JP2541858Y2 - 繰出し容器 - Google Patents
繰出し容器Info
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- JP2541858Y2 JP2541858Y2 JP2801392U JP2801392U JP2541858Y2 JP 2541858 Y2 JP2541858 Y2 JP 2541858Y2 JP 2801392 U JP2801392 U JP 2801392U JP 2801392 U JP2801392 U JP 2801392U JP 2541858 Y2 JP2541858 Y2 JP 2541858Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば口紅等の棒状化
粧料を繰出して使用するのに好適に用いられる繰出し容
器に関し、特に、キャップを被着したときに容器内の棒
状化粧料等を密封状態に保持できるようにした繰出し容
器に関する。
粧料を繰出して使用するのに好適に用いられる繰出し容
器に関し、特に、キャップを被着したときに容器内の棒
状化粧料等を密封状態に保持できるようにした繰出し容
器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、有底筒状に形成され、開口端側
外周に縮径段部が設けられた外筒と、該外筒内に回転可
能に設けられ、先端側が該外筒から軸方向に突出した内
筒と、該内筒内に摺動可能に設けられ、該内筒内で繰出
し対象物を収納する中皿と、有蓋筒状に形成され、前記
内筒の突出端側を外側から覆うように開口端側が前記外
筒の縮径段部に嵌合されるキャップと、前記外筒の縮径
段部外周側に設けられ、該縮径段部とキャップとの間を
シールするシール部材とからなる繰出し容器は知られて
いる。
外周に縮径段部が設けられた外筒と、該外筒内に回転可
能に設けられ、先端側が該外筒から軸方向に突出した内
筒と、該内筒内に摺動可能に設けられ、該内筒内で繰出
し対象物を収納する中皿と、有蓋筒状に形成され、前記
内筒の突出端側を外側から覆うように開口端側が前記外
筒の縮径段部に嵌合されるキャップと、前記外筒の縮径
段部外周側に設けられ、該縮径段部とキャップとの間を
シールするシール部材とからなる繰出し容器は知られて
いる。
【0003】この種の従来技術による繰出し容器では、
例えば繰出し対象物となる口紅等の棒状化粧料を繰出す
場合に、キャップを取りはずした状態で、外筒と内筒と
を相対回転させることにより、内筒内で中皿と共に棒状
化粧料を摺動変移させ、該棒状化粧料を内筒の先端側か
ら外部に突出させるように繰出す。また、棒状化粧料を
内筒内に繰下げたときには、棒状化粧料に含まれる揮発
性の成分が外部に揮発してしまわないように、内筒の突
出端からキャップを被着し、外筒の縮径段部外周側に設
けたシール部材とキャップとにより内筒内の化粧料を外
気に対して気密にシールするようにしている。
例えば繰出し対象物となる口紅等の棒状化粧料を繰出す
場合に、キャップを取りはずした状態で、外筒と内筒と
を相対回転させることにより、内筒内で中皿と共に棒状
化粧料を摺動変移させ、該棒状化粧料を内筒の先端側か
ら外部に突出させるように繰出す。また、棒状化粧料を
内筒内に繰下げたときには、棒状化粧料に含まれる揮発
性の成分が外部に揮発してしまわないように、内筒の突
出端からキャップを被着し、外筒の縮径段部外周側に設
けたシール部材とキャップとにより内筒内の化粧料を外
気に対して気密にシールするようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による繰出し容器では、キャップとシール部材と
によって容器内の棒状化粧料を気密状態に保持できる。
しかし、このように気密性が保持されるため、外気温等
の影響で容器内の温度が上昇すると、キャップの内圧が
高まって、キャップが外筒の縮径段部から浮き上がるよ
うになり、繰出し容器としての外観を損ねてしまうとい
う問題がある。
来技術による繰出し容器では、キャップとシール部材と
によって容器内の棒状化粧料を気密状態に保持できる。
しかし、このように気密性が保持されるため、外気温等
の影響で容器内の温度が上昇すると、キャップの内圧が
高まって、キャップが外筒の縮径段部から浮き上がるよ
うになり、繰出し容器としての外観を損ねてしまうとい
う問題がある。
【0005】本考案は上述した従来技術の問題点に鑑み
なされたもので、本考案は内部の繰出し対象物を気密に
保持できる上に、気温上昇等によってキャップが浮き上
がったするのをを防止でき,商品価値を高めうるように
した繰出し容器を提供することを目的としている。
なされたもので、本考案は内部の繰出し対象物を気密に
保持できる上に、気温上昇等によってキャップが浮き上
がったするのをを防止でき,商品価値を高めうるように
した繰出し容器を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本考案が採用する構成の特徴は、外筒の縮径段部
とキャップとの間をシールするシール部材を、外周側の
リップ部がキャップの開口端側内周に締代をもって接触
するリップシールにより形成し、前記キャップの開口端
側内周には、該リップシールのリップ部に係合し、前記
キャップを抜止め状態に保持する複数の係合突部と、該
各係合突部間に位置し、該各係合突部間を軸方向に連通
させる通気路とを設けたことにある。
ために本考案が採用する構成の特徴は、外筒の縮径段部
とキャップとの間をシールするシール部材を、外周側の
リップ部がキャップの開口端側内周に締代をもって接触
するリップシールにより形成し、前記キャップの開口端
側内周には、該リップシールのリップ部に係合し、前記
キャップを抜止め状態に保持する複数の係合突部と、該
各係合突部間に位置し、該各係合突部間を軸方向に連通
させる通気路とを設けたことにある。
【0007】
【作用】上記構成により、外気温度の上昇等で外筒とキ
ャップの間で内圧が高まると、リップシールのリップ部
は内圧に屈してキャップの内周面から離間するように縮
径方向に弾性変形し、この内圧を係合突部間の通気路を
介してキャップの外側へと逃すことができ、キャップが
浮き上がったりするのを防止できる。
ャップの間で内圧が高まると、リップシールのリップ部
は内圧に屈してキャップの内周面から離間するように縮
径方向に弾性変形し、この内圧を係合突部間の通気路を
介してキャップの外側へと逃すことができ、キャップが
浮き上がったりするのを防止できる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図1ないし図10に
基づき説明する。
基づき説明する。
【0009】まず、図1ないし図5は本考案の第1の実
施例を示している。
施例を示している。
【0010】図中、1は外筒を示し、該外筒1は外筒本
体2と後述するカバー3とから構成されている。ここ
で、外筒本体2は環状の鍔部2Aを有する段付筒状をな
し、該鍔部2Aの上側には縮径段部としてのキャップ嵌
合部2Bが一体形成されている。また、該キャップ嵌合
部2Bには凸湾曲状に拡径する拡径部2B1が形成さ
れ、該拡径部2B1と鍔部2Aとの間には後述するリッ
プシール10が挿嵌されている。そして、鍔部2Aの下
側には筒状のカバー嵌合部2Cと、該カバー嵌合部2C
の下端から縮径して下側に伸長する筒状の保持筒固定部
2Dが一体形成されている。
体2と後述するカバー3とから構成されている。ここ
で、外筒本体2は環状の鍔部2Aを有する段付筒状をな
し、該鍔部2Aの上側には縮径段部としてのキャップ嵌
合部2Bが一体形成されている。また、該キャップ嵌合
部2Bには凸湾曲状に拡径する拡径部2B1が形成さ
れ、該拡径部2B1と鍔部2Aとの間には後述するリッ
プシール10が挿嵌されている。そして、鍔部2Aの下
側には筒状のカバー嵌合部2Cと、該カバー嵌合部2C
の下端から縮径して下側に伸長する筒状の保持筒固定部
2Dが一体形成されている。
【0011】3はカバーを示し、該カバー3は開口部3
A1が前記外筒本体2の鍔部2Aとほぼ同一の外径寸法
に形成された筒部3Aと、該筒部3Aの下端を閉塞する
底部3Bとからなる有底筒状に形成され、前記外筒本体
2のカバー嵌合部2Cを該カバー3の筒部3A内に嵌合
固着することにより、外筒1の開口端側外周にキャップ
嵌合部2Bが配設されるようになっている。
A1が前記外筒本体2の鍔部2Aとほぼ同一の外径寸法
に形成された筒部3Aと、該筒部3Aの下端を閉塞する
底部3Bとからなる有底筒状に形成され、前記外筒本体
2のカバー嵌合部2Cを該カバー3の筒部3A内に嵌合
固着することにより、外筒1の開口端側外周にキャップ
嵌合部2Bが配設されるようになっている。
【0012】4は前記外筒本体1の内側に嵌合固着され
た保持筒を示し、該保持筒4は、下部側に位置し、外筒
本体1の保持筒固定部2D内に嵌合固着された厚肉筒状
の固着部4Aと、該固着部4Aの内周側から軸方向上向
きに延設され、軸方向に伸長する細長い切欠き溝4B1
が形成された薄肉筒状の中皿保持部4Bとから構成され
ている。
た保持筒を示し、該保持筒4は、下部側に位置し、外筒
本体1の保持筒固定部2D内に嵌合固着された厚肉筒状
の固着部4Aと、該固着部4Aの内周側から軸方向上向
きに延設され、軸方向に伸長する細長い切欠き溝4B1
が形成された薄肉筒状の中皿保持部4Bとから構成され
ている。
【0013】5は前記外筒1の内側に設けられた内筒を
示し、該内筒5は金属筒6と、該金属筒6の内側に固着
され、内周側に螺旋溝7Aが形成された螺旋筒7とから
構成され、該螺旋筒7は前記保持筒4の外側に挿通して
抜止めされている。そして、該内筒5は上端側が外筒1
のキャップ嵌合部2B内から軸方向に突出して突出端と
なり、外筒1に対して相対回転が可能となる。
示し、該内筒5は金属筒6と、該金属筒6の内側に固着
され、内周側に螺旋溝7Aが形成された螺旋筒7とから
構成され、該螺旋筒7は前記保持筒4の外側に挿通して
抜止めされている。そして、該内筒5は上端側が外筒1
のキャップ嵌合部2B内から軸方向に突出して突出端と
なり、外筒1に対して相対回転が可能となる。
【0014】8は前記中皿保持部4Bの内側に摺動可能
に配設された有底筒状の中皿を示し、該中皿8には径方
向外向きに突出する繰出し突起8Aが形成され、該繰出
し突起8Aは保持筒4の切欠き溝4B1を貫通して内筒
5の螺旋溝7A内に係合している。そして、該中皿8は
繰出し突起8Aが切欠き溝4B1に係合することによ
り、保持筒4に対して周方向の回転を規制され、軸方向
の動きは許容されるため、内筒5を外筒1に対して相対
回転させたときには繰出し突起8Aが螺旋溝7Aによっ
て切欠き溝4B1内を軸方向に変移するように案内さ
れ、このとき中皿8は内側に収納した繰出し対象物とし
ての棒状化粧料9と共に内筒5の上端側から繰出される
ようになっている。
に配設された有底筒状の中皿を示し、該中皿8には径方
向外向きに突出する繰出し突起8Aが形成され、該繰出
し突起8Aは保持筒4の切欠き溝4B1を貫通して内筒
5の螺旋溝7A内に係合している。そして、該中皿8は
繰出し突起8Aが切欠き溝4B1に係合することによ
り、保持筒4に対して周方向の回転を規制され、軸方向
の動きは許容されるため、内筒5を外筒1に対して相対
回転させたときには繰出し突起8Aが螺旋溝7Aによっ
て切欠き溝4B1内を軸方向に変移するように案内さ
れ、このとき中皿8は内側に収納した繰出し対象物とし
ての棒状化粧料9と共に内筒5の上端側から繰出される
ようになっている。
【0015】10は外筒1のキャップ嵌合部2Bの外周
側で拡径部2B1と鍔部2Aとの間に外周側から嵌合し
て設けられたシール部材としてのリップシールを示し、
該リップシール10はシリコン等の弾性樹脂材料により
図4に示す如く、段付筒状をなす筒状部11と、該筒状
部11の上端から径方向外向きで折り返され、かつ下向
きに斜め伸長するスカ−ト状のリップ部12とから一体
形成形成されている。ここで、筒状部11は下端側が厚
肉部11Aとなり、上端側は薄肉の変形補償部11Bと
なっており、該変形補償部11Bはリップ部12が内向
き(図5中の矢示A方向)に弾性変形するときに,該リ
ップ部12を変形補償部11Bの外側に退避させるよう
になっている。そして、リップ部12の外周側には周方
向に間隔をおいて縦方向に補強用リブ12A,12A,
…が形成され、リップ部12の先端側には断面が概略円
形状の厚肉に形成された大径のシール部12Bが設けら
れている。
側で拡径部2B1と鍔部2Aとの間に外周側から嵌合し
て設けられたシール部材としてのリップシールを示し、
該リップシール10はシリコン等の弾性樹脂材料により
図4に示す如く、段付筒状をなす筒状部11と、該筒状
部11の上端から径方向外向きで折り返され、かつ下向
きに斜め伸長するスカ−ト状のリップ部12とから一体
形成形成されている。ここで、筒状部11は下端側が厚
肉部11Aとなり、上端側は薄肉の変形補償部11Bと
なっており、該変形補償部11Bはリップ部12が内向
き(図5中の矢示A方向)に弾性変形するときに,該リ
ップ部12を変形補償部11Bの外側に退避させるよう
になっている。そして、リップ部12の外周側には周方
向に間隔をおいて縦方向に補強用リブ12A,12A,
…が形成され、リップ部12の先端側には断面が概略円
形状の厚肉に形成された大径のシール部12Bが設けら
れている。
【0016】13は金属板等により有蓋筒状に形成され
たキャップを示し、該キャップ13は筒部13Aの上側
が蓋部13Bによって閉塞され、筒部13Aの下側が開
口端となっている。そして、該筒部13の開口端側内周
には筒状の係合環14が固着されている。ここで、該係
合環14は図3に示す如く、筒部13Aの内径に対応す
る曲率をもって円弧状に形成された係合突部としての円
弧状部14A,14A,…と、該各円弧状部14A間に
位置し、径方向内側に向けて半円状に曲げ形成された複
数の屈曲部14Bとからなり、該各屈曲部14Bはキャ
ップ13の筒部13Aとの間に半円形状の通気路14C
を形成している。そして、該キャップ13は内筒5の突
出端側を覆うように、筒部13Aの開口端側を内筒5の
外側から被せ、キャップ嵌合部2Bの外周側でリップシ
ール12に係合環14を嵌合させて外筒1に着脱可能に
嵌合される。
たキャップを示し、該キャップ13は筒部13Aの上側
が蓋部13Bによって閉塞され、筒部13Aの下側が開
口端となっている。そして、該筒部13の開口端側内周
には筒状の係合環14が固着されている。ここで、該係
合環14は図3に示す如く、筒部13Aの内径に対応す
る曲率をもって円弧状に形成された係合突部としての円
弧状部14A,14A,…と、該各円弧状部14A間に
位置し、径方向内側に向けて半円状に曲げ形成された複
数の屈曲部14Bとからなり、該各屈曲部14Bはキャ
ップ13の筒部13Aとの間に半円形状の通気路14C
を形成している。そして、該キャップ13は内筒5の突
出端側を覆うように、筒部13Aの開口端側を内筒5の
外側から被せ、キャップ嵌合部2Bの外周側でリップシ
ール12に係合環14を嵌合させて外筒1に着脱可能に
嵌合される。
【0017】本実施例による繰出し容器は以上に述べた
構成を有するもので、その基本的な作動については従来
技術によるものと格別差異はない。
構成を有するもので、その基本的な作動については従来
技術によるものと格別差異はない。
【0018】然るに、本実施例では、外筒1のキャップ
嵌合部2Bに装着したリップシール10を、厚肉部11
Aと該厚肉部11Aの上端側の薄肉の変形補償部11B
とからなる筒状部11と、該筒状部11の上端から筒状
部11の外周側に向けて折り返され、テーパ状に伸長す
るスカ−ト状のリップ部12とによって構成し、キャッ
プ13の筒部13A開口端側には、各円弧状部14Aお
よび各屈曲部14Bからなる係合環14を嵌合固着し、
該係合環14の各屈曲部14Bとキャップ13の筒部1
3Aとの間には半円形状の通気路14Cを形成したか
ら、外筒1のキャップ嵌合部2Bにキャップ13を押し
込むと、キャップ13の係合環14に押圧されてシール
部12Bが図5中の矢示A方向に撓み変形し、リップ部
12は変形補償部11B側に退避して係合環14が通過
するのを許容する。
嵌合部2Bに装着したリップシール10を、厚肉部11
Aと該厚肉部11Aの上端側の薄肉の変形補償部11B
とからなる筒状部11と、該筒状部11の上端から筒状
部11の外周側に向けて折り返され、テーパ状に伸長す
るスカ−ト状のリップ部12とによって構成し、キャッ
プ13の筒部13A開口端側には、各円弧状部14Aお
よび各屈曲部14Bからなる係合環14を嵌合固着し、
該係合環14の各屈曲部14Bとキャップ13の筒部1
3Aとの間には半円形状の通気路14Cを形成したか
ら、外筒1のキャップ嵌合部2Bにキャップ13を押し
込むと、キャップ13の係合環14に押圧されてシール
部12Bが図5中の矢示A方向に撓み変形し、リップ部
12は変形補償部11B側に退避して係合環14が通過
するのを許容する。
【0019】また、リップ部12が係合環14を乗り越
えた後にリップ部12は弾性により図5中の矢示B方向
に拡径し、該シール部12Bが筒部13Aの内周側に密
着してキャップ13内を気密にシールすると共に、シー
ル部12Bが係合環14の上端に係合してキャップ13
の抜止めを図る。そして、この状態では、係合環14の
各屈曲部14Bは、リップシール10の厚肉部11Aに
外周側から当接してキャップ13のガタ付き防止を図る
ようになっている。
えた後にリップ部12は弾性により図5中の矢示B方向
に拡径し、該シール部12Bが筒部13Aの内周側に密
着してキャップ13内を気密にシールすると共に、シー
ル部12Bが係合環14の上端に係合してキャップ13
の抜止めを図る。そして、この状態では、係合環14の
各屈曲部14Bは、リップシール10の厚肉部11Aに
外周側から当接してキャップ13のガタ付き防止を図る
ようになっている。
【0020】一方、周囲温度の上昇等により、外筒1と
キャップ13との間で内圧が高まると、リップ部12が
内圧に屈して径方向内向き(図5中の矢示A方向)に撓
み変形し、このとき、内圧を係合環14の通気路14C
を介してキャップ13の外側へと逃すことができ、キャ
ップ13が内圧の上昇により、外筒1のキャップ嵌合部
2Bから浮き上がったりするのを防止できる。
キャップ13との間で内圧が高まると、リップ部12が
内圧に屈して径方向内向き(図5中の矢示A方向)に撓
み変形し、このとき、内圧を係合環14の通気路14C
を介してキャップ13の外側へと逃すことができ、キャ
ップ13が内圧の上昇により、外筒1のキャップ嵌合部
2Bから浮き上がったりするのを防止できる。
【0021】一方、キャップ13を取外すときには、外
筒1のカバー3とキャップ13とを軸方向で互いに逆向
きに引っ張れば、係合環14上端に係合しているリップ
シール10のリップ部12がシール部12Bの丸みによ
って内側(図5中の矢示A方向)へと撓み変形させら
れ、リップ部12を内側に撓ませ、係合環14がリップ
部12の外側を摺動しながら上側へと抜けるのを許し、
キャップ13を外筒1から簡単に取外すことができる。
このとき、各補強用リブ12Aはリップ部12が反り返
るのを防止する。
筒1のカバー3とキャップ13とを軸方向で互いに逆向
きに引っ張れば、係合環14上端に係合しているリップ
シール10のリップ部12がシール部12Bの丸みによ
って内側(図5中の矢示A方向)へと撓み変形させら
れ、リップ部12を内側に撓ませ、係合環14がリップ
部12の外側を摺動しながら上側へと抜けるのを許し、
キャップ13を外筒1から簡単に取外すことができる。
このとき、各補強用リブ12Aはリップ部12が反り返
るのを防止する。
【0022】かくして、本実施例によれば繰出し容器の
外筒1とキャップ13との間をリップシール10により
気密にシールすることができ、棒状化粧料9中の揮発成
分が外部に揮発してしまうのを防止できる。そして、周
囲温度の影響等でキャップ13内の内圧が上昇しても、
リップシール10のリップ部12を介してこの内圧を外
部に逃がすことができ、キャップ13が外筒1から浮き
上がったりするのを防止することができるから、棒状化
粧料9用の繰出し容器としての商品価値を高めることが
できる。
外筒1とキャップ13との間をリップシール10により
気密にシールすることができ、棒状化粧料9中の揮発成
分が外部に揮発してしまうのを防止できる。そして、周
囲温度の影響等でキャップ13内の内圧が上昇しても、
リップシール10のリップ部12を介してこの内圧を外
部に逃がすことができ、キャップ13が外筒1から浮き
上がったりするのを防止することができるから、棒状化
粧料9用の繰出し容器としての商品価値を高めることが
できる。
【0023】なお、前記第1の実施例ではリップシール
10のリップ部12には補強用のリブ12A,12A,
…を設けるものとして説明したが、各補強用リブ12A
は省略してもよいものである。
10のリップ部12には補強用のリブ12A,12A,
…を設けるものとして説明したが、各補強用リブ12A
は省略してもよいものである。
【0024】次に、図6ないし図10は本考案の第2の
実施例を示し、本実施例の特徴は、リップシールのリッ
プ部の先端に斜め下向きのカット面からなるシール部を
形成し、キャップの係合突部には、該シール部に対応し
て傾斜する曲面部を設けたことにある。なお、本実施例
では、前記第1の実施例と同一の構成要素に同一符号を
付し、その説明を省略するものとする。
実施例を示し、本実施例の特徴は、リップシールのリッ
プ部の先端に斜め下向きのカット面からなるシール部を
形成し、キャップの係合突部には、該シール部に対応し
て傾斜する曲面部を設けたことにある。なお、本実施例
では、前記第1の実施例と同一の構成要素に同一符号を
付し、その説明を省略するものとする。
【0025】図中、21は本実施例で用いるリップシー
ルを示し、該リップシール21は前記第1の実施例で述
べたリップシール10とほぼ同様に、下端側が厚肉部2
2Aとなり、上端側が薄肉の変形補償部22Bとなった
筒状部22と、該筒状部22の上端を折り返すことによ
り一体形成されたスカ−ト状のリップ部23とから構成
されるものの、該リップシール21にはリップ部23の
先端外周に斜め下向きのカット面からなるシール部23
Aが形成されている。そして、該リップシール21は、
外筒1のキャップ嵌合部2Bの外周側で拡径部2B1と
鍔部2Aとの間に筒状部22を嵌合させて装着される。
ルを示し、該リップシール21は前記第1の実施例で述
べたリップシール10とほぼ同様に、下端側が厚肉部2
2Aとなり、上端側が薄肉の変形補償部22Bとなった
筒状部22と、該筒状部22の上端を折り返すことによ
り一体形成されたスカ−ト状のリップ部23とから構成
されるものの、該リップシール21にはリップ部23の
先端外周に斜め下向きのカット面からなるシール部23
Aが形成されている。そして、該リップシール21は、
外筒1のキャップ嵌合部2Bの外周側で拡径部2B1と
鍔部2Aとの間に筒状部22を嵌合させて装着される。
【0026】一方、24は有蓋筒状のキャップを示し、
該キャップ24は金属板等により筒部24Aと蓋部24
Bとからなり、筒部24Aの内周側には開口端側から内
キャップ25が嵌合固着されている。ここで、該内キャ
ップ25は筒部25Aと蓋部25Bとを有する有蓋筒状
の金属筒からなり、該内キャップ25の開口部内周側に
は、図8に示す如く、上端部が球面状の曲面部26Aと
なり、径方向内向きに突出する半円柱状の係合突部2
6,26,…がプレス加工等により形成されている。
該キャップ24は金属板等により筒部24Aと蓋部24
Bとからなり、筒部24Aの内周側には開口端側から内
キャップ25が嵌合固着されている。ここで、該内キャ
ップ25は筒部25Aと蓋部25Bとを有する有蓋筒状
の金属筒からなり、該内キャップ25の開口部内周側に
は、図8に示す如く、上端部が球面状の曲面部26Aと
なり、径方向内向きに突出する半円柱状の係合突部2
6,26,…がプレス加工等により形成されている。
【0027】そして、キャップ24を外筒1に嵌合する
と、リップシール21のリップ部23が図9中の矢示D
方向に弾性変形し、各係合突部26の曲面部26Aがリ
ップシール21のシール部23Aに当接してキャップ2
4を抜止めすると共に、リップ部23が図10中の矢示
E方向に拡径してシール部23Aが内キャップ25の内
周に締代をもって密着し、キャップ24内で棒状化粧料
9を気密状態に保持する。また、内キャップ25とリッ
プシール21との間には各係合突部26の両脇に図6,
図9に示す如くエア通路C,C,…が形成され、キャッ
プ24の内圧が高まると、リップシール21のリップ部
23が図10中の矢示D方向に撓み変形して各エア通路
Cとキャップ24内を連通させ、内圧をキャップ24の
外側へ逃すようにしている。
と、リップシール21のリップ部23が図9中の矢示D
方向に弾性変形し、各係合突部26の曲面部26Aがリ
ップシール21のシール部23Aに当接してキャップ2
4を抜止めすると共に、リップ部23が図10中の矢示
E方向に拡径してシール部23Aが内キャップ25の内
周に締代をもって密着し、キャップ24内で棒状化粧料
9を気密状態に保持する。また、内キャップ25とリッ
プシール21との間には各係合突部26の両脇に図6,
図9に示す如くエア通路C,C,…が形成され、キャッ
プ24の内圧が高まると、リップシール21のリップ部
23が図10中の矢示D方向に撓み変形して各エア通路
Cとキャップ24内を連通させ、内圧をキャップ24の
外側へ逃すようにしている。
【0028】以上の如く構成される本実施例によって
も、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得ること
ができるものの、特に本実施例によれば、リップシール
21のリップ部23の外周側には斜めのカット面からな
るシール部23Aを設け、キャップ24の係合突部26
には、シール部23Aのカット面に対応して傾斜する曲
面部26Aを有する係合突部26を設けたから、キャッ
プ24を取外すときにはキャップ24を軸方向の上側に
引っ張れば、シール部23Aのカット面が各係合突部2
6の曲面部26Aに沿って縮径方向(図10中の矢示D
方向)に撓み変形し、変形補償部22B側に退避するか
ら、キャップ24をよりスムースに抜き差しすることが
できる。
も、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得ること
ができるものの、特に本実施例によれば、リップシール
21のリップ部23の外周側には斜めのカット面からな
るシール部23Aを設け、キャップ24の係合突部26
には、シール部23Aのカット面に対応して傾斜する曲
面部26Aを有する係合突部26を設けたから、キャッ
プ24を取外すときにはキャップ24を軸方向の上側に
引っ張れば、シール部23Aのカット面が各係合突部2
6の曲面部26Aに沿って縮径方向(図10中の矢示D
方向)に撓み変形し、変形補償部22B側に退避するか
ら、キャップ24をよりスムースに抜き差しすることが
できる。
【0029】
【考案の効果】以上詳述した通り、本考案によれば、シ
ール部材は外周側のリップ部がキャップの開口端側内周
に締代をもって接触するリップシールにより形成し、前
記キャップの開口端側内周には、該リップシールのリッ
プ部に係合し、前記キャップを抜止め状態に保持する複
数の係合突部と、該各係合突部間に位置し、該各係合突
部間を軸方向に連通させる通気路とを設けたから、外筒
の縮径段部にキャップを押し込むと、キャップの各係合
突部に押圧されてリップシールのリップ部が縮径方向に
撓み変形し、該各係合突部がリップシールを乗り越えた
後にリップ部が拡径変形して係合突部に係合し、キャッ
プを外筒に対して抜止めできると共に、リップ部がキャ
ップの内周に密着して外筒およびキャップ内を気密にシ
ールできる。
ール部材は外周側のリップ部がキャップの開口端側内周
に締代をもって接触するリップシールにより形成し、前
記キャップの開口端側内周には、該リップシールのリッ
プ部に係合し、前記キャップを抜止め状態に保持する複
数の係合突部と、該各係合突部間に位置し、該各係合突
部間を軸方向に連通させる通気路とを設けたから、外筒
の縮径段部にキャップを押し込むと、キャップの各係合
突部に押圧されてリップシールのリップ部が縮径方向に
撓み変形し、該各係合突部がリップシールを乗り越えた
後にリップ部が拡径変形して係合突部に係合し、キャッ
プを外筒に対して抜止めできると共に、リップ部がキャ
ップの内周に密着して外筒およびキャップ内を気密にシ
ールできる。
【0030】そして、周囲温度の上昇等で外筒とキャッ
プとの間で内圧が高まると、リップ部が内圧に屈して径
方向内向きに撓み変形し、内圧を各係合突部間の通気路
を介してキャップの外側へと逃すことができるから、容
器内を気密状態に保持することができると共に、内圧の
上昇を防止でき、キャップが浮き上がったり外れたりす
るのを防止することができる。
プとの間で内圧が高まると、リップ部が内圧に屈して径
方向内向きに撓み変形し、内圧を各係合突部間の通気路
を介してキャップの外側へと逃すことができるから、容
器内を気密状態に保持することができると共に、内圧の
上昇を防止でき、キャップが浮き上がったり外れたりす
るのを防止することができる。
【図1】本考案の第1の実施例による繰出し容器を示す
半断面図である。
半断面図である。
【図2】図1中の外筒,内筒およびリップシール等を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図3】キャップを示す一部破断の斜視図である。
【図4】図1中の要部拡大図である。
【図5】リップシールの要部拡大断面図である。
【図6】本考案の第2の実施例による繰出し容器を示す
半断面図である。
半断面図である。
【図7】図6中の外筒,内筒およびリップシール等を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図8】キャップを示す一部破断の斜視図である。
【図9】図6中の要部拡大図である。
【図10】リップシールの要部拡大断面図である。
1 外筒 2B キャップ嵌合部(縮径段部) 5 内筒 8 中皿 10,21 リップシール 12,23 リップ部 13,24 キャップ 14A 円弧状部(係合突部) 14C,C 通気路 26 係合突部
Claims (1)
- 【請求項1】 有底筒状に形成され、開口端側外周に縮
径段部が設けられた外筒と、該外筒内に回転可能に設け
られ、先端側が該外筒から軸方向に突出した内筒と、該
内筒内に摺動可能に設けられ、該内筒内で繰出し対象物
を収納する中皿と、有蓋筒状に形成され、前記内筒の突
出端側を外側から覆うように開口端側が前記外筒の縮径
段部に嵌合されるキャップと、前記外筒の縮径段部外周
側に設けられ、該縮径段部とキャップとの間をシールす
るシール部材とからなる繰出し容器において、前記シー
ル部材は外周側のリップ部が前記キャップの開口端側内
周に締代をもって接触するリップシールにより形成し、
前記キャップの開口端側内周には、該リップシールのリ
ップ部に係合し、前記キャップを抜止め状態に保持する
複数の係合突部と、該各係合突部間に位置し、該各係合
突部間を軸方向に連通させる通気路とを設けたことを特
徴とする繰出し容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2801392U JP2541858Y2 (ja) | 1992-04-01 | 1992-04-01 | 繰出し容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2801392U JP2541858Y2 (ja) | 1992-04-01 | 1992-04-01 | 繰出し容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0580410U JPH0580410U (ja) | 1993-11-02 |
JP2541858Y2 true JP2541858Y2 (ja) | 1997-07-23 |
Family
ID=12236894
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2801392U Expired - Lifetime JP2541858Y2 (ja) | 1992-04-01 | 1992-04-01 | 繰出し容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2541858Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180032701A (ko) * | 2016-09-22 | 2018-04-02 | 펌텍코리아 (주) | 밀폐력이 향상된 에어타이트 립 화장품 용기 |
-
1992
- 1992-04-01 JP JP2801392U patent/JP2541858Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180032701A (ko) * | 2016-09-22 | 2018-04-02 | 펌텍코리아 (주) | 밀폐력이 향상된 에어타이트 립 화장품 용기 |
KR101897961B1 (ko) | 2016-09-22 | 2018-09-13 | 펌텍코리아(주) | 밀폐력이 향상된 에어타이트 립 화장품 용기 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0580410U (ja) | 1993-11-02 |
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