな回路に比べ回路規模や消
費電力が削減でき、従来のイネーブル機能付きD型フリ
ップフロップに比べトランジスタ数や消費電力を減らす
ことができる。
【0071】第9実施形態 図16は、第9の実施形態を示す回路図であって、本発
明に係る関数クロック生成回路を採用したイネーブル機
能付きD型フリップフロップの他の例を示す回路図であ
る。本第9の実施形態では、図5に示す関数クロック発
生回路10bの出力端子であるインバータINV11の
出力端子をD型フリップフロップDFF31のクロック
入力端子に接続して、イネーブル機能付きD型フリップ
フロップ30aを構成している。
【0072】本第9の実施形態によれば、上述した第8
の実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
【0073】第10実施形態 図17は、第10の実施形態を示す回路図であって、本
発明に係る関数クロック生成回路を採用したイネーブル
機能付きD型フリップフロップの他の例を示す回路図で
ある。本第10の実施形態では、図7の回路からインバ
ータINV11を削除した関数クロック発生回路10d
の出力端子(PMOSトランジスタP13とNMOSト
ランジスタN12のドレイン同士の接続点)をD型フリ
ップフロップDFF31のクロック入力端子に接続し
て、イネーブル機能付きD型フリップフロップ30bを
構成している。
【0074】本第10の実施形態によれば、上述した第
8の実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
【0075】第11実施形態 図18は、第11の実施形態を示す回路図であって、本
発明に係る関数クロック生成回路を採用したイネーブル
機能付きD型フリップフロップの他の例を示す回路図で
ある。本第11の実施形態では、図7の回路からインバ
ータINV11を削除した関数クロック発生回路10e
の出力端子(PMOSトランジスタP13とNMOSト
ランジスタN12のドレイン同士の接続点)をD型フリ
ップフロップDFF31のクロック入力端子に接続し
て、イネーブル機能付きD型フリップフロップ30cを
構成している。
【0076】本第11の実施形態によれば、上述した第
8の実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
【0077】第12実施形態 図19は、第12の実施形態を示す回路図であって、本
発明に係る関数クロック生成回路を採用したイネーブル
機能付きD型フリップフロップの他の例を示す回路図で
ある。本第12の実施形態では、図1に示す関数クロッ
ク発生回路10の出力端子であるインバータINV11
の出力端子を複数、本実施形態では4個のD型フリップ
フロップDFF31〜34のクロック入力端子に接続し
て、イネーブル機能付きD型フリップフロップ30dを
構成している。
【0078】図20は、図19の回路の動作のタイミン
グチャートを示している。この回路30dにおいては、
イネーブル信号ENはスルーラッチLTC11に入力さ
れ、クロック信号CKがローレベルの区間ではそのまま
スルーラッチLTC11の出力端子Qへ伝搬される。ク
ロック信号CKがハイレベルの区間ではクロック信号C
Kがハイレベルになる直前のイネーブル信号ENの値が
ノードLENに出力される。ノードLENの信号は、ク
ロック信号CKとともにナンドゲートNAND11に入
力され、関数クロックXFCKが生成される。そして、
この信号XFCKがインバータINV11で反転され関
数クロックFCKとして、D型フリップフロップDFF
31〜34のクロック入力端子へ供給される。
【0079】本第12の実施形態によれば、従来、同じ
イネーブル信号ENを図34に示すように複数の同期式
イネーブル機能付きD型フリップフロップに使用する場
合、図32に示すようなセレクタ回路がD型フリップフ
ロップの数だけ必要なのに対し、関数クロック生成回路
が1つあればよくイネーブル信号ENを各D型フリップ
フロップまで配る必要もなくなるので回路規模が小さく
なる。また、図20と図33を比較すればわかるよう
に、本発明ではイネーブル信号ENの値に従って必要な
クロックパルスのみをD型フリップフロップに供給する
ので、従来回路のような余分なD型フリップフロップの
動作がなく、低消費電力となる。
【0080】第13実施形態 図21は、第13の実施形態を示す回路図であって、本
発明に係る関数クロック発生回路を、たとえばLSIチ
ップ設計システムに用いた場合の構成例を示す回路図で
ある。
【0081】この回路では、D型フリップフロップDF
F01〜DFF0n、DFF11〜DFF1mの出力を
組み合せ論理回路LGC10で演算してイネーブル信号
EN1を生成している。このイネーブル信号EN1を関
数クロック発生回路10に入力し、上述したように、ク
ロック信号CKの立ち上がり時点でイネーブル信号EN
をサンプリングし、その結果によりクロック信号CKの
立ち上がり直後の正のパスルを出力ノードへ伝搬または
阻止してFCK1を生成している。このようにして生成
された関数クロックFCK1を後段のD型フリップフロ
ップDFF11〜DFF1m等のクロックとして使用し
ている。
【0082】また、実際には1つのLSIチップ中で、
上述した関数クロック発生回路10が多数使用される場
合もあり、その場合はイネーブル信号EN1とは異なる
信号値を持つ多数のイネーブル信号が組合せ論理回路L
GC10で同時に生成され、それらに対応した関数クロ
ックFCKが生成され、使用される。
【0083】このように、本実施形態に係る関数クロッ
ク発生回路を図21に示すようにLSIチップ設計に用
いた場合、従来良く使われていた図31に示すような単
相クロックとイネーブル付きD型フリップフロップを用
いた回路に比べて配線数が削減できる。さらに、イネー
ブル付きD型フリップフロップは通常のD型フリップフ
ロップに置き換えられるので、図29および図32に示
すイネーブル付きD型フリップフロップ内のイネーブル
機能用ゲート分が削減できる。これらによりチップ面積
を削減することができる。さらに図21と図31とを比
べると関数クロックで駆動される図21のD型フリップ
フロップDFF11,DFF12,…DFF1mはイネ
ーブル信号がハイレベルときのみ動作するので図31の
ように毎クロック動作する場合に比べて消費電力が数分
の1から数十分の1に減る。
【0084】第14実施形態 図22は、第14の実施形態を示す回路図であって、本
発明に係る関数クロック生成回路を採用したイネーブル
機能付きD型フリップフロップの他の例を示す回路図で
ある。本第14の実施形態では、D型フリップフロップ
がクロック信号CKを1つではなく正と負の2系統必要
な場合に対応したものであり、図1に示す関数クロック
発生回路10の出力端子であるインバータINV11の
出力端子を複数、本実施形態では4個のD型フリップフ
ロップDFF31〜34の正クロック入力端子に接続す
るとともに、ナンドゲートNAND11の出力端子を負
クロック入力端子に接続してイネーブル機能付きD型フ
リップフロップ30dを構成している。
【0085】本第14の実施形態によれば、上述した第
12の実施形態の効果と同様の効果を得ることができ
る。
【0086】第15実施形態 図23は、第15の実施形態を示す回路図であって、本
発明に係る関数クロック生成回路を採用したイネーブル
機能付きD型フリップフロップの他の例を示す回路図で
ある。本第15の実施形態では、イネーブル信号ENや
クロック信号CKが負論理の場合に対応したものであ
り、図4に示す関数クロック発生回路10の出力端子で
あるインバータINV11の出力端子を複数、本実施形
態では4個のD型フリップフロップDFF31〜34の
正クロック入力端子に接続してイネーブル機能付きD型
フリップフロップ30eを構成している。
【0087】本第15の実施形態によれば、上述した第
12の実施形態の効果と同様の効果を得ることができ
る。
【0088】第16実施形態 図24は、第16の実施形態を示す回路図であって、本
発明に係る関数クロック発生回路にパルス幅制限回路を
設けた他の例を示す回路図である。本第16の実施形態
は上述した第7の実施形態と同様に、関数クロック発生
回路10に供給されるクロック信号CKのパルス幅を制
限するクロックパルス幅制限回路20を設けた場合の例
である。本第16の実施形態が第7の実施形態と異なる
点は、クロックパルス幅制限回路20でパルス幅が制限
されたクロック信号CKLをm個の関数クロック発生回
路10−1〜10−mに並列的に供給し、さらに各関数
クロック発生回路10−1〜10−mで発生された関数
クロック信号FCK1,FCK2,〜,FCKmをそれ
ぞれn個のD型フリップフロップDFF11〜DFF1
n,DFF21〜DFF2n,〜,DFFm1〜DFF
mnに並列的に供給することである。
【0089】なお、クロックパルス幅制限回路20の構
成および動作は、図9および図10を参照して説明した
第7の実施形態と同様であるため、ここではその説明は
省略する。
【0090】このクロックパルス幅制限回路20を組み
合せることにより、回路全体として見たときに、前述の
ダイナミック回路を用いたことによる元のクロックのハ
イレベル期間の制限をなくすことができ、従来の同期式
イネーブル機能付きD型フリップフロップを用いた回
と容易に置き換えることができ、等価な動作を実現でき
る。
【0091】本第16の実施形態によれば、ダイナミッ
ク型の小さな関数クロック生成回路10−1〜10−m
において信号値がダイナミックに保持される期間の最大
値をクロックパルス幅制限回路20で保証し、疑似スタ
ティックな動作をさせるので、従来の同期式イネーブル
機能付きD型フリップフロップと機能を等価にして低消
費電力、小面積化を実現できる利点がある。
【0092】第17実施形態 図25は、第17の実施形態を示す回路図であって、ク
ロック入力を持つ同期RAMに本発明に係る関数クロッ
ク発生回路を接続し、イネーブル機能を付加した例を示
す回路図である。具体的には、関数クロック発生回路1
0で発生した関数クロックFCKを同期RAM41のク
ロック入力端子CKに供給する構成となっている。
【0093】第17の実施形態によれば、同期RAMに
本発明の関数クロック生成回路を付加することで少ない
トランジスタ数の増加でイネーブル機能を付加できる利
点がある。なお、本第17の実施形態は、同期RAMを
例に説明したが、これに限定されるものではなく、クロ
ック入力を持つ他の記憶回路、たとえば同期ROMや同
期PLA等を接続したもの等、種々の態様が可能であ
る。
【0094】第18実施形態 図26は、請求項1、2及び4に対応したスタティック
タイミング解析モデルを示すモデル構成図であって、ス
タティックタイミング解析用モデルの概念を、既に存在
するD型フリップフロップDFF51とバッファBUF
51のモデルの組合せとして表したものである。ここ
で、スタティックタイミング解析用モデルは、上述した
関数クロック発生回路に対するものである。具体的に
は、クロック入力から関数クロック出力に至る経路のモ
デルは単なるバッファまたはインバータと同じで、イネ
ーブル信号についてはクロック入力信号の立ち上がりの
変化時点に対してセットアップ時間、ホールド時間を検
査し、スルーラッチの出力からセルの出力に至る経路に
ついてはディレイ伝搬経路が無いと見なすものである。
【0095】通常の、実際の回路をそのまま踏襲したモ
デル構成ではなく、このようなスタティックタイミング
解析用モデルを用いれば関数クロックを利用しているに
もかかわらず、スタティックタイミング解析ソフトウエ
アにより回路全体の動作速度やD型フリップフロップの
ホールドタイム、クリティカルパス等のチェックを容易
に行うことができる。それは以下のような理由による。
【0096】本発明に係る関数クロック生成回路は、図
1や図2の回路と図3のタイミングチャートからわかる
ように、回路全体として見ればイネーブル信号ENをク
ロック信号CKの立ち上がりのエッジでサンプリングし
ていると見なせる。このため、本発明のタイミング解析
用モデルは、図26に示すように、既存のD型フリップ
フロップDFF51のモデルを用いて図3中に示したク
ロック信号に対するイネーブル信号ENのセットアップ
およびホールド時間をチェックしており、これで関数ク
ロック生成回路のタイミング検証を保証している。ま
た、クロック伝搬遅延パスの選択の問題についても、図
26に示すように、不要なパスを無視し、ゲート部を単
なるバッファBUF51のモデルに置き換えることで解
決している。
【0097】以上のような理由で、本スタティックタイ
ミング解析用モデルを用いれば関数クロックを利用して
いるにもかかわらず、スタティックタイミング解析ソフ
トウエアにより回路全体の動作速度やD型フリップフロ
ップのホールドタイム、クリティカルパス等のチェック
を可能かつ容易に行うことができる。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
クロック信号のたとえば立ち上がりエッジ部でイネーブ
ル信号をサンプリングし、その直後のクロックパルスを
少ない遅延時間内で通過または阻止することができる。
【0099】また、この関数クロック生成回路を用いる
ことで、従来多用されていた単相単一クロックおよびイ
ネーブル機能付きD型フリップフロップを用いた回路を
関数クロックを用いた等価な回路へ容易に置き換えるこ
とが可能となり、配線面積やセル面積、さらに消費電力
を削減することができる。さらに、本発明の関数クロッ
ク生成回路に対応した適切なスタティックタイミング解
析モデルを用いることでタイミング検証も適切に行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る関数クロック発生回路の第1の実
施形態を示す回路図である。
【図2】図1の回路の具体的な構成例を示す回路図であ
る。
【図3】図1、2の回路に共通なタイミングチャートで
ある。
【図4】本発明に係る関数クロック発生回路の第2の実
施形態を示す回路図である。
【図5】本発明に係る関数クロック発生回路の第3の実
施形態を示す回路図である。
【図6】本発明に係る関数クロック発生回路の第4の実
施形態を示す回路図である。
【図7】本発明に係る関数クロック発生回路の第5の実
施形態を示す回路図である。
【図8】本発明に係る関数クロック発生回路の第6の実
施形態を示す回路図である。
【図9】本発明に係る関数クロック発生回路の第7の実
施形態を示す回路図である。
【図10】図9のクロックパルス幅制限回路の動作を示
すタイミングチャートである。
【図11】第8の実施形態を示す図であって、本発明に
係る関数クロック生成回路を採用したイネーブル機能付
きD型フリップフロップを示す回路図である。
【図12】図11の回路の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図13】通常スタティックなD型フリップフロップを
構成する前後の2つのスタティックラッチの内、前段を
ダイナミックなラッチとしたD型フリップフロップの構
成例を示す回路図である。
【図14】図13の回路にクリア機能を付加した構成例
を示す回路図である。
【図15】図13の回路にプリセット機能を付加した構
成例を示す回路図である。
【図16】第9の実施形態を示す回路図であって、本発
明に係る関数クロック生成回路を採用したイネーブル機
能付きD型フリップフロップを示す回路図である。
【図17】第10の実施形態を示す回路図であって、本
発明に係る関数クロック生成回路を採用したイネーブル
機能付きD型フリップフロップを示す回路図である。
【図18】第11の実施形態を示す回路図であって、本
発明に係る関数クロック生成回路を採用したイネーブル
機能付きD型フリップフロップを示す回路図である。
【図19】第12の実施形態を示す回路図であって、本
発明に係る関数クロック生成回路を採用したイネーブル
機能付きD型フリップフロップの他の例を示す回路図で
ある。
【図20】図19の回路の動作のタイミングチャートで
ある。
【図21】第13の実施形態を示す回路図であって、本
発明に係る関数クロック発生回路を、たとえばLSIチ
ップ設計システムに用いた場合の構成例を示す回路図で
ある。
【図22】第14の実施形態を示す回路図であって、本
発明に係る関数クロック生成回路を採用したイネーブル
機能付きD型フリップフロップの他の例を示す回路図で
ある。
【図23】第15の実施形態を示す回路図であって、本
発明に係る関数クロック生成回路を採用したイネーブル
機能付きD型フリップフロップの他の例を示す回路図で
ある。
【図24】第16の実施形態を示す回路図であって、本
発明に係る関数クロック発生回路にパルス幅制限回路を
設けた他の例を示す回路図である。
【図25】第17の実施形態を示す回路図であって、同
期RAMに本発明に係る関数クロック発生回路を接続
し、イネーブル機能を付加した例を示す回路図である。
【図26】第18の実施形態を示す回路図であって、ス
タティックタイミング解析用モデルの概念を、既に存在
するD型フリップフロップとバッファのモデルの組合せ
として表した図である。
【図27】ゲートによる関数クロック生成方式を採用し
た関数クロック生成回路の構成例を示す回路図である。
【図28】図27の回路の各信号のタイミングチャート
である。
【図29】イネーブル機能付きD型フリップフロップ利
用方式を採用した関数クロック生成回路の構成例を示す
回路図である。
【図30】図29の回路の各信号のタイミングチャート
である。
【図31】イネーブル機能付きD型フリップフロップを
用いて選択されたあるクロック周期においてのみD型フ
リップフロップのデータ取り込み動作を実現した構成例
を回路図である。
【図32】従来の同期式イネーブル機能付きD型フリッ
プフロップの他の構成例を示す回路図である。
【図33】図32の回路のタイミングチャートである。
【図34】同期式イネーブル機能付きD型フリップフロ
ップが大規模なLSIチップに内で用いられる場合の構
成例を示す回路図である。
【図35】D型フリップフロップによる関数クロック生
成方式を採用した関数クロック生成回路の構成例を示す
回路図である。
【図36】図35の回路のタイミングチャートである。
【符号の説明】
10,10a〜10e…関数クロック発生回路、20…
クロックパルス幅制限回路、30,30a〜30c…イ
ネーブル機能付きD型フリップフロップ、40…イネー
ブル機能付き記憶回路。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 1/10 H03K 5/1532

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロック信号が第2の状態の時はイネー
    ブル信号をそのまま出力し、クロック信号が第1の状態
    のときはクロック信号が第2の状態から第1の状態に変
    化する直前の時点でのイネーブル信号値を出力するスル
    ーラッチと、 上記スルーラッチの出力信号が第1の状態でかつクロッ
    ク信号が第1の状態のときのみ第2の状態の関数クロッ
    クを出力し、スルーラッチの出力信号が第2の状態で、
    クロック信号が第1の状態のとき、またはスルーラッチ
    の出力信号が第2の状態で、クロック信号が第2の状態
    のときは第1の状態の関数クロックを出力する論理ゲー
    トと 上記スルーラッチおよび論理ゲートの各ノードにおい
    て、信号値がダイナミックに保持される期間を保証し、
    疑似スタティックな動作をさせるようにクロック信号の
    クロックパルス幅の最大値を制限して上記スルーラッチ
    および論理ゲートに供給するクロックパルス幅制限回路
    を有する関数クロック発生回路。
  2. 【請求項2】 上記スルーラッチがダイナミック型ラッ
    チにより構成されている請求項1記載の関数クロック発
    生回路。
  3. 【請求項3】 クロック信号が第1の状態のときのみイ
    ネーブル信号を第1のノードへ伝達する転送ゲートを備
    えたダイナミック型スルーラッチと、 上記クロック信号が第1の状態のときに第2のノードを
    第1の電源と接続する第1の手段と、上記クロック信号
    が第2の状態でかつ上記第1のノードの信号が第2の状
    態のときのみ上記第2のノードを第2の電源へ接続する
    第2の手段とを備えた論理ゲートと、 上記スルーラッチおよび論理ゲートの各ノードにおい
    て、信号値がダイナミックに保持される期間を保証し、
    疑似スタティックな動作をさせるようにクロック信号の
    クロックパルス幅の最大値を制限して上記ダイナミック
    型スルーラッチおよび論理ゲートに供給するクロックパ
    ルス幅制限回路と を有する関数クロック発生回路。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の関数クロック発生回路の
    論理ゲートにおける関数クロックの出力端子を少なくと
    も一つのD型フリップフロップのクロック入力端子に接
    続してなるイネーブル機能付きD型フリップフロップ。
  5. 【請求項5】 上記D型フリップフロップは、ダイナミ
    ック型ラッチとスタティック型ラッチとを縦続接続して
    なる請求項4記載のイネーブル機能付きD型フリップフ
    ロップ。
  6. 【請求項6】 請求項記載の関数クロック発生回路の
    論理ゲートにおける関数クロックの出力端子を少なくと
    も一つのD型フリップフロップのクロック入力端子に接
    続してなるイネーブル機能付きD型フリップフロップ。
  7. 【請求項7】 上記D型フリップフロップは、ダイナミ
    ック型ラッチとスタティック型ラッチとを縦続接続して
    なる請求項6記載のイネーブル機能付きD型フリップフ
    ロップ。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の関数クロック発生回路の
    論理ゲートにおける関数クロックの出力端子をクロック
    入力を持つ少なくとも一つの記憶回路のクロック入力端
    子に接続してなるイネーブル機能付き記憶回路。
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