JP4820035B2 - 化粧材容器のカートリッジ及び化粧材容器 - Google Patents

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JP4820035B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、棒状化粧材を繰り出し可能に収容する化粧材容器、及び化粧材容器のカートリッジの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
カートリッジと容器本体よりなる化粧材容器であり、カートリッジは棒状化粧材を内蔵するとともに、この棒状化粧材が進退する先端開口孔を備えた先筒と、この先筒内に回動自在に連結される螺旋筒と、先端に棒状化粧材を保持する保持部を備え、前記先筒と回転止め機構を構成し、螺旋筒とは螺合機構を構成する芯チャック部材よりなる。このカートリッジを収容保持し、カートリッジを構成する螺旋筒との係合部を設置した容器本体と、この容器本体とカートリッジの螺旋筒がスプライン係合によって同期の回転をさせ、以て前記容器本体と前記カートリッジの先筒との回動でカートリッジ内の棒状化粧材の進退を行う化粧材容器は、実用新案公報平4−30961及び特開2000−135116の図1〜図6までに開示されている。
【0003】
これらのカートリッジはいずれも容器本体内に収容保持され、容器本体内の底面より立脚したスプライン係合部にカートリッジ側の繰出機構の一部材がスプライン係合してカートリッジの先筒と容器本体を回動する事で、カートリッジ内の棒状化粧材の進退を行っている。
【0004】
これらのカートリッジが、先筒内に螺旋筒を回動可能に保持しているため、カートリッジ単体では繰出機構を回動することが出来ず、カートリッジは必ず容器本体と一対で化粧材容器となるように、カートリッジを位置づけている。
【0005】
また、容器本体は一部材でよいため、安価な容器本体の提供を可能としているものである。
【0006】
また、カートリッジの単体時に繰出機構が働いて、棒状化粧材が先筒の先端開口孔より突出しないように、先筒と螺旋筒との間にOリングが介在し、繰出摺動に重みを加えている。
【0007】
しかしながら、この手のカートリッジと容器本体とのスプライン係合は、しっかりしたものでなければカートリッジ内の螺旋筒を回動出来ない反面、繰出の上昇限下降限で過負荷の回動をかけられると、カートリッジ内の繰出機構が破壊されるとともに、棒状化粧材の芯折れの原因ともなってしまう。
【0008】
そのため、繰出機構及び棒状化粧材を、過負荷の回動より保護する機能として、実用新案登録第3030037号公報が開示されている。
【0009】
上記公報図1のカートリッジの縦一部断面図に示されている如く、先筒内に回動可能に収容される螺旋筒の下端に弾性突起20を設け、これを放射方向に押し開き可能とし、図3のペンシル本体25の底部より立設した係合部29に山部29’を設け、これを同期係合する係合方法とするとともに、繰出の上昇限、下降限においての過負荷回動ではクラッチ機能とすることで、カートリッジ内の繰出機構の破壊や棒状化粧材の芯折れの防止策としたものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このクラッチ機能は、ペンシル本体25の底部より立設した係合部29と放射方向に押し開き可能とした弾性突起20との係合は、螺旋筒18とカートリッジ11との間に間隔22を取って弾性突起20を放射方向に押し開き可能としているが、この間隔22がありすぎれば、係合が軽くなって、繰出に問題が生じ、間隔22が少なければクラッチ機能が働きづらく、山部29’で弾性突起20を折ってしまったりで適切な係合が困難である。
【0011】
カートリッジに繰出機構を内蔵させ、前記カートリッジが容器本体嵌入後、容器本体とカートリッジの回動で、棒状化粧材が進退する際の上昇限下降限における回動負荷に対して、繰出機構や棒状化粧材に影響を与えない保護機能を有するカートリッジと容器本体を提供することを目的とする。
【0012】
この保護機能は、一部材で製作可能な容器本体に対して、他部材を加味することなく、あくまで安価な容器本体を提供可能とすることを特徴とするばかりでなく、カートリッジ内の螺旋筒の外周に巻装され、先筒内周との間で回動抵抗を生じさせるOリングを必要とすることなく、Oリングが存在すると同様な効果をもたらすものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の化粧材容器のカートリッジ及び化粧材容器においては、棒状化粧材を内蔵し、容器本体に着脱自在であるとともに、前記容器本体との嵌着時に、前記容器本体との相対回転によって、カートリッジ内の棒状化粧材を進退させる化粧材容器のカートリッジであって、前端に棒状化粧材を保持する保持部を形成した芯チャック部材と、棒状化粧材が進退する開口孔を備えた先筒と、前記先筒内に回動可能に保持収容される螺旋筒と、を備え、前記螺旋筒と前記芯チャック部材とが螺合する螺合機構を有するとともに、前記芯チャック部材が前記先筒と同期に回動する手段をもって回転止め機構を構成するとともに、前記螺旋筒がエラストマーによって製作され、前記容器本体は、底部より立設され前記螺旋筒の内径寸法よりも大きな外径寸法に形成される棒状部を有し、前記棒状部は、前記カートリッジにおける前記螺旋筒の内周に強制嵌入される手段を講じたものである。
【0014】
第2の発明においては、記容器本体は、前記螺旋筒と同期回動るとともに、繰出上昇限下降限を越える回動負荷に対し前記螺旋筒との間でクラッチ回転する手段を講じたものである。
【0015】
第3の発明においては、前記棒状部には縦リブが形成され、前記カートリッジの前記螺旋筒下端には係合リブが設けられ前記カートリッジが前記容器本体に着装されたときには、前記縦リブは、前記係合リブに係合するとともに、繰出の上昇限、下降限を越える回動負荷に対し変形してクラッチ回転すると同時にクラッチ音を発生させる手段を講じたものである。
【0016】
第4の発明においては、棒状化粧材を内蔵し、容器本体に着脱自在であるとともに、前記容器本体との嵌着時に、前記容器本体との相対回転によってカートリッジ内の棒状化粧材を進退させる化粧材容器のカートリッジであって、棒状化粧材が進退する開口孔を備えた先筒と、前記先筒内に回動可能に収容保持されるエラストマーにより製作された螺旋筒と、前端に棒状化粧材を保持する保持部を備えた芯チャック部材と、を備え、前記芯チャック部材が前記先筒と同期に回動する手段をもっ回転止め機構とするとともに、前記芯チャック部材の棒状部に形成されたねじ部前記螺旋筒前部内径に形成された係合突起が螺合して螺合機構を構成し、前記ねじ部は、前記螺旋筒の内径寸法よりも大きな外径寸法に形成され、前記カートリッジにおける前記螺旋筒の内周に強制嵌入される手段を講じたものである。
【0017】
第5の発明においては、前記容器本体の底部には縦リブが形成された棒状部が立設され、前記カートリッジの前記螺旋筒下端の内には係合リブが設けられ、前記カートリッジが前記容器本体に着装されたときには、前記棒状部の前記縦リブは、前記螺旋筒の前記係合リブに係合して、前記容器本体と前記螺旋筒が同期に回動する手段とするとともに、繰出の上昇限、下降限を越える回動負荷に対して前記係合突起が変形して、前記ねじ部に対してクラッチ回転する手段を講じたものである。
【0018】
【作用及び効果】
棒状化粧材を内蔵し、容器本体に着脱自在であるとともに、容器本体との嵌着時に容器本体との相対回転によって、カートリッジ内の棒状化粧材を進退させる化粧材容器及び化粧材容器のカートリッジに関する発明であって、本発明のカートリッジは、棒状化粧材が進退する開口孔を備えた先筒と、前記先筒内に回動可能に保持収容される螺旋筒と、この螺旋筒に螺合する螺合機構を有するとともに、前端に棒状化粧材を保持する保持部を形成した芯チャック部材と、この芯チャック部材が前記先筒と同期に回動する手段をもって回転止め機構を構成するとともに、前記螺旋筒がエラストマーによって製作されていることを特徴としている。
【0019】
エラストマーとは常温でゴム状弾性を有する物質であり、熱可塑性エラストマーを含む。
【0020】
前記カートリッジ内の螺旋筒を、ゴム状弾性を有するエラストマーによって製作することで、様々な特性を有する化粧材容器を提供できる。
【0021】
1及び第2の発明では、前記カートリッジを着装する容器本体には、底面より立設された棒状部を設置し、前記カートリッジの前記螺旋筒内径に強制嵌入する事で、前記容器本体との同期回動手段とするとともに、繰出の上昇限、下降限を越える回動負荷に対して、前記螺旋筒と前記容器本体がクラッチ回転することで、カートリッジ内の繰出機構や棒状化粧材の破壊を防止している。
【0022】
また、容器本体底面より立設された棒状部外径は、前記螺旋筒内径より大きく設定され、エラストマーの弾性を利用して強制嵌入し、この摩擦抵抗で、前記容器本体と前記螺旋筒を同期に回動する手段としている。
【0023】
第3の発明では、前記容器本体の底面より立設された棒状部に縦リブを形成し、これに対応する螺旋筒内径に係合リブを設け、前記カートリッジが前記容器本体に着装されたときには、前記棒状部の縦リブは、前記螺旋筒内径の係合リブに係合可能とし、繰出の上昇限下降限を越える回動負荷に対して、前記螺旋筒の係合リブが変形してクラッチ回転し、その際、クラッチ音を発生させることによって、使用者に上昇限下降限を知らせる手段としたものである。
【0024】
前記螺旋筒内径の係合リブと、前記棒状部の縦リブとの係合によって、第2の発明よりお互いの嵌合は緩い嵌合とすることが出来る。
【0025】
第4の発明では、カートリッジ内に収容される芯チャック部材は前端に棒状化粧材を保持する保持部を備え、前記先筒と同期に回動する手段をもって回転止め機構とするとともに、前記芯チャック部材の棒状部に形成されたねじ部と、前記先筒内に回動可能に収容保持されるエラストマーによって製作された螺旋筒前部内径に形成された係合突起が螺合して繰出機構とする化粧材容器のカートリッジとしたことによって、
第5の発明では、容器本体の底部より立設された棒状部の縦リブと、前記カートリッジの前記螺旋筒内に形成した係合リブによって、前記カートリッジが前記容器本体に着装されたときには、前記容器本体内の棒状部に形成された縦リブは、前記カートリッジ内の螺旋筒の係合リブに係合して、前記容器本体と前記螺旋筒が同期に回動する手段とするとともに、繰出の上昇限、下降限を越える回動負荷に対して、前記螺旋筒の係合リブが変形して前記芯チャック部材のねじ部に対してクラッチ回転するようにした、第4の発明のカートリッジを使用した化粧材容器である。
【0026】
本発明は、カートリッジ内の螺旋筒をエラストマーで製作することで、その弾性を利用し、螺旋筒の内径の係合リブの変形や、螺合の螺合係合部の変形によって、無理がないクラッチ回転によって、カートリッジ内の繰出機構や棒状化粧材の保護を行うもので、螺旋筒そのものが弾性を有するために、係合や螺合が、この弾性を利用して行われるため、従来のようなOリングを使用することなく、カートリッジ内の芯チャック部材の摺動抵抗が得られるものである。
【0027】
【実施例】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明のカートリッジ2を示す縦一部断面図であり、図2は前記カートリッジ2が挿入される容器本体3を示すもので、カートリッジ2が容器本体3に着装された状態が、本発明の化粧材容器となる。図3は、図1のカートリッジの断面A−Aを示す図である。
【0028】
本発明のカートリッジ2の、先端開口孔11を備えた先筒10は、容器本体3への本体嵌入部10bと、容器本体3との回動に使用する摘み部10aとに分けられる。
【0029】
内部には、図3で示される如く、上半身内径には摺動溝12が4本設置され、エラストマーにより製作される螺旋筒20は、前部に螺旋溝21を備えた螺旋部22が設置され、先筒10内径下部の嵌合凹部14に、嵌合凸部23で回動可能に連結される。
【0030】
芯チャック部材30は、先端に棒状化粧材Aを保持する棒状化粧材保持部31を爪片32で構成し、この爪片32は、前記先筒10の摺動溝12内に位置している。
【0031】
また、棒状化粧材保持部31に延設される棒状部33表面には、ねじ部34がストローク長設けられ、第1実施例に置いては、前記螺旋筒20の螺旋溝21に係合する突起35として表されている。
【0032】
また、この棒状部33下端には、繰出の上昇限を決定するストッパー部材40が固着されている。
【0033】
このカートリッジ2の螺旋筒20と先筒10を相対回転させると、爪片32に保持された棒状化粧材Aは、爪片32下部の係合基部36が前記先筒10の摺動溝12に係合して回転止め機構を構成し芯チャック部材30の棒状部33表面に形成されたねじ部34は、螺旋筒20の螺旋溝21と螺合機構を構成するため、繰出機構が働いて、棒状化粧材Aは先筒10に沿って先端開口孔11より進退する。
【0034】
ただし、カートリッジ2は、カートリッジ単体では螺旋筒20を回動する手段を持たないため、容器本体3へ嵌入する事により初めてこの回動が可能となるものである。
【0035】
本発明は、前記先筒10内に回動可能に連結される螺旋筒20をエラストマーにより製作することを特徴とするため、このエラストマーについて以下に記述する。
【0036】
エラストマーとは、常温でゴム状弾性を有する物質であり、ここでは射出成形の金型で製作される、熱可塑性エラストマーを含むものである。
【0037】
そのため、螺旋筒20自体がゴム状弾性を有することとなり、先筒10の嵌合凹部14に嵌合凸部23で連結される螺旋筒20は、先筒10内周と螺旋筒20外周とで適度な摺動抵抗をもたらすため、先筒10内周と螺旋筒20外周に設けられていたOリングを必要としなくてもカートリッジ2単体の輸送や振動による棒状化粧材Aの先端開口孔11よりの突出がないばかりか、芯チャック部材30の棒状化粧材保持部31の底面は、エラストマーで製作される螺旋部上端面2aに載置されるため、落下に対しての弾力による棒状化粧材Aに対する保護能力は今まで以上に高いものとなる。
【0038】
以上のように構成されたカートリッジ2は、容器本体3に装着されると、本体嵌入部10bに配された突起13が、容器本体3の嵌合凹部51に嵌合し、それと同時に底面52より立設された棒状部53が、カートリッジ2の螺旋筒20下端開口孔37へ嵌入する。
【0039】
この際、容器本体3の棒状部53の外径寸法mは、螺旋筒20内径寸法Mより大きく設定されているため、螺旋筒20内径と棒状部53の間で、摩擦抵抗が生じる。
【0040】
カートリッジ2と容器本体3を回動すると、前記摩擦抵抗によって、容器本体3は螺旋筒20と同期に回動するため、カートリッジ2の摘み部10aと容器本体3の回動は、先筒10と螺旋筒20との回動となる。
【0041】
結局前記繰出機構によって、棒状化粧材Aは、先筒10の先端開口孔11より進退することとなる。
【0042】
繰出機構の上昇限で更なる上昇回動を行っても、螺旋筒20と容器本体3内の棒状部53は、同期に回動する摩擦抵抗より強い回動負荷によって相対回転を始める。
【0043】
これをクラッチ回転と呼び、このクラッチ回転によって、カートリッジ2の繰出機構の破壊や、棒状化粧材Aの芯折れを防止することを、本発明の特徴としている。
【0044】
本発明の容器本体3は、一部材で製作可能なため、安価にこの容器本体を提供できるとともに、カートリッジ2内の螺旋筒20との同期係合手段を、摩擦抵抗のみによって行っているため、容器本体3にも螺旋筒20にも、これといった細工を必要としない。
【0045】
図4〜図5は、本発明の第2実施例を示すもので、図4のカートリッジ102の構成は、第1実施例のカートリッジ2と全く同様な構成となっており、先筒110,螺旋筒120,芯チャック部材130,ストッパー部材140より構成され、繰出機構も同様な繰出機構を備えているカートリッジ102である。
【0046】
ただし、螺旋筒120の下端開口孔137付近に係合リブ139を設けて、これに対応して容器本体103の底面152より立設される棒状部153の外周に縦リブ154を形成し、カートリッジ102が容器本体103へ嵌着したときに前記係合リブ139と縦リブ154が係合するようにしたもので、これによって螺旋筒120内径と棒状部153の摩擦抵抗を軽くしても、容器本体103と螺旋筒120が同期に回動するばかりでなく、上昇限、下降限の回動負荷に際し、螺旋筒120内の係合リブ139が変形して容器本体103とクラッチ回転したときに、クラッチ音を発生させて、回動限を使用者に明確に知らせる役目をすることが出来、無駄に回動を重ね、余計な負荷を与えることを防止することが出来る。
【0047】
前記第1実施例では、クラッチ回転の際に、何の音も振動もしないため、使用者にとっては上昇限、下降限がわかりずらい欠点があったものを、本発明では修正したものである。
【0048】
図6〜図9は、本発明の第3実施例を示すもので、図6の(A)は第3実施例のカートリッジ202を示し、(B)は(A)のB−B断面を示したもので、図7は第3実施例の芯チャック部材230を立体図で表したものである。
【0049】
図8はエラストマーによって製作された螺旋筒220を示す立体図であり、図9はカートリッジ202を容器本体203に嵌着して作動させた化粧材容器201を表したものである。
【0050】
第3実施例のカートリッジ202は、図6に示す如く、先端開口孔211を備えた先筒210内に回動可能に保持される螺旋筒220と、この中に内挿され、先端に棒状化粧材Bを保持する棒状化粧材保持部231を形成した芯チャック部材230との3部材によって構成されている。
【0051】
第3実施例のカートリッジを、特徴ある芯チャック部材230よりその構成を説明すると、図7に示す如く芯チャック部材230の棒状化粧材保持部231は、棒状化粧材Bを保持する爪片232と、棒状化粧材Bをガイドするとともに、このガイド爪239のガイド爪上端面239aを先筒210の摺動溝212の摺動溝上端面212aに当接して、上昇限を決定するガイド爪239より棒状化粧材保持部231を形成するとともに、ガイド爪239下方に前記先筒210の摺動溝212に係合して回転止め機構を構成する係合条部236を設け、さらに棒状部233の表面にローレット螺旋条235よりなるねじ部234が軸方向に形成されている。
【0052】
螺旋筒220は、エラストマーにより製作され、図8に示す如く円筒状の形状をなし、前部に螺旋部222が突設され、ここに係合突起221が設置される。
この係合突起221は、前記芯チャック部材230のねじ部234と螺合して、螺合機構を構成する。
【0053】
また、このねじ部外径寸法M’は、螺旋筒220の螺旋部222内径寸法m’より大径に形成されることで、芯チャック部材230は、カートリッジ内で摺動抵抗をもって摺動するものである。
【0054】
図9はカートリッジ202を容器本体203に装填してカートリッジ202と容器本体203を回動した化粧材容器201を示す図である。
【0055】
容器本体203の底面より棒状部253が立設し、この表面には縦リブ254が配され、螺旋筒220の内径に設けた係合リブ229とスプライン係合する事で、カートリッジ202内の螺旋筒220と容器本体203を同期に回動させる。
【0056】
芯チャック部材230は、螺旋筒220との螺合機構と、先筒210との回転止め機構によって繰出機構が働き、棒状化粧材Bを保持しながら軸方向に摺動することで、化粧を施すことを可能とする。
【0057】
図9は、繰出の上昇限を示し、ガイド爪上端面239aが摺動溝212a上端面に当接した状態でありさらにこれ以上の回転負荷がかけられると、エラストマーによって製作された螺旋筒220の螺旋部222内に設置された係合突起221が、芯チャック部材230のねじ部234に形成されたローレット螺旋条235とクラッチ回転をすることで、棒状化粧材Bや繰出機構の破壊を防止していることを第3実施例の特徴としている。
【0058】
本発明は、カートリッジ内の螺旋筒をエラストマーで製作することによって、第1実施例及び第2実施例では、カートリッジ2,102が容器本体3,103に嵌着され、化粧材容器として使用され、その繰出限においてこれを越える回動負荷に対して容器本体3,103の底面より立設された棒状部53,153とのクラッチ回転によって、繰出機構や棒状化粧材Aの破壊を防止するのに対し、第3実施例では、芯チャック部材230に対して、螺旋筒220内の係合突起221が変形してクラッチ回転可能としている。
【0059】
カートリッジ内の螺旋筒を、弾力性を有するエラストマーで製作することで、カートリッジ内の芯チャック部材の摺動を、抵抗を有する摺動とすることで、今まで使用していたOリングを排除するとともに、Oリングを使用していたときと同様な効果をもたらすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるカートリッジの縦一部断面図である。
【図2】本発明の第1実施例で使用される容器本体の縦一部断面図である。
【図3】図1で示されているA−A断面図である。
【図4】本発明の第2実施例であるカートリッジの縦一部断面図である。
【図5】第2実施例で使用される容器本体の縦一部断面図である。
【図6】本発明の第3実施例であるカートリッジの縦一部断面図である。(A)はカートリッジの縦一部断面図を、(B)はB−B断面図をそれぞれ示している。
【図7】本発明の第3実施例で使用される芯チャック部材の立体図である。
【図8】本発明の第3実施例で使用される螺旋筒の立体図である。
【図9】第3実施例のカートリッジを容器本体に嵌着させ、化粧材容器とした状態を示す縦一部断面図である。
【符号の説明】
2・・・・ カートリッジ
3・・・・ 容器本体
A・・・・ 棒状化粧材
10・・・ 先筒
10a・・ 摘み部
10b・・ 本体嵌入部
11・・・ 先端開口孔
12・・・ 摺動溝
13・・・ 突起
14・・・ 嵌合凹部
20・・・ 螺旋筒
21・・・ 螺旋溝
22・・・ 螺旋部
22a・・ 螺旋上端面
22b・・ 螺旋部下端面
23・・・ 嵌合凸部
30・・・ 芯チャック部材
31・・・ 棒状化粧材保持部
32・・・ 爪片
33・・・ 棒状部
34・・・ ねじ部
35・・・ 突起
36・・・ 係合基部
37・・・ 下端開口孔
40・・・ ストッパー部材
50・・・ 外筒
51・・・ 嵌合凹部
52・・・ 底面
53・・・ 棒状部
102・・ カートリッジ
103・・ 容器本体
110・・ 先筒
120・・ 螺旋筒
130・・ 芯チャック部材
137・・ 下端開口孔
139・・ 係合リブ
140・・ ストッパー部材
152・・ 底面
153・・ 棒状部
154・・ 縦リブ
201・・ 化粧材容器
202・・ カートリッジ
203・・ 容器本体
B・・・・ 棒状化粧材
204・・ Oリング
210・・ 先筒
211・・ 先端開口孔
212・・ 摺動溝
212a・ 摺動溝上端面
213・・ 突起
219・・ Oリング溝
220・・ 螺旋筒
221・・ 係合突起
222・・ 螺旋部
223・・ 嵌合凸部
227・・ 下端開口孔
229・・ 係合リブ
230・・ 芯チャック部材
231・・ 棒状化粧材保持部
232・・ 爪片
232a・ 棒状化粧材保持面
233・・ 棒状部
234・・ ねじ部
235・・ ローレット螺旋条
236・・ 係合条部
239・・ ガイド爪
239a・ ガイド爪上端面
253・・ 棒状部
254・・ 縦リブ

Claims (5)

  1. 棒状化粧材を内蔵し、容器本体に着脱自在であるとともに、前記容器本体との嵌着時に、前記容器本体との相対回転によって、カートリッジ内の棒状化粧材を進退させる化粧材容器のカートリッジであって、
    前端に棒状化粧材を保持する保持部を形成した芯チャック部材と、棒状化粧材が進退する開口孔を備えた先筒と、前記先筒内に回動可能に保持収容される螺旋筒と、を備え、
    前記螺旋筒と前記芯チャック部材とが螺合する螺合機構を有するとともに、前記芯チャック部材が前記先筒と同期に回動する手段をもって回転止め機構を構成するとともに、前記螺旋筒がエラストマーによって製作され
    前記容器本体は、底部より立設され前記螺旋筒の内径寸法よりも大きな外径寸法に形成される棒状部を有し、
    前記棒状部は、前記カートリッジにおける前記螺旋筒の内周に強制嵌入されることを特徴とする化粧材容器のカートリッジ。
  2. 請求項1に記載のカートリッジを備える化粧材容器であって、
    記容器本体は、前記螺旋筒と同期回動るとともに、繰出上昇限下降限を越える回動負荷に対し前記螺旋筒との間でクラッチ回転することを特徴とする化粧材容器。
  3. 前記棒状部には縦リブが形成され、前記カートリッジの前記螺旋筒下端には係合リブが設けられ
    前記カートリッジが前記容器本体に着装されたときには、前記縦リブは、前記係合リブに係合するとともに、繰出の上昇限、下降限を越える回動負荷に対し変形してクラッチ回転すると同時にクラッチ音を発生させることを特徴とする請求項2記載の化粧材容器。
  4. 棒状化粧材を内蔵し、容器本体に着脱自在であるとともに、前記容器本体との嵌着時に、前記容器本体との相対回転によってカートリッジ内の棒状化粧材を進退させる化粧材容器のカートリッジであって、
    棒状化粧材が進退する開口孔を備えた先筒と、前記先筒内に回動可能に収容保持されるエラストマーにより製作された螺旋筒と、前端に棒状化粧材を保持する保持部を備えた芯チャック部材と、を備え、
    前記芯チャック部材が前記先筒と同期に回動する手段をもっ回転止め機構とするとともに、前記芯チャック部材の棒状部に形成されたねじ部前記螺旋筒前部内径に形成された係合突起が螺合して螺合機構を構成し
    前記ねじ部は、前記螺旋筒の内径寸法よりも大きな外径寸法に形成され、前記カートリッジにおける前記螺旋筒の内周に強制嵌入されることを特徴とする化粧材容器のカートリッジ。
  5. 請求項4に記載のカートリッジを備える化粧材容器であって、
    前記容器本体の底部には縦リブが形成された棒状部が立設され、前記カートリッジの前記螺旋筒下端の内には係合リブが設けられ、
    前記カートリッジが前記容器本体に着装されたときには、前記棒状部の前記縦リブは、前記螺旋筒の前記係合リブに係合して、前記容器本体と前記螺旋筒が同期に回動する手段とするとともに、繰出の上昇限、下降限を越える回動負荷に対して前記係合突起が変形して、前記ねじ部に対してクラッチ回転することを特徴とす化粧材容器。
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