JP3072588B2 - 揮発性化粧料密閉容器 - Google Patents

揮発性化粧料密閉容器

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JP3072588B2
JP3072588B2 JP7226702A JP22670295A JP3072588B2 JP 3072588 B2 JP3072588 B2 JP 3072588B2 JP 7226702 A JP7226702 A JP 7226702A JP 22670295 A JP22670295 A JP 22670295A JP 3072588 B2 JP3072588 B2 JP 3072588B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、揮発性固形化粧料
を繰り出し可能とするとともに、容器本体を密閉するよ
うに内栓を有する揮発性化粧料容器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】油成分系統に属する固形化粧料とパウダ
ー成分系統の固形化粧料の長所を併有する揮発性固形化
粧料が開発され、多く用いられるようになってきた。揮
発性化粧料を収容すると共に、繰り出し可能とする容器
は、揮発性化粧料の乾燥固化を防止するために密閉性を
有することが必須の構成要素の一つとなる。かかる要請
に対して種々の容器が開発されてきた。
【0003】例えば、実公昭56−39451号公報に
開示されたものは、蓋体の底部に内栓に相当する有底の
ゴム製パッキンを嵌合・固定し、このパッキンの内周面
に周突条を形成するとともに、揮発性化粧料を把持した
芯チャックを摺動自在に案内する先筒の先端部外周面に
前記周突条を被冠させ、さらに、芯チャックの基部にO
リングを嵌挿し、このOリングを先筒の内周面に圧接さ
せることにより、揮発性化粧料を密閉したものである。
【0004】実公平1−12665号公報に開示された
ものは、上記のものと同様に蓋体の底部に両面テープま
たは接着剤を介して有底の内栓の底部を固着し、前記内
栓の内壁面に形成した周突条を先筒の外周面に圧接させ
ると同時に、芯チャックのチャック部の外周面に形成さ
れた周突条を前記先筒の内周面に密接させることにより
揮発製化粧料を密閉したものである。
【0005】また、蓋体の内周面に長手方向にローレッ
ト状の多数の凹溝部を設けると共に、この中具筒の外周
面に複数の突部を設けて、この突部を前記凹溝部に係合
させている。このために、蓋体と容器本体が嵌合してい
る状態で蓋体を回しても、芯チャックの繰り出し機構が
作用することはなく、化粧料が内栓と衝突して損傷する
のを防止している。
【0006】また、実公平5−34579号公報に記載
されたものは、前記のものと同様に、有底の内栓である
樹脂製の帽体の底部を蓋体の底部に接着剤などによって
固定し、さらに、この帽体の開口部を蓋体の開口部近傍
まで延長し、この延長部の内径を薄肉に形成した。そし
て、蓋体も間隙部を設けて開口側を薄肉に形成すると共
に前記間隙部に帽体の延長部をスカート状に張り出させ
て弾性をもたせて蓋体の内周面に弾性接触させた。そし
て、蓋体を嵌合するための中具筒に設けた環状突起に前
記帽体の内面に設けた環状凹部を係合させ、同時に帽体
の内周面に設けた環状突起を前記中具筒の外周面に密接
させることにより、揮発性化粧料を密閉したものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記従来技術
によれば、揮発性化粧料の乾燥固化の防止という所期の
目的に対する効果は確実に生じるが、内栓は蓋体の底部
に固定する必要があるため、内栓の組み込み作業が煩雑
になる。そのうえ構造も複雑であり、部品点数も多くな
り価格の上昇を招いた。
【0008】また、実公昭56−39451号公報に記
載のものは、芯チャックとOリングによって揮発性化粧
料が密閉されているから、蓋体を筒体から取り外す際
に、ネジ結合の場合のように蓋体を回転してしまうと、
蓋体は先筒と一緒に回転してしまい、先筒と軸筒とを相
対回転した場合と同様の結果となる。このために、芯チ
ャックの繰り出し機構が作用して蓋体を嵌合したままの
状態で化粧料が繰り出される結果、化粧料が内栓と衝突
して化粧料を損壊してしまうおそれがある。
【0009】実公平1−12665号公報に開示された
ものは、かかる化粧料の損壊を防止するために、蓋体の
内周面に長手方向にローレット状の多数の凹溝部を設
け、この中具筒の外周面に複数の突部を設ける必要があ
るので、構造が複雑になるうえ、加工が煩雑であり、高
価となる。
【0010】さらに、実公平5−34579号公報に記
載されたものは、内栓に相当する帽体の開口部を蓋体の
開口部近傍まで延長し、延長部を蓋体の内周面に弾性接
触させ、中具筒との間で化粧料を密閉したのであるか
ら、構造が複雑になると同時に蓋体の肉厚が大となり、
ひいては容器の外径が大きくなる。
【0011】本発明は、かかる従来品の課題を解決すべ
くなされたものであって、構造が簡単でありながら揮発
性化粧料の密封性が良好で安価な揮発性化粧料密閉容器
を提供することを第1の課題とする。さらに、蓋体を嵌
挿したまま蓋体を容器本体に対して相対的に回転するよ
うなことがあっても、先筒と軸体とが相対回転すること
がなく揮発性化粧料の損壊を未然に防止することのでき
る、構造が簡単な揮発性化粧料容器を提供することを第
2の課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、以下の手段を採用した。 〈本発明の要旨〉 本発明は、揮発性化粧料を取り付けた芯チャックと、前
記芯チャックを挿通する先筒と、前記先筒に回転自在で
分離不能に嵌合されて容器本体を構成する軸筒と、前記
軸筒の内部と前記芯チャックの後端側との間に形成され
前記先筒と前記軸筒との相対回転によって作動する前記
芯チャックの繰り出し機構と、前記先筒を被う蓋体と、
を備えた揮発性化粧料密閉容器において、前記蓋体は内
部に有底の内栓を回転自在に挿入しており、前記蓋体の
内面には前記内栓の開口側端縁と当接して前記内栓の摺
動を規制するストッパを有しており、前記内栓は蓋体が
前記先筒を被う際に前記先筒の先端外周面に密嵌して前
記揮発性化粧料を密閉する密封周縁を有しており、前記
蓋体と前記容器本体とが相対回転したときに前記先筒に
密嵌している前記内栓が前記容器本体と同期して共に回
転する揮発性化粧料密閉容器である。
【0013】〔揮発性化粧料〕本発明で、前記揮発性化
粧料は主として棒状化粧料である。また、この棒状化粧
料は、種々の用途に用いられるものであり、口紅、ファ
ンデーションなどの固形化粧料である。また、オイル、
ワックス、顔料を混合溶融固化した油成分系統の長所
と、顔料成分の多いパウダー成分系統の長所とを併有す
るもので、肌に乗せた直後にオイル分が蒸発して肌にオ
イル分が残らず、さわやかな使用感を有するものも含ま
れる。
【0014】〔芯チャック〕本発明で、前記芯チャック
は、前記棒状化粧料を把持する爪部を設けた皿部を有
し、繰り出し機構によって必要量繰り出されものであ
る。そして、この皿部から延びる軸部を新チャックと一
体に設けて、この軸部を繰り出し機構とすることが好ま
しい。しかし、繰り出し機構は芯チャックとは別体の押
し棒とすることもできる。
【0015】〔先筒〕本発明で、前記先筒は貫通穴内に
前記芯チャックを摺動自在に挿通するものであり、前記
貫通穴の断面形状は円形、楕円形、多角形などの化粧料
の断面形状に合わせた形状とすることが好ましい。断面
が円形の化粧料の場合には、貫通穴の内面に芯チャック
との係合溝を設けて芯チャックの回り止めとすることが
好ましい。さらに、先筒の外周面の形状を先細の略円錐
形とするのが好ましい。しかし先端から後端まで同一外
径の円筒形にすることもできる。
【0016】〔軸筒〕本発明で、前記軸筒は繰り出し機
構を内部に設けると共に、前記先筒を回転可能で分離不
能に嵌合することによって容器本体を構成する。この場
合、軸筒と先筒を嵌合する共に、先筒の嵌合面に形成し
た周段部と係合する周段部を軸筒に設け、これら周段部
同士を係合することにより相互に回転可能、分離不能と
することが好ましい。前記周段部として一方を周溝と
し、他方を周突条とすることができる。
【0017】さらに、中央部に鍔部を有すると共にこの
鍔部を挟んで一対の円筒部を形成した金属製の中具筒
を、軸筒と先筒との間に介在させることもできる。この
中具筒は一側の円筒部を軸筒の内周面に圧入固定し、他
側の円筒部を前記先筒の外周面を回転可能に覆うように
することが好ましい。
【0018】〔繰り出し機構〕本発明において、前記繰
り出し機構は前記軸筒と先筒の相対回転によって作動
し、前記芯チャックを先筒の貫通穴内を摺動移動させて
棒状化粧料を繰り出すものであり、例えば、前記軸筒の
内側に雌ねじ状螺旋溝を設けると共に、芯チャックの下
方に伸びる軸部に設けた突起を前記雌ねじ状螺旋溝と係
合するのが一般的であるが、軸筒の雌ねじ状螺旋溝に係
合する突起を外周面に設け、その内周面に芯チャックの
軸部に設けた突起と係合する雌ねじ状螺旋溝を設けた第
2の螺旋筒を介在させると、軸筒の長さを短縮すること
ができるので好ましい。しかし、このような第2の螺旋
溝は必須の構成ではない。
【0019】その他、前記芯チャックに軸部を設けるこ
となく、別体の押し棒を構成し、この押し棒を軸筒に設
けた案内部を介して前記軸筒内を非回転状態で軸方向に
移動可能とすることにより芯チャックを繰り出すように
することも可能である。
【0020】〔蓋体〕本発明で、前記蓋体は有底円筒形
状をなし、先筒に嵌合するものであるが、前記のように
金属製の中具筒を用いて先筒に嵌合する場合には、蓋体
を剛性の大なる金属や合成樹脂を用いることが好まし
い。この場合、金属には軽量化の観点からアルミ合金の
ような軽金属を例示することができる。
【0021】[内栓]本発明で、前記内栓は蓋体の内部
に回転自在でかつ所定ストローク距離だけ摺動自在に挿
入され、蓋体が前記先筒を被う際に内周面に形成された
密封周縁が先筒の先端外周面に密嵌することにより、揮
発性化粧料の発揮を防止するとともに、蓋体容器本体
とが相対回転したときに、この内栓は先筒に密嵌してい
るので蓋体には追随せず容器本体と同期して共に回転す
るようにしたものである。このために、弾性と自己潤滑
性のある材料で製造されることが好ましい。また、カッ
プ形状のものを例示することができる。
【0022】〔ストッパ〕前記ストッパは、前記内栓の
ストロークを規制すると同時に、内栓が蓋体から脱落す
ることを防止するものであり、蓋体の内周に所定のスト
ローク端に形成されたリング形状のものを例示できる。
その他、蓋体の内周面に取り付けた周突条、あるいは複
数個の突起などを例示することができる。
【0023】<本発明における第1の付加的構成要件>
本発明は、前記必須の構成要素からなるが、さらに前記
蓋体の底部にはバネ部材が配置され、このバネ部材を介
して前記内栓を蓋体の開口側に付勢することもできる。
【0024】この場合、バネ部材は、前記蓋体の底部に
配置され前記内栓を蓋体の開口部に向けて付勢するもの
であり、例えばコイルバネであることが好ましい。その
他、バネ部材にはコイルスプリングのほかに、皿バネ、
竹の子バネなど適宜のものを使用することが可能であ
る。
【0025】<本発明における第2の付加的構成要件>
本発明は、前記必須の構成要素からなるが、内栓は弾性
と自己潤滑性のある材料で製造されることが好ましい。
この材料として、好ましくはポリエチレン、ポリプロピ
レン、ナイロン、ポリテトラフルオロエチレン、塩化ビ
ニールなどの材料を例示することができる。このために
先筒の外周面に対する密着性が向上すると同時に、摺動
移動が円滑に行われるようになる。
【0026】<本発明の原材料>本発明の容器のうち、
蓋体は金属、特に軽合金からなることが好ましく、例え
ばアルミニウムを例示することができる。また、軸筒は
蓋体と同様の金属製とし内部にプラスチック製の螺旋筒
を組み込むことが好ましい。その他の特に規定しない部
材はプラスチックからなり、特にポリエチレン、ポリプ
ロピレン、などのポリオレフィンで成形される。
【0027】
【発明の実施の形態】
〈第1の実施の形態〉 〔第1の実施の形態の概要〕本発明の第1の実施の形態
では、先筒1と軸筒10を回転自在で分離不能に組み込
んで容器本体Aを構成する。さらに前記先筒1には揮発
性化粧料32を取り付けた芯チャック30を摺動可能に
挿通し、軸筒10の内部と芯チャック30の後端部との
間に先筒1と軸筒10との相対回転によって作動する芯
チャック30の繰り出し機構12、18、35を設け
た。さらに、蓋体20内に内栓19を回転自在に挿入す
るとともに、蓋体20の底部21にバネ部材14を配置
して、この内栓19を蓋体の開口側に付勢した。このた
めに、蓋体20を容器本体Aに嵌合したまま蓋体1を容
器本体Aに対して相対回転するようなことがあっても、
内栓19は容器本体Aとの密閉状態を維持しながら、容
器本体Aと一緒に回転するようにした揮発性化粧料容器
である。
【0028】以下、図1〜図4により本発明の第1の実
施の形態を説明する。 〔先筒の説明〕先筒1は揮発性の棒状化粧料の断面形状
に合わせて円形断面の貫通穴2を有する。この先筒1の
先端部3は斜めに切除され、先筒の後端側の外周面に周
溝4が形成される。さらに、前記貫通穴2の内周面には
複数の長手方向の溝5が後端側から先端部3の近傍にか
けて形成されている。さらに、先筒1の外周面は先細の
略円錐形となっている。
【0029】〔芯チャックの説明〕芯チャック30は、
前記先筒1の貫通穴2内に摺動可能に挿通されるもので
あり、揮発性化粧料32を載せる中皿33と、中皿33
の前方に伸びて前記化粧料32を把持する複数の把持爪
34を有する。また、前記把持爪34は先筒1の貫通穴
2の内周面に設けられた前記複数の長手方向の溝5と係
合しており、芯チャック30が非回転状態で軸方向に移
動することを可能とする。さらに、前記中皿33から内
方に伸びる軸部35を設けると共に、この軸部35の先
端には突起36が設けられる。
【0030】〔軸筒の説明〕軸筒10は有底円筒形状を
なし、アルミニウムをプレス加工して形成したものであ
り、内面に雌ねじ状螺旋溝11を形成した有底の第1の
螺旋筒12を嵌合固定してある。さらに、外面に前記第
1の螺旋筒12の雌ねじ状螺旋溝11に係合する突起1
6を設け、内側に雌ねじ状螺旋溝17を設けた第2の螺
旋筒18が前記の第1の螺旋筒12の内側で、芯チャッ
ク30の中皿33の下面に組み込まれる。
【0031】前記第1の螺旋筒12の開口側の内周面
に、周突条15を設けると共に、前記先筒1を圧入して
この先筒1の外周面に設けた周溝4と前記第1の螺旋筒
12の前記周突条15とを係合することにより、軸筒1
0と先筒1とは回転自在で分離不能の容器本体Aを構成
する。
【0032】〔中具筒の説明〕中具筒6は中央部に形成
された鍔部7を挟んで一対の円筒部8a、8bを有する
筒状の部材であって黄銅板を薄肉にプレス加工して形成
したものである。一方の円筒部8aが前記軸筒10の内
面に圧入固定される。図3に示すように、他方の円筒部
8bは半球状の突起9aと、部分的に切り込みを入れて
張り出し成形されたバネ部9bとを有すると共に、この
円筒部8bの内周面は前記先筒1の外周面と非接触状態
で対面していて軸筒10と先筒1との相対回転を可能に
する。
【0033】〔蓋体の説明〕蓋体20は中具筒6の円筒
部8bに設けた前記の突起9aとバネ部9bに圧入され
るために、アルミニウムをプレス加工したものを用いて
おり、底部21にはバネ部材であるコイルスプリング1
4が着座している。そして、図3に示すように蓋体の内
周面には前記中具筒6に設けた半球状突起9aと係合す
ると共に、同じく前記中具筒6の前記バネ部9bと係合
する周溝26を有する。さらに、蓋体20の開放端20
aは前記中具筒6の鍔部7に当接する。
【0034】[ストッパの説明] さらに、蓋体20の内周面には、リング状のストッパ3
1が設けられる。このストッパ31は内栓19のストロ
ークS端に位置するものであり、内栓19の開口側端縁
19bが当接することにより、内栓19の蓋体20内摺
を規制する。
【0035】[内栓の説明] 内栓19はポリプロピレン製であり、前記蓋体20に摺
動可能に挿入されたものであって、図4に示すように有
底の円筒形状をなし開口側に密閉周縁22と拡径部23
を有する。この拡径部23は、先筒1の先端の外径より
も大であり、先筒1の先端を容易に受け入れることがで
きるようにする。また、密閉周縁22は、先筒1の先端
の外径とほぼ同一であり、蓋体20が先筒1を被う際に
先筒1の先端外周面に密嵌する。さらに、蓋体20の底
部21側に周段部25が設けられており、バネ部材であ
るコイルスプリング14の着座部となっている。なお、
内栓19の前記周段部25及び拡径部23の外周面には
長手方向にそれぞれ溝28a,28bを形成し、蓋体2
0の底部21と内栓19の底部19aとの間に形成され
る室29内の空気の排出部を構成し、前記室29内に空
気が閉じこめられるのを防止する。
【0036】〔繰り出し機構の説明〕繰り出し機構は、
軸筒10内に設けられた第1の螺旋筒12と第2の螺旋
筒18、及び芯チャック30の中皿33から内方に伸び
る軸部35とから構成される。芯チャック30の軸部3
5の先端に設けられた突起36は、第2の螺旋溝18の
内面に形成された雌ねじ状螺旋溝17と係合する。
【0037】先筒1と軸筒10とを相対回転すると、繰
出機構が作動して図1に示す作動開始状態から図2に示
す最大繰り出し状態まで芯チャックを30を繰り出すよ
うになっている。
【0038】〔第1の実施の形態の作用〕蓋体20を先
筒1に被せ、中具筒6に嵌合すると、蓋体の内周面に形
成された周溝26が中具筒6の半球状の突起9aに係合
すると同時に、同じく中具筒6のバネ部9bと係合す
る。また、蓋体20の開放端20aが中具筒6の鍔部7
に当接することにより、蓋体2は強固に嵌合される。そ
の時、コイルスプリング14により付勢されている内栓
19は、図3に想像線に示す位置から、先筒1の先端側
に嵌合して密閉周縁22に密着しながら、コイルスプリ
ング14に抗して実線で示す位置まで移動し、揮発性化
粧料32の密閉を行う。この状態は図1に示すとおりで
ある。
【0039】内栓19は容器本体Aに強固に嵌合して揮
発性化粧料を密閉すると共に、蓋体20とは分離してい
るために、仮に蓋体20を容器本体Aに嵌合したまま容
器本体Aに対して相対回転するようなことがあっても、
内栓19は先筒1との密閉状態を維持しながら先筒と一
緒に回転する。このため、従来品のように内栓19と蓋
体20とが一緒に回転して、繰り出し機構が働いて化粧
料32を蓋体内に繰り出すようなことはなく、化粧料を
蓋体に衝突させて損傷させるようなことは未然に防止さ
れる。
【0040】蓋体20を外すと図1、図3に示すように
圧縮されていたコイルスプリング14が解放されて開口
側に伸びて内栓19を蓋体20の開口側に摺動移動させ
る。このとき、内栓19は所定ストローク量Sだけ移動
してストッパ31に当接して停止する。このために、内
栓19とコイルスプリング14が蓋体20から脱出する
ことはなく、内栓19が安定的に作用する。
【0041】化粧料32を繰り出すには、容器本体Aを
構成する先筒1と軸筒10を相対回転すると、まず、第
1の螺旋筒12の雌ねじ状螺旋溝11に係合する第2の
螺旋溝18の外面の突起16が相対回転して芯チャック
30を図1において上方に繰り出す。この際、芯チャッ
ク30の把持爪34が先筒1の内面の長手方向の溝5と
係合しているために、芯チャック30は回転することな
く移動する。
【0042】このようにして第2の螺旋筒18が第1の
螺旋筒12の最上端に達して、突起16が先筒1の下端
面1aに衝当すると、第2の螺旋筒12の上昇は停止す
る。この状態からさらに先筒1と軸筒10との相対回転
を続けると、芯チャック30の軸部35に形成された突
起36が第2の螺旋筒18の内面の雌ねじ状螺旋溝17
に係合して上昇し、図2に示す最大繰り出し状態とな
る。
【0043】〈第2実施の形態〉本発明の第2の実施形
態を前記第1の実施の形態との相違点を中心にして図5
に基づいて説明する。
【0044】内栓9は前記第1の実施の形態と同一形状
をなしている。しかし、蓋体20は底部21側に小径部
36が形成されており、この小径部36の始端37に内
栓19の周段部25が係合すると共に、内栓19の先端
19bはストッパ31に当接可能である。つまり、想像
線で示した位置から実線で示す位置まで、すなわちスト
ローク範囲Sだけ移動可能となっている。
【0045】〔第2の実施の形態の作用〕図5に実線で
示すように、内栓19が蓋体20の小径部36の始端3
7に着座している状態でも、先筒からの押圧力が内栓1
9にかかっているので、内栓19は弾性によって押し広
げられて、先筒1との密閉状態を維持する。蓋体20を
容器本体Aから外す際に、内栓19は先筒1と共に蓋体
20の開放端20aに向けて移動するがストッパ31に
当接して停止する。この時点で内栓19と先筒1との圧
嵌状態を脱する。
【0046】内栓19は先筒1に強固に嵌合して揮発性
化粧料を密閉すると共に、蓋体20とは分離している。
従って、前記の第1の実施の形態と同様に、蓋体20を
容器本体Aに嵌合したまま蓋体1を容器本体Aに対して
相対回転するようなことがあっても、内栓19は先筒1
との密閉状態を維持しながら蓋体20に対して先筒1と
一緒に相対回転する。このため繰り出し機構が働くこと
はなく、化粧料を蓋体に衝突させて損傷するようなこと
は未然に防止される。
【0047】
【発明の効果】本発明の必須の構成要素によれば、 1)内栓をバネ部材を介して蓋体内に単に挿入するだけ
でよいので、簡単な構成でありながら揮発性化粧料に対
する密閉性能が良好で安定的に維持できる。
【0048】2)組立てもきわめて容易であり、低価格
である。 3)蓋体を容器本体に対して相対回転するようなことが
あっても、内栓は先筒と共に蓋体に対して相対回転する
のであるから、繰り出し機構が働くことはなく、化粧料
の損壊を生じることはない。
【0049】4)内栓とバネ部材の飛び出しがストッパ
により未然に防止できる。さらに、付加構成要件によれ
ば、 5)内栓の密閉性能が向上するのみならず、内栓の蓋体
内における摺動移動が円滑に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】蓋体が取付けられた状態を示す本発明の第1の
実施の形態の断面図である。
【図2】図1の最大繰り出し状態を示す断面図である。
【図3】第1の実施形態の要部を示す拡大断面図であ
る。
【図4】第1の実施形態で用いられた内栓の部分切断面
図である。
【図5】第2の実施の形態の要部の断面図である。
【符号の説明】
1 先筒 2 貫通穴 3 先端部 4 周溝 5 溝 6 中具筒 7 鍔部 8 円筒部 9 周突条 10 軸筒 11 第1の螺旋溝(繰り出し機構) 12 第1の螺旋筒 13 第1の螺旋筒の底 14 バネ部材 15 第1の螺旋筒の周突条 16 第2の螺旋溝の突起(繰り出し機構) 17 第2の螺旋筒の雌ねじ条螺旋溝 18 第2の螺旋筒 19 内栓 19a 開口端縁 19b 底部 20 蓋体 21 蓋体の底 22 密閉周縁 23 拡径部 25 内栓の周段部 26 蓋体の周溝 27 係合部 28 長手方向の溝 29 室 30 芯チャック 31 ストッパ 32 揮発性化粧料 33 中皿 34 把持部 35 軸部(繰り出し機構) A 容器本体 S ストローク範囲

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揮発性化粧料(32)を取り付けた芯チ
    ャック(30)と、前記芯チャック(30)を挿通する
    先筒(1)と、前記先筒(1)に回転自在で分離不能に
    嵌合されて容器本体(A)を構成する軸筒(10)と、
    前記軸筒(10)の内部と前記芯チャック(30)の後
    端側との間に形成され前記先筒(1)と前記軸筒(1
    0)との相対回転によって作動する前記芯チャック(3
    0)の繰り出し機構(12)、(18)、(35)と、
    前記先筒(1)を被う蓋体(20)と、を備えた揮発性
    化粧料密閉容器において、前記蓋体(20)は内部に有底の内栓(19)を回転自
    在に挿入しており、 前記蓋体(20)の内面には前記内栓(19)の開口側
    端縁(19a)と当接して前記内栓(19)の摺動を規
    制するストッパ(31)を有しており、 前記内栓(19)は蓋体(20)が前記先筒(1)を被
    う際に前記先筒(1)の先端外周面に密嵌して前記揮発
    性化粧料(32)を密閉する密封周縁(22)を有して
    おり、 前記蓋体(20)と前記容器本体(A)とが相対回転し
    たときに前記先筒(1)に密嵌している前記内栓(1
    9)が前記容器本体(A)と同期して共に回転する こと
    を特徴とする揮発性化粧料密閉容器。
  2. 【請求項2】 前記蓋体(20)の底部(21)にはバ
    ネ部材(14)が配置され、このバネ部材(14)を介
    して前記内栓(19)が蓋体(20)の開口側に付勢さ
    れている請求項1記載の揮発性化粧料密閉容器。
  3. 【請求項3】 前記内栓(19)は弾性と自己潤滑性の
    ある合成樹脂材料製である請求項1または2記載の揮発
    性化粧料密閉容器。
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