JPH038174Y2 - - Google Patents

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JPH038174Y2
JPH038174Y2 JP1985062971U JP6297185U JPH038174Y2 JP H038174 Y2 JPH038174 Y2 JP H038174Y2 JP 1985062971 U JP1985062971 U JP 1985062971U JP 6297185 U JP6297185 U JP 6297185U JP H038174 Y2 JPH038174 Y2 JP H038174Y2
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axial direction
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  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば口紅、リツプクリーム、整髪
料等の繰出し対象物を収容する繰出し容器に関
し、特に、繰出し対象物中の揮発性成分が揮発す
るのを防止するようにした繰出し容器に関する。
〔従来技術〕
一般に、口紅等の棒状化粧料を繰出して使用す
るようにした繰出し容器は知られている。
ところで、最近の傾向として口紅等の棒状化粧
料中に比較的多量の揮発性成分を含有させるよう
になつているが、従来の繰出し容器では内部を気
密に保持できず、揮発性成分が蒸発して、外部に
消散してしまう。
このため、従来技術では揮発性成分を含有する
口紅等の棒状化粧料が揮発性成分の蒸発により品
質劣化を起すと共に身がやせてしまうという欠点
がある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本考案は上述した従来技術の欠点に鑑みなされ
たもので、本考案が解決しようとする問題点は、
内部を気密に密閉できると共にこの密閉空間を可
及的に小さくすることによつて、繰出し対象物中
の揮発性成分が蒸発するのを防止するようにした
繰出し容器を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上述した問題点を解決するために本考案が採用
する構成は、回転操作用の外筒と、該外筒と一体
的に回転するように該外筒の基端側に固着され、
該外筒内を軸方向に伸長し外周におねじが形成さ
れた回転軸と、前記外筒内に相対回転可能に嵌合
され、先端側が該外筒の先端から突出した内筒
と、該内筒の内周面に径方向内向きに突設した係
合突部と、前記内筒内に摺動可能に挿嵌され、前
記回転軸のおねじに係合して軸方向に摺動変位す
る繰出し対象物収納用の中皿と、該中皿の軸方向
に伸長するように該中皿に設けられ、前記係合突
部と係合して中皿の回転を規制する縦長の係合溝
と、前記内筒の先端側を覆うように該内筒の外周
側に遊嵌される有底筒状のキヤツプとを備えてな
る繰出し容器において、前記係合溝よりも軸方向
先端寄りに位置して前記中皿の外周に設けられた
環状溝と、前記中皿と内筒との間をシールするた
め、該環状溝に装着されたOリングからなる第1
のシール部材と、前記外筒の先端から突出した部
位に位置して前記内筒の外周に設けられた環状溝
と、前記キヤツプと内筒との間をシールすると共
に前記キヤツプの抜け止めを行うため、該環状溝
に装着されたOリングからなる第2のシール部材
とから構成したことを特徴とする。
〔作用〕
このように構成される繰出し容器は、キヤツプ
を取り外し、外筒と内筒とを相対回転させれば、
係合突部と係合溝が係合した状態で中皿が繰出さ
れ、繰入れられる。
そして、係合溝より先端側に位置して中皿の外
周に設けた環状溝にOリングからなる第1のシー
ル部材が装着され、該シール部材によつて中皿と
内筒との間を常時気密にシールしており、一方、
外筒の先端から突出部位に位置して内筒の外周に
設けた環状にOリングからなる第2のシール部材
が装着され、内筒にキヤツプを挿嵌したとき該シ
ール部材によつてキヤツプと内筒との間を気密に
シールすると共に、該キヤツプの抜け止めを図つ
ている。
この結果、キヤツプを挿嵌した状態では第1、
第2のシール部材によつてキヤツプ内は密閉空間
として画成され、繰出し対象物に多量の揮発成分
が含有されていても、揮発成分の蒸発が防止され
る。
この際、第1のシール部材はOリングが用いら
れているから、中皿を繰出し、繰入れるとき、内
筒との接触による摺動抵抗の安定化が図られ、ま
た第2のシール部材もOリングが用いられている
から、キヤツプの抜け止めと保持を円滑に図るこ
とができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例による口紅用繰出し容器
を、第1図ないし第7図に基づいて説明する。
図において、1は回転操作用の外筒で、該外筒
1の基端側内周には2段階に拡径されて第1段部
1A、第2段部1Bが設けられており、先端側端
面には後述するキヤツプ9の開口側端面が衝合さ
れる環状の衝合面1Cが設けられている。
2は前記外筒1と一体的に回転するように該外
筒1の基端側に固着された回転軸で、該回転軸2
は前記外筒1の第1段部1A、第2段部1Bにそ
れぞれ嵌着され超音波溶着または接着等の手段に
よつて外筒1に固着された第1嵌着部2A、第2
嵌着部2Bと、該第1嵌着部2Aから軸方向に突
設された縮径部2Cと、該縮径部2Cの上側に位
置し、後述の内筒4の下端側内周に回転可能に嵌
合した摺動部2Dと、該摺動部2Dから軸方向に
伸長し摺動部2Dより小径に形成された軸部2E
と、該軸部2Eの外周に設けられたおねじ2Fと
からなり、該おねじ2Fが後述する中皿5のめね
じ5Eと螺合し該中皿5を軸方向に摺動させるよ
うになつている。一方、該回転軸2の内部には中
ぐり3が施され該回転軸2を軽量化するようにな
つている。
次に、4は前記外筒1内に相対回転可能に嵌合
され、先端側が該外筒1の先端から軸方向に突出
し後述のキヤツプ9内へと伸長している内筒で、
該内筒4の下端には径方向外向きに略コ字状に突
出する環状部4Aが設けられ、該環状部4Aは前
記外筒1の第1段部1A内に嵌合すると共に前記
回転軸2の第1嵌着部2Aと下側で当接し、内筒
4の軸方向における位置決めを行つている。ま
た、該内筒4の軸方向中間部位には相互に対向す
るように位置して径方向内向きに係合突部4B,
4Bが突設されており、該各係合突部4Bは内筒
4の周壁に径方向内向きに小孔4C,4Cを打抜
いて、該各小孔4Cの周囲を内向きに屈曲させる
ことにより形成されている。一方、該内筒4の外
周面には前記外筒1の衝合面1Cより上側に位置
して、即ち外筒1よりも突出した部位に位置して
後述のOリング9が装着される略コ字形の環状溝
4Dが設けられており、先端面4Eは下向きに傾
斜するように形成されている。
5は前記内筒4内に摺動可能に挿嵌され、繰出
し対象物としての口紅6が収納される筒状の中皿
で、該中皿5内には軸方向中間部位より上側に位
置して仕切板5Aが設けられ、その上部に口紅6
の収納部5Bが画成されている。そして、該中皿
5の周壁には仕切板5Aよりも下側に位置して軸
方向に伸長する長円形状の縦長係合溝5C,5C
が設けられており、該各係合溝5Cは径方向に相
互に対向し、前記内筒4の各係合突部4Bと係合
することにより、中皿5の回転を規制するように
なつている。また、該各係状溝5Cの下端と中皿
5の下端面との間には軸方向に伸長する切溝5
D,5Dが設けられており、該各切溝5Dの部位
に対応する中皿5の内周面には回転軸2のおねじ
2Fに螺合するめねじ5Eが設けられている。な
お、該各切溝5Dは成形の都合上設けたもので、
必ずしも設ける必要はない。ここで、中皿5はめ
ねじ5Eが回転軸2のおねじ2Fと螺合している
から、該回転軸2を回動すれば、該中皿5は内筒
4内を軸方向に摺動変位するようになり、口紅6
の内筒4からの繰出しまたは繰入れを行う。
7は前記仕切板5Aの径方向外側に位置して中
皿5の周壁に設けられた略コ字形の環状溝、8は
該環状溝7内に装着された第1のシール部材とし
てのOリングで、該Oリング8は内筒4と中皿5
との間を気密にシールすると共に、該内筒4と中
皿5との径寸法のバラツキを吸収し、中皿5の軸
方向摺動を円滑化するようになつている。
さらに、9は前記内筒4の先端側を覆うように
該内筒4の先端側外周に遊嵌される有底筒状のキ
ヤツプで、該キヤツプ9の開口部9A内周は前記
内筒4の先端側外径よりも僅かに大径に形成さ
れ、該キヤツプ9を該内筒4の先端側外周に容易
に被着できるようになつている。10は前記内筒
4の環状溝4Dに装着された第2のシール部材と
してのOリングで、該Oリング10の該内筒4の
先端側外周面とキヤツプ9の開口側内周面との間
を気密にシールすると共に、該キヤツプ9の抜け
止め行うようになつている。
次に、以上の通り構成される口紅用繰出し容器
の作用について説明する。
まず、キヤツプ9を取外して、外筒1と内筒4
とを相対回転させれば、回転軸2が外筒1と一体
的に回転し、該回転軸2のおねじ2Fに螺合した
中皿5のめねじ5Eが該おねじ2Fのねじ面に案
内されて軸方向に変位される。このため、中皿5
は内筒4内を軸方向に摺動変位し、該中皿5の収
納部5B内に収納された口紅6が内筒4の先端面
4Eから進退し、該口紅6は内筒4から繰出しま
たは内筒4内に繰入れられるようになる。
そして、第1図に示すように口紅6を内筒4内
に繰入れた後、キヤツプ9の開口部9Aを内筒4
の先端側に挿通し、その先端面を外筒1の衝合面
1Cに衝合するようにすれば、内筒4の環状溝4
Dに装着されたOリング10が該内筒4の先端側
とキヤツプ9の開口部9Aとの間を気密にシール
するようになる。一方、前記内筒4と中皿5との
間は該中皿5の環状溝7内にに装着されたOリン
グ8によつて気密にシールされているから、該内
筒4を介して前記中皿5とキヤツプ9との間に密
閉空間11が画成されるようになる。
このため、中皿5の収納部5B内に収納される
口紅6は比較的多量の揮発性成分を含有している
場合でも、前記密閉空間11内に封じ込まれるよ
うになるから、揮発成分の蒸発は防止され、該口
紅6は身がやせたり品質の劣化を起こしたりする
ことがなく。長期間に亘つて品質を良好に維持さ
れ得る。
特に、本実施例では、中皿5の仕切板位5Aの
部位に位置して該中皿5にOリング8が装着さ
れ、該Oリング8が内筒4に気密に接触すること
によつて前記仕切板5Aと共に内筒4内に前記密
閉空間11を画成しているから、該密閉空間11
を可及的に小さくすることができ、口紅6に含有
された揮発性成分の蒸発を最小限にくいとめるこ
とができる。また、口紅6の使用に伴ない、口紅
6が小さくなつたときには、中皿5を内筒4内で
軸方向上向きに摺動させれば、Oリング8の位置
も上方に変位するので、当該密閉空間11を随時
小さくすることができ、口紅6中の揮発性成分が
蒸発するのを最後まで防止できる。
一方、第1のシール部材としてOリング8を用
いているから、中皿5を繰出し、繰入れるとき、
内筒4との接触による摺動抵抗は該Oリング8の
みとなり、摺動抵抗の安定化を図ることができ
る。また第2のシール部材もOリング10が用い
られているから、内筒4にキヤツプ9を挿嵌する
とき、該Oリング10の位置で該キヤツプ9の抜
け止めと保持を円滑に図ることができる。
なお、前記実施例では、中皿5の下端側内周に
めねじ5Eを設けるものとして述べたが、これに
替えて、中皿5の下端側内周に回転軸2のおねじ
2Fと係合する突起を設け、該突起がおねじ2F
に案内されて軸方向に変位することによつて中皿
5を軸方向に摺動変位せしめるようにしてもよ
い。
また、前記実施例では、口紅用繰出し容器を例
に挙げて説明したが、本考案はこれに限定され
ず、リツプクリームや整髪料等の棒状化粧料繰出
し容器、あるいは化粧料以外の用途の繰出し容
器、例えばのりやフエルトペン等の繰出し容器に
も適用できるものである。
〔考案の効果〕
以上詳述した通り、本考案によれば、中皿と内
筒との間をシールするため、Oリングからなる第
1のシール部材を中皿の外周に設けた環状溝に嵌
着し、さらに内筒の先端側外周とキヤツプとの間
をシールすると共に該キヤツプの抜け止めを行う
ため、Oリングからなる第2のシール部材を内筒
の外周側に設けた環状溝に嵌着する構成としたか
ら、内筒を介して中皿とキヤツプとの間に前記第
1および第2のシール部材によつて可及的に小さ
い密閉空間を形成でき、この密閉空間内で中皿に
収納された繰出し対象物を封じ込めることができ
る。このため、該繰出し対象物が揮発性成分を含
有する場合に、この揮発性成分が蒸発するのを防
止でき、繰出し対象物の品質を長期間良好に維持
することができる。しかも、前記第1のシール部
材はOリングが用いられているから内筒との接触
は該Oリングのみとなり、摺動抵抗の安定化を図
ることができ、また、前記第2のシール部材もO
リングが用いられているから、キヤツプの抜け止
めと保持を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例による繰出し容器を示
す縦断面図、第2図は第1図中に示すキヤツプを
一部破断して示す斜視図、第3図は第1図中に示
す外筒を一部破断して示す斜視図、第4図は第1
図中に示す内筒を一部破断して示す斜視図、第5
図は第1図中に示す中皿を一部破断して示す斜視
図、第6図は第1図中に示すOリングの斜視図、
第7図は第1図中に示す回転軸の斜視図である。 1……外筒、1C……衝合面、2……回転軸、
2A……第1嵌着部、2B……第2嵌着部、2E
……軸部、2F……おねじ、4……内筒、4B…
…係合突部、5……中皿、5C……係合溝、5E
……めねじ、6……口紅、7……環状溝、8……
Oリング、9……キヤツプ、9A……開口部、1
0……Oリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 回転操作用の外筒と、該外筒と一体的に回転す
    るように該外筒の基端側に固着され、該外筒内を
    軸方向に伸長し外周におねじが形成された回転軸
    と、前記外筒内に相対回転可能に嵌合され、先端
    側が該外筒の先端から突出した内筒と、該内筒の
    内周面に径方向内向きに突設した係合突部と、前
    記内筒内に摺動可能に挿嵌され、前記回転軸のお
    ねじに係合して軸方向に摺動変位する繰出し対象
    物収納用の中皿と、該中皿の軸方向に伸長するよ
    うに該中皿に設けられ、前記係合突部と係合して
    中皿の回転を規制する縦長の係合溝と、前記内筒
    の先端側を覆うように該内筒の外周側に遊嵌され
    る有底筒状のキヤツプとを備えてなる繰出し容器
    において、前記係合溝よりも軸方向先端寄りに位
    置して前記中皿の外周に設けられた環状溝と、前
    記中皿と内筒との間をシールするため、該環状溝
    に装着されたOリングからなる第1のシール部材
    と、前記外筒の先端から突出した部位に位置して
    前記内筒の外周に設けられた環状溝と、前記キヤ
    ツプと内筒との間をシールすると共に前記キヤツ
    プの抜け止めを行うため、該環状溝に装着された
    Oリングからなる第2のシール部材とから構成し
    たことを特徴とする繰出し容器。
JP1985062971U 1985-04-26 1985-04-26 Expired JPH038174Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985062971U JPH038174Y2 (ja) 1985-04-26 1985-04-26

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JP1985062971U JPH038174Y2 (ja) 1985-04-26 1985-04-26

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Publication Number Publication Date
JPS61177527U JPS61177527U (ja) 1986-11-06
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JP1985062971U Expired JPH038174Y2 (ja) 1985-04-26 1985-04-26

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JP6700676B2 (ja) * 2015-05-29 2020-05-27 三菱鉛筆株式会社 回転繰出容器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60176716U (ja) * 1984-05-02 1985-11-22 藤工業株式会社 気密容器

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