JP3527293B2 - 棒状化粧料繰出容器 - Google Patents

棒状化粧料繰出容器

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JP3527293B2
JP3527293B2 JP25827094A JP25827094A JP3527293B2 JP 3527293 B2 JP3527293 B2 JP 3527293B2 JP 25827094 A JP25827094 A JP 25827094A JP 25827094 A JP25827094 A JP 25827094A JP 3527293 B2 JP3527293 B2 JP 3527293B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は口紅等の棒状化粧料用の
繰出容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の繰出容器は、外筒を内筒に対し
て回転すると、棒状化粧料を保持したホルダが内筒内を
昇降して、棒状化粧料が内筒から突没するようになって
いて、使用しない時には外筒に蓋筒を装着して内筒を包
囲するようにしている。
【0003】又、揮発性成分を含んだ棒状化粧料の場合
には、内筒の上部開口から揮発性成分が揮発しないよう
に、蓋筒を装着した時に蓋筒と内筒との間をシールする
シール機構を設けている。
【0004】ところで、棒状化粧料を繰出容器にセット
する際に、組み立てられた繰出容器の下方からホルダ及
び内筒内に棒状化粧料を流し込んで固化する方法があ
る。
【0005】この場合の繰出容器は、外筒の下部が開口
しており、内筒及びホルダが上下を開口させた中空円筒
状になっている。そして、棒状化粧料を流し込む前に、
ホルダを最大限に引っ込めた状態、即ち下限位置にし
て、内筒の先端に充填用の仮キャップを装着し、繰出容
器を倒立して外筒の下部からホルダ及び内筒内に棒状化
粧料を充填し、充填固化後に外筒の下部開口を塞いでい
る。
【0006】一般に、製造段階においては、繰出容器を
製造する場所と、その繰出容器に棒状化粧料を充填する
場所とが離れていることが多い。
【0007】そこで、繰出容器の製造元から棒状化粧料
を充填する場所へ繰出容器を出荷する時には一般に、棒
状化粧料充填時の手間を省くために、ホルダを下限位置
にして出荷している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、繰出容
器の外筒と内筒は自由に相対回転可能な状態になってい
るので、棒状化粧料を充填するまでの輸送中や取り扱い
中に、ホルダが上昇してしまう場合がある。
【0009】したがって、現実には、棒状化粧料を充填
する直前にホルダが下限位置に位置しているか否かを確
認し、下限位置に位置していない場合には下限位置に位
置するように操作する必要があり、手間が掛かった。
【0010】又、棒状化粧料を充填固化した後において
は、ホルダの下部が開放された構造になっているため、
ホルダの下部から棒状化粧料の揮発性成分が揮発すると
いう問題もあった。
【0011】一方、使用者が繰出容器を携帯する時にホ
ルダが内筒に対して昇降可能になっていると、棒状化粧
料の先端が蓋筒の頂部に突き当たるという不具合が生じ
る。
【0012】本発明はこのような従来の技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、外筒の下部から棒状化粧料
を充填するようにした構造の棒状化粧料繰出容器におい
て、ホルダを内筒の基部側限界位置において移動不能に
保持することができ、且つ、棒状化粧料の揮発を防止で
きるようにした棒状化粧料繰出容器を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、以下の手段を採用した。 〈本発明の要旨〉 (1)本発明は、(イ)両端部を開口させた円筒状の外
筒と、(ロ)両端部を開口させた円筒状をなし、先部を
前記外筒から突出させて外筒の内部に取り付けられ、外
筒に対して軸線方向に移動不能で且つ周方向に回動可能
にされた内筒と、(ハ)両端部を開口させた円筒状をな
し、内部に棒状化粧料の基部を収容してこれを保持し、
前記内筒の内部に挿入されて内筒に対して軸線方向に移
動可能で周方向に回動不能に取り付けられたホルダと、
(ニ)前記外筒とホルダとの間に設けられ、前記内筒に
対する外筒の回転運動を内筒に対するホルダの軸線方向
直線運動に変換する変換機構と、(ホ)前記外筒の基端
に固定されて基部側開口を閉塞する底蓋と、(ヘ)前記
外筒に嵌脱可能で嵌着時に前記内筒の露出部を包囲する
蓋筒、とを備えた棒状化粧料繰出容器において、前記底
蓋とホルダには、ホルダを前記内筒の基部側限界位置ま
で引っ込めた時に互いに係合してホルダの軸線方向移動
を阻止する係合部と、互いに圧接してこの両者間をシー
ルするシール部とが設けられ、ホルダの先端外周面には
内筒の内周面に圧接してシール状態に摺動するシール環
部が設けられ、前記蓋筒の頂部には蓋筒を外筒に嵌着し
た時に内筒を密閉せしめるシール部材が取り付けられて
いることを特徴とする棒状化粧料繰出容器である(請求
項1に対応)。
【0014】前記底蓋は、外筒に対して着脱可能にして
もよいし、棒状化粧料の充填後に外筒に取り外し不能に
固定してもよい。
【0015】(2)又、本発明は、前記(1)に記載の
棒状化粧料繰出容器において、前記シール部材が有頂筒
状をなし前記蓋筒に回動可能に取り付けられていること
を特徴とする棒状化粧料繰出容器である(請求項2に対
応)。
【0016】(3)又、本発明は、前記(1)に記載の
棒状化粧料繰出容器において、前記シール部材が前記蓋
筒に固定されており、前記外筒と蓋筒との間には、蓋筒
の嵌着時に外筒と蓋筒とを相対回動不能にする廻り止め
機構が設けられていることを特徴とする棒状化粧料繰出
容器である(請求項3に対応)。この場合のシール部材
は有頂筒状であってもよいし、環状であってもよい。
【0017】(4)前記(1)から(3)のいずれかに
記載の棒状化粧料繰出容器において、前記変換機構は、
前記外筒の内周面に設けられた螺旋溝と、前記内筒に設
けられた軸線方向に延びる長孔と、前記ホルダに設けら
れ前記内筒の長孔を貫通して前記外筒の螺旋溝に係合す
る係合突起、とから構成することができる(請求項4に
対応)。
【0018】
【作用】
〈本発明の作用〉ホルダを前記内筒の基部側限界位置ま
で引っ込めると、外筒の係合部とホルダの係合部が係合
して、ホルダが移動不能になる。この係合力よりも大き
な力を加えない限り、ホルダを内筒の先部側に移動させ
ることはできない。したがって、前記限界位置に位置せ
しめたホルダは不用意に移動することがない。
【0019】又、係合部が係合する時のクリック感によ
って、ホルダが前記限界位置に来たことを確認すること
ができる。
【0020】棒状化粧料を繰出容器に充填する場合に
は、ホルダを前記限界位置にし、内筒の先端を適宜のキ
ャップで閉塞し、外筒から底蓋を取り外しておいて繰出
容器を倒立させ、外筒の基部側開口からホルダ及び内筒
内に棒状化粧料を流し込む。
【0021】棒状化粧料を充填固化した後においては、
ホルダを前記限界位置にして蓋筒を装着すると、棒状化
粧料は、内筒とホルダと底蓋とシール部材によって包囲
された密閉空間内、あるいはこれらに蓋筒を加えて包囲
された密閉空間内に収納されることとなり、棒状化粧料
から揮発性成分が揮発することがない。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1から図13の図
面に基いて説明する。 〈第1実施例〉図1は本発明の第1実施例の棒状化粧料
繰出容器の縦断面図であり、図2及び図3はその要部拡
大図である。
【0023】この棒状化粧料繰出容器1は揮発性成分を
含む棒状化粧料を収納するためのものであり、樹脂製の
外筒10と、金属製の内筒20と、樹脂製のホルダ30
と、樹脂製の蓋筒40と、樹脂製の底蓋50とを備えて
いる。
【0024】図1において右半分はホルダを最大限に引
っ込めて下限位置(基部側限界位置)にした状態を示し
ており、左半分はホルダを最上位まで上昇させた状態を
示している。
【0025】図4は外筒10の一部を破断して示す正面
図、図5は同平面図、図6は同底面図である。外筒10
は上下を開口させた略円筒状をなし、その内周面には螺
旋溝11が形成されている。外筒10の上部は蓋筒40
が嵌合する嵌合筒部12になっている。嵌合筒部12の
外周面は正12角形をなし、各面には軸線方向の同一位
置にそれぞれ凹部13が形成されている。
【0026】外筒10の下端部には底蓋50が取り付け
られており、底蓋50によって外筒10の下部は気密状
態に閉塞されている。底蓋50は、外筒10の下端に固
定された環体部51と、この環体部51の中央に設けた
ネジ孔52に螺着された中央閉塞部53とから構成され
ている。
【0027】中央閉塞部53は上方に起立する円筒部5
4を備え、円筒部54の上部外周面には外方に突出する
係合突部(係合部及びシール部)55が環状に形成され
ている。
【0028】図7は内筒20の縦断面図である。内筒2
0は上下を開口させた円筒状をなし、内筒20の先部を
外筒10の先端から突出させて外筒10の内側に挿入さ
れており、外筒10に対して周方向に回動可能で且つ軸
線方向に移動不能に取り付けられている。この内筒20
において外筒10内に格納された部分には、径方向に対
向した位置に軸線方向に延びる一対の長孔21が設けら
れている。
【0029】図8は右半分を破断して示すホルダ30の
正面図であり、図9はホルダ30の平面図である。ホル
ダ30は上下を開口させた円筒状をなし、ホルダ30の
下部外周面には径方向に対向した位置に、外方へ突出す
る一対の係合突起32が設けられている。
【0030】ホルダ30は、係合突起32を内筒20の
長孔21に貫通し外筒10の螺旋溝11に係合させて、
内筒20内に挿入されており、内筒20に対して軸線方
向に移動可能で且つ周方向に回動不能に取り付けられて
いる。
【0031】この実施例では、外筒10の螺旋溝11
と、内筒20の長孔21と、ホルダ30の係合突起32
により変換機構が構成されており、外筒10と内筒20
を相対回転することによってホルダ30が内筒20内を
昇降することとなる。
【0032】ホルダ30の先端外周部は若干大径のシー
ル環部31になっていて、このシール環部31は内筒2
0の内周面にシール状態に摺動するようになっている
(図2参照)。
【0033】ホルダ30の内周面の上部及び中央部に
は、棒状化粧料の抜け防止用の複数の突起34が形成さ
れており、内周面の下端部には内方に突出する係合突部
(係合部及びシール部)33が環状に形成されている。
この係合突部33は、ホルダ30を下限位置にした時に
底蓋50の係合突部55にシール状態に掛止して、ホル
ダ30の上昇を阻止するようになっている(図3参
照)。即ち、この第1実施例では、係合突部33,55
が制動機構とシール機構の両方を兼ねている。
【0034】又、ホルダ30の下縁部は所定の大きさの
力が加えられた時に弾性的に拡径できるようになってお
り、これによって係合突部33は係合突部55を乗り越
えることができるようになっている。換言すれば、ある
一定の大きさに満たない力では、係合突部33が係合突
部55を乗り越えられないように形成されている。
【0035】図10は蓋筒40の縦断面図であり、図1
1は図10のI−I断面図である。蓋筒40は有頂円筒
状をなし、その下部内周面は外筒10の嵌合筒部12に
嵌脱可能なように正12角形になっていて、12面のう
ちの3つの面に、嵌合筒部12の凹部13に係脱可能な
突起41が突設されている。
【0036】蓋筒40を外筒10に嵌着すると、内筒2
0の露出部が蓋筒40内に格納され、外筒10と蓋筒4
0は多角形同士の係合によって相対回転不能となり、突
起41と凹部13との係合によって蓋筒40は外筒10
から抜けなくなる。
【0037】蓋筒40の頂部には樹脂製のシール部材6
0が固定されている。シール部材60は頂部を開口させ
た円筒状をなし、下部内周面に内方へ突出する環状突部
61が形成されていて、蓋筒40を外筒10に嵌着した
時に、環状突部61が内筒20の外周面にシール状態に
密接するようになっている。このシール部材60は蓋筒
40を射出成形する際に、蓋筒成型用の金型に予めイン
サートしておき、蓋筒40の成形と同時に固定したもの
である。
【0038】次に、この繰出容器1の作用を説明する。
繰出容器1をその製造場所から棒状化粧料をセットする
場所まで輸送する時には、繰出容器1の製造場所におい
てホルダ30を下限位置に位置せしめて出荷する。この
ようにすれば、ホルダ30の下限位置ではホルダ30の
係合突部33が底蓋50の係合突部55に掛止してホル
ダ30の上昇移動を阻止するので、輸送中や棒状化粧料
セット前の取り扱い中に不用意にホルダ30が上昇する
ことがなく、下限位置を保持することとなる。
【0039】したがって、棒状化粧料をセットする直前
にホルダ30を下限位置に移動させる作業は全く不要で
あり、手間が掛からない。
【0040】又、ホルダ30の引き込み操作の際には、
係合突部33が係合突部55を乗り越える時にクリック
感があり、これによってホルダ30が下限位置に来たこ
とを確認できる。
【0041】ホルダ30が下限位置にある繰出容器1に
は、次のようにして棒状化粧料をセットする。即ち、蓋
筒40を取り外し、内筒20の先端を適宜の仮キャップ
で閉塞し、底蓋50の中央閉塞部53を環体部51から
取り外して、繰出容器1を倒立する。そして、環体部5
1のネジ孔52から内筒20及びホルダ30内に液状の
棒状化粧料を図1において二点鎖線Aの位置まで充填
し、固化せしめる。この後、前記仮キャップを取り外
し、中央閉塞部53をネジ孔52に螺着する。
【0042】棒状化粧料をセットした後において、蓋筒
40を外筒10に嵌着した時には、蓋筒40のシール部
材60が内筒20に密着することとなるが、これと同時
に外筒10と蓋筒40とが互いに相対回転不能に係合す
るので、蓋筒40の閉蓋時に外筒10と内筒20が相対
回転することはない。
【0043】したがって、棒状化粧料を内筒20内に引
っ込めた状態にして蓋筒40を装着する限りは、棒状化
粧料が蓋筒40の頂部に突き当たること(いわゆる、天
突き)はない。
【0044】又、ホルダ30を下限位置にして蓋筒40
を外筒10に嵌着すると、棒状化粧料は、内筒20とホ
ルダ30と底蓋50とシール部材60と蓋筒40とで包
囲された密閉空間に格納されることとなるので、棒状化
粧料から揮発性成分が揮発することはない。
【0045】〈第2実施例〉図12は本発明の第2実施
例の棒状化粧料繰出容器の縦断面図であって、図中右半
分はホルダを下限位置にした状態を示し、図中左半分は
ホルダを途中まで上昇させた状態を示している。又、図
13は要部を拡大して示す断面図である。以下、第1実
施例との相違点について説明する。
【0046】この第2実施例の外筒10の嵌合筒部12
の外周面は横断面円形をなしていて、凹部13はない。
又、蓋筒40の下部内周面も横断面円形をなしていて、
突部41はない。したがって、外筒10と蓋筒40とは
嵌合状態においても力を加えれば相対回転可能になって
いる。
【0047】第1実施例のシール部材60は頂部が開口
していて、蓋筒40の頂部に固定されていたが、第2実
施例のシール部材60は頂部が閉塞されていて、蓋筒4
0に回動可能に取り付けられている。蓋筒40の内周面
に設けた掛止環部42はシール部材60の脱落を阻止し
ている。蓋筒40を外筒10に嵌着した時にシール部材
60の環状突部61が内筒20の外周面にシール状態に
密接する点は、第1実施例と同じである。
【0048】この第2実施例の場合には、前述したよう
に蓋筒40を外筒10に嵌着した状態でも蓋筒40を外
筒10に対して回転することができるが、シール部材6
0は蓋筒40に回動自在になっているので、嵌着された
蓋筒40を回転しても内筒20が外筒10に対して相対
回転することはない。したがって、この第2実施例の場
合にも、棒状化粧料を内筒20内に引っ込めた状態にし
て蓋筒40を装着する限りは、棒状化粧料が蓋筒40の
頂部に突き当たること(いわゆる、天突き)はない。
【0049】第1実施例の場合にはホルダ30の下部内
周面に係合突部33が形成されていたが、第2実施例の
場合にはホルダ30の下部外周面に外方へ突出する係合
突部(係合部)35が環状に形成されている。
【0050】又、この第2実施例では、底蓋50の環体
部51に上方に起立する円筒部56が設けられ、この円
筒部56の上部内周面に内方へ突出する係合突部(係合
部)57が環状に形成されている。そして、ホルダ30
を下限位置にした時に、この係合突部57にホルダ30
の係合突部35が掛止して、ホルダ30の上昇を阻止す
るようになっている(図13参照)。
【0051】この第2実施例の場合、ホルダ30の下縁
部は所定の大きさの力が加えられた時に弾性的に縮径可
能になっており、これによって係合突部35は係合突部
57を乗り越えることができるようになっている。換言
すれば、ある一定の大きさに満たない力では、係合突部
35が係合突部57を乗り越えられないように形成され
ている。
【0052】第2実施例では、底蓋50の中央閉塞部5
3が有頂筒状に形成されていて、ホルダ30を下げると
ホルダ30内に進入するようになっている。これによっ
て、棒状化粧料の下側に形成される空間を少なくしてい
るのである。
【0053】中央閉塞部53の下部外周面にはシール突
部(シール部)58が環状に突設されており、このシー
ル突部58はホルダ30を下限位置にした時にホルダ3
0の内周面にシール状態に密接するようになっている
(図13参照)。
【0054】つまり、第2実施例では、ホルダ30の下
限位置での制動は係合突部35,57で行い、ホルダ3
0と底蓋50の間のシールはシール突部58で行ってお
り、制動機構とシール機構を別にしているのである。
【0055】その他の構成については第1実施例と同様
であるので、同一態様部分に同一符号を付して説明を省
略する。
【0056】この第2実施例の繰出容器1の使用方法及
び作用効果は第1実施例と同様である。即ち、繰出容器
1をその製造場所から棒状化粧料をセットする場所まで
輸送する時には、繰出容器1の製造場所においてホルダ
30を下限位置に位置せしめて出荷する。このようにす
れば、ホルダ30を下限位置に保持せしめることがで
き、棒状化粧料をセットする直前にホルダ30を下限位
置に移動させる作業は全く不要となる。
【0057】又、ホルダ30の引き込み操作の際には、
係合突部35が係合突部57を乗り越える時にクリック
感があり、これによってホルダ30が下限位置に来たこ
とを確認できる。
【0058】棒状化粧料をセットする時には、ホルダ3
0を下限位置にして繰出容器1を倒立させ、底蓋50の
ネジ孔52から棒状化粧料を充填する。二点鎖線Aは棒
状化粧料の底部を示している。
【0059】又、ホルダ30を下限位置にして蓋筒40
を外筒10に嵌着すると、棒状化粧料は、内筒20とホ
ルダ30と底蓋50とシール部材60とで包囲された密
閉空間に格納されることとなるので、棒状化粧料から揮
発性成分が揮発することはない。
【0060】尚、前述各実施例において、外筒10及び
蓋筒40は、AS(アクリロニトリル―スチレン共重合
体)、ABS(アクリロニトリル―ブタジエン―スチレ
ン)、PP(ポリプロピレン)等で形成することがで
き、ホルダ30は、PBT(ポリブチレンテレフタレー
ト)、POM(ポリオキシメチレン)、PE(ポリエチ
レン)等で形成することができ、シール部材60は、ゴ
ム、PE(ポリエチレン)、酢酸ビニル共重合体等で形
成することができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ホルダを内筒の基部側限界位置に保持することができ、
製造過程においては無駄な作業をなくすことができて便
利であり、使用時においては棒状化粧料の蓋筒への天突
きを防止することができるという優れた効果が奏され
る。
【0062】又、ホルダの係合部と底蓋の係合部が係合
する時のクリック感によって、ホルダが基部側限界位置
に来たことを確認することができるという効果もある。
【0063】更に、ホルダを基部側限界位置にして蓋筒
を外筒に装着すると、棒状化粧料は、内筒とホルダと底
蓋とシール部材によって包囲された密閉空間内に、ある
いはこれらに蓋筒を加えて包囲された密閉空間内に格納
されるので、棒状化粧料から揮発性成分が揮発するのを
防止することができるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の棒状化粧料繰出容器の全
体縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施例の棒状化粧料繰出容器の内
筒とホルダとのシール部分の拡大断面図である。
【図3】本発明の第1実施例の棒状化粧料繰出容器の底
蓋とホルダとの係合部分の拡大断面図である。
【図4】本発明の第1実施例の棒状化粧料繰出容器の外
筒の一部を破断して示す正面図である。
【図5】本発明の第1実施例の棒状化粧料繰出容器の外
筒の平面図である。
【図6】本発明の第1実施例の棒状化粧料繰出容器の外
筒の底面図である。
【図7】本発明の第1実施例の棒状化粧料繰出容器の内
筒の縦断面図である。
【図8】本発明の第1実施例の棒状化粧料繰出容器のホ
ルダの一部を破断して示す正面図である。
【図9】本発明の第1実施例の棒状化粧料繰出容器のホ
ルダの平面図である。
【図10】本発明の第1実施例の棒状化粧料繰出容器の
蓋筒及びシール部材の縦断面図である。
【図11】図10のI−I断面図である。
【図12】本発明の第2実施例の棒状化粧料繰出容器の
全体縦断面図である。
【図13】本発明の第2実施例の棒状化粧料繰出容器の
底蓋とホルダとの係合部分の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 棒状化粧料繰出容器 10 外筒 11 螺旋溝(変換機構) 20 内筒 21 長孔(変換機構) 30 ホルダ 31 シール環部 32 係合突起(変換機構) 33 係合突部(係合部及びシール部) 40 蓋筒 50 底蓋 55 係合突部(係合部及びシール部) 57 係合突部(係合部) 58 シール突部(シール部) 60 シール部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−61617(JP,U) 実開 昭63−166111(JP,U) 実開 昭61−89316(JP,U) 実開 平2−4515(JP,U) 実開 昭60−5617(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A45D 40/00 - 40/30

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ)両端部を開口させた円筒状の外筒
    と、(ロ)両端部を開口させた円筒状をなし、先部を前
    記外筒から突出させて外筒の内部に取り付けられ、外筒
    に対して軸線方向に移動不能で且つ周方向に回動可能に
    された内筒と、(ハ)両端部を開口させた円筒状をな
    し、内部に棒状化粧料の基部を収容してこれを保持し、
    前記内筒の内部に挿入されて内筒に対して軸線方向に移
    動可能で周方向に回動不能に取り付けられたホルダと、
    (ニ)前記外筒とホルダとの間に設けられ、前記内筒に
    対する外筒の回転運動を内筒に対するホルダの軸線方向
    直線運動に変換する変換機構と、(ホ)前記外筒の基端
    に固定されて基部側開口を閉塞する底蓋と、(ヘ)前記
    外筒に嵌脱可能で嵌着時に前記内筒の露出部を包囲する
    蓋筒、とを備えた棒状化粧料繰出容器において、 前記底蓋とホルダには、ホルダを前記内筒の基部側限界
    位置まで引っ込めた時に互いに係合してホルダの軸線方
    向移動を阻止する係合部と、互いに圧接してこの両者間
    をシールするシール部とが設けられ、ホルダの先端外周
    面には内筒の内周面に圧接してシール状態に摺動するシ
    ール環部が設けられ、前記蓋筒の頂部には蓋筒を外筒に
    嵌着した時に内筒を密閉せしめるシール部材が取り付け
    られていることを特徴とする棒状化粧料繰出容器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の棒状化粧料繰出容器に
    おいて、前記シール部材が有頂筒状をなし前記蓋筒に回
    動可能に取り付けられていることを特徴とする棒状化粧
    料繰出容器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の棒状化粧料繰出容器に
    おいて、前記シール部材が前記蓋筒に固定されており、
    前記外筒と蓋筒との間には、蓋筒の嵌着時に外筒と蓋筒
    とを相対回動不能にする廻り止め機構が設けられている
    ことを特徴とする棒状化粧料繰出容器。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の棒状
    化粧料繰出容器において、前記変換機構が、前記外筒の
    内周面に設けられた螺旋溝と、前記内筒に設けられた軸
    線方向に延びる長孔と、前記ホルダに設けられ前記内筒
    の長孔を貫通して前記外筒の螺旋溝に係合する係合突
    起、とから構成されていることを特徴とする棒状化粧料
    繰出容器。
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