JPH09131219A - 気密棒状化粧料容器 - Google Patents

気密棒状化粧料容器

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JPH09131219A
JPH09131219A JP29278095A JP29278095A JPH09131219A JP H09131219 A JPH09131219 A JP H09131219A JP 29278095 A JP29278095 A JP 29278095A JP 29278095 A JP29278095 A JP 29278095A JP H09131219 A JPH09131219 A JP H09131219A
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JP
Japan
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cylindrical body
peripheral surface
cylinder
cosmetic
airtight
Prior art date
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JP29278095A
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English (en)
Inventor
Yukitomo Yuzuhara
幸知 柚原
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YKK Corp
Original Assignee
YKK Corp
Yoshida Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筒状容器本体側の気密性能を確実化すること
ができる構造を備えるとともに、組立作業性の良好な気
密棒状化粧料容器を提供する。 【解決手段】 内筒体20の縦スリット22上方位置に
係止突起21を形成する。内筒体20と筒状キャップ2
との間に、内筒体20を囲繞するリング状の中具40を
装着する。中具40の内方に、内筒体20外周面に当接
する環状に形成されたシール部材50を配設する。シー
ル部材50に近接する中具40の内周に内筒体20の係
止突起21を乗り越える弾性可撓部46を配設し、弾性
可撓部46の内側に、内筒体20の係止突起21を挟持
する嵌合凹部47を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料皿筒から外
向きに突出させた突起を、内筒体の縦スリットを介して
外筒体の螺旋溝に係合させて、外筒体を回動することに
より内筒体に対して化粧料皿筒を上下方向にスライド移
動させるようにした筒状容器本体と、内筒体の突出部上
部に圧接する気密シール部を有して筒状容器本体に装着
される筒状キャップとを備えてなる気密棒状化粧料容器
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、口紅容器のような棒状化粧料容器
においては、揮発性化粧料の乾燥固化を防止するなどの
観点から、キャップの嵌合係止機能と気密機能とを組み
込むことが行われている。
【0003】この種の棒状化粧料容器における気密構造
としては、実公平1−35684号公報に示されるよう
な容器が公知となっている。この棒状化粧料容器は、外
筒体内にこれより上方へ突出させて内筒体を遊挿すると
ともに、棒状化粧料が装着される化粧料皿筒を内筒体内
に設け、化粧料皿筒から外向きに突出させた突起を、内
筒体の縦スリットを介して外筒体の螺旋溝に係合させ
て、外筒体を回動することにより縦スリットに案内させ
つつ螺旋溝に沿って突起を移動させて、内筒体に対し化
粧料皿筒を上下方向にスライド移動させるようにした筒
状容器本体と、内筒体の突出部上部に圧接する気密シー
ル部を有して筒状容器本体に装着される筒状キャップと
により構成されている。
【0004】特に、気密シールの構成については、筒状
キャップの上端部内面に、内筒体上端の開口部をシール
する気密シール部が設けられ、さらに螺旋溝より上方に
位置する外筒体の内周面と内筒体の外周面との間に溝が
設けられて、この溝内にシールリングが配設されてい
る。
【0005】かかる構成の下で、筒状キャップを外筒体
に装着すると、化粧料の出入り口である内筒体の上端は
気密シール部により密閉される。また、シールリングに
より、筒状容器本体の気密を保持するようになってい
る。
【0006】また他方、化粧料を繰り出すために内筒体
に対して外筒体を回動させた時の内筒体の抜け防止のた
めに、内筒体の下端部外周面に係止周条が設けられて、
外筒体の底部内周に内筒体の当該係止周条が当接するよ
うに、外筒体の下方から内筒体を挿入して組み付け、そ
の後、装飾筒が密に外装嵌合されて筒状容器本体の底部
が閉止されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる従来
の気密棒状化粧料容器にあっては、外筒体の内周面と内
筒体の外周面との間に溝を介してシールリングを配設し
ているが、組み付け構造上、ともに相当長い寸法で形成
される外筒体に対して下方から内筒体を差し込む構造で
あるため、これら外筒体と内筒体との間でこれらに密着
すべきシールリングを装着するに際して、このシールリ
ングを予め外筒体側若しくは内筒体側の溝に装着した状
態で一方を他方に対して差し込んでゆくと、この差し込
み時にシール部材に対して外筒体の内周面若しくは内筒
体の外周面が摺接して当該シールリングがこれら筒体間
で引きずられてしまい、これによりシールリングが溝か
ら脱落してしまったり、あるいはシールリングがよじれ
てしまったりして、良好なシール機能を確保できないお
それがあった。また、外筒体と内筒体とを相互に差し込
んで組付けを完了した後にシールリングをこれらの溝間
に装着することは、きわめて困難であった。このように
従来にあっては、互いに相当の距離で差し込まれる外筒
体と内筒体との間に直接シールリングを装着する構成で
あったため、シールリングの装着が難しく、ひいては確
実なシール性能を期待できないものであった。
【0008】本発明はかかる従来の課題に鑑みてなされ
たもので、その目的は、筒状容器本体側の気密性能を確
実化することができる構造を備えるとともに、組立作業
性の良好な気密棒状化粧料容器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、外筒体内にこれより上方へ突出させて内
筒体を遊挿するとともに、棒状化粧料が装着される化粧
料皿筒を該内筒体内に設け、該化粧料皿筒から外向きに
突出させた突起を、該内筒体の縦スリットを介して該外
筒体の螺旋溝に係合させて、該外筒体を回動することに
より該縦スリットに案内させつつ該螺旋溝に沿って該突
起を移動させて、該内筒体に対し該化粧料皿筒を上下方
向にスライド移動させるようにした筒状容器本体と、該
内筒体の突出部上部に圧接する気密シール部を有して該
筒状容器本体に装着される筒状キャップとを備えてなる
気密棒状化粧料容器において、上記外筒体上端部に上記
内筒体の突出部下端の外周面を囲繞するリング状の中具
を設けるとともに、該中具内部に、上記外筒体外方の上
記内筒体の突出部外周面に圧接して上記筒状容器本体内
部を外部から気密にシールするシール部材を装着してな
る。
【0010】また、前記中具に囲繞された前記内筒体外
周面に外向きに突出させて係止突起を形成するととも
に、該中具内部に該係止突起を上下方向から挟持する嵌
合凹部を形成してなる。
【0011】また、前記中具に囲繞された前記内筒体外
周面に外向きに突出させて係止突起を形成するととも
に、前記外筒体上端部に該係止突起を上下方向から挟持
する嵌合凹部を形成してなる。
【0012】さらに、前記嵌合凹部が、前記係止突起を
乗り越えて前記内筒体外周面に弾接する弾性可撓部によ
って区画形成されるようになっている。
【0013】請求項1の発明の気密棒状化粧料容器にあ
っては、外筒体上端部に、内筒体の突出部下端の外周面
を囲繞するリング状の中具を設けるようにし、そしてこ
の中具の内部に、外筒体外方の内筒体の突出部外周面に
圧接して筒状容器本体内部を外部から気密にシールする
シール部材を装着するように構成したので、内筒体の突
出部下端に相応する短い寸法の中具にシール部材を装着
し、これを内筒体外周面に当ててシール面を得た後に、
外筒体を組み付けることができるようになっている。
【0014】また、請求項2の発明の気密棒状化粧料容
器にあっては、中具に囲繞された内筒体外周面に外向き
に突出させて係止突起を形成し、中具内部には、この係
止突起を上下方向から挟持する嵌合凹部を形成するよう
にしたので、シール部材装着用の中具を多機能化して、
内筒体の抜け止め具として利用することができるように
なっている。
【0015】他方、請求項3の発明の気密棒状化粧料容
器にあっては、上記係止突起に対して、外筒体上端部に
この係止突起を上下方向から挟持する嵌合凹部を形成す
るようにしていて、中具へのシール部材の装着によりシ
ール部分を構成する必要性がなくなったこの外筒体に内
筒体の抜け止めを構成するようになっている。
【0016】さらに、請求項4の発明の気密棒状化粧料
容器にあっては、嵌合凹部が係止突起を乗り越えて内筒
体外周面に弾接する弾性可撓部によって区画形成される
ようになっていて、この弾性可撓部の内筒体外周面への
弾接により外筒体を回動させて化粧料を繰り出す際の回
転摺動抵抗を得るようになっている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付図面
を参照して詳細に説明する。本実施例は基本的には、外
筒体10,10a内にこれより上方へ突出させて内筒体
20を遊挿するとともに、棒状化粧料33が装着される
化粧料皿筒30を内筒体20内に設け、化粧料皿筒30
から外向きに突出させた突起35を、内筒体20の縦ス
リット22を介して外筒体10,10aの螺旋溝12に
係合させて、外筒体10,10aを回動することにより
縦スリット22に案内させつつ螺旋溝12に沿って突起
35を移動させて、内筒体20に対し化粧料皿筒30を
上下方向にスライド移動させるようにした筒状容器本体
1と、内筒体20の突出部上部に圧接する気密シール部
6,6aを有して筒状容器本体1に装着される筒状キャ
ップ2,2aとを備えてなる気密棒状化粧料容器におい
て、外筒体10,10a上端部に内筒体20の突出部下
端の外周面を囲繞するリング状の中具40,60,80
を設けるとともに、中具40,60,80内部に、外筒
体10,10a外方の内筒体20の突出部外周面に圧接
して筒状容器本体1内部を外部から気密にシールするシ
ール部材50,70を装着して構成される。
【0018】好ましい実施例では、中具40,60に囲
繞された内筒体20外周面に外向きに突出させて係止突
起21を形成するとともに、中具40,60内部に係止
突起21を上下方向から挟持する嵌合凹部47,68を
形成している。
【0019】他方、中具80に囲繞された内筒体20外
周面に外向きに突出させて係止突起21を形成するとと
もに、外筒体10a上端部に係止突起21を上下方向か
ら挟持する嵌合凹部18を形成するようにしても良い。
【0020】さらに、嵌合凹部18,47,68が、係
止突起21を乗り越えて内筒体20外周面に弾接する弾
性可撓部17,46,66によって区画形成される構成
を備える場合もある。
【0021】図1ないし図4は本発明の気密棒状化粧料
容器の第1実施例を示す。本実施例の気密棒状化粧料容
器は、筒状容器本体1およびこれに嵌装される樹脂製の
筒状キャップ2により構成されている。筒状容器本体1
は、図2に示すように、その外郭を形成する外筒体1
0、内筒体20、化粧料皿筒30とからなり、化粧料皿
筒30の外側に内筒体20が配置され、内筒体20の外
側に外筒体10が配置されている。また、外筒体10の
上端部には、中具40が装着されている。
【0022】外筒体10は、円筒形の中空筒体で、その
上端部内周には環状の切欠部11が形成され、その下方
内周には螺旋溝12が刻設されている。また、外筒体1
0の底部には開口部13が形成されている。
【0023】内筒体20は、外筒体10の内径よりやや
小さな外径を有する中空筒体で、外筒体10に対しては
その上方から遊挿されて組み込まれるようになってお
り、その外周面の略中間部で外筒体10の上端部近傍に
は、その周方向に沿って一条の係止突起21が環状に突
設している。また、係止突起21の下方には、外筒体1
0の螺旋溝12の軸方向長さに対応させて形成した縦ス
リット22が形成され、この縦スリット22は下方に開
口している。
【0024】化粧料皿筒30は、内筒体20の内径より
やや小さな外径を有する中空筒体で、この化粧料皿筒3
0内に口紅、ファンデーション、頬紅などの棒状化粧料
33が溶融状態で充填される。また、化粧料皿筒30の
上部内周面には、化粧料33の脱落防止のための係合凸
部34が周方向に形成されている。さらに、化粧料皿筒
30の外周面下方には、係合突起35,35が外方へ突
出形成されている。この係合突起35は、内筒体20に
形成された縦スリット22を貫通して外筒体10の螺旋
溝12内に係合することにより、化粧料皿筒30の繰り
上げ機構を構成している。
【0025】従って、図2に示す状態から外筒体10を
内筒体20に対して相対的に回動させると、螺旋溝12
に沿って縦スリット22の上限位置まで係合突起35が
上昇し、これにより化粧料皿筒30の化粧料33が内筒
体20から突出するようになる。
【0026】中具40は、図4に示すように、内筒体2
0を囲繞するリング状で、その外周面の略中間部には、
周方向に沿って一条の環状突部41が突出形成されてい
る。また、環状突部41の上方には、その周方向に沿っ
て一条の環状リブ42が突出形成されている。さらに、
中具40の上端部外周には筒状キャップ2の装着ガイド
として傾斜面43が形成されている。さらにまた、中具
40の内周には、周方向に沿って凹所44が形成され、
ここにシール部材50が配設されている。
【0027】シール部材50は、外筒体10から突出す
る内筒体20の突出部下端の外周面を囲繞するリング状
で、その外周面の略中間部には、周方向に沿って凹部5
1が形成され、また、その内周面の略中間部には、周方
向に沿って突部52が突出形成されている。シール部材
50は、軟質のポリエチレン、ウレタン、ゴム等の材質
でできている。
【0028】また、中具40の凹所44の下方には、そ
の周方向にスリット45を介して複数の弾性可撓部46
が垂下形成されている。この弾性可撓部46の内面に
は、内筒体20の係止突起21に嵌合可能な嵌合凹部4
7が区画形成されるとともに、その先端部には内向きの
突部48が突出形成されている。
【0029】上記のような中具40の凹所44にシール
部材50を配設すると、シール部材50の上端部が凹所
44の上端部と当接し、さらにシール部材50の凹部5
1と中具40の内周面との間には空間Aが形成される。
【0030】そして、内筒体20内に化粧料皿筒30を
配置し、内筒体20の上方から中具40を装着すると、
図3に示されるように、中具40の弾性可撓部46は若
干外方へ撓むことにより嵌合凹部47に係止突起21が
嵌合する。また、中具40の環状突部41は、外筒体1
0の上端部に溶着され、環状突部41の先端面は外筒体
10の外周面と面一になる。さらに、シール部材50の
突部52が、外方へ撓み得る空間Aをもって内筒体20
の突出部外周面に圧接し、内筒体20と外筒体10の間
に生じる隙間をシールすることができるので、外部に対
する筒状容器本体1内部の気密を確実に保持することが
できる。
【0031】また、シール部材50は、中具40の内部
にあらかじめ装着されているので、取り付けが容易であ
る。
【0032】さらに、内筒体20は、その係止突起21
が中具40の嵌合凹部47に上下から挟み込まれた状態
で固定され、これにより外筒体10から内筒体20が抜
け出るのを防止することができる。なお、本実施例で
は、溶融状態の化粧料を組立が終了した筒状容器本体1
の下部から直接充填するタイプの棒状化粧料容器を例示
しており、このため外筒体10下部に開口部13を形成
していているが、この開口部13は、化粧料を充填した
後シール14を貼付することにより気密に密閉される。
固形棒状化粧料を化粧料皿筒30に上方から装着するタ
イプの棒状化粧料容器の場合には、外筒体10としては
有底筒体状に成形されたものが用いられる。
【0033】そして、外筒体10を内筒体20に対して
相対的に回動させると、図1に示されるように、螺旋溝
12に沿って縦スリット22の上限位置まで係合突起3
5が上昇し、これにより化粧料皿筒30の化粧料33が
内筒体20から突出するようになる。この際、弾性可撓
部46の先端部内方に形成された突部48は、内筒体2
0の外周面に弾接するので、外筒体10を回動させて化
粧料33を繰り出す際の回転摺動抵抗を生じさせること
ができ、円滑な繰り出し操作を確保することができる。
【0034】一方、筒状キャップ2は、合成樹脂製で、
その外径が外筒体10の外径と等しく形成され、下方部
3は、傾斜面4を介してやや肉薄に形成されている。こ
の下方部3の内周面には、周方向に沿って中具40の環
状リブ42と嵌合可能な一条の環状溝5が形成され、こ
れにより筒状キャップ2は、上記中具40を介して筒状
容器本体1に嵌脱自在に嵌合するようになっている。
【0035】また、筒状キャップ2の内側には、その上
端部から側壁略中間部にかけて、筒体状の樹脂製シール
部材6が接着剤などの適宜手段によって固定されてお
り、このシール部材6が、内筒体20の突出部上部に圧
接して気密シール部を構成するようになっている。
【0036】図2および図3に示されるように、筒状キ
ャップ2を筒状容器本体1に被せると、筒状キャップ2
の内面に沿って設けられた筒体状の樹脂製シール部材6
は、内筒体20の突出部上部に圧接し、これにより、化
粧料33の出入り口である内筒体20の上端開口部が確
実に密閉される。これと同時に、シール部材50の突部
52が空間Aにより弾力性をもって内筒体20の突出部
外周面に圧接し、これにより内筒体20と外筒体10の
間に生じる隙間をシールすることができるので、筒状容
器本体1内部の気密を確実に保持することができる。
【0037】そして特に、外筒体10上端部に、内筒体
20の突出部下端の外周面を囲繞するリング状の中具4
0を設けるようにし、そしてこの中具40の内部に、内
筒体20の突出部外周面に圧接して筒状容器本体1内部
を外部から気密にシールするシール部材50を装着する
ように構成したので、内筒体20の突出部下端に相応す
る短い寸法の中具40にシール部材50を装着し、これ
を内筒体20外周面に当ててシール面を得た後に、外筒
体10を組み付けることができるので、組み付けに際し
て確実なシール性能を確保しながら、作業性良く筒状容
器本体1を組み立てることができる。
【0038】また、中具40に囲繞された内筒体20外
周面に外向きに突出させて係止突起21を形成し、中具
40内部には、この係止突起21を上下方向から挟持す
る嵌合凹部47を形成するようにしたので、シール部材
50装着用の中具40を多機能化して、内筒体20の抜
け止め具として利用することができ、内筒体20の抜け
止めを構成するために、別部品が必要となったり、内筒
体20や外筒体10の形態が複雑化することを防止し
て、製造性の向上と組み付け作業の簡単化・単純化を図
ることができる。
【0039】図5ないし図7は本発明の第2実施例を示
し、前記実施例と同一構成部分に同一符号を付して重複
する説明を省略して述べる。第1実施例では、筒状キャ
ップ2は、合成樹脂製であるが、本実施例の筒状キャッ
プ2aは、均一な厚さの金属製の筒体で、その内側に
は、暫時傾斜面を介して筒状容器本体1の外形形状に対
応する形状に形成された筒体状の樹脂製シール部材6a
が接着剤などの適宜手段によって固定されている。シー
ル部材6aの上端部7の内径は、内筒体20の上方部外
径と等しく形成され、シール部材6aの下端部8の内径
は、中具40の上方部外径と等しく形成されており、上
端部7および下端部8がそれぞれ内筒体20および中具
40に圧接するようになっている。また、シール部材6
aの下端部8の内周面には、周方向に沿って中具40の
環状リブ42と嵌合可能な一条の環状溝9が形成され、
これにより筒状キャップ2aは、上記中具40を介して
筒状容器本体1に嵌脱自在に嵌合するようになってい
る。
【0040】図6および図7に示されるように、筒状キ
ャップ2aを筒状容器本体1に被せると、筒状キャップ
2aの内面に沿って設けられた筒体状の樹脂製シール部
材6aの上端部7内周面は、内筒体20の突出部上部に
圧接し、これにより、化粧料33の出入り口である内筒
体20の上端開口部が確実に密閉される。これと同時
に、上記第1実施例と同様に、シール部材50により内
筒体20と外筒体10の間に生じる隙間をシールするこ
とができるので、筒状容器本体1内部の気密を確実に保
持することができる。その他の作用、効果は、上記第1
実施例と同様である。
【0041】図8および図9は本発明の第3実施例を示
し、前記実施例と同一構成部分に同一符号を付して重複
する説明を省略して述べる。
【0042】中具60は、図9に示すように、内筒体2
0を囲繞するリング状で、その外周面の略中間部には、
周方向に沿って一条の環状突部61が突出形成されてい
る。また、環状突部61の上方には、その周方向に沿っ
て一条の環状リブ62が突出形成されている。さらに、
中具60の上端部外周には筒状キャップ2の装着ガイド
として傾斜面63が形成されている。さらにまた、中具
60の内周には、周方向に沿って凹所64が形成され、
ここにシール部材70が配設されている。
【0043】シール部材70は、外筒体10から突出す
る内筒体20の突出部下端の外周面を囲繞するリング状
で、その外周面の略中間部には、周方向に沿って凹部7
1が形成され、凹部71を区画する脚部72は外方向に
斜めに延出している。また、シール部材70の内周面の
略中間部には、周方向に沿って突部73が突出形成され
ている。
【0044】また、中具60の凹所64の下方には、そ
の周方向にスリット65を介して複数の弾性可撓部66
が垂下形成されている。この弾性可撓部66の先端部に
は内向きの突部67が突出形成されている。
【0045】上記のような中具60の凹所64にシール
部材70を配設すると、シール部材70の下方の脚部7
2と弾性可撓部66の突部67との間に内筒体20の係
止突起21が嵌合可能な嵌合凹部68が形成される。ま
た、シール部材70の凹部71と中具60の内周面との
間に空間Aが形成される。
【0046】以上のような構成の内筒体20内に化粧料
皿筒30を配置し、内筒体20の上方から中具60を装
着すると、図8に示されるように、中具60の弾性可撓
部66は若干外方へ撓むことにより、嵌合凹部68に係
止突起21が嵌合する。また、シール部材70の突部7
3が、外方へ撓み得る空間Aをもって内筒体20の突出
部外周面に圧接し、これにより内筒体20と外筒体10
の間に生じる隙間をシールすることができるので、外部
に対する筒状容器本体1内部の気密を確実に保持するこ
とができる。また、シール部材70は、中具60の内部
にあらかじめ装着されているので、取り付けが容易であ
る。
【0047】また、内筒体20は、その係止突起21が
中具60の突部67と弾性シール部材70の下方の脚部
72とで区画された嵌合凹部68に上下から挟み込まれ
た状態で固定され、これにより外筒体10から内筒体2
0が抜け出るのを防止することができる。
【0048】さらに、シール部材70の突部73は、弾
性可撓部66の先端部内方に形成された突部67ととも
に、内筒体20の外周面に弾接するので、外筒体10を
回動させて化粧料33を繰り出す際の回転摺動抵抗を生
じさせることができ、円滑な繰り出し操作を確保するこ
とができる。
【0049】このように、本実施例では、シール部材7
0がシール性能、中具60の抜けどめ、回転摺動抵抗の
付与といった3つの機能を発揮する。その他の作用、効
果は、上記第1実施例と同様である。
【0050】図10および図11は本発明の第4実施例
を示し、前記実施例と同一構成部分に同一符号を付して
重複する説明を省略して述べる。本実施例の外筒体10
aは、図11に示されるように、円筒形の中空筒体で、
その上端部外周には環状の切欠部15が形成され、その
肉薄に形成された上端部にはその周方向に、スリット1
6を介して複数の弾性可撓部17が突出形成されてい
る。この弾性可撓部17の内面には、内筒体20の係止
突起21に嵌合可能な嵌合凹部18が形成され、先端部
には内向きの突部19が突出形成されている。また、弾
性可撓部17の下方内周には螺旋溝12が刻設されてい
る。また、外筒体10aの底部には開口部13が形成さ
れている。
【0051】中具80は、リング状で、その上方部81
の外径は下方部82の外径よりも小径に形成され、上方
部81の外周面の略中間部には、周方向に沿って一条の
環状リブ83が突出形成されている。また、上方部81
の内周面には周方向に沿って段部84が形成され、ここ
にシール部材50が配設されている。
【0052】そして、内筒体20内に化粧料皿筒30を
配置し、外筒体10aに上方から内筒体20を装着する
と、外筒体10aの弾性可撓部17は若干外方へ撓み、
嵌合凹部18に係止突起21が嵌合する。その後、シー
ル部材50を予め組み込んだ中具80を外筒体10aの
切欠部15に係止させて装着する。外筒体10aと中具
80は一体的に溶着される。シール部材50の突部52
は、外方へ撓み得る空間Aをもって内筒体20の突出部
外周面に圧接し、これにより内筒体20と外筒体10a
の間に生じる隙間をシールすることができるので、外部
に対する筒状容器本体1内部の気密を確実に保持するこ
とができる。この実施例でも、弾性可撓部17の先端部
内方に形成された突部19は、内筒体20の外周面に弾
接するので、外筒体10aを回動させて化粧料33を繰
り出す際の回転摺動抵抗を生じさせることができ、円滑
な繰り出し操作を確保することができる。
【0053】殊に、外筒体10a上端部に係止突起21
を上下方向から挟持する嵌合凹部18を形成したので、
中具80へのシール部材50の装着によりシール部分を
構成する必要性がなくなったこの外筒体10aに内筒体
20の抜け止めを構成して、製造性の向上と組み付け作
業の簡単化・単純化を図ることができる。その他の作
用、効果は、上記第1実施例と同様である。
【0054】上記の実施例では、外筒体10,10aの
下端部の開口部13から溶融した化粧料33を流し込む
ことにより直接充填するタイプの気密棒状化粧料容器を
例示したが、あらかじめ成型された口紅、ファンデーシ
ョン、頬紅などの化粧料を、化粧料皿筒30に装着する
ことにより納められるタイプの気密棒状化粧料容器にも
適用することができる。また、筒状キャップ2,2aの
材質も、樹脂、金属、いずれの材質でも形成することが
できる。
【0055】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の気密棒状
化粧料容器にあっては、外筒体上端部に、内筒体の突出
部下端の外周面を囲繞するリング状の中具を設けるよう
にし、そしてこの中具の内部に、外筒体外方の内筒体の
突出部外周面に圧接して筒状容器本体内部を外部から気
密にシールするシール部材を装着するように構成したの
で、内筒体の突出部下端に相応する短い寸法の中具にシ
ール部材を装着し、これを内筒体外周面に当ててシール
面を得た後に、外筒体を組み付けることができるので、
組み付けに際して確実なシール性能を確保しながら、作
業性良く筒状容器本体を組み立てることができる。
【0056】また、中具に囲繞された内筒体外周面に外
向きに突出させて係止突起を形成し、中具内部には、こ
の係止突起を上下方向から挟持する嵌合凹部を形成する
ようにしたので、シール部材装着用の中具を多機能化し
て、内筒体の抜け止め具として利用することができ、内
筒体の抜け止めを構成するために、別部品が必要となっ
たり、内筒体や外筒体の形態が複雑化することを防止し
て、製造性の向上と組み付け作業の簡単化・単純化を図
ることができる。
【0057】他方、上記係止突起に対して、外筒体上端
部にこの係止突起を上下方向から挟持する嵌合凹部を形
成するようにすれば、中具へのシール部材の装着により
シール部分を構成する必要性がなくなったこの外筒体に
内筒体の抜け止めを構成して、製造性の向上と組み付け
作業の簡単化・単純化を図ることができる。
【0058】さらに、嵌合凹部が係止突起を乗り越えて
内筒体外周面に弾接する弾性可撓部によって区画形成さ
れるようになっていて、この弾性可撓部の内筒体外周面
への弾接により外筒体を回動させて化粧料を繰り出す際
の回転摺動抵抗を得ることができ、円滑な化粧料の繰り
出し動作を保証できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る気密棒状化粧料容器
の筒状容器本体および筒状キャップの一部破断斜視図で
ある。
【図2】本発明の第1実施例に係る気密棒状化粧料容器
の一部断面側面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る気密棒状化粧料容器
の要部拡大断面図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る気密棒状化粧料容器
の中具およびシール部材の一部破断斜視図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る気密棒状化粧料容器
の筒状キャップの一部破断斜視図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る気密棒状化粧料容器
の一部断面側面図である。
【図7】本発明の第2実施例に係る気密棒状化粧料容器
の要部拡大断面図である。
【図8】本発明の第3実施例に係る気密棒状化粧料容器
の要部拡大断面図である。
【図9】本発明の第3実施例に係る気密棒状化粧料容器
の中具およびシール部材の一部破断斜視図である。
【図10】本発明の第4実施例に係る気密棒状化粧料容
器の要部拡大断面図である。
【図11】本発明の第4実施例に係る気密棒状化粧料容
器の外筒体の一部破断斜視図である。
【符号の説明】
1 筒状容器本体 2,2a 筒状キ
ャップ 6,6a 樹脂製シール部材 10,10a 外
筒体 12 螺旋溝 20 内筒体 21 係止突起 22 縦スリット 30 化粧料皿筒 33 棒状化粧料 35 係合突起 40,60,80
中具 17,46,66 弾性可撓部 18,47,68
嵌合凹部 19,48,67 突部 50,70 シー
ル部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒体内にこれより上方へ突出させて内
    筒体を遊挿するとともに、棒状化粧料が装着される化粧
    料皿筒を該内筒体内に設け、該化粧料皿筒から外向きに
    突出させた突起を、該内筒体の縦スリットを介して該外
    筒体の螺旋溝に係合させて、該外筒体を回動することに
    より該縦スリットに案内させつつ該螺旋溝に沿って該突
    起を移動させて、該内筒体に対し該化粧料皿筒を上下方
    向にスライド移動させるようにした筒状容器本体と、該
    内筒体の突出部上部に圧接する気密シール部を有して該
    筒状容器本体に装着される筒状キャップとを備えてなる
    気密棒状化粧料容器において、上記外筒体上端部に上記
    内筒体の突出部下端の外周面を囲繞するリング状の中具
    を設けるとともに、該中具内部に、上記外筒体外方の上
    記内筒体の突出部外周面に圧接して上記筒状容器本体内
    部を外部から気密にシールするシール部材を装着した気
    密棒状化粧料容器。
  2. 【請求項2】 前記中具に囲繞された前記内筒体外周面
    に外向きに突出させて係止突起を形成するとともに、該
    中具内部に該係止突起を上下方向から挟持する嵌合凹部
    を形成した請求項1に記載の気密棒状化粧料容器。
  3. 【請求項3】 前記中具に囲繞された前記内筒体外周面
    に外向きに突出させて係止突起を形成するとともに、前
    記外筒体上端部に該係止突起を上下方向から挟持する嵌
    合凹部を形成した請求項1に記載の気密棒状化粧料容
    器。
  4. 【請求項4】 前記嵌合凹部が、前記係止突起を乗り越
    えて前記内筒体外周面に弾接する弾性可撓部によって区
    画形成される請求項2または3に記載の気密棒状化粧料
    容器。
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