JP6700676B2 - 回転繰出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、棒状化粧料、棒状筆記体、棒状塗布体等の棒状部材を容器から繰出して使用する棒状化粧料容器、筆記具、塗布具等に利用する回転繰出容器に関する。
従来、下記の特許文献1〜特許文献2に代表される回転繰出機構を有する容器が開示されている。
特許文献1には、回転式で収容部内の内容物ラチェット機構によって定量繰り出し可能な液状物の繰出容器が開示されている。
また、特許文献2には、先筒と、基筒と、前記先筒と同期回転し外周に雄ネジの形成された押出杆と、基筒に一体化された螺旋筒とを有し、先筒と基筒とが相対回転すると、押出杆が螺旋筒の雌ネジによって前進して化粧材を繰出す化粧品繰出容器が開示されている。
この化粧品繰出容器において、化粧材は先筒の先端開口孔から進出可能であるが、先筒と基筒との相対回転によって化粧材を後退させようとすると、押出杆の後部に取り付けられたストッパー部が、基筒に形成されるラチェット段部に当接して化粧材を後退不能としている構成のものである。
特開2010−227553号公報 特開2012−40230号公報
しかしながら、前記特許文献1は液状物の繰出容器を開示するが、固形の棒状体を繰出しする構成を開示していない。
また、前記特許文献2は、液状物ではなく固形物の化粧材を繰り出せるが、ストッパー部が押し出し杆の後端部に設けられており、繰り出す際に前記ストッパー部の設置分が繰り出し不能になる。従って、特許文献2の技術では、押し出し杆の繰り出しをその長さ全体ではできないため不利になるが、繰り出し長さを確保する技術は未提案であった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、繰出物を押し出すのにラチェット部が繰り出し長さに影響することがなく繰り出し長さを十分に取れる回転繰出容器を提供するものである。
また、本発明は、棒状部材を充填構造で収容できシール性の高い構造が簡単で組み立てが容易な回転繰出容器を提供しようとするものである。
本発明は、筒状の先軸の後方に該先軸に対して相対回転自在に設けられた筒状の後軸と、先軸内に挿入されて棒状部材を支持するための保持部材を有してなり、後軸に対して先軸を回転させることによって棒状部材を先軸に対して軸方向に移動させる回転繰出容器であって、
先軸の後部に複数のスリットを形成し、スリット間に片持ちで撓む弾発部を設け、前記弾発部は回転動作により後軸内部に複数形成された凹凸部を乗り越えることを特徴とする回転繰出容器である。
本発明において、前記弾発部は、前記後軸内部に複数形成された凹凸部のうちの一つの凹凸部を乗り越えることで、前記棒状部材が0.01〜0.2mm移動することが好適である。
本発明において、前記棒状部材は、前記先軸内に直接充填された固形化粧料であり、前記棒状部材の後方にシール部材を配置しており、
前記シール部材は、先軸内面寸法(d)よりも僅かに大きい(d1)寸法で配設され、シール部材後方には軸線方向に移動可能で先軸内回転方向には規制されているネジ棒がシール部材後部と噛み合う又は当接するように配設されていることが好適である。
本発明おいて、前記シール部材は、前記棒状部材を支持するための保持部材であることが好適である。
本発明の回転繰出容器によれば、先軸の後部に複数のスリットを形成し、スリット間に片持ちで撓む弾発部を設け、前記弾発部は回転動作により後軸内部に複数形成された凹凸部を乗り越える構造であり、保持部材を前進させる際に、先軸の弾発部が凹凸部に係合するので、前記保持部材の繰り出しに影響することが無く、繰り出し長さを必要に応じてなしうるという優れた効果を奏し得る。
なお、本発明において、前記棒状部材は、前記先軸内に直接充填された固形化粧料とし、前記棒状部材の後方にシール部材を配置し、前記シール部材を、先軸内面寸法(d)よりも0.05〜0.25mm大きい(d1)寸法で配設し、シール部材後方には軸線方向に移動可能で先軸内回転方向には規制されているネジ棒がシール部材の後部と噛み合う又は当接するように配設されているものにすれば、シール部材が先軸内面に密着して、固形化粧料を充填する際に漏れることがかつ、繰り出し時に確実に固形化粧料を繰り出すことができるという優れた効果を奏し得る。シール締め代(d1−d)は0.05〜0.25mmが好適であり、0.05mm未満では安定したシール性が確保できず、また0.25mm超過では繰り出す際の回転力(トルク)が大きくなってしまい、快適な操作性を得ることができない。
本発明の実施形態に係る回転繰出容器のキャップを装着した状態の説明図であり、(a)は先方からの視図、(b)は外観図、(c)は(b)の縦断面図、(d)は(c)から90°回転させた状態の縦断面図である。 図1に示す回転繰出容器のキャップを外した状態の説明図であり、(a)は先方からの視図、(b)は外観図、(c)は(b)の縦断面図、(d)は(c)から90°回転させた状態の縦断面図である。 図1に示す回転繰出容器部品のキャップの説明図であり、(a)は先方からの視図(左側面図)、(b)は斜視図、(c)は正面図、(d)は(c)の縦断面図、(e)は後方からの視図(右側面図)である。 図1に示す回転繰出容器部品の先軸の説明図であり、(a)は先方からの斜視図、(b)は先方からの視図、(c)は後方からの斜視図、(d)は平面図、(e)は正面図、(f)は(e)の縦断面図、(g)は後方からの視図である。 図1に示す回転繰出容器部品の後軸の説明図であり、(a)は先方からの視図、(b)は正面図、(c)は(b)の縦断面図、(d)は(c)のA−A線断面図、(e)は(c)のB部拡大図である。 図1に示す回転繰出容器部品のネジ棒の説明図であり、(a)は先方からの斜視図、(b)は先方からの視図、(c)は後方からの斜視図、(d)は平面図、(e)は(d)の縦断面図、(f)は正面図、(g)は(f)の縦断面図、(h)は後方からの視図である。 図1に示す回転繰出容器部品のネジ体の説明図であり、(a)は先方からの斜視図、(b)は先方からの視図、(c)は平面図、(d)は正面図、(e)は(d)の縦断面図、(f)は後方から斜視図、(g)は後方からの視図である。 図1に示す回転繰出容器部品の保持部材の説明図であり、(a)は先方からの斜視図、(b)は先方からの視図、(c)は後方からの斜視図、(d)は正面図、(e)は(d)の縦断面図、(f)は後方からの視図である。 図1に示す回転繰出容器の使用終了状態の説明図であり、(a)は先方からの視図、(b)は外観図、(c)は(b)の縦断面図、(d)は(c)から90°回転させた状態の縦断面図である。 本発明の実施形態の他例に係る回転繰出容器のキャップを外した状態の説明図であり、(a)は先方からの視図、(b)は外観図、(c)は(b)の縦断面図、(d)は(c)から90°回転させた状態の縦断面図である。 図10に示す回転繰出容器部品の先軸の説明図であり、(a)は先方からの斜視図、(b)は先方からの視図、(c)は後方からの斜視図、(d)は平面図、(e)は正面図、(f)は(e)の縦断面図、(g)は後方からの視図である。 図10に示す回転繰出容器部品のネジ棒の説明図であり、(a)は先方からの斜視図、(b)は先方からの視図、(c)は後方からの斜視図、(d)は平面図、(e)は(d)の縦断面図、(f)は正面図、(g)は(f)の縦断面図、(h)は後方からの視図である。 図10に示す回転繰出容器部品の保持部材の説明図であり、(a)は先方からの斜視図、(b)は先方からの視図、(c)は後方からの斜視図、(d)は正面図、(e)は(d)の縦断面図、(f)は(e)から45°回転させた状態((b)のA−A線に沿う)縦断面図、(g)は後方からの視図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1は実施形態に係る回転繰出容器のキャップをした状態の説明図、図2は当該回転繰出容器のキャップのない使用状態の説明図である。図3〜図8は各部品の説明図である。図9は使用後の回転繰出容器の説明図である。
実施形態に係る回転繰出容器は、図1、図2に示すように、筒状の先軸10の後方に該先軸10に対して相対回転自在に設けられた筒状の後軸12と、先軸10と後軸12内に挿入されて棒状部材14を支持するための保持部材16を有してなり、後軸に対して先軸を回転させることによって非正円形状の棒状部材14を先軸に対して軸方向に移動させる回転繰出容器であって、後軸12(後軸12に回転一体のネジ体20)内部と螺合するネジ棒18が備えられ、前記ネジ棒18の先端部は棒状部材(芯)14と略同形状に形成され、後端部側は非正円形状にネジ部18bが形成された回転繰出容器である。符号22はキャップである。
実施形態に係る回転繰出容器は、構成部品が、キャップ22、先軸10、棒状部材14の芯(楕円)、保持部材(ピストン)16、ネジ棒18、ネジ体20、後軸12の7部品となっている。各部を説明する。
〔キャップ22〕
キャップ22は、図3に示すように、先方が閉じ後方の開口した円筒状体である。不使用時には、図1に示すように、先軸10を覆って筒状のキャップ22を嵌めた状態にできる。また、使用時には、図2に示すように、キャップを外して先軸10を露出しその先端から棒状部材14を繰出して露出できる。前記キャップ22の後端部内周には、先軸10(突起10b)との嵌合用の凸部22aが形成されている。
〔先軸10〕
先軸10は、図4に示すように、棒状部材14の装填通路(芯装填部に相当)10aが、横断面楕円形状に形成され、かつ装填通路10aが先方向きに開口した先端部から中央部に渡って貫通して形成されている。
先軸10の芯装填部の装填通路10aにおいて、先端開口部は後端開口部より広い断面積で形成されたことが好ましい。
また、前記先軸10の中央部から後端部は、前記装填通路10aに繋がって後方に開口する通路になっている。その後端部の周壁部には、先軸10に対する後軸12が回転する際に図5に示す後軸12内の複数形成された縦リブ(凹凸部)12aに断続的に係合して(又は噛み合う)クリック等するラチェット部24が形成される。
前記ラチェット部24は、先軸10の後部に複数のスリット24c、24cを形成し、スリット24c、24c間に片持ちで撓むアーム(弾発部)24aを設け、前記弾発部のアーム24aは回転動作により後軸内部に複数形成された縦リブ(凹凸部)12aを乗り越えるものになっている。
ラチェット部24は前記周壁部の穿孔された箇所(複数のスリット24c、24c)に片持ち梁状のアーム24aが形成され、そのアーム24aの先端にくさび状又は三角柱状の突部24bが形成されているものである。
また、前記アーム24aは、前記後軸内部に複数形成された凹凸部のうちの一つの凹凸部を乗り越えることで、前記棒状部材14が0.01〜0.2mm移動することが化粧料などの棒状部材14を少しずつ繰り出すことができるので好ましい。
前記先軸10の前記装填通路10aは、図4(b)に示すように、正面視で楕円形状に先端部から中央部まで同形状で連続形成され。そして、図4(a)に示すように、前記先軸10の外周面は緩やかなテーパ形状を呈して先端部から中央部にかけて徐々に太い径になる。当該中央部の外周面にはキャップ22との嵌合用の突起10bが3カ所120°刻みで形成されている。
前記先軸10の中央部から外周部は円筒部になっていて前方が段状に縮径した気密部10cであり、気密部10cは、キャップ22のシール部22bが外嵌めする気密構造になる。また、前記ラチェット部24の前方外面には、射出成型用の樹脂を流し込むゲート10dが位置する。
〔後軸12〕
後軸12は、図5に示すよう、後端の閉じた円筒状であり、前端部の内周に前記縦リブ12aが形成され、縦リブ12aの後方部には、ネジ体20が回転不能に嵌め込まれ、前方部に前記ラチェット部24が当接する。
また、前記後軸12の該縦リブ12aより前に先軸10外周と回転可能に抜け止めする嵌合部12bが形成される。
〔ネジ棒18〕
図6に示すように、ネジ棒18の前部は、横断面形状が楕円で平坦外周面の押し部18aになっている。前端面には、凹部が形成されている。
ネジ棒18の後部は、外周面に雄ネジの形成されたネジ部18bであり、ネジ部18bは、略正円形状のネジに側面に平面部18b1が形成されている。
また、ネジ棒18のネジ部18bの後端(後端部18c)のネジ山の高さを低くし、後端面内部には肉盗みの穴18c1を設けたものである。
〔ネジ体20〕
ネジ体20は、図7に示すように、概略筒状であり、前端部外周には、回り止め用リブ20aが複数形成され、後端部内周には、雌ネジが形成されている。
〔保持部材16〕
保持部材(ピストン)16は、ネジ棒18の先端部に棒状部材(芯)14を装着するものである。
前記棒状部材14は、前記先軸10内に直接充填された固形化粧料としている。そして、前記棒状部材14の後方に保持部材(シール部材に相当)16を配置している。
保持部材16は、先軸10内面寸法(d)よりも僅かに大きい(d1)寸法で配設される。そして、前記保持部材16後方には軸線方向に移動可能で先軸内回転方向には規制されているネジ棒18が保持部材後部と当接する(噛み合わせても良い)ように配設されている。
詳しくは、当該保持部材16は、当該保持部材16は、図8に示すように、横断面楕円の後端塞がりの管状であり、概略カップ状を呈したものである。先方から棒状部材(芯)14が内部に充填可能な空隙を設けてある。内部には棒状部材14が抜けないように突起16aが形成されている。
そして、保持部材16の後端面16bに、ネジ棒18の先端が単に当接するように平面の当接面になっており、当該ネジ棒18によって押圧されると保持部材16が先方に前進するが、ネジ棒18が仮に後退しても保持部材16は後退しない構造になっている。
また、保持部材16の開口端部の周縁には、先軸10の内周面に密着して摺動する外周シール部16cがフランジ状に形成されており、これによって、気密性が維持され且つ棒状部材14がガタツキなく安定的に繰出せるようにしている。
また、保持部材16は、上記の外周シール部16cの外径が先軸10(装填通路10a)内面寸法(d)(図4(f)参照)よりも僅かに大きい(d1)寸法(図8(e)参照)で配設される。棒状部材として固形化粧料を充填する際に、シール部16cが先軸10内面に密着して、固形化粧料を充填する際に漏れることがなく、繰り出し時に確実に固形化粧料を繰り出すことができる。
実施形態に係る回転繰出容器の作動や機能を説明する。
この回転繰出容器においては、使用時にはキャップ22を外した図2に示すように、前記先軸10に対して後軸12を回転操作することにより楕円形状の棒状部材(芯)14を定量的に繰出すものとなっている。
回転操作で円周方向に回すとクリック感があり、1クリックで0.01〜0.2(好ましくは0.05前後)mmと微少長さで装填芯の棒状部材14が繰出される。
回転操作で一回転すると棒状部材14が0.5〜1.5mm繰出される。
先軸10口元より保持部材16のピストンまでの間に棒状部材14(装填芯)が内挿されて先軸内面に密着している。その装填芯は、揮発成分を含有したものである。この場合、棒状部材14の芯の配合は揮発性シリコーン(シクロペンタシロキサン、メチルトリメチコン、ジメチコン他)、揮発性炭化水素(イソドデカン、軽質イソパラフィン他)等とこれらの溶剤に溶解するフィルム形成樹脂を含むものとする。
棒状部材14としての装填芯は、化粧品のアイブロウ、アイライナー、リップライナーなどの固形化粧料や色鉛筆、鉛筆などの筆記具或いは口角、唇などの保湿を目的とした医薬部外品など用途を選ばず対応可能なものであり、本実施形態の各回転繰出容器に収容される。
(1)先軸10に対して後軸12を回転させた際にラチェット部24が奏するクリック感は、次によるものである。
つまり、図2に示すように、回転繰出容器では、前記先軸10の後軸12組み付け側(後端部)にアーム24aが円周方向に片持ちで撓むように設けられる共に、後軸12内周に複数(例えば18本)の縦リブ12aが均等に配設されることによりクリック感を奏する。その場合に、アーム24aの先端の突部24bが、縦リブ12aの頂部と谷部の凸凹(凸凹間の段差0.2mm)を乗り越えることでクリック感を出している。先軸10に対しての後軸12回転方向は、順回転のみで逆回転方向には規制されている。従って一度繰出された棒状部材14の装填芯は戻すことはできない。
(2)ネジ棒18のネジ部18bに雄ネジを設け、ネジ体20の内周に雌ネジを設けている。実施形態では、雌ネジのネジ長を2〜8mmと短くし、雄ネジ側に30〜40mmのネジ長部(雌ネジのネジ長の8〜10倍が好ましい)を設けた。
(3)ネジ棒18後端部18cには、図6に示すように、ネジ山の高さを低くしたネジ部を設け、後端面より肉盗みの穴18c1を設けている。使用時の最終繰出限度において、ネジ棒後端部18cのネジ山高さに低いところとネジ下の肉盗み部(穴18c1)が作用し内周方向に撓むことで容器を破壊することなく空回りし、使い終わりをユーザーに認識させることが可能となる。棒状部材14が化粧料であってその使い終わりには、図9に示すように、保持部材16が装填通路10a先端の開口に臨むので、目視でき、使用終わりが目視でも確認できる。
(4)キャップ22とシール嵌合する先軸10の円筒部(気密部10c)直下の内部は均一な肉厚を内周に設けシール性の品質性能を安定的なものとしている。
(5)先軸10の装填通路10aでは、口元より奥に行くに従って狭くなるように寸法を配設し、勾配角0.5度〜2.0度とする。
(6)勾配角0.5度〜2.0度の範囲の先軸10断面形状は楕円とし、その楕円形状に合わせたシール部品であるピストンの保持部材16が先軸楕円寸法よりやや大きい寸法値で設定され、軸線方向に摺動しかつ先軸10内面と確実にシール嵌合されている
(7)キャップ22と先軸10は互いのシール嵌合箇所(シール部22b)があり、先軸10のシール部(気密部10c)は円筒形状であり、キャップ22内面の全周の凸部(シール部22b)と適宜な締め代を持ってシール嵌合するようになっている。
以上説明したとおり、実施形態に係る回転繰出容器によれば、先軸10の後部に複数のスリットを形成し、スリット間に片持ちで撓む弾発部を設け、前記弾発部は回転動作により後軸内部に複数形成された凹凸部を乗り越える構造であるの、保持部材を前進させる際に、先軸の弾発部が凹凸部に係合するので、前記保持部材の繰り出しに影響することが無くなり、繰り出し長さを十分に確保できるという優れた効果を奏し得る。
また、先軸10、後軸12、保持部材16、棒状部材14、ネジ棒18等で少ない構成で回転繰出容器を構成できる。
また、後軸12内部と螺合するネジ棒18が備えられ、前記ネジ棒18の先端部は棒状部材14と略同形状に形成され、後端部側は非正円形状にネジ部18bが形成されており,先軸10の装填通路10a内に保持部材16まで材料を充填すれば棒状部材14ができ、先軸10に対して後軸12を回転させることにより棒状部材14を簡単な構造で繰出すことができるという優れた効果を奏し得る。
本発明においては、前記実施形態に限定されず、本発明の範囲内において種々に変形実施できる。例えば、前記棒状部材は、実施形態の如く楕円である非円形芯とすることに限定されず、その他、円形断面芯や多角形断面芯とすることができる。
また、棒状部材を先軸の充填通路に充填して成型することに限定されず、別途作成した成型芯を装填しても良い。また、棒状部材が充填通路と同断面形状であることに限定されず、他の断面形状の芯を装填するようにしても良い。
また、前記ラチェット部は回転方向を規制する以外に、逆回転を許容する構造とすることもできる。
図10は実施形態に係る他例の回転繰出容器のキャップのない使用状態の説明図である。図11〜図13は各部品の説明図である。図1の実施形態と共通した箇所は同符号で示している。
図1の実施形態と比較し、棒状部材14の芯形状が円形であること、先軸10、保持部材(ピストン)16、ネジ棒18が異なる。
図11に示すように、先軸10は、棒状部材14の装填通路(芯装填部に相当)10aが、横断面正円形状に形成されている。その他については図4と同様である。
図12に示すように、ネジ棒18の前部は、横断面形状が十字形の押し部18dになっている。
図13に示すように、保持部材(ピストン)16は、ネジ棒18の先端部18dと棒状部材(芯)14との間に位置するものであり、前端から略中心部にかけて横断面正円の後端塞がりの管状であり、概略カップ状を呈したものである。先方から棒状部材(芯)14が内部に挿入可能である。そして、略中心部から保持部材16の後端面に形成された柱16dの間の隙間16eに、ネジ棒18の先端部18dと噛み合うようになっている。当該回転動作によってネジ棒18が押圧されるのに伴い、保持部材16も先方に前進するが、ネジ棒18が仮に後退しても保持部材16は後退しない構造になっている。
本発明の回転繰出容器は、化粧品のアイブロウ、アイライナー、リップライナーなどの固形化粧料や色鉛筆、鉛筆などの筆記具或いは口角、唇などの保湿を目的とした医薬部外品など用途を選ばず対応可能なものであり、これらを収容し適宜使用可能な回転繰出容器として利用することができる。
10 先軸
10a 装填通路
12 後軸
14 棒状部材(芯)
16 保持部材(シール部材)
16c シール部
18 ネジ棒
20 ネジ体
24 ラチェット部

Claims (2)

  1. 筒状の先軸の後方に該先軸に対して相対回転自在に設けられた筒状の後軸と、先軸内に挿入されて楕円形状の棒状部材を支持するための保持部材を有してなり、後軸に対して先軸を回転させることによって棒状部材を先軸に対して軸方向に移動させる回転繰出容器であって、
    先軸の後部に複数のスリットを形成し、スリット間に片持ちで撓む弾発部を設け、前記弾発部は回転動作により後軸内部に複数形成された凹凸部を乗り越えると共に、先軸の先端部は楕円形状に形成され、先軸の中央部の外周面には棒状部材を覆うキャップとの嵌合用の突起が形成され、中央部から後方には円筒形状の気密部と、前記キャップのシール部が外嵌めする気密構造になり、前記棒状部材は、前記先軸内に直接充填された固形化粧料であり、前記棒状部材の後方にシール部材を配置しており、
    前記シール部材後方には軸線方向に移動可能で先軸内回転方向には規制されているネジ棒がシール部材後部と噛み合う又は当接するように配設されていると共に、前記シール部材は、前記棒状部材を支持するための保持部材であり、
    前記ネジ棒のネジ部の後端のネジ山の高さを低くし、後端面内部には肉盗みの穴を設けたことを特徴とする回転繰出容器。
  2. 前記棒状部材は揮発性シリコーン、揮発性炭化水素と溶剤に溶解するフィルム形成樹脂を含むことを特徴とする請求項に記載の回転繰出容器。
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